JP2003003428A - 木製遮音パネルおよび木製遮音壁 - Google Patents

木製遮音パネルおよび木製遮音壁

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JP2003003428A
JP2003003428A JP2001186085A JP2001186085A JP2003003428A JP 2003003428 A JP2003003428 A JP 2003003428A JP 2001186085 A JP2001186085 A JP 2001186085A JP 2001186085 A JP2001186085 A JP 2001186085A JP 2003003428 A JP2003003428 A JP 2003003428A
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wooden
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Tatsuyuki Hatomoto
達之 波戸元
Motoo Matsumoto
元男 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間伐材を有効に活用し、かつ木製でありなが
ら吸音性と耐久性にすぐれ、しかも軽量で施工性にもす
ぐれた木製遮音パネルおよび木製遮音壁を提供する。 【解決手段】 軸組1の表面側(騒音発生源側)とその
背面側に複数の半割り丸太2と背面板3をそれぞれ取り
付ける。複数の半割り丸太2と背面板3との間に空気層
4を形成する。半割り丸太2は間伐材からなる丸太をそ
の材軸方向に二つ割りにしたもので、軸組1の表面側に
鉛直に立てた状態に取り付ける。背面板3は亜鉛メッキ
処理などの防錆処理が施された薄鋼板から形成し、かつ
溶接またはねじ止めすることにより軸組1の背面側に取
り付ける。こうして形成した木製遮音パネル5は隣接す
る支柱6,6間に取り付けて木製遮音壁を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は間伐材を利用した
木製遮音パネルおよび木製遮音壁に関し、特に森林資源
を有効に活用できるものとして開発されたものである。
【0002】
【従来の技術】環境問題に対する地域住民の関心が高ま
る中、道路沿線や鉄道沿線の住環境を改善するための騒
音対策が近年益々望まれている。
【0003】例えば、高速道路や一般道路の路側帯や中
央分離帯には、車両の走行に伴う騒音公害を低減する目
的で防音壁が設置されている。また、鉄道の沿線には列
車の走行に伴う騒音を低減する目的で防音壁が設置され
ている。
【0004】これまで、この種の防音壁としては、例え
ば図6(a)に図示するような金属製の遮音板が一般に
使用されている。
【0005】この種の遮音板は、アルミニウム等からな
るルーバー式表面板10とその裏側に配置された背面板
11との間にグラスウール等からなる吸音材12を設置
し、かつこの吸音材12と背面板11との間に空気層1
3を設けたもので、表面板10を騒音発生源側(道路
側)に向けて使用することで、ルーバー開口部から入射
する騒音音波を空気層13内の吸音材12で吸収減衰す
ることにより、道路側で発生する騒音を低減するもので
ある。
【0006】また、上述するような金属製遮音板のほ
か、鉄筋コンクリート製の防音板も使用され、さらに最
近では、森林資源を有効に活用しようとの観点から例え
ば図6(b)に図示するような、林野事業で大量に発生
する間伐材14を複数、連結ボルト15等で結束してパ
ネル状に形成された遮音板も使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6(a)に
図示するような金属製の遮音板の場合、吸音性能が大き
く、しかも軽量で施工しやすいこと等から多く利用され
ているものの、廃棄後に吸音材であるグラスウール等の
リサイクルが難しく、環境的配慮に欠けているとの指摘
があった。
【0008】また、鉄筋コンクリート製の遮音板は、廃
棄後路盤材として一部リサイクルが可能であると考えら
れているが、コスト等の面でリサイクルされていないの
が現状であり、そのほとんどは産業廃棄物として単に埋
め立て等に利用されている程度で、環境に配慮した遮音
板といえるものではない。
【0009】また、吸音性能もほとんど期待できないだ
けでなく、遮音板からの反射音によりドライバーや沿道
住民に騒音公害をもたらすことも考えられる。
【0010】一方、図6(b)に図示するような間伐材
