JP7143438B2 - 生理用タンポン - Google Patents

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Description

本発明は、生理用タンポンに関する。
従来、生理用タンポンは、公知である。例えば、特許文献1には、吸液性の吸収体と、吸収体を膣腔内から引き取るためのコードとを備えた生理用タンポンが開示されている。吸収体は、吸収層と、吸収層の全体を被覆する疎水性かつ透液性の被覆層とを有する。また、特許文献2には、無農薬有機(オーガニック)栽培された天然繊維を使用した衛生生理用品が開示されている。
特開2001-8964号公報(P2001-8964A) 特開2006-150010号公報(P2006-150010A)
特許文献1に開示された生理用タンポンにおいては、吸収体の吸収層の表面にその内部へ延びる複数の凹部が形成されていることによって、経血の吸収速度が向上し、タンポンの表面に色残りが少なく、使用後において取り出したタンポンの見た目が悪くなることはなく、使用者に対して不快感を与えるおそれはない。
しかしながら、複数の凹部は、吸収体のうちの吸収層にのみ形成されていて、吸収層を被覆する被覆層には形成されていないことから、吸収体の表面に位置する吸収面積が変化することはない。加えて、被覆層は疎水性であるから、内方側に位置する吸収層への経血の移行自体がし難く、所要の吸収速度を発揮することができないおそれがある。
また、特許文献2に開示された衛生生理用品においては、構成材料に無農薬有機栽培された天然繊維(コットン繊維、麻繊維)を使用することによって、合成樹脂や化学物質等による身体への負荷がなく、身体への安全性に優れる。
しかしながら、天然繊維は合成繊維等に比べて毛羽立ち易く、例えば、生理用タンポンの被覆層に天然繊維を使用した場合には、使用後に膣腔内から引き出すときに膣空内に天然繊維の一部が取り残されてしまうおそれがある。
本発明は、従来の生理用タンポンの改良であって、経血の吸収速度を向上するとともに、天然繊維を使用して身体への安全性に優れ、かつ、天然繊維の毛羽立ちを抑制することのできる生理用タンポンの提供に関する。
前記課題を解決するために、本発明は、長手方向及び短手方向を有し、吸液性の吸収体と、前記吸収体を膣空内から引き取るためのコードとを備えた生理用タンポンに関する。
本発明に係る生理用タンポンは、前記吸収体は、吸水性繊維を有する吸収層と、前記吸収層を被覆する、親水性かつ透液性の繊維不織布から形成された被覆層とを備え、前記被覆層は、天然繊維を含み、前記吸収体の全域には、前記被覆層から前記吸収体の内部まで延びる複数の凹部が形成されていて、前記天然繊維は、前記長手方向において互いに隣り合う前記凹部間の離間距離よりも大きい繊維長を有し、前記吸収層の前記吸水性繊維と前記被覆層の前記天然繊維とが、前記凹部において互いに絡み合っていることを特徴とする。
本発明に係る生理用タンポンの実施態様の一つにおいて、前記吸収層の前記吸水性繊維の繊維長は、前記被覆層の天然繊維の繊維長よりも大きい。
本発明に係る生理用タンポンの実施態様の一つにおいて、厚さ方向と、前記厚さ方向において対向する第1面と第2面とを有し、前記第1面及び第2面において前記複数の凹部が前記長手方向に並べられることによって複数の列が形成されており、前記短手方向において隣り合う列どうしの凹部は、前記短手方向において互いに並ぶように配置されていない。
本発明に係る生理用タンポンの実施態様の一つにおいて、前記天然繊維と前記吸水性繊維とは、前記長手方向へ配向している。
本発明に係る生理用タンポンの実施態様の一つにおいて、前記天然繊維は、有機栽培されたコットン繊維である。
本発明に係る生理用タンポンの実施態様の一つにおいて、前記被覆層は、前記有機栽培されたコットン繊維のみから形成される。
本発明に係る生理用タンポンの実施態様の一つにおいて、前記吸収層は、繊維束を複数重ねて形成した積層体であって、前記被覆層は、スパンレース繊維不織布から形成されている。
本発明に係る生理用タンポンの実施態様の一つにおいて、前記被覆層は、前記吸収層を被覆する主体部と、前記主体部から延出する延出部分とをさらに有し、前記延出部分は前記主体部に折り重ねた状態で前記凹部を介して仮止めされている。
