JP7142358B2 - 制気口用枠、ずれ防止部材 - Google Patents

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Description

本発明は、制気口用枠、ずれ防止部材に関する。
建物の天井等に、屋内外の空気の調整を担う空調ダクト用のボックス(BOX)や消音チャンバ等が設けられており、このボックス(BOX)等に連通し、空気を屋内に送り込む、又は屋内の空気を排気する制気口装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一般的な制気口装置は、例えば、ボックス(BOX)等のネック部に取り付けられる筒状の制気口用枠(筐体等)や、この制気口用枠に支持され、壁や天井面に露出して配置される、いわゆるフェース(制気口、又は制気口部材ともいう)等を有する。
また、ボックス(BOX)を介さずにダクトに制気口用枠を直接取り付けた制気口装置が知られている。
特開2009-222238号公報
しかしながら、制気口用枠を施工する際、先ず、作業者が制気口用枠を被取付部材に内挿した状態では、被取付部材の内周面と制気口用枠の外周面の間に隙間があり、作業者が制気口用枠から手を離した場合、制気口用枠が落下してしまう。このため、作業者は片手や頭等で制気口用枠を押さえながら、電動ドライバー等の工具を用いて、制気口用枠を被取付部材にビス止めを行う、又は2人掛りで1人が制気口用枠を被取付部材に内挿した状態で押さえ、他の1人が電動ドライバー等の工具を用いて、制気口用枠を被取付部材にビス止めを行うので、作業効率が低い。
また、壁などに制気口装置を設ける場合、壁の開口部に配置されたダクト等に制気口用枠を内挿しただけでは、制気口用枠が斜めに傾いてしまうので、例えば作業者は片手で制気口用枠を押さえながら、電動ドライバー等の工具を用いて、制気口用枠を被取付部材にビス止めを行うため、作業効率が低い。
また、空調ダクト施工を行う職人(作業者)が慢性的に不足している現状を打開し、空調ダクトの施工作業効率を向上させることが望まれている。
本発明の制気口用枠は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
筒状の被取付部材に内挿固定される制気口用枠であって、
前記制気口用枠の外側面に、前記被取付部材への挿入方向に沿って並んで形成され、前記挿入方向に対して反対方向に外側斜めに突起した略平板状の複数の突起部を備えたずれ防止部を有し、
前記突起部は、弾性体からなり、前記被取付部材の内面に弾性接触可能に形成されている
ことを特徴とする。
また、本発明のずれ防止部材は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
互いに相対的に移動可能な第1部材又は第2部材に設けられ、前記第1部材と前記第2部材の間に配置され、弾性体からなる、ずれ防止部材であって、
前記第1部材又は前記第2部材に当接する当接面を備えた基部と、
移動方向に沿って並んで形成され、前記基部から前記基部の当接面に対して斜め方向に突起した略平板状の複数の突起部とを有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構造で、空調ダクト、空調ダクト用のボックス(BOX)、消音チャンバなどの筒状の被取付部材に、容易に高精度に取り付けることができ、作業効率が良好な制気口用枠を提供することができる。
また、本発明によれば、簡単な構造のずれ防止部材を提供することができる。
本発明の実施形態に係る制気口用枠の一例を示す概念図であり、(a)は制気口用枠の平面図であり、(b)は(a)に示すA-A線に沿った断面図である。 図1に示す制気口用枠の側面図である。 制気口用枠のずれ防止部の一例を示す図である。 図3に示したずれ防止部の一例を示す斜視図である。 