を利用した遮音板は、廃棄後紙の原料などとして使用さ
れる他、種々リサイクルが可能で環境にやさしいリサイ
クル材として価値が高いが、コンクリート製の遮音板と
同様に吸音性能がほとんどなく、しかも丸太のまま使用
されていることから、非常に重く加工性、施工性に難点
がある他、反射音により引き起こされる問題も有してい
る。
【0011】また、耐久性にも難点があり、使用に際し
ては防腐剤や防蟻材などで処理を施しているものの、定
期的なメンテナンスが欠かせない等の課題がある。
【0012】この発明は以上の課題を解決するためにな
されたもので、特に間伐材を有効に活用し、かつ木製で
ありながら吸音性と耐久性にすぐれ、しかも軽量で加工
性、施工性等にもすぐれた木製遮音パネルおよび木製遮
音壁を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の木製遮音
パネルは、軸組とその表面側と背面側にそれぞれ取り付
けられた複数の半割り丸太と背面板とから形成され、か
つ前記複数の半割り丸太と背面板との間に空気層が設け
られていることを特徴とするものである。
【0014】請求項2記載の木製遮音パネルは、背面板
とその表面側に取り付けられた複数の半割り丸太とから
形成され、かつ前記複数の半割り丸太と背面板との間に
空気層が設けられていることを特徴とするものである。
【0015】請求項3記載の木製遮音パネルは、請求項
1または2記載の木製遮音パネルにおいて、表面側(騒
音発生源側)に空気層に連通する隙間または孔が所定間
隔おきに複数設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0016】この場合の隙間は、半割り丸太を少しずつ
互いに離して取り付けることにより、隣接する半割り丸
太間に空気層の広さ(容積)に応じて所定の隙間を設け
ることができる。また、孔は各半割り丸太、あるいは任
意に選択した一部の半割り丸太に孔を設けるだけでよ
い。
【0017】このように、表面側に空気層に連通する隙
間または孔を設けることで、隙間または孔から入射する
騒音音波を空気層で吸収減衰することにより、騒音を低
減するものである。その際、空気層内に吸音材を充填す
ることによりその効果を倍増させることができる。
【0018】なお、表面側に隙間または孔が設けられて
いる場合、空気層の厚さを30mm〜100mm程度と
することで吸音効果が発揮される。また、半割り丸太に
空気層に連通する孔を設ける場合、孔の内径は10mm
〜30mm程度でよく、また孔の形状は特に限定され
ず、円形または矩形でよい。
【0019】請求項4記載の木製遮音パネルは、請求項
1、2または3記載の木製遮音パネルにおいて、背面板
が波板状に形成されていることを特徴とするものであ
る。背面板を波板状に形成することで全体の強度が著し
く高められるため、表面側が半割り丸太であることによ
る強度低下を補うことができる。
【0020】また、背面板を波板状に形成し、さらに必
要に応じて背面板を塗装または着色することにより周囲
の景観にマッチさせることができる。なお、この場合の
背面板には、金属や樹脂系、またはコンクリート等のも
のを用いることができ、デッキプレートなどの波形鋼板
を使用してもよい。
【0021】いずれの木製遮音パネルにおいても、間伐
材からなる丸太をその材軸方向に二つ割りにしたものを
半割り丸太として使用することができる。また、半割り
丸太は鉛直に立てた状態でも横にした状態でももよい
が、縦に使用するほうが横に使用するよりも耐久性に優
れている。
【0022】また、半割り丸太は原則として全て同じ径
のものを使用するが、数本おきに径の異なるものを使用
することで意匠性を高めることができる。さらに、半割
り丸太の表面をバーナーで焼き付ける等して、各半割り
丸太の表面に炭化層を形成して吸音性能を高めることも
できる。なお、半割り丸太の代わりとして木製の板材ま
たは角材を使用することもでき、この場合少なくとも5
0mm程度の厚さを有するものがよい。
【0023】また、背面板としては、例えば亜鉛メッキ
処理などの防錆処理がなされた薄鋼板を使用することが
でき、厚さ1mm〜2mmの薄鋼板と半割り丸太とを組
み合わせることで、防音壁に要求される1000HZ
約30dB、400HZ で約25dB以上の遮音性能
(透過損失)が期待される。
【0024】請求項5記載の木製遮音壁は、所定間隔を
おいて立設された複数の支柱とこの支柱間に取り付けら
れた複数の木製遮音パネルとから構成され、前記木製遮
音パネルは軸組とその表面側と背面側にそれぞれ取り付
けられた複数の半割り丸太と背面板とから形成され、か