本発明に係る生理用タンポンでは、吸収体の全域に被覆層から吸収体の内部まで延びる複数の凹部が形成されていることによって、吸収面積を拡げて拡散性及び吸収速度に優れる。また、天然繊維を使用することで身体に対する安全性が向上するとともに、天然繊維の毛羽立ちを抑制することができる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明に係る、生理用タンポンの斜視図。 タンポン本体の平面図。 (a)図2のIII(a)-III(a)線に沿う断面図。(b)図2の一点鎖線III(b)で囲んだ領域の一部拡大図。 図3のIV-VI線に沿う断面図。 (a)図1のV(a)線で囲んだ領域の一部拡大図。(b)使用後における、図5(a)と同様の図。
下記の実施の形態は、図1~図5に示す生理用タンポン10に関し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい構成を含む。
図1~図3を参照すると、本発明の生理用タンポンの一例として示す、生理用タンポン10は、長手方向Yと短手方向Xとを有し、吸収体(タンポン本体)20と、吸収体20から延出する、使用後に膣空内から吸収体20を引き取るためのコード11とを含む。コード11は、吸収体20の短手方向Xの中央に位置する中央部分において長手方向Yへ延びる縫合ライン9を介して、吸収体20に取り付けられている。
吸収体20は、厚さ方向Zにおいて互いに対向する第1面21a及び第2面21bと有し、凸曲状の第1端縁20aと、略V字状の第2端縁20bと、第1及び第2端縁20a,20b間において長手方向Yへ延びる両側縁20c,20dとを有する。吸収体20は、図示された略矢羽根状のほかに、三角状、矩形状、円柱状、角柱状等の各種公知の形状を有していてもよい。
吸収体20は、吸水性繊維を有する吸収層30と、吸収層を被覆する被覆層40とを含む。吸収層30と被覆層40とは、縫合ライン9において互いに接合されている。
吸収層30は、経血を吸収、保持することができる構成繊維を含むものであって、主としてレーヨン繊維、パルプ繊維、コットン繊維等の吸水性繊維を含み、吸水性繊維のほかに、ポリプロピレン繊維やポリエチレン繊維等の熱可塑性の合成繊維を有していてもよい。吸収層30は、構成繊維を所要の形状に賦形したものであって、吸収体と同形状を有している。図示例では、吸収層30は、構成繊維を所要の形状に賦形した繊維塊状によって形成されているが、所要の吸収性能を発揮する限りにおいて、スパンレース繊維不織布、エアスルー繊維不織布等の各種公知の繊維不織布を積層して形成してもよい。
被覆層40は、吸収層30全体を包被する、親水性かつ透液性を有する繊維不織布から形成される。具体的には、被覆層40は、コットン繊維、パルプ繊維等の天然繊維のほかに、レーヨン等の合成繊維を用いたスパンレース繊維不織布から形成することができる。ここで、被覆層40が親水性を有するとは、被覆層40の構成繊維において親水性繊維が合成繊維よりも多く含まれていて、好ましくは、親水性繊維の含有率が60%以上であることを意味する。また、被覆層40が透液性を有するとは、被覆層40の表面に付着した経血が速やかに内部に位置する吸収層30に移行できる程度の繊維間隙や表面加工による複数の開孔を有することを意味する。
本実施形態においては、親水性の天然繊維として、無農薬有機(オーガニック)栽培されたコットン繊維が使用されている。使用者の膣腔内に直接触れる被覆層40にオーガニックのコットン繊維を使用することによって、化学物質を含む合成樹脂や化学繊維を使用する場合に比して、身体に対しての安全性が向上し、使用者は安心して生理用タンポン10を使用することができる。
被覆層40を構成する親水性繊維のうちオーガニックのコットン繊維の含有率は、少なくとも70%以上であることが好ましく、さらに好ましくは、含有率が100%であって、被覆層40がオーガニックのコットン繊維のみから形成されていてもよい。被覆層40がオーガニックのコットン繊維のみから形成されている場合には、吸収体20の外面全体に農薬等の化学物質を含む繊維が含まれることがないので、天然素材由来の身体に対して完全に安全な材料のみを体内に挿入することで、使用者に対して夜間等において長時間使用しても身体に影響を与えることがないという安心感を与えることができる。
