JP7141891B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
従来、インクジェット方式で印刷を行う印刷装置であるインクジェットプリンタが広く用いられている。また、近年、インクジェットプリンタにより高精彩な印刷を行うための方法として、イエロー色(Y色)、マゼンタ色(M色)、シアン色(C色)、及びブラック色(K色)のインクに加え、レッド色(R色)、グリーン色(G色)、及びブルー色(B色)のインクを加えた7色以上のインクを用いて印刷を行う方法である7色分版方式で印刷を行うこと等も検討されている(例えば、特許文献1参照。)。また、従来、高速な印刷を行う用途や布の媒体への印刷を行うテキスタイルプリンタの用途において、ライン型の構成のインクジェットプリンタであるラインプリンタの実用化が進んでいる。ラインプリンタにおいては、例えば、印刷領域の幅(プリンタ幅)分の長さを有する広幅で高解像度のインクジェットヘッドを用い、印刷対象の媒体(メディア)を搬送しつつインクジェットヘッドからインクを吐出することで、媒体の各位置の上を1回だけインクジェットヘッドが通過する1パスの方法で印刷を行う。
特開2016-135577号公報
ラインプリンタで印刷を行う場合にも、7色分版方式で印刷を行うことで、より高精彩な印刷を行うことが可能になる。しかし、ラインプリンタの構成においては、通常、一つのインクジェットヘッド(1色用のインクジェットヘッド)に対してインクの定着手段を一つ設け、搬送方向へ並べて配設する。そして、この場合、単純に7色分版方式を採用すると、多数のインクジェットヘッド及び定着手段が媒体の搬送方向に沿って並ぶことで、装置の大型化やコストの上昇の問題が顕著になるおそれがある。また、より高品質な印刷を行おうとする場合、少なくとも一部の色のインクとして、色の濃さが相対的に薄い淡インク(ライトインク)を併用すること等も考えられる。そして、このような場合、装置の大型化やコストの上昇の問題が更に顕著になると考えられる。そのため、従来、ラインプリンタ等の構成として、大型化等の問題をより適切に防ぎ得る構成が望まれていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とする。
インクジェットプリンタにおいて、カラー印刷を行う場合、通常、複数の色のインクのドットを媒体上に形成することで、減法混色法の原理により、様々な色を表現する。しかし、この場合、液体の状態の異なる色のインクが媒体上で接触すると、インクに滲み(色間滲み)が発生して、印刷の品質が低下する場合がある。そのため、ラインプリンタで印刷を行う場合には、通常、上記においても説明をしたように、各インクジェットヘッドの間にインクの定着手段(例えば、加熱手段)を配設し、各インクジェットヘッドにより媒体上に吐出されたインクについて、次のインクジェットヘッドにより次のインクが吐出されるまでの間に、媒体に定着させる。そして、この場合、7色分版方式のように、多数のインクジェットヘッドを用いると、インクジェットヘッドの数に応じて、使用する定着手段の数も増加することになる。また、その結果、装置の大型化やコストの上昇を招くことになる。
これに対し、本願の発明者は、7色分版方式で印刷を行う場合に関し、媒体上で混色させる必要がある色の組み合わせが限定されることで、原理上、媒体の同じ位置(吐出位置)に吐出されない色の組み合わせが存在することに着目をした。より具体的に、例えば、YMCKの4色のみのインクを用いる場合において、様々な色を表現するためには、有彩色であるYMCの各色のインクについて、全ての組み合わせで、媒体上の同じ位置に2色以上のインクを重ねて吐出することが必要になる。しかし、YMCK及びRGBの7色のインクを用いる場合、1次色であるYMCの2色を組み合わせた2次色であるRGBのインクが存在するため、YMCの各色のインクについては、原理上、媒体の同じ位置に吐出する必要がなくなる。また、この場合、1次色の各色は、2次色の2色を組み合わせた色になっている。そのため、RGBの各色のインクについても、原理上、媒体の同じ位置に吐出する必要がなくなる。
そして、この場合、YMC又はRGBの各色のインクについては、必ずしも1色のインク毎に媒体に定着させなくても、色間滲み等の発生を適切に抑えることが可能になる。そこで、本願の発明者は、これらの複数色のインク用の複数のインクジェットヘッドに対し、個別に定着手段を配設するのではなく、複数のインクジェットヘッドの下流側(媒体の搬送方向における下流側)に、まとめて一つの定着手段を配設することを考えた。このように構成した場合も、媒体の同じ位置にインクを吐出しない色のグループ毎に定着手段を配設すれば、色間滲み等の発生を適切に防ぐことができる。また、この場合、使用する定着手段の数が少なくなることで、装置の大型化やコストの上昇を適切に抑えることが可能になる。
また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。上記の課題を解決するために、本発明は、インクジェット方式で印刷を行う印刷装置であって、印刷対象の媒体を予め設定された搬送方向へ搬送する媒体搬送手段と、前記搬送方向に沿って並べて配設される複数のインク吐出部と、前記媒体にインクを定着させる複数の定着手段とを備え、それぞれのインク吐出部は、互いに異なる色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッドを有し、それぞれのインク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドは、前記搬送方向に沿って並べて配設され、前記複数の定着手段のそれぞれは、いずれかの前記インク吐出部に対して前記搬送方向の下流側に配設されることで、一つの前記インク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドと対向する位置を前記媒体が通過した後に、当該インク吐出部により吐出されたインクを前記媒体に定着させることを特徴とする。
このように構成した場合、例えば、ラインプリンタ等の構成において、装置の大型化やコストの上昇を適切に抑えることができる。そのため、このように構成すれば、例えば、ラインプリンタ等において、7色分版方式のような多数のインクジェットヘッドを用いた印刷をより適切に行うことが可能になる。また、これにより、ラインプリンタ等において、高精細な印刷をより適切に行うことができる。
また、この構成において、定着手段に関し、一つのインク吐出部における複数のインクジェットヘッドと対向する位置を媒体が通過した後にインクを媒体に定着させるとは、例えば、インクを定着させるための動作について、媒体の各部が一つのインク吐出部における複数のインクジェットヘッドと対向する位置を通過した後に実行することである。また、この構成において、インクとしては、例えば、溶媒が蒸発することにより媒体に定着するインクを用いることが考えられる。この場合、定着手段としては、例えば、インクを加熱する加熱手段を用いることが考えられる。そして、この場合、定着手段は、例えば、インク吐出部において複数のインクジェットヘッドが並んでいる範囲では加熱を行わず、インク吐出部の下流側でインクを加熱することで、媒体にインクを定着させる。
また、この構成において、インクとしては、例えば、瞬間乾燥型のインク等を好適に用いることができる。瞬間乾燥型のインクとは、例えば、所定のエネルギー線を吸収することで発熱するインクのことである。この場合、複数の定着手段のそれぞれは、媒体上のインクへエネルギー線を照射することにより、媒体上のインクを加熱する。このように構成すれば、例えば、媒体上に液体の状態で存在するインクの量が多い場合にも、短時間で適切にインクを乾燥させることができる。
また、この構成において、それぞれのインク吐出部におけるそれぞれのインクジェットヘッドは、例えば、印刷の解像度に応じて設定される吐出位置に対してインクを吐出する。また、この場合において、一つのインク吐出部が有する複数のインクジェットヘッドとしては、例えば、媒体上で混色させる必要がない色の組み合わせのインクジェットヘッドを選択することが考えられる。この場合、一つのインク吐出部における複数のインクジェットヘッドは、例えば、同じ吐出位置において異なる色のインクのドットが重ならないように、インクを吐出することになる。このように構成すれば、例えば、色間滲み等が発生することを適切に防ぐことができる。
また、より具体的に、複数のインク吐出部としては、例えば、少なくとも、1次色の色のインクをそれぞれが吐出する複数のインクジェットヘッドを有する第1のインク吐出部と、2次色の色のインクをそれぞれが吐出する複数のインクジェットヘッドを有する第2のインク吐出部とを用いることが考えられる。この場合、1次色とは、例えば、混色により減法混色法での色の表現が原理的に可能になる基本色のことである。2次色とは、例えば、複数の1次色の混色により原理的に得られる色のことである。また、更に具体的に、この場合、第1のインク吐出部における複数のインクジェットヘッドとしては、例えば、イエロー色(Y色)、マゼンタ色(M色)、及びシアン色(C色)のそれぞれの色のインクをそれぞれが吐出する複数のインクジェットヘッドを用いることが考えられる。また、第2のインク吐出部における複数のインクジェットヘッドとしては、例えば、レッド色(R色)、グリーン色(G色)、及びブルー色(B色)のそれぞれの色のインクをそれぞれが吐出する複数のインクジェットヘッドを用いることが考えられる。このように構成すれば、例えば、ラインプリンタ等の構成において、装置の大型化やコストの上昇をより適切に抑えることができる。
また、ラインプリンタ等において印刷を行う場合、各色のインクのドットが順番に重なる構成であるため、より後で吐出するインクについて、粒状感への影響がより大きいと考えることができる。そのため、この場合、粒状感が目立ちやすくなる色のインクについて、他の色のインクよりも先に媒体へ吐出することが好ましい。また、この点に関し、1次色及び2次色のインクを用いる場合、通常、2次色のインクの方が、1次色のインクよりも、粒状感が目立ちやすくなる。そのため、上記のような第1及び第2のインク吐出部を用いる場合、第2のインク吐出部について、搬送方向において第1のインク吐出部よりも上流側に配設することが好ましい。このように構成すれば、例えば、印刷結果において粒状感が目立つことをより適切に防ぐことができる。
また、7色分版方式で印刷を行う場合等には、1次色及び2次色のインクに加え、3次色であるブラック色(K色)のインクを更に用いることが考えられる。そして、この場合、ブラック色のインクについては、特に粒状感への影響が大きくなると考えられる。そのため、この場合、ブラック色用のインクジェットヘッドを有するインク吐出部について、少なくとも、搬送方向における最下流以外の位置に配設することが好ましい。より具体的に、この場合、複数のインク吐出部のうち、いずれかのインク吐出部は、ブラック色のインクを吐出するインクジェットヘッドを有する。そして、ブラック色のインクを吐出するインクジェットヘッドを有するインク吐出部については、搬送方向において他のいずれかのインク吐出部よりも上流側に配設することが好ましい。このように構成すれば、例えば、印刷結果において粒状感が目立つことをより適切に防ぐことができる。
また、粒状感を抑えるためには、例えば、少なくともいずれかの色のインクとして、色の濃さが相対的に濃い濃インクと、色の濃さが相対的に薄い淡インク(ライトインク)とを用いることも考えられる。また、この場合、同じ色の濃インク及び淡インクについては、原理上、同じ吐出位置へ吐出される可能性のあるインクになる。そのため、この場合、濃インク及び淡インクを用いる色について、濃インクを吐出するインクジェットヘッドを有するインク吐出部と、淡インクを吐出するインクジェットヘッドを有するインク吐出部とを異ならせることが好ましい。このように構成すれば、例えば、淡インクを用いた印刷をより適切に行うことができる。
また、この場合、同じ色の濃インクと淡インクとを比べると、濃インクの方が、粒状感への影響が大きいことになる。そのため、濃インクを吐出するインクジェットヘッドを有するインク吐出部については、搬送方向において、同じ色の淡インクを吐出するインクジェットヘッドを有するインク吐出部よりも上流側に配設することが好ましい。このように構成すれば、例えば、印刷結果において粒状感が目立つことをより適切に防ぐことができる。
また、本発明の構成として、上記と同様の特徴を有する印刷方法等を用いることも考えられる。この場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、例えば、ラインプリンタ等の構成において、装置の大型化やコストの上昇を適切に抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る印刷装置10の構成の一例を示す図である。図1(a)、(b)は、印刷装置10の側面図及び上面図である。 複数のヘッド部12の構成の変形例を示す図である。図2(a)、(b)は、本変形例における複数のヘッド部12の構成の一例を示す側面図及び上面図である。 複数のヘッド部12の構成の更なる変形例を示す図である。図3(a)、(b)は、本変形例における複数のヘッド部12の構成の一例を示す側面図及び上面図である。 媒体50上へ各色のインクが着弾する順番を考慮した場合の複数のヘッド部12の構成の変形例を示す図である。図4(a)、(b)は、このような変形例の構成をそれぞれ示す側面図である。 ライン方式でのインクジェットヘッドの配置について説明をする図である。 YMCの3色のインクのみを用いて様々な色を表現する場合について、各色のインクの吐出量の比率の例を示す図である。 インクジェットヘッドの配置とインクの色との関係の例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置10の構成の一例を示す。図1(a)、(b)は、印刷装置10の側面図及び上面図である。尚、以下において説明をする点を除き、印刷装置10は、公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の特徴を有してよい。また、印刷装置10は、図示した構成以外に、公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の様々な構成を更に備えてもよい。
最初に、本例の印刷装置10において用いるインクについて、説明をする。本例において、印刷装置10は、シアン色(C色)、マゼンタ色(M色)、イエロー色(Y色)、ブラック色(K色)、ブルー色(B色)、グリーン色(G色)、及びレッド色(R色)の7色のインクを用いて、7色分版方式での印刷を行う。この場合、CMYの各色については、1次色の一例と考えることができる。1次色とは、例えば、混色により減法混色法での色の表現が原理的に可能になる基本色のことである。また、RGBの各色については、2次色の一例と考えることができる。2次色とは、例えば、複数の1次色の混色により原理的に得られる色のことである。また、K色については、3次色の一例と考えることができる。3次色とは、例えば、全ての1次色の混色又は全ての2次色の混色により原理的に得られる色のことである。また、上記のような7色を用いる場合、2次色の各色について、例えば、2つの1次色の中間の色と考えることもできる。そして、この場合、上記のような7色を用いる7色分版方式について、原理的に完全な7色分版方式(完全7色分版方式)等と考えることもできる。
また、7色分版方式で印刷を行う場合、1次色であるYMCの各色以外に2次色であるRGBの各色のインクを用いることで、例えばY色とM色の混色で得られるR色を直接表現できることになり(1Y+1M=1R)、演色性を高めることが可能になる。しかし、この場合、印刷時に形成されるインクのドットの数(画素数)が少なくなり、かつ、色の濃い2次色のドットが形成されることで、インクのドットの粒子が目立って画素が粗いように視認される場合がある。また、その結果、粒状感が高まり、印刷の品質(画質)が低下したように感じられる場合もある。これに対し、粒状感を抑えるためには、単に7色分版方式で印刷を行うのではなく、少なくとも一部の色について、色の濃さが相対的に濃い濃インクと、色の濃さが相対的に薄い淡インク(ライトインク)とを用いることが考えられる。また、より具体的に、本例においては、RGBKの各色について、淡インクを用いる。
また、本例において、各色のインクとしては、溶媒が蒸発することで印刷対象の媒体50に定着する蒸発乾燥型のインクを用いる。この場合、上記の各色のインクは、例えば、各色の色材と、溶媒とを含む。また、この場合、溶媒を重量比で50%以上含むインクを用いることが考えられる。また、本例において、各色の蒸発乾燥型のインクとしては、瞬間乾燥型のインクを用いる。瞬間乾燥型のインクとは、例えば、所定のエネルギー線を吸収することで発熱するインクのことである。また、更に具体的に、本例においては、各色のインクとして、紫外線を吸収することで発熱する瞬間乾燥型のインクを用いる。この場合、例えば、紫外線を吸収することで発熱する紫外線吸収剤等を更に含むインクを用いることが考えられる。また、例えば色材等のインクの成分が紫外線を吸収して発熱する場合、その成分について、紫外線吸収剤を兼ねていると考えることもできる。また、瞬間乾燥型のインクとしては、例えば、国際公開第2017/135425号公報に開示されているインクと同一又は同様のインクを用いることが考えられる。
続いて、上記のようなインクを用いて印刷を行う印刷装置10の構成について、説明をする。本例において、印刷装置10は、インクジェットヘッドの位置を固定して媒体50を搬送しつつインクジェット方式で印刷を行うライン型のインクジェットプリンタ(ラインプリンタ)である。この場合、ライン型のインクジェットプリンタとは、例えば、印刷に使用する各色用のインクジェットヘッドが印刷装置10において予め設定された媒体50の搬送方向(メディア移動方向、以下、単に搬送方向という)に沿って一直線上に並ぶことである。また、本例において、印刷に使用する各色用のインクジェットヘッドとは、印刷に使用する全てのインクジェットヘッドのことである。
また、本例において、印刷装置10は、複数のヘッド部12、プラテン14、搬送駆動部16、赤外線ヒータ18、及び制御部20を備える。ヘッド部12は、少なくとも1個のインクジェットヘッドと、インクの定着手段とを含む部分である。ヘッド部12については、例えば、媒体50へのインクの吐出を行う単位となる構成等と考えることができる。また、本例において、複数のヘッド部12は、搬送方向に沿って並べて配設される。また、それぞれのヘッド部12は、インクジェットヘッドにより媒体50へインクを吐出し、その後に媒体50上のインクへ紫外線を照射することで、それぞれのヘッド部12において媒体50へ吐出したインクについて、次のヘッド部12の位置へ媒体50の各部が到達する前に、媒体50に定着させる。それぞれのヘッド部12のより具体的な構成については、後に更に詳しく説明をする。
プラテン14は、複数のヘッド部12と対向する位置において上面に媒体50を支持する台状部材である。搬送駆動部16は、媒体50を搬送する媒体搬送手段の一例であり、例えば図示を省略したローラ等を用いて、搬送方向へ媒体50を搬送する。本例において、搬送駆動部16は、媒体50を一定の速度で搬送することにより、媒体50の各位置について、複数のヘッド部12のそれぞれと順番に対向させる。また、この場合、搬送駆動部16は、例えばヘッド部12における各インクジェットヘッドからインクを吐出するタイミングにおいても搬送を停止させずに一定の速度で媒体50を搬送し続けることで、媒体50の各部に対し、それぞれのヘッド部12におけるそれぞれのインクジェットヘッドにインクを吐出させる。
赤外線ヒータ18は、搬送方向において複数のヘッド部12よりも下流側で媒体50を加熱するヒータ(アフターヒータ)である。赤外線ヒータ18を用いることにより、媒体50上のインクをより確実に乾燥させることができる。また、上記においても説明をしたように、本例において、インクとしては、紫外線の照射により発熱する瞬間乾燥型のインクを用いる。そして、それぞれのヘッド部12においては、紫外線を照射することにより、インクを直接的に加熱する。これに対し、赤外線ヒータ18は、媒体50の全体を加熱することにより、ヘッド部12とは異なる方法で、媒体50上のインクを間接的に加熱する。このように構成した場合、印刷装置10において、複数の方法でインクを乾燥させることができる。また、これにより、例えば、インクをより確実に乾燥させることができる。
制御部20は、例えば印刷装置10のCPUであり、印刷装置10の各部の動作を制御することにより、印刷装置10に印刷の動作を実行させる。また、この場合、制御部20は、例えば、それぞれのヘッド部12におけるそれぞれのインクジェットヘッドがインクを吐出するタイミングについて、印刷する画像に応じて制御をすることで、印刷の動作の制御を行う。
続いて、それぞれのヘッド部12のより具体的な構成について、説明をする。本例において、それぞれのヘッド部12は、図1(b)において符号を付して示すように、インク吐出部102及び紫外線光源104を有する。インク吐出部102は、ヘッド部12におけるインクジェットヘッド202により構成される部分である。また、本例において、それぞれのヘッド部12におけるインク吐出部102は、互いに異なる色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッド202を有する。
より具体的に、図1に示す構成の場合、搬送方向の最上流側のヘッド部12は、図中にアルファベットの記号で示すように、C色、M色、Y色、及びK色の各色用の複数のインクジェットヘッド202を有する。また、これらのインクジェットヘッド202は、図中に示すように、上記の順番で、搬送方向に沿って並べて配設される。また、この場合、K色のインクとは、淡インクではなく、標準の色の濃さでブラック色を示すインク(濃インク)のことである。また、本例において、CMYの各色のインクは、1次色のインクの一例である。そのため、このインク吐出部102については、1次色用のインク吐出部102等と考えることもできる。また、CMYの各色のインク用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102は、第1のインク吐出部の一例である。また、CMYKの各色のインク用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102については、例えば、1次色及び3次色用のインク吐出部102等と考えることもできる。
また、搬送方向において上流側から2番目のヘッド部12は、図中にアルファベットの記号で示すように、ブルー色(B色)、グリーン色(G色)、及びレッド色(R色)の各色用の複数のインクジェットヘッド202を有する。また、これらのインクジェットヘッド202は、図中に示すように、上記の順番で、搬送方向に沿って並べて配設される。また、この場合、BGRの各色のインクとは、淡インクではなく、標準の色の濃さでBGRの各色を示すインク(濃インク)のことである。また、本例において、BGRの各色のインクは、2次色のインクの一例である。そのため、このインク吐出部102については、2次色用のインク吐出部102等と考えることもできる。また、BRGの各色のインク用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102は、第2のインク吐出部の一例である。
また、搬送方向において上流側から3番目である搬送方向の最下流のヘッド部12は、図中にアルファベットの記号で示すように、ライトブルー色(Lb色)、ライトグリーン色(Lg色)、ライトレッド色(Lr色)、及びライトブラック色(Lb色)の各色用の複数のインクジェットヘッド202を有する。この場合、Lb、Lg、Lr、及びLkの各色の各色のインクとは、BGRKの各色の淡色用のインクのことであり、上記において説明をしたBGRKの各色と比べて薄い濃度で各色を示す。また、この場合、このヘッド部12について、色の濃さが相対的に薄い淡インク用のインクジェットヘッド202のみを有するヘッド部12等と考えることができる。
また、それぞれのヘッド部12において、紫外線光源104は、媒体50にインクを定着させる定着手段の一例であり、それぞれのヘッド部12の中でインク吐出部102よりも下流側に配設されることにより、同じヘッド部12内のインク吐出部102により媒体50へ吐出されたインクに対し、エネルギー線の一例である紫外線を照射する。また、これにより、紫外線光源104は、媒体50上のインクを直接加熱して、インク中の溶媒の少なくとも一部を除去する。紫外線光源104については、例えば、インクを加熱する加熱手段等と考えることもできる。また、紫外線光源104について、瞬間乾燥方式で用いる乾燥手段(瞬間乾燥手段)と考えることもできる。また、より具体的に、本例において、紫外線光源104は、インク中の溶媒の少なくとも一部を揮発除去することにより、少なくとも、媒体50上で滲みが発生しない粘度にまでインクの粘度を高める。この場合、媒体50上で滲みが発生しないとは、例えば、下流側のヘッド部12により媒体50上に更にインクが吐出された場合において、そのインク(液体状態のインク)と接触しても実質的に滲み(色間滲み)が発生しないことである。また、実質的に滲みが発生しないとは、例えば、印刷に求められる品質に応じて、問題となる滲みが発生しないことである。また、より具体的に、本例において、紫外線光源104は、媒体50上のインクへ紫外線を照射することにより、少なくとも、ラインプリンタの構成においてその上に次の色のインクを重ねられる程度にまで、インクを乾燥させる。また、紫外線光源104としては、例えば、紫外線を発生するLED(UVLED)を好適に用いることができる。この場合、インクが吸収する波長範囲に合わせた波長の紫外線を発生するUVLEDを用いることが好ましい。
ここで、印刷装置10の全体でのインク吐出部102の配置を考えた場合、複数のインク吐出部102は、搬送方向に沿って並ぶことになる。また、この場合、それぞれのインク吐出部102における複数のインクジェットヘッド202は、搬送方向に沿って並べて配設される。また、複数のインク吐出部102のそれぞれにおける紫外線光源104は、インク吐出部102の合間と、搬送方向における一番下流側のインク吐出部102の更に下流側に配設されることになる。そして、このような構成により、それぞれの紫外線光源104は、いずれかのインク吐出部102に対して搬送方向の下流側に配設されることで、一つのインク吐出部102における複数のインクジェットヘッド202と対向する位置を媒体50が通過した後に、そのインク吐出部102により吐出されたインクを媒体50に定着させる。この場合、複数のインクジェットヘッド202と対向する位置を媒体50が通過するとは、媒体50の各部がその位置を通過することである。また、一つのインク吐出部102における複数のインクジェットヘッド202と対向する位置を媒体50が通過した後にインクを媒体50に定着させるとは、例えば、インクを定着させるための動作について、媒体50の各部が一つのインク吐出部102における複数のインクジェットヘッド202と対向する位置を通過した後に実行することである。このように構成すれば、例えば、上記においても説明をしたように、それぞれのヘッド部12において媒体50へ吐出したインクについて、次のヘッド部12の位置へ媒体50の各部が到達する前に、媒体50に適切に定着させることができる。
また、図中に示した構成からわかるように、本例において、紫外線光源104は、同じヘッド部12内のインク吐出部102が有する複数のインクジェットヘッド202が並んでいる範囲では加熱を行わず、複数のインクジェットヘッド202が媒体50へ吐出したインクに対して、インク吐出部102の下流側で、まとめて加熱を行う。この場合、複数のインクジェットヘッド202が並んでいる範囲では加熱を行わないとは、一つのインク吐出部102におけるインクジェットヘッド202の合間等において意図的な加熱を行わないことである。また、意図的な加熱を行わないとは、例えば、設計上、その領域での加熱を行わないことである。
この点に関し、従来の構成のライン型のインクジェットプリンタを用いる場合、異なる色のインクが液体の状態で接触すること等と防ぐために、通常、一つのインクジェットヘッドにより媒体の各位置に対して吐出されたインクについて、次のインクジェットヘッドと対向する位置へ到達する前に、インクの粘度を十分に高めることが必要になる。そのため、例えば蒸発乾燥型のインクを用いる場合には、搬送方向へ並ぶ複数のインクジェットの並びに対し、インクジェットヘッドの合間に必ず加熱手段等を設けることが必要になる。
これに対し、上記のように、本例においては、一つのインク吐出部102における複数のインクジェットヘッド202が媒体50へ吐出したインクに対して、インク吐出部102の下流側で、紫外線光源104によりまとめて加熱を行う。そのため、一見すると、媒体50上において互いに異なる色のインクが液体の状態で接触して、滲みが発生しやすい構成のようにも思われる。しかし、本例においては、一つのインク吐出部102における複数のインクジェットヘッド202として、所定の条件の複数色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッド202を用いることで、このような問題の発生を適切に防いでいる。
より具体的に、本例において、それぞれのインク吐出部102におけるそれぞれのインクジェットヘッド202は、印刷の解像度に応じて設定される吐出位置に対してインクを吐出する。また、インクジェット方式で印刷を行う場合には、例えば、複数色のインクのドットを媒体50上の同じ位置に形成することで、様々な色を表現する。そして、この場合、本例のように7色分版方式を用いるのではなく、例えば有彩色のインクとしてYMCの3色のみを用いるとすれば、様々な色を表現するために、YMCの各色のインクについて、全ての組み合わせで、媒体50上の同じ位置に2色以上のインクを重ねて吐出することが必要になる。そして、このような場合、ライン型のインクジェットプリンタの構成で異なる色のインクが液体の状態で接触することを適切に防ぐためには、インクジェットヘッドの合間に必ず加熱手段等を設けることが必要になる。
これに対し、本例のように、7色分版方式で印刷を行う場合、1次色であるYMCの2色を組み合わせた2次色であるRGBのインクが存在するため、YMCの各色のインクについて、原理上、媒体50上の同じ位置に吐出する必要がなくなる。また、この場合、1次色の各色は、2次色の2色を組み合わせた色になっている。そのため、RGBの各色のインクについても、原理上、媒体50の同じ位置に吐出する必要がなくなる。また、この場合、3次色であるK色のインクについても、通常、他の色のインクと媒体50上の同じ位置に吐出する必要がないインクと考えることができる。
また、上記においても説明をしたように、本例においては、BGRKの各色について、濃インク及び淡インクを用いる。そして、この場合、同じ色の濃インク及び淡インクについては、原理上、同じ吐出位置へ吐出される可能性のあるインクになる。これに対し、本例においては、上記においても説明をしたように、濃インク及び淡インクを用いる色について、濃インクを吐出するインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102と、淡インクを吐出するインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102とを異ならせている。
そして、この場合、本例の構成については、例えば、一つのインク吐出部102インク吐出部が有する複数のインクジェットヘッド202として、媒体50上で混色させる必要がない色の組み合わせのインクジェットヘッド202を選択していると考えることができる。また、一つのインク吐出部102における複数のインクジェットヘッド202については、例えば、同じ吐出位置において異なる色のインクのドットが重ならないようにインクを吐出すると考えることもできる。そして、この場合、一つのインク吐出部102において、インクジェットヘッド202の合間に加熱手段等を設けなくても、搬送方向におけるインク吐出部102の下流側で紫外線光源104によりまとめて加熱を行えば、色間滲みの発生等を抑えつつ、複数のインクジェットヘッド202により媒体50上へ吐出された複数色のインクを適切に乾燥させることができる。
また、この場合、それぞれのインク吐出部102において、インクジェットヘッド202の間隔(ヘッド間の距離)を大きく空けることなく、詰めた間隔で複数のインクジェットヘッド202を配設することが可能になる。また、例えばインクジェットヘッドの合間に必ず加熱手段等を設ける構成等と比べ、印刷装置10の全体において必要となる加熱手段の数を大幅に低減することができる。そのため、本例によれば、例えば、ライン方式で7色分版方式のように多数のインクジェットヘッド202を用いる場合にも、装置の大型化やコストの上昇を適切に抑えることができる。また、これにより、高精細な印刷をより適切に行うことができる。また、より具体的に、本例においては、ライン型の構成で7色分版方式で印刷を行い、かつ、淡インクを更に用いる場合において、装置の大型化やコストの上昇を適切に抑えることが可能になっている。
また、ライン型の構成において、複数のインクジェットヘッド202により媒体50上へ吐出された複数色のインクをまとめて乾燥させる場合、媒体50上に液体の状態で存在するインクの量が多くなること等も考えられる。しかし、7色分版方式で印刷を行う場合、例えば、YMCKの4色のみを用いて印刷を行う場合等と比べ、媒体50へ着弾させるインクの量を大幅に低減することができる。また、上記においても説明をしたように、本例においては、インクとして、紫外線を照射することでインクを直接的に加熱できる瞬間乾燥型のインクを用いている。そして、この場合、媒体50上に液体の状態で存在するインクの量が多い場合にも、インクを短時間で効率的に加熱することが可能になる。
また、インク吐出部102の構成については、上記に限らず、様々な変更を行うことができる。例えば、それぞれのインク吐出部102において、複数のインクジェットヘッド202が並ぶ順番(色の順番)は、図2に示した順番に限らず、様々に変更してもよい。また、印刷装置10において、使用するヘッド部12の数や、それぞれのヘッド部12におけるインク吐出部102にどのような色用のインクジェットヘッド202を設置するか等についても、上記に限らず、様々に変更を行うことができる。
より具体的に、図2に示した構成においては、全てのヘッド部12におけるインク吐出部102が、複数のインクジェットヘッド202を有している。しかし、印刷装置10の変形例においては、例えば、一部のヘッド部12のインク吐出部102として、一つのインクジェットヘッド202のみを有するインク吐出部102を用いてもよい。この場合も、他のヘッド部12のインク吐出部102として複数のインクジェットヘッド202を有する構成を用いることで、多数のインクジェットヘッド202を用いる場合において、装置の大型化やコストの上昇を適切に抑えることができる。
続いて、印刷装置10が備える複数のヘッド部12の構成について、様々な変形例を説明する。図2は、複数のヘッド部12の構成の変形例を示す図であり、一部のヘッド部12のインク吐出部102として、一つのインクジェットヘッド202のみを有するインク吐出部102を用いる場合の構成の一例を示す。図2(a)、(b)は、本変形例における複数のヘッド部12の構成の一例を示す側面図及び上面図である。
尚、以下において説明をする点を除き、図2において、図1と同じ符号を付した構成は、図1における構成と同一又は同様の特徴を有する。また、図2に示した複数のヘッド部12については、例えば、図1に示した構成における複数のヘッド部12に代えて、図1に示した印刷装置10において用いることが考えられる。この場合、印刷装置10の各構成の動作等について、ヘッド部12の構成の変化に合わせて適宜変更することが考えられる。
図中に示すように、本変形例において、複数のヘッド部12のそれぞれにおけるインク吐出部102としては、CMYの各色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102、K色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102、BGRの各色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102、及びBGRKの淡色(Lb、Lg、Lr、Lk)用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102を用いる。また、この場合、K色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102は、一つのインクジェットヘッド202のみを有するインク吐出部102になっている。そのため、この構成については、例えば、一部のヘッド部12のインク吐出部102として、一つのインクジェットヘッド202のみを有するインク吐出部102を用いる構成等と考えることができる。
このように構成した場合も、ライン型の構成で7色分版方式で印刷を行い、かつ、淡インクを更に用いる場合において、装置の大型化やコストの上昇を適切に抑えることができる。また、本変形例においては、K色用のインク(K色の濃インク)用のインクジェットヘッド202について、他の色用のインクジェットヘッド202と異なるインク吐出部102に含めることで、例えばK色インクと他の色のインクとを媒体50上の同じ位置に吐出することが必要になる場合にも、色間滲み等の発生を適切に抑えることができる。
図3は、複数のヘッド部12の構成の更なる変形例を示す図であり、一部のヘッド部12のインク吐出部102として、一つのインクジェットヘッド202のみを有するインク吐出部102を用いる場合の構成の他の例を示す。図3(a)、(b)は、本変形例における複数のヘッド部12の構成の一例を示す側面図及び上面図である。
尚、以下において説明をする点を除き、図3において、図1又は図2と同じ符号を付した構成は、図1又は図2における構成と同一又は同様の特徴を有する。また、図3に示した複数のヘッド部12については、例えば、図1に示した構成における複数のヘッド部12に代えて、図1に示した印刷装置10において用いることが考えられる。この場合、印刷装置10の各構成の動作等について、ヘッド部12の構成の変化に合わせて適宜変更することが考えられる。
図中に示すように、本変形例において、複数のヘッド部12のそれぞれにおけるインク吐出部102としては、CMYの各色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102、K色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102、BGRの各色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102、BGRの淡色(Lb、Lg、Lr)用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102、及びKの淡色(Lk)用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102を用いる。
を用いる。また、この場合、K色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102、及びLk色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102は、一つのインクジェットヘッド202のみを有するインク吐出部102になっている。そのため、この構成についても、例えば、一部のヘッド部12のインク吐出部102として、一つのインクジェットヘッド202のみを有するインク吐出部102を用いる構成等と考えることもできる。
このように構成した場合も、ライン型の構成で7色分版方式で印刷を行い、かつ、淡インクを更に用いる場合において、装置の大型化やコストの上昇を適切に抑えることができる。また、本変形例においては、K色及びLk用のインク(K色の濃インク及び淡インク)用のインクジェットヘッド202について、他の色用のインクジェットヘッド202と異なるインク吐出部102に含めることで、例えばK色又はLk色のインクと他の色のインクとを媒体50上の同じ位置に吐出することが必要になる場合にも、色間滲み等の発生を適切に抑えることができる。
また、複数のヘッド部12の構成の更なる変形例においては、例えば、媒体50上へ各色のインクが着弾する順番を考慮して、各色のインク用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102の並び順を設定すること等も考えられる。より具体的に、例えば、ライン方式での印刷を行う場合、各色のインクのドットが順番に重なる構成であるため、より後で吐出するインクについて、粒状感への影響がより大きいと考えることができる。そのため、この場合、粒状感が目立ちやすくなる色のインクについて、他の色のインクよりも先に媒体へ吐出することが好ましい。
図4は、媒体50上へ各色のインクが着弾する順番を考慮した場合の複数のヘッド部12の構成の変形例を示す図である。図4(a)、(b)は、このような変形例の構成をそれぞれ示す側面図である。
尚、以下において説明をする点を除き、図4において、図1~3と同じ符号を付した構成は、図1~3における構成と同一又は同様の特徴を有する。また、図4(a)、(b)のそれぞれに示した複数のヘッド部12については、例えば、図1に示した構成における複数のヘッド部12に代えて、図1に示した印刷装置10において用いることが考えられる。この場合、印刷装置10の各構成の動作等について、ヘッド部12の構成の変化に合わせて適宜変更することが考えられる。
YMCの各色のような1次色のインクを用いて減法混色法で様々な色を表現する場合において、2次色のインクを更に用いると、通常、2次色のインクの方が、1次色のインクよりも、粒状感が目立ちやすくなる。そのため、1次色の各色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102(1次色用のインク吐出部102)と、2次色の各色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102(2次色用のインク吐出部102)とを用いる場合、粒状感がより目立ちやすくなる2次色のインクの方が1次色のインクよりも先に媒体50へ着弾するように、2次色用のインク吐出部102について、搬送方向において1次色のインク吐出部102よりも上流側に配設することが好ましい。
また、3次色であるK色のインク(K色の濃インク)を用いる場合、K色のインクについては、通常、特に粒状感への影響が大きくなる。そのため、この場合、K色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102(K色用のインク吐出部102)については、少なくとも、搬送方向における最下流以外の位置に配設することが好ましい。この場合、K色用のインク吐出部102について、搬送方向における最下流以外の位置に配設するとは、例えば、搬送方向において他のいずれかのインク吐出部102よりも上流側に配設することである。また、この場合、K色の淡インクであるLk色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102についても、搬送方向における最下流以外の位置に配設することが好ましい。また、濃インク及び淡インクを用いる色について、同じ色の濃インクと淡インクとを比べた場合、濃インクの方が、粒状感への影響が大きいことになる。そのため、各色の濃インクを吐出するインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102については、搬送方向において、同じ色の淡インクを吐出するインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102よりも上流側に配設することが好ましい。以上のように構成すれば、例えば、印刷結果において粒状感が目立つことをより適切に防ぐことができる。また、この場合、具体的なヘッド部12及びインク吐出部102等の構成としては、例えば、図4(a)、(b)に示す構成を用いることが考えられる。
また、上記において説明をした構成については、例えば、インク吐出部102を単位にして、濃い色のインク用のインク吐出部102を搬送方向の上流側に配設し、薄い色のインク用のインク吐出部102を搬送方向の下流側に配設する構成等と考えることができる。また、この場合、粒状感をより適切に抑えるためには、それぞれのインク吐出部102においても、そのインク吐出部102が含む複数のインクジェットヘッド202について、粒状感が目立ちやすい濃い色用のインクジェットヘッド202が搬送方向においてより上流側になるように配設することが好ましい。
また、粒状感をより適切に抑えるためには、例えば、図4(a)、(b)において共通に示しているように、1次色、2次色、及び3次色の濃インク用のインクジェットヘッド202の配置について、3次色用のインクジェットヘッド202を1次色用及び2次色用のインクジェットヘッド202よりも搬送方向の上流側に配設し、2次色用のインクジェットヘッド202を1次色用のインクジェットヘッド202よりも搬送方向の上流側に配設することが好ましい。また、この場合、各色の淡色用のインクジェットヘッド202については、印刷に求められる品質等に応じて、様々な位置に配設することが考えられる。より具体的に、3次色の淡インク(Lk色)用のインクジェットヘッド202については、例えば、2次色の淡インク用のインクジェットヘッド202よりも搬送方向の上流側において、図4(a)に示すように2次色の濃インク用のインクジェットヘッド202よりも搬送方向の上流側に配設することや、図4(b)に示すように2次色の濃インク用のインクジェットヘッド202よりも搬送方向の下流側に配設すること等が考えられる。また、図示は省略したが、2次色の淡インク及び3次色の淡インク用のインクジェットヘッド202については、例えば、1次色の濃インク用のインクジェットヘッド202よりも搬送方向の下流側に配設すること等も考えられる。また、複数のヘッド部12の構成の更なる変形例については、少なくとも一部の1次色(例えばC色及びM色)について、淡インク(例えば、Lc色及びLm色のインク)を用いること等も考えられる。この場合、1次色の淡インク用のインクジェットヘッド202については、他の有色のインクジェットヘッド202よりも搬送方向の下流側に配設することが考えられる。
続いて、上記において説明をした各構成に関する補足説明等を行う。上記においても説明をしたように、7色分版方式で印刷を行う場合、例えば、YMCKの4色のみを用いて印刷を行う場合等と比べ、媒体50へ着弾させるインクの量を大幅に低減することが可能になる。また、例えば、媒体50上の同じ位置に吐出する必要がないように互いに異なる色用の複数のインクジェットヘッド202を組み合わせることも可能になる。そして、上記において説明をした各構成では、このような性質を利用して、ライン方式での構成で多数のインクジェットヘッド202を用いる場合において、装置の大型化やコストの上昇を適切に抑えることを可能にしている。そこで、以下、インクジェットヘッドの配置と使用するインクの色との関係等について、更に詳しく説明をする。
図5は、ライン方式でのインクジェットヘッドの配置について説明をする図であり、図中にLP-1~6として示すように、本発明に対応する構成以外の参考例も含めて、ライン方式での様々なインクジェットヘッドの配置の例を示す。また、LP-1~6として示す各構成において、色を示す文字と共に示す長方形は、文字で示す色のインクを吐出する一つのインクジェットヘッドを示す。また、文字Dを付して示す楕円は、インクを乾燥させる乾燥手段を示す。乾燥手段としては、例えば瞬間乾燥型のインクを加熱するための紫外線光源等を用いることが考えられる。また、より具体的に、図中にLP-1~6として示す構成(以下、LP-1~6の構成等という)のうち、LP-1~4の構成は、淡インクを用いない場合の構成の例である。また、LP-5~6の構成は、淡インクを用いる場合の構成の例である。
また、これらの各構成のうち、LP-1の構成は、1次色であるYMCの各色のインクのみを用いて印刷を行う3色分版方式でのインクジェットヘッド及び紫外線光源の配置の例を示す。LP-1の構成では、YMCの3色分のインクジェットヘッドを媒体の搬送方向へ並べて、その下流側に一つの紫外線光源を配設している。また、LP-2の構成は、1次色であるYMCの各色のインクに加えて3次色であるK色を用いて印刷を行う4色分版方式でのインクジェットヘッド及び紫外線光源の配置の例を示す。LP-2の構成では、YMCKの4色分のインクジェットヘッドを媒体の搬送方向へ並べて、その下流側に一つの紫外線光源を配設している。
また、LP-3~4の構成は、1次色であるYMCの各色、2次色であるRGBの各色、及び3次色であるK色を用いて印刷を行う7色分版方式でのインクジェットヘッド及び紫外線光源の配置の例を示す。また、これらのうち、LP-3の構成は、全ての色用の色分のインクジェットヘッドを媒体の搬送方向へ並べて、その下流側に一つの紫外線光源のみを配設した構成である。また、LP-4の構成は、図1~4を用いて上記において説明をした各構成と同様の観点で、色の次数毎に分けてインクジェットヘッドを並べて、それぞれの次数のインクジェットヘッドに対して紫外線光源を配設した構成である。
また、LP-5~6の構成は、7色分版方式において更に淡色のインクを用いる場合のインクジェットヘッド及び紫外線光源の配置の例を示す。また、淡色のインクとしては、図中に示すように、MCRGBKの各色(Y色以外の各色)の淡色であるLm、Lc、Lr、Lg、Lb、Lkの各色インクを用いている。また、また、これらのうち、LP-5の構成は、全ての色用の色分のインクジェットヘッドを媒体の搬送方向へ並べて、その下流側に一つの紫外線光源のみを配設した構成である。また、LP-6の構成は、図1~4を用いて上記において説明をした各構成と同様の観点で、色の次数毎及びインクの色の濃淡毎(濃インクと淡インク)に分けてインクジェットヘッドを並べて、それぞれのインクの並びに対して紫外線光源を配設した構成である。
また、上記のような様々な構成でのインクジェットヘッド及び紫外線光源の配置を考えた場合、印刷時に同じ色を印刷する条件でも、媒体上において未乾燥の状態で存在するインクの量の合計(プリント時未乾燥着弾総インク量)は、構成によって異なることになる。この場合、媒体上において未乾燥の状態で存在するインクの量とは、紫外線光源により紫外線を照射するまでの間にその前段にある複数のインクジェットヘッドにより単位面積に対して吐出されるインクの量のことである。
図6は、YMCの3色のインクのみを用いて様々な色を表現する場合について、各色のインクの吐出量の比率の例を示す。また、より具体的に、図6においては、Data A~Eとして示す5種類のデータに対応する色について、単位面積に対して吐出する各色の割合の例を示す。この場合、Data A~Eのそれぞれについては、例えば、YMCの各色のインクを組み合わせる比率を示すデータ等を考えることができる。また、この場合、図中に100として示す割合は、100%の濃度に対応する割合である。また、100%の濃度とは、解像度に応じて設定される全ての吐出位置に対してインクを吐出する場合の割合のことである。図中に示すように、YMCの各色のインクの吐出量を様々な比率で変化させることで、様々な色を表現することができる。
図7は、インクジェットヘッドの配置とインクの色との関係の例を示す図であり、LP-1~6の各構成でData A~Eのそれぞれに対応する色を表現する場合について、媒体上において未乾燥の状態で存在するインクの量の例を示す。この場合、Data A~Eのそれぞれに対応する色とは、3色分版方式の場合にData A~Eにより示される色と同じ色のことである。また、より具体的に、図7においては、淡インクの色の濃度を濃インクの色の濃度の1/2にした場合について、LP1-6の各構成によりライン方式での印刷(1パスプリント)で、Data A~Eのそれぞれに対応する色での塗りつぶしを行う場合について、媒体上において未乾燥の状態で存在することになるインクの量の合計の最大値を示す。この場合、未乾燥の状態で存在することになるインクの量の合計とは、各構成におけるそれぞれの紫外線光源で紫外線を照射するタイミングの直前において媒体上に液体の状態で存在するインクの合計量のことである。
また、図7においては、LP-1~6のそれぞれに対応する分版方式である3色分版方式、4色分版方式、7色分版方式(淡色なし)、及び7色分版方式(淡色あり)で用いる各色のインクについて、Data A~Eにより示される色と同じ色を表現する場合に用いる各色のインクの使用量を示している。この場合、インクの使用量とは、図6に関連して上記において説明をした場合と同様に、解像度に応じて設定される全ての吐出位置に対してインクを吐出する場合を100%として示す割合のことである。
図中に示すように、7色分版方式を用いることにより、媒体上において未乾燥の状態で存在することになるインクの量(以下、単に、インク合計量という)を低減できる。また、この場合、例えばLP-4の構成を用いることで、使用するインクの種類が同じLP-3の構成と比べて、インク合計量を顕著に低減することができる。しかし、例えばLP-5の構成に対応する結果からわかるように、7色分版方式を用いる場合に、単に淡インクを追加すると、インク合計量が顕著に増加する。そして、この場合、滲みの問題が発生しやすくなると考えられる。これに対し、例えばLP-6の構成を用いれば、淡インクを用いる場合にも、インク合計量の増加を適切に抑えることができる。また、より具体的に、この場合、インクの合計量について、100%以下にすることができる。また、これにより、例えば、色間滲み等の発生を適切に抑えることが可能になる。また、これらの結果から、図1~4等を用いて説明をした各構成により、淡インクを用いた7色分版方式での印刷を適切に行い得ることが理解できる。
続いて、印刷装置10の各構成に関し、更なる補足説明や、変形例の説明等を行う。上記において説明をした各構成については、例えば、瞬間乾燥手段である紫外線光源104について、少なくとも1次色及び2次色に対して分け、かつ同じ色の濃インク及び淡インクに対しても分けて配置する構成等と考えることができる。また、上記において説明をした各構成に関しては、例えば、一つのインク吐出部102が有するインクジェットヘッド202により吐出されるインクの色の組み合わせについて、同じ紫外線光源104によりインクの乾燥が行われる群と考えることもできる。また、この場合、3次色については、1次色又は2次色と同じ群に含めてもよく、1次色及び2次色のいずれとも別の群に含めてもよい。また、インク吐出部102及びインクジェットヘッド202の配置については、上記以外にも、様々な変形を行うことが考えられる。例えば、求められる印刷の品質等によっては、図2に示した構成に対し、K色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102と紫外線光源104とで構成されるヘッド部12について、搬送方向の最下流に配設すること等も考えられる。また、例えば1次色(例えばC色及びM色)の淡インク(例えば、Lc色及びLm色のインク)を用いる場合、Lc色及びLm色用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102について、2次色用の淡インク用のインクジェットヘッド202を有するインク吐出部102と別に配設すること等も考えられる。この場合、例えば、3次色の淡色であるLk色用のインクジェットヘッド202を1次色用のインクジェットヘッド202と同じインク吐出部102に含めてもよい。また、この場合、例えば、図1に示した構成に対し、搬送方向の上流側から3番目のヘッド部12になる位置に、新たなヘッド部12を追加することが考えられる。また、新たに追加したヘッド部12におけるインク吐出部102として、Lm色、Lc色、及びLk色用のインクジェットヘッド202を含むインク吐出部102を用いることが考えられる。この場合、図1において搬送方向の上流側から3番目にあったヘッド部12については、例えば、そのヘッド部12におけるインク吐出部102からLk色用のインクジェットヘッド202を外した上で、搬送方向の上流側から4番目のヘッド部12として用いる。
また、上記においては、各色のインクとして、主に、瞬間乾燥型のインクを用いる場合について、説明をした。しかし、各色のインクとしては、瞬間乾燥型以外のインクを用いることも考えられる。この場合、例えば、瞬間乾燥型以外の蒸発乾燥型のインクを用いることが考えられる。また、この場合、それぞれのヘッド部12において、紫外線光源104に代えて、様々なヒータ等を用いることが考えられる。この場合、ヒータとは、例えば、媒体を加熱することで媒体と共にインクを加熱する加熱手段のことである。
また、インクとしては、蒸発乾燥型以外のインクを用いることも考えられる。この場合、例えば、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型インク等を用いることが考えられる。紫外線硬化型インクとは、例えば、モノマー又はオリゴマー等の重合性の物質を含み、紫外線が照射させることで生じる重合反応により硬化するインクのことである。また、この場合、それぞれのヘッド部12における紫外線光源104について、インクを硬化させるための紫外線光源として用いることが考えられる。
また、上記においては、主に、YMCKRGBの7色を用いて完全な7色分版方式で印刷を行う場合について説明をした。しかし、印刷に求められる品質等によっては、2次色のインクとしては、RGBの全ての色を用いるのではなく、RGBのうちの一部の色のみ(例えば、R色及びG色のみ等)を用いることも考えられる。また、R色のインクに変えて、例えばオレンジ色(OR色)のインク等を用いることも考えられる。また、印刷に使用するインクの色に関し、印刷に求められる品質等によっては、淡色のインクを使用せずに、濃インクのみを用いること等も考えられる。
本発明は、例えば印刷装置に好適に利用できる。
10・・・印刷装置、12・・・ヘッド部、14・・・プラテン、16・・・搬送駆動部、18・・・赤外線ヒータ、20・・・制御部、50・・・媒体、102・・・インク吐出部、104・・・紫外線光源、202・・・インクジェットヘッド

Claims (10)

  1. インクジェット方式で印刷を行う印刷装置であって、
    印刷対象の媒体を予め設定された搬送方向へ搬送する媒体搬送手段と、
    前記搬送方向に沿って並べて配設される複数のインク吐出部と、
    前記媒体にインクを定着させる複数の定着手段と
    を備え、
    それぞれのインク吐出部は、互いに異なる色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッドを有し、
    それぞれのインク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドは、前記搬送方向に沿って並べて配設され、
    前記複数の定着手段のそれぞれは、いずれかの前記インク吐出部に対して前記搬送方向の下流側に配設されることで、一つの前記インク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドと対向する位置を前記媒体が通過した後に、当該インク吐出部により吐出されたインクを前記媒体に定着させ
    前記複数のインク吐出部として、少なくとも、
    混色により減法混色法での色の表現が原理的に可能になる基本色である1次色の色のインクをそれぞれが吐出する前記複数のインクジェットヘッドを有する第1の前記インク吐出部と、
    複数の前記1次色の混色により原理的に得られる色である2次色の色のインクをそれぞれが吐出する前記複数のインクジェットヘッドを有する第2の前記インク吐出部と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. それぞれの前記インク吐出部におけるそれぞれの前記インクジェットヘッドが吐出するインクは、溶媒が蒸発することにより前記媒体に定着し、かつ、所定のエネルギー線を吸収することで発熱するインクであり、
    前記複数の定着手段のそれぞれは、前記媒体上のインクへ前記エネルギー線を照射することにより、前記媒体上のインクを加熱することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. それぞれの前記インク吐出部におけるそれぞれの前記インクジェットヘッドは、印刷の解像度に応じて設定される吐出位置に対してインクを吐出し、
    一つの前記インク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドは、同じ前記吐出位置において異なる色のインクのドットが重ならないように、インクを吐出することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. インクジェット方式で印刷を行う印刷装置であって、
    印刷対象の媒体を予め設定された搬送方向へ搬送する媒体搬送手段と、
    前記搬送方向に沿って並べて配設される複数のインク吐出部と、
    前記媒体にインクを定着させる複数の定着手段と
    を備え、
    それぞれのインク吐出部は、互いに異なる色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッドを有し、
    それぞれのインク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドは、前記搬送方向に沿って並べて配設され、
    前記複数の定着手段のそれぞれは、いずれかの前記インク吐出部に対して前記搬送方向の下流側に配設されることで、一つの前記インク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドと対向する位置を前記媒体が通過した後に、当該インク吐出部により吐出されたインクを前記媒体に定着させ、
    前記複数のインク吐出部として、少なくとも、
    イエロー色、マゼンタ色、及びシアン色のそれぞれの色のインクをそれぞれが吐出する前記複数のインクジェットヘッドを有する第1の前記インク吐出部と、
    レッド色、グリーン色、及びブルー色のそれぞれの色のインクをそれぞれが吐出する前記複数のインクジェットヘッドを有する第2の前記インク吐出部と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  5. 前記第2のインク吐出部は、前記搬送方向において、前記第1のインク吐出部よりも上流側に配設されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 前記複数のインク吐出部のうち、いずれかの前記インク吐出部は、ブラック色のインクを吐出するインクジェットヘッドを有し、
    前記ブラック色のインクを吐出するインクジェットヘッドを有する前記インク吐出部は、前記搬送方向において、他のいずれかの前記インク吐出部よりも上流側に配設されることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の印刷装置。
  7. 少なくともいずれかの色のインクとして、色の濃さが相対的に濃い濃インクと、色の濃さが相対的に薄い淡インクとを用い、
    前記濃インク及び前記淡インクを用いる色について、前記濃インクを吐出する前記インクジェットヘッドを有する前記インク吐出部は、前記淡インクを吐出する前記インクジェットヘッドを有する前記インク吐出部と異なることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の印刷装置。
  8. 前記濃インクを吐出する前記インクジェットヘッドを有する前記インク吐出部は、前記搬送方向において、同じ色の前記淡インクを吐出する前記インクジェットヘッドを有する前記インク吐出部よりも上流側に配設されることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  9. インクジェット方式で印刷を行う印刷方法であって、
    印刷対象の媒体を予め設定された搬送方向へ搬送しつつ、
    前記搬送方向に沿って並べて配設される複数のインク吐出部から前記媒体へインクを吐出して、
    複数の定着手段により、前記媒体にインクを定着させ、
    それぞれのインク吐出部は、互いに異なる色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッドを有し、
    それぞれのインク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドは、前記搬送方向に沿って並べて配設され、
    前記複数の定着手段のそれぞれは、いずれかの前記インク吐出部に対して前記搬送方向の下流側に配設されることで、一つの前記インク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドと対向する位置を前記媒体が通過した後に、当該インク吐出部により吐出されたインクを前記媒体に定着させ
    前記複数のインク吐出部として、少なくとも、
    混色により減法混色法での色の表現が原理的に可能になる基本色である1次色の色のインクをそれぞれが吐出する前記複数のインクジェットヘッドを有する第1の前記インク吐出部と、
    複数の前記1次色の混色により原理的に得られる色である2次色の色のインクをそれぞれが吐出する前記複数のインクジェットヘッドを有する第2の前記インク吐出部と
    を用いることを特徴とする印刷方法。
  10. インクジェット方式で印刷を行う印刷方法であって、
    印刷対象の媒体を予め設定された搬送方向へ搬送しつつ、
    前記搬送方向に沿って並べて配設される複数のインク吐出部から前記媒体へインクを吐出して、
    複数の定着手段により、前記媒体にインクを定着させ、
    それぞれのインク吐出部は、互いに異なる色のインクを吐出する複数のインクジェットヘッドを有し、
    それぞれのインク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドは、前記搬送方向に沿って並べて配設され、
    前記複数の定着手段のそれぞれは、いずれかの前記インク吐出部に対して前記搬送方向の下流側に配設されることで、一つの前記インク吐出部における前記複数のインクジェットヘッドと対向する位置を前記媒体が通過した後に、当該インク吐出部により吐出されたインクを前記媒体に定着させ、
    前記複数のインク吐出部として、少なくとも、
    イエロー色、マゼンタ色、及びシアン色のそれぞれの色のインクをそれぞれが吐出する前記複数のインクジェットヘッドを有する第1の前記インク吐出部と、
    レッド色、グリーン色、及びブルー色のそれぞれの色のインクをそれぞれが吐出する前記複数のインクジェットヘッドを有する第2の前記インク吐出部と
    を用いることを特徴とする印刷方法。
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