つ前記複数の半割り丸太と背面板との間に複数の空気層
が設けられていることを特徴とするものである。
【0025】請求項6記載の木製遮音壁は、所定間隔を
おいて立設された複数の支柱とこの支柱間に取り付けら
れた複数の木製遮音パネルとから構成され、前記木製遮
音パネルは背面板とその表面側に取り付けられた複数の
半割り丸太とから形成され、かつ前記複数の半割り丸太
と背面板との間に空気層が設けられていることを特徴と
するものである。
【0026】この場合、木製遮音パネルの端部を支柱に
固定するには、支柱として例えばH形鋼が使用されてい
る場合、例えば図2(b)に図示するようにH形鋼のフ
ランジ間に木製遮音パネルの端部を挿入するとともに、
木製遮音パネルの端部とH形鋼ののフランジとの間に固
定金具を嵌合するだけで木製遮音パネルの端部を支柱に
簡単に固定することができる。この場合、固定金具とし
て特に弾発力(ばね力)を利用した固定金具を使用すれ
ば、メンテナンスの際の木製遮音パネルの取り外しおよ
び取り付けをきわめて効率的におこなうことができる。
【0027】また、一般に高速道路などの防音壁は、複
数の支柱を所定間隔おきに建て付け、この支柱間に遮音
パネルを建て込んで構築されることから、本願発明の遮
音壁も従来の遮音壁と同様の施工方法で構築できるよう
に木製遮音パネルを支柱間に建て込める大きさ・形状と
するのがよい。
【0028】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1.図1〜図3
は、この発明に係る木製遮音パネルおよび木製遮音壁の
一例を示し、図において、軸組1の表面側(騒音発生源
側)とその背面側に複数の半割り丸太2と背面板3がそ
れぞれ取り付けられ、かつ複数の半割り丸太2と背面板
3との間に空気層4が形成されている。
【0029】軸組1は上下横枠1a,1bとこの上下横
枠1a,1bの両端部間に設置された左右竪枠1c,1
cとこの左右竪枠1c,1cの中間部間に設置された中
枠1dとから横に長い矩形枠状に形成され、中枠1dは
必要に応じて複数段に設置されている。
【0030】上下横枠1a,1b、左右竪枠1c,1c
および中枠1dはいずれも、鋼板を所定の断面形状に曲
げ加工したものや軽量形鋼などから形成され、いずれも
亜鉛メッキ処理などの防錆処理が施されている。また、
これらの枠材どうしは互いに溶接または連結ボルトなど
によって一体的に連結されている。
【0031】なお、これら枠部材の断面形状は一定の曲
げ剛性を確保でき、かつ組み立ておよび半割り丸太2の
取り付けに支障をきたさない断面形状であれば、特に限
定されるものではない。
【0032】半割り丸太2は間伐材からなる丸太をその
材軸方向に二つ割りにしたもので、軸組1の表面側に互
いに密着させ、かつ鉛直に立てた状態に添え付けられて
いる。そして、それぞれ軸組1の上下横枠1a,1bお
よび中枠1dに各枠材側からタッピングビス等によるビ
ス止め、釘止め、あるいはボルト止めすることによって
軸組1に固定されている。
【0033】背面板3は、上下横枠1a,1bなどと同
様に亜鉛メッキ処理などの防錆処理が施された薄鋼板か
ら形成され、かつ周囲と中間部を上下横枠1a,1b、
左右竪枠1c,1cおよび中枠1dに溶接またはねじ止
めすることにより軸組1の背面側に取り付けられてい
る。
【0034】また、軸組1の背面側に背面板3が取り付
けられていることにより、背面板3と複数の半割り丸太
2との間に軸組1の厚さに相当する厚さの空気層4が形
成されている。また左右竪枠1c,1cの中間部間に中
枠1dが取り付けられていることにより、空気層4は中
枠1dによって上下に仕切られている。
【0035】このようにして形成された木製遮音パネル
5は、例えば図3に図示するようにH形鋼からなる支柱
6,6間に建て込まれ、両端が固定金具7を介して支柱
6にそれぞれ固定されている。
【0036】この場合、例えば図2(b)に図示するよ
うに木製遮音パネル5の両端は、支柱6のフランジ6
a,6a間に挿入され、かつ木製遮音パネル5の竪枠1
cと支柱6の背面側のフランジ6a間に固定金具7が嵌
合されている。
【0037】この場合の固定金具7としては、例えばバ
ネの反発力を利用して木製遮音パネル5の両端を支柱6
のフランジ6a,6a間に固定するようにしたもの等が
使用されている。このようなバネの反発力を利用した固
定金具7を使用すれば、木製遮音パネル5のメンテナン
ス等の際に、木製遮音パネル5の取り付けおよび取り外
しをきわめて簡単に行なうことができる。なお、固定金
具としては、木製遮音パネル5の両端をボルトで直接固
定する方式のものでもよい。
【0038】こうして例えば高速道路などの沿線に所定
