JP7138576B2 - 遮音パネル及び遮音壁 - Google Patents
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図1は、実施の形態1に係る遮音壁100の斜視図である。遮音壁100は、例えば高速道路や鉄道などの路側に立設されるものであり、道路91(図3参照)や軌道を走行する車両90(図3参照)から発生する騒音の音波が外部に漏れるのを抑制するものである。
図2は、実施の形態1に係る遮音壁100の遮音パネル10の断面構造の説明図である。遮音パネル10は、道路91側を向いた表面を形成する正面板20と、道路91とは反対側を向いた表面を形成する背面板30とを組み合わせ、側面板50を正面板20及び背面板30の側面から取り付けて形成される。なお、以下の説明において道路91側を音源側と称し、道路91側とは反対側を背面側と称する場合がある。正面板20は、断面における一方の端部である上端部21と他方の端部である下端部22との間に曲面23を備える。曲面23は、中央部24が道路側に凸となっている。つまり、曲面23は、断面構造において道路側に突出した形状になっており、頂点が上端部21及び下端部22よりも道路側に突出している。上端部21と下端部22とは、折り曲げられ道路91側に向かって延びる当接部25、26が形成されている。当接部25、26は、背面板30の上側フランジ部36及び下側フランジ部37の内側面、つまり上側フランジ部36及び下側フランジ部37の根元から先端の間の面に内側から当接し、固定される。正面板20と背面板30との固定は、当接部25、26と上側フランジ部36及び下側フランジ部37の内側面とを当接させ例えばブラインドリベット、ボルト締結、又は溶接等の固定手段43により行う。なお、正面板20の上端部21は、正面板第1端部と称し、正面板20の下端部22は正面板第2端部と称する場合がある。
背面板30は、鋼板を折り曲げて形成されている。背面板30の上端及び下端は、道路91側に折り曲げられて突出し、上側フランジ部36と下側フランジ部37とが形成されている。上側フランジ部36と下側フランジ部37とは、遮音パネル10の上端面及び下端面を構成し、遮音パネル10が上下に積み重ねられた時に形状が組み合わさるように、背面側から正面側に向かうに従い上方向に傾斜している。なお、背面板30の上端を背面板第1端部と称し、下端を背面板第2端部と称する場合がある。
図3は、実施の形態1に係る遮音壁100の騒音の反射の説明図である。遮音壁100は、道路91などの路側に立設されており、道路91を走行する車両90の走行音や排気音などの騒音が外部に漏れるのを抑制する。つまり、図3において、遮音壁100は、遮音壁100の背面側の領域に道路91側からの音波が届きにくくする働きがある。遮音パネル10は、2つの支柱1の間に複数積み重ねられて遮音壁100を構成する。遮音パネル10の下端部の道路91側には、下方に延びるタブ部12(図2参照)が形成されており、上下の遮音パネル10同士の間の隙間を塞ぐ様に構成されている。
図5は、実施の形態1に係る遮音パネル10の変形例である遮音パネル10aの断面構造の説明図である。遮音パネル10aは、正面板20aが曲面23aを備える点は同じであるが、曲面23aが遮音パネル10よりも道路91側に位置している。
次に実施の形態2に係る遮音パネル210について説明する。実施の形態2に係る遮音パネル210は、実施の形態1に係る遮音パネル10aの正面板20aの形状を変更し、背面板30への取り付け形状を変更したものである。実施の形態2では、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態2に係る遮音パネル210の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
次に実施の形態3に係る遮音パネル310について説明する。実施の形態3に係る遮音パネル310は、実施の形態1に係る遮音パネル10の正面板20の形状を変更したものである。実施の形態3では、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態3に係る遮音パネル310の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
次に実施の形態4に係る遮音パネル410について説明する。実施の形態4に係る遮音パネル410は、実施の形態2に係る遮音パネル210の正面板220の形状を変更したものである。実施の形態4では、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態4に係る遮音パネル410の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態2の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
Claims (9)
- 音源側に向けられる一方の表面を構成する正面板と、
前記正面板が固定され、前記音源側とは反対側である背面側の表面を構成する背面板と、を備え、
前記正面板及び前記背面板は、金属で構成され、
前記正面板は、
道路が延びる方向に対し垂直な断面において、上下方向の一方の端部である正面板第1端部及び他方の端部である正面板第2端部と、前記正面板第1端部と前記正面板第2端部との間に位置する少なくとも1つの曲面と、を備え、
前記曲面は、
前記音源側に突出して形成され、
前記曲面の頂点は、
前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部よりも前記音源側に位置し、
前記背面板は、
平板を折り曲げて形成され、
道路が延びる方向に対し垂直な断面において、上下方向の一方の端部である背面板第1端部及び他方の端部である背面板第2端部と、
前記背面板第1端部と前記背面板第2端部との間に設けられた前記正面板側に向かう突出部と、を有し、
前記正面板の中央部は、
前記突出部に固定される、遮音パネル。 - 前記曲面は、
弧形状である、請求項1に記載の遮音パネル。 - 前記背面板は、
前記背面板第1端部及び前記背面板第2端部のそれぞれに、前記音源側に折り曲げられて形成されたフランジ部を備え、
前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部は、
前記フランジ部の先端面に固定されている、請求項1又は2に記載の遮音パネル。 - 前記背面板は、
前記背面板第1端部及び前記背面板第2端部のそれぞれに、前記音源側に折り曲げて形成されたフランジ部を備え、
前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部は、
前記フランジ部の先端から根元の間で固定されている、請求項1又は2に記載の遮音パネル。 - 前記背面板の前記突出部は、
先端に中間部材が固定され、
前記正面板の中央部は、
前記中間部材を介して前記突出部に固定されている、請求項1~4の何れか1項に記載の遮音パネル。 - 前記正面板は、
2つの前記曲面を備え、
前記曲面は、
前記中央部と前記正面板第1端部との間、及び前記中央部と前記正面板第2端部との間にそれぞれ形成されている、請求項1~5の何れか1項に記載の遮音パネル。 - 請求項1~6の何れか1項に記載の遮音パネルを上下方向に複数積み重ねて構成される、遮音壁。
- 前記遮音パネルの上端面及び下端面は、
前記音源側から前記背面側に向かって下方に傾斜するように形成される、請求項7に記載の遮音壁。 - 前記遮音パネルは、
下端部の前記音源側の端部において、下方に突出するタブ部が形成される、請求項7又は8に記載の遮音壁。
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