JP2016108598A - 表面処理装置および表面処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の処理表面に、安定して処理液を流すことにより、安定した表面処理を行うことができる表面処理装置および表面処理方法を提供する。【解決手段】表面処理装置1Aは、基板Pの処理表面Paに処理液Lを接触させて基板Pを表面処理する装置である。表面処理装置1Aは、基板Pを収容するとともに、基板Pの処理表面Paと対向する壁部12が形成された収容室11と、基板Pと壁部12との間に、収容室11の上側から下側に向かって処理液Lを圧送するように、その上側に配置された圧送ノズル31とを備える。収容室11は、その上側において、圧送ノズル31と共に封止されており、その下側において、基板Pの処理表面Paと収容室11の壁部12との間を圧送した処理液Lが放出するように開放している。【選択図】図3

Description

本発明は、基板の処理表面に処理液を接触させることにより、基板を表面処理するに好適な表面処理装置および表面処理方法に関する。
従来から、基板の表面に処理液を接触させることにより、該基板の表面を酸化処理、アルカリ処理、めっき処理等の表面処理を行うことが一般的になされている。このような表面処理装置の一例として、たとえば、処理槽の上方から基板を収納し、処理槽の壁面と、基板の表面との間に処理液が流下するように、処理槽の上方から処理液を供給し、処理液で基板の表面を表面処理する表面処理装置および表面処理方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−118019号公報
しかしながら、特許文献1に係る表面処理装置を用いた場合、処理槽の壁面と基板の表面(処理表面)との間に、処理槽の上方から処理液を供給する際に、空気の巻き込みが発生することがある。特に、基板の表面処理を短時間で行うべく、処理液の流速を高めるとこのような現象がより生じやすい。この空気の巻き込みにより、安定して処理液を流し、基板の処理表面を安定して表面処理することができないことがある。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基板の処理表面に、安定して処理液を流すことにより、安定した表面処理を行うことができる表面処理装置および表面処理方法を提供することにある。
前記課題を解決すべく、本発明に係る表面処理装置は、基板の処理表面に処理液を接触させることにより、前記基板を表面処理する表面処理装置であって、前記表面処理装置は、前記基板を収容するとともに、前記基板の処理表面と対向する壁部が形成された収容室と、前記基板の処理表面と前記収容室の壁部との間に、前記基板の前記処理表面の一方側から他方側に向かって処理液を圧送するように、前記一方側に配置された圧送ノズルと、を備え、前記収容室は、前記一方側において、前記圧送ノズルと共に封止されており、前記他方側において、前記基板の処理表面と前記収容室の壁部との間を圧送した処理液が放出するように開放している。
本発明に係る表面処理方法は、基板の処理表面に処理液を接触させることにより、前記基板を表面処理する表面処理方法であって、前記表面処理方法は、前記基板の処理表面と対向する壁部が形成された収容室に、前記基板を収容し、前記基板の処理表面の一方側において、前記収容室を封止し、前記基板の処理表面の他方側において、前記収容室を開放させて、前記基板の処理表面と前記壁部との間に、前記基板の処理表面の前記一方側から前記他方側に向かって処理液を圧送し、前記他方側において前記基板の処理表面と前記収容室の壁部との間を圧送した処理液を放出させながら、前記基板の表面処理を行う。
本発明によれば、基板の処理表面と壁部との間に、基板の処理表面の一方側から他方側に向かって処理液を圧送し、他方側において基板の処理表面と収容室の壁部との間に圧送した処理液を放出させながら、基板の表面処理を行うことができる。
ここで、基板の処理表面の一方側において、収容室は、圧送ノズルと共に封止されているので、一方側から空気等が処理液に巻き込まれることを防止することができる。また、一方側から他方側に向かって、基板の処理表面に、よどみなく安定して処理液を流すことができる。これにより、処理液で、安定した表面処理を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る表面処理装置の模式的断面図。 図1に示す表面処理装置の要部の模式的斜視図。 図1に示す表面処理装置を用いた表面処理方法を説明するための模式的図であり、(a)は、基板を配置する前の表面処理装置の断面図、(b)は、基板を配置した状態の表面処理装置の断面図、(c)は、基板の表面処理中の表面処理装置の断面図。 基板と壁部との間隔と、処理液の流速と、の関係の一例を示した図。 第1実施形態に係る比較例となる表面処理装置の模式的断面図。 図1に係る第1実施形態に係る表面処理装置の変形例を示した模式的断面図。 本発明の第2実施形態に係る表面処理装置の模式的断面図。 図7に示す表面処理装置を用いた表面処理方法を説明するための模式的図であり、(a)は、基板を配置する前の表面処理装置の断面図、(b)は、基板を配置した状態の表面処理装置の断面図、(c)は、基板の表面処理中の表面処理装置の断面図。 本発明の第3実施形態に係る表面処理装置の模式的断面図。 図9に示す表面処理装置を用いた表面処理方法を説明するための模式的図であり、(a)は、基板の前処理中の表面処理装置の断面図、(b)は、基板の電解めっき中の表面処理装置の断面図、(c)は、基板の後処理中の表面処理装置の断面図。