間隔おきに立設された支柱6、6間に、木製遮音パネル
5が取り付けられていることで、道路に沿って連続する
木製遮音壁が構築されている。
【0039】この場合、木製遮音パネル5は、半割り丸
太2が取り付けられている側を道路側に、背面板3が取
り付けられている側を民家側に向けて設置され、また背
面板3には周囲の景観とマッチするような塗装または着
色が施されている。
【0040】そして、このような構成の木製遮音パネル
5を使用することで、複数の半割り丸太2と背面板3と
の間に空気層4が設けられていることから、一般的な遮
音壁に要求される1000HZ で30dB以上、400
Z で25dB以上の遮音性能が期待される。また、表
面側(騒音発生源側)に半割り丸太2が取り付けられて
いることから、周囲の自然的景観を損なうことなく、自
然にマッチした防音壁を構築できる。発明の実施の形態
2.図4(a),(b),(c)は、この発明に係る木
製遮音パネルおよび木製遮音壁の他の一例を示し、図に
おいて、特に図1〜図3で図示するような軸組1はな
く、背面板3の表面側(騒音発生源側)に複数の半割り
丸太2が互いに密着させ、かつ鉛直に立てた状態に取り
付けられている。また、背面板3と複数の半割り丸太2
との間に空気層4が形成されている。
【0041】この場合の背面板3の上端部と下端部に補
強リブ3aと3bがそれぞれ形成され、さらに中間部に
補強リブ3cが形成され、いずれの補強リブも背面板3
の横方向に連続して形成されている。
【0042】補強リブ3aと補強リブ3bは背面板3の
上端部と下端部をそれぞれ半割り丸太2側に折り曲げて
形成され、補強リブ3cは背面板3の中間部を半割り丸
太2側に突出するように折り曲げて形成されている。
【0043】この場合、特に上下両端部の補強リブ3a
と3bには表面側から背面側に下り勾配となるように水
勾配が付けられている。
【0044】また、背面板3は、亜鉛メッキ処理などの
表面処理が施された薄鋼板をプレス加工する等すること
により、上下両端部の補強リブ3aおよび3b、中間部
の補強リブ3cとともに一体的に形成されている。
【0045】また、各半割り丸太2の上下両端部には、
背面板3の上下補強リブ3a,3bの水勾配に対応して
テーパが形成されている。そして、各半割り丸太2は、
背面板3の補強リブ3aと3b間に立て込まれ、かつ各
半割り丸太2は背面板3側から各半割り丸太2側にくぎ
またはタッピングビスを打ち込むことによって背面板3
に固定されている。
【0046】この場合、各半割り丸太2が背面板3から
少し離れた状態に立て込まれていることで、背面板3と
各半割り丸太2との間に空気層4が形成されている。
【0047】そして、このような構成の木製遮音パネル
5によれば、複数の半割り丸太2と背面板3との間に空
気層4が設けられていることから、一般的な遮音壁に要
求される1000HZ で30dB以上、400HZ で2
5dB以上の遮音性能が期待される。また、表面側(騒
音発生源側)に半割り丸太2が取り付けられていること
から、周囲の自然的景観を損なうことなく、自然にマッ
チした防音壁を構築できる。
【0048】なお、図4(c)に図示するように補強リ
ブ3aと3bの端部に真下に突出する水切り片3dをそ
れぞれ補強リブ3aと3bの長手方向に連続して形成
し、そして半割り丸太2の上端部を水切り片3dの内側
に挿入してもよい。こうすることで半割り丸太2の上端
部を確実に固定できるとともに、外観的にも見栄えがよ
い。発明の実施の形態3.図5(a),(b)は、同じ
くこの発明に係る木製遮音パネルおよび木製遮音壁の他
の一例を示し、図において、特に図1と2で図示するよ
うな軸組1はなく、背面板3の表面側(騒音発生源側)
に複数の半割り丸太2が互いに密着させ、かつ鉛直に立
てた状態に取り付けられている。また、複数の半割り丸
太2と背面板3との間に空気層4が形成されている。
【0049】この場合の背面板3は、亜鉛メッキ処理な
どの表面処理が施された薄鋼板をプレス加工する等する
ことにより波板状に形成されている。また、各半割り丸
太2は、背面板3の谷部3d側から各半割り丸太2側に
くぎまたはタッピングビスを打ち込むことによって背面
板3に固定されている。
【0050】また、背面板3が波板状に形成され、背面
板3の表側に凹部が形成されていることで、複数の半割
り丸太2と背面板3との間に横方向に連続する空気層4
が上下方向に所定間隔おきに形成されている。
【0051】そして、このような構成の木製遮音パネル
5によれば、複数の半割り丸太2と背面板3との間に空
気層4が設けられていることから、一般的な遮音壁に要
