JP7142982B2 - 表面処理装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無電解メッキまたは電解メッキ等の表面処理装置及びその方法等に関する。
処理液が収容される表面処理槽内にてワークを垂下して搬送させ、処理槽中に設けた複数のノズルから処理液をワークの表面及び裏面に噴射させる連続メッキ装置が知られている(特許文献1)。
また、無電解または電解メッキ装置として、ワークの表面と裏面とに沿って、処理液を上から下向きに供給して、ワークの表面と裏面とにメッキする装置も提案されている(特許文献2)。
特開2018-115367号公報 特開2016-108598号公報
例えば第5世代移動通信システム(5G)に用いられるスマートフォン用基板は、基板の表面では例えば95%が銅メッキ面積であるのに対して、基板の裏面では5%が銅メッキ面積となり、基板の表裏面で残銅率差が大きく異なる場合がある。表裏面で残銅率差が大きい基板を、上述された従来装置を用いてメッキすると、メッキ品質が損なわれることがあることが分かった。
本発明は、ワークの表裏面で表面処理条件を異ならせることができる表面処理装置及びその方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様は、
表裏関係にある第1主面及び第2主面を被処理面とするワークの周縁を囲って保持する治具と、
表面処理槽と、
前記表面処理槽の上部から供給され、前記表面処理槽の下部から排出される処理液を循環させる処理液循環部と、
を有し、
前記表面処理槽は、
前記ワークを垂直状態で保持する前記治具を着脱自在に支持する支持部と、
前記ワークの前記第1主面及び前記第2主面とそれぞれ対向する第1壁部及び第2壁部と、
を含み、
前記ワークの前記第1主面と前記第1壁部との間に、前記処理液が流れる第1流路が形成され、前記ワークの前記第2主面と前記第2壁部との間に、前記処理液が流れる第2流路が形成され、
前記処理液循環部は、前記第1流路に沿って前記処理液の第1液流を形成する第1循環部と、前記第2流路に沿って前記処理液の第2液流を形成する第2循環部と、を含む表面処理装置に関する。
本発明の一態様によれば、ワークの第1主面と接する第1液流を形成する第1循環部と、ワークの第2主面と接する第2液流を形成する第2循環部とを有するため、第1液流と第2液流とで、表面処理条件(流量、圧力、温度、添加剤量等)の少なくとも一つを独立して設定することができる。それにより、ワークの第1主面及び第2主面で表面処理条件を異ならせることができる。
(2)本発明の一態様(1)では、前記第1循環部は、前記第1液流の単位時間当たりの流量が可変であり、前記第2循環部は、前記第2液流の単位時間当たりの流量を可変とすることができる。第1液流と第2液流との単位時間当たりの流量をそれぞれ独立に設定することにより、ワークの第1主面及び第2主面をそれぞれ処理する処理条件を、独立して設定できる。
(3)本発明の一態様(1)または(2)では、前記支持部と、前記支持部に支持される前記治具と、前記治具に保持される前記ワークとにより、前記表面処理槽が第1槽及び第2槽に区画され、前記第1槽内で一定液位を超えた前記処理液を、前記第1循環部に戻す第1オーバーフロー槽と、前記第2槽内で一定液位を超えた前記処理液を、前記第2循環部に戻す第2オーバーフロー槽と、をさらに有することができる。それにより、第1、第2循環部から供給される単位時間当たりの流量が所定流量以上(下部排出量以上)であれば、第1槽及び第2槽での処理液の面高さ(液位)は各々のオーバーフロー液位と等しくなる。例えば、第2循環部から供給される単位時間当たりの流量を小さくすると、第1槽ではオーバーフロー液位とする一方で、第2槽での液位を第1槽での液位よりも低くすることで、第1及び第2槽間で処理液の液面高さ(液位)を異ならせることができる。こうすると、第1槽及び第2槽間での液面高低差により、第1槽と第2槽とで、処理液がワークの処理面に作用する圧力を異ならせることができる。ワークが第1主面及び第2主面で貫通するスルーホールを有する場合、圧力の高い方から低い方に向けてスルーホール内にて処理液を置換することができ、スルーホール内の表面処理が改善される。また、第1槽の第1オーバーフロー液位と、第2槽の第2オーバーフロー液位とを異ならせてもよく、これによっても、第1槽と第2槽とで、処理液がワークの処理面に作用する圧力を異ならせることができる。
(4)本発明の一態様(3)では、前記第1及び第2オーバーフロー槽の少なくとも一方は、オーバーフロー液位を調整可能とすることできる。こうすると、第1及び第2主面での表面処理面積等に応じて、第1槽と第2槽とで、処理液がワークの処理面に作用する圧力を変更することができる。
(5)本発明の一態様(3)または(4)では、前記処理液循環部は、前記表面処理槽から排出される前記処理液を調整する調整タンクと、前記調整タンク内の前記処理液を圧送するポンプと、を含み、前記調整タンクは、前記第1槽から排出される前記処理液を調整する第1調整タンクと、前記第2槽から排出される前記処理液を調整する第2調整タンクと、を含み、前記ポンプは、前記第1調整タンク内の前記処理液を圧送する第1ポンプと、前記第2調整タンク内の前記処理液を圧送する第2ポンプと、を含むことができる。こうすると、第1槽と第2槽とで、処理液の流量、温度、添加剤量等を独立して設定することができる。
(6)本発明の一態様(1)~(4)では、前記処理液循環部は、前記表面処理槽のから排出される前記処理液を調整する調整タンクと、前記調整タンク内の前記処理液を圧送するポンプと、含み、前記調整タンク及び前記ポンプは、前記第1循環部及び前記第2循環部で共用することができる。よって、第1及び第2循環部を設けても表面処理装置の小型化が維持される。なお、第1循環部及び第2循環部で、処理液中の不純物を除去するフィルターも共用しても良い。第1及び第2循環部は、調整タンク及びポンプ、またはそれらに加えフィルター以外については、それぞれ分離される。よって、第1及び第2循環部で独立した各循環部に設けられたバルブ制御により、第1及び第2液流の単位時間当たりの各流量が可変とされる。
(7)本発明の一態様(5)または(6)では、前記第1循環部及び前記第2循環部の各々は、前記表面処理槽の前記下部から排液される前記処理液の単位時間当たりの流量を可変する排液流量制御バルブで、前記表面処理槽の前記上部から給液される前記処理液の単位時間当たりの流量を可変する給液流量制御バルブと、前記ポンプで圧送される前記処理液の一部を前記調整タンクに戻す一部戻しバルブと、を含むことができる。こうすると、第1及び第2循環部でポンプを共用しながらも、第1液流と第2液流の各流量を独立して設定することができる。
