JP7136180B2 - ニトリル共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物、ゴム架橋物、及びホース - Google Patents
ニトリル共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物、ゴム架橋物、及びホース Download PDFInfo
- Publication number
- JP7136180B2 JP7136180B2 JP2020501639A JP2020501639A JP7136180B2 JP 7136180 B2 JP7136180 B2 JP 7136180B2 JP 2020501639 A JP2020501639 A JP 2020501639A JP 2020501639 A JP2020501639 A JP 2020501639A JP 7136180 B2 JP7136180 B2 JP 7136180B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copolymer rubber
- nitrile copolymer
- weight
- rubber
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L27/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L27/02—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L27/04—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing chlorine atoms
- C08L27/06—Homopolymers or copolymers of vinyl chloride
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L9/00—Compositions of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
- C08L9/02—Copolymers with acrylonitrile
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L11/00—Hoses, i.e. flexible pipes
- F16L11/04—Hoses, i.e. flexible pipes made of rubber or flexible plastics
Description
本発明の実施形態に係るニトリル共重合体ゴム組成物は、α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を40重量%未満含有するニトリル共重合体ゴム(A)と、α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を40重量%以上含有するニトリル共重合体ゴム(B)と、平均重合度が800以上の塩化ビニル樹脂(C)とを含有し、ニトリル共重合体ゴム(A)とニトリル共重合体ゴム(B)の合計100重量部に対する、塩化ビニル樹脂(C)の含有割合が35重量部以上である。
本実施形態で用いるニトリル共重合体ゴム(A)は、少なくともα,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を40重量%未満の割合で含有するゴムである。本明細書において、α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体は、ニトリル基を有し、該ニトリル基に対してα位の炭素とβ位の炭素との二重結合を有する化合物である。
また、本実施形態のニトリル共重合体ゴム組成物は、上述したニトリル共重合体ゴム(A)に加えてニトリル共重合体ゴム(B)を含有する。本実施形態で用いるニトリル共重合体ゴム(B)は、少なくともα,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を40重量%以上の割合で含有するゴムである。
本実施形態のニトリル共重合体ゴム組成物は、上述したニトリル共重合体ゴム(A)及びニトリル共重合体ゴム(B)に加えて、平均重合度が800以上の塩化ビニル樹脂(C)を含有する。
可塑剤の含有量を上記範囲とすることにより、その添加効果をより高めることできる。
実施形態に係る架橋性ゴム組成物は、上述した本実施形態のニトリル共重合体ゴム組成物に、架橋剤を配合してなるものである。架橋剤としては、硫黄系架橋剤、有機過酸化物架橋剤等が挙げられる。これらは一種単独でまたは複数種併せて用いることができるが、硫黄系架橋剤を用いることが好ましい。
本実施形態に係るゴム架橋物は、上述した本実施形態の架橋性ゴム組成物を架橋してなるものである。
ニトリル共重合体ゴム(ニトリル基含有ポリマー)0.2gを80メッシュ金網の中に入れ、これを50mlのメチルエチルケトン(以下MEKという)に、室温で24時間浸漬した後金網を取り出し、室温で10分間乾燥させた。その後、80メッシュ金網に残留したポリマーの重量を量ることにより、その重量からMEK不溶分を測定した。MEK不溶分(%)は、下記式により算出した。
MEK不溶分(%)=(C-A)/(B-A)×100
A:金網の重量
