JP7136649B2 - 連結構造体及び連結金具 - Google Patents

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Description

本発明は、形材と他の部材とを連結金具を介して連結した連結構造体及び該連結構造体に用いられる連結金具に関する。
住宅や店舗等の建物には、テラスやバルコニー等を囲むように建物の外壁から張り出したサンルーム等の屋外構造物が設けられることがある。例えば特許文献1には、屋外構造物の側枠(腕木)の小口を枠材(縦枠)の正面に突き当て、両者を固定金具を介して連結した構成が開示されている。
特開2017-36614号公報
上記特許文献1の構成は、側枠に形成された孔部を通してボルトを固定金具のねじ穴に固定している。このため、孔部に対するボルトの位置合わせに手間がかかり、連結作業の作業効率が低い。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、作業効率を向上させることができる連結構造体及び該連結構造体に用いられる連結金具を提供することを目的とする。
本発明に係る連結構造体は、形材の小口に取り付けた連結金具を介して前記形材を他の部材に連結した連結構造体であって、前記連結金具は、その一側の縁部から他側の縁部に向かう一方向に沿って延出し、少なくとも一対が並んで設けられたスリット部を有すると共に、前記一対のスリット部は、その始端部が前記連結金具の一側の縁部に開口し、その終端部が閉塞された形状であり、前記一対のスリット部は、一方の前記スリット部の前記終端部と、他方の前記スリット部の前記終端部とが、前記一方向に位置ずれしており、前記一対のスリット部には、前記他の部材側にねじ込みで固定され、前記連結金具と前記他の部材との間を締結した締結具の軸部が挿通されており、前記軸部は、前記一対のスリット部の前記終端部に位置していることを特徴とする。
また、本発明に係る連結金具は、形材の小口に取り付けられ、前記形材を他の部材に連結するための連結金具であって、その一側の縁部から他側の縁部に向かう一方向に沿って延出し、少なくとも一対が並んで設けられたスリット部を有すると共に、前記一対のスリット部は、その始端部が前記一側の縁部に開口し、その終端部が閉塞された形状であり、前記一対のスリット部は、一方の前記スリット部の前記終端部と、他方の前記スリット部の前記終端部とが、前記一方向に位置ずれしていることを特徴とする。
本発明によれば、形材と他の部材とを連結する際の作業効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る屋外構造物の斜視図である。 右側の腕木の斜視図である。 図3(A)は、連結金具の正面図であり、図3(B)は、腕木に取り付けた連結金具にボルトを締結した状態を示す正面図である。 連結金具を取り付けた腕木を前枠と縦枠との間に連結する動作を示す分解斜視図である。 図5(A)は、腕木と前枠とを連結する動作を示す要部拡大分解斜視図であり、図5(B)は、腕木と縦枠とを連結する動作を示す要部拡大分解斜視図である。 図6(A)は、変形例に係る連結金具の正面図であり、図6(B)は、腕木に取り付けた連結金具にボルトを締結した状態を示す正面図である。 図7(A)は、参考例に係る連結金具の正面図であり、図7(B)は、腕木に取り付けた連結金具にボルトを締結した状態を示す正面図である。
以下、本発明に係る連結構造体について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の屋外構造物10は、住宅や店舗等の建物の外壁11から張り出したテラス或いはバルコニーを囲むサンルームであり、テラス囲い或いはバルコニー囲いと呼ばれるものである。屋外構造物10は、外壁11の開口部に設置された窓や扉を通って、或いは前面に開閉可能に設置された前面窓12を通って内部空間Sに出入り可能である。本発明は、屋外構造物以外の構造物に利用してもよい。