コード11は、ナイロンやポリエステル等の合成繊維や天然繊維等から形成されるものであって、使用後に膣腔内に位置する、経血を吸収した吸収体20を安全に取り出すことのできる程度の引張強度を有する。具体的には、吸収体20を取り出すときに切断されないように、約5N以上の引張強度を備えることが好ましい。なお、コード11には、使用者が操作するときに経血が付着するのを抑制するために、撥水処理が施されていてもよい。
図2及び図3(a),(b)を参照すると、吸収体20は、複数の凹部60を有する。複数の凹部60は、吸収体20の全域、すなわち、第1面21a及び第2面21bに配置されており、被覆層40から吸収層30の内部まで延びている。複数の凹部60は、略円形状であって、長手方向Y及び短手方向Xにおいて互いに間隔を空けて配置されている。具体的には、複数の凹部60は、短手方向Xにおいて離間し、かつ、長手方向Yへ延びる複数の列をなすように配置されていて、互いに隣り合う列の凹部60どうしは短手方向Xにおいて重ならないように位置している。したがって、図3(b)を参照すると、例えば、任意の第1列L1の凹部61aは、第1列L1と隣り合う第2列L2の凹部62aと短手方向Xにおいて互いに重ならないように配置されている。
各列における凹部60どうしの離間寸法(ピッチ)、すなわち、例えば、第1列L1の凹部61a,61b間の離間寸法R1どうしは互いに同じ大きさであってもよいし、相違していてもよい。また、第1列L1の凹部61aと第2列L2の凹部62aとの離間寸法R2どうしは、互いに同じ大きさであってもよいし、相違していてもよい。さらに、離間寸法R1,R2どうしは、互いに同じ大きさであってもよいし、相違していてもよい。ここで、離間寸法R1,R2は、凹部60の中心点間の離間寸法を意味する。
吸収体20は、全域において複数の凹部60を有することによって、その表面が平坦状である場合に比べて経血を吸収することのできる吸収面積(表面面積)が大きくなる。したがって、吸収体20を膣空内に挿入して経血を吸収するときにより多くの経血を吸収することができる。加えて、複数の凹部60は、被覆層40から吸収層30の内部に延びていることから、経血を凹部60に引き込んで凹部60の内周面から吸収層30へ速やかに吸収することができる。
図4を参照すると、凹部60において、被覆層40を構成する(オーガニック)コットン繊維41が、吸収層30の内部に進入している。具体的には、凹部60の内周面や底面を形成する吸収層30の吸水性繊維31の繊維間隙にコットン繊維41が進入して互いに絡み合っている。このように、凹部60において被覆層40のコットン繊維41と吸収層30の吸水性繊維31とが互いに絡み合うことによって、被覆層40と吸収層30とが安定的に結合されて被覆層40から吸収層30への経血の移行を確実に、かつ速やかに行うことができる。
このように、凹部60において繊維どうしを交絡させる方法としては、例えば、吸収体20に対して高圧の流体を噴射する流体処理又は複数のピンで加圧するエンボスピン加工を用いることができる。
図示していないが、生理用タンポン10は、膣腔内へ挿入するためのアプリケータに吸収体20が略円筒状に圧縮された状態で収容される。また、アプリケータを用いて挿入操作を行うことによって、吸収体20は、使用するときにも膣腔内へ略円筒状に圧縮された状態のまま挿入されるが、第1面21a又は第2面21bのいずれかが外面側に位置することによって、複数の凹部60に経血を移動させて速やかに保持、吸収させることができる。
コットン繊維41は、長手方向Yにおいて互いに隣り合う凹部60間の離間距離R1よりも大きい繊維長を有している。図4を参照すると、コットン繊維41の繊維長が、凹部61aと凹部61bとの間に位置する離間部分の寸法(離間寸法)R1よりも大きいことから、コットン繊維41の一方端41aが凹部61aを形成する吸水性繊維31と絡み合う一方、他方端41bが凹部61bを形成する吸水性繊維31と絡み合っている。このように、コットン繊維41が長手方向Yへ互いに隣り合う凹部60に跨るように延在することによって、コットン繊維41が1つの凹部60を形成する吸水性繊維31にのみ絡み合う場合に比べてより強固に被覆層40と吸収層30とを結合させることができる。なお、凹部61aと凹部61bとの長手方向Yにおける離間寸法R1は、例えば、3~25mmである。
