JP7361572B2 - 遮音パネル及び遮音壁 - Google Patents

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Description

本発明は、道路や鉄道に設置される遮音パネル及び遮音壁の構造に関するものである。
従来、騒音の抑制のために道路や鉄道などに沿って遮音壁が設置されている。遮音壁は、例えば道路においては、路肩に沿って壁状に設けられており、道路を走行する車両の走行に伴う騒音が道路の外部に漏れるのを抑制するものである。
鉄道の軌道に遮音パネルの吸音面を向けて設置されている遮音壁であって、吸音面の表面を多孔板、背面側を鋼板により構成された扁平ボックスの内部にグラスウールなどの吸音材を充填したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
道路や鉄道に設置される遮音壁であって、立設されたH形鋼に、箱枠内に吸音材を充填したパネル状の吸音板を上下に複数段重ねるようにして取り付けた遮音壁がある(例えば、特許文献2参照)。これらの遮音壁は、例えば、前面に多数の吸音孔が穿設された箱形状のパネルの内部にグラスウールや石綿、ポリエステル等の吸音材を内蔵したり、あるいは、ルーバー等でこれらを挟むようにしており、この吸音材に騒音を吸収させることによって、道路等を走行する車両の騒音が道路の外部に漏れるのを抑制する。
特許第3660335号公報 特開2004-132018号公報
特許文献1や特許文献2の遮音壁は、吸音材によって騒音を吸収しようとしており、金属の板材により吸音材を正面側及び背面側から挟み込んで構成されているため、構造が複雑になり、製造も難しくコストが増加するという課題があった。
さらに、グラスウールや石綿、ポリエステル等の吸音材を用いた場合、これらは保水性があるため、雨水や雪の水分を吸収し、吸音性能が一時的に低下するという課題があった。また、この水分の吸収によって吸音材が劣化し、吸音性能を長期に渡って維持することが難しくなり、補修や交換などのメンテナンスを頻繁に行わなければならないという課題があった。
また、遮音壁が破損した場合には、吸音材を産業廃棄物として処分しなければならないため、処理コストも高くなるという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、優れた遮音性を発揮し、この遮音性を長期間維持でき、組立て作業性に優れるとともに簡単に製造することができ、処分も容易に行うことができる遮音パネル及び遮音壁を提供することを目的とする。
上記従来技術の課題を解決するための手段として、本発明に係る遮音パネルは、音源側に向けられる一方の表面を構成する正面板と、前記正面板が固定され、前記音源側とは反対側の表面を構成する背面板と、を備え、前記正面板は、断面において一方の端部である正面板第1端部と、断面において他方の端部である正面板第2端部と、前記正面板第1端部と前記正面板第2端部との間に曲面から形成された反射面と、前記反射面に開口し、前記正面板と前記背面板との間に形成される空間と外部とを連通する孔と、を備え、前記正面板第1端部と前記正面板第2端部とは、前記背面板に固定されており、前記反射面は、前記音源側に突出して形成され、前記曲面の頂点は、前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部よりも前記音源側に位置し、前記背面板は、一方の端部である背面板第1端部及び他方の端部である背面板第2端部と、前記背面板第1端部と前記背面板第2端部との間に設けられた前記正面板側に向かう突出部と、を有し、前記背面板の前記突出部は、先端に中間部材が固定され、前記正面板の中央部は、前記中間部材に固定されている
本発明に係る遮音壁は、上記の遮音パネルを上下方向に複数積み重ねて構成される。
本発明によれば、曲面により形成された反射面に音源からの音波が反射することにより、騒音を拡散させるとともに、反射面に開口された孔と内部の空間とにより騒音を吸収する。これにより、遮音パネルは、騒音を遮音パネルの背面側に漏らすのを抑制する。また、遮音パネルは、内部が空間となっている簡易な構造であるため、遮音性も長期間維持することができ、組み立て作業性が向上し、製造及び処分も容易である。
実施の形態1に係る遮音壁100の斜視図である。 実施の形態1に係る遮音パネル10の正面図である。 実施の形態1に係る遮音壁100の遮音パネル10の断面構造の説明図である。 実施の形態1に係る遮音壁100の騒音の反射の説明図である。 実施の形態1の比較例の遮音壁1100の騒音の反射の説明図である。 実施の形態1に係る遮音パネル10の変形例の1つである遮音パネル10Aの正面図である。 実施の形態2に係る遮音パネル210の断面構造の説明図である。 実施の形態2に係る遮音パネル210の変形例の1つである遮音パネル210Aの断面図である。 実施の形態2に係る遮音パネル210の変形例の1つである遮音パネル210Bの断面図である。 実施の形態2に係る遮音パネル210の変形例の1つである遮音パネル210Cの断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ、及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る遮音壁100の斜視図である。遮音壁100は、例えば高速道路や鉄道などの路側に立設されるものであり、道路91(図4参照)や軌道を走行する車両90(図4参照)から発生する騒音の音波が外部に漏れるのを抑制するものである。なお、図1は、遮音壁100の概略構造を示すものであり、遮音パネル10の反射面23に開口している孔80等の詳細の構造については適宜省略して表示している。
