JP4420773B2 - 陰唇間パッド - Google Patents
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Description
<陰唇間パッドの全体構成>
図1、2は、本発明の第1実施形態に係る陰唇間パッド100を示す。図1は陰唇間パッド100を身体側面12から見た斜視図、図2は図1におけるX1−X2線に沿った断面図である。
陰唇間パッドにおける陰唇間に挟まれる陰唇挟持領域と陰唇間から露出する露出領域について具体的に示す。陰唇の深さは個人差はあるが、平均値としては14mm程度であるので、陰唇間に挟まれる陰唇挟持領域とは、陰唇間に装着された鉛直方向において、前庭床から14mm内の領域である。また陰唇間に装着される前と後で形態が変化するような陰唇間パッド、例として着用中では裏面シート同士が向かい合うように長手方向中心線を折り軸に2つ折りされる陰唇間パッドにおいては、長手方向中心線から両外方向へそれぞれ14mm内の領域である。また、長手方向において陰唇間に収まる領域としては、一般的に陰唇の長さの平均値としては55mmであり、膣口から前方へ50mm、後方へ5mmである。したがって、長手方向での陰唇間に収まる領域とは、膣口と接する位置から、前方では50mm内、後方では5mm内の領域である。
図2に示すように、両シートの周縁部11同士は接合されて陰唇挟持領域101側へ折り返され、図1に示す長手方向の前後端部17のみで接合されることによって、起立部103を形成し、これによって、起立部103と、陰唇挟持領域101の側面とで凹部空間を形成している。なお、両側縁の起立部は、図1のように表面側シート及び裏面側シートからなってもよく、表面側シートのみ、もしくは裏面側シートのみからなっても構わないが、少なくとも液難透過性である裏面側シートを有している方が、受け止めた経血をにじませ難くなるので好ましい。
起立部の形成方法、特に先後端部17の接合方法としては、凹凸を有するエンボスパターンにより噛み込ませたり、エンボス加工時に熱を加えて資材同士を熱融着させたり、接着剤を介して接合するなどの方法が挙げられる。これらの方法は単独で行なっても組み合わせて行なってもよい。以下具体的に示す。
陰唇間パッドの表面側シート10aはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂で構成し、各樹脂は単独、もしくは芯鞘タイプ、芯鞘の偏芯タイプ、サイドバイサイドタイプの複合した合成繊維を使用することができる。これらのシート化の例として、ポイントボンド、スルーエア等により、単独繊維又は2種以上の繊維で構成される不織布が挙げられる。このような材料のうち、体液との親水性も考慮すると、パルプ、化学パルプ、レーヨン、アセテート、天然コットンなどのセルロース系の液親水性繊維が含まれていてもよい。具体的には、レーヨン又はアセテートを5〜30重量%、ポリエチレンテレフタレートを70〜95重量%の比率で混合した繊維を、20〜60g/m2の範囲で調整した後、水流交絡により繊維同士を絡合させて乾燥させ、厚みを0.3〜1.0mmの範囲で調整したスパンレース不織布が好ましい。また、熱可塑性樹脂からなる透過孔を有するフィルムや、繊維層にフィルムがラミネート加工され、透過孔を有するものであってもよい。
陰唇間パッドの裏面側シート10bは、吸収体に保持された経血が陰唇間パッドの外へ漏れ出すことを防止できるものを使用することができる。また、透湿性素材とすることにより、装着時のムレを低減させることができ、装着時における不快感を低減させることが可能となる。このような液難透過性のシートの材料としては、厚さ15〜60μmのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、又は不織布、紙及びこれらのラミネート材料が挙げられる。また、無機フィラーを充填させて延伸処理を施すことで得られる通気性フィルムであってもよい。具体的には、低密度ポリエチレン樹脂を主体として目付15〜30g/m2の範囲で調整したフィルム、さらには10〜30%の開孔面積率で孔径0.1〜0.6mmの範囲で調整した通気性フィルムが挙げられる。不織布の例としては、スパンボンド不織布や、ポイントボンド不織布、スルーエア不織布などが挙げられ、これらに撥水処理が施されてあってもよい。なかでも極細繊維で構成され、繊維間距離が非常に小さいメルトブローンを含むSMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布であることが好ましい。この場合、目付はスパンボンド層5〜15g/m2、メルトブローン層1〜l0g/m2、スパンボンド層5〜15g/m2の範囲で構成されることが好ましい。
吸収体に用いる繊維としては、パルプ、化学パルプ、レーヨン、アセテート、天然コットン、高分子吸収体、繊維状高分子吸収体、合成繊維等を、単独で又はこれらを混合したものを用いることができる。これらの繊維を、エアレイド法、スパンレース法、抄紙法、メルトブローン法等によりシート化したものを、ニードリングやドット状、格子状、波状などのロール間を通過させエンボス加工を施してもよい。なお、エンボス面積率は、0.1〜60%の範囲、好ましくは1〜30%の範囲である。