B:(MEK浸漬前の試料+金網)の重量
C:(MEK浸漬ならびに乾燥後の試料+金網)の重量
ニトリル共重合体ゴムのムーニー粘度(ポリマー・ムーニー)は、JIS K6300に従って測定した(単位は〔ML1+4、100℃〕)。
架橋性ゴム組成物について、JIS K6300-1のムーニー粘度試験に従い、125℃のムーニー粘度-時間曲線を測定し、最低ムーニー粘度(125℃)を測定した。最低ムーニー粘度(125℃)の結果を架橋性ゴム組成物の変形性の指標とした。なお、最低ムーニー粘度(125℃)が33以上では、成形加工時の形状維持性が良好であり、33未満では成形加工時の形状維持性が劣るものと評価した。
架橋性ゴム組成物を縦15cm、横15cm、深さ0.2cmの金型に入れ、加圧しながら100℃で2分間、その後室温の冷却水を循環させながら30分間プレス成形し、シート状のゴム未架橋物を得た。また、架橋性ゴム組成物を縦15cm、横15cm、深さ0.2cmの金型に入れ、加圧しながら160℃で20分間プレス成形し、ゴム架橋物を得た。得られたシート状のゴム未架橋物及びゴム架橋物を用いてJIS K6251に従い、ダンベル状3号形で打ち抜いた試験片を用いて、常態物性としてゴム未架橋物及びゴム架橋物の100%引張応力(MPa)を測定した。なお、ゴム未架橋物の100%引張応力では、2.0MPa以上で強度特性が優れるものと評価し、2.0MPa未満で強度特性が劣るものと評価した。また、ゴム架橋物の100%引張応力では、4.6MPa以上で強度特性が優れるものと評価し、4.6MPa未満で強度特性が劣るものと評価した。
上記常態物性の評価に用いた架橋性ゴム組成物と同様のものを架橋して得られたゴム架橋物を30mm×20mm×2mmの大きさに打ち抜いた試験片を、トルエン/イソオクタン=50/50(体積比)の燃料油(Fuel-C)中に40℃で48時間浸漬することにより、耐燃料油浸漬試験を行った。なお、耐燃料油試験においては、浸漬後の体積膨潤度ΔV(単位:%)を下記式に従って算出した。
浸漬後の体積膨潤度ΔV(単位:%)=([油浸漬後の体積-油浸漬前の体積]/油浸漬前の体積)×100
浸漬後の体積膨潤度ΔVが0%に近いほど、耐油性に優れるものと評価し、ΔVが25%以上の場合は耐油性が劣るものと評価した。
上記耐燃料油浸漬試験の評価に用いたシート状のゴム架橋物と同様のものを用い、JIS K6259に従い、40℃、オゾン濃度50pphm、30%伸長の条件で、120時間後の状態を評価した。亀裂の評価方法はJIS K6259-1に記載の亀裂の状態の評価方法に従い、10倍の拡大鏡で亀裂が観察できないものはNCで表した。なお、静的オゾン劣化試験の結果がNCの場合は、耐オゾン性に優れるものと評価し、それ以外の場合は耐オゾン性に劣るものと評価した。
反応容器に、水240部、アクリロニトリル33部、トリメチロールプロパントリメタクリレート1部、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(乳化剤)2.5部を仕込み、温度を5℃に調整した。次いで、気相を減圧して十分に脱気してから、1,3-ブタジエン66部、重合開始剤であるp-メンタンヒドロペルオキシド0.04部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.02部、硫酸第一鉄(7水塩)0.006部、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.06部、および連鎖移動剤であるt-ドデシルメルカプタン1部を添加して乳化重合の1段目の反応を開始した。その後、仕込み全単量体に対する重合転化率が90重量%に達した時点でヒドロキシルアミン硫酸塩0.3部、および水酸化カリウム0.2部を添加して重合反応を停止させた。反応停止後、反応容器の内容物を70℃に加温し、減圧下に水蒸気蒸留により未反応の単量体を回収してニトリル共重合体ゴム(A-1)のラテックス(固形分26重量%)を得た。次いで、得られたラテックスに2倍容量のメタノールを加えて凝固した後、60℃で12時間真空乾燥することにより、ニトリル共重合体ゴム(A-1)を得た。1H-NMRにより、得られたニトリル共重合体ゴム(A-1)の各単量体単位の組成を測定した結果、アクリロニトリル単位(AN量)33.5重量%、1,3-ブタジエン単位65.5重量%、トリメチロールプロパントリメタクリレート1重量%であった。また、メチルエチルケトン不溶解分量(MEK不溶分)は81%であり、ポリマームーニー粘度〔ML1+4、100℃〕は78であった。
乳化重合の1段目の反応において、仕込みでトリメチロールプロパントリメタクリレートを用いず、1,3-ブタジエンの添加量を67部に変更した以外は製造例1と同様にして、ニトリル共重合体ゴム(A-2)のラテックス(固形分26重量%)及びニトリル共重合体ゴム(A-2)を得た。次いで、得られたラテックスから、製造例1と同様にして、ニトリル共重合体ゴム(A-2)を得た。得られたニトリル共重合体ゴム(A-2)について、製造例1と同様に、各単量体単位の組成を測定した結果、アクリロニトリル単位(AN量)33.5重量%、1,3-ブタジエン単位66.5重量%であった。また、メチルエチルケトン不溶解分量(MEK不溶分)は0%であり、ポリマームーニー粘度〔ML1+4、100℃〕は46であった。
