JP4953611B2 - 陰唇間パッド - Google Patents

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Description

本発明は、装着時において身体部位の形状に適合した形状とすることができ、これにより装着を適正に行うことができる陰唇間パッドに関する。
従来より、女性用生理用品としては、生理用ナプキン、タンポンが一般的に用いられている。ここで、生理用ナプキンについては、膣口付近への密着性の乏しさゆえに生じる隙間からの経血の漏れを防止すべく、多大な努力がなされている。また、タンポンにおいても、その物品の属性に起因して、着用時の異物感や不快感、膣内への装着困難性を生じることから、これらを除去するために多大な努力がなされている。
このような状況下、生理用ナプキンやタンポンの中間に位置する生理用品として、近年、陰唇間パッドなる生理用品が注目されつつある。この陰唇間パッドは、女性の陰唇間にその一部分を挟み込み、陰唇内面に当接させて装着するというものであり、生理用ナプキンに比して身体との密着性が高いために経血の漏れが防止されるとともに、経血が拡散して身体に広く接することを防ぐために衛生的かつ清潔なものである。また、生理用ナプキンよりも小型であるために、装着感に優れて快適であり、膣内に挿入するタンポンに比べて着用時の心理抵抗も低いという特徴を有している。
しかしながら、陰唇間パッドは、陰唇間の挟持力によって身体に装着されるものであるため、正しく装着されていない場合には、着用者の陰唇から脱落してしまったり、適切な吸収ができずに経血を十分に吸収することができず、漏れを生じてしまう危険性がある。このようなことからより正確にかつ簡単に装着ができる陰唇間パッドが種々検討されてきた。
かかる装着を容易とする陰唇間パッドとしては、例えば、特許文献1に、バックシートにおいて結合されかつ垂れ下がっているタブを備えた陰唇間パッドが開示されている。この陰唇間パッドが備えるタブは比較的剛性があるため、陰唇間に陰唇間パッドを挿入するときにタブが潰れることがなくつまみやすい。しかも、タブの剛性が一律ではなく上下領域で異なっているため、剛性を有することによる装着時の不快感も低減している。
また、他の例として、特許文献2に、流体液透過性カバーと吸収体、液不透過性バッファーとからなり、液不透過性のバッファーの中心軸上にストリップやスリット、接着剤、折り目線、突起部といったもので形成された係合要素を備える陰唇間パッドが開示されている。この陰唇間パッドでは、着用者は係合要素に指を挿入したり沿わせたりして陰唇間パッドの着脱を行うことが可能となっている。
特表2004−526502号公報 特表2005−503193号公報
しかしながら、上記陰唇間パッドが有するタブや係合要素だけでは陰唇間パッドの着脱容易性の一助とはなっても装着の正確性を高めるのには不十分であり、しかも、上記陰唇間パッドには果たして正しい装着状態なのかどうかを確認する術がないため着用者は不安感をぬぐいきれない。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、正しい装着を容易かつ確実に行うことができる陰唇間パッドを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために、圧縮反発力に高低をつけることにより身体形状に適合した形状とできる陰唇間パッドとした。具体的には、装着時において身体の窪みに対応する領域を他の領域よりも高い圧縮反発力を有する陰唇間パッドとすることにより、装着状態において窪んだ身体領域に嵌めこむことができる凸領域を形成できるようにし、パズルを嵌めるような感覚で正しい装着を容易に行うことができる陰唇間パッドとした。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1)体液を吸収して保持する吸収体を備え、中心軸を有する陰唇間パッドであって、前記中心軸上には着用時に小陰唇内の窪みに向う位置に高い圧縮反発力を有する高圧縮剛性領域を備える陰唇間パッド。
(1)に係る陰唇間パッドによれば、装着時に前庭床や膣口に向く領域、即ち、身体の窪み部分に面する領域が高圧縮剛性領域となっている。これは装着する身体部分の形状に陰唇間パッドの形状を適合できるようにしたものである。即ち、陰唇間パッドを装着する身体部分は直線状ではなく、前庭床や膣口の位置が陰核や陰唇後方交連部を結ぶ直線よりも凹んだ部分を有する凹状のものである。この点、従来の陰唇間パッドは、平面に対して均一に接するように平面状に構成されていて、陰唇間に挿入されるときはいずれかの軸線で折り畳まれる。このため、かかる折り畳まれる折軸は直線であり、折軸付近の厚みや剛性も長手方向に均一となるが、このような均一で直線状な部分を凹状の身体部分に装着させるのは容易ではない。しかも、陰唇間パッドは陰唇内に介在させるものであるために目視ではなく把持している指の感覚でこれを装着しなければないが、装着位置がズレても着用される陰唇や着用する指の感覚では容易に気付くことができない。このため、そのまま着用を続けてしまい、経血モレや陰唇間パッドの脱落を発生してしまうおそれがある。また、このようなおそれがあるために、たとえ装着が適正であった場合であっても、次に交換するまで装着が適正であったか確認できないために、不安に苛まれてしまうという問題もあった。
この点、本発明によれば、装着したときに高圧縮剛性領域は厚みや寸法をほぼ維持するが、他の部分は身体形状に沿って変形する。このため高圧縮剛性領域のみが凸状になって突出し、着用者はかかる部分をパズルを嵌めるように身体の凹み部分に嵌め込むことができる。従って、着用者は正しい装着を簡単に行うことができ、また、嵌め込んだという実感があるために装着が適正であったかどうか不安を感じることもない。
なお、上記引用文献2においては、装着時の快適さのために陰唇間パッドは比較的低い密度を有することが好ましいとされている。この点、本発明の陰唇間パッドは高圧縮剛性領域として高密度領域を有していることがあるが、この領域は体型上窪みとなっている部分に嵌めこまれるため、快適性を害することはなく、装着しやすさのみを向上できるようになっている。
