JP5179545B2 - ガスセンサ - Google Patents

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    • G01N27/4078Means for sealing the sensor element in a housing

Description

本発明は、特定ガスの濃度を検出するための検出素子を備えるガスセンサに関するものである。
自動車エンジンなどの内燃機関の排気通路に取り付けられ、排気ガス中の特定ガス(例えばNOx(窒素酸化物)や酸素)の濃度に応じて出力が変化する検出素子を備えたガスセンサが知られている。検出素子は、固体電解質体に一対の電極を設けたセルを少なくとも1つ以上有する構成をなし、特定ガスの濃度に応じてセルに流れる電流やセルに生じる起電力といった出力が変化する。この検出素子は、上記の特定ガスの濃度に応じて出力が変化する検出部を先端側に有し、胴部の径方向周囲が、ガスセンサを排気管に取り付けるための主体金具に取り囲まれ、主体金具内に設けられる滑石や窒化ホウ素、または、ガラス等のシール充填材により気密状に保持される。また、検出素子の後端側は主体金具よりも後方に突出され、主体金具の後端側に取り付けられる外筒によって取り囲まれる。外筒の後端側内部にはゴムからなる弾性部材が嵌め込まれ、外筒内は密閉される。
検出素子の後端部には、先端部に位置する検出部からの出力を取り出すための複数の出力取出部(例えば、検出素子の後端部の表面に形成される電極パッド)が設けられる。これら出力取出部(電極パッド)には、弾性部材を挿通して検出素子と外部回路とを電気的に接続する複数のリード線のそれぞれに設けられる導通部材(金属端子)が接続される。外筒内にはさらに、絶縁セラミックからなるセパレータが配置される。導通部材はセパレータの内部に収容され、互いに非接触の状態に維持される(例えば特許文献1参照)。また、このセパレータにより、導通部材と外筒との間の絶縁を確保している。
特開2009−216388号公報
しかしながら、例えば密閉された外筒内の雰囲気に水分が含まれる場合、外界の温度や湿度の変化により外筒内に結露を生ずると、セパレータの表面に水滴が付着し、セパレータに水分が染み込む虞がある。水分の染み込みによってセパレータ自身の絶縁抵抗値が低下すると、検出素子と電気的に接続される導通部材間の絶縁(高い絶縁抵抗値)を確保することが難しくなり、検出素子から正常な出力が得られなくなる。なお、外筒内の雰囲気に水分が浸入するケースとしては、例えば、主体金具内のシール充填材の吸湿による影響が挙げられる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、外筒内に設けられるセパレータの絶縁性を安定して維持することで導通部材間の絶縁性を安定して確保し、検出素子から正常な出力が得られるガスセンサを提供することを目的とする。
本発明の実施態様によれば、軸線方向に延び、特定ガスの濃度を検出するための検出素子と、前記検出素子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、前記主体金具の後端側に取り付けられ、前記検出素子の後端側を取り囲む外筒と、絶縁セラミックからなり、前記外筒内に配置され、自身の内部に、少なくとも、前記検出素子との電気的な接続を行う複数の導通部材を収容するセパレータと、を備え、少なくとも、前記セパレータの表面に、水密性を有するコーティング層が形成されているガスセンサが提供される。
絶縁セラミックからなるセパレータの表面に形成されるコーティング層が、水密性を有するので、外界の温度や湿度の変化により外筒内に結露を生じたとしても、セパレータ内に水分が染み込むのを防止することができる。ゆえに、セパレータの表面に水滴が付着することに起因してセパレータの絶縁抵抗値の低下を引き起こし、セパレータ内に収容される導通部材間の絶縁性が低下することを防止することができる。
本実施態様において、前記コーティング層は、撥水性を有してもよい。コーティング層が撥水性を有すれば、セパレータの表面に水滴が付着しても、表面張力によって広がることがないため、水膜が形成されるのを防止することができる。よって、セパレータの表面上で水膜が形成された場合に、水膜を媒介する漏れ電流(例えば、水膜を介して導通部材と外筒間にリークする漏れ電流)を生じてしまう虞がない。
本実施態様において、前記コーティング層は、ガラスからなるものであってもよい。ガラスからなるコーティング層を形成すれば、水密性と耐熱性を得られる。ガスセンサは高温のガスによる熱の影響を受ける場合があるため、耐熱性を有するコーティング層を形成することは、セパレータの絶縁性を長期間にわたって維持する観点から望ましい。また、コーティング層の耐久性も確保することができる。