遮音壁100は、2本の支柱1の間に遮音パネル10を取り付けて構成される。支柱1は、例えば断面がH型の鋼材であり、フランジ部2の間にウェブ部3が渡されている形状になっている。遮音パネル10は、2つのフランジ部2の間に挿入されて支柱1に取り付けられる。遮音パネル10は、2つの支柱1の間に複数積み重ねられて1枚の遮音壁100を構成する。図1に示される遮音壁100は、2つの支柱1の間に複数の遮音パネル10を取り付けて構成されたものを示しているが、実際には高速道路や鉄道の軌道に沿って連続して複数設置されるものである。実施の形態1においては、遮音壁100が道路91の路側に設置された場合を例にして説明する。なお、遮音壁100の道路側の面を正面、道路とは反対側の面を背面、と称する場合がある。
(遮音パネル10)
図2は、実施の形態1に係る遮音パネル10の正面図である。遮音パネル10は、図3は、実施の形態1に係る遮音壁100の遮音パネル10の断面構造の説明図である。遮音パネル10は、音源側である道路91側を向いた表面を形成する正面板20と、道路91とは反対側を向いた表面を形成する背面板30とを組み合わせ、側面板50を正面板20及び背面板30の側方から取り付けて形成される。なお、以下の説明において道路91側を音源側と称し、音源側である道路91側とは反対側を背面側と称する場合がある。図1に示されるように、遮音パネル10は、支柱1のフランジ部2の間に挿入され、複数積み重ねられて遮音壁100を構成する。遮音パネル10は、道路側からの音波を反射し拡散させる。また、遮音パネル10は、正面板20の反射面23に設けられた孔80と正面板20及び背面板30とにより形成される空間13及び14が道路側からの音波の運動エネルギーを吸収し、吸音するものである。
(正面板20)
正面板20は、断面における一方の端部である上端部21と他方の端部である下端部22との間に反射面23を備える。反射面23は、上端部21及び下端部22よりも中央部24が背面板30側に位置している。即ち、反射面23は、道路側からみて中央が凹んだ形状となっている。
正面板20の上端部21は、背面板30の上側フランジ部36の先端に設けられている上側取付部31の上端で背面側に折り返され、背面板30の上側フランジ部36の上に載るように組み合わされている。正面板20の上端部21は、固定手段43により背面板30の上面に固定されている。また、正面板20の下端部22は、背面板30の下側フランジ部37の先端に設けられている下側取付部32の下端で背面側に折り返され、下側取付部32の下端を抱き込むように組み合わされている。言い換えると、正面板20の下端部22は、背面板30の下側フランジ部37の下側取付部32に下側から引っ掛けるように組付けられる。正面板20の下端部22と背面板30の下側取付部32とは、固定手段43により互いに固定されている。
図3に示されるように、上側取付部31は、背面板30の背面部38から延びる上側フランジ部36の先端で、下方に折れ曲がり、道路91側を向いた平面を形成している。また、下側取付部32は、背面板30の背面部39から延びる下側フランジ部37の先端で下方に折れ曲がり、道路91側を向いた平面を形成している。
遮音パネル10の上端において、正面板20と背面板30とが組み合わされている部分を上部折り返し部15と称する。遮音パネル10の下端において、正面板20と背面板30とが組み合わされている部分を下部折り返し部16と称する。
正面板20は、反射面23の上下方向の中央部24において背面板30の突出部35の先端面34に当接しており、固定手段43を用いて固定される。実施の形態1においては、中央部24は、道路91側から背面側に向かって凹んだ形状の曲面により形成される反射面23の頂部を含む部分である。なお、正面板20と背面板30とが接合されている部分を接合部と称する。
正面板20と背面板30との固定手段43は、例えばブラインドリベット、ボルト締結、又は溶接等である。なお、正面板20の上端部21は、正面板第1端部と称し、正面板20の下端部22は正面板第2端部と称する場合がある。
反射面23は、断面において道路91側を向いた表面が円弧形状となるように形成されている。つまり、正面板20は、上端部21と下端部22との間に、中心軸が道路側に位置する円筒の一部として形成されている。正面板20の中央部24は、背面板30に設けられた突出部35の先端面34に当接している。正面板20の中央部24は、突出部35の先端面34と当接し、固定手段43により固定される。なお、反射面23は、断面形状において正面板20の表面が円弧形状となっている円筒面以外に、断面形状において正面板20の表面が楕円弧形状又はその他の曲線で形成された曲面であっても良い。また、反射面23は、凹形状の頂点が上端部21側又は下端部22側に偏って位置していても良い。