反応容器に、水240部、アクリロニトリル75.7部およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(乳化剤)2.5部を仕込み、温度を5℃に調整した。次いで、気相を減圧して十分に脱気してから、1,3-ブタジエン22部、重合開始剤であるp-メンタンヒドロペルオキシド0.06部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.02部、硫酸第一鉄(7水塩)0.006部、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.06部、および連鎖移動剤であるt-ドデシルメルカプタン1部を添加して乳化重合の1段目の反応を開始した。反応開始後、仕込み単量体に対する重合転化率が、それぞれ42重量%、および60重量%に達した時点で、反応容器に1,3-ブタジエンをそれぞれ12部、および12部を追加して2段目、および3段目の重合反応を行った。その後、仕込み全単量体に対する重合転化率が75重量%に達した時点でヒドロキシルアミン硫酸塩0.3部、および水酸化カリウム0.2部を添加して重合反応を停止させた。反応停止後、反応容器の内容物を70℃に加温し、減圧下に水蒸気蒸留により未反応の単量体を回収してニトリル共重合体ゴム(B-1)のラテックス(固形分24重量%)を得た。次いで、得られたラテックスの一部をサンプリングし、多量のメタノールで凝固させた後、ろ過、乾燥することによりニトリル共重合体ゴム(B-1)を得た。得られたニトリル共重合体ゴム(B-1)について、製造例1と同様に、各単量体単位の組成を測定した結果、アクリロニトリル単位(AN量)50重量%、1,3-ブタジエン単位50重量%、メチルエチルケトン不溶解分量(MEK不溶分)は0%であり、ポリマームーニー粘度〔ML1+4、100℃〕は75であった。
乳化重合の1段目の反応において、仕込みでアクリロニトリルの仕込み量を44部とし、トリメチロールプロパントリメタクリレートを用いず、1,3-ブタジエンの添加量を56部とし、仕込み全単量体に対する重合転化率が92重量%に達した時点で重合を停止させた以外は製造例1と同様にしてニトリル共重合体ゴム(B-2)を得た。次いで、製造例1と同様に、得られたニトリル共重合体ゴム(B-2)の各単量体単位の組成を測定した結果、アクリロニトリル単位(AN量)40.5重量%、1,3-ブタジエン単位59.5重量%であった。また、メチルエチルケトン不溶解分量(MEK不溶分)は0%であり、ポリマームーニー粘度〔ML1+4、100℃〕は80であった。
製造例1で得られたニトリル共重合体ゴム(A-1)10部、製造例3で得られたニトリル共重合体ゴム(B-1)42部、及び製造例4で得られたニトリル共重合体ゴム(B-2)18部に、塩化ビニル樹脂(平均重合度1700)(商品名「TK-1700E」、信越化学工業社製)30部、アジピン酸ジ(ブトキシエトキシエチル)(商品名「アデカサイザーRS-107」、ADEKA社製、可塑剤、「アデカサイザー」は登録商標、以下同様)5部、を添加して、バンバリーミキサーにて、175℃で混練することにより、ニトリル共重合体ゴム組成物を得た。次いで、上記にて得られたニトリル共重合体ゴム組成物に、FEFカーボン(商品名「シーストSO」、東海カーボン社製、充填剤、「シースト」は登録商標)45部、酸化亜鉛5部、アジピン酸ジ(ブトキシエトキシエチル)(可塑剤)25部を添加し、バンバリーミキサーにて、140℃で混練することにより、ゴム組成物を得た。次いで、得られたゴム組成物を50℃に加温したロールに巻き付け、325メッシュ硫黄(架橋剤)0.3部、ジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフィド(架橋促進剤)1.5部、およびテトラメチルチウラムジスルフィド(架橋促進剤)1.5部を添加して、ロールにて混練することにより、架橋性ゴム組成物を得た。そして、得られた架橋性ゴム組成物を用いて、最低ムーニー粘度(125℃)、常態物性(100%引張応力)、及び、上記の方法により得られたゴム架橋物を用いて、常態物性(100%引張応力)、耐燃料油浸漬試験、静的オゾン劣化試験の各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、実施例1では、ニトリル共重合体ゴム(A-1)をニトリル共重合体ゴムAとし、ニトリル共重合体ゴム(B-1)およびニトリル共重合体ゴム(B-2)の組み合わせをニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は45.2重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
製造例1で得られたニトリル共重合体ゴム(A-1)の使用量を20部とし、製造例3で得られたニトリル共重合体ゴム(B-1)の使用量を50部とし、製造例4で得られたニトリル共重合体ゴム(B-2)を使用しなかった以外は、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、実施例2では、ニトリル共重合体ゴム(A-1)をニトリル共重合体ゴムAとし、ニトリル共重合体ゴム(B-1)をニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は45.3重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
