JP7133515B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及び、情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び、情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、ユーザ端末、情報処理方法、端末制御方法、情報処理プログラム、及び端末制御プログラムに関する。
従来、スマートフォン等の携帯型のユーザ端末を店舗に設置されたセンサーに翳して電子決済を行う電子決済サービスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、店舗に設置された非接触ICカード等の読み書きが可能な決済装置に携帯端末(ユーザ端末)が翳されることで、店舗での支払いに用いる決済方法がユーザ端末において自動で選択される。
国際公開WO2012/043725号
ところで、近年、キャッシュレス化が進み、電子決済の種類が多様化している。例えば、電子決済の種類としては、PayPay(登録商標)、LINEpay(登録商標)、楽天ペイ(登録商標)等のQRコード(登録商標)を用いた電子決済、Suica(登録商標)、PASMO(登録商標)等の電子マネーを用いた電子決済等がある。これらは、電子決済に対応するアプリケーション(以降、決済アプリと称する)を、ユーザ端末にインストールすることで使用可能となる。
ここで、ユーザが携帯端末を用いて電子決済により決済を行う場合、店舗のスタッフは、その電子決済の種類に併せて、店舗側の店舗端末を操作する必要がある。上記特許文献1では、ユーザが決済アプリを起動させる手間を省略できるが、店舗のスタッフは、ユーザが用いる決済アプリが分からないので、ユーザから使用するアプリケーションを聞き出す必要があり、ユーザは、店舗のスタッフに使用する決済アプリを伝える必要がある。このような実情から、近年、ユーザ側と店舗側とで、電子決済の情報を共有可能なシステムが望まれている。
本発明は、ユーザが使用する電子決済の情報を店舗側とユーザ側とで容易に共有できる情報処理装置、ユーザ端末、情報処理方法、端末制御方法、情報処理プログラム、及び端末制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の情報処理装置は、ユーザが操作するユーザ端末で選択可能な電子決済の種類を示すユーザ決済種情報を取得するユーザ決済種取得部と、店舗で使用可能な前記電子決済の種類を示す店舗決済種情報を取得する店舗決済種取得部と、前記ユーザ決済種情報と前記店舗決済種情報とに基づいて、前記ユーザが前記店舗で用いる前記電子決済の種類に関する使用決済種情報を設定する使用決済種設定部と、前記使用決済種情報を、前記ユーザ端末及び前記店舗が管理する店舗端末の少なくとも一方に送信する決済種送信部と、を備える。
本発明は、ユーザ端末において選択可能な電子決済の種類であるユーザ決済種情報と、店舗で使用可能な電子決済の種類である店舗決済種情報に基づいてマッチング処理を実施して、ユーザ端末及び店舗で共通して使用可能な電子決済の種類を使用決済種情報として設定し、この使用決済種情報をユーザ端末及び店舗端末の双方に送信する。これにより、ユーザ端末では、ユーザが電子決済の選択する手間を省略できる。また、店舗のスタッフもユーザに使用する電子決済の種類を聞く必要がない。つまり、ユーザが使用する電子決済の情報を店舗側とユーザ側とで容易に共有でき、店舗における電子決済の効率化を図ることができる。
第一実施形態の決済支援システムの概略構成を示す模式図。 第一実施形態のユーザ端末の概略構成を示すブロック図。 第一実施形態の店舗端末の概略構成を示すブロック図。 第一実施形態のサーバ装置の概略構成を示すブロック図。 第一実施形態のユーザ端末の端末制御方法及び店舗端末のPOS制御方法を示すフローチャート。 第一実施形態のサーバ装置の情報処理方法を示すフローチャート。 第一実施形態のサーバ装置の情報処理方法を示すフローチャート。 第一実施形態において、支払カウンターでユーザが決済を行う状況を示す模式図。 第二実施形態のユーザ端末の構成を示すブロック図。 第二実施形態の店舗端末の構成を示すブロック図。 第二実施形態の決済支援システムにおけるユーザ端末の端末制御方法及び店舗端末のPOS制御方法を示すフローチャート。 第三実施形態の決済支援システムにおけるユーザ端末の端末制御方法及び店舗端末のPOS制御方法を示すフローチャート。 第三実施形態のサーバ装置の情報処理方法を示すフローチャート。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態の決済支援システムについて説明する。
図1は、本実施形態の決済支援システム1の概略構成を示す模式図である。
決済支援システム1は、図1に示すように、ユーザが所有するユーザ端末10と、店舗に設置された店舗端末20と、本発明の情報処理装置であるサーバ装置30と、を備えている。
店舗での商品の購入で使用できる電子決済の種類(以降、電子決済種と称する)は、例えば、PayPay等のQRコードを用いた電子決済や、Suica等の電子マネーを用いた電子決済等があり、近年、選択可能な電子決済種が増加している。このため、ユーザ端末10には、電子決済に対応した電子決済アプリケーション(決済アプリ)が、複数の電子決済種に応じて多数インストールされていることがある。しかしながら、ユーザが店舗で電子決済により決済を実施する場合、ユーザは、複数の決済アプリから、使用する1つの決済アプリを選択して起動させる必要がある。また、店舗のスタッフは、ユーザが選択した決済アプリに対応してPOS(Point of sales)システムやPOSシステムを用いたPOSレジを操作する必要がある。よって、ユーザは、使用する電子決済種を店舗のスタッフに伝え、店舗のスタッフは伝えられた電子決済種に対応する操作を行う必要がある。
これに対して、本実施形態の決済支援システム1は、ユーザが店舗で電子決済処理を実施する際に、ユーザ端末10及び店舗端末20において、ユーザが用いる電子決済種を自動または半自動で選択し、その選択された電子決済種をユーザ端末10と店舗端末20とで共有するシステムである。なお、半自動での電子決済種の選択としては、例えば、ユーザ端末10において、ユーザに自動で決定された電子決済種を提示し、ユーザによって承認されることで、当該電子決済種を決済に用いる電子決済種に決定することである。
以降、このような決済支援システム1について詳細に説明する。
[ユーザ端末10の構成]
図2は、本実施形態のユーザ端末10の概略構成を示すブロック図である。
ユーザ端末10は、ユーザが操作する携帯型のコンピューターであり、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等を例示することができる。
このユーザ端末10は、一般的なコンピューターの基本構成を備えており、ユーザ端末通信部11、ユーザ端末表示部12、加速度センサー13、測位センサー14、音声入出力部15、ユーザ端末操作部16、ユーザ端末メモリ17、及びユーザ端末プロセッサ18等を含んで構成されている。
ユーザ端末通信部11は、インターネットに接続され、インターネットを介してサーバ装置30等のネットワーク上のその他の装置と通信する。このユーザ端末通信部11による通信方式は特に限定されず、携帯電話会社が提供する回線を用いたインターネット通信(モバイルデータ通信)や、Wi-Fi(登録商標)等の無線LANを用いたインターネット通信等を例示できる。
また、ユーザ端末10に、ブルートゥース(登録商標)や赤外線通信センサー等の近距離通信装置が設けられていてもよい。この場合、近距離に設置された他の機器と通信することができる。
ユーザ端末表示部12は、ユーザ端末プロセッサ18の制御に基づいて画像を表示させるディスプレイである。
加速度センサー13は、ユーザ端末10に係る3軸方向の加速度を計測する。
測位センサー14は、例えばGPS装置等であり、ユーザ端末10の現在位置(例えば経緯度)を計測する。
音声入出力部15は、例えばスピーカーや、マイク等であり、ユーザ端末プロセッサ18の制御に基づいて音声を出力したり、周囲の音声を受信したりする。
ユーザ端末操作部16は、例えば、タッチパネルや操作ボタン等であり、ユーザによって操作されることで、入力操作に応じた操作情報をユーザ端末プロセッサ18に出力する。
ユーザ端末メモリ17は、例えばメモリ等により構成された情報記録装置であり、各種情報や、ユーザ端末10を制御するための端末制御プログラム、電子決済を実施するための少なくとも1つ以上の電子決済用アプリケーションプログラム(決済アプリ)が記録されている。