本実施態様において、前記検出素子は、後端部に、前記導通部材との電気的な接続を行う電極パッドを有してもよい。また、前記セパレータは、さらに、前記検出素子の前記後端部を、内部に収容してもよく、前記導通部材と前記電極パッドとの電気的な接続は、前記セパレータ内で行われてもよい。セパレータの表面に水滴の付着があった場合、漏れ電流は、導通部材(検出素子)と外筒との間で生ずることが多い。導通部材と電極パッドとの電気的な接続がなされる部位(接点)をセパレータ内に収容することで、接点を露出から保護することができ、接点と外筒との間で漏れ電流が発生することを防止することができる。
NOxセンサ1の断面図である。 図1における二点鎖線Aで囲んだ部分を拡大した図である。
以下、本発明を具体化したガスセンサの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、一例としてのNOxセンサ1の構造について、図1を参照して説明する。なお、図1ではNOxセンサ1の軸線O方向(一点鎖線で示す。)を上下方向として図示し、内部に保持する検出素子10の先端部11側をNOxセンサ1の先端側、後端部12側をNOxセンサ1の後端側として説明する。
図1に示すNOxセンサ1は、自動車の排気管(図示外)に取り付けられ、内部に保持する検出素子10の検出部18が排気管内を流通する排気ガスに曝されて、その排気ガス中に含まれる特定ガスとしてNOxの濃度を検出する。
検出素子10は公知にあるような軸線O方向に延びる細幅の板形状をなし、NOx濃度の検出を行うガス検出体14と、そのガス検出体14を早期活性化させるために加熱を行うヒータ体15とが互いに積層され、略角柱状をなす積層体として一体化されたものである。なお、図1では、紙面左右方向を板厚方向、紙面表裏方向を板幅方向として示している。ガス検出体14は、各々ジルコニアを主体とする固体電解質体上に一対の電極を形成した第1酸素ポンプセル、第2酸素ポンプセル等を有する構成をなし、その構成は特開2010−122187号公報にて公知であるため、詳述は省略する。そして、検出素子10(ガス検出体14)の先端側には、上記した第2酸素ポンプセル等が位置する検出部18(言い換えれば、NOxの濃度を検出する部位)が位置する。また、検出素子10の後端側の後端部12には、ガス検出体14やヒータ体15との電気的な接続を図るための6つの電極パッド16(図1ではそのうちの2つを図示している。)が形成されている。なお、本実施の形態では検出素子10を本発明における「検出素子」として説明を行うが、厳密には、検出素子の構成としてヒータ体15は必ずしも必要ではなく、ガス検出体14が本発明の「検出素子」に相当する。
検出素子10の胴部13の中央よりやや先端側の位置には、有底筒状ながら底壁に開口25を有する金属製の金属カップ20が配置されている。検出素子10は、開口25を通じて金属カップ20に挿通されており、開口25から先端側に、検出部18が形成された先端部11が突出されている。金属カップ20は主体金具50内に検出素子10を保持するための部材であり、底壁の縁部分には、底壁から外周壁にかけてテーパ状をなす先端周縁部23が形成されている。金属カップ20内には、アルミナ製のセラミックリング21と、滑石粉末を圧縮して固めた滑石リング22とが検出素子10の周囲を取り巻きつつ軸線O方向に層状に配置され、収容されている。滑石リング22は金属カップ20内で押し潰されて細部に充填されており、これにより、検出素子10が金属カップ20内で位置決めされて、保持されている。
金属カップ20と一体となった検出素子10は、その周囲を、筒状の主体金具50に取り囲まれて保持されている。主体金具50はNOxセンサ1を自動車の排気管(図示外)に取り付け固定するためのものであり、外周先端側に、排気管への取り付け用の雄ねじが形成された取付部51が設けられている。この取付部51よりも先端側には、後述するプロテクタ8が係合される先端係合部56が形成されている。また、主体金具50の外周中央には取り付け用の工具が係合する工具係合部52が形成されている。工具係合部52の後端側には、後述する外筒30が係合される後端係合部57が形成されており、さらにその後端側に、主体金具50内に検出素子10を加締め保持するための加締部53が形成されている。そして工具係合部52と取付部51との間には、排気管に取り付けた際のガス抜けを防止する環状のガスケット55が嵌挿されている。