図2に示されるように、正面板20は、反射面23に開口している孔80を備える。実施の形態1においては、孔80は、反射面23に複数形成されており、それぞれが内部の空間13又は14に連通している。孔80は、円形であり、所定の開口面積を備える。ただし、孔80の形状は円形だけに限定されるものではなく、例えば、楕円形、矩形、又は多角形等の様々な形態をとることもできる。孔80は、中央部24を除く反射面23の第1領域71及び第2領域72の単位面積当たりに所定の数量が配置されている。実施の形態1において、反射面23の第1領域71は、第2領域72に対し上側に位置する部分である。第1領域71は、遮音パネル10の内部の空間13の道路91側を覆う反射面23の一部であり、第2領域72は、遮音パネル10の内部の空間14の道路91側を覆う反射面23の一部である。遮音パネル10においては、第1領域71及び第2領域72にそれぞれ設けられた孔80は、同じ大きさの円形の孔であり、開口面積も等しく、配置されている単位面積当たりの数量も同じである。なお、反射面23の中央部24は、背面板30の突出部35の先端面34と当接しており、孔80が設けられていない。
第1領域71に設けられた孔80は、正面板20と背面板30との間に形成された空間13と遮音パネル10の外部の空間とを連通している。第2領域72に設けられた孔80は、正面板20と背面板30との間に形成された空間14と遮音パネル10の外部の空間とを連通している。空間13は、空間14よりも上端部21側にある空間である。空間14は、空間13よりも下端部22側にある空間である。空間13と空間14とは、遮音パネル10の内部において背面板30の突出部35により仕切られている。
(背面板30)
背面板30は、鋼板を折り曲げて形成されている。背面板30の上端及び下端は、道路91(図4参照)側に折り曲げられて突出し、上側フランジ部36と下側フランジ部37とが形成されている。上側フランジ部36と下側フランジ部37とは、遮音パネル10の上端面及び下端面を構成し、遮音パネル10が上下に積み重ねられた時に遮音パネル10の上端面と下端面との形状が組み合わさるように、背面側から正面側に向かうに従い上方向に傾斜している。なお、背面板30の上端を背面板第1端部と称し、下端を背面板第2端部と称する場合がある。
背面板30は、遮音パネル10の背面側の表面を構成している背面部38、39を備える。背面部38、39は、全体的に平板形状である。断面において背面板30の中央部、つまり背面部38と背面部39との間に正面板20側に向かう突出部35が形成されている。突出部35は、正面板20側に向かって傾斜して延びる2つの斜面部33を有し、斜面部33の先端に平坦な先端面34が形成され、その面に正面板20の中央部24が当接している。正面板20の中央部24と背面板30の突出部35とが当接している部分は、ブラインドリベット等の固定手段43により固定されることが望ましい。正面板20は、薄い鋼板により構成されているため、比較的剛性が低く、風等の影響により振動する場合がある。正面板20の中央部24が背面板30の突出部35に固定されることにより、剛性が低い正面板20の中央部24が立体的に成形された剛性の高い背面板30の突出部35と一体化されるため、正面板20の反射面23の振動の発生を抑えることができる。なお、正面板20の板厚が厚く剛性が高い場合には、必ずしも正面板20の中央部24を固定する必要はない。
正面板20及び背面板30は、厚さが0.25mm~3.2mmの間に設定されると良い。例えば、正面板20の板厚は0.6mmとし、背面板30の板厚は1.6mmとして構成することができる。正面板20及び背面板30の材質は、例えばZAM(登録商標、以下省略)等の表面の意匠性が高く、耐食性に優れためっき鋼板を適用するのが好ましい。正面板20及び背面板30は、ZAM鋼板以外にも耐食性に優れためっき鋼板を用いても良く、例えばステンレス鋼板又はアルミ鋼板であっても良い。または、正面板20及び背面板30は、着色又は塗装した鋼板等を用いても良い。
また、従来の遮音壁として用いられている統一板(標準型)と呼ばれる標準的な遮音パネルは、開口が設けられた正面板と背面板とを組み合わせ、内部に吸音部材を備える。この従来の遮音パネルは、正面板の材質としてアルミが用いられ、背面板の材質としてめっき鋼板が用いられている。このような異種金属を組み合わせた場合、正面板と背面板との接触部で腐食が生じる場合がある。これに対し、実施の形態1に係る遮音パネル10においては、正面板20及び背面板30に同じ材質を用いているため、異種金属接触による腐食のリスクが減少する。ただし、遮音パネル10は、同種金属のみで構成されるものに限定されず、異種金属を材質とする部材を含んでいても良い。
(遮音壁100の作用)
図4は、実施の形態1に係る遮音壁100の騒音の反射の説明図である。遮音壁100は、道路91などの路側に立設されており、道路91を走行する車両90の走行音や排気音などの騒音が外部に漏れるのを抑制する。つまり、図4において、遮音壁100は、遮音壁100の背面側の領域に道路91側からの音波が届きにくくする働きがある。遮音パネル10は、2つの支柱1の間に複数積み重ねられて遮音壁100を構成する。遮音パネル10の下端部の道路91側には、下方に延びるタブ部12(図2及び図3参照)が形成されており、上下の遮音パネル10同士の間の隙間を塞ぐ様に構成されている。タブ部12は、上下の遮音パネル10同士の間の隙間を塞ぐため、隙間を通る音波を抑制し、遮音パネル10の背面側に騒音が漏れるのを抑制するだけでなく、隙間に雨水が浸入するのを抑制する効果がある。