また、通常、コットン繊維の繊度は比較的に小さいことから毛羽立ち易く、被覆層にコットン繊維を使用した場合には、使用後に膣腔内から経血を吸収した吸収体を取り出すときに、摩擦によってコットン繊維が毛羽立って膣腔内に残留するおそれがある。本実施形態においては、コットン繊維41が長手方向Yにおいて隣り合う凹部60間を跨ぐように配置され、かつ、凹部60において吸水性繊維31と絡み合うことによって、吸収体20を使用後に膣腔内から引き取り出すときに、かかる繊維どうしの交絡が解除されて、コットン繊維41が毛羽立つのを抑制することができる。
また、吸収層30の吸水性繊維31は、コットン繊維41の繊維長よりも大きな繊維長を有している。具体的には、コットン繊維41の繊維長が10~30mmであって平均繊維長が13~20mmであるのに対し、吸水性繊維31の繊維長が20~70mmであって平均繊維長が25~50mmである。このように、比較的に吸水性繊維31の繊維長が大きいことから、各凹部60に誘導された経血を繊維の配向する方向へ速やかに移行させることができる。平均繊維長は、例えば、JIS L 1015:2010の附属書Aの「A7.1 繊維長の測定」の「A7.1.1 A法(標準法)目盛りが付いたガラス板上で個々の繊維の長さを測定する方法」に従って測定される。なお、上記方法は、1981年に発行されたISO 6989に相当する試験方法である。
被覆層40のコットン繊維41と吸収層30の吸水性繊維31とは、長手方向Yへ配向している。このように、吸収体20を構成する繊維31,41が長手方向Yへ配向することによって、経血を長手方向Yへ速やかに拡散させることができる。なお、繊維31,41が「長手方向Yへ配向する」とは、繊維31,41全体のうちの50質量%以上の繊維が、長手方向Yに対して+45度から-45度の範囲内に向いていることを意味する。繊維配向の測定は、株式会社キーエンス製のデジタルマイクロスコープVHX-100を用いて行うことができる。
既述のとおり、吸収体20の複数の凹部60は、長手方向Yへ間隔を空けて配置されている。このように、凹部60が長手方向Yへ間隔を空けて配置されて複数の列L1-L3を形成していることによって、被覆層40及び吸収層30の各繊維31,41が長手方向Yに配向していることと相俟って、経血を長手方向Yへ速やかに拡散することができる。
また、短手方向Xにおいて隣り合う列L1-L4の凹部60は、短手方向Xにおいて互いに並ぶように配置されていない。互いに隣り合う列L1-L4の凹部60が短手方向Xに沿って互いに並んで配置された場合には、吸収体20の短手方向Xの剛性が比較的に低くなって、使用後に膣腔内から引き出すときに腰折れしてしまい、引き出し難くなるおそれがある。ここで、「隣り合う列L1-L4の凹部60が短手方向Xに沿って互いに並ぶように配置されていない」とは、例えば、第1列L1の凹部60を短手方向Xへ平行移動したときに、第2列L2の凹部60の一部と重ならないことを意味する。
図3(a)を参照すると、厚さ方向Zにおいて互いに対向する、第1面21aに位置する凹部60と第2面21bに位置する凹部60とは、短手方向Xにおいて僅かに位置ずれしている。すなわち、厚さ方向Zにおいて互いに対向する凹部60どうしはその中心が短手方向Xにおいてずれて配置されており完全に重なっていないことから、それらが厚さ方向Zにおいて完全に一致して配置される場合に比べて、吸収体20の凹部60どうしの対向する部分の剛性が局所的に低くなって、吸収体が歪に変形するのを抑制することができる。
吸収層30は、カード機を経た繊維束を複数重ねて形成した積層体であって、被覆層40は、スパンレース繊維不織布から形成されていてもよい。かかる場合には、吸収層30と被覆層40とのいずれにおいても熱可塑性合成繊維が溶着されたボンディング部分を有することがないので、吸収体20全体として柔軟性に優れる。
また、被覆層40がスパンレース繊維不織布から形成された場合には、被覆層40の表面には、短手方向(製造時の機械方向と交差する方向)Xにおいて互いに間隔を空けて並び、かつ、長手方向(製造時の機械方向)Yへ延びる複数の凹溝が形成される。被覆層40自体に長手方向Yへ延びる複数の凹溝が形成されることによって、吸収体20の表面において経血を長手方向Yへ拡散しやすくなる。
図5(a)を参照すると、被覆層40は、吸収層30を被覆する主体部70と、主体部70から延出する延出部分(自由端部)71とを有する。延出部分71は、主体部70に折り重ねた状態で複数の凹部60を介して主体部70の表面に仮止めされている。このように、延出部分71が主体部70に仮止めされていることによって、吸収体20を膣腔内に挿入するときに延出部分71が主体部70から離間して操作の邪魔になることはない。