次に、主体金具50の内周には、取付部51付近に段状の部位が設けられており、その段状の部位には、前述した検出素子10を保持する金属カップ20の先端周縁部23が係止されている。そして主体金具50の内周には、滑石リング26が、自身に検出素子10を挿通させた状態で、金属カップ20の後端側から装填されている。さらにその滑石リング26を後端側から押さえるように、筒状のスリーブ27が、自身に検出素子10を挿通させつつ主体金具50内に嵌め込まれている。スリーブ27は後端側外周に、段状に形成された肩部28を有し、その肩部28に、円環状のパッキン29が配置されている。この状態で主体金具50の加締部53が内向きに加締められ、パッキン29を介し、スリーブ27の肩部28を先端側に向けて押圧している。この加締めによって、スリーブ27に押圧された滑石リング26が主体金具50内で押し潰されて、細部にわたって充填されている。そして、この滑石リング26と、金属カップ20内にあらかじめ装填された滑石リング22とによって、金属カップ20および検出素子10が、主体金具50内で位置決め保持される。
主体金具50の先端係合部56は筒状に形成されており、プロテクタ8が嵌められている。このプロテクタ8は、検出素子10の先端部11の外周を取り囲んで、検出素子10を、被水や物理的な衝撃による折損等から保護している。プロテクタ8は、抵抗溶接やレーザ溶接によって先端係合部56に固定されている。このプロテクタ8は、有底筒状の内側プロテクタ90と、内側プロテクタ90の外周面との間に空隙を有した状態でその径方向周囲を取り囲む筒状の外側プロテクタ80とから構成される2重構造を有する。
内側プロテクタ90には、周壁92の後端側に複数の内側導入孔95と、周壁92の先端側に複数の水抜き孔96と、底壁93に排出口97とが開口されている。そして開口端側(後端側)の基端部91が先端係合部56の外周に係合されている。また、外側プロテクタ80には、周壁82の先端側に、複数の外側導入孔85が開口されている。そして、開口端側の基端部81が内側プロテクタ90の基端部91の外周に係合されている。その状態で、基端部81の外周にレーザ溶接が施されており、内側プロテクタ90の基端部91ごと主体金具50の先端係合部56に接合され、外側プロテクタ80と内側プロテクタ90とが主体金具50に固定されている。さらに、外側プロテクタ80と内側プロテクタ90との間の空隙を閉じるように、外側プロテクタ80の先端部83が内側プロテクタ90の周壁92に向けて、内側に折り曲げられている。
一方、主体金具50に保持される検出素子10の後端部12は、主体金具50の後端(加締部53)よりも後方に突出されており、その後端部12に、絶縁性セラミックス(本実施形態では、アルミナ)からなる筒状のセパレータ60が被せられている。セパレータ60は、先端側セパレータ61と後端側セパレータ66とからなり、先端側セパレータ61に設けられた径方向外側に突出する鍔部62に対して、後端側セパレータ66が係合されている。先端側セパレータ61は、検出素子10の後端部12に形成された6つの電極パッド16と、電極パッド16のそれぞれと電気的に接続される6つの接続端子(金属端子)44(図1ではそのうちの4つを図示している。)との接続部位(接点)を、内部に収容する。換言すると、接続端子44と電極パッド16との電気的な接続は、先端側セパレータ61内で行われる。後端側セパレータ66は、各接続端子44とNOxセンサ1の外部に引き出される6本のリード線41との接続部位を内部に収容する。
そして、セパレータ60が嵌められた検出素子10の後端部12の周囲を囲うように、金属製で筒状の外筒30が配設されている。外筒30は、先端側の開口端31が、主体金具50の後端係合部57の外周に係合されている。その開口端31は外周側から加締められ、さらに外周を一周してレーザ溶接が施されて、後端係合部57に接合されており、これにより、外筒30と主体金具50とが一体となっている。
また、外筒30と先端側セパレータ61との間の間隙には、金属製で筒状の保持金具42が配設されている。保持金具42は、自身の後端を内側に折り曲げて構成した支持部43を有する。保持金具42の内部に挿通される先端側セパレータ61の鍔部62が支持部43に係合されて、先端側セパレータ61が保持金具42に保持される。この状態で、保持金具42が配置された部分の外筒30の外周面が内向きに加締められることにより、先端側セパレータ61を支持した保持金具42が外筒30に固定されている。
次に、外筒30の後端側の開口には、フッ素系ゴム製の弾性部材45が嵌め込まれ、外筒30内が密閉されている。弾性部材45は6つの挿通孔46(図1ではそのうちの2つを図示している。)を有し、各挿通孔46に、セパレータ60から引き出された上記6本のリード線41が挿通されている。この状態で弾性部材45は、後端側セパレータ66を先端側セパレータ61に押圧しつつ、外筒30の外周から加締められて、外筒30の後端に固定されている。
本実施の形態のNOxセンサ1は、セパレータ60の表面上に、コーティングが施されている。具体的には、図2に示すように、セパレータ60を構成する先端側セパレータ61の表面全体と、後端側セパレータ66の表面全体とに、それぞれ、コーティング層64と、コーティング層69とが形成されている。本実施の形態のコーティング層64,69は、その一例として、フッ素あるいはフッ素系化合物(例えばテフロン(登録商標)など)からなり、水密性(防水性)および撥水性を有する。
前述したように、先端側セパレータ61および後端側セパレータ66は、外筒30内に配置される。例えば、外筒30内の雰囲気に水分が含まれる場合、先端側セパレータ61および後端側セパレータ66の表面上で結露を生じて水滴が付着することがある。このような場合であっても、セパレータ60の表面上に形成されたコーティング層64,69が水密性を有するため、水分が、先端側セパレータ61および後端側セパレータ66内に染み込むことがない。したがって、セパレータ60の内部に水分が染み込んだ場合に、セパレータ60自身の絶縁抵抗値が低下し、例えば接続端子44同士の間での絶縁性を確保できなくなる虞がない。また、コーティング層64,69が撥水性を有するため、セパレータ60の表面上に付着した水滴が表面張力による広がりを得て水膜を形成してしまうことがない。したがって、セパレータ60の表面上で水膜が形成された場合に、例えば接続端子44と保持金具42を介し外筒30の内面との間で、水膜を媒介する漏れ電流を生じてしまう虞がない。以上のことから、本実施の形態では、セパレータ60の表面にコーティング層64,69を設けたことにより、セパレータ60の絶縁性を長期間にわたって維持することができ、信頼性の高いNOxセンサ1を提供することができる。
また、本実施の形態では、検出素子10の後端部12にセパレータ60を被せる構成を有することで、接続端子44と電極パッド16との接続部位(接点)を、セパレータ60内に収容している。このため、接点を露出から保護することができ、セパレータ60の表面上で水膜が形成された場合でも、接点と外筒30との間で漏れ電流が発生することを防止することができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。本実施の形態では、セパレータ60の表面上に形成するコーティング層64,69を、フッ素あるいはフッ素系化合物からなるものとした。これに限らず、コーティング層64,69として、例えばガラスからなるものを用いてもよい。ガラスからなるコーティング層を形成すれば、水密性と耐熱性を得られる。NOxセンサ1は排気管に取り付けられて使用され、高温の排気ガスにより熱の影響を受ける場合があるため、耐熱性を有するコーティング層を形成することは望ましい。また、コーティング層の耐久性も確保することができるので、セパレータの絶縁性を長期間にわたって維持することができる。
また、例えば図2に示すように、外筒30の内面上にも、コーティング層35を形成してもよい。コーティング層35の成分として、フッ素またはフッ素化合物、あるいは、ガラスからなるものであるとよい。外筒30の内面上にコーティング層35を有すれば、セパレータ60の表面上に付着した水滴が表面張力により広がり水膜を形成した場合でも、例えば接続端子44と外筒30との間での漏れ電流の発生を防止することができる。上記のように耐熱性を重視したガラスからなるコーティング層64,69を形成した場合において、外筒30の内面上にもコーティング層35を有することは、特に有効である。
また、外筒30内の全体(外筒30の内面だけでなく、接続端子44、セパレータ60、保持金具42、検出素子10など、外筒30内に収容される部品等を含む)に、コーティング層を形成してもよい。例えば、外筒30内に微量のフッ素化合物を入れた状態でNOxセンサ1を作製し、フッ素化合物が気化するように熱処理等を行って、外筒30内の全体にフッ素系コーティングが施されるようにするとよい。この場合、接続端子44が検出素子10の電極パッド16に接触した状態でコーティングが施されるようにすれば、両者の接点にはコーティングが施されることがなく、電気的な接続が妨げられることがない。あるいは、あらかじめ接続端子44や検出素子10にコーティングを施すのであれば、接点となる部位にはマスキングを施した状態でコーティングを行い、コーティング層の形成後にマスキングを除去すればよい。
本実施の形態では、セパレータ60が、先端側セパレータ61と後端側セパレータ66とから構成される2分割型のセパレータを例に挙げた。これに限らず、セパレータの構成としては先端側セパレータと後端側セパレータとが一体に成型された構成、または、検出素子の軸方向に沿った向きに2分割される構成であってもよい。
また、本実施の形態では、ガスセンサの一例としてNOx濃度の検出が可能なNOxセンサ1を挙げた。これに限らず、例えば、酸素濃度を二値的に検出する(理論空燃比等の特定空燃比を境にして出力が急変する)タイプの酸素センサ、酸素濃度に応じて出力がリニアに変化する全領域空燃比センサ(リニア酸素センサ)、HCセンサ等の各種のガスセンサに、本発明を適用してもよい。特に、検出素子の検出部を構成するセル(固体電解質体と一対の検出電極)を流れる電流が1mA以下であり、その電流に基づき特定ガスの濃度の検出を行うガスセンサに対し、本発明は有効である。また、検出素子は、板状の形態に限られず、筒状の形態であってもよい。
少なくともセパレータの表面にコーティング層を形成した本発明の効果を確認するため、以下の評価試験を行った。フッ素化合物からなるコーティング層を形成したセパレータを用いて作製したNOxセンサのサンプル1と、セパレータにコーティングを施さずに作製したNOxセンサのサンプル2とを、それぞれ10本ずつ用意した。なお、サンプル1、サンプル2の作製時に、外筒内にスポイトで水滴を1滴ずつ垂らした状態で外筒と主体金具とを接合し、外筒内を密閉した。サンプル1とサンプル2とを、全体が水中に没するように浴槽(水槽)中に浸し、浴槽をホットプレートで加熱した。封入した水滴による結露を生じさせるため、30分間の加熱(電源ON)と、90分間の冷却(電源OFF)とを10回ずつ繰返して行い、水温を、40℃〜100℃の間で周期的に変動させた。試験後に、各サンプルの外面に着いた水滴を拭き取り、サンプル毎に、検出素子のヒータ電極側の電極パッドに接続される接続端子が取り付けられたリード線と、ガス検出体のNOx検出電極(NOx濃度に応じて出力が変化するセルの電極)側の電極パッドに接続される接続端子が取り付けられたリード線との間の常温時絶縁抵抗値を測定した。このとき、電圧100V印加時の絶縁抵抗値が20MΩ以下で、セパレータの絶縁性を確保できなくなったサンプルの本数を確認したところ、サンプル1は0本だったのに対し、サンプル2は8本あった。さらに、上記のガス検出体のNOx検出電極側の電極パッドに接続される接続端子が接続されたリード線と外筒(センサボディアース)との間に100Vの電圧を印加し、両者間を流れる漏れ電流の大きさを測定した。このとき、電流値が2μA以上の漏れ電流が生じたサンプルの本数を確認したところ、サンプル1は0本だったのに対し、サンプル2は8本あった。この試験の結果から、セパレータにフッ素コーティングを施せば、明らかに、セパレータの絶縁性を確保できるとともに、外筒内での漏れ電流の発生を防止できることが確認できた。
1 NOxセンサ
10 検出素子
12 後端部
16 電極パッド
30 外筒
44 接続端子
50 主体金具
60 セパレータ
61 先端側セパレータ
66 後端側セパレータ
64,69 コーティング層

Claims (4)

  1. 軸線方向に延び、特定ガスの濃度を検出するための検出素子と、
    前記検出素子の径方向周囲を取り囲んで保持する主体金具と、
    前記主体金具の後端側に取り付けられ、前記検出素子の後端側を取り囲む外筒と、
    絶縁セラミックからなり、前記外筒内に配置され、自身の内部に、少なくとも、前記検出素子との電気的な接続を行う複数の導通部材を収容するセパレータと、
    を備え、
    少なくとも、前記セパレータの表面に、水密性を有するコーティング層が形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記コーティング層は、撥水性を有することを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記コーティング層は、ガラスからなることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  4. 前記検出素子は、後端部に、前記導通部材との電気的な接続を行う電極パッドを有し、
    前記セパレータは、さらに、前記検出素子の前記後端部を、内部に収容し、
    前記導通部材と前記電極パッドとの電気的な接続は、前記セパレータ内で行われることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のガスセンサ。
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