遮音壁100の各遮音パネル10は、道路91側に正面板20の反射面23を向けて設置されている。図4に示される各矢印は、車両90から発生する騒音の音波を模式的に表している。音源Pからの音波は、音源Pを中心として全方向に拡散する。遮音壁100側に進んだ音波は、各遮音パネル10の正面板20に当たり入射した各点において入射角と同じ角度で反射される。例えば、最も道路91の表面に近い位置に配置されている遮音パネル10Aの反射面23Aの中央部24で反射された音波は、概ねそのまま音源Pに向かって進むように反射される。また、反射面23Aの中央部24より上側に位置する面で反射された音波は、上方に向かって反射され、反射面23Aの中央部24より下側に位置する面で反射された音波は、道路91の表面に向かって反射される。これらの反射した音波は、道路91の表面や道路91を走行する車両90に反射したり、又は道路91の反対側の遮音壁100に当たり、反射を繰り返して徐々に減衰する。各遮音パネル10は、音波を反射するものであり、背面板30と正面板20とは、遮音パネル10の内部の空間13及び14を形成する。空間13及び14には、吸音材などの充填物を設置する必要がなく、遮音パネル10は、簡易な構成で耐久性も高い。
また、中段に配置されている遮音パネル10Bの反射面23Bは、音源Pよりも上方に位置するため、反射された音波は、概ね上方に向かって反射される。しかし、反射面23Bの各点において反射される方向は、反射面23Bの円筒面により分散して反射される。さらに上段に配置されている遮音パネル10Cにおいても同様に、音源Pから出た音波の反射される方向は、概ね上方に向かって反射されるが、各点において反射される方向は反射面23Cの円筒面により分散して反射される。例えば、反射面23Cの下部において反射される方向は、真上に近い方向であるが、反射面23Cの上部において反射される方向は、水平に近い方向である。
以上のように、各遮音パネル10の反射面23は、音源Pからの音波を図4に示されるように拡散させる。その一方で、遮音パネル10は、反射面23に設けられた孔80と遮音パネル10の内部の空間13又は14とにより吸音する。孔80は、反射面23に設けられているため、図4に示されるように音波が孔80に入る。遮音パネル10の内部には所定の容積を有する空間13又は14があるため、孔80に音波が到達すると、孔80及び空間13又は14の内部の空気は振動し、所定の周波数を中心とする音の運動エネルギーを吸収する。つまり、音源Pから到達した音波のうち一部は、孔80と遮音パネル10の内部の空間13又は14により吸音される。つまり、遮音パネル10は、ヘルムホルツ共鳴による吸音作用により音源Pからの音波の一部を吸収するものである。
図5は、実施の形態1の比較例の遮音壁1100の騒音の反射の説明図である。比較例の遮音壁1100の表面は、道路91の表面に対して垂直で平らな面になっている。従って、音源Pより出た音波は、音源Pから上方の各点においては上方に向かって反射され、音源Pから下方の各点においては下方に向かって反射される。
遮音壁100、1100は、例えば道路91の路側において走行する車両90よりも高い位置まで設置されているが、通常、道路91の上方の空間は開放されている。従って、道路91の側方に進む音源Pからの音波は、遮音壁100、1100に当たり反射されるため、遮音壁100、1100の背面側の領域には直接音波が届かない。しかし、音源Pから直接上方、斜め上方に進む音波は、遮音壁100、1100の上を越えて道路91の外部に漏れる。従って、遮音壁100、1100の上を越えて道路91の外部に出る音波が多いと、遮音効果が低いということが言える。これは、音源Pから直接遮音壁100、1100の上を越える音波だけでなく、反射して遮音壁100、1100の上を越える音波が多い場合も遮音効果が低いことになる。
比較例に係る遮音壁1100おいては、反射した音波は、それぞれほぼ同じ方向に揃って反射されるため、騒音は路側に設置された遮音壁1100の上方を越えて道路91の外部に漏れやすい。例えば、図4に示される音源Pよりも上側の領域で遮音壁1100に反射された音波は、それぞれ拡散されることなくほぼ同じ方向に進んでいる。従って、音源Pを同時に出た音波は、反射して道路91の上方の開放された部分から道路91外にほぼ同時に出ることになる。
一方、実施の形態1に係る遮音壁100においては、反射した音波は、反射した位置に応じて上下の各方向に分散して反射される。そのため、遮音壁100の上方を越えて道路91の外部に同時に漏れる音波の量が、比較例の遮音壁1100よりも少ない。なお、図3及び図4においては、一点の音源Pから発する音波のみを表示しているが、実際には、道路91の様々な位置から騒音が生じうる。実施の形態1に係る遮音壁100は、音源Pがどの高さに位置していても、各遮音パネル10において音波は分散して反射される。そのため、実際の道路91における音源においても、比較例に係る遮音壁1100よりも遮音壁100の方が、遮音壁100を越えて道路91外に出る音波の量が少ないと言える。特に、遮音パネル10の反射面23は、道路91側から背面側に向かって凹んだ形状の曲面であるため、上記のように音波を反射して拡散させつつ吸音を行うため遮音効果が高いだけでなく、道路91側に突出しないため、設置スペースも少なくて済む。