以下、図面を参照して本発明に係る表面処理装置のいくつかの実施形態について説明する。図面の説明において、同じ構成には同じ符号を付し、一部詳細な説明を省略する。
〔第1実施形態〕
1.表面処理装置1Aについて
図1は、本発明の第1実施形態に係る表面処理装置1Aの模式的断面図である。図2は、図1に示す表面処理装置1Aの要部の模式的斜視図である。
図1に示す表面処理装置1Aは、基板Pの処理表面Paに処理液Lを接触させることにより、基板Pの表面処理を行う装置である。表面処理される基板Pは、たとえば平板状の基板Pであり、図2に示すように、保持枠体20によりその周縁(4辺)が保持されている。本実施形態では、保持枠体20を介して基板Pを、後述する収容室11内に保持するが、たとえば、保持枠体20の代わりに、基板Pの周縁の一辺のみを保持する保持体、または基板Pの周縁の対向する2辺のみを保持する保持体であってもよい。
図1に示すように、本実施形態に係る表面処理装置1Aは、ハウジング10を有しており、ハウジング10には、収容室11と回収室35が形成されている。収容室11は、基板Pが起立した状態で基板Pを収容するように形成されている。収容室11には、収容された基板Pの処理表面Paと対向する位置に、一対の壁部12,12が形成されている。
各壁部12の表面のうち処理表面Paに対向する表面は、基板Pの処理表面Paから一定の間隔を保持するように形成された平面状の表面である。これにより、基板Pと壁部12との間に処理液Lが流れる流路を、一定の流路断面にすることができ、安定して処理液Lを流すことができる。
なお、本実施形態では、基板Pの両面を処理表面Paとして一対の壁部12,12を設けたが、処理表面Paが片面である場合には、1つの壁部12を、その片面の処理表面Paに対向するように配置すればよい。
各壁部12には、収容室11に基板Pを収容した状態で、壁部12と基板Pとの間隔を調整するように、壁部12を可動する可動機構15が連結されている。可動機構15は、ハウジング10(装置本体)の内面と、壁部12との間に設けられており、ハウジング10側を固定端として、壁部12を基板Pに向かって可動させる装置である。本実施形態では、一対の壁部12,12の間に、基板Pが配置されるので、可動機構15は、一対の壁部12,12の間隔を調整するように、壁部12を可動することができる。可動機構15は、壁部12を、基板Pに向かって可動させることができるものであれば、その機構は特に限定されるものではなく、たとえば、シリンダとピストンからなる機構、モータ等の回転運動を直線運動に変換する機構、などを挙げることができる。
このようにして、可動機構15を設けることにより、表面処理装置1Aの壁部12と基板Pの処理表面Paの間隔を調整して、基板Pの処理表面に一様な高速層流を容易に形成できる。そのため、ムラのない高い品質の表面処理を高速にできる。
表面処理装置1Aは、処理液Lを圧送する一対の圧送ノズル31,31を備えている。各圧送ノズル31は、基板Pの処理表面Paと収容室11の壁部12との間に、基板Pの処理表面Paの上側(一方側)から下側(他方側)に向かって処理液Lを圧送するように、処理表面Paの上側(一方側)に配置されている。各圧送ノズル31は、収容室11の壁部12の上部に取付けられている。
さらに、収容室11は、処理表面Paの上側において、圧送ノズル31と共に封止されており(シールされており)、処理表面Paの下側において、基板Pの処理表面Paと収容室11の壁部12との間を圧送した処理液Lが放出するように開放している。
より具体的には、表面処理装置1Aは、収容室11の上方に、表面処理時に基板Pを挟み込む一対の挟持部材16,16を備えている。挟持部材16,16は、クッション性を有しており、収容室11の上方のシール材としての機能も兼ねている。挟持部材16,16で保持枠体20の上縁部を挟み込むことにより、挟持部材16、保持枠体20、圧送ノズル31、および壁部12により、収容室11は、その上側で封止される。
一方、各壁部12の下側(他方側)には、整流部材17が取り付けられており、整流部材17,17の対向する表面は、下側に向かって広がるように形成されている。収容室11に基板Pを保持した保持枠体20を収容した状態で、保持枠体20の下縁部と、一対の整流部材17,17により、収容室11の下側には、収容室11から放出される処理液Lの流れを絞る絞り構造が形成される。