求される1000HZ で30dB以上、400HZ で2
5dB以上の遮音性能が期待される。また、表面側(騒
音発生源側)に半割り丸太2が取り付けられていること
から、周囲の自然的景観を損なうことなく、自然にマッ
チした防音壁を構築できる。
【0052】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおりであり、
特に複数の半割り丸太と背面板との間に中空層が設けら
れていることから、従来の木製遮音部材にはほとんど期
待できなかった吸音性がある。また、表面側に設けられ
た隙間または孔から空気層に入射する騒音音波が空気層
で吸収減衰されるため、吸音性性能は非常に高い。
【0053】また、表面側(騒音発生源側)に半割り丸
太が取り付けられていることから、周囲の自然的景観を
損なうことなく、自然にマッチした遮音壁を構築でき
る。
【0054】さらに、半割り丸太は林野事業で大量に発
生する間伐材で形成されているので、森林資源を大いに
活用でき、今後の需要増大が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】木製遮音パネルの一例を示し、(a)はその平
面図、(b)はその一部破断正面図である。
【図2】(a)は木製遮音パネルの一例を示す斜視図、
(b)は木製遮音壁の一部平面図である。
【図3】木製遮音壁の一部正面図である。
【図4】木製遮音パネルの一例を示し、(a),(c)
はその一部斜視図、(b)は半割り丸太および背面板の
一部斜視図である。
【図5】木製遮音パネルの一例を示し、(a)はその一
部斜視図、(b)は半割り丸太および背面板の一部斜視
図である。
【図6】(a),(b)は従来の木製遮音パネルの一例
を示す一部斜視図である。
【符号の説明】
1 軸組 1a 上枠 1b 下枠 1c 竪枠 1d 中枠 2 半割り丸太 3 背面板 3a 補強リブ 3b 補強リブ 3c 補強リブ 3d 水切り片 4 空気層 5 木製遮音パネル 6 支柱 6a フランジ 6b フランジ 7 固定金具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸組とその表面側と背面側にそれぞれ取
    り付けられた複数の半割り丸太と背面板とから構成さ
    れ、かつ前記複数の半割り丸太と背面板との間に空気層
    が設けられていることを特徴とする木製遮音パネル。
  2. 【請求項2】 背面板とその表面側に取り付けられた複
    数の半割り丸太とから構成され、かつ前記複数の半割り
    丸太と背面板との間に空気層が設けられていることを特
    徴とする木製遮音パネル。
  3. 【請求項3】 表面側に空気層に連通する隙間または孔
    が複数設けられていることを特徴する請求項1または2
    記載の木製遮音パネル。
  4. 【請求項4】 背面板は波板状に形成されていることを
    特徴する請求項1、2または3記載の木製遮音パネル。
  5. 【請求項5】 所定間隔をおいて立設された複数の支柱
    とこの支柱間に取り付けられた複数の木製遮音パネルと
    から構成され、前記木製遮音パネルは軸組とその表面側
    と背面側にそれぞれ取り付けられた複数の半割り丸太と
    背面板とから構成され、かつ前記複数の半割り丸太と背
    面板との間に空気層が設けられていることを特徴とする
    木製遮音壁。
  6. 【請求項6】 所定間隔をおいて立設された複数の支柱
    とこの支柱間に取り付けられた複数の木製遮音パネルと
    から構成され、前記木製遮音パネルは背面板とその表面
    側に取り付けられた複数の半割り丸太とから構成され、
    かつ前記複数の半割り丸太と背面板との間に空気層が設
    けられていることを特徴とする木製遮音壁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7474119B2 (en) 2003-09-24 2009-01-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Logic circuit apparatus and timeshare operating method of a programmable logic circuit
JP2021075870A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 Jfe建材株式会社 遮音パネル及び遮音壁

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