また、比較例に係る遮音壁1100は、遮音パネル10のように反射面23に孔80を備えていない。従って、遮音壁1100は、遮音パネル10が備える吸音効果を有しないため、遮音壁1100に到達した音波が吸音されること無く反射される。これに対し、実施の形態1に係る遮音壁100は、反射した音波を分散して反射するだけでなく、音波の一部が吸音される。これにより、遮音壁100を超えて道路91外に出る音波の量は、比較例に係る遮音壁1100よりも少ない。
(実施の形態1に係る遮音パネル10の変形例)
実施の形態1に係る遮音パネル10による吸音は、孔80の開口面積、所定の領域に形成される孔80の開口率、及び空間13及び14の容積により、吸音量及び吸音される音の周波数帯が変動する。例えば、図2に示される遮音パネル10の正面図において、第1領域71に開口している孔80の数量を第2領域72に開口している孔80の数量よりも少なくしても良い。また、第1領域71の単位面積あたりに設けられている孔80の開口面積の合計を、第2領域72の単位面積あたりに設けられている孔80の開口面積の合計よりも小さくしても良い。このように、第1領域71に設けられている孔80と第2領域72に設けられている孔80との開口面積に差を設けることにより、第1領域71で吸音される音の周波数帯と第2領域72で吸音される音の周波数帯とを異ならせることができる。これにより、遮音パネル10は、複数の周波数帯の音を吸音することができ吸音効果を向上させることができる。なお、実施の形態1において、遮音パネル10は、第1領域71が反射面23の上側に配置され、第2領域72が反射面23の下側に配置されているが、この配置を逆にしても良い。また、孔80は、反射面23に複数設けられ、開口面積が異なる第1孔及び第2孔を含んでいても良く、さらに開口面積が異なる2以上の種類の孔80から構成されていても良い。
また、図3に示される遮音パネル10の断面図において、空間13の容積を、空間14の容積よりも小さくしても良い。実施の形態1に係る遮音パネル10は、空間13の容積と空間14の容積とはほぼ同じ容積になっている。空間13を第1空間とし、空間14を第2空間としたときに、第1空間の容積は、第2空間の容積よりも小さくても良い。このように構成することにより、第1空間と第1空間に連通する孔80により吸音される音の周波数帯が、第2空間と第2空間に連通する孔80とにより吸音される音の周波数帯と異なる様に構成することができる。例えば、遮音パネル10は、空間13と空間14とを仕切る突出部35の位置を図3において上にずらすことにより、空間13の容積及び空間14の容積を変更することができる。これにより空間13の容積を小さくし、空間14の容積を増加させることができるため、空間13で吸音する周波数帯と空間14で吸音する周波数帯とが異なるように変更することができる。なお、遮音パネル10は、背面部38及び39の位置を変更することにより空間13の容積及び空間14の容積を変更しても良い。
図6は、実施の形態1に係る遮音パネル10の変形例の1つである遮音パネル10Aの正面図である。遮音パネル10Aは、遮音パネル10の内部に仕切部材61及び62を追加し、遮音パネル10Aの内部の空間をさらに多くの空間に仕切ったものである。つまり、図6に示されている遮音パネル10Aは、内部に第1空間、第2空間、第3空間、及び第4空間を備える。遮音パネル10Aは、内部に2つ以上の複数の空間を備えることにより、さらに多くの周波数帯の音を吸音することができる。仕切部材61及び62は、板状であり、板面が左右方向に向けられ、遮音パネル10Aの内部の空間を左右方向に仕切るものである。仕切部材61及び62は、遮音パネル10の中央部から左右方向の何れかにずらして配置することにより、遮音パネル10の左右方向に沿って並んで配置される複数の空間の容積をそれぞれ異ならせることができる。なお、図2及び図6における遮音パネル10、10Aの上下方向を第1方向、左右方向を第2方向と呼ぶ場合がある。換言すると、第1方向は、遮音パネル10及び10Aの短辺方向であり、第2方向は、遮音パネル10及び10Aの長辺方向である。
遮音パネル10Aは、仕切部材61及び62を互いに左右方向においてずらして配置しても良い。このように構成することにより、遮音パネル10Aの第1空間~第4空間は、それぞれ異なる容積となる。また、第1空間~第4空間のそれぞれに連通する孔80は、それぞれの空間と外部の空間とを連通する開口面積を変更することができる。例えば、第1空間に連通する孔80の1つあたりの面積を小さくしても良い。さらに、第1空間に連通する孔80が配置されている領域を第1領域71、第2空間に連通する孔80が配置されている領域を第2領域72、第3空間に連通する孔80が配置されている領域を第3領域73、第4空間に連通する孔80が配置されている領域を第4領域74としたときに、第1領域71、第2領域72、第3領域73、及び第4領域74に開口している孔80の単位面積当たりの配置数量をそれぞれ変えても良い。
また、遮音パネル10Aの反射面23の1つの領域である第1領域71において、孔80の単位面積当たりの配置数量を変化させても良い。つまり、第1領域71の左端から右端に向かうに従い徐々に孔80の配置密度を増加させるように孔80を設けても良い。このように構成することにより、遮音パネル10Aの第1領域71は、吸音できる音の周波数帯を広くすることができる。なお、遮音パネル10Aの第2領域72、第3領域73、及び第4領域74も、それぞれ1つの領域内において孔80の配置密度を変化させても良い。
実施の形態2.