以下、外壁11に対面するように屋外構造物10を見た方向を正面とし、正面から見て屋外構造物10の手前側を前、奥側を後、上方を上、下方を下、左方を左、右方を右、と呼んで説明する。また各図においては、左右方向を矢印Xで示し、前後方向を矢印Yで示し、上下方向を矢印Zで示す。
図1に示すように、屋外構造物10は、その骨格となる複数の構造材によって前面窓12、左右一対の側面窓14,15、屋根材16、及び床材18を支持した構造である。屋外構造物10の内部空間Sは、屋根材16と、前面窓12及び側面窓14,15と、床材18とによって屋外から仕切られている。屋外構造物10の骨格となる構造材は、左右一対の縦枠(枠部材)20,21と、垂木掛け材22と、根太掛け材24と、左右一対の柱26,27と、前枠(枠部材)28と、桁30と、左右一対の妻垂木32,33と、左右一対の腕木(横材)34,35と、左右一対の妻梁36,37とを有する。これら構造材は、例えばアルミニウムやスチール等で形成された形材である。
縦枠20,21は、上下方向に沿って延在した枠材である。縦枠20,21は、建物の外壁11に当接配置された状態で建物の躯体にねじ止め固定されている。垂木掛け材22は、左右方向に沿って延在した枠材である。垂木掛け材22は、縦枠20,21の上端部間に亘るようにして躯体にねじ止め固定され、妻垂木32,33の後端部間を連結している。根太掛け材24は、左右方向に沿って延在した枠材である。根太掛け材24は、建物の外壁11に当接配置された状態で躯体にねじ止め固定されている。根太掛け材24は、縦枠20,21の下端部間に亘るようにして躯体にねじ止め固定されている。
柱26,27は、前枠28の左右端部から垂下され、地面或いは建物の屋根等に着地した角柱状部材である。前枠28は、左右方向に沿って延在した枠材である。前枠28は、柱26,27の上端部間、妻垂木32,33の前端部間、及び腕木34,35の前端部間を連結している。桁30は、左右方向に沿って延在した枠材である。桁30は、柱26,27の下部間、妻梁36,37の前端部間を連結している。妻垂木32,33は、縦枠20,21の上端部から前方に向かって突出した前後方向の横材である。腕木34,35は、前後方向に沿って延在した枠材である。腕木34,35は、妻垂木32,33の下方となる位置で縦枠20,21から前方に向かって突出している。妻梁36,37は、前後方向に沿って延在した枠材である。妻梁36,37は、縦枠20,21の下端部から前方に向かって突出している。
図2に示すように、右側の腕木35は、両端部の小口35a,35bにそれぞれ取り付けられた連結金具40を介して前枠28と縦枠20との間に架け渡されている(図4及び図5も参照)。左側の腕木34は、左右対称構造である以外は右側の腕木35と同様に連結金具40を用いた連結構造で前枠28と縦枠21との間に架け渡されている。以下では、右側の腕木35に用いられる連結金具40及びこれを用いた腕木35と前枠28等との連結構造体を代表的に説明し、左側の腕木34に関する説明は省略する。
図2及び図3(A)に示すように、連結金具40は、ステンレスやスチール等の金属板である。本実施形態では、金属板39の両面にEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)からなるシーラー41を設けたサンドイッチ構造の連結金具40を例示しているが、シーラー41は省略されてもよい。連結金具40は、その縁部40aが小口35a,35bの形状に対応した階段形状となっている。小口35a側の連結金具40と、小口35b側の連結金具40とは、XZ方向に沿う平面に対して鏡像対象構造である以外は同一構造である。図3(A)は、小口35b側の連結金具40を建物の外壁11側から見た図である。
連結金具40は、左右方向に並んだスリット部42,43と、複数の取付孔44と、逃げ孔45とを有する。