(8)本発明の一態様(5)~(7)では、前記第1循環部及び前記第2循環部の各々は、前記表面処理槽の前記下部からの前記処理液の排液を遮断する遮断バルブと、前記ポンプで圧送される前記処理液の全てを前記調整タンクに戻す全量戻しバルブと、を含むことができる。第1循環部及び第2循環部の各々で、遮断バルブを開放し、かつ、全量戻しバルブによりポンプで圧送される前記処理液の全てを調整タンクに戻すことができる。それにより、第1液流と第2液流とのいずれか一方を止めることができる。それにより、液流のある方から液流のない方に向けてスルーホール内にて処理液を置換することができ、スルーホール内の表面処理が改善される。あるいは、第1液流と第2液流との双方を止めることができ、運転停止モードまたはクリーニングモードに設定することができる。また、遮断バルブで排液を遮断することで、表面処理槽内で処理液が一定液位になる運転開始モードに設定できる。
(9)本発明の一態様(1)~(8)では、少なくとも一つの整流器をさらに含み、前記第1壁部は、前記ワークの前記第1主面と対向する第1陽極を保持し、前記第2壁部は、前記ワークの前記第2主面と対向する第2陽極を保持し、前記少なくとも一つの整流器は、前記第1陽極及前記第2陽極に接続され、かつ、前記治具を介して前記ワークを陰極に設定することができる。こうすると、ワークの第1主面及び第2主面をそれぞれ電解処理する処理条件を、独立して設定できる。
(10)本発明の一態様(9)では、前記治具は、前記ワークの前記第1主面と導通する第1導通部と、前記ワークの前記第2主面と導通する第2導通部と、を含み、前記少なくとも一つの整流器は、前記治具の前記第1導通部と前記第1陽極とに接続される第1整流器と、前記治具の前記第2導通部と前記第2陽極とに接続される第2整流器と、を含むことができる。こうすると、ワークの第1主面に流れる電流と、ワークの第2主面に流れる電流とを、第1及び第2整流器により独立して設定できる。それにより、ワークの第1主面及び第2主面をそれぞれ電解処理する電流条件を、独立して設定できる。
(11)本発明の一態様(9)では、前記治具は、前記ワークの前記第1主面の第1分割領域と導通する第1導通部と、前記ワークの前記第1主面の第2分割領域と導通する第2導通部と、前記ワークの前記第2主面の第1分割領域と導通する第3導通部と、前記ワークの前記第2主面の第2分割領域と導通する第4導通部と、を含み、前記少なくとも一つの整流器は、第1~第4整流器を含み、前記第1整流器は、前記ワークの前記第1主面の前記第1分割領域と対向する前記第1陽極の第1分割領域と、前記治具の前記第1導通部とに接続され、前記第2整流器は、前記ワークの前記第1主面の前記第2分割領域と対向する前記第1陽極の第2分割領域と、前記治具の前記第2導通部とに接続され、前記第3整流器は、前記ワークの前記第2主面の前記第1分割領域と対向する前記第2陽極の第1分割領域と、前記治具の前記第3導通部とに接続され、前記第4整流器は、前記ワークの前記第2主面の前記第2分割領域と対向する前記第2陽極の第2分割領域と、前記治具の前記第4導通部とに接続されても良い。こうすると、ワークの第1主面の第1分割領域に流れる電流と、ワークの第1主面の第2分割領域に流れる電流と、ワークの第2主面の第1分割領域に流れる電流と、ワークの第2主面の第2分割領域に流れる電流とを、第1~第4整流器により独立して設定できる。それにより、ワークの第1主面及び第2主面の各々において、第1及び第2分割領域毎にそれぞれ電解処理する電流条件を、独立して設定できる。
(12)本発明の他の態様は、
表裏関係にある第1主面及び第2主面を被処理面とするワークの周縁を囲って保持する平板状の治具を、表面処理槽に設けられた支持部に支持させて、前記表面処理槽内に設けられた第1壁部と第2壁部との間で前記ワークを垂直に支持する工程と、
前記ワークの前記第1主面と前記第1壁部との間に配置される第1流路に沿って上から下に向かう処理液の第1液流を形成するように、前記表面処理槽の内外で前記処理液を第1循環部により循環させ、前記ワークの前記第2主面と前記第2壁部との間に配置される第2流路に沿って上から下に向かう前記処理液の第2液流を形成するように、前記表面処理槽の内外で前記処理液を第2循環部により循環させて、前記ワークの前記第1主面及び前記第2主面を表面処理する工程と、
を有する表面処理方法に関する。
本発明の他の態様でも、第1液流と第2液流とで、表面処理条件(流量、圧力、温度、添加剤量等)の少なくとも一つを独立して設定することができる。それにより、ワークの第1主面及び第2主面で表面処理条件を異ならせることができる。
本発明の一実施形態に係る表面処理装置の概略図である。 治具の正面図である。 治具の背面図である。 治具が設置された表面処理槽の平面図である。 図5(A)~図5(C)は整流器とクランパーとの関係を示す図である。 運転開始モードの説明図である。 通常動作モード1及び2の説明図である。 両面循環での圧力差によるスルーホール処理モード1の説明図である。 片面循環モードでの圧力差によるスルーホール処理モード2の説明図である。 片面排液モードでの圧力差によるスルーホール処理モード3の説明図である。 両面循環停止モードの説明図である。
以下の開示において、提示された主題の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態や実施例を提供する。もちろんこれらは単なる例であり、限定的であることを意図するものではない。さらに、本開示では、様々な例において参照番号および/または文字を反復している場合がある。このように反復するのは、簡潔明瞭にするためであり、それ自体が様々な実施形態および/または説明されている構成との間に関係があることを必要とするものではない。さらに、第1の要素が第2の要素に「接続されている」または「連結されている」と記述するとき、そのような記述は、第1の要素と第2の要素とが互いに直接的に接続または連結されている実施形態を含むとともに、第1の要素と第2の要素とが、その間に介在する1以上の他の要素を有して互いに間接的に接続または連結されている実施形態も含む。また、第1の要素が第2の要素に対して「移動する」と記述するとき、そのような記述は、第1の要素及び第2の要素の少なくとも一方が他方に対して移動する相対的な移動の実施形態を含む。