このように、整流部材17,17(絞り構造)を設けることにより、放出される処理液Lの流れを絞り、収容室11内の処理液Lの流れを整流化することができる。さらに、収容室11内の処理液Lの圧力を高め、処理表面Paの下側から、収容室11に空気が入り込むことを防止することができる。
保持枠体20の下縁部を含めて、絞り構造を形成したが、たとえば、一対の整流部材17,17の対向する表面を、下側に向かって狭めるように形成し、一対の整流部材17,17で絞り構造を形成してもよい。
本実施形態では、回収室35は、収容室11と連通するように形成されており、収容室11の下側(他方側)において放出した処理液Lを回収するように形成されている。さらに、回収室35の上方には、ハウジング10の内面と挟持部材16の間を封止するようにシール部材18が配置されている。上述した挟持部材16と、シール部材18を設けることにより、収容室11内の空間と、回収室35内の空間とを密閉することができる。
シール部材18は、伸縮性を有した材料または可撓性を有した材料からなる。これにより、可動機構15により壁部12に取付けられた整流部材17が可動したとしても、整流部材17とハウジング10との間のシール性を確保することができる。
さらにシール部材18には、ガス抜き孔18aが形成されており、ガス抜き孔18aは、排気管42を介して換気装置40に接続されている。ガス抜き孔18aを設けることにより、表面処理時に、処理液Lと基板Pとの反応により発生したガスを、回収室35から排出することができる。
一方、回収室35は、その底部に向かって尖った空間を有しており、排出管39の一方端が接続されている。また、排出管39の他方端には液収容槽34の接続されており、液収容槽34には、収容された処理液Lを圧送する循環ポンプ32が接続されている。循環ポンプ32は、フィルター33および供給弁36を介して、供給管38に接続され、供給管38は、圧送ノズル31に接続されている。このように構成することにより、表面処理装置1Aは、回収室35で回収された処理液Lを、循環ポンプ32を用いて圧送ノズル31に循環させる循環機構を有することになる。なお、本発明でいう「循環機構」は、本実施形態では、回収室35から圧送ノズル31までを接続した配管と、圧縮ノズル31に収容液Lを圧送する循環ポンプ32と、に相当する。
ここで、圧送ノズル31から収容室11への処理液Lの圧送は、循環ポンプ32によってなされ、この処理液Lの圧送または圧送の停止を、供給弁36により行う。すなわち、供給弁36は、本発明でいう「圧送ノズルから収容室への処理液の圧送または圧送の停止を選択する選択機構」の一例に相当する。本実施形態では、供給弁36を開弁時に処理液Lを圧送ノズル31に圧送し、供給弁36を閉弁時に処理液Lの圧送を停止することができる。この際、供給弁36の閉弁時には、循環ポンプ32により、循環ポンプ32から供給弁36までの間に処理液Lによる内圧が増加しないように、リリーフ弁を設けてもよい。
また、別の態様としては、供給弁36の代わりに、上述した選択機構が、循環ポンプ32を稼働・稼働の停止する電気的なスイッチであってもよい。この場合であっても、スイッチを入れた時に循環ポンプ32が稼働し、処理液Lを圧送ノズル31に圧送し、スイッチを切った時に循環ポンプ32の稼働が停止し、処理液Lの圧送を停止することができる。
2.表面処理方法について
以下に、図1に示す表面処理装置1Aを用いた表面処理方法を説明する。図3は、図1に示す表面処理装置を用いた表面処理方法を説明するための模式的図である。図3(a)は、基板を配置する前の表面処理装置の断面図、図3(b)は、基板を配置した状態の表面処理装置の断面図、図3(c)は、基板の表面処理中の表面処理装置の断面図である。
まず、基板Pと、基板Pを表面処理する処理液Lを準備する。たとえば、樹脂製または金属製の基板Pの処理表面Paを酸化処理する場合、処理液Lに、硫酸水溶液、硝酸水溶液など酸性の溶液を準備する。一方、樹脂製または金属製の基板Pの処理表面Paをアルカリ処理する場合、処理液Lに、水酸化カリウム水溶液、アンモニア水溶液などアルカリ性の溶液を準備する。なお、基板Pの処理表面Paに無電解めっきを行う場合は、後述する。
次に、図3(a)に示すように、一対の壁部12,12の間隔が広がるように、可動機構15を作動させる。次に、図3(b)に示すように、保持枠体20に保持された基板Pを一対の壁部12,12の間に配置し(すなわち基板Pを収容室11に収容し)、保持枠体20を、一対の挟持部材16,16に挟み込む。これにより、基板Pの処理表面Paと対向する壁部12が形成された収容室11に、基板Pが保持され、壁部12と基板Pとの間隔が調整される。