各スリット部42,43は、それぞれ連結金具40の一側(下側)の縁部40bから他側(上側)の縁部40aに向かって切り込むように延出され、上下方向に延びた長孔である。各スリット部42,43は、下側の始端部42a,43aが縁部40bに開口し、上側の終端部42b,43bが連結金具40の板厚部分で閉塞されている。各スリット部42,43は、互いの終端部42b,43bが上下方向に位置ずれしている。具体的には、スリット部43の終端部43bがスリット部42の終端部42bよりも上方にある。本実施形態の場合、各スリット部42,43の始端部42a,43aが上下方向で同位置にあるため、スリット部43の方がスリット部42よりも長尺である。
スリット部42,43の終端部42b,43bには、それぞれ屈曲部42c,43cが設けられている。各屈曲部42c,43cは、互いに平行している。各屈曲部42c,43cは、始端部42a,43aから上方に向かう各スリット部42,43の延在方向(上下方向)から交差する方向である側方へと屈曲した部分である。各屈曲部42c,43cは、各スリット部42,43の上端側が斜め上方に向かうように左側又は右側に屈曲している。本実施形態の場合、各屈曲部42c,43cは、連結金具40が取り付けられた腕木35から反対側の腕木34に向かって傾斜している(図2、図4及び図5参照)。屈曲部42c,43cの屈曲方向は、適宜変更可能であり、例えば左右水平方向へと90度屈曲していてもよい。図3(A)に示すように、各屈曲部42c,43cは、各スリット部42,43の左右方向幅の半分程度の距離だけ側方に延在した形状となっているが、この距離も適宜変更可能である。
各取付孔44は、腕木35の小口35a,35bに露出した各ビスホール35cに対応配置される(図3(B)参照)。この取付孔44を通したねじ46(図2参照)をビスホール35cに螺合させることにより、連結金具40が小口35a,35bを覆った状態で腕木35に締結される。
次に、連結金具40を用いて腕木34と前枠28及び縦枠21とを連結した連結構造体の構成及びその施工手順の一例を説明する。腕木35は、前端部が連結金具40を介して前枠28の後面28aに連結され、後端部が連結金具40を介して縦枠21の前面21aに連結される。
先ず、前枠28の後面28aに2本のボルト48,49を仮止めし、縦枠21の前面21aにも同様にボルト48,49を仮止めする。前枠28の後面28aには、左右方向に並んだねじ孔28b,28cが上下方向に位置ずれした状態で設けられている。ねじ孔28b,28c間の上下左右方向の位置関係は、連結金具40のスリット部42,43の終端部42b,43b間の上下左右方向の位置関係と一致している。このため、ボルト48,49は、仮止め状態では、軸部48a,49aが後面28aから大きく突出すると共に、軸部48a,49a間の上下左右方向の位置関係がスリット部42,43の終端部42b,43b間の位置関係と一致している(図5(A)参照)。前枠28と同様、縦枠21についても、前面21aに設けたねじ孔21b,21cにボルト48,49が仮止めされ、軸部48a,49aの上下左右方向の位置関係が終端部42b,43b間の上下左右方向の位置関係と一致している(図5(B)参照)。
なお、図4中の参照符号50は、ねじ孔28b,28cが形成された裏板であり、ねじ52を用いて後面28aの裏面に固定されている。裏板50は、縦枠21にも同様に取り付けられている。ねじ孔28b,28cやねじ孔21b,21cは、裏板50を用いずに前枠28及び縦枠21の肉厚部分に直接形成されてもよい。但し、裏板50を用いた構成とすると、高トルクでボルト48,49を締結して連結金具40のシーラー41を確実に圧縮することができ、さらに、現場で前枠28を切り詰める必要が生じた場合であっても裏板50の配置を適宜変更すればよいため、現場で新たにねじ孔を設けるためのタップ加工が不要となる。