1.表面処理装置の概要
図1は、本実施形態に係る表面処理装置例えば電解メッキ装置の概略図である。電解メッキ装置1は、ワークWを保持する平板状の治具10と、表面処理槽100と、表面処理槽100に処理液2であるメッキ液を循環させる処理液循環部200と、を有する。ワークWは、表裏の関係にある第1主面(例えば表面)W及び第2主面(例えば裏面)Wを被処理面とする。
1.1.ワーク
ワークWは例えば矩形の回路基板であり、電解メッキ装置1により例えば銅メッキされる。ただし、メッキの種類は問わない。回路基板Wは、表面W及び/又は裏面Wにビアホールを有することができ、表面W及び裏面Wに貫通するスルーホールを有することができる。この場合、ビアホール及びスルーホールの内壁もメッキされる。また、ワークWは、表面W及び裏面Wでの各メッキ面積が大きく異なっても良く、例えば表面Wの95%がメッキ面積であるのに対して、裏面Wのわずか5%がメッキ面積であっても良い。
1.2.治具
ワークWを保持する治具10を、治具10の正面図である図2と、治具10の背面図である図3を用いて説明する。治具10へのワークWの着脱は、例えば自動機により行うことができる。治具10は、例えば絶縁材から成る例えば平板で形成される治具本体12を有する。治具本体12は、矩形ワークWの面積よりもわずかに大きい面積の矩形の穴14を有する。ワークWは、穴14に配置されて、ワークWの周縁が治具10で囲まれる。治具10は、矩形の穴14の周囲4辺に沿って、図2に示す電極15A~15D及び図3に示す電極15E~15Hを有する。これら電極15A~15Hは互いに絶縁される。各電15A~15Hには、複数のクランパー20が保持される。クランパー20は、ワークWをその表裏から挟んでクランプする。クランパー20は、ワークWの上縁部をクランプするクランパー21と、図2に示すワークWの左側縁部をクランプするクランパー22と、ワークWの下縁部をクランプするクランパー23と、図2に示すワークWの右側縁部をクランプするクランパー24とを含むことができる。ここで、クランパー21は、ワークWの表面Wと接触するクランプ片31(図2)と、ワークWの裏面Wと接触するクランプ片41(図3)とを含む。本実施形態では、クランプ片31とクランプ片41とは電気的に絶縁される。同様に、クランパー22は電気的に絶縁されたクランプ片32、42を含み、クランパー23は電気的に絶縁されたクランプ片33、43を含み、クランパー24は電気的に絶縁されたクランプ片34、44を含む。また、クランプ片31は電極15Aと、クランプ片32は電極15Bと、クランプ片33は電極15Cと、クランプ片34は電極15Dと、クランプ片41は電極15Eと、クランプ片42は電極15Fと、クランプ片43は電極15Gと、クランプ片44は電極15Hと、それぞれ導通している。こうして、クランプ片31~34及び41~44は互いに絶縁されることにより、ワークWの表裏で異なり、かつ、表裏の各々4辺から異なる電流を流すことができる。
絶縁材の治具本体12には、図2及び図3に示すように、クランパー20と電気的に接続される導電パターン31A,32A1,32A2,33A,31B,33B,34B1,34B2が形成される。治具本体12の表面の左領域では、図2に示すように、複数のクランパー21のうち左領域にあるクランパー21Lのクランプ片31Lは、導電パターン31Aと電極15Aを介して接続される。複数のクランパー22のうち上領域にあるクランパー22Uのクランプ片32Uは、導電パターン32A1と電極15Bを介して接続される。複数のクランパー22のうち下領域にあるクランパー22Lのクランプ片32Lは、導電パターン32A2と電極15Bを介して接続される。複数のクランパー23のうち左領域にあるクランパー23Lのクランプ片33Lは、導電パターン33Aと電極15Cを介して接続される。これらの導電パターン31A,32A1,32A2,33Aは、例えば治具本体12の上部にて幅方向に突出する突出部16Aに形成された端子群35Aと、例えば配線36Aを介して接続される。
治具本体12の表面の右領域では、図2に示すように、複数のクランパー21のうち右領域にあるクランパー21Rのクランプ片31Rは、導電パターン31Bと電極15Aを介して接続される。複数のクランパー24のうち上領域にあるクランパー24Uのクランプ片34Uは、導電パターン34B1と電極15Dを介して接続される。複数のクランパー24のうち下領域にあるクランパー24Lのクランプ片34Lは、導電パターン34B2と電極15Dを介して接続される。複数のクランパー23のうち右領域にあるクランパー23Rのクランプ片33Rは、導電パターン33Bと電極15Cを介して接続される。これらの導電パターン31B,33B,34B1,34B2は、例えば治具本体12の上部にて幅方向に突出する突出部16Bに形成された端子群35Bと、例えば配線36Bを介して接続される。こうして、矩形ワークWの表面Wでは、上下左右の最大4分割で独立して電流制御することができる。ここで、上下で精密に独立制御するために、電極15B,15Dの各々を、上側領域と下側領域とで電気的に絶縁しても良い。同様に、左右で精密に独立制御するために、電極15A,15Cの各々を、左側領域と右側側領域とで電気的に絶縁しても良い。
一方、治具本体12の裏面の右領域では、図3に示すように、複数のクランパー21のうち右領域(表面から見て左領域)にあるクランパー21Rのクランプ片41Rは、導電パターン41Aと電極15Eを介して接続される。複数のクランパー22のうち上領域にあるクランパー22Uのクランプ片42Uは、導電パターン42A1と電極15Fを介して接続される。複数のクランパー22のうち下領域にあるクランパー22Lのクランプ片42Lは、導電パターン42A2と電極15Fを介して接続される。複数のクランパー23のうち右領域(表面から見て左領域)にあるクランパー23Rのクランプ片43Rは、導電パターン43Aと電極15Gを介して接続される。これらの導電パターン41A,42A1,42A2,43Aは、治具本体12の突出部16Aに形成された端子群45Aと、例えば配線37Aを介して接続される。