これにより、基板Pの処理表面Paの上側において収容室11が封止され、基板Pの処理表面Paの下側において、収容室11が開放される。なお、図3(b)の紙面垂直方向において、壁部12とハウジング10とが、シール材等を介して当接しており(図示せず)、収容室11は、下側にのみ解放している。
このようにして、収容室11の下側において基板Pの処理表面Paと壁部12との間から放出した処理液Lを回収する回収室35は、収容室11に連通し、収容室11内の空間と回収室35内の空間とが密閉される。
次に、供給弁36を開き、循環ポンプ32を稼働する。ここで、表面処理に必要な量の処理液Lは、循環ポンプ32の上流側の液収容槽34から供給される。本実施形態では、供給弁36を設けることにより、圧送ノズル31で、収容室11内に基板Pを収容した後、収容室11への処理液Lの圧送を行い、収容室11内から基板Pを取り出す前に、収容室11への処理液Lの圧送を停止することができる。この結果、処理液Lの使用量を低減し、処理液Lの劣化も抑えることができる。さらに、処理液Lに接触する、収容室11を構成する部材の劣化も緩和される。
このようにして、図2および図3(c)に示すように、基板Pの処理表面Paと壁部12との間に、基板Pの処理表面Paの上側から下側に向かって処理液Lを圧送ノズル31から圧送し、下側において基板Pの処理表面Paと収容室11の壁部12との間を圧送した処理液Lを放出させながら、基板Pの表面処理を行う。
収容室11内で、基板Pの処理表面Paの一方側を上側とし、他方側を下側として、基板が起立した状態で基板Pを収容したので、基板Pの処理表面Paに、上側から下側に向かって処理液Lを流下させることができる。これにより、基板Pの処理表面Paの液切れを向上させることができる。
ここで、図5に示すように、比較例となる表面処理装置9では、ポンプ94で圧送された処理液Lは、フィルター95を介して、ノズル92から収容室91に供給される。この際、収容室91の上側は解放しており、処理液Lは上側から下側に向かって流れるので、処理液Lに空気Aが巻き込まれることがある。
一方、本実施形態では、収容室11は、基板Pの処理表面Paの上側において、圧送ノズル31と共に封止されているので、上側から空気等が処理液に巻き込まれることを防止することができる。
さらに、図5に示すように、比較例となる表面処理装置9では、収容室91の上方が解放しているため、収容室91内で処理液Lを加圧しようとすると、処理液Lが収容室91からオーバーフローする。したがって、表面処理装置9では、収容室91に供給される処理液Lは、自然に流下する構造となっており、基板Pの処理表面Paに流れる処理液Lの流速を高めることができない。さらに、基板の上下方向の流速が異なるため、基板面内の表面処理品質差が大きくなる。
一方、本実施形態では、収容室11は、基板Pの処理表面Paの上側において、圧送ノズル31と共に封止されているので、収容室11内で処理液Lを加圧しつつ、上側から下側に向かって、基板Pの処理表面Paに、よどみなく安定して処理液Lを流すことができる。これにより、処理液Lで、安定した表面処理を高速に行うことができる。
図4は、基板Pと壁部12との間隔と、処理液Lの流速と、の関係の1例(ノズル流量は500L/min、処理装置長さは3.6m)を示した図であり、発明者が解析した結果である。この結果から、基板Pと壁部12との間隔が0.1m(100mm)以下である場合、処理液Lの流速をより一層高めることができる。特に、基板Pと壁部12との間隔が20mm以下であれば、処理液Lを高速で流すことができる。
一方、本実施形態では、収容室11に基板Pを収容する際に、可動機構15を用いて、壁部12と基板Pとの間隔を調整するように、壁部12を可動させることができる。これにより、壁部12と基板Pとの間隔を、たとえば100mm以下好ましくは20mm以下となるようにその間隔を狭く調整し、これらの間に流れる処理液Lの流速を高め、処理効率を高めることができる。また、可動機構15を設けることにより、収容室11内から基板Pを容易に取り出すことができるばかりでなく、収容室11内の清掃・保守・点検を容易に行うことができる。これにより、壁部12等に付着した、処理液Lの結晶、不純物等が基板Pに付着することを防止することができる。
さらに、図5に示すように、比較例となる表面処理装置9では、処理液Lを常時流して、表面処理を行うため、多量の処理液Lを要する。これにより、処理液の劣化や廃液がそれに比例して増え、環境負荷が高い。
一方、本実施形態では、上述したごとく、供給弁36を開き、循環ポンプ32を稼働することで、表面処理に必要な量の処理液Lを、循環ポンプ32の上流側から供給することができる。これにより、処理液Lの使用量を最小限にし、表面処理のランニングコストを抑えて、処理液Lの劣化も抑えることができる。
本実施形態では、一対の整流部材17,17と保持枠体20により、収容室11の下側において、収容室11から放出される処理液Lの流れを絞る絞り構造が設けられている。収容室11の下側において、収容室11から放出される処理液Lの流れを絞ることにより、収容室11内における処理液Lの圧力が増加する。特に、収容室11内の処理液Lの圧力を高めることにより、基板Pにビア、スルーホールが形成されている場合には、この部分に処理液Lを十分に供給することができる。また、収容室11の下側から、収容室11に空気が入り込むことを防止することができる。
さらに、本実施形態では、収容室11内の空間と回収室35内の空間とが密閉されているので、処理液Lの蒸発を抑え、処理液Lの変質(たとえば添加剤の変質)を抑えることができる。処理液が蒸発し難いので、たとえば無電解めっきを行う際には、処理液Lを加熱して表面処理をする(めっき層を形成する)こともできる。
回収室35内に回収された処理液Lは、循環ポンプ32に送られる。循環ポンプ32に送られた処理液Lは圧送されて、フィルター33および供給弁36を順次通過して、供給管38に送られ、圧送ノズル31に圧送される。
このようにして、回収室35で回収された処理液Lを収容室11に循環させ、処理液Lを再利用することができる。本実施形態では、収容室11の空間と回収室35内の空間とが密閉されているため、処理液Lが変質し難いので、効率良く処理液を再利用することができる。さらに、回収された処理液Lを圧送ノズル31に供給される前にフィルター33でろ過することができるので、高品質の表面処理を行うことができる。
なお、表面処理時に、酸化還元反応等によりガスが生成される場合には、そのガスGは、回収室35のガス抜き孔18aから排気管42を介して排出され、換気装置40に回収することができる。
ここで、表面処理装置1Aが、無電解めっき処理装置であり、この装置を用いて無電解めっき処理を行ってもよい。具体的には、処理液Lを無電解めっき液として用い、基板Pの処理表面Paに無電解めっき液中の金属を析出させて、基板Pの処理表面Paに無電解めっき層を形成する。
具体的には、基板Pの処理表面Paにパラジウム、コバルトなどの触媒が付着した樹脂製の基板Pを用い、処理液Lに、硫酸銅、硫酸ニッケルなどの無電解めっき用めっき溶液を用いる。
この場合であっても、基板Pの処理表面Paと壁部12との間に、空気を巻き込んだ無電解めっき液(処理液L)が流れることを防止することができる。さらに、可動機構15で基板Pと壁部12との間隔を狭めるようにこれを調整することにより、わずかな量の無電解めっき液を基板Pの処理表面Paに高速で流しながら、基板Pの処理表面Paに高速で、高品質の無電解めっき層を形成することができる。
ここで、図1に示すように、本実施形態では、収容室11は、上側で圧送ノズル31と共に封止されており、下側で基板Pの処理表面Paと収容室11の壁部12との間を圧送した処理液Lが放出するように開放し、基板Pが起立した状態で収容されるように、形成されていた。
しかしながら、基板Pの処理表面Paから処理液Lを流下することができるのであれば、たとえば、図6に示す表面処理装置1Bのように、収容室11は、圧送ノズル31と封止される側を上側、解放される側を下側にして、基板Pが傾斜した状態で基板Pを収容するように傾斜していてもよい。この場合、平板状の基板Pが、水平面に対して5°以上傾斜していることが好ましい。これにより、処理液Lの圧送を停止後、収容室11の処理液Lを回収室35に流下させ、基板Pの処理表面Paの液切れ性を高めることができる。
〔第2実施形態〕
図7は、本発明の第2実施形態に係る表面処理装置の模式的断面図である。図7に示すように、第2実施形態に係る表面処理装置1Cが、第1実施形態のものと相違する点は、壁部の構造と電源を設けた点であるので、その他の部分は、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る表面処理装置1Cは、処理液Lを電解めっき液として用い、基板Pの処理表面Paに電解めっき液中の金属を析出させて、基板Pの処理表面Paに電解めっき層を形成する電解めっき装置である。
本実施形態では、収容室11の壁部の少なくとも一部は陽極12Aであり、表面処理装置1Cは、陽極12Aと、陰極となる基板Pとの間に電圧を印加する電源50を備えている。基板Pは、陰極となる導体部分を有している。基板Pとしては、例えば、通常のプリント配線板等を挙げることができ、これ以外にも、例えばセラミック配線板、再配線を形成される半導体基板、ウエハレベルパッケージ(WLP:Wafer Level Package)などを挙げることができる。
収容室11の壁部は、陽極12Aと陽極サポーター12Bとで構成されている。具体的には、陽極12Aは、基板Pの表面のうち、電解めっき層が形成される処理表面Paを部分的に覆うように形成されている。すなわち、陽極12Aの表面は、基板Pの処理表面Paよりも小さい。なお、本実施形態では、基板Pの表面のうち、圧送ノズル31に対向した表面および整流部材17に対向した表面は、電解めっき層が形成される処理表面に含まれないので、陽極12Aの表面には対向していない。
陽極サポーター12Bは、陽極12Aの強度を確保するための補強部材であり、陽極12Aが十分強度がある場合には、省略してもよい。陽極12Aは、たとえば、チタン、チタンを被覆した銅、チタンに二酸化イリジウムをコーティングした不溶性陽極(電解めっきに溶出しない陽極)であってもよく、電解めっき層と同じ材料からなる可溶性陽極であってもよい。たとえば、電解めっきにより銅めっき層を形成する場合には、可溶性陽極に銅、リン含有銅ボールを用いることができる。
さらに、電源50の正極が、陽極12Aに電気的に接続されており、電源50の負極が、保持枠体20に接続されている。保持枠体20は、金属製材料からなり、基板Pの処理表面Paと導通している。このように、構成することにより、陽極12Aと、陰極となる基板Pとの間に電源50を用いて電圧を印加することができる。
以下に、図7に示す表面処理装置1Cを用いた表面処理方法を説明する。図8は、図7に示す表面処理装置を用いた表面処理方法を説明するための模式的図である。図8(a)は、基板を配置する前の表面処理装置の断面図、図8(b)は、基板を配置した状態の表面処理装置の断面図、図8(c)は、基板の表面処理中の表面処理装置の断面図である。
まず、第1実施形態と同様に、基板Pと、基板Pを表面処理する処理液Lを準備する。基板Pは、金属製の基板、無電解めっき層(たとえばシード層)が表面に形成された樹脂基板である。処理液Lは、硫酸銅など析出させる金属がイオンの状態が含有した電解めっき液である。
次に、第1実施形態と同様に、図8(a)に示すように、一対の陽極12A,12Aの間隔が広がるように、可動機構15を作動させる。次に、図8(b)に示すように、保持枠体20に保持された基板Pを一対の陽極12A,12Aの間に配置し(すなわち基板Pを収容室11に収容し)、保持枠体20を、一対の挟持部材16,16に挟み込む。これにより、基板Pの処理表面Paと対向する陽極12Aが形成された収容室11に、基板Pが保持され、陽極12Aと基板Pとの間隔が調整される。このとき、基板Pの処理表面Paの上側において収容室11が封止され、基板Pの処理表面Paの下側においてのみ、収容室11が開放される。
次に、供給弁36を開き、循環ポンプ32を稼働する。ここで、表面処理に必要な量の処理液Lは、循環ポンプ32の上流側の液収容槽34から供給される。次に、陽極12Aと陰極である基板Pとの間に電源50により電圧を印加する。これにより、基板Pの処理表面Paに電解めっき液(処理液L)中の金属を析出させて、基板Pの処理表面Paに電解めっき層を形成する。
本実施形態によれば、基板Pの処理表面Paと陽極12Aとの間に、第1実施形態で示した効果と同様に、空気を巻き込んだ電解めっき液(処理液L)が流れることを防止することができる。これにより、品質の高い電解めっき層を形成することができる。さらに、可動機構15により、基板Pと陽極12Aとの間隔を狭めるようにこれを調整することにより、低電力で電解めっき層を形成することができる。さらに、わずかな量の電解めっき液を基板Pの処理表面Paに高速で流しながら、基板Pの処理表面Paに高速で電解めっきを行うことができる。
〔第3実施形態〕
図9は、本発明の第2実施形態に係る表面処理装置の模式的断面図である。図9に示すように、第3実施形態に係る表面処理装置1Dが、第2実施形態のものと相違する点は、異なる処理液を、切り替えて圧送ノズル31に供給する供給機構を備えた点であり、その他の部分は、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る表面処理装置1Dは、複数の表面処理を行うための装置であり、具体的には、電解めっきの前処理、電解めっき、電解めっきの後処理を行う装置である。表面処理装置1Dは、電解めっきの前処理を行う前処理液L1が流れる系統に、回収室35側から順に、回収弁37A、液収容槽34A、循環ポンプ32A、フィルター33A、供給弁36Aを備えている。
回収弁37Aは、これを開弁することにより、回収室35から液収容槽34Aに前処理液L1を流すことができる。液収容槽34Aは、前処理液L1を収容する槽であり、前処理前に前処理液L1が投入されている。循環ポンプ32A、フィルター33A、供給弁36Aは、第2実施形態のものと同じである。
同様に、表面処理装置1Dは、電解めっきを行う電解めっき液L2が流れる系統に、回収室35側から順に、回収弁37B、液収容槽34B、循環ポンプ32B、フィルター33B、供給弁36Bを備えている。さらに、表面処理装置1Dは、電解めっきの後処理を行う後処理液L3が流れる系統に、回収室35側から順に、回収弁37C、液収容槽34C、循環ポンプ32C、フィルター33C、供給弁36Cを備えている。
以下に、図9に示す表面処理装置1Dを用いた表面処理方法を説明する。図10は、図9に示す表面処理装置を用いた表面処理方法を説明するための模式的図であり、図10(a)は、基板の前処理中の表面処理装置の断面図、図10(b)は、基板の電解めっき中の表面処理装置の断面図、図10(c)は、基板の後処理中の表面処理装置の断面図である。
まず、電解めっきを行うための基板Pと、電解めっきの前処理液L1(たとえば水)、電解めっき液L2、電解めっきの後処理液L3(たとえばアルカリ溶液)等を準備する。次に、第2実施形態で説明したように、基板Pを収容室11に収容する。
次に、基板Pに対して前処理を行う。具体的には、図9および図10(a)に示すように供給弁36Aを開弁し、循環ポンプ32Aのみを稼働させる。これにより、前処理液L1が収容室11に供給され、前処理液L1が基板Pに接触する。収容室11から回収室35に回収された前処理液L1は、回収弁37Aを開弁することにより液収容槽34Aに収容され、収容された前処理液L1は、再度循環ポンプ32Aに供給される。このようにして、収容室11内において、前処理液L1が圧送ノズル31に送られ、基板Pに前処理が行われる。
前処理が完了した後、引き続き、基板Pに電解めっき層を形成する。具体的には、図9および図10(b)に示すように供給弁36Bを開弁し、循環ポンプ32Bのみを稼働させる。これにより、電解めっき液L2が収容室11に供給され、電解めっき液L2が基板Pに接触する。さらに、電源50により陰極となる基板Pと陽極12Aとの間に電圧を印加する。これにより、収容室11内において、基板Pに電解めっき層が形成される。収容室11から回収室35に回収された電解めっき液L2は、回収弁37Bを開弁することで液収容槽34Bに収容され、再度循環ポンプ32Bに供給され、圧送ノズル31に送られる。
電解めっき層が形成された後、引き続き、基板Pの後処理を行う。具体的には、図9および図10(c)に示すように供給弁36Cを開弁し、循環ポンプ32Cのみを稼働させる。これにより、後処理液L3が収容室11に供給され、後処理液L3が基板Pに接触する。収容室11から回収室35に回収された後処理液L3は、回収弁37Cを開弁することで液収容槽34Cに収容され、再度循環ポンプ32Cに供給され、圧送ノズル31に送られる。
このようにして、本実施形態では、異なる処理液である前処理液L1、電解めっき液L2、および後処理液L3を、順次、圧送ノズル31に送ることにより、複数の異なる表面処理を1つの表面処理装置1Dで行うことができる。これにより、表面処理装置のコンパクト化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
たとえば、第1〜第3実施形態では、基板を把持部材により把持した状態で収容室に収容したが、表面処理を行う際に、基板を基板の表面と同じ方向に搖動させたり、超音波振動させたり、連続的に移動させてもよい。
さらに、第3実施形態では、異なる3種の処理液を用いたが、たとえば、表面処理装置を洗浄するために、工業用水などを洗浄水として処理液の代わりに用いてもよい。これにより、表面処理装置内に、電解めっき液の結晶物などが析出したとしても、これを除去することができる。
1A,1B,1C,1D:表面処理装置
10:ハウジング
11:収容室
12:壁部
12A:陽極
12B:陽極サポーター
15:可動機構
16:挟持部材
17:整流部材
18:シール材
18a:ガス抜き孔
20:保持枠体
31:圧送ノズル
31A〜31B:排出弁
32,32A〜32C:ポンプ
33,33A〜33C:フィルター
34,34A〜34C:液収容槽
35:回収室
36,36A〜36C:供給弁
38:供給管
39:排出管
40:換気装置
50:電源
42:排気管
P:基板
Pa:処理表面
L:処理液
L1:前処理液
L2:めっき液
L3:後処理液

Claims (20)

  1. 基板の処理表面に処理液を接触させることにより、前記基板を表面処理する表面処理装置であって、
    前記表面処理装置は、前記基板を収容するとともに、前記基板の処理表面と対向する壁部が形成された収容室と、
    前記基板の処理表面と前記収容室の壁部との間に、前記基板の前記処理表面の一方側から他方側に向かって処理液を圧送するように、前記一方側に配置された圧送ノズルと、を備え、
    前記収容室は、前記一方側において、前記圧送ノズルと共に封止されており、前記他方側において、前記基板の処理表面と前記収容室の壁部との間を圧送した処理液が放出するように開放している。
  2. 請求項1に記載の表面処理装置において、
    前記収容室は、前記一方側を上側とし、前記他方側を下側として、前記基板が起立した状態または前記基板が傾斜した状態で前記基板を収容するように形成されている。
  3. 請求項1または2に記載の表面処理装置において、
    前記収容室に前記基板を収容した状態で、前記壁部と前記基板との間隔を調整するように、前記壁部を可動する可動機構を有する。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の表面処理装置において、
    前記収容室と連通するように、前記他方側において放出した処理液を回収する回収室が形成されており、前記収容室内の空間と、前記回収室内の空間とが密閉されている。
  5. 請求項4に記載の表面処理装置において、
    前記回収室で回収された処理液を前記圧送ノズルに循環させる循環機構を有する。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の表面処理装置において、
    前記収容室の他方側には、前記収容室から放出される処理液の流れを絞る絞り構造を有する。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の表面処理装置において、
    該表面処理装置は、前記圧送ノズルから前記収容室への処理液の圧送または圧送の停止を選択する選択機構を有する。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の表面処理装置において、
    異なる処理液を、前記圧送ノズルに切り替えて供給する供給機構を備える。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の表面処理装置において、
    前記表面処理装置は、前記処理液を無電解めっき液として用い、前記基板の処理表面に無電解めっき液中の金属を析出させて、前記基板の処理表面に無電解めっき層を形成する無電解めっき処理装置である。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の表面処理装置は、前記処理液を電解めっき液として用い、前記基板の処理表面に電解めっき液中の金属を析出させて、前記基板の処理表面に電解めっき層を形成する電解めっき装置であり、
    前記収容室の前記壁部の少なくとも一部は陽極であり、
    前記電解めっき装置は、前記陽極と、陰極となる前記基板との間に電圧を印加する電源を備える。
  11. 基板の処理表面に処理液を接触させることにより、前記基板を表面処理する表面処理方法であって、
    前記表面処理方法は、前記基板の処理表面と対向する壁部が形成された収容室に、前記基板を収容し、
    前記基板の処理表面の一方側において、前記収容室を封止し、前記基板の処理表面の他方側において、前記収容室を開放させて、
    前記基板の処理表面と前記壁部との間に、前記基板の処理表面の前記一方側から前記他方側に向かって処理液を圧送し、前記他方側において前記基板の処理表面と前記収容室の壁部との間を圧送した処理液を放出させながら、前記基板の表面処理を行う。
  12. 請求項11に記載の表面処理方法において、
    前記収容室内で、前記一方側を上側とし、前記他方側を下側として、前記基板が起立した状態または前記基板が傾斜した状態で前記基板を収容する。
  13. 請求項11または12に記載の表面処理方法において、
    前記収容室に前記基板を収容する際に、前記壁部と前記基板との間隔を調整するように、前記壁部を可動させる。
  14. 請求項11〜13のいずれかに記載の表面処理方法において、
    前記他方側において前記基板の処理表面と前記壁部との間から放出した処理液を回収する回収室を、前記収容室に連通させ、前記収容室内の空間と前記回収室内の空間とを密閉する。
  15. 請求項14に記載の表面処理方法において、
    前記回収室で回収された処理液を前記収容室に循環させる。
  16. 請求項11〜15のいずれかに記載の表面処理方法において、
    前記収容室の他方側において、前記収容室から放出される処理液の流れを絞ることにより、前記収容室内における処理液の圧力を増加させる。
  17. 請求項11〜16のいずれかに記載の表面処理方法において、
    前記収容室内に前記基板を収容した後、前記収容室への処理液の圧送を行い、前記収容室内から前記基板を取り出す前に、前記収容室への処理液の圧送を停止する。
  18. 請求項11〜17のいずれかに記載の表面処理方法において、
    異なる処理液を、順次前記基板の処理表面と前記収容室の壁部との間に圧送する。
  19. 請求項11〜18のいずれかに記載の表面処理方法において、
    前記表面処理方法は、前記処理液を無電解めっき液として用いる無電解めっき処理方法である。
  20. 請求項11〜18いずれかに記載の表面処理方法において、
    前記表面処理方法は、前記処理液を電解めっき液として用い、前記基板の処理表面に電解めっき液中の金属を析出させて、前記基板の処理表面に電解めっき層を形成する電解めっき処理方法であり、
    前記収容室の前記壁部の少なくとも一部を陽極とし、前記基板を陰極とし、前記陽極と前記陰極との間に電圧を印加しながら、前記電解めっき層を形成する。
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