(2)前記高圧縮剛性領域は前記中心軸の中央部付近に配置されているものである(1)記載の陰唇間パッド。
本発明によれば、前記高圧縮剛性領域は陰唇間パッドのほぼ中央部に配置されている。このため、陰唇間パッドにおいて効率よく体液吸収ができる箇所を膣口等がある小陰唇内に的確に配置できることとなる。
(3)前記陰唇間パッドは長手方向と短手方向とを有する実質上縦長形状であり、前記中心軸は長手方向に沿ったものであり、前記高圧縮剛性領域の前記長手方向における寸法は5mm以上45mm以下、好ましくは15mm以上30mm以下である(1)または(2)記載の陰唇間パッド。
(3)に係る陰唇間パッドによれば、高圧縮剛性領域が所定の寸法となっている。ここで、小陰唇前端の陰核から小陰唇後端が結合する陰唇小帯までの長さは平均で56.5mmである。この点、小陰唇の長さよりも極端に短い5mm未満では、高圧縮剛性領域を小陰唇内に挟み込むことができても、高圧縮剛性領域と小陰唇前後端からの距離が空きすぎるために、装着位置がズレて適正位置に装着することができない可能性がある。一方、45mmよりも長くなると前庭床に沿わせることができずに小陰唇間からはみ出てしまう部分ができるおそれがあるために、この小陰唇間に収まりきらない部分が陰核や陰唇小帯を刺激し、着用者に異物感を与えてしまう可能性がある。本発明によれば、このような問題がない寸法となっているため、着用者は快適に使用することができる。
(4)前記高圧縮剛性領域は、着用状態における鉛直方向の厚み寸法が小陰唇内の前庭床付近の領域に収まる寸法であり、好ましくは1mm以上8mm以下である(1)から(3)いずれか記載の陰唇間パッド。
(4)に係る陰唇間パッドによれば、高圧縮剛性領域の装着状態における厚み方向の寸法が小陰唇内の前庭床付近に収まる寸法となっている。ここで、陰唇には大陰唇と小陰唇とがあり、小陰唇内の前庭床付近においては、小陰唇の外側に大陰唇が位置することとなる。このため、小陰唇の先端付近は大きく開くのに対し、小陰唇の前庭床付近は外側に位置する左右の大陰唇によって内側へ押されるため、開き難い。従って、小陰唇における先端付近に比して前庭床付近は陰唇間圧が高く、体勢の変化による陰唇間圧の変動も少ない領域となる。この傾向は、体型には依存せず常に認められる。このため、前庭床付近に収まる寸法であれば、高い陰唇間圧によって高圧縮剛性領域が挟持されることとなる。
そして、このような高圧縮剛性領域の寸法は、具体的には1mm以上8mm以下であるのがより好ましい。これは、小陰唇とは陰核と陰唇小帯を結ぶ器官であるが、前庭床に近い陰核と陰唇小帯とを最短距離で結んでいる付け根部分は、前庭括約筋で囲われているために緊迫力(挟み込むことのできる力)が強い。そして、小陰唇の付け根よりも更に深い位置にある前庭床近傍は、小陰唇の付け根部分より緊迫力が弱く、しかも感覚が鈍感である。この点、高圧縮剛性領域が上述の寸法であれば、かかる前庭床近傍から小陰唇の付け根部分の間にすっぽりと入ることとなる。従って、高圧縮剛性領域が小陰唇の付け根部分の前庭括約筋による緊迫力で包み込まれることができるために陰唇間パッドの他の領域も小陰唇の前庭床付近に確実に把持されることとなる。しかも、高圧縮剛性領域が感覚の鈍い部分に配置されることとなるので、他の部分に配置されたときよりも装着感も好ましいものとなる。そして、着用者は陰唇間パッドを装着するにあたってより装着感が好ましいように装着することになるので、鉛直下方向についても陰唇間パッドを適正位置に装着することが可能となる。
(5)前記高圧縮剛性領域の周縁には、少なくとも前記中心軸を跨ぐ部分において、剛性を段階的に遷移させる遷移領域を備えるものである(1)から(4)いずれか記載の陰唇間パッド。
(5)に係る陰唇間パッドによれば、高圧縮剛性領域から周辺領域へと厚みを段階的に変化させるための遷移領域が設けられている。このため、陰唇間パッドの変形形状が小陰唇間の曲線的な形状により適合しやすい形状となり、装着感を一層快適なものにすることができる。
(6)前記陰唇間パッドが装着時において身体側に向く面とは反対側の面において、指を挿入して前記高圧縮剛性領域を適切な位置に配置するための指入れポケットを備えるものである(1)から(5)いずれか記載の陰唇間パッド。
(6)に係る陰唇間パッドによれば、陰唇間パッドの裏面に指を挿入することができる指入れポケットが設けられている。このため、高圧縮剛性領域の位置する部分に感覚の鋭い指の腹部分を配置させることができ、適切な位置に指先で高圧縮剛性領域を誘導することができ、装着が一層確実かつ簡易になる。
本発明に係る陰唇間パッドによれば、陰唇間パッドを装着する身体部分である陰核から膣口部にかけての窪み領域に、装着時に凸となる高圧縮剛性領域をパズルを嵌め込むような感覚で嵌め込むことができる。このため、適正な装着位置を認識して装着することが可能となるばかりでなく、しっかりと嵌合状態になるため、陰唇内と陰唇間パッドとの密着性が高くなり、体液のモレや陰唇間パッドの脱落の危険を低減することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態以外の各実施形態の説明において、第1実施形態と共通するものについては、同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
<第1実施形態>
[陰唇間パッドの全体構成]
図1は本実施形態にかかる陰唇間パッドを身体当接面から見た図であり、図2はA−A’視方向に切断した時の断面図である。
本実施形態の陰唇間パッド1は、図1に示すように縦長の形状をしており、図2に示すように、液体透過性の表面シート11と、液体不透過性の裏面シート12、表面シート11と裏面シート12との間に介在された吸収体13とから成る。この陰唇間パッド1は着用時において装着者の前後方向に縦長状態となるようにして装着されるものであり、本明細書においてはこの方向を長手方向Lとし、かかる長手方向に垂直な方向を短手方向Wとしている。そして、陰唇間パッド1は、この長手方向Lの中心線を中心軸X―X’として略対称な形状をしており、この中心軸X―X’上における中央領域に高圧縮剛性領域10を備えている。
[装着時の状態]