次いで、図4及び図5に示すように、両端部の小口35a,35bに連結金具40を取り付けた腕木35を前枠28と縦枠21との間でボルト48,49よりも上方に配置し、次第に下方へと移動させる。これにより、各連結金具40が、それぞれ前枠28の後面28a及び縦枠21の前面21aに沿って下方にスライドする。そして、各連結金具40の各スリット部42,43に対し、後面28a及び前面21aから突出したボルト48,49の軸部48a,49aを挿入する。この際、腕木35は、軸部48a,49aがスリット部42,43の屈曲部42c,43cまで移動し、終端部42b,43bに当接するまで移動させる(図3(B)参照)。その結果、腕木35は、両端部の連結金具40が各ボルト48,49に係止された状態で前枠28と縦枠21との間に仮固定される。
そこで、ボルト48,49を締付方向に回転させ、腕木35の両端部を連結金具40を介して前枠28及び縦枠21に固定する。これにより、腕木35が前枠28と縦枠21との間に連結される。なお、左側の腕木34についても、右側の腕木35と同様に前枠28及び縦枠20に連結すればよい。このように、当該連結金具40は、その縁部40bに開口したスリット部42,43を有する。このため、腕木34,35を下に移動させるだけでスリット部42,43にボルト48,49を挿入し、腕木34,35を仮固定できる。そして、この仮固定状態からボルト48,49を締め付けるたけで腕木34,35を前枠28と縦枠20,21との間に連結することができるため、高い作業効率が得られる。
ところで、図3(B)に示すように、ボルト48の締付時、連結金具40にはボルト48の軸心を中心とした円周方向の回転力F1が作用する。同様に、ボルト49の締付時には、連結金具40にはボルト49の軸心を中心とした円周方向の回転力F2が作用する。このため、ボルト48,49の締付時、連結金具40が後面28a上で或いは前面21a上で回転し、その結果、腕木35が軸回りに回転して腕木35の取付姿勢が傾いた不良状態となる懸念がある。
この点、本実施形態の連結金具40は、各スリット部42,43の終端部42b,43bが上下方向に位置ずれし、さらにこれら終端部42b,43bに屈曲部42c,43cを有する。このため、例えば一方のボルト48の締付時の回転力F1の方向は、他方のボルト49の軸心を通過した位置でスリット部43の内壁面に略直交した方向となる(図3(B)参照)。その結果、他方のボルト49が連結金具40の回転止め部材として機能し、腕木35の軸回りの回転が規制される。同様に、他方のボルト49の締付時の回転力F2の方向は、一方のボルト48の軸心を通過した位置でスリット部42の内壁面に略直交した方向となる(図3(B)参照)。その結果、一方のボルト48が連結金具40の回転止め部材として機能し、腕木35の軸回りの回転が規制される。
従って、連結金具40は、その連結姿勢等を特に意識することなく、単にボルト48,49を締め付けるだけで、形材である腕木34,35を他の部材である前枠28や縦枠20,21に対して所望の取付姿勢で連結できる。このため、連結時の作業効率が一層向上する。なお、連結金具40は、その逃げ孔45に裏板50を固定したねじ52の頭部が配置される。このため、ねじ52と逃げ孔45との規制作用により、ボルト48,49の締付時の連結金具40の回転を一層確実に規制できる。
図6(A)及び図6(B)に示すように、連結金具40は、屈曲部42c,43cを持たず、終端部42b,43bが位置ずれしたスリット部42,43を備えた連結金具40Aとして構成してもよい。この連結金具40Aにおいても、例えば一方のボルト48の締付時の回転力F1の方向は、他方のボルト49の軸心を通過した位置でスリット部43の内壁面に交差した方向となる(図3(B)参照)。その結果、この連結金具40Aの場合にも、他方のボルト49が連結金具40の回転止め部材として機能し、腕木34,35の軸回りの回転を規制できる。勿論、他方のボルト49の締付時の回転力F2についても、一方のボルト48が回転止め部材となって規制できる。