ニトリル共重合体ゴム(A-1)の使用量を30部とし、製造例3で得られたニトリル共重合体ゴム(B-1)の使用量を40部とした以外は、実施例2と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、実施例3では、実施例2と同様に、ニトリル共重合体ゴムA、ニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は42.9重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
塩化ビニル樹脂(平均重合度1700)の代わりに塩化ビニル樹脂(平均重合度1000)(商品名「TK-1000」、信越化学工業社製)30部を使用した以外は、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、実施例4では、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴムA、ニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は45.2重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
製造例1で得られたニトリル共重合体ゴム(A-1)の使用量を8.6部とし、製造例3で得られたニトリル共重合体ゴム(B-1)の使用量を36部とし、製造例4で得られたニトリル共重合体ゴム(B-2)の使用量を15.4部とし、塩化ビニル樹脂(平均重合度1700)の使用量を40部とした以外は、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、実施例5では、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴムA、ニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は45.2重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は67部であった。
製造例3で得られたニトリル共重合体ゴム(B-1)を使用せず、製造例4で得られたニトリル共重合体ゴム(B-2)の使用量を60部とした以外は、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、実施例6では、ニトリル共重合体ゴム(A-1)をニトリル共重合体ゴムAとし、ニトリル共重合体ゴム(B-2)をニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は39.5重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
ニトリル共重合体ゴム(A-1)の代わりに製造例2で得られたニトリル共重合体ゴム(A-2)20部を使用したとした以外は、実施例2と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、実施例7では、ニトリル共重合体ゴム(A-2)をニトリル共重合体ゴムAとし、ニトリル共重合体ゴム(B-1)をニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は45.3重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
製造例1で得られたニトリル共重合体ゴム(A-1)の使用量を11.4部とし、製造例3で得られたニトリル共重合体ゴム(B-1)の使用量を48部とし、製造例4で得られたニトリル共重合体ゴム(B-2)の使用量を20.6部とし、塩化ビニル樹脂(平均重合度1700)の使用量を20部とした以外は、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、比較例1では、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴムA、ニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は45.2重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は25部であった。
塩化ビニル樹脂(平均重合度1700)の代わりに塩化ビニル樹脂(平均重合度700)(商品名「TK-700」、信越化学工業社製)30部を使用した以外は、実施例4と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、比較例2では、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴムA、ニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は45.2重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
製造例4で得られたニトリル共重合体ゴム(B-2)の代わりに、製造例2で得られたニトリル共重合体ゴム(A-2)の使用量を60部とした以外は、実施例6と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、比較例3では、ニトリル共重合体ゴム(A-1)およびニトリル共重合体ゴム(A-2)をニトリル共重合体ゴムAとし、ニトリル共重合体ゴムBを使用しなかった場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は33.5重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