ユーザ端末メモリ17に記録されている各種情報としては、ユーザ端末10にインストールされている決済アプリの種類、つまり、ユーザが選択可能な電子決済種を示すユーザ決済種情報が挙げられる。また、ユーザ端末メモリ17には、ユーザ情報が記録されている。ユーザ情報は、ユーザ端末10を操作するユーザの情報であり、例えば、ユーザ名、決済支援システム1を利用するためのアカウント名等の情報が記録されている。
ユーザ端末プロセッサ18は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路、RAM(Random Access Memory)等の記録回路により構成される。ユーザ端末プロセッサ18は、ユーザ端末メモリ17に記録されている端末制御プログラムをRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
そして、ユーザ端末プロセッサ18は、端末制御プログラムを読み取り実行することで、図2に示すように、共有要求受信部181、ユーザ情報送信部182、使用決済種取得部183、動作検出部184、アプリ起動部185等として機能する。
共有要求受信部181は、ユーザが店舗に入店した際に、店舗端末20から電子決済種の共有を要求する共有要求を受信し、共有要求に対して、店舗端末20にユーザID(ユーザ識別情報)を送信する。なお、本実施形態では、店舗端末20にユーザIDを送信する例を説明するが、ユーザIDの送信は必須ではない。ユーザIDを送信しない場合の処理については、後述する第三実施形態において説明する。
ユーザ情報送信部182は、ユーザ決済種送信部としても機能する。このユーザ情報送信部182は、サーバ装置30に、ユーザ決済種情報を含むユーザ情報や、ユーザの電子決済の履歴を送信する。
使用決済種取得部183は、ユーザ端末10で電子決済による決済処理を実施する際に、使用する電子決済種に関する使用決済種情報を受信する。使用決済種取得部183は、店舗端末20から使用決済種情報を受信してもよく、サーバ装置30から使用決済種情報を受信してもよい。本実施形態では、店舗端末20から使用決済種情報を受信する例を示す。
動作検出部184は、加速度センサー13により検出される3軸方向へのユーザ端末10の加速度に基づいて、ユーザ端末10を所持するユーザの動作を検出する。例えば、動作検出部184は、衣類のポケットやカバン等からユーザ端末10を取り出す動作等、ユーザ端末10を手にしたユーザの所定のジェスチャーを検出する。
アプリ起動部185は、使用決済種取得部183により取得された使用決済種情報の電子決済種に対応する決済アプリを、所定の条件の下で起動する。本実施形態では、ユーザが所定のジェスチャーを行うことを条件とする。例えば、ユーザが衣類のポケットからユーザ端末10を取り出す動作を行うことで、アプリ起動部185は、決済アプリを起動させる。
[店舗端末20の構成]
店舗端末20は、POSシステムを制御するコンピューターであり、例えば店舗内に設置されている。店舗端末20は、店舗内に設置された無線LANのアクセスポイント200(図1参照)等に通信可能に接続されている。なお、本実施形態では、店舗端末20は、店舗内の支払カウンターに設置され、キャッシュレジスター(POSレジ)としても機能する例を示すが、これに限定されない。例えば、POSレジとは別体であり、POSレジと通信可能に接続されたコンピューターにより構成されていてもよい。
図3は、本実施形態の店舗端末20の概略構成を示すブロック図である。
店舗端末20は、一般的なコンピューターの基本構成を備えており、図3に示すように、店舗端末通信部21、店舗端末表示部22、店舗端末操作部23、店舗端末メモリ24、及び店舗端末プロセッサ25等を含んで構成されている。
店舗端末通信部21は、インターネットに接続され、インターネットを介してサーバ装置30等のネットワーク上のその他の装置と通信する。
また、店舗端末20は、アクセスポイント200と通信可能に接続されており、アクセスポイント200を介してユーザ端末10と通信することが可能となり、ユーザ端末10をインターネットに接続することも可能となる。アクセスポイント200としては、店舗内をカバーできるように、複数のアクセスポイント200が設置されていることが好ましい。また、複数のアクセスポイント200のうち、少なくとも1つは、ユーザが商品の支払いを行う支払カウンターに設置されていることが好ましい。以降、支払カウンターに設置されているアクセスポイント200を、特に、決済位置ポイントと称する。
店舗端末表示部22は、店舗端末プロセッサ25の制御に基づいて画像を表示させるディスプレイである。店舗端末表示部22は、店舗のスタッフが情報を確認するためのスタッフ用表示部22Aと、ユーザに対して情報を提示する顧客用表示部22Bとが設けられていてもよい。なお、店舗端末20と、POSレジとが別体である場合は、POSレジにスタッフ用表示部22Aや顧客用表示部22Bが設けられていてもよい。
店舗端末操作部23は、例えば、タッチパネルや操作ボタン、キーボード等を備え、店舗のスタッフによって操作されることで、入力操作に応じた操作情報を店舗端末プロセッサ25に出力する。
店舗端末メモリ24は、例えばメモリ等により構成された情報記録装置であり、各種情報や、店舗端末20を制御するためのPOS制御プログラムが記録されている。
店舗端末メモリ24に記録されている各種情報としては、店舗端末20で使用可能な電子決済種を示す店舗決済種情報が挙げられる。また、店舗端末メモリ24には、店舗に関する店舗情報が記録されている。
店舗情報は、店舗を特定する店舗ID(店舗識別情報)、店舗の名前、店舗の種類、店舗の位置、キャンペーン情報等を含む。キャンペーン情報は、例えば、特定の電子決済種による電子決済処理を実施した際にユーザに付与する特典が例示できる。また、店舗情報として、店舗で商品を購入した際に付与されるポイント等を記録した対応ポイント情報が含まれてもよい。
店舗端末プロセッサ25は、CPU等の演算回路、RAM等の記録回路により構成される。店舗端末プロセッサ25は、店舗端末メモリ24に記録されているPOS制御プログラムをRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
そして、店舗端末プロセッサ25は、POS制御プログラムを読み取り実行することで、図3に示すように、要求送受部251、設定要求部252、設定受信部253、使用決済種共有部254、決済処理部255、店舗情報送信部256等として機能する。
要求送受部251は、アクセスポイント200を介して、共有要求を含む無線信号を送信する。また、アクセスポイント200を介してユーザ端末10から共有要求に対する応答信号を受信する。本実施形態では、応答信号には、ユーザIDが含まれる。
設定要求部252は、ユーザ端末10から受信したユーザIDと、店舗IDとを含む、電子決済種の設定を要求する設定要求をサーバ装置30に送信する。
設定受信部253は、サーバ装置30から、ユーザ端末10で電子決済による決済処理を実施する際に使用する電子決済種に関する使用決済種情報を受信する。
使用決済種共有部254は、ユーザ端末10に、使用決済種情報を送信する。これにより、ユーザ端末10と店舗端末20とで、決済処理に使用する電子決済種が共有される。
決済処理部255は、ユーザ端末10との間で電子決済による決済処理を実施する。具体的には、決済処理部255は、使用決済種に応じたリーダーを起動させたり、スタッフ用表示部22Aに使用決済種に応じた情報を表示させたり、使用決済種に応じた決済情報の送受信を実施したりする。
店舗情報送信部256は、サーバ装置30に対して店舗情報や、店舗決済種情報を送信して、サーバ装置30に登録する。
[サーバ装置30の構成]
サーバ装置30は、本実施形態の情報処理装置である。図4は、サーバ装置30の概略構成を示すブロック図である。
サーバ装置30は、一般的なコンピューターにより構成されており、図4に示すように、サーバ通信部31、サーバメモリ32、サーバプロセッサ33等の、コンピューターを構成する各部を備えている。
サーバ通信部31は、インターネットに接続され、インターネットを介してユーザ端末10や店舗端末20等の各装置と通信する。
サーバメモリ32は、サーバ装置30を制御するための各種情報や情報処理プログラムを記録する。
このサーバメモリ32には、複数のユーザ情報が記録されるユーザデータベース(ユーザDB321)、複数の店舗情報が記録される店舗データベース(店舗DB322)等が記録されている。
ユーザDB321に記録されるユーザ情報は、ユーザIDと、過去決済情報と、ユーザ決済種情報と、を少なくとも含む。
ユーザIDは、ユーザを識別する識別情報である。
過去決済情報は、ユーザが過去に用いた電子決済種と、電子決済により決済を実施した対象とを含む決済履歴である。電子決済を実施した対象としては、電子決済を行った店舗や店舗の種類(例えばファミリーレストラン、居酒屋、食料品店、電気店等)であってもよく、購入対象の商品や商品の種類(日用品、食品、雑貨、電気製品等)であってもよい。
ユーザ決済種情報は、ユーザ端末10において使用可能な電子決済種に関する情報である。本実施形態では、ユーザ決済種情報は、予めユーザによってサーバ装置30に登録されている例を示す。
また、ユーザ情報として、ユーザ端末10で利用可能な各種サービスポイントの種類が記録されていてもよい。サービスポイントとしては、例えば、商品の購入により、キャッシュへの還元可能なポイントや、次回商品の購入時に割引を受けることが可能となるポイント等であり、ティーポイント(登録商標)等が例示できる。
店舗DB322に記録される店舗情報は、店舗端末20の店舗端末メモリ24に記録される店舗情報と略同じであり、店舗ID、店舗の名前、店舗の種類、店舗の位置、店舗決済種情報等を含む。また、店舗情報として、店舗において取り扱う商品や、商品の種類が記録されていてもよい。また、店舗において、使用可能なサービスポイントが記録されていてもよい。
サーバプロセッサ33は、CPU等の演算回路、RAM等の記録回路により構成される。サーバプロセッサ33は、サーバメモリ32に記録されている情報処理プログラムをRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
そして、サーバプロセッサ33は、情報処理プログラムを読み込み実行することで、図4に示すように、ユーザ決済種取得部331、店舗決済種取得部332、使用決済種設定部333、及び決済種送信部334として機能する。
ユーザ決済種取得部331は、ユーザ端末10で使用可能な電子決済種を取得する。
店舗決済種取得部332は、店舗端末20で使用可能な電子決済種を取得する。
本実施形態では、店舗端末20から、ユーザIDと店舗IDを受信することで、ユーザ決済種取得部331は、ユーザIDに対応するユーザ情報からユーザ決済種情報を取得する。また、店舗決済種取得部332は、店舗IDに対応する店舗情報から、ユーザが利用する店舗を特定してその店舗情報に記録される店舗決済種情報を取得する。
使用決済種設定部333は、ユーザ決済種情報と、店舗決済種情報とのマッチング処理を実施して、ユーザ端末10で商品の支払いに用いる電子決済種を設定する。
決済種送信部334は、使用決済種情報をユーザ端末10及び店舗端末20の少なくともいずれか一方に送信する。本実施形態では、店舗端末20に使用決済種情報を送信し、店舗端末20からユーザ端末10に使用決済種情報が送信されることで、ユーザ端末10と店舗端末20とで、電子決済処理時に用いる電子決済種について、共有することが可能となる。
[決済支援システム1による決済支援方法]
次に、サーバ装置30における情報処理方法、ユーザ端末10における端末制御方法を含む決済支援方法について説明する。
本実施形態の決済支援システム1では、ユーザがユーザ端末10を操作することで、ユーザ情報送信部182がユーザ決済種情報を含むユーザ情報をサーバ装置30に送信する。なお、ユーザ決済種情報は、ユーザ端末10において、決済アプリがインストールされたり、アンインストールされたりする毎に、ユーザ端末10が自動でサーバ装置にユーザ決済種情報を送信してもよい。
また、店舗のスタッフが店舗端末20を操作することで、店舗情報送信部256が店舗決済種情報を含む店舗情報をサーバ装置30に送信する。
これにより、サーバ装置30は、受信したユーザ情報をユーザDB321に記録し、店舗情報を店舗DB322に記録(登録)する。
ここでは、サーバ装置30のユーザDB321にユーザ情報が登録され、店舗DB322に店舗情報が登録されているものとして、以下説明する。
図5から図7は、本実施形態の決済支援方法に関するフローチャートであり、図5は、ユーザ端末10の端末制御方法及び店舗端末20のPOS制御方法を示すフローチャート、図6及び図7は、サーバ装置30の情報処理方法を示すフローチャートである。
図5において、店舗端末20の要求送受部251は、アクセスポイント200を制御して、アクセスポイント200から共有要求を含む無線信号を店舗内に発信している(ステップS21)。
ユーザ端末10を所持するユーザが店舗に入店すると、ユーザ端末10の共有要求受信部181は、アクセスポイント200から発信されている無線信号を受信する(ステップS11)。
ユーザ端末10の共有要求受信部181は、共有要求を含む無線信号を受信すると、ユーザIDを含む応答信号を、アクセスポイント200を介して店舗端末20に返す(ステップS12)。
店舗端末20の設定要求部252は、応答信号を受信すると、応答信号に含まれるユーザIDと、店舗IDとを含む設定要求をサーバ装置30に送信する(ステップS22)。
図6において、サーバ装置30は、店舗端末20から設定要求を受信する(ステップS31)。
ユーザ決済種取得部331は、受信した設定要求に含まれるユーザIDに基づいて、ユーザDB321から対応するユーザ情報を読み出し、そのユーザ情報に含まれるユーザ決済種情報を取得する(ステップS32)。
また、店舗決済種取得部332は、受信した設定要求に含まれる店舗IDに基づいて、店舗DB322から対応する店舗情報を読み出し、その店舗情報に含まれる店舗決済種情報を取得する(ステップS33)。
次に、使用決済種設定部333は、ユーザ決済種情報及び店舗決済種情報に基づいて、ユーザが店舗で使用する電子決済種を設定する。
具体的には、使用決済種設定部333は、ユーザIDに対応するユーザ情報に含まれる過去決済情報に、ステップS31で受信した店舗IDに対応する店舗または店舗の種類を含む電子決済の履歴があるか否かを判定する(ステップS34)。
ステップS34において、Yesと判定される場合、使用決済種設定部333は、当該店舗または当該店舗の種類での電子決済において、最も多く用いられた電子決済種を決済種候補とする(ステップS35)。そして、使用決済種設定部333は、店舗決済種情報に決済種候補が存在するか否かを判定する(ステップS36)。なお、店舗で用いられた電子決済種が複数種あり、その利用回数の差が所定値以内である場合、これらの電子決済種のうち、直近で用いられた電子決済種を決済種候補としてもよい。
ステップS36でYesと判定される場合、使用決済種設定部333は、決済種候補を店舗で使用する使用電子決済種として設定する(ステップS37)。
ステップS36でNoと判定される場合、使用決済種設定部333は、店舗または店舗の種類での電子決済において、次に多く用いられた電子決済種を参照し、その利用回数が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS38)。
ステップS38でYesと判定される場合、その電子決済種を決済種候補として(ステップS39)、ステップS36の処理を実施する。
ステップS34でNoと判定される場合、及びステップS38でNoと判定される場合、図7に示すように、使用決済種設定部333は、過去決済情報に基づいて、最も多く利用されている電子決済種を決済種候補として設定する(ステップS40)。つまり、店舗や店舗の種類とは関係なく、電子決済において最も多く用いられている電子決済種を決済種候補とする。
そして、使用決済種設定部333は、ステップS36と同様に、店舗決済種情報に決済種候補が存在するか否かを判定する(ステップS41)。ステップS41でYesと判定される場合、ステップS37の処理を実施し、使用決済種設定部333は、決済種候補を店舗で使用する使用電子決済種として設定する。
ステップS41でNoと判定される場合、使用決済種設定部333は、過去の電子決済の履歴で、次に多く用いられた電子決済種があるか否かを判定する(ステップS42)。ステップS42でYesと判定される場合、使用決済種設定部333は、その電子決済種を決済種候補とし(ステップS43)、ステップS41の処理に戻って、店舗決済種情報に決済種候補が含まれるか否かを判定する。
ステップS42でNoと判定される場合、ユーザ端末10で使用可能な電子決済種と、店舗で使用可能な電子決済種で共通する電子決済種がないことを意味する。この場合、マッチング失敗と判定し、決済種送信部334は、店舗端末20に対して、対応する電子決済種がない旨を示す使用決済種情報を送信する(ステップS44)。
図6に戻り、ステップS37により、使用決済種が設定されると、決済種送信部334は、店舗端末20に対して、設定された使用決済種に関する使用決済種情報を送信する(ステップS45)。この使用決済種情報には、対応するユーザIDが含まれる。