図5(b)を参照すると、生理用タンポン10の使用後において、吸収体20が経血を吸収して被覆層40全体に経血が拡散した状態において、比較的に多量の経血を吸収、保持した場合には、吸収層30と接する主体部70のみならず、延出部分71にも経血が拡散される。延出部分71に経血が拡散されることによって、延出部分71を仮止めしている凹部60において互いに絡み合う吸収性繊維31とコットン繊維41とが経血を吸収して膨潤し、繊維どうしの交絡が解かれて、仮止めされた状態が解除される。仮止めされた状態が解除されることによって、延出部分71は主体部70から離間して起立した状態となる。
このように、使用後に吸収層30と直接接触しない延出部分71にまで経血が拡散したときに、延出部分71が起立することになるので、使用者は吸収体20を膣腔内から取り出したときにより多量の経血が排泄されたことを認識することができる。一方、使用後において延出部分71にまで経血が拡散されることはなく、その仮止めが解除されずに主体部70に倒伏した状態が維持されている場合には、使用者は比較的に少量の経血が排泄されたことを認識することができる。したがって、被覆層40の延出部分71は、経血の排泄量を知らせるインジケータとしての機能を有するものといえる。
生理用タンポンを構成する部材には、特に明記されていない限りにおいて、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の分野において通常用いられている公知の材料を制限なく用いることができる。また、本明細書において使用されている「第1」及び「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いてある。
10 生理用タンポン
20 吸収体
30 吸収層
31 吸水性繊維
40 被覆層
41 天然繊維(オーガニックのコットン繊維)
60 凹部
70 主体部
71 延出部分
X 短手方向
Y 長手方向

Claims (8)

  1. 長手方向及び短手方向を有し、吸液性の吸収体と、前記吸収体を膣空内から引き取るためのコードとを備えた生理用タンポンにおいて、
    前記吸収体は、吸水性繊維を有する吸収層と、前記吸収層を被覆する、親水性かつ透液性の繊維不織布から形成された被覆層とを備え、
    前記被覆層は、天然繊維を含み、
    前記吸収体の全域には、前記被覆層から前記吸収体の内部まで延びる複数の凹部が形成されていて、
    前記天然繊維は、前記長手方向において互いに隣り合う前記凹部間の離間距離よりも大きい繊維長を有し、
    前記吸収層の前記吸水性繊維と前記被覆層の前記天然繊維とが、前記凹部において互いに絡み合っていることを特徴とする前記生理用タンポン。
  2. 前記吸収層の前記吸水性繊維の繊維長は、前記被覆層の天然繊維の繊維長よりも大きい請求項1に記載のタンポン。
  3. 前記吸収体は、厚さ方向と、前記厚さ方向において対向する第1面と第2面とを有し、前記第1面及び第2面において前記複数の凹部が前記長手方向に並べられることによって複数の列が形成されており、前記短手方向において隣り合う列どうしの前記凹部は、前記短手方向において互いに並ぶように配置されていない請求項1又は2に記載のタンポン。
  4. 前記天然繊維と前記吸水性繊維とは、前記長手方向へ配向している請求項3に記載のタンポン。
  5. 前記天然繊維は、有機栽培されたコットン繊維である請求項1~4のいずれかに記載されたタンポン。
  6. 前記被覆層は、前記有機栽培されたコットン繊維のみから形成される請求項5に記載されたタンポン。
  7. 前記吸収層は、繊維束を複数重ねて形成した積層体であって、前記被覆層は、スパンレース繊維不織布から形成されている請求項1~6のいずれかに記載されたタンポン。
  8. 前記被覆層は、前記吸収層を被覆する主体部と、前記主体部から延出する延出部分とをさらに有し、前記延出部分は前記主体部に折り重ねた状態で前記凹部を介して仮止めされている請求項1~7のいずれかに記載のタンポン。
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