次に、装着時における陰唇間パッド1の上下方向の変形について説明する。図3から図6は陰唇間パッド及び着用者の身体を横方向から見た状態を説明するための説明図である。
陰唇間パッド1は装着されるときには図3に示すように中心軸X―X’を折り軸として二つ折りにされる。一方、装着される身体部分は図4に示すように陰核21と陰唇後方交連部22を連結する小陰唇23の内側(小陰唇23と図示しないもう一方の小陰唇との間)である。この小陰唇23の内側にある前庭床24は、陰核21や陰唇後方交連部22よりも身体の奥側に位置しているため、陰核21から会陰25までを結ぶ身体の中心軸は直線ではなく凹凸を有するものとなっている。
この点、陰唇間パッド1は、図5に示すように装着前における折り軸部分は直線であるが、装着時には図6に示すように、着用者の指の押圧によるP方向の圧と接触した陰唇からのQ方向の圧により凸状となる(なお、この図において説明の便宜上陰唇間パッド1と陰唇とは接触していないが、実際は両者が接触することにより陰唇間パッド1の表面が凸となる)。即ち、陰唇間パッド1が着用される時に、高圧縮剛性領域10以外の領域は、圧縮により高さ方向の厚みが減少し、厚みが減少し難い高圧縮剛性領域10は当初の厚みをほぼ残したままとなる。このため高圧縮剛性領域10の厚み部分が凸となり、着用者はこの高圧縮剛性領域10を、陰核21から陰唇後方交連部22の間にある窪みの間に嵌め込むことができる。このようにパズルを嵌め込むような感覚で陰唇間パッドを装着できるため、目視しなくても手の感覚だけで正確に陰唇間パッド1の装着ができる。
次に、陰唇間パッドの横方向の変形について説明する。図7から図10は陰唇間パッド及び着用者の身体を上下方向から見て説明した図である。
図7に示すように、陰唇間パッド1は、長手方向の中央部付近において他の領域よりも高い圧縮反発力を有する高圧縮剛性領域10を備えている。そして、図8に示すように、装着される身体部分には、陰核21と陰唇後方交連部22(陰唇小帯)を連結する左右の小陰唇23によって形成されている空間があるが、小陰唇23の前後端部(陰核21と陰唇後方交連部22付近)がほとんど左右に開かないため、挟み込む部分はラグビーボールのような形状である。ここで、陰唇間パッド1は小陰唇23内に装着されると、高圧縮剛性領域10以外の領域は圧縮により幅方向の厚みが減少し易いために幅が小さくなり、高圧縮剛性領域10は厚みが減少し難いためそのままの幅を維持する。このため、図9に示すように陰唇間パッド1は中太形状となり、図10に示すように、ラクビーボール状に開く左右の小陰唇23の間にパズルを嵌め込むような感覚で高圧縮剛性領域10を容易に嵌め込むことができる。
次に、陰唇間パッド着用時における高圧縮剛性領域の鉛直下方向の長さについて説明する。図11及び図12は動作によって異なる着用者の陰唇の状態を説明するための図であり、図13は装着状態の陰唇と陰唇間パッドの断面図であり、図14は陰唇間パッドの装着位置の違いを説明するための図である。
陰唇間パッド1の高圧縮剛性領域10は、着用者の前庭床から小陰唇間における前庭床付近の領域までに収まる寸法であるのが好ましい。これは、小陰唇が先端付近に比して、前庭床付近のほうが陰唇間圧(緊迫力)が高いことによるが、この陰唇間圧は、接触圧測定器(例えば、(株)エイエムアイ・テクノ製)を用い、直径およそ12mmのエアパック端子を陰唇間に挟み込むことにより測定できる。例えば、BMI値(=体重[kg]/身長[m]/身長[m])19.3のモデルが直立して開脚した体勢(爪先間隔が35cm)では、図11に示すように小陰唇23の先端は閉じており、この時の小陰唇の前庭床付近Z1の陰唇間圧は0.49N/cm、小陰唇の先端付近Z2の陰唇間圧は0.42N/cmである。即ち、小陰唇の先端付近Z2の陰唇間圧に対する前庭床付近Z1の陰唇間圧は、およそ1.2倍である。また、図12に示すように、屈んだ体勢(爪先間隔が35cm、膝間隔が35cm)では、小陰唇23の先端は開いており、この時の前庭床付近Z1の陰唇間圧は0.12N/cm、小陰唇の先端付近Z2の陰唇間圧は0N/cmである。従って、どちらの体勢においても、前庭床付近の陰唇間圧は、小陰唇23の先端付近の陰唇間圧よりも高いことになる。このため、上述のように、小陰唇の前庭床付近までに収まる寸法であるのが好ましい。
更に好ましくは、高圧縮剛性領域10の前庭床に接する部位から鉛直下方向に向う寸法は、1mm〜8mmに収まる寸法であることが好ましい。例えば、着用時には裏面シート同士が向かい合うように長手方向中心軸を折り軸に二つ折りされ、400g/mパルプを圧縮した高圧縮剛性領域を備える陰唇間パッドでは、長手方向の中心軸から、両外方向へそれぞれ1mm〜8mmの範囲とすることができる。
ここで陰唇間パッド1は、図13に示すように、着用者の大陰唇28の内側に位置する小陰唇23内に装着された状態において先端が閉じた逆U字型形の断面形状となり、高圧縮剛性領域10は周辺領域3よりも厚みが厚くなっている。一方、装着される身体部分は、小陰唇の付け根部分23aの緊迫力が前庭床付近Z1の緊迫力よりもさらに強く、しかも前庭床近傍Z0は感覚が鈍感である。このような陰唇間パッド1の形状及び身体各部位の性質から、高圧縮剛性領域10の鉛直方向の寸法は、着用者の小陰唇間の前庭床近傍Z0の領域に収まる寸法であるのが好ましい。この点、上述の寸法であれば、前庭床近傍Z0の領域に高圧縮剛性領域10がすっぽりと収まり、しかもその他の領域3も前庭床付近に把持されることとなるため、陰唇間パッド1の脱落を防止できることとなる。
そして、上述のような寸法にすることは、着用者が陰唇間パッドを適正位置に装着するガイドともなる。即ち、陰唇間パッド1は図14の(A)に示すように通常は閉じた状態の小陰唇間に嵌装することとなるが、(C)に示すように感覚が鋭い小陰唇の先端部領域である鉛直方向Z2の領域の位置に高圧縮剛性領域10が来るように陰唇間パッド1を着用するより、(B)に示すように感覚が鋭くない前庭床付近Z1の領域の位置へ高圧縮剛性領域10が位置するように陰唇間パッド1を着用したほうが、装着感がより快適になる。このため、上述のような寸法にすれば、着用者は装着感に基づいて前庭床近傍Z0の範囲に高圧縮剛性領域10を位置づけられることとなり、鉛直下方向についても陰唇間パッドq1を適正位置に装着することが可能となる。しかも、図14(B)のように陰唇間パッド1の高圧縮剛性領域10を、小陰唇の付け根部分23aよりも前庭床側に挟み込むということは、高圧縮剛性領域10を小陰唇の付け根部分23aの前庭括約筋による緊迫力(挟み込むことのできる力)で包み込むということになるため、事実上、陰唇間パッドが前庭床付近に把持される状態になり、しっかりと陰唇間に挟持されることになる。