なお、本実施形態では、決済種送信部334は、店舗端末20に使用決済種情報を送信し、さらに、店舗端末20が、ユーザ端末10に使用決済種情報を送信する例を示すが、これに限定されない。決済種送信部334は、店舗端末20及びユーザ端末10の双方に、使用決済種情報を送信してもよい。また、決済種送信部334は、ユーザ端末10に使用決済種情報を送信し、ユーザ端末10が、店舗端末20に使用決済種情報をさらに送信してもよい。
図5に戻り、店舗端末20の設定受信部253が、サーバ装置30からの要求応答として使用決済種情報を受信すると(ステップS23)、使用決済種共有部254は、受信した使用決済種情報をユーザ端末10に送信して共有する(ステップS24)。また、使用決済種共有部254は、サーバ装置30から受信した使用決済種情報をユーザIDに関連付けて店舗端末メモリ24に記録する。
ユーザ端末10の使用決済種取得部183は、店舗端末20から使用決済種情報を受信すると(ステップS13)、当該使用決済種情報を、ユーザ端末メモリ17に記憶する。
また、使用決済種取得部183は、使用決済種情報に、対応する電子決済種がない旨が記録されている場合、ユーザ端末表示部12に、対応する決済アプリがない旨を報知する。これにより、ユーザは、電子決済での支払いができないことを、支払カウンターでの支払い前に早期に認識することができ、例えば現金払いやクレジットカード払いに切り替えることができる。
この後、動作検出部184は、加速度センサー13の計測値に基づいて。ユーザの動作を検出する(ステップS14)。そして、アプリ起動部185は、検出された動作が所定ジェスチャーであるか否かを判定し(ステップS15)、所定のジェスチャーである場合に使用決済種情報に対応した決済アプリを起動させる(ステップS16)。ステップS15でNoと判定された場合は、ステップS14に戻り、ユーザの動作検出を継続する。
本実施形態では、ユーザの、ユーザ端末10を取り出す動作が、所定のジェスチャーとして設定されている。すなわち、ユーザが商品の支払いを行うべく、支払カウンターに近接し、ユーザ端末10を取り出す操作を行うことで、自動で決済アプリが起動される。
図8は、支払カウンターでユーザが決済を行う状況を示す模式図である。
本実施形態では、店舗内の支払カウンターには、無線LANのアクセスポイント(決済位置ポイント201)が設置されている。この決済位置ポイント201は、図8に示すように、支払カウンター近傍に対して無線信号を発信する。この決済位置ポイント201から出力される無線信号を受信可能な信号範囲Aは、例えば0.5m~1.0mであり、図8に示すように、支払カウンターの正面に立つ1人分のユーザが範囲内に入る程度に設定されている。よって、支払カウンターに多数のユーザが並んでいても、支払カウンターで支払いを行うユーザのユーザ端末10のみが、決済位置ポイント201からの無線信号を受信することが可能となる。支払カウンターに複数のレジが設置されている場合、各レジの位置に対して決済位置ポイント201を設置すればよい。各決済位置ポイント201からは、SSID等の識別情報を含む無線信号が出力されているため、ユーザ端末10において、複数のレジのうちユーザが支払を行うレジに対応する決済位置ポイント201からの無線信号を受信することができる。
本実施形態では、ユーザ端末10は、決済位置ポイント201からの無線信号を受信したか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17でYesと判定されると、ユーザ端末10は、ユーザIDを含む決済応答信号を決済位置ポイント201に返す(ステップS18)。ステップS17でNoと判定される場合は、無線信号を受信するまで待機する。
店舗端末20の決済処理部255は、決済位置ポイント201から決済応答信号を受信すると、店舗端末メモリ24から、ユーザIDに対応する使用決済種情報に、電子決済種が記録されているか否かを判定する(ステップS25)。ステップS25でYesと判定される場合、決済処理部255は、使用決済種情報で指定される電子決済種による決済処理を実施する(ステップS26)。また、ユーザ端末10においても、ユーザが電子決済種に応じた所定の操作を実施することで決済処理を実施する(ステップS19)。