治具本体12の裏面の左領域では、図3に示すように、複数のクランパー21のうち左領域にあるクランパー21Lのクランプ片41Lは、導電パターン41Bと電極15Eを介して接続される。複数のクランパー24のうち上領域にあるクランパー24Uのクランプ片44Uは、導電パターン44B1と電極15Hを介して接続される。複数のクランパー24のうち下領域にあるクランパー24Lのクランプ片44Lは、導電パターン44B2と電極15Hを介して接続される。複数のクランパー23のうち左領域にあるクランパー23のクランプ片43Lは、導電パターン43Bと電極15Gを介して接続される。これらの導電パターン41B,43B,44B1,44B2は、治具本体12の突出部16Bに形成された端子群45Bと、例えば配線37Bを介して接続される。こうして、矩形ワークWの裏面Wでも、上下左右の最大4分割で独立して電流制御することができる。ここで、上下で精密に独立制御するために、電極15F,15Hの各々を、上側領域と下側領域とで電気的に絶縁しても良い。同様に、左右で精密に独立制御するために、電極15E,15Gの各々を、左側領域と右側側領域とで電気的に絶縁しても良い。
治具10の表裏面に形成される導電パターン41A,41B,42A1,42A2,43A,43B,44B1,44B2は、絶縁コーティングされることで、メッキが付着することを防止することができる。また、図2に示す電極15A~15D及び図3に示す電極15E~15Hは、ワークWの周縁付近に配置され、ワークWの周縁で発生する電界集中に起因するメッキ厚の異常いわゆるドックボーンを解消するダミー電極として機能させることができる。図2に示す電極15A~15D及び図3に示す電極15E~15Hは、メッキが付着することを防止するためと、電極露出量を調整するために、クランパー間の領域にて電極露出部分を可変とする位置調整可能な絶縁体17A~17Hで覆うことができる(本願出願人による特願2019-15827号参照)。
1.3.表面処理槽
図1において、表面処理槽100は、ワークWを垂直状態で保持する治具10を着脱自在に支持する支持部110、120を有する。下部支持部110は、治具10の下端部が挿入されるスリットを有する。上部支持部120も、治具10の上端部が挿入されるスリットを有する。治具10は、表面処理槽100の上方から降下されて、図4に示すように、支持部110、120により垂直状態で保持される。上部支持部120は、治具10の端子群35A,35B,45A,45Bと接触する端子群(図示せず)を有する。それにより、治具10が上方より降下されて上部支持部120に支持されることで、治具10の端子群35A,35B,45A,45Bを、表面処理槽100の外部にある整流器に接続することができる。ここで、治具10は、図2及び図3に示す底辺13A及び両側辺13B,13Cを有する。支持部は、下部及び上部支持部110、120に支持される治具10の底辺13A及び両側辺13B,13Cを囲む隔壁130をさらに有することができる(図1及び図4参照)。それにより、支持部110、120及び隔壁130と、その支持部に支持される治具10と、治具10に保持されるワークWとにより、表面処理槽100が図4に示すように第1槽101及び第2槽102に区画される。なお、第1槽101及び第2槽102は、必ずしも液密にシールされる必要はないが、シールされても良い。また、支持部110、120及び隔壁130等が治具本体12の周縁を挟み込み駆動されることで、治具本体12の周囲も液密シールすることができる。
表面処理槽100は図1及び図4に示すように、ワークWの表面W及び裏面Wとそれぞれ対向する第1壁部140及び第2壁部150を有する。ワークWの表面Wと第1壁部140との間に、処理液2が流れる第1流路FP1が形成され、ワークWの裏面Wと第2壁部150との間に、処理液2が流れる第2流路FP2が形成される。
図1に示すように、第1壁部140はワークWの表面Wと対向する第1陽極142を保持し、第2壁部150はワークWの裏面Wと対向する第2陽極152を保持することができる。電解メッキを実施するために、少なくとも一つの整流器が設けられる。少なくとも一つの整流器は、第1陽極142及び第2陽極152に接続され、かつ、治具10を介してワークWを陰極に設定する。
本実施形態では、少なくともワークWの表面W及び裏面Wに流れる電流を独立して設定するために、図5(A)~図5(C)に示すように、複数の整流器を設けることが好ましい。図5(A)では、2つの整流器300A、300Bが設けられ、整流器300AはワークWの表面Wと接触するクランプ片31~34と電気的に接続され、整流器300BはワークWの裏面Wと接触するクランプ片41~44と電気的に接続される。2つの整流器300A、300Bを独立して制御することで、ワークWの表面W及び裏面Wに流れる電流を独立して設定することができる。こうして、ワークWは、表面W及び裏面Wでの各メッキ面積が大きく異なっても、メッキ面積やメッキ箇所に応じて電流を調整することができる。なお、この場合には、2つの整流器300A、300Bが第1陽極142及び第2陽極152に電気的に接続される各接点は、例えば、第1陽極142及び第2陽極152の各中心に配置される。
図5(B)では、4つの整流器310A~310Dが設けられ、整流器310AはワークWの表面Wの上領域と接触するクランプ片31,32U,34Uと電気的に接続され、整流器310BはワークWの表面Wの下領域と接触するクランプ片33,32L,34Lと電気的に接続され、整流器310CはワークWの裏面Wの上領域と接触するクランプ片41,42U,44Uと電気的に接続され、整流器310DはワークWの裏面Wの下領域と接触するクランプ片43,42L,44Lと電気的に接続される。こうすると、ワークWの表面W及び裏面Wの各々で、ワークWの上領域及び下領域の2領域、表裏で計4領域に流れる電流を独立して制御することが可能となる。なお、この場合には、4つの整流器310A~310Dが第1陽極142及び第2陽極152にそれぞれ電気的に接続される各接点は、第1陽極142の上領域、第1陽極142の下領域、第2陽極152の上領域及び第2陽極152の下領域の計4領域に対応して配置される。