[高圧縮剛性領域の材料]
本実施形態では、高圧縮剛性領域10は、その周辺領域よりも圧縮反発力が高く、0.2N/cmの加重を掛けた時の製品厚みは、同じ加重を掛けた周辺領域の製品厚みよりも0.5mm〜3mmの範囲で厚みが厚い。具体的には、高圧縮剛性領域10は粉砕したパルプ200〜600g/mを積層し、エンボス加工により高密度に圧縮した圧縮パルプを、陰唇間パッド1を構成する吸収体へ加えることで構成することができる。その他、圧縮剛性の高い材料としては、上記吸収体の目付を高くしたものの他、例えば、積層したパルプをエンボス加工などでプレスしたもの、発泡ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂を単独、もしくは芯鞘タイプ、芯鞘の偏芯タイプ、サイドバイサイドタイプの繊維とした後、水流交絡、スパンボンド等により、単独または複合化された不織布を単独もしくは積層させたものを挙げることができる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレンの芯鞘タイプの4.4dtex、繊維長51mmの繊維を、スルーエア法により20g/mとなるように形成した不織布を用いて、これにパルプを200g/mとなるように積層させたものを巻き、面積1mmのドット状で、隣接するエンボス部の間隔が3mm、角度30度で配列させたエンボスパターンとなるように熱エンボスによって固定したものが挙げられる。
<変形例1>
次に、高圧縮剛性領域の形状の変形例を説明する。図15から図19は変形例1の陰唇間パッドを説明する図であり、図20から図24は変形例2の陰唇間パッドを説明する図であり、パルプで高圧縮剛性領域を構成するとともにパルプの存在しない領域を設けることで、高圧縮剛性領域の作用がより効果的に発現するようにした変形例を説明するものである。また、図25から図30は吸収体を構成する繊維束の密度を変えることにより、高圧縮剛性領域を形成した変形例3の陰唇間パッドを説明する図であり、図31から図34は二つ折りにして装着するものではない変形例4の陰唇間パッドを説明する図である。
図15の陰唇間パッド3は、高圧縮剛性領域10が略H状に配置されている。このため、図16に示すように高圧縮剛性領域10が図2に比べて広範囲に配されることとなり、体液吸収量を向上させることができる。また、中心軸X―X’において中央領域10aの前後のパルプを抜くことにより、着用時の凸状変形をより促し、かつ、陰核や陰唇後方交連部に陰唇間パッド3が与える刺激を低減している。この高圧縮剛性領域10は、略H状に配置されたパルプの中央領域10aを400g/m、その他部分を200g/mにしている。なお、中央領域10aのパルプには、エンボス加工を加えるようにしてもよい。
この陰唇間パッド3を、図17に示すように中心軸X―X’を基準に長手方向に沿って折った場合には高圧縮剛性領域10は陰唇間パッド3の内部で中央領域10aが突出して凸状となり、着用するときには図18のように突出している部分が陰唇間パッド表面上にも現れて陰唇間パッドの中央領域が突出することとなる。なお、鉛直方向において図19に示すように陰唇間パッド3の長手方向中心部においては高圧縮剛性領域10が広範囲に存することとなる。
<変形例2>
図20に示す陰唇間パッド4は、高圧縮剛性領域10が中央のみならず、長手方向の周縁にも設けられている。即ち、高圧縮剛性領域10が中央領域10aと裾野領域10bとから成る。従って、図21に示すように中央においては三箇所に高圧縮剛性領域10が設けられていることとなる。これは、上述の変形例3の略H状のパルプ形状よりも、着用時において鉛直方向となる部分で更にパルプを除く形状となっているものである。
図22に示すように中心軸を基準に長手方向に沿って折った場合には高圧縮剛性領域10は陰唇間パッド4の内部でひらがなの「こ」の字が変形したような形状となり、着用するときには図23のように中央領域10aと裾野領域10bとの間の高さ方向の距離が大きくなることとなる。そして、着用状態においては図24に示すように中央領域10aがすっぽり前庭床の近傍に収まり、小陰唇の付け根部分23aで把持される状態になるため、陰唇間パッド4が脱落しにくくなっている。
<変形例3>
図25に示す陰唇間パッド5は、吸収体を構成する繊維を束ねた繊維集合体を長手方向に配置し、中央部付近の繊維集合体をさらに高密度に束ねることにより高圧縮剛性領域10を構成している。即ち、繊維の密度を制御することによって、容易に高圧縮剛性領域10を構成している。このようにした場合には、長手方向においては高密度繊維集合体である高圧縮剛性領域10とその前後において低密度繊維集合体である領域15とが存在することとなる。そして、A−A’視断面部分では図26に示すように高圧縮剛性領域10が配され、C−C’視断面では図27に示すように低密度繊維集合体の領域15が高圧縮剛性領域10よりも広い範囲で配されることとなる。そして図28に示すように陰唇間パッド5の長手方向中心軸X―X’に沿って折り畳んだときには、低密度繊維集合体の間に高密度集合体である高圧縮剛性領域10が配され、図29に示すようにかかる高圧縮剛性領域10が突出して凸となる。そして、装着状態においては、図30に示すように中心部分に高圧縮剛性領域10のみが配置されることとなる。
<変形例4>
図31に示す陰唇間パッド6は、二つ折りして装着するものではなく、当初から陰裂に沿うような四角い形状をしている。このため、装着するときにおいて図32のように折り畳む必要がなく、陰唇間に装着したときには図33のように高圧縮剛性領域10が突出する。そして、図34に示すように鉛直方向においては小陰唇の前庭床近傍Z0の領域に高圧縮剛性領域10が配されることとなる。
<第2実施形態>
次に、高圧縮剛性領域の長手方向両端に遷移領域が設けられた第2実施形態の陰唇間パッドについて説明する。図35から図37は第2実施形態の装着状態を説明するための説明図である。
