JP7138420B2 - 不織布ダスター及び不織布ダスターの製造方法 - Google Patents
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Description
合成樹脂繊維によるスパンボンド不織布に対してパルプ繊維が一方面から水流絡合されたパルプ混合不織布からなる不織布ダスターであり、
坪量が40~70g/m2であり、
スパンボンド不織布の目付量が10~25g/m2であり、
パルプ繊維の割合が60~80質量%、スパンボンド不織布の割合が20~40質量%であり、
乾燥引張強度が、縦方向で2,000~3,400cN/25mm、横方向で700~1,600cN/25mmであり、
前記スパンボンド不織布を構成する合成樹脂繊維が、着色料が練りこまれて色付けされ、ヘプタン、20%エタノール、4%酢酸及び水に対する溶出試験において、ヘプタンが150μg/ml以下、20%エタノール、4%酢酸及び水が30μg/ml以下である、着色繊維であり、
かつ、前記パルプ繊維とスパンボンド不織布を構成する着色繊維の色が異なり、合成樹脂繊維及びパルプ繊維がインキによって外的に着色されておらず、パルプ繊維面とスパンボンド不織布面の色の差が視認される、
ことを特徴とする不織布ダスターである。
パルプ繊維が非着色であってISO白色度が85%以上の漂白パルプであるとともにNBKPを95質量%以上含み、合成樹脂繊維が白色以外の色に着色されているものであって、その太さが18~22μmである、上記第一の手段の不織布ダスター。
着色料が練りこまれて色付けされ、ヘプタン、20%エタノール、4%酢酸及び水に対する溶出試験において、ヘプタンが150μg/ml以下、20%エタノール、4%酢酸及び水が30μg/ml以下である、合成樹脂繊維による目付量10~25g/m2のスパンボンド不織布の上に、乾燥パルプシートを積層する積層工程と、
ノズル径0.5~1.5mmφのノズルから乾燥パルプシート面に100~110barの圧力で水流を噴射する水流絡合工程と、
を有し、
合成樹脂繊維及びパルプ繊維がインキによって外的に着色する工程を有さず、
乾燥引張強度が、縦方向で2,000~3,400cN/25mm、横方向で700~1,600cN/25mmであり、前記パルプ繊維とスパンボンド不織布を構成する着色繊維の色が異なり、パルプ繊維面とスパンボンド不織布面の色の差が視認される不織布ダスターとする、
ことを特徴とする不織布ダスターの製造方法である。
パルプ繊維が非着色であってISO白色度が85%以上の漂白パルプであるとともにNBKPを95質量%以上含み、合成樹脂繊維が白色以外の色に着色されているものであって、その太さが18~22μmである、上記第三の手段の不織布ダスターの製造方法である。
JIS P 8113(1998)の引張試験に従って測定した。試験片は縦・横方向ともに巾25mm(±0.5mm)×長さ150mm程度に裁断したものを用いた。試験機は、ミネベア株式会社製ロードセル引張り試験機TG-200Nを用いた。つかみ間隔は100mmに設定した。測定は、試験片の両端を試験機のつかみに締め付け、紙片を上下方向に引張り荷重をかけ、紙が破断する時の指示値(デジタル値)を読み取る手順で行った。引張速度は100mm/minとした。縦方向、横方向ともに各々5組の試料を用意して各5回ずつ測定し、その測定値の平均を各方向の乾燥引張強度とした。(試料の調整は、JIS P 8111(1998))なお、縦横比は、測定値から算出する。
JIS L 1096 E法(2010)に規定されるマーチンデール法により測定した。実施例1、実施例2及び比較例1については、スパンボンド不織布面とパルプ繊維面とについて行い、表裏の繊維構成に差のない比較例2~比較例9については一方面のみ行った。摩耗試験機は、グロッツ・ベッケルト製マーチンデール試験機を用いた。摩擦を加える素材は標準摩擦布、荷重は9Kpa、WET条件(38mmφの試験片を300μLの水で全体を湿らす)、動きはリサージュとして行った。WET条件は、試料面を霧吹きで吹くことによる。
吸水量の測定は下記(1)~(5)のとおりに行った。
(1)試験片の質量を電子天秤(A&D HR300等)により測定する。
(2)試験片よりも大きいトレイ(例えば、内寸:215mm×160mm)に、20mm程度の深さとなるように、25℃の水を入れる。
(3)試験片を、試験片以上の大きさの剛性のある平網(例えば、120mm×120mm、網目15mm)の上に拡げて載せ、前記水を入れたトレイ内におろして、水面に接触するように試験片を浸水させる。
(4)試験片の表面にまで十分に水が浸みこんだら、平網を水面より真上に上げ、ピンセットにより試験片の角を摘み、そのまま30秒静止する。
