JP7361572B2 - 遮音パネル及び遮音壁 - Google Patents
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Description
図1は、実施の形態1に係る遮音壁100の斜視図である。遮音壁100は、例えば高速道路や鉄道などの路側に立設されるものであり、道路91(図4参照)や軌道を走行する車両90(図4参照)から発生する騒音の音波が外部に漏れるのを抑制するものである。なお、図1は、遮音壁100の概略構造を示すものであり、遮音パネル10の反射面23に開口している孔80等の詳細の構造については適宜省略して表示している。
図2は、実施の形態1に係る遮音パネル10の正面図である。遮音パネル10は、図3は、実施の形態1に係る遮音壁100の遮音パネル10の断面構造の説明図である。遮音パネル10は、音源側である道路91側を向いた表面を形成する正面板20と、道路91とは反対側を向いた表面を形成する背面板30とを組み合わせ、側面板50を正面板20及び背面板30の側方から取り付けて形成される。なお、以下の説明において道路91側を音源側と称し、音源側である道路91側とは反対側を背面側と称する場合がある。図1に示されるように、遮音パネル10は、支柱1のフランジ部2の間に挿入され、複数積み重ねられて遮音壁100を構成する。遮音パネル10は、道路側からの音波を反射し拡散させる。また、遮音パネル10は、正面板20の反射面23に設けられた孔80と正面板20及び背面板30とにより形成される空間13及び14が道路側からの音波の運動エネルギーを吸収し、吸音するものである。
正面板20は、断面における一方の端部である上端部21と他方の端部である下端部22との間に反射面23を備える。反射面23は、上端部21及び下端部22よりも中央部24が背面板30側に位置している。即ち、反射面23は、道路側からみて中央が凹んだ形状となっている。
背面板30は、鋼板を折り曲げて形成されている。背面板30の上端及び下端は、道路91(図4参照)側に折り曲げられて突出し、上側フランジ部36と下側フランジ部37とが形成されている。上側フランジ部36と下側フランジ部37とは、遮音パネル10の上端面及び下端面を構成し、遮音パネル10が上下に積み重ねられた時に遮音パネル10の上端面と下端面との形状が組み合わさるように、背面側から正面側に向かうに従い上方向に傾斜している。なお、背面板30の上端を背面板第1端部と称し、下端を背面板第2端部と称する場合がある。
図4は、実施の形態1に係る遮音壁100の騒音の反射の説明図である。遮音壁100は、道路91などの路側に立設されており、道路91を走行する車両90の走行音や排気音などの騒音が外部に漏れるのを抑制する。つまり、図4において、遮音壁100は、遮音壁100の背面側の領域に道路91側からの音波が届きにくくする働きがある。遮音パネル10は、2つの支柱1の間に複数積み重ねられて遮音壁100を構成する。遮音パネル10の下端部の道路91側には、下方に延びるタブ部12(図2及び図3参照)が形成されており、上下の遮音パネル10同士の間の隙間を塞ぐ様に構成されている。タブ部12は、上下の遮音パネル10同士の間の隙間を塞ぐため、隙間を通る音波を抑制し、遮音パネル10の背面側に騒音が漏れるのを抑制するだけでなく、隙間に雨水が浸入するのを抑制する効果がある。
実施の形態1に係る遮音パネル10による吸音は、孔80の開口面積、所定の領域に形成される孔80の開口率、及び空間13及び14の容積により、吸音量及び吸音される音の周波数帯が変動する。例えば、図2に示される遮音パネル10の正面図において、第1領域71に開口している孔80の数量を第2領域72に開口している孔80の数量よりも少なくしても良い。また、第1領域71の単位面積あたりに設けられている孔80の開口面積の合計を、第2領域72の単位面積あたりに設けられている孔80の開口面積の合計よりも小さくしても良い。このように、第1領域71に設けられている孔80と第2領域72に設けられている孔80との開口面積に差を設けることにより、第1領域71で吸音される音の周波数帯と第2領域72で吸音される音の周波数帯とを異ならせることができる。これにより、遮音パネル10は、複数の周波数帯の音を吸音することができ吸音効果を向上させることができる。なお、実施の形態1において、遮音パネル10は、第1領域71が反射面23の上側に配置され、第2領域72が反射面23の下側に配置されているが、この配置を逆にしても良い。また、孔80は、反射面23に複数設けられ、開口面積が異なる第1孔及び第2孔を含んでいても良く、さらに開口面積が異なる2以上の種類の孔80から構成されていても良い。
次に実施の形態2に係る遮音パネル210について説明する。実施の形態2に係る遮音パネル210は、実施の形態1に係る遮音パネル10の正面板20の形状を変更したものである。実施の形態2では、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態2に係る遮音パネル210の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図8は、実施の形態2に係る遮音パネル210の変形例の1つである遮音パネル210Aの断面図である。遮音パネル210Aの正面板220は、断面における一方の端部である上端部221Aと他方の端部である下端部222Aとの間に反射面223Aを備える。反射面223Aは、中央部24が道路側に凸となっている。つまり、反射面223Aは、断面構造において道路側に突出した形状になっており、頂点が上端部221A及び下端部222Aよりも道路側に突出している。上端部221Aと下端部222Aとは、折り曲げられ道路91側に向かって延びる当接部25、26が形成されている。当接部25、26は、背面板30の上側フランジ部36及び下側フランジ部37の内側面、つまり上側フランジ部36及び下側フランジ部37の根元から先端の間の面に内側から当接し、固定される。正面板220Aと背面板30との固定は、当接部25、26と上側フランジ部36及び下側フランジ部37の内側面とを当接させ、例えばブラインドリベット、ボルト締結、又は溶接等の固定手段43により行う。なお、正面板220Aの上端部221Aは、正面板第1端部と称し、正面板220Aの下端部222Aは正面板第2端部と称する場合がある。
Claims (13)
- 音源側に向けられる一方の表面を構成する正面板と、
前記正面板が固定され、前記音源側とは反対側の表面を構成する背面板と、を備え、