図7には、参考例に係る連結金具40Bの構成を示す。この連結金具40Bは、スリット部42,43の終端部42b,43bの上下方向位置が同位置にあり、屈曲部42c,43cも有していない。従って、この連結金具40Bでは、例えば一方のボルト48の締付時の回転力F1の方向が、他方のボルト49の軸心を通過した位置でスリット部43の長手方向(上下方向)に略一致する。その結果、この連結金具40Bでは、他方のボルト49と連結金具40Bとが容易に相対移動でき、ボルト49がスリット部43内を通過できてしまうため、ボルト49による回転止め機能が発生しない。同様に、他方のボルト49の締付時の回転力F2に対しても、一方のボルト48が回転止め部材として機能しない。このため、ボルト48,49の締付時に連結金具40Bが回転し、腕木35が軸回りに回転してしまう不具合が発生する懸念がある。
本発明に係る連結構造体は、形材の小口に取り付けた連結金具を介して前記形材を他の部材に連結した連結構造体であって、前記連結金具は、その一側の縁部から他側の縁部に向かう一方向に沿って延出し、少なくとも一対が並んで設けられたスリット部を有すると共に、前記一対のスリット部は、その始端部が前記連結金具の一側の縁部に開口し、その終端部が閉塞された形状であり、前記一対のスリット部は、一方の前記スリット部の前記終端部と、他方の前記スリット部の前記終端部とが、前記一方向に位置ずれしており、前記一対のスリット部には、前記他の部材側にねじ込みで固定され、前記連結金具と前記他の部材との間を締結した締結具の軸部が挿通されており、前記軸部は、前記一対のスリット部の前記終端部に位置していることを特徴とする。
また、本発明に係る連結金具は、形材の小口に取り付けられ、前記形材を他の部材に連結するための連結金具であって、その一側の縁部から他側の縁部に向かう一方向に沿って延出し、少なくとも一対が並んで設けられたスリット部を有すると共に、前記一対のスリット部は、その始端部が前記一側の縁部に開口し、その終端部が閉塞された形状であり、前記一対のスリット部は、一方の前記スリット部の前記終端部と、他方の前記スリット部の前記終端部とが、前記一方向に位置ずれしていることを特徴とする。
このような構成によれば、仮固定した締結具にスリット部を係止させた後、締結具を締め付けるだけで容易に形材を他の部材に固定することができ、作業効率が向上する。しかも、この連結作業中、例えば一方の締結具の締付時に連結金具に回転力が付与された場合であっても、この回転力を他方の締結具と他方のスリット部とが当接することで受け止めることができる。その結果、形材が軸回りに回転した状態で連結固定されてしまうことも防止でき、作業効率が一層向上すると共に、連結後の構造体の品質も担保できる。
前記一対のスリット部の前記終端部には、前記始端部から前記他側に向かう延在方向である前記一方向から交差する方向へと屈曲した屈曲部が設けられており、前記一対のスリット部の前記屈曲部は、互いに平行した構成としてもよい。そうすると、形材の連結作業中、例えば一方の締結具の締付時に連結金具に付与された回転力を、他方の締結具と他方のスリット部とでより確実に受け止めることができる。
前記形材は、一対の枠部材の間に亘って設けられた横材であって、その両端の小口のそれぞれに前記連結金具が取り付けられており、前記形材は、一端の小口が前記連結金具を介して一方の枠部材と連結され、他端の小口が前記連結金具を介して他方の枠部材と連結された構成としてもよい。そうすると、一対の枠部材の間に形材を容易に且つ高品質で連結することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば上記実施形態では、連結金具40に2本のスリット部42,43を設けた構成を例示したが、スリット部42,43は3本以上設けられてもよい。なお、スリット部を3本以上で構成した場合であっても、このうち一対のスリット部が、上記したスリット部42,43の関係を有していれば上記した回り止め効果が得られる。
例えば上記実施形態では、連結金具40等の縁部40bが水平に直線状に形成される構成を例示したため、スリット部42,43でその始端部42a,43aから終端部42b,43bまでの切込み量が異なる構成となっていた。しかしながら、例えば連結金具40の縁部40bに縁部40aのような段差がある場合、スリット部42,43の切込み量が同一となる場合もあり、この場合も両者の終端部42b,43bが上下方向位置が位置ずれした構成となっていればよい。