(5)30秒後に吸水した試験片の質量を電子天秤により測定し、下記式により1m2当たりの吸水量を算出する。
吸水量(g/m2)=((上記(4)で測定した吸水した試験片の質量)-(上記(1)で測定した試験片の質量))×100(注:m2に換算するため、100倍する)
吸油量の測定は下記(1)~(5)のとおりとした。
(1)試験片の質量を電子天秤(A&D HR300等)により測定する。
(2)試験片よりも大きいトレイ(例えば、内寸:215mm×160mm)に、20mm程度の深さとなるように、25℃のサラダ油(日清サラダ油:日清オイリオグループ株式会社製)を入れる。
(3)試験片を、試験片以上の大きさの剛性のある平網(例えば、120mm×120mm、網目30mm)の上に拡げて載せ、前記サラダ油を入れたトレイ内におろして、油面に接触するように試験片を浸油させる。
(4)試験片の表面にまで十分にサラダ油が浸みこんだら、平網を油面より真上に上げ、そのまま30秒静止した後、ピンセットにより試験片の角を摘み、予め秤量された測定容器に試験片を移す。このとき、平網を油面より上げて静止を開始してから測定容器に移すまで30秒を超えないようにする。
(5)試験片が入った測定容器の質量を電子天秤により測定し、その測定値より測定容器の質量を差し引いて、吸油後の試験片の質量を算出する。そして、下記式により1m2当たりの吸油量を算出する。
吸油量(g/m2)=((上記(4)で測定した吸油した試験片の質量)-(上記(1)で測定した試験片の質量))×100(注:m2に換算するため、100倍する)
染色堅ろう度を測る色泣き試験方法(大丸法)に基づいて次のようにして測定した。まず、各例に係る試験片を白布に縫い付けた試料、次亜塩素酸ナトリウム0.02%溶液(表中「次亜」と表記)、アルコール76%、洗剤に試験片の2cm分を浸漬する。2時間経過後、試料を引き上げて自然乾燥し、試験片から白布への汚染の程度を判定する。判定は、JIS L 0801染色堅ろう度試験方法に基づいて、汚染用グレースケールにて判断する。なお、5級は、色泣きがない、4~5級は、色泣きが僅かにある、4級以下は色泣きありを示す。
Claims (4)
- 合成樹脂繊維によるスパンボンド不織布に対してパルプ繊維が一方面から水流絡合されたパルプ混合不織布からなる不織布ダスターであり、
坪量が40~70g/m2であり、
スパンボンド不織布の目付量が10~25g/m2であり、
パルプ繊維の割合が60~80質量%、スパンボンド不織布の割合が20~40質量%であり、
乾燥引張強度が、縦方向で2,000~3,400cN/25mm、横方向で700~1,600cN/25mmであり、
前記スパンボンド不織布を構成する合成樹脂繊維が、着色料が練りこまれて色付けされ、ヘプタン、20%エタノール、4%酢酸及び水に対する溶出試験において、ヘプタンが150μg/ml以下、20%エタノール、4%酢酸及び水が30μg/ml以下である、着色繊維であり、
かつ、前記パルプ繊維とスパンボンド不織布を構成する着色繊維の色が異なり、合成樹脂繊維及びパルプ繊維がインキによって外的に着色されておらず、パルプ繊維面とスパンボンド不織布面の色の差が視認される、
ことを特徴とする不織布ダスター。 - パルプ繊維が非着色であってISO白色度が85%以上の漂白パルプであるとともにNBKPを95質量%以上含み、合成樹脂繊維が白色以外の色に着色されているものであって、その太さが18~22μmである、請求項1記載の不織布ダスター。
- 着色料が練りこまれて色付けされ、ヘプタン、20%エタノール、4%酢酸及び水に対する溶出試験において、ヘプタンが150μg/ml以下、20%エタノール、4%酢酸及び水が30μg/ml以下である、合成樹脂繊維による目付量10~25g/m2のスパンボンド不織布の上に、乾燥パルプシートを積層する積層工程と、
ノズル径0.5~1.5mmφのノズルから乾燥パルプシート面に100~110barの圧力で水流を噴射する水流絡合工程と、
を有し、
合成樹脂繊維及びパルプ繊維がインキによって外的に着色する工程を有さず、
乾燥引張強度が、縦方向で2,000~3,400cN/25mm、横方向で700~1,600cN/25mmであり、前記パルプ繊維とスパンボンド不織布を構成する着色繊維の色が異なり、パルプ繊維面とスパンボンド不織布面の色の差が視認される不織布ダスターとする、
ことを特徴とする不織布ダスターの製造方法。 - パルプ繊維が非着色であってISO白色度が85%以上の漂白パルプであるとともにNBKPを95質量%以上含み、合成樹脂繊維が白色以外の色に着色されているものであって、その太さが18~22μmである、請求項3記載の不織布ダスターの製造方法。
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