ずれ防止部(ずれ防止部材)の一例を示す図であり、(a)は長尺のずれ防止部(ずれ防止部材)の一例を示す図であり、(b)は(a)に示した長尺のずれ防止部(ずれ防止部材)を切断して得られた複数のずれ防止部(ずれ防止部材)の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る制気口用枠の取り付け動作の一例を示す図であり、(a)は天井に配置された消音チャンバ等の被取付部材と、取り付け前の制気口用枠を示す図であり、(b)は被取付部材に制気口用枠を内挿した状態の一例を示す図であり、(c)はフェースを制気口用枠に取り付ける動作を説明するための図であり、(d)はフェースを制気口用枠に取り付け固定部材で固定した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る制気口用枠のずれ防止部の動作の一例を説明するための図であり、(a)は制気口用枠に設けられている突起部を備えたずれ防止部の一例を示す図であり、(b)は筒状の被取付部材に制気口用枠を内挿したときに、ずれ防止部材の突起部が、筒状の被取付部材の内面に摺接して弾性変形した状態の一例を示す図であり、(c)は制気口用枠の自重によりずれ防止部材の突起部が弾性変形し、筒状の被取付部材の内面からの静止摩擦力が大きくなり、制気口用枠が挿入方向に対して反対方向にずれ難いことを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る制気口用枠を、被取付部材としての空調ダクトに取り付けた状態の一例を示す概念図である。
本発明の実施形態に係る制気口用枠は、筒状の被取付部材に内挿固定される制気口用枠であって、制気口用枠の外側面に、被取付部材への挿入方向に対して反対方向に外側斜めに突起した形状の1つ又は複数の突起部を備えたずれ防止部を有し、突起部は弾性体からなり、被取付部材の内面に弾性接触可能に形成されている。
また、本発明の実施形態に係る、ずれ防止部材は、第1の部材又は第2の部材に設けられ、第1の部材と第2の部材の間に配置され、弾性体からなる、ずれ防止部材であって、第1の部材又は第2の部材に当接する当接面を備えた基部と、基部から、該基部の当接面に対して斜め方向に突起した形状の1つ又は複数の突起部とを有する。この突起部は第2の部材又は第1の部材に弾性接触可能に構成されている。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1は本発明の実施形態に係る制気口用枠1の一例を示す概念図である。詳細には、図1(a)は制気口用枠1の平面図であり、図1(b)は図1(a)に示すA-A線に沿った断面図である。図2は図1に示す制気口用枠1の側面図である。
図3は制気口用枠1のずれ防止部17(ずれ防止部材)の一例を示す図である。
図4は図3に示したずれ防止部17の斜視図である。図5はずれ防止部17(ずれ防止部材)の一例を示す図である。図6は制気口用枠1を被取付部材2へ取り付ける動作の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係る制気口装置100の制気口用枠1は、図1から図6に示すように、制気口用枠1は、筒状の被取付部材2としての空調ダクトや消音チャンバのネック部等に内挿され、ビス等の固定部材により被取付部材2に固定される(特に、図1,図2,図6を参照)。
図6等に示す例では、天井5の天井板51に開口部51hが形成され、その開口部51hの上方に、被取付部材2としての消音チャンバ等が配置されている。
制気口装置100は、例えば図6に示すように、被取付部材2と、この被取付部材2に取り付けられる制気口用枠1を有し、必要に応じて制気口用枠1の下部に着脱自在なフェース3(制気口、又は制気口部材ともいう)を備えてもよい。なお、制気口は、ユニバーサルレジスタ、ユニバーサルグリル、ラインディフューザー等の総称であり、例えば、ダクト関連部材の中でも露出して見える状態のためフェースと呼ばれる。フェース3には、複数の通気孔が形成されている。また、被取付部材2は、空調ダクト、空調ダクト用のボックス(BOX)、消音チャンバ等であってもよい。
制気口用枠1は、例えば、亜鉛鋼板等からなる筒形状の金属部材であり、本実施形態では矩形筒状であるが、それ以外に円形筒状や楕円筒状等であってもよいし、三角筒状、四角筒状、五角筒状、六角筒状等の多角筒状であってもよい。
制気口用枠1は、例えば、筒状の取付枠(フェース3を支持する部分あり)等である。取付枠は、開度を調整可能な1つ又は複数の開閉羽根を有してもよいし、開閉羽根を備えていなくともよい。1つ又は複数の開閉羽根付きの取付枠をシャッターと呼ぶ。開閉羽根を備えない取付枠をフレームと呼ぶ。また、制気口用枠1は、防火シャッター等であってもよい。防火シャッターは、火災発生時等の有事に、ヒューズ溶断による閉機能を有する羽根を備える。
図1,図2に示す例では、制気口用枠1は、上段筒状部11、中段筒状部12、下段筒状部13等を有し、同心状に段重ね状に配置されており、中段筒状部12の一辺(水平方向の一辺)の長さは下段筒状部13の一辺の長さよりも短く、上段筒状部11の一辺(水平方向の一辺)の長さは中段筒状部12の一辺の長さよりも短い。
また、下段筒状部13の4つの平面部は、角部に設けられた切込み部により切り離されており、上部が中段筒状部12に接続されている。中段筒状部12は上段筒状部11に接続されている。
つまり、下段筒状部13の各平面部の下端は、水平方向に僅かに弾性揺動可能に構成されている。
また、下段筒状部13の下縁部には、90°外側に屈曲したフランジ部13aが形成されている。フランジ部13aは、被取付部材2の下端等に当接可能に構成されており、被取付部材2に対する制気口用枠1の位置決めとして機能する。
上述したように、制気口用枠1は、外側面の全部又は一部分に、樹脂等の弾性体からなる、ずれ防止部17(ずれ防止部材)が設けられている。図1,図2に示した例では、中段筒状部12にずれ防止部17(ずれ防止部材)が設けられている。中段筒状部12の全周に亘って環状のずれ防止部17が設けられてもよいし、中段筒状部12の4つ平面部のうち、対向する平面部の外側面に1つ又は複数(図1,図2の例では2個)のずれ防止部17が設けられてもよい。なお、必要に応じて適宜、4つの平面部のうち、1つ、又は2つ以上の複数の平面部に、1つ又は複数のずれ防止部17が設けられてもよい。
また、ずれ防止部17が設けられる位置は、上記実施形態に限られるものではなく、上段筒状部11や下段筒状部13等であってもよい。
詳細には、ずれ防止部17(ずれ防止部材)は、図3等に示すように、基部170、及び1つ又は複数の突起部171等を有し、樹脂等の弾性材により一体形成されている。
基部170は、本実施形態では、略矩形板状に形成されており、一方の面に、制気口用枠1の外側面に当接する当接面170aを有し、他方の面170bに1つ又は複数の突起部171を有する。この他方の面170bには、突起部171の間に平坦面部があってもよいし、平坦面部がなくともよい。
突起部171は、図2,図3等に示すように、制気口用枠1の外側面に、被取付部材2への挿入方向に対して反対方向に外側斜めに突起した形状を有する。この突起部171は弾性体からなり、その先端171a等が被取付部材2の内面に弾性接触可能に形成されている。
また、突起部171は、制気口用枠1が被取付部材2に対して挿入方向に移動可能に、被取付部材2の内面に摺接するように構成されている。
また、本実施形態では、ずれ防止部17(ずれ防止部材)は、例えば突起方向の長さよりも幅広の突起部171が複数形成されており、その突起部171が挿入方向に沿って所定の間隔に形成されており、突起部171の間に、基部170の平坦面部が形成されている。
突起部171の先端171aの形状は、平先、丸先、面取り先等であってもよい。
また、本実施形態では、突起部171の厚みは、基部170の厚みと略同じであるが、使用状況に応じて、適宜、基部170の厚みよりも薄くてもよいし、厚くてもよい。
また、図4等に示すように、本実施形態では、突起部171の横幅が、突起部171の厚さよりも長くなるように形成されている。
また、本実施形態では、ずれ防止部17の突起部171は、先端171aが、下段筒状部13の外側面よりも外側に位置するように設けられている。
詳細には、図2に示すように、下段筒状部13の対向する平面部の外側面の間の距離L13よりも、中段筒状部12の対向する平面部の外側面に設けられたずれ防止部17の突起部171の先端171aの間の距離L171aが、距離Lbだけ長い。
なお、中段筒状部12の対向する平面部の外側面の間の距離L12は、距離L13よりも短い。また、距離L171a=L13+2×Lbである。
また、上記距離L171aは、被取付部材2の取付け開口部の長さ(内寸法)よりも僅かに長い。
また、ずれ防止部17(ずれ防止部材)が設けられた制気口用枠1の外側面と、弾性変形前の突起部171の突起方向とのなす角度が25°以上75°以下である。また、上記角度は好ましくは30°以上70°以下、より好ましくは35°以上65°以下であり、40°以上60°以下であってもよい。また、この角度は10°以上85°以下であってもよい。図3に示す例では、上記角度は65°である。
上記角度は、ずれ防止部17の材質、弾性係数、被取付部材2の内面への弾性接触による摩擦係数、制気口用枠1の質量などにより、適宜、最適な値に規定される。
なお、制気口用枠1の外側面に対して垂直に突起部171が突起しているとき、上記角度は90°である。
また、制気口用枠1が被取付部材2に取り付けられていないときに上記角度が90°で、制気口用枠1が被取付部材2に内挿された状態で、上記したように突起部171が傾斜するような角度であってもよい。
次に、ずれ防止部17(ずれ防止部材)の製造方法の一例を説明する。
弾性体からなる、ずれ防止部17は、ゴム等の樹脂により形成されている。例えば、ずれ防止部17の形状に応じた凹部を有する金型に、高温の樹脂等を充填し、所定時間冷却した後、金型から成形品を取り出すことで、基部170及び突起部171が一体成形された、ずれ防止部17が作製される。
なお、ずれ防止部(ずれ防止部材)の製造方法は、上記実施形態に限られるものではなく、例えば、樹脂製の直方体に溝を形成することで、上記基部170及び突起部171を形成してもよい。
また、図5(a)に示したように、横幅が長尺のずれ防止部17(ずれ防止部材)を作製してもよいし、この長尺のずれ防止部17(ずれ防止部材)を適宜、所定の長さに切断して、図5(b)に示すように、複数のずれ防止部17(ずれ防止部材)を作製してもよい。
また、図5(b)に示した、ずれ防止部17それぞれに対応した金型を用いて、図5(b)に示す複数のずれ防止部17を作製してもよい。
ずれ防止部17は、制気口用枠1の外側面に、接着剤や両面接着型テープにより接着固定してもよいし、ネジやボルトなどの固定部材により制気口用枠1の外側面に固定してもよい。
また、本実施形態では、図2に示すように、ずれ防止部17の突起部171の先端は、制気口用枠の側面(左側面又は右側面)から視認した場合、直線状に形成されているが、波形状、斜線状、階段形状などの任意の形状に形成されていてもよい。
次に、図6等を参照しながら、被取付部材2として消音チャンバ等の筒状のネック部2a等に、制気口用枠1と、フェース3を取り付ける取付方法の一例を説明する。なお、図6では、制気口用枠1として、上段筒状部、中段筒状部、下段筒状部の区別がない筒状部を説明する。
図6(a)に示すように、本実施形態では、天井5の天井板51に開口部51hが設けられている。被取付部材2のネック部2aは、天井板51の開口部51hに面して設けられている。
制気口用枠1の外側面には、ずれ防止部17(ずれ防止部材)が設けられている。
また、制気口用枠1の内側面には、ビス等の固定部材75によりフェース3を着脱自在に支持する被係止部1sが設けられている。
次に、図6(b)に示すように、作業者は、制気口用枠1を挿入方向に移動させて、制気口用枠1を被取付部材2内に内挿する。
詳細には、図7(a),図7(b)に示すように、制気口用枠1を挿入方向に移動させた場合、制気口用枠1のずれ防止部17の突起部171の先端が、被取付部材2の内面2cに摺接しながら、弾性変形する。
作業者が、制気口用枠1を支えていた手を、制気口用枠1から離した場合、図7(c)に示すように、ずれ防止部17の基部170には、制気口用枠1の自重により、挿入方向に対して反対方向の力が加わるが、突起部171が弾性変形し、突起部171の先端が、被取付部材2の内面2cに弾性接触しているので、比較的大きな静止摩擦力が生じ、制気口用枠1が下方へずれ落ちることを防ぐことができる。
また、本実施形態では、ずれ防止部17は、幅広の複数の突起部171を有しているので、制気口用枠1の下方へのずれや落下を確実に防ぐことができる。
次に、図6(b),図6(c)に示したように、作業者は、ビス等の固定部材71により、制気口用枠1を被取付部材2、詳細には被取付部材2のネック部2aに、電動ドライバー等の工具を用いて固定する。作業者は、片手や頭などで制気口用枠1を支える必要がなく、ビス止め作業等の固定作業に、両手を使用可能であるので、短時間で高精度に上記固定作業を行うことができる。
また、図6に示す例では、ビス止めされる部分は、制気口用枠1のずれ防止部17が設けられている部分よりも下部(下段筒状部等)であるが、この実施形態に限られるものではなく、制気口用枠1と被取付部材2とが固定可能な任意の位置であってもよい。
次に、図6(c),図6(d)に示すように、作業者は、フェース3をネジなどの固定部材75により、制気口用枠1に固定する。
詳細には、制気口用枠1の内面に内側に突出するように形成された被係止部1sと、フェース3に設けられた係止部3sとがネジなどの固定部材75により固定されることにより、フェース3が制気口用枠1に支持、固定される。
また、図6に示した例では、被取付部材2として消音チャンバ等の筒状のネック部2a等に、被取付部材2を取り付けたが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、図8に示すように、被取付部材2としての筒状の空調ダクト等に取り付けてもよい。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る制気口装置100の制気口用枠1は、筒状の被取付部材2に内挿固定される。この制気口用枠1は、その外側面に、被取付部材2への挿入方向に対して反対方向に外側斜めに突起した形状の1つ又は複数の突起部171を備えたずれ防止部17(ずれ防止部材)を有する。
制気口用枠1を、筒状の被取付部材2へ内挿した場合、筒状の被取付部材2の内面と、制気口用枠1の外側面との間には僅かに隙間が形成されるように構成されている。
ずれ防止部17の突起部171は、弾性体からなり、被取付部材2の内面2cに弾性接触可能に形成されている。
すなわち、例えば、天井等に設けられた、空調ダクトなどの筒状の被取付部材2に、制気口用枠1を挿入方向に移動させて内挿し、作業者が制気口用枠1から手を離した場合、制気口用枠1の外側面に設けられたずれ防止部17の突起部171が、筒状の被取付部材2の内側面に弾性接触することにより、制気口用枠1の規定位置からのずれを防止することができ、且つ、制気口用枠1の自重による落下を防止することができる、制気口用枠1を提供することができる。
詳細には、1つ又は複数の突起部171が、制気口用枠1の挿入方向に対して反対方向に外側斜めに突起するような形状に形成されており、突起部171と被取付部材2の内側面とが弾性接触し、突起部171と被取付部材2の内側面との間の摩擦抵抗が比較的大きく(最大静止摩擦力が大きい)、制気口用枠1の落下を防止することができる。
つまり、作業者は、手や頭などで制気口用枠1を支える必要がなく、電動ドライバー等の工具を用いてビス等の固定部材により、制気口用枠1を被取付部材2に、短時間に、容易に固定することができ、作業効率を向上させることができる。
また、空調ダクトの施工の作業効率を向上させることができるので、空調ダクト施工を行う職人(作業者)の不足の解消に寄与することができる。
また、本発明の実施形態に係る制気口用枠1のずれ防止部17(ずれ防止部材)の突起部171は、突起部171が被取付部材2の内面に当接した場合、制気口用枠1が被取付部材2に対して挿入方向に移動可能に、被取付部材2の内面に摺接するように構成されている。
すなわち、制気口用枠1を筒状の被取付部材2に内挿する場合、突起部171の先端が筒状の被取付部材2の内面に摺接し、制気口用枠1が挿入方向に移動する。
弾性体からなる突起部171が、制気口用枠1の外側面から、挿入方向に対して反対方向に、且つ、その外側面に対して外側斜め方向に突起する形状に形成されており、制気口用枠1に上記挿入方向に対して反対方向に力を加えると(制気口用枠1の自重による力であってもよい)、突起部171が弾性変形し、突起部171の先端部が被取付部材2の内面に弾性接触するので、摩擦抵抗が比較的大きく、被取付部材2から制気口用枠1を取り外し難い。
なお、制気口用枠1の引き出し方向に、最大静止摩擦力よりも大きな力を制気口用枠1に加えることにより、制気口用枠1を被取付部材2から取り外すことができる。また、ずれ防止部17(ずれ防止部材)が不具合なく良好な状態であれば、再度、制気口用枠1を被取付部材2に取り付ける際にそのずれ防止部17を用いることができる。
また、本発明の実施形態に係る制気口用枠1は、ずれ防止部17(ずれ防止部材)が設けられた制気口用枠1の外側面と、弾性変形前の突起部171の突起方向とのなす角度が25°以上75°以下である。また、上記角度は好ましくは30°以上70°以下、より好ましくは35°以上65°以下であり、40°以上60°以下であってもよい。また、この角度は10°以上85°以下であってもよい。図3に示す例では、上記角度は65°である。
すなわち、ずれ防止部17の突起部171が上記角度に規定されているので、制気口用枠1を筒状の被取付部材2に内挿し易く、挿入方向に対して反対方向に移動し難い制気口用枠1、及びずれ防止部17(ずれ防止部材)を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係るずれ防止部材(ずれ防止部17)は、第1の部材(例えば制気口用枠1等)又は第2の部材(例えば筒状の被取付部材2等)に設けられ、第1の部材と第2の部材の間に配置され、弾性体からなる。上記ずれ防止部材(ずれ防止部17)は、第1の部材又は第2の部材に当接する当接面を備えた基部170と、基部170から、その基部170の当接面170aに対して斜め方向に突起した形状の1つ又は複数の突起部171とを有する。この突起部171は、第2の部材又は第1の部材に対して弾性接触可能となっている。
また、突起部171が第2の部材又は第1の部材に接触した状態のとき、第1の部材又は第2の部材が一方向に移動可能に、突起部171が第2の部材又は第1の部材に摺接可能となっている。
すなわち、第1の部材(例えば制気口用枠1等)又は第2の部材(例えば筒状の被取付部材2等)にずれ防止部材(ずれ防止部17)を設けた場合に、第1の部材が第2の部材に対して一方向に容易に移動することができ、反対方向には移動し難い、ずれ防止部材(ずれ防止部17)を提供することができる。
なお、ずれ防止部材が設けられる第1の部材及び第2の部材は、上記制気口用枠や被取付部材に限られるものではなく、例えば建築部材、内装部材、外装部材、自動車用部材、電気製品の部材等の各種部材であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
なお、制気口装置は、制気口用枠を略水平方向に内挿する形態であってもよい。詳細には、例えば、壁部内に筒状の被取付部材が設けられ、開口部が壁部に配置されている。
また、筒状の被取付部材は、底部等に設けられていてもよい。
制気口用枠の内挿方向が水平方向、水平に対して斜め方向、又は下方向等の任意の方向であってもよい。
1…制気口用枠(取付枠、シャッター、又はフレーム等)
2…被取付部材(空調ダクト、空調ダクト用のボックス、又は消音チャンバ等)
2a…ネック部
3…フェース(制気口、制気口部材、レジスタ、又は多孔部材等)
17…ずれ防止部(ずれ防止部材ともいう)
100…制気口装置
170…基部
171…突起部

Claims (4)

  1. 筒状の被取付部材に内挿固定される制気口用枠であって、
    前記制気口用枠の外側面に、前記被取付部材への挿入方向に沿って並んで形成され、前記挿入方向に対して反対方向に外側斜めに突起した略平板状の複数の突起部を備えたずれ防止部を有し、
    前記突起部は、弾性体からなり、前記被取付部材の内面に弾性接触可能に形成されている
    ことを特徴とする制気口用枠。
  2. 前記ずれ防止部の突起部は、前記制気口用枠が前記被取付部材に対して前記挿入方向に移動可能に、前記被取付部材の内面に摺接する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制気口用枠。
  3. 前記ずれ防止部が設けられた前記制気口用枠の外側面と、弾性変形前の前記突起部の突起方向とのなす角度が25°以上75°以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制気口用枠。
  4. 互いに相対的に移動可能な第1部材又は第2部材に設けられ、前記第1部材と前記第2部材の間に配置され、弾性体からなる、ずれ防止部材であって、
    前記第1部材又は前記第2部材に当接する当接面を備えた基部と、
    移動方向に沿って並んで形成され、前記基部から前記基部の当接面に対して斜め方向に突起した略平板状の複数の突起部とを有する
    ことを特徴とするずれ防止部材。
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