次に実施の形態2に係る遮音パネル210について説明する。実施の形態2に係る遮音パネル210は、実施の形態1に係る遮音パネル10の正面板20の形状を変更したものである。実施の形態2では、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態2に係る遮音パネル210の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図7は、実施の形態2に係る遮音パネル210の断面構造の説明図である。遮音パネル210は、道路91側を向いた表面を形成する正面板220と、道路91とは反対側を向いた表面を形成する背面板30とを組み合わせて形成される。正面板220は、断面における一方の端部である上端部221と他方の端部である下端部222との間に反射面223を備える。実施の形態1に係る遮音パネル10Aの反射面23が道路91側から見て凹形状であるのに対し、反射面223は、道路91側に凸形状になっている。
反射面223は、中央部24が道路側に凸となっている。つまり、反射面223は、断面構造において道路側に突出した形状になっており、頂点が正面板220の上端部221及び下端部222よりも道路側に突出している。反射面223は、断面において道路91側を向いた表面が円弧形状となるように形成されている。つまり、正面板220の反射面223は、中心軸が上端部221と下端部222との間の背面側に位置する円筒面の一部として形成されている。
遮音パネル210は、正面板220の中央部24と背面板30の突出部35とが中間部材40で互いに固定されている。中間部材40は、背面板30の突出部35に固定されており、突出部35の先端面34よりも道路91側の位置で正面板220の中央部24を固定することができる。中間部材40と背面板30と、及び中間部材40と正面板220とは、例えばブラインドリベット又は溶接などの固定手段43により固定されていても良い。図7に示される様に、中間部材40は、断面形状がコの字形状になっているが、背面板30の突出部35及び正面板20の中央部24と当接し固定手段43が設けられるように構成されていれば他の形状であっても良い。中間部材40は、正面板220の中央部24と背面板30の突出部35との間の距離に応じて、図7に示された断面における長さを変更することができる。中間部材40の図7に示された断面における長さと正面板220を変更することにより、正面板220の反射面223の曲率を適宜設定することもできる。
反射面223は、実施の形態1に係る遮音パネル10の反射面23と同様に孔80が複数設けられている。実施の形態2に係る遮音パネル210においても、孔80の開口面積及び配置数量は、実施の形態1に係る遮音パネル10、10Aと同様に変更することができる。
中間部材40は、遮音パネル210の内部において、空間13及び14を仕切っている。遮音パネル210は、実施の形態1に係る遮音パネル10Aと同様に仕切部材61及び62により遮音パネル210の内部の空間が遮音パネル210の左右方向に仕切られている。中間部材40は、遮音パネル210の左右方向に位置を変更することができ、遮音パネル210の内部の複数の空間の容積を適宜変更することができる。
実施の形態2に係る遮音パネル210は、反射面223が道路91側に凸の曲面を備えるため、反射した音波が反射した位置に応じて上下の各方向に拡散する。さらに、遮音パネル210は、内部の空間13及び14と外部空間とを連通する孔80を備えるため、反射面223に到達した音の一部を吸収することができる。
(実施の形態2の変形例)
図8は、実施の形態2に係る遮音パネル210の変形例の1つである遮音パネル210Aの断面図である。遮音パネル210Aの正面板220は、断面における一方の端部である上端部221Aと他方の端部である下端部222Aとの間に反射面223Aを備える。反射面223Aは、中央部24が道路側に凸となっている。つまり、反射面223Aは、断面構造において道路側に突出した形状になっており、頂点が上端部221A及び下端部222Aよりも道路側に突出している。上端部221Aと下端部222Aとは、折り曲げられ道路91側に向かって延びる当接部25、26が形成されている。当接部25、26は、背面板30の上側フランジ部36及び下側フランジ部37の内側面、つまり上側フランジ部36及び下側フランジ部37の根元から先端の間の面に内側から当接し、固定される。正面板220Aと背面板30との固定は、当接部25、26と上側フランジ部36及び下側フランジ部37の内側面とを当接させ、例えばブラインドリベット、ボルト締結、又は溶接等の固定手段43により行う。なお、正面板220Aの上端部221Aは、正面板第1端部と称し、正面板220Aの下端部222Aは正面板第2端部と称する場合がある。
上記のように、正面板220Aと背面板30とは、正面板220Aの反射面223Aを形成してから、上端部221Aの当接部25と上側フランジ部36とを固定手段43により固定し、下端部222Aの当接部26と下側フランジ部37とが固定手段43により固定されている。なお、正面板220Aの上端部221Aの当接部25は、背面板30の上側フランジ部36の内側面と背面部38との間の隅部に当接し、弾性力により押し付けられて固定されていても良い。一方、正面板220Aの下端部222Aの当接部26は、背面板30の下側フランジ部37の内側面と背面部39とに当接し、弾性力により押し付けられていても良い。この構成により、遮音パネル210Aは、正面板220Aの上端部221と背面板30の突出部35との間、及び下端部222Aと突出部35との間に空間13及び14を形成することができる。