製造例1で得られたニトリル共重合体ゴム(A-1)を使用せず、製造例2で得られたニトリル共重合体ゴム(A-2)の使用量を70部とした以外は、比較例3と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、比較例4では、ニトリル共重合体ゴム(A-2)をニトリル共重合体ゴムAとし、ニトリル共重合体ゴムBを使用しなかった場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は33.5重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
製造例1で得られたニトリル共重合体ゴム(A-1)を使用せず、製造例3で得られたニトリル共重合体ゴム(B-1)の使用量を40部とし、製造例4で得られたニトリル共重合体ゴム(B-2)の使用量を30部とした以外は、実施例1と同様に、ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋性ゴム組成物を得て、同様に各試験・評価を行った。結果を表1に示す。なお、比較例5では、ニトリル共重合体ゴムAを使用せず、ニトリル共重合体ゴム(B-1)およびニトリル共重合体ゴム(B-2)をニトリル共重合体ゴムBとした場合、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計に対してアクリロニトリルの含有量(AN量)は45.9重量%であった。また、ニトリル共重合体ゴムAとニトリル共重合体ゴムBの合計100部に対する塩化ビニル樹脂の配合比率は43部であった。
Claims (6)
- α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を40重量%未満含有するニトリル共重合体ゴム(A)と、
α,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を40重量%以上含有するニトリル共重合体ゴム(B)と、
平均重合度が800以上の塩化ビニル樹脂(C)とを含有し、
前記ニトリル共重合体ゴム(A)と前記ニトリル共重合体ゴム(B)の合計100重量部に対する、前記塩化ビニル樹脂(C)の含有割合が35重量部以上であり、
前記ニトリル共重合体ゴム(A)のメチルエチルケトン(MEK)不溶解分量が60%以上であるニトリル共重合体ゴム組成物。 - 前記ニトリル共重合体ゴム(A)と前記ニトリル共重合体ゴム(B)の合計でα,β-エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を35重量%以上含有する請求項1に記載のニトリル共重合体ゴム組成物。
- 前記塩化ビニル樹脂(C)の平均重合度が1300以上である、請求項1または2に記載のニトリル共重合体ゴム組成物。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のニトリル共重合体ゴム組成物に、架橋剤を配合してなる架橋性ゴム組成物。
- 請求項4に記載の架橋性ゴム組成物を架橋してなるゴム架橋物。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のニトリル共重合体ゴム組成物を用いてなるホース。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018032354 | 2018-02-26 | ||
JP2018032354 | 2018-02-26 | ||
PCT/JP2019/003618 WO2019163482A1 (ja) | 2018-02-26 | 2019-02-01 | ニトリル共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物、ゴム架橋物、及びホース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2019163482A1 JPWO2019163482A1 (ja) | 2021-02-25 |
JP7136180B2 true JP7136180B2 (ja) | 2022-09-13 |
Family
ID=67687085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020501639A Active JP7136180B2 (ja) | 2018-02-26 | 2019-02-01 | ニトリル共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物、ゴム架橋物、及びホース |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7136180B2 (ja) |
WO (1) | WO2019163482A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021241407A1 (ja) * | 2020-05-27 | 2021-12-02 | 日本ゼオン株式会社 | ディップ成形用ラテックス組成物およびディップ成形体 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017146046A1 (ja) | 2016-02-23 | 2017-08-31 | 日本ゼオン株式会社 | ニトリル共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4037996B2 (ja) * | 1999-12-22 | 2008-01-23 | 日本ゼオン株式会社 | ゴム組成物および燃料系ホース |