図5(C)では、8つの整流器320A~320Hが設けられ、整流器320AはワークWの表面Wの左上領域と接触するクランプ片31L,32Uと電気的に接続され、整流器320BはワークWの表面Wの左下領域と接触するクランプ片32L,33Lと電気的に接続され、整流器320CはワークWの表面Wの右上領域と接触するクランプ片31R,34Uと電気的に接続され、整流器320DはワークWの表面Wの右下領域と接触するクランプ片33R,34Lと電気的に接続され、整流器320EはワークWの裏面Wの左上領域と接触するクランプ片41L,44Uと電気的に接続され、整流器320FはワークWの裏面Wの左下領域と接触するクランプ片43L,44Lと電気的に接続され、整流器320GはワークWの裏面Wの右上領域と接触するクランプ片41R,42Uと電気的に接続され、整流器320HはワークWの裏面Wの右下領域と接触するクランプ片42L,43Rと電気的に接続される。こうすると、ワークWの表面W及び裏面Wの各々で、ワークWの左上領域、左下領域、右上領域及び右下領域の4領域、表裏で計8領域に流れる電流を独立して制御することが可能となる。なお、この場合には、8つの整流器320A~320Hが第1陽極142及び第2陽極152に対してそれぞれ電気的に接続される各接点は、第1陽極142の左上領域、左下領域、右上領域及び右下領域と、第2陽極152の左上領域、第1陽極142の上領域、第1陽極142の下領域、第2陽極152の上領域及び第2陽極152の下領域と、の計8領域に対応して配置される。ただし、表裏で計8分割を超えて分割しても良い。
表面処理槽100は、その上部に、図1に示すように噴出タンク160、170を有することができる。噴出タンク160、170は、処理液循環部200から供給される処理液2を蓄えると共に、先入れ先出しの要領で表面処理槽100に噴出するための液噴出部162、172を有する。噴出タンク160は第1槽101に処理液2を供給し、噴出タンク170は第2槽102に処理液2を供給する。液噴出部162、172は、ワークWの全幅に亘って均一に処理液を噴出する。液噴出部162、172の噴出口は、通常運転モードでの処理液の液位よりも低い位置に開口させることができる。それにより、空気を巻き込むことなく処理液を噴出することができる。表面処理槽100は、その下部に、図1及び図4に示すように、排液口103、104を有する。排液口103は第1槽101に開口し、排液口104は第2槽102に開口する。なお、排液口103、104の形状は、円形に限らず矩形スリッド等であってもよい。
表面処理槽100は、図1及び図4に示すように、第1及び第2オーバーフロー槽180A,180Bを有していても良い。第1及び第2オーバーフロー槽180A,180Bは、第1槽101及び第2槽102の側方に隣接して設けることができる。本実施形態では、第1オーバーフロー槽180Aは第1槽101に隣接して設けられ、第2オーバーフロー槽180Bは第2槽102に隣接して設けられている。ここで、図4に示すように、第1槽101の壁部の上部には切り欠き部101Aが設けられ、オーバーフロー槽180の壁部の上部にも切り欠き部181Aが設けられる。切り欠き部104A、181を超える処理液2は、第1槽101からオーバーフロー槽180にオーバーフローして流れる。こうして、第1槽101で処理液2をオーバーフローさせることで、第1槽101での処理液2の液位を第1オーバーフロー液位である一定液位に維持することができる。同様に、第2槽102に切り欠き部102Aが設けられ、第2オーバーフロー槽180Bの壁部の上部に切り欠き部181Bが設けられる。それにより、第2槽102で処理液2をオーバーフローさせることで、第2槽102での処理液2の液位を第2オーバーフロー液位である一定に維持することができる。なお、第1,第2オーバーフロー液位は等しく設定できる他、互いに異なっても良く、あるいは第1,第2オーバーフロー液位の少なくとも一方が堰堤高さを調整することで可変であっても良い。また、第1槽101及び第2槽102の各々に、処理液の液位計を設けても良い。液位計の動作については後述する。
1.4.処理液循環部
次に、処理液循環部200について図1を参照して説明する。図1において、処理液循環部200は、第1流路FP1に沿って表面処理槽100の上部から下部に向かう処理液2の第1液流LF1を形成する第1循環部210と、第2流路F2に沿って表面処理槽100の上部から下部に向かう処理液2の第2液流LF2を形成する第2循環部220と、を含む。第1液流LF1及び第2液流LF2は上から下に流れるので、不純物が滞留することがない。よって、特にライン&スペースの小さい導電パターンをメッキしても、不純物が付着して導電パターン同士がショートする不良をなくすことができる。第1循環部210は第1液流LF1の単位時間当たりの流量が可変であり、第2循環部220は第2液流LF2の単位時間当たりの流量が可変とすることができる。それにより、ワークWの表面W及び裏面Wをそれぞれ処理する処理条件を、独立して設定できる。
処理液循環部200は、表面処理槽100排出される処理液2を調整する調整タンクCTと、調整タンクCT内の処理液2を圧送するポンプPと、を含む。本実施形態では、調整タンクCT及びポンプPは、第1循環部210及び第2循環部220で共用される。それにより、第1及び第2循環部210、220を設けても表面処理装置1の小型化が維持される。なお、本実施形態では、第1循環部210及び第2循環部220で、処理液2中の不純物を除去するフィルターFも共用されている。調整タンクCTは、回収された処理液2に添加剤やメッキ成分(銅メッキであれば例えば酸化銅)を補充し、所定温度に温度調整することができる。
本実施形態とは異なり、第1循環部210は、第1槽101から排出される処理液2を調整する第1調整タンクと、第1調整タンク内の処理液2を圧送する第1ポンプと、を含み、第2循環部220は、第2槽102から排出される処理液2を調整する第2調整タンクと、第2調整タンク内の処理液2を圧送する第2ポンプと、を含むことができる。こうすると、第1槽101と第2槽102とで、処理液2の流量の他、処理液2の温度や添加剤量等を独立して設定することができる。
第1循環部210は、表面処理槽100の排液口103と調整タンクCTとの間に、排液流量制御バルブFCVF1及び遮断バルブ(例えばソレノイドバルブ)SVFを有し、第2循環部220は、表面処理槽100の排液口104と調整タンクCTとの間に、排液流量制御バルブFCVB1及び遮断バルブ(例えばソレノイドバルブ)SVBを有する。なお、オーバーフロー槽180は、バルブ等を介することなく調整タンクCTに直接排液される。
第1循環部210は、表面処理槽100の噴出タンク160とフィルターFとの間に、流量メーターFMF1、給液流量制御バルブFCVF2、三方弁TCVF1を有する。三方弁TCVF1の第1出口が噴出タンク160と接続され、第1循環部210で第1供給流SFF1が形成される。三方弁TCVF1の第2出口は、三方弁TCVF2の入口に接続される。三方弁TCVF2の第1出口は、調整タンクCTに接続される。三方弁TCVF2の第1出口が選択されることで、第1循環部210を流れる全量の処理液2は調整タンクCTに戻され、第1循環部210で第3供給流SFF3が形成される。この意味で、三方弁TCVF2は全量戻しバルブとして機能する。三方弁TCVF2の第2出口は、給液流量制御バルブFCVF3の入口に接続される。給液流量制御バルブFCVF3の出口は、調整タンクCTに接続される。給液流量制御バルブFCVF3は、第1循環部210を流れる一部の処理液2を調整タンクCTに戻す。この意味で、給液流量制御バルブFCVF3は一部戻しバルブとして機能する。三方弁TCVF2の第2出口は、流量メーターFMF2にも接続される。流量メーターFMF2と表面処理槽100の噴出タンク160との間には、給液流量制御バルブFCVF4、チェックバルブCVF1が設けられる。それにより、第1循環部210で第2供給流SFF2が形成される。
同様に、第2循環部220は、表面処理槽100の噴出タンク170とフィルターFとの間に、流量メーターFMB1、給液流量制御バルブFCVB2、三方弁TCVB1を有する。三方弁TCVB1の第1出口が噴出タンク170と接続され、第2循環部220で第1供給流SFB1が形成される。三方弁TCVB1の第2出口は、三方弁TCVB2の入口に接続される。三方弁TCVB2の第1出口は、調整タンクCTに接続される。三方弁TCVB2の第1出口が選択されることで、第2循環部220を流れる全量の処理液2は調整タンクCTに戻され、第2循環部220で第3供給流SFB3が形成される。この意味で、三方弁TCVB2は全量戻しバルブとして機能する。三方弁TCVB2の第2出口は、給液流量制御バルブFCVB3の入口に接続される。給液流量制御バルブFCVB3の出口は、調整タンクCTに接続される。給液流量制御バルブFCVB3は、第2循環部220を流れる一部の処理液2を調整タンクCTに戻す。この意味で、給液流量制御バルブFCVB3は一部戻しバルブとして機能する。三方弁TCVB2の第2出口は、流量メーターFMB2にも接続される。流量メーターFMB2と表面処理槽100の噴出タンク170との間には、給液流量制御バルブFCVB4、チェックバルブCVB1が設けられる。それにより、第2循環部220で第2供給流SFB2が形成される。
2.表面処理方法
次に、図1に示す表面処理装置1により実施される表面処理方法について、図6~図11を参照して説明する。
2.1.運転開始モード
図6は、治具10を表面処理槽100に設定する前の運転開始モードを示している。先ず、図1の遮断バルブSVF,SVBを全閉した状態で、ポンプPをオンする。このとき、図1の第1循環部210では第1供給流SFF1が、第2循環部220では第1供給流SFB1が、それぞれ選択されるようにバルブ制御される。これにより、空状態の表面処理槽100内に処理液2を充満させる。
2.2.通常運転モード1
図7は、通常運転モード1を示している。運転開始モードに設定後に、図1の遮断バルブSVF,SVBが全開される。その後、治具10を表面処理槽100に設定する。表面処理槽100の第1槽101及び第2槽102にそれぞれ供給される処理液2の流量Q1/sは、表面処理槽100の排液口103、104の各々からの処理液2の流量Q11/sと、オーバーフロー槽180からの排液の流量Q12/sとの和である(Q1/s=Q11/s+Q12/s)。
通常運転モード1では、表面処理槽100の第1槽101及び第2槽102での処理液2の液位L0は共に等しく、かつ、第1槽101の第1液流LF1と第2槽102の第2液流LF2の流量は共にQ1/sと等しい。このように、通常モード1では、ワークWの表面W及び裏面Wで、処理面に接する処理液2の流量と圧力とに関する処理条件を等しく設定することができる。
2.3.通常運転モード2
図7において、図1の遮断バルブSVF,SVBが全閉され、オーバーフロー槽180から調整タンクCTに排液される低流量Q2/s(Q2/s≪Q1/s)が、第1及び第2循環部210、220から第1及び第2槽101、102に供給される。このとき、図1の第1循環部210では第2供給流SFF2が、第2循環部220では第2供給流SFB2が、それぞれ選択されるようにバルブ制御される。通常運転モード2では、表面処理槽100の第1槽101及び第2槽102での処理液2の液位L0は共に等しく、かつ、第1槽101の第1液流LF1と第2槽102の第2液流LF2の流量は共にQ2/sと等しい。通常運転モード2は、通常運転モード1と比較して、単位時間あたりに流れる流量が低流量である点は相違するが、ワークWの表面W及び裏面Wで、処理面に接する処理液2の流量と圧力とに関する処理条件を等しく設定することができる。
2.4.スルーホール処理モード1
図8は、スルーホール処理モード1を示している。スルーホール処理モード1では、第1槽101での処理液2の液位L0と流量Q1/sは、通常運転モード1と同じである。つまり、図1の第1循環部210では第1供給流SFF1が選択されるようにバルブ制御される。一方、第2槽102での処理液2の流量Q3/sは、通常運転モード1の流量Q1/sよりも小さい(Q3/s<Q1/s)。つまり、第2循環部220では第2供給流SFB2が選択されるようにバルブ制御される。
こうすると、表面処理槽100の第1槽101での処理液2の液位L0は、第1オーバーフロー槽180Aでのオーバーフロー液位と等しくなる一方で、第1槽101とはワークW、治具10等で区画された第2槽102では低い液位L1またはL2(L2<L1<L0)となる。このため、第1槽101及び第2槽102間での液面高低差により、第1槽101及び第2槽102とで、処理液2がワークWの処理面に作用する圧力を異ならせることができる。ワークWが表面W及び裏面Wで貫通するスルーホールを有する場合、圧力の高い方から低い方に向けてスルーホール内にて処理液を置換することができ、スルーホール内の表面処理が改善される。同様にして、第1槽101を低い液位L1またはL2とし、第2槽102の液位を高い液位L0とすることもできる。また、第1槽101及び/または第2槽102での低い液位L1またはL2は、第1槽101及び/または第2槽102のオーバーフロー液位の設定または調整により実現しても良い。
2.5.スルーホール処理モード2
図9は、スルーホール処理モード2を示している。スルーホール処理モード2では、第1槽101での処理液2の液位L0と流量Q1/sは、通常運転モード1と同じである。つまり、図1の第1循環部210では第1供給流SFF1が選択されるようにバルブ制御される。一方、第2循環部220では、治具10を表面処理槽100に装着すると同時又はその後に、第2供給流SFB2が選択されるようにバルブ制御される。つまり、第2循環部220では、ポンプPから圧送される処理液2のうちの少量の流量Q4/s(Q4/s≪Q1/s)が表面処理槽100に供給される。
スルーホール処理モード2では、第1槽101内に流れる流量Q1/sの一部は、ワークWの表面W及び裏面Wで貫通するスルーホールを介して第2槽102に流れる。それにより、液流のある方から液流のない方に向けてワークWのスルーホール内にて処理液2を置換することができ、スルーホール内の表面処理が改善される。
2.6.スルーホール処理モード3
図10は、スルーホール処理モード3を示している。スルーホール処理モード3では、第1槽101での処理液2の液位L0と流量Q1/sは、通常運転モード1と同じである。つまり、図1の第1循環部210では第1供給流SFF1が選択されるようにバルブ制御される。一方、第2循環部220では、遮断バルブSVBは全開され、第3供給流SFB3が選択されるようにバルブ制御される。つまり、第2循環部220では、ポンプPから圧送される処理液2は全て三方弁TCVB2を介して調整タンクCTに戻され、表面処理槽100には供給されない。
スルーホール処理モード3でも、スルーホール処理モード2と同様に、第1槽101内に流れる流量Q1/sの一部は、ワークWの表面W及び裏面Wで貫通するスルーホールを介して第2槽102に流れる。それにより、液流のある方から液流のない方に向けてワークWのスルーホール内にて処理液2を置換することができ、スルーホール内の表面処理が改善される。
なお、上述の通常運転モード1、2、スルーホール処理モード1~3では、第1槽101と第2槽102とで、処理液2の流量や液位を変更することに加え、第1、第2循環部210、220に設けられた第1、第2調整タンクにおいて処理液2の温度や添加剤量等を独立して設定しても良い。さらに、ワークWの表面Wと裏面W毎に、さらには各面の分割領域毎に設けられた整流器により、電流を制御しても良い。また、第1槽101及び第2槽102の各々に設けた処理液2の液位計が、オーバーフロー液位より低い液位を検出した場合には、対応する第1及び第2循環部210、220の一部に目詰まり等の異常が発生したものとみなして、警告することができる。
2.7.クリーニングまたは運転停止モード
図11は、クリーニングまたは運転停止モードを示している。このモードでは、図1の遮断バルブSVF,SVBが全開される。さらに、図1の第1循環部210では第3供給流SFF3が、第2循環部220では第3供給流SFB3が、それぞれ選択されるようにバルブ制御される。それにより、第1及び第2循環部210、220では、ポンプPから圧送される処理液2は全て三方弁TCVF2、TCVB2を介して調整タンクCTに戻され、表面処理槽100には供給されない。こうして、表面処理槽100に供給される処理液2を遮断することができ、運転停止モードまたはクリーニングモードに設定することができる。
2.8.電流調整モード
上述のモードのうち、運転開始モード、クリーニングまたは運転停止モードを除く各モードでは、図5(A)~図5(C)に示す複数の整流器とワークWとの間に流れる電流を制御することができる。特に、本実施形態では、ワークWの表面Wと裏面Wとの各々で電流値を独立に設定でき、加えて、ワークWの表面Wと裏面Wとの各面を分割した領域で電流値を独立に設定できる。それにより、例えば表面Wの95%がメッキ面積であるのに対して、裏面Wのわずか5%がメッキ面積であっても、メッキ面積やメッキ箇所に応じて電流を調整することができる。
1…表面処理装置、2…処理液、10…治具、12…本体プレート、13A…下部、13B…第1側部、13C…第2側部、14…矩形開口、16A,16B…突出片、21,41…第1クランパー、22,42…第2クランパー、23,43…第3クランパー、24,44…第4クランパー、31A~34B2、41A~44B2…導電パターン、35A,35B,45A,45B…端子群、36A~37B…配線、100…表面処理槽、101…第1槽、101A,181…切り欠き部、102…第2槽、103、104…排液口、110…下部支持部、120…上部支持部、130隔壁、140…第1壁部、142…第1陽極、150…第2壁部、152…第2陽極、160、170…噴出タンク、162、172…液噴出部、180…オーバーフロー槽、200…処理液循環部、210…第1循環部、220…第2循環部、300A~320H…整流器、CT…調整タンク、F…フィルター、P…ポンプ、FCVF1~FCVB4…流量制御バルブ、FCVF1、FCVB1…排液流量制御バルブ、FCVF2~FCVF4、FCVB2~FCVB4…給液流量制御バルブ、FCVF3、FCVB3…一部戻しバルブ、SVF,SVB…遮断バルブ(ソレノイドバルブ)、FMF1~FMB2…流量メーター、TCVF1~TCVB2…三方弁、TCVF2、TCVB2…全量戻しバルブ、P…ポンプ、W…ワーク、W…第1主面、W…第2主面

Claims (9)

  1. 表裏関係にある第1主面及び第2主面を被処理面とするワークの周縁を囲って保持する治具と、
    表面処理槽と、
    前記表面処理槽の上部から供給され、前記表面処理槽の下部から排出される処理液を循環させる処理液循環部と、
    を有し、
    前記表面処理槽は、
    前記ワークを垂直状態で保持する前記治具を着脱自在に支持する支持部と、
    前記ワークの前記第1主面及び前記第2主面とそれぞれ対向する第1壁部及び第2壁部と、
    を含み、
    前記ワークの前記第1主面と前記第1壁部との間に、前記処理液が流れる第1流路が形成され、前記ワークの前記第2主面と前記第2壁部との間に、前記処理液が流れる第2流路が形成され、
    前記処理液循環部は、前記第1流路に沿って前記処理液の第1液流を形成し、かつ、前記第1液流の単位時間当たりの流量が可変である第1循環部と、前記第2流路に沿って前記処理液の第2液流を形成し、かつ、前記第2液流の単位時間当たりの流量が可変である第2循環部と、を含む表面処理装置において、
    前記支持部と、前記支持部に支持される前記治具と、前記治具に保持される前記ワークとにより、前記表面処理槽が第1槽及び第2槽に区画され、
    前記表面処理装置は、
    前記第1槽内で第1オーバーフロー液位を超えてオーバーフローした前記処理液を、前記処理液循環部に戻す第1オーバーフロー槽と、
    前記第2槽内で第2オーバーフロー液位を超えてオーバーフローした前記処理液を、前記処理液循環部に戻す第2オーバーフロー槽と、
    をさらに有し、
    前記第1循環部は、前記第1槽が前記第1オーバーフロー液位となるように、前記第1液流の前記流量を調整し、前記第2循環部は、前記第2槽が前記第2オーバーフロー液位より低い液位となるように、前記第2液流の前記流量を調整する、表面処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記処理液循環部は、
    前記表面処理槽から排出される前記処理液の成分及び温度を調整する調整タンクと、
    前記調整タンク内の前記処理液を圧送するポンプと、
    を含み、
    前記調整タンクは、
    前記第1槽から排出される前記処理液の成分及び温度を調整する第1調整タンクと、
    前記第2槽から排出される前記処理液の成分及び温度を調整する第2調整タンクと、
    を含み、
    前記ポンプは、
    前記第1調整タンク内の前記処理液を圧送する第1ポンプと、
    前記第2調整タンク内の前記処理液を圧送する第2ポンプと、
    を含む表面処理装置。
  3. 請求項において、
    前記処理液循環部は、
    前記表面処理槽から排出される前記処理液の成分及び温度を調整する調整タンクと、
    前記調整タンク内の前記処理液を圧送するポンプと、
    を含み、
    前記調整タンク及び前記ポンプは、前記第1循環部及び前記第2循環部で共用される表面処理装置。
  4. 請求項2または3において、
    前記第1循環部及び前記第2循環部の各々は、
    前記表面処理槽の前記下部から排出される前記処理液の単位時間当たりの流量を可変する排液流量制御バルブと、
    前記表面処理槽の前記上部から供給される前記処理液の単位時間当たりの流量を可変する給液流量制御バルブと、
    前記ポンプで圧送される前記処理液の一部を前記調整タンクに戻す一部戻しバルブと、を含む表面処理装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項において、
    前記第1循環部及び前記第2循環部の各々は、
    前記表面処理槽の前記下部からの前記処理液の排出を遮断する遮断バルブと、
    前記ポンプで圧送される前記処理液の全てを前記調整タンクに戻す全量戻しバルブと、を含む表面処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、
    少なくとも一つの整流器をさらに含み、
    前記第1壁部は、前記ワークの前記第1主面と対向する第1陽極を保持し、
    前記第2壁部は、前記ワークの前記第2主面と対向する第2陽極を保持し、
    前記少なくとも一つの整流器は、前記第1陽極及前記第2陽極に接続され、かつ、前記治具を介して前記ワークを陰極に設定する表面処理装置。
  7. 請求項6において、
    前記治具は、前記ワークの前記第1主面と導通する第1導通部と、前記ワークの前記第2主面と導通する第2導通部と、を含み、
    前記少なくとも一つの整流器は、前記治具の前記第1導通部と前記第1陽極とに接続される第1整流器と、前記治具の前記第2導通部と前記第2陽極とに接続される第2整流器と、を含む表面処理装置。
  8. 請求項6において、
    前記治具は、
    前記ワークの前記第1主面の第1分割領域と導通する第1導通部と、
    前記ワークの前記第1主面の第2分割領域と導通する第2導通部と、
    前記ワークの前記第2主面の第1分割領域と導通する第3導通部と、
    前記ワークの前記第2主面の第2分割領域と導通する第4導通部と、
    を含み、
    前記少なくとも一つの整流器は、第1~第4整流器を含み、
    前記第1整流器は、前記ワークの前記第1主面の前記第1分割領域と対向する前記第1陽極の第1分割領域と、前記治具の前記第1導通部とに接続され、
    前記第2整流器は、前記ワークの前記第1主面の前記第2分割領域と対向する前記第1陽極の第2分割領域と、前記治具の前記第2導通部とに接続され、
    前記第3整流器は、前記ワークの前記第2主面の前記第1分割領域と対向する前記第2陽極の第1分割領域と、前記治具の前記第3導通部とに接続され、
    前記第4整流器は、前記ワークの前記第2主面の前記第2分割領域と対向する前記第2陽極の第2分割領域と、前記治具の前記第4導通部とに接続される表面処理装置。
  9. 表裏関係にある第1主面及び第2主面を被処理面とするワークの周縁を囲って保持する平板状の治具を、表面処理槽に設けられた支持部に支持させて、前記表面処理槽内に設けられた第1壁部と第2壁部との間で前記ワークを垂直に支持する工程と、
    前記ワークの前記第1主面と前記第1壁部との間に配置される第1流路に沿って上から下に向かう、単位時間当たりの流量が可変である処理液の第1液流を形成するように、前記表面処理槽の内外で前記処理液を第1循環部により循環させ、前記ワークの前記第2主面と前記第2壁部との間に配置される第2流路に沿って上から下に向かう、単位時間当たりの流量が可変である前記処理液の第2液流を形成するように、前記表面処理槽の内外で前記処理液を第2循環部により循環させて、前記ワークの前記第1主面及び前記第2主面を表面処理する工程と、
    を有する表面処理方法において、
    前記支持部と、前記支持部に支持される前記治具と、前記治具に保持される前記ワークとにより、前記表面処理槽が第1槽及び第2槽に区画され、
    前記第1槽内で第1オーバーフロー液位を超えてオーバーフローする前記処理液が流入される第1オーバーフロー槽と、前記第2槽内で第2オーバーフロー液位を超えてオーバーフローする前記処理液が流入される第2オーバーフロー槽と、を用意し、
    前記第1循環部は、前記第1槽が前記第1オーバーフロー液位となるように、前記第1液流の前記流量を調整し、前記第2循環部は、前記第2槽が前記第2オーバーフロー液位より低い液位となるように、前記第2液流の前記流量を調整する、表面処理方法
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