遮音パネル210Aの反射面223Aは、断面において道路91側を向いた表面が円弧形状となるように形成されている。つまり、正面板220Aの反射面223Aは、上端部221Aと下端部222Aとの間に、中心軸が背面側に位置する円筒面の一部として形成されている。正面板220Aの中央部24は、背面板30に設けられた突出部35の先端面34に当接している。正面板220Aの中央部24は、突出部35の先端面34と当接し、固定手段43により固定されている。
遮音パネル210Aは、反射面223Aに開口する孔80を備えるため、実施の形態2に係る遮音パネル210と同様に音の拡散及び吸音が可能となっている。遮音パネル210Aの孔80は、実施の形態2に係る遮音パネル210Aと同様に開口面積及び配置数量を適宜変更することができる。さらに、遮音パネル210Aも、中間部材40を備えていてもよい。
図9は、実施の形態2に係る遮音パネル210の変形例の1つである遮音パネル210Bの断面図である。遮音パネル210Bは、正面板220Bが反射面223Bを備える点は同じであるが、反射面223Bが遮音パネル210Aの反射面223Aよりも道路91側に位置している。反射面223Bは、中央部24が背面板30の突出部35から道路91側に離れて位置しているため、遮音パネル210と同様に中間部材40を用いて中央部24と突出部35とが接続されている。遮音パネル210Bは、図9に示されている中間部材40の長さを変更することにより、反射面223Bの突出量を変更させることができるとともに、内部の空間13及び14の容積を変更させることができる。これにより、遮音パネル210Bは、孔80と空間13及び14により吸音できる音の周波数帯を変更することができる。
図10は、実施の形態2に係る遮音パネル210の変形例の1つである遮音パネル210Cの断面構造の説明図である。遮音パネル210Cは、道路91側を向いた表面を形成する正面板220Cと、道路91とは反対側を向いた表面を形成する背面板30とを組み合わせて形成される。正面板220Cは、断面における一方の端部である上端部221と他方の端部である下端部222との間に2つの反射面223Cを備える。そして、2つの反射面223Cの中央部225Cは、正面板220Cの上端部221、中央部24、及び下端部222よりも道路91側に位置する様に形成されている。又は、2つの反射面223Cの中央部225Cは、少なくとも正面板220Cの中央部24よりも道路91側に位置する様に形成される。なお、中央部225Cは、反射面223Cの突出部の頂点でなくともよい。即ち、反射面223Cの突出部の頂点は、それぞれが上端部221側又は下端部222側に偏って位置していても良いし、中央部24側に偏って位置していても良い。
正面板220Cは、実施の形態2に係る遮音パネル210の正面板220と同様に背面板30に固定されている。つまり、正面板220Cの上端部221は、背面板30の上側フランジ部36の先端に設けられている上側取付部31の上端で背面側に折り返され、背面板30の上側フランジ部36の上に載るように組み合わされている。また、正面板220Cの下端部222は、背面板30の下側フランジ部37の先端に設けられている下側取付部32の下端で背面側に折り返され、下側取付部32の下端を抱き込むように組み合わされている。
正面板220Cは、中間部材40を介して背面板30の突出部35に固定されている。これにより、遮音パネル210Cは、反射面223Cの曲率を大きくできるため、音波の拡散性能が向上する。また、遮音パネル210Cは、反射面223Cに開口されている孔80を備えるため、孔80と空間13及び14とにより吸音することができる。さらに、実施の形態2に係る遮音パネル210と同様に、遮音パネル210Cは、道路91側の表面に正面板220Cの反射面223Cが並べられて構成されるため、美観に優れる。
また、実施の形態1及び実施の形態2に開示されている遮音パネル10、10A、210、210A、210B、及び210Cは、全て背面板30を共通化することができる。従って、正面板220、220A、220B、220Cを変更し、中間部材40等の必要部品を用いて、反射面の形状を適宜変更することができる。背面板30を共通化することにより、遮音パネル10、10A、210、210A、210B、及び210Cの製造コストを抑え、製造も容易になるという利点がある。
以上に本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態の構成のみに限定されるものではない。例えば、反射面23、223、223A、223B、223Cは、断面が円弧形状だけでなく、楕円弧、放物線、又は双曲線、若しくはそれらに近似した形状であっても良い。また、遮音パネル10、10A、210、210A、210B、及び210Cは、正面板220、220A、220B、220Cと背面板30との2部品の組み合わせにより構成されているが、一体に構成されていても良いし、さらに多くの部材を組み合わせて構成されていても良い。要するに、いわゆる当業者が必要に応じてなす種々なる変更、応用、利用の範囲をも本発明の要旨(技術的範囲)に含むことを念のため申し添える。
1 支柱、2 フランジ部、3 ウェブ部、10 遮音パネル、10A 遮音パネル、10B 遮音パネル、10C 遮音パネル、12 タブ部、13 空間、14 空間、15 上部折り返し部、16 下部折り返し部、20 正面板、21 上端部、22 下端部、23 反射面、23A 反射面、23B 反射面、23C 反射面、24 中央部、25 当接部、25C 中央部、26 当接部、30 背面板、31 上側取付部、32 下側取付部、33 斜面部、34 先端面、35 突出部、36 上側フランジ部、37 下側フランジ部、38 背面部、39 背面部、40 中間部材、43 固定手段、50 側面板、61 仕切部材、71 第1領域、72 第2領域、73 第3領域、74 第4領域、80 孔、90 車両、91 道路、100 遮音壁、210 遮音パネル、210A 遮音パネル、210B 遮音パネル、210C 遮音パネル、220 正面板、220A 正面板、220B 正面板、220C 正面板、221 上端部、221A 上端部、222 下端部、222A 下端部、223 反射面、223A 反射面、223B 反射面、223C 反射面、225C 中央部、1100 遮音壁、P 音源。