JP4604310B2 (ja) * | 2000-05-11 | 2011-01-05 | 東海ゴム工業株式会社 | 燃料輸送ホースの製法 |
JP5347770B2 (ja) * | 2009-06-30 | 2013-11-20 | 日本ゼオン株式会社 | ニトリルゴム組成物および架橋性ゴム組成物、並びにゴム架橋物 |
JP5742836B2 (ja) * | 2010-03-17 | 2015-07-01 | 日本ゼオン株式会社 | ホース用ニトリル共重合体ゴム組成物および架橋物 |
-
2019
- 2019-02-01 WO PCT/JP2019/003618 patent/WO2019163482A1/ja active Application Filing
- 2019-02-01 JP JP2020501639A patent/JP7136180B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017146046A1 (ja) | 2016-02-23 | 2017-08-31 | 日本ゼオン株式会社 | ニトリル共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2019163482A1 (ja) | 2019-08-29 |
JPWO2019163482A1 (ja) | 2021-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2018143101A1 (ja) | アクリルゴム、アクリルゴム組成物、及びアクリルゴム架橋物 | |
JP5617638B2 (ja) | 燃料ホース用の架橋性ニトリル共重合体ゴム組成物の製造方法および燃料ホース用のゴム架橋物 | |
JP5892171B2 (ja) | ニトリル共重合体ゴム組成物及びゴム架橋物 | |
JP6593321B2 (ja) | 架橋性ニトリルゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP5509597B2 (ja) | 耐油耐候性ゴム用組成物及びゴム成形体 | |
JP6191624B2 (ja) | 油田またはガス井で使用されるシール材用の架橋性ゴム組成物およびシール材 | |
JP2015017150A (ja) | シール用高飽和ニトリルゴム組成物およびシール材 | |
WO2015046559A1 (ja) | ニトリル共重合体ゴムおよびその製造方法 | |
JP5482385B2 (ja) | ニトリル共重合体ゴム組成物 | |
JP6852728B2 (ja) | ニトリル共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JPWO2013133358A1 (ja) | ニトリル共重合体ゴム組成物の製造方法 | |
JP7136180B2 (ja) | ニトリル共重合体ゴム組成物、架橋性ゴム組成物、ゴム架橋物、及びホース | |
JPWO2019065400A1 (ja) | ニトリル基含有共重合体ゴムの製造方法 | |
JP2007224161A (ja) | 加硫性ニトリル共重合体ゴム組成物およびその加硫物 | |
JP5423251B2 (ja) | 架橋性ニトリルゴム組成物およびその架橋物 | |
JPWO2007026707A1 (ja) | ニトリル共重合体ゴム架橋物、ニトリル共重合体ゴム組成物および該組成物の製造方法 | |
JP2010070713A (ja) | アクリルゴム | |
JP2015030760A (ja) | ロール用高飽和ニトリルゴム組成物およびロール | |
JP4019808B2 (ja) | 架橋性アクリルゴム組成物 | |
JP2015030750A (ja) | 油井用高飽和ニトリルゴム組成物および油井用ゴム架橋物 | |
JP4573035B2 (ja) | ニトリル基含有共重合ゴム組成物及びゴム加硫物 | |
JP6443659B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー | |
JP2016044250A (ja) | 熱可塑性エラストマー | |
JP2015017168A (ja) | ホース用高飽和ニトリルゴム組成物およびホース | |
JP6443660B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210927 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220524 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220815 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7136180 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |