JP7137898B2 - フューエルリッド - Google Patents
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Description
これら文献に記載されたフューエルリッドは、最外層部材としてフューエルリッドアウタの裏面に、インナパネルが重ねられて接合され、このインナパネルによってフューエルリッドアウタの補強が図られている。このようなフューエルリッドには、このフューエルリッドを車両本体側に回転可能に取付けるためのヒンジ部が設けられる。
一方、フューエルリッドの製造の容易化などを図る観点から、回転支持用のヒンジ部を、フューエルリッドのロック用爪部などを備えた他の部材と一体化し、これをインナパネルに取付ける構造を採用したい場合がある。これに対し、従来においては、そのような構造を採用する場合において、インナパネルの小サイズ化、軽量化を図りつつ、フューエルリッド全体の強度を効率よく高め得る手段は提案されていない。
すなわち、フューエルリッドが大きな荷重を受ける場合の代表例として、フューエルリッドの過開き操作があり、これはフューエルリッドが開いた状態でさらにこのフューエルリッドを開こうとする操作である。この場合、フューエルリッドアウタの基端側に、ヒンジインナ部材およびインナパネルからの荷重が入力するとともに、フューエルリッドアウタの先端側に操作者の手からの荷重が入力する。これに対し、本発明によれば、前記した荷重入力がなされ、応力が最も集中し易い領域または近傍が、インナパネルの基端側延設部および先端側延設部によって部分的に補強されている。したがって、インナパネルを小サイズにしつつ、フューエルリッドアウタの補強を効率よく図ることができる。その結果、フューエルリッド全体の軽量化や、製造コストの低減化を図りつつ、フューエルリッド全体の強度を高めることができる。
本実施形態においては、フューエルリッドアウタ2、およびインナパネル3は、金属製とされ、ヒンジインナ部材4は、樹脂製とされている。
図4に示すように、基端側取付け部32aおよび先端側取付け部32bは、ヒンジインナ部材4のベース部41に設けられている爪状の係合突起42を、スライド進入可能とする凹状部33が形成された部位である。これらを互いに係合させることにより、インナパネル3に対するヒンジインナ部材4の組み付けが図られている。このため、基端側取付け部32aおよび先端側取付け部32bの位置が、ヒンジインナ部材4とインナパネル3との相互間における荷重入力の作用点となる。
ここで、基端側延設部34aは、基端側取付け部32aからフューエルリッドアウタ2の基端側の外周縁の位置まで延びた部分であり、本実施形態では、上側および下側の横辺領域30a,30bの一部をフューエルリッドアウタ2の外周縁まで延ばすことにより形成されている。図3に示す直線Laは、基端側取付け部32aと、この基端側取付け部32aからフューエルリッドアウタ2の外周縁の最短距離の部位Paとを結ぶ直線であり、基端側延設部34aは、この直線Laよりもフューエルリッドアウタ2の中心線CL寄りに位置している。これと同様に、先端側延設部34bは、先端側取付け部32bからフューエルリッドアウタ2の先端側の外周縁の位置まで延びた部分であり、横辺領域30a,30bを延ばすことにより形成されている。ここの先端側延設部34bは、先端側取付け部32bと、この先端側取付け部32bからフューエルリッドアウタ2の外周縁の最短距離の部位Pbとを結ぶ直線Lbよりも、フューエルリッドアウタ2の中心線CL寄りに位置している。
人の手が載せられ、下方に強く押し下げられる場合がある。これに対し、インナパネル3のうち、とくに上側の横辺領域30aは、前記の場合に発生する下向き荷重に対する耐久性を高める作用を発揮する。したがって、フューエルリッドFをより頑丈なものとすることが可能である。
CL 中心線(フューエルリッドアウタの)
2 フューエルリッドアウタ
3 インナパネル
32a 基端側取付け部
32b 先端側取付け部
34a 基端側延設部
34b 先端側延設部
4 ヒンジインナ部材
40 ヒンジ部
Claims (1)
- フューエルリッドアウタと、
このフューエルリッドアウタの裏面に重ねられて接合されるインナパネルと、
回転支持用のヒンジ部を一端に有し、かつこのヒンジ部が前記フューエルリッドアウタの水平方向一端側としての基端部側に位置するように前記インナパネルに取付けられるヒンジインナ部材と、
を備えており、
前記インナパネルは、前記ヒンジインナ部材の取付け部として、前記フューエルリッドアウタの基端側および先端側にそれぞれ位置する基端側取付け部および先端側取付け部を備え、
これら基端側取付け部および先端側取付け部は、前記インナパネルの一部分がインナパネルの他の一般部分よりも前記ヒンジインナ部材側に突出した配置とされ、かつ前記フューエルリッドアウタとの相互間に、前記ヒンジインナ部材に突設されている爪状の係合突起をスライド進入可能とする側面開口状の凹状部を形成し、かつ前記係合突起との係合が可能な構成とされている、フューエルリッドであって、
前記インナパネルは、前記基端側取付け部および前記先端側取付け部のそれぞれから前記フューエルリッドアウタの外周縁の最短距離の部位、または前記最短距離の部位よりも前記フューエルリッドアウタの上下方向中心線寄りの部位まで延びる基端側延設部および先端側延設部を、さらに備えており、
前記基端側取付け部および前記先端側取付け部は、前記凹状部に対する前記係合突起のスライド進入方向が水平方向となるように構成されており、
前記基端側取付け部および前記先端側取付け部の水平方向の両側に、前記基端側延設部および前記先端側延設部が位置しており、
これら基端側延設部および先端側延設部のそれぞれには、これらの一部が前記フューエルリッドアウタから離間する方向に部分的に突出した形態のビード部が、前記基端側取付け部および前記先端側取付け部とは分離した配置に設けられていることを特徴とする、フューエルリッド。
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Citations (5)
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JP2005075112A (ja) | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Honda Motor Co Ltd | フューエルリッド支持構造 |
JP2007269258A (ja) | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Honda Motor Co Ltd | フューエルリッド構造 |
JP2008049973A (ja) | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Kokubu Press Kogyo Kk | 自動車用フューエルフィラーリッド及びその製造方法 |
JP2017047827A (ja) | 2015-09-03 | 2017-03-09 | 株式会社ニフコ | 車両のリッド装置 |
JP2018079881A (ja) | 2016-11-18 | 2018-05-24 | 株式会社Fts | 蓋部材の構造 |
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2017
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Patent Citations (5)
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