表面側シートや裏面側シートで挙げた例を用いることができ、弾性を有するシートによってミニシート片が備えられていることが好ましい。弾性を有するミニシート片が陰唇間から露出する領域の反身体面側に備えられていることにより、外圧が開放され陰唇間から露出する領域がほぼ鉛直方向へ向こうとしても、弾性を有するミニシート片の弾性反発力により陰唇間から露出する領域はほぼ水平方向へ戻ろうとする。このため、起立部の先端と外陰部との接触を維持し、陰唇間パッドの表面を伝う経血だけでなく身体を伝う経血をも遮断することができる。
次に、この陰唇間パッド100の作用について説明する。陰唇間から露出する露出領域は、外圧変化に伴ってその形状が変化するので、陰唇間から露出する露出領域の起立部によって形成される間口の向きもそれに追従して変化する。
図5は、本実施形態における陰唇間パッドの他の例を示したものである。この陰唇間パッド110は、吸収体20の表面側を液透過性シート10aで、裏面側を液難透過性シート10bで被覆した露出領域112を、吸収体20の端部ごと身体方向に折り返して起立部113を形成している点が上記陰唇間パッド100と異なっている。このように、吸収体ごと折り返すと、折り返した形状から元の形状に戻ろうとする力が働き易いので、起立部113の先端と露出領域の身体側面とを予め離間させ易くすることができる。
<構成>
図6、7は、本発明の第2実施形態に係る陰唇間パッド120を示す。図6は陰唇間パッド120を身体側面12から見た斜視図、図7は図6におけるX1−X2線に沿った断面図である。この陰唇間パッド120は、露出領域122の両側縁に別の部材として起立部材14を設けることによって起立部123を形成している点が、上記の第1実施形態に係る陰唇間パッド100と主に異なっている。
図8は、体勢が一定の場合の着用状態での陰唇間パッド120の起立部123の変形状態及び経血の経路を示した図である。体勢が一定であり、陰唇間から露出する露出領域122には外圧が加わっているので、露出領域122は外陰部210を覆うようにほぼ水平形状である。さらに、起立部123には伸縮可能な上述した弾性材15が備えられているため、起立部はより一層起立しやすくなる。また、両側縁側に折り返すことにより、起立部123の先端は外陰部との接触を維持し易くなるので、矢印方向に沿って身体を伝い流れる経血を完全に遮断することができる。
図10は、本発明の第3実施形態に係る陰唇間パッド130の断面図を示す。この陰唇間パッド130は、露出領域132の両側縁に吸収体23を積層して設けるけることによって起立部133を形成している点が、上記第2実施形態に係る陰唇間パッド120と主に異なっている。
図11は本発明の第4実施形態に係る陰唇間パッド140の断面図を示す。この陰唇間パッド140は、露出領域142の両側縁の裏面側シート同士が向かい合うように折り畳まれている。折り畳まれた裏面シート同士を接合部16において接着剤により接合し凸部を形成することによって起立部143を形成している点が、上記第3実施形態に係る陰唇間パッド130と異なっている。このように、折り畳むことによって両側縁の凸部は空間を有するように設けられるため、着用者へ異物感を与えないような圧縮性を得ることができ、容易に嵩高部を形成できる。
10a 液透過性シート(表面側シート)
10b 液難透過性シート(裏面側シート)
11 周縁部
12 身体面側
13 反身体面側
14 起立部材
15 弾性材
16 接合部
17 先後端部
20、21、22、23 吸収体
100、110、120、130、140 陰唇間パッド
101、131 陰唇挟持領域
102、112、122、132、142 露出領域
103、113、123、133、143 起立部
150 接点
210 外陰部
300 ショーツ
W1 離間幅
W2 起立幅
Claims (2)
- 全体として長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状をなし、
着用者の身体側面に向く液透過性の表面側シートと、
この反対面に設けられた液難透過性の裏面側シートと、
前記表面側シート及び前記裏面側シートの間に介在し体液の吸収が可能な吸収体と、を備え、前記長手方向に沿って、一部を陰唇間に挟んで着用する陰唇間パッドであって、
当該陰唇間パッドは、着用時に前記陰唇に挟まれる陰唇挟持領域と、当該領域の裾野から前記短手方向に延出され、前記陰唇間から露出する露出領域とからなり、
この露出領域の両側縁の少なくとも一部には、前記着用者の身体方向に突出する起立部が形成され、
前記起立部は、前記表面側シート及び/又は前記裏面側シートが前記身体方向に折り返され、該表面側シート及び/又は該裏面側シートの長手方向における両端部のみにおいて接合されて形成されている陰唇間パッド。 - 前記起立部は、前記長手方向における、少なくとも着用時に着用者の膣口と接する部分の近傍に設けられている請求項1記載の陰唇間パッド。
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