例えば上記実施形態では、横材である腕木34,35と直交する部材である前枠28及び縦枠20,21とを連結金具40等を用いて連結する構成を例示した。しかしながら、連結金具40等は、他の連結部に用いても勿論よい。また、連結金具40等は、例えば縦材を横材に連結する構成に用いてもよい。この場合、連結金具40等は、例えば横向き姿勢で使用されることになり、スリット部42,43も横向きとなる。
10 屋外構造物、20,21 縦枠、21a 前面、28 前枠、28a 後面、34,35 腕木、35a,35b 小口、40,40A,40B 連結金具、40a,40b 縁部、42,43 スリット部、42a,43a 始端部、42b,43b 終端部、42c,43c 屈曲部、48,49 ボルト、48a,49a 軸部

Claims (5)

  1. 横材である形材の小口に取り付けた連結金具を介して前記形材を他の部材の表面に連結した連結構造体であって、
    前記連結金具は、前記小口を覆う金属板を有し、
    前記金属板は、その一側の縁部から他側の縁部に向かう一方向に沿って延出し、少なくとも一対が並んで設けられたスリット部を有すると共に、前記一対のスリット部は、その始端部が前記連結金具の一側の縁部に開口し、その終端部が閉塞された形状であり、
    前記一対のスリット部は、一方の前記スリット部の前記終端部と、他方の前記スリット部の前記終端部とが、前記一方向に位置ずれしており、
    前記一対のスリット部には、前記他の部材側にねじ込みで固定され、前記連結金具と前記他の部材との間を締結した締結具の軸部が挿通されており、
    前記軸部は、前記一対のスリット部の前記終端部に位置しており、
    前記一対のスリット部の前記終端部には、前記始端部から前記他側に向かう延在方向である前記一方向から交差する方向へと屈曲した屈曲部が設けられており、
    前記一対のスリット部の前記屈曲部は、互いに平行していることを特徴とする連結構造体。
  2. 請求項1に記載の連結構造体であって、
    前記屈曲部は、前記一方向に向かって、次第に前記一対のスリット部の並び方向へと傾斜することで、前記スリット部の延在方向から斜め方向に屈曲していることを特徴とする連結構造体。
  3. 請求項1又は2に記載の連結構造体であって、
    前記形材は、一対の枠部材の間に亘って設けられると共に、その両端の小口のそれぞれに前記連結金具が取り付けられており、
    前記形材は、一端の小口が前記連結金具を介して一方の枠部材と連結され、他端の小口が前記連結金具を介して他方の枠部材と連結されていることを特徴とする連結構造体。
  4. 横材である形材の小口に取り付けられ、前記形材を他の部材に連結するための連結金具であって、
    前記小口を覆う金属板を有し、
    前記金属板は、その一側の縁部から他側の縁部に向かう一方向に沿って延出し、少なくとも一対が並んで設けられたスリット部を有すると共に、前記一対のスリット部は、その始端部が前記一側の縁部に開口し、その終端部が閉塞された形状であり、
    前記一対のスリット部は、一方の前記スリット部の前記終端部と、他方の前記スリット部の前記終端部とが、前記一方向に位置ずれしており、
    前記一対のスリット部の前記終端部には、前記始端部から前記他側に向かう延在方向である前記一方向から交差する方向へと屈曲した屈曲部が設けられており、
    前記一対のスリット部の前記屈曲部は、互いに平行していることを特徴とする連結金具。
  5. 請求項4に記載の連結金具であって、
    前記屈曲部は、前記一方向に向かって、次第に前記一対のスリット部の並び方向へと傾斜することで、前記スリット部の延在方向から斜め方向に屈曲していることを特徴とする連結金具。
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