Claims (13)

  1. 音源側に向けられる一方の表面を構成する正面板と、
    前記正面板が固定され、前記音源側とは反対側の表面を構成する背面板と、を備え、
    前記正面板は、
    断面において一方の端部である正面板第1端部と、
    断面において他方の端部である正面板第2端部と、
    前記正面板第1端部と前記正面板第2端部との間に曲面から形成された反射面と、
    前記反射面に開口し、前記正面板と前記背面板との間に形成される空間と外部とを連通する孔と、を備え、
    前記正面板第1端部と前記正面板第2端部とは、
    前記背面板に固定されており
    前記反射面は、
    前記音源側に突出して形成され、
    前記曲面の頂点は、
    前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部よりも前記音源側に位置し、
    前記背面板は、
    一方の端部である背面板第1端部及び他方の端部である背面板第2端部と、
    前記背面板第1端部と前記背面板第2端部との間に設けられた前記正面板側に向かう突出部と、を有し、
    前記背面板の前記突出部は、
    先端に中間部材が固定され、
    前記正面板の中央部は、
    前記中間部材に固定されている、遮音パネル。
  2. 音源側に向けられる一方の表面を構成する正面板と、
    前記正面板が固定され、前記音源側とは反対側の表面を構成する背面板と、を備え、
    前記正面板は、
    断面において一方の端部である正面板第1端部と、
    断面において他方の端部である正面板第2端部と、
    前記正面板第1端部と前記正面板第2端部との間に曲面から形成された反射面と、
    前記反射面に開口し、前記正面板と前記背面板との間に形成される空間と外部とを連通する孔と、を備え、
    前記正面板第1端部と前記正面板第2端部とは、
    前記背面板に固定されており、
    前記反射面は、
    前記正面板第1端部と前記正面板第2端部との間の中央部が前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部よりも前記背面板側に位置する曲面から形成され、
    前記背面板は、
    一方の端部である背面板第1端部及び他方の端部である背面板第2端部と、
    前記背面板第1端部と前記背面板第2端部との間に設けられた前記正面板側に向かう突出部と、を有し、
    前記背面板の前記突出部は、
    先端に中間部材が固定され、
    前記正面板の中央部は、
    前記中間部材に固定されている、遮音パネル。
  3. 前記孔は、
    前記反射面に複数設けられ、少なくとも第1孔と、第2孔と、を含み、
    前記第1孔の開口面積は、
    前記第2孔の開口面積よりも小さい、請求項1又は2に記載の遮音パネル。
  4. 前記第1孔と前記第2孔とは、形状が異なる、請求項に記載の遮音パネル。
  5. 前記反射面は、
    第1領域と第2領域とを含む複数の領域を定義したときに、
    前記第1領域及び前記第2領域は、
    それぞれに前記孔が開口されており、
    前記第1領域の単位面積当たりの前記孔の開口面積は、
    前記第2領域の単位面積当たりの前記孔の開口面積よりも小さい、請求項1~3の何れか1項に記載の遮音パネル。
  6. 前記反射面は、
    第1領域と第2領域とを含む複数の領域を定義したときに、
    前記第1領域及び前記第2領域は、
    それぞれに前記孔が設けられており、
    前記第1領域の単位面積当たりに設けられる前記孔の数量は、
    前記第2領域の単位面積当たりの前記孔の数量よりも少ない、請求項1~3の何れか1項に記載の遮音パネル。
  7. 前記正面板と前記背面板との間に形成される前記空間は、
    少なくとも第1空間と第2空間とを含み、
    前記第1空間の容積は、
    前記第2空間の容積よりも小さい、請求項1~の何れか1項に記載の遮音パネル。
  8. 前記正面板第1端部及び前記正面板第2端部の間の中央部において前記正面板と前記背面板とを接合する接合部を備え、
    前記第1空間は、
    前記接合部よりも前記正面板第1端部側に位置し、
    前記第2空間は、
    前記接合部よりも前記正面板第2端部側に位置する、請求項に記載の遮音パネル。
  9. 前記正面板と前記背面板との間に仕切部材をさらに備え、
    前記仕切部材は、
    前記正面板第1端部から前記正面板第2端部に向かう第1方向に沿って配置され、
    前記正面板と前記背面板との間に形成される前記空間を前記第1方向に交わる第2方向に仕切る、請求項1~の何れか1項に記載の遮音パネル。
  10. 前記反射面は、
    断面において弧形状である、請求項1~の何れか1項に記載の遮音パネル。
  11. 請求項1~10の何れか1項に記載の遮音パネルを上下方向に複数積み重ねて構成される、遮音壁。
  12. 前記遮音パネルの上端面及び下端面は、
    前記正面板から前記背面板に向かって下方に傾斜するように形成される、請求項11に記載の遮音壁。
  13. 前記遮音パネルは、
    下端部において、下方に突出するタブ部が形成される、請求項11又は12に記載の遮音壁。
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