図35に示すように、陰唇間パッド7は、中心軸X―X’上において、高圧縮剛性領域10と、この高圧縮剛性領域10と高圧縮剛性領域10以外の領域をなだらかに連結する遷移領域17が設けられている。遷移領域17の圧縮剛性値は、高圧縮剛性領域10の圧縮剛性値よりも低く、かつ、高圧縮剛性領域10以外の周辺領域よりも高い。このため高圧縮剛性値から他の領域へ段階的に圧縮剛性値が遷移している。具体的には、この遷移領域17は、高圧縮剛性領域10の端部領域の粉砕パルプが、高圧縮剛性領域10よりも100g/m程度少なく配されることにより構成されており、このため、遷移領域17の圧縮剛性値は、高圧縮剛性領域10の圧縮剛性値と周辺領域の圧縮剛性値の間の圧縮剛性値となる。従って、陰唇間パッド7が着用される時に、高圧縮剛性領域10の前後端部にある遷移領域17の厚みは、高圧縮剛性領域10よりも低く、それ以外の周辺領域よりも厚くなるのである。このため、装着時において図36に示すように高圧縮剛性領域10から遷移領域17を経てその周辺領域へと高さ方向の厚みが段階的に変化し、図37に示すように幅方向の厚みも段階的に変化する。そのため、陰唇間パッド7を装着する小陰唇間の曲線的な形状にさらに適合させやすくなり、身体と陰唇間パッドの隙間からの漏れをさらに低減できるばかりか、装着感を一層快適にすることができる。
<第3実施形態>
次に、裏面側に指挿入用のポケットが設けられた陰唇間パッドについて説明する。図38は裏面シート上に指挿入口を備えた指入れポケットを有する陰唇間パッドを示す図であり、図39及び図40は陰唇間パッドを装着する状態を示す図である。
図38に示すように、本実施形態の陰唇間パッド8には指入れ用のポケット18が設けられている。このため、着用者は図39及び図40に示すように高圧縮剛性領域10を感覚の鋭い指の腹に位置させ、指先で高圧縮剛性領域10を小陰唇間の適切な位置へ誘導して凸状を形成させることができるため、陰唇間パッド8をより確実に適正位置へ装着することが可能となる。
<第4実施形態>
次に、高圧縮剛性領域の近傍にエンボス加工が施された陰唇間パッドについて説明する。図41及び図42は第4実施形態に係る陰唇間パッドを示す図であり、図43から図45は比較するための図であり、図47と図48は高圧縮剛性領域と他の領域とのギャップを形成するための他の例である。
図41に示すように、陰唇間パッド9は吸収体の長手方向の中央部分において高圧縮剛性領域10を備え、この両脇に位置するように、長手方向の中心軸を軸として左右対称にエンボス加工191及び192を施している。このエンボス加工によって、凸状形態に変形しやすくなっている。そして、断面図42に示すように、長手方向の中央部分においてエンボス加工19とエンボス加工191及びエンボス加工192が施されていることになる。
本発明では、装着される小陰唇内部に当たる部分は高圧縮剛性領域10の存在により、小陰唇内の凹部分に嵌め込まれる部分の厚み寸法が減少しにくくなっている。このように嵌め込まれる部分の厚みを維持することにより、他の部分と厚みのギャップが形成されることとなる。
次に、このような高圧縮剛性領域10とエンボス加工を施した場合とこのようなものを設けない場合について比較する。比較例である図43に示す陰唇間パッド30は、長手方向の中心軸においては、装着時において陰核や陰唇後方交連部に与える刺激を低減するためにパルプを抜いており、図44に示すようにその中央領域においては上述した実施例のように高圧縮剛性領域を有していない。この陰唇間パッド30と陰唇間パッド9について、装着時に生じる厚みのギャップについての測定を行なった。かかる測定は、図45に示すように矢印方向に各陰唇間パッドを圧縮端子で圧縮し、0.2N/cm加圧時の厚みについて測定した。その結果、図46に示すように、陰唇間パッド30は(1)のグラフに示すように差がなく、陰唇間パッド9は(2)に示すように大きな差があった。
このように、長手方向中心軸における中央部分と他の部分との厚みのギャップを生じさせるものとしては図47に示す陰唇間パッド40のようにパルプの使用量を周辺領域14と変えることなく、エンボス加工だけで中央領域を高密度化することにより剛性を付与して高圧縮剛性領域10を形成するものがある。また、図48に示す陰唇間パッド50のように高圧縮剛性領域10以外の吸収体にスリット加工を施し、これにより装着時に生じる高圧縮剛性領域10と他の領域との差を生じるようにしたものも挙げられる。なお、図48では高圧縮剛性領域10の中心軸にはスリットが入っていないが、この部分にスリットを入れて、陰唇間パッド50を二つ折りにして使用できるようにしてもよい。
<構成材料>
〔表面シート〕
表面シート11は、中心軸方向への伸長性を有していることが好ましい。これにより、高圧縮剛性領域が凸状に突出して小陰唇内に嵌め込まれるときに、表面シート11が伸長できずに陰唇間パッドが不規則に変形することを防ぐ。なお、伸長性を付与する部分は、表面シート11の全体であっても、部分的に伸長性を持たせても良い。
中心軸方向に伸長性を付与する方法としては、例えば、表面シート11に対して、中心軸方向に向かう切れ目線を不連続に設けても良いが、吸収体13が抜けてしまったり、陰唇内壁を傷つける危険性がある。このため、表面シート11は、以下のように構成し、中心軸方向への伸長性を付与することが好ましい。
表面シート11を構成する材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂で構成され、各樹脂を単独、もしくは芯鞘タイプ、芯鞘の偏芯タイプ、サイドバイサイドタイプの複合の合成繊維、パルプ、化学パルプ、レーヨン、アセテート、天然コットンなどのセルロース系の液親水性繊維、が例として挙げられる。これらの繊維を、水流交絡、スパンボンド、ポイントボンド、スルーエア等により、単独、または複合した不織布を、表面シート11として用いることができる。表面シート11の具体的な例としては、レーヨンまたはアセテートを50〜95%、ポリエチレンテレフタレートを5〜50%の比率で混合した繊維を、20〜60g/mの範囲で調整したスパンレース不織布や、伸長性スパンボンド不織布を好ましく用いることができる。