前記正面板は、
断面において一方の端部である正面板第1端部と、
断面において他方の端部である正面板第2端部と、
前記正面板第1端部と前記正面板第2端部との間に曲面から形成された反射面と、
前記反射面に開口し、前記正面板と前記背面板との間に形成される空間と外部とを連通する孔と、を備え、
前記正面板第1端部と前記正面板第2端部とは、
前記背面板に固定されており、
前記反射面は、
前記音源側に突出して形成され、
前記曲面の頂点は、
前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部よりも前記音源側に位置し、
前記背面板は、
一方の端部である背面板第1端部及び他方の端部である背面板第2端部と、
前記背面板第1端部と前記背面板第2端部との間に設けられた前記正面板側に向かう突出部と、を有し、
前記背面板の前記突出部は、
先端に中間部材が固定され、
前記正面板の中央部は、
前記中間部材に固定されている、遮音パネル。 - 音源側に向けられる一方の表面を構成する正面板と、
前記正面板が固定され、前記音源側とは反対側の表面を構成する背面板と、を備え、
前記正面板は、
断面において一方の端部である正面板第1端部と、
断面において他方の端部である正面板第2端部と、
前記正面板第1端部と前記正面板第2端部との間に曲面から形成された反射面と、
前記反射面に開口し、前記正面板と前記背面板との間に形成される空間と外部とを連通する孔と、を備え、
前記正面板第1端部と前記正面板第2端部とは、
前記背面板に固定されており、
前記反射面は、
前記正面板第1端部と前記正面板第2端部との間の中央部が前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部よりも前記背面板側に位置する曲面から形成され、
前記背面板は、
一方の端部である背面板第1端部及び他方の端部である背面板第2端部と、
前記背面板第1端部と前記背面板第2端部との間に設けられた前記正面板側に向かう突出部と、を有し、
前記背面板の前記突出部は、
先端に中間部材が固定され、
前記正面板の中央部は、
前記中間部材に固定されている、遮音パネル。 - 前記孔は、
前記反射面に複数設けられ、少なくとも第1孔と、第2孔と、を含み、
前記第1孔の開口面積は、
前記第2孔の開口面積よりも小さい、請求項1又は2に記載の遮音パネル。 - 前記第1孔と前記第2孔とは、形状が異なる、請求項3に記載の遮音パネル。
- 前記反射面は、
第1領域と第2領域とを含む複数の領域を定義したときに、
前記第1領域及び前記第2領域は、
それぞれに前記孔が開口されており、
前記第1領域の単位面積当たりの前記孔の開口面積は、
前記第2領域の単位面積当たりの前記孔の開口面積よりも小さい、請求項1~3の何れか1項に記載の遮音パネル。 - 前記反射面は、
第1領域と第2領域とを含む複数の領域を定義したときに、
前記第1領域及び前記第2領域は、
それぞれに前記孔が設けられており、
前記第1領域の単位面積当たりに設けられる前記孔の数量は、
前記第2領域の単位面積当たりの前記孔の数量よりも少ない、請求項1~3の何れか1項に記載の遮音パネル。 - 前記正面板と前記背面板との間に形成される前記空間は、
少なくとも第1空間と第2空間とを含み、
前記第1空間の容積は、
前記第2空間の容積よりも小さい、請求項1~6の何れか1項に記載の遮音パネル。 - 前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部の間の中央部において前記正面板と前記背面板とを接合する接合部を備え、
前記第1空間は、
前記接合部よりも前記正面板第1端部側に位置し、
前記第2空間は、
前記接合部よりも前記正面板第2端部側に位置する、請求項7に記載の遮音パネル。 - 前記正面板と前記背面板との間に仕切部材をさらに備え、
前記仕切部材は、
前記正面板第1端部から前記正面板第2端部に向かう第1方向に沿って配置され、
前記正面板と前記背面板との間に形成される前記空間を前記第1方向に交わる第2方向に仕切る、請求項1~8の何れか1項に記載の遮音パネル。 - 前記反射面は、
断面において弧形状である、請求項1~9の何れか1項に記載の遮音パネル。 - 請求項1~10の何れか1項に記載の遮音パネルを上下方向に複数積み重ねて構成される、遮音壁。
- 前記遮音パネルの上端面及び下端面は、
前記正面板から前記背面板に向かって下方に傾斜するように形成される、請求項11に記載の遮音壁。 - 前記遮音パネルは、
下端部において、下方に突出するタブ部が形成される、請求項11又は12に記載の遮音壁。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019202122A JP7361572B2 (ja) | 2019-11-07 | 2019-11-07 | 遮音パネル及び遮音壁 |
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JP2021075870A JP2021075870A (ja) | 2021-05-20 |
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JP2019202122A Active JP7361572B2 (ja) | 2019-11-07 | 2019-11-07 | 遮音パネル及び遮音壁 |
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JP2003003428A (ja) | 2001-06-20 | 2003-01-08 | Sumitomo Metal Steel Products Inc | 木製遮音パネルおよび木製遮音壁 |
JP2007100394A (ja) | 2005-10-04 | 2007-04-19 | Univ Of Yamanashi | 吸音パネル |
WO2007132964A1 (en) | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Ki Soung Park | Soundproofing board |
JP6491429B2 (ja) | 2014-07-09 | 2019-03-27 | 神鋼建材工業株式会社 | 防音パネルの製造方法 |
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