また、表面シート11は、つかみ間隔100mm、引張速度を100m/分で低速伸長した場合の、長手方向5%伸長時の応力が0.01〜0.5N/25mmであることが好ましい。長手方向5%伸長時の応力が0.01N/25mmよりも低いと、シートとしての形態を保ちにくく、一方で、0.5N/25mmよりも高いと、表面シート11が突っ張ってしまい、高圧縮剛性領域が突出するのを阻害してしまう。
表面シート11を水流交絡にて作成する際には、水流により繊維を交絡させる水圧を弱くすることによって、繊維間の拘束力を緩やかにすることができる。具体的には、水圧4.9mN/cm以下で、シートを作製することが好ましい。さらに、合成繊維が混入されている場合には、水流交絡させた後の乾燥工程においては、乾燥温度を合成繊維の軟化点よりも低い温度とすることが好ましい。
以上のように、表面シート11を形成する段階で、表面シート11に伸長性を持たせるように形成してもよいが、伸長性が乏しいシート(0.5N/25mmより応力が高いシート)に対して、繊維間の拘束力を緩やかにする加工を加えることによって、伸長性を付与してもよい。
表面シート11を構成する繊維集合体の繊維間の拘束力を緩やかにする方法としては、表面シート11を形成した後、シートをテンダリング加工する、あるいは、シートに波状のエンボス加工を施すことにより、成形されたシートを緩ませる方法が挙げられる。これらの加工は、シート全体に施しても、部分的に加工を施しても良いが、シートの形態保持、陰唇内壁と表面シート11との貼り付き性維持のためには、表面シート11のフラット
性を保つ必要があることから、部分的に加工することが好ましい。
また、表面シート11の繊維を緩ませなくても、表面シート11を中心軸方向と垂直の方向にヒダができるように折り畳んだり、中心軸方向に垂直方向に溝が形成されるコルゲート加工を施すことにより、中心軸方向に伸長が可能となるように構成しても良い。この場合には、ヒダの幅は1mm以上であることが好ましく、1mmより狭いと、陰唇間パッドが中心軸方向に曲がった際に、十分に伸展することができない。また、コルゲート加工の例としては、溝と溝との間隔が0.5〜3mm、溝の深さが0.1〜3mmとなるように設けられていることが好ましい。更に、その他の例としては、伸長性が乏しい(0.5N/25mm以上の応力を有する)シートに対し、高圧縮剛性領域以外の領域に位置する部分に、中心軸方向に伸長可能な材料が接合されていてもよい。伸長可能な材料は、上記で示した材料の中から選定することができる。
〔裏面シート〕
裏面シートは、難透水性の材料が用いられ、例えば、厚さ15μm以上60μm以下のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリブチルサクシネート、または不織布、紙、および、これらのラミネート材料が挙げられる。また、フィルム材料に無機フィラーを含有させて、延伸処理させた通気性フィルムであってもよい。
具体的には、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂を主体として、10%以上30%以下の開孔を有し、孔径が0.1mm以上0.6mm以下、目付15g/m2以上35g/m2以下の範囲で調製したフィルムが挙げられる。不織布の例としては、スパンボンド不織布、スルーエア不織布、ポイントボンド不織布等が挙げられる。これらに撥水処理が施されてあってもよい。これら不織布のなかでも極細繊維で構成され、繊維間距離が非常に小さいメルトブローンを含むSMS不織布であることが好ましい。SMS不織布のそれぞれの層の目付は、5g/mm以上15g/m以下、1g.mm以上10g/m以下、5g/mm以上15g/m以下の範囲で構成されることが好ましい。
〔吸収体の材料〕
本発明に係る陰唇間パッドに備えられる吸収体13の材料としては、パルプ、化学パルプ、レーヨン、アセテート、天然コットン、高分子吸収体、繊維状高分子吸収体、合成繊維、発泡体等を単独またはこれらを混合したものからなり、嵩高であり、型崩れし難く、化学的刺激が少ないものであることが好ましい。また、着用者へ異物感を与えない圧縮性を有するためには、嵩高の素材であることが好ましい。例えば、物理的にエンボス加工されたレーヨンやアセテート、架橋剤により架橋させ捲縮された化学パルプ、またはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂の熱収縮率を利用した芯鞘タイプ、芯鞘の偏芯タイプ、サイドバイサイドタイプなどの複合の合成繊維などを主体的に用いることができる。また、これらは、紡糸の時点で延伸させることで分子配向を高めたもの、断面形状がY型やC型などの異型のものが混合されていても良い。また、繊維間のすべり性を高めるために油剤が繊維に塗布されている、もしくは含有されていても良い。
吸収体は、これらの繊維を開繊し、積層させることにより得ることができる。これらの繊維は、単層に積層されても、経血を貯蔵するために、上層よりも下層側に親水度の高い繊維を備える多層タイプであっても構わない。その他、例えば、エアレイド法、スパンレース法、抄紙法、メルトブローン法等によって繊維をシート化し、その後、ニードリング加工を施すことにより繊維を絡ませて得ることができる。あるいは、ドット状、格子状、波状などのロール間に、シート化された繊維を通過させてエンボス加工を施すことによっても得ることができる。
〔指挿入用のポケット〕
指挿入用のポケットを形成する場合には、裏面側同士を跨ぐようにしてミニシート片を設けるようにしてもよい。この場合には、ミニシート片と裏面側との間に、指挿入用口が形成され、安定的に且つ適切な位置に陰唇感パッドを着用することができる。ミニシート片は、表面シートや裏面シートと同様の構成により形成することができる。さらには、弾性力のある繊維の積層体、フィルム、空気のセルをもった発泡化した材料等を利用することができる。
弾性力を有する繊維としては、PE、PP、PET等の熱可塑性材料を単独で用いた繊維や、これらの熱可塑性材料を芯鞘タイプ、芯鞘の偏芯タイプ、又は、サイドバイサイドタイプとして用いた繊維が挙げられる。これらの繊維のうち、機械捲縮や熱等により二次捲縮が掛けられた繊維が弾性力を有するため好ましい。弾性力及び着用感を考慮すると、繊度は0.5dtex以上8.8dtex以下の範囲内であることが好ましく、繊維長は3mm以上64mm以下の範囲内であることが好ましい。厚みは、0.2mm以上3.0mm以下の範囲内であることが好ましく、0.5mm以上1.5mm以下の範囲内であることがさらに好ましい。フィルムとしては、弾性力を有するPE、PP、PET等の樹脂の他、高弾性のウレタン、ゴム等の樹脂を、Tダイやインフレで単一、複合、又は、多層で押出成形した材料が利用される。発泡化材料としては、弾性力を有するPE、PP等の樹脂や、高弾性のウレタン、ゴム等の樹脂を発泡化した材料の他、吸収性を有するセルローススポンジが利用される。なお、発泡体は連続型又は独立型のどちらであってもよい。
弾性力を有する繊維を用いた不織布の例を挙げる。繊維をカードで積層し、熱可塑性繊維の溶融によりボンディングするスルーエア製法で形成された不織布が反発弾性力に優れ、好適に利用される。一般的に利用されるポイントボンド、スパンボンド、スパンレース法も利用できる。連続フィラメントを紡糸し熱エンボスでボンディングするスパンボンドや、スパンボンドにメルトブローンを吹き付けボンディングしたSMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布であってもよい。繊維積層後に表面にバインダーを塗付する事によりボンディングするケミカルボンドやエアレイド法による不織布も利用できる。これらの材料を単一で利用したり、多層化して接着剤やエンボス加工で固定したものであってもよい。また、エンボスパターンによって反発力や厚みを調整した材料も好適に利用される。
<生分解性、水解性>
本願に係る陰唇間パッドは、生分解性、水解性の材料で構成してもよい。例えば、表面シート11には、液親水性であり、肌に刺激を与えない材料が使用することができる。このようなものとしては、メルトブローン、スパンボンド、スルーエアー、ポイントボンド、ニードルパンチ、湿式スパンレース等の製造方法から得られる不織布が使用できる。より好ましくは、パルプ、コットン、レーヨン、アセテートの他、ポリ乳酸、ポリプチレンサクシネートなどの生分解性樹脂を原料とした繊維からなるものが好ましい。
裏面シート12の材料としては、ポリプチレンサクシネートやポリ乳酸などの生分解性高分子を主体として構成した生分解性シートや、ポリビニルアルコール、アルキルセルロースなどの水崩壊性高分子を主体として構成した水崩壊性シートが挙げられる。また、廃棄した際にトイレの水面に浮いてしまうことを防止するために、液不透過性の裏面シートの反身体面側には、親水性不織布が配置されていることが好ましい。
具体的には、PVAフィルム、PVAフィルムの片面若しくは両面あるいは部分的にシリコンなどにより撥水処理を施したフィルムシート、シリコンを混合したPVAフィルム、澱粉フィルム、ポリ乳酸、またはポリプチレンサクシネート等の加水分解による所謂生分解性樹脂を原料としたフィルムが挙げられるが、上記したように水との濡れ性などを考慮すると、これらフィルムにティッシュ等の親水性不織布を貼りあわせる、もしくはラミネート加工したラミネート紙が好適である。また、セルロース系などの親水性繊維をサイズ剤などにより撥水処理を施し、その混合比によって撥水度を調整することで、着用中の防漏性と廃棄時の水との濡れ性とを兼ね備えた水崩壊性不織布であってもよい。さらに、必要に応じて無機顔料を0.1〜5%の範囲で混合して着色を施してもよい。
この水崩壊性不織布の具体的な構成例としては、繊維長さが1〜38mmの範囲、より好ましくは2〜20mmの範囲で、繊度が0.8〜3.3dtexの範囲であるレーヨン繊維、アセテートレーヨン繊維、コットン繊維、パルプ繊維、合成繊維から選ばれる繊維を所定量混合して、目付が10〜60g/mの範囲に調整された湿式スパンレース不織布である。これらの不織布に液不透過性の樹脂をラミネート加工、またはフィルムを貼り合わせたシート、もしくはサイズ剤などにより撥水処理を施したし不織布が裏面シートとして用いられる。不織布に貼り合わせるフィルムの目付は10〜40g/mであり、エンボス加工もしくは水崩壊性の接着剤により接合され、接合率は1〜30%の範囲が好ましい。また、ラミネート加工する樹脂は、厚みが10〜40μmの範囲が好ましい。
吸収体13は、液体(体液)を吸収保持が可能であればよいが、嵩高であり、型崩れし難く、化学的刺激が少ないものであることが好ましい。また、用いられる材料としては、パルプ、化学パルプ、レーヨン、アセテート、天然コットン、高分子吸収体、繊維性高分子吸収体、合成繊維を単独またはこれらを混合したものが使用できる。なお、高分子吸収材料の生分解性等を考慮すると、カルボキシメチルセルロース繊維を使用するのが好ましい。これらをシート状若しくは粉状に加工して使用してもよく、使用方法に限定されるものではない。
指入れ用ポケットを形成するためのミニシート片に使用できる材料としては、ポリ乳酸、ポリプチレンサクシネート等の生分解性材料を原料としたフィルム、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等、またはPVA、CMC等の水溶性材料を原料としたフィルム、不織布等、並びにセルロース繊維、再生セルロース繊維等を主体とした水分散性ティッシュ、スパンレース不織布等が挙げられる。
より好ましくは、生分解性材料を主体としたスパンボンド不織布またはメルトブローン不織布であって、太さが0.1〜3.3dtexの範囲、目付が15〜40g/mの範囲に調整されたシートであって、機械的コルゲート加工を施すことにより得られる。
また、接着剤としては、接着剤によって一体化されるシート片の材料によって使い分けることができる。例えば、裏面シート12がポリビニルアルコールなどの水崩壊性材料からなる場合には、シート片との間に塗布される接着剤として、スチレン−エチレン・ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)等の合成ゴムを主体とした感圧接着剤やEVA等の合成ゴムを主体とした感熱型接着剤であっても、塗工パターンがドット状など間欠パターンであれば浄化槽への負荷は与え難いことになる。これは、接着剤が水によって物性が変化し難いタイプの感圧型接着剤や感熱型接着剤であっても、接着剤によって一体化されるシート材料が水によって崩壊するので、接着剤そのものを維持することなく浄化槽中で分散できることになるからである。
上記以外の接着剤の例としては、水によって物性が変化し易いタイプの感水性接着剤や、水によって物性が変化し難いタイプの生分解性接着剤が挙げられるが、このような接着剤を使用する場合は、裏面シート12が水崩壊性材料であっても生分解性材料であっても構わない。また、接着剤の塗工パターンも限定されるものではない。具体的には、感水性接着剤としては、水溶性高分子からなるポリビニルアルコール、カルボキシルメチルセルロース、ゼラチン等、または、水膨潤性高分子からなるポリビニルアセテートやポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。また、生分解性接着剤としては、デンプン、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、ジェランガム等が挙げられる。また、これらを架橋させてゲル状にして使用しても良い。
第1実施形態の陰唇間パッドを身体当接面側から見た図である。 図1における陰唇間パッド1のA−A’視方向断面図である。 第1実施形態の陰唇間パッドを二つに折り畳んだ状態を示す図である。 陰唇間パッドを装着する着用者の身体の断面図である。 装着するときの第1実施形態の陰唇間パッドの状態を示す図である。 装着時における第1実施形態の陰唇間パッドと着用者の身体との関係を示す図である。 二つ折りにはされているが装着される前の第1実施形態の陰唇間パッドの身体側面から見た図である。 着用者の身体を下側から見た図である。 小陰唇間に高圧縮剛性領域を挟み込んだ概念図である。 第1実施形態の陰唇間パッドの高圧縮剛性領域以外の部分を切り欠いた説明図である。 直立して開脚状態した体勢での陰唇の状態を示す図である。 屈んだ体勢での陰唇の状態を示す図である。 装着状態の陰唇と陰唇間パッドの断面図である。 陰唇間パッドの装着位置の違いを説明するための比較図である。 第1実施形態の陰唇間パッドの高圧縮剛性領域における変形例1に係る陰唇間パッドを肌当接面から見た図である 図15のA−A’視方向断面図である。 折り畳んだ変形例1の陰唇間パッドを横から見た図である。 変形例1の陰唇間パッドが装着するときに変形する状態を示す図である。 変形例1の陰唇間パッドの装着状態を示す断面図である。 第1実施形態の陰唇間パッドの高圧縮剛性領域における変形例2に係る陰唇間パッドを肌当接面から見た図である。 図20のA−A’視方向断面図である。 折り畳んだ変形例2の陰唇間パッドを横から見た図である。 変形例2の陰唇間パッドが装着するときに変形する状態を示す図である。 変形例2の陰唇間パッドの装着状態を示す断面図である。 第1実施形態の陰唇間パッドの高圧縮剛性領域における変形例3に係る陰唇間パッドを肌当接面から見た図である。 図25のA−A’視方向断面図である。 図25のC−C’視方向断面図である。 折り畳んだ変形例3の陰唇間パッドを横から見た図である。 変形例3の陰唇間パッドが装着するときに変形する状態を示す図である。 変形例3の陰唇間パッドの装着状態を示す断面図である。 第1実施形態の陰唇間パッドの変形例4に係る陰唇間パッドを肌当接面から見た図である。 変形例4の陰唇間パッドを横から見た図である。 変形例4の陰唇間パッドが装着するときに変形する状態を示す図である。 変形例4の陰唇間パッドの装着状態を示す図である。 第2実施形態の陰唇間パッドの身体当接面から見た図である。 第2実施形態の陰唇間パッドの装着状態を側面から見た図である。 第2実施形態の陰唇間パッドの装着状態を上面から見た図である。 第3実施形態の陰唇間パッドを反身体面から見た図である。 第3実施形態の陰唇間パッドの装着状態を説明する図である。 第3実施形態の陰唇間パッドの装着状態を説明する図である。 第4実施形態の陰唇間パッドの身体側面を示す図である。 図41のA−A’視断面図である。 小陰唇の前庭床付近の領域にくわえ込まれる領域とそれ以外の領域とにギャップを設けた陰唇間パッドの例1を示す図である。 図43のA−A’視断面図である。 第4実施形態の陰唇間パッドと例1の陰唇間パッドのギャップの相違を比較するための評価方法を説明するための図である。 図45の評価結果を示すグラフである。 小陰唇の前庭床付近の領域にくわえ込まれる領域とそれ以外の領域とにギャップを設けた陰唇間パッドの例2を示す図である。 小陰唇の前庭床付近の領域にくわえ込まれる領域とそれ以外の領域とにギャップを設けた陰唇間パッドの例3を示す図である。
符号の説明
1、3、4、5、6、7、8、9、30、40、50 陰唇間パッド
10 高圧縮剛性領域
11 表面シート
12 吸収体
13 裏面シート
17 遷移領域
18 ポケット
19、191、192 エンボス加工
21 陰核
22 陰唇後方交連部
23 小陰唇
24 前庭床
25 会陰
28 大陰唇

Claims (4)

  1. 体液を吸収して保持する吸収体を備えると共に、長手方向と短手方向とを有する実質上縦長形状に形成され、前記長手方向に沿う中心軸において2つ折りにされて着用される陰唇間パッドであって、
    前記吸収体は、前記中心軸上における前記長手方向の中央部付近に配置され、高い圧縮反発力を有する第1高圧縮剛性領域と、
    前記長手方向に沿う一対の側部にそれぞれ配置され、高い圧縮反発力を有する一対の第2高圧縮剛性領域と、を備える陰唇間パッド。
  2. 前記第1高圧縮剛性領域及び前記一対の第2高圧縮剛性領域は連続して設けられ、平面視において略H状に配置される請求項1記載の陰唇間パッド。
  3. 前記第1高圧縮剛性領域と前記一対の第2高圧縮剛性領域とは、離間して配置される請求項1記載の陰唇間パッド。
  4. 前記陰唇間パッドが装着時において身体側に向く面とは反対側の面において、指を挿入して前記第1高圧縮剛性領域を適切な位置に配置するための指入れポケットを備えるものである請求項1からいずれか記載の陰唇間パッド。
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