例えば、商品の支払いに関するQRコードを表示させ、ユーザ端末10でQRコードを読み込むことで電子決済を実施するQRコード方式の電子決済種である場合、決済処理部255は、顧客用表示部22BにQRコードを表示させる。また、ユーザ端末10のユーザ端末表示部12で表示されたQRコードを、QRコードリーダーで読み込むことで電子決済を実施するQRコード方式の電子決済種である場合、決済処理部255は、支払カウンターに設けられたQRコードリーダーを起動させる。
また、電子マネー方式の電子決済では、決済処理部255は、例えば非接触ICカードリーダーを起動させて、ユーザによって翳されたユーザ端末10と非接触通信を行うことで決済処理を実施する。
なお、各々の電子決済種による決済処理については公知の技術であるため、個々での説明は省略する。
また、ステップS25でNoと判定される場合、つまり、使用決済種情報に、対応する電子決済種がない旨が記録されている場合、決済処理部255は、スタッフ用表示部22Aに、使用可能な電子決済種がない旨を表示させる(ステップS27)。これにより、店舗のスタッフは、ユーザ端末10による電子決済ができない旨を認識でき、キャッシュやクレジットカードによる支払を顧客に案内することができる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態のサーバ装置30では、サーバプロセッサ33は、サーバメモリ32に記録された情報処理プログラムを読み込み実行することで、ユーザ決済種取得部331、店舗決済種取得部332、使用決済種設定部333、及び決済種送信部334として機能する。このサーバ装置30では、ユーザ決済種取得部331がユーザ決済種情報を取得し、店舗決済種取得部332が店舗決済種情報を取得する。また、使用決済種設定部333は、これらのユーザ決済種情報と店舗決済種情報とに基づいて、ユーザが店舗で用いる電子決済種に関する使用決済種情報を設定する。そして、決済種送信部は、使用決済種情報を、店舗端末20に送信し、店舗端末20からユーザ端末10に使用決済種情報が送信される。
これにより、本実施形態では、ユーザ端末10及び店舗端末20の双方で、ユーザが店舗で電子決済を実施する際の使用電子決済種が共有されることになり、ユーザが店舗スタッフに使用決済種を口頭等で伝達する手間、及び、店舗スタッフがユーザから使用決済種を聞き出す手間を省くことができる。これにより、店舗における迅速な電子決済処理を促進でき、レジ前の混雑も解消でき、店舗及びユーザの双方にとって利便性を高めることができる。
本実施形態では、サーバ装置30は、ユーザ端末10と通信している店舗端末20からユーザIDと店舗IDとを含む設定要求を受信する。そして、ユーザ決済種取得部331は、ユーザIDに対応するユーザ情報からユーザ決済種情報を取得し、店舗決済種取得部332は、店舗IDに対応する店舗情報からユーザが利用する店舗を特定して店舗決済種情報を取得する。
これにより、ユーザは、サーバ装置30に必要な情報を登録すればよく、店舗側にユーザ決済種情報を渡す必要がない。これにより、ユーザが使用している電子決済種や、過去の電子決済の履歴等が店側に漏れず、個人情報を守ることができる。
本実施形態では、使用決済種設定部333は、ユーザが過去に用いた電子決済の種類と、電子決済による決済処理を実施した対象とを含む過去決済情報に基づいて、使用決済種を設定する。
これにより、ユーザの過去の決済履歴に基づいて、ユーザが頻繁に利用する電子決済種を使用決済種に設定することができ、ユーザの満足度を向上させることができる。
また、本実施形態のユーザ端末10は、ユーザ端末メモリ17に記憶された端末制御プログラムを読み込み実行することで、ユーザ情報送信部182(ユーザ決済種送信部)、使用決済種取得部183、アプリ起動部185として機能する。ユーザ情報送信部182は、ユーザ決済種情報を含むユーザ情報をサーバ装置30に送信してユーザDB321に登録する。使用決済種取得部183は、サーバ装置30により設定された使用決済種情報を取得し、アプリ起動部185は、使用決済種情報に対応する決済アプリを起動させる。
これにより、ユーザ端末10は、使用決済種に応じた決済アプリが自動で起動され、ユーザによるユーザ端末10の操作が不要で、ユーザの満足度を向上させることができる。また、決済時に決済アプリが自動で立ち上がっていることで、ユーザが、ユーザ端末から決済アプリを探す手間や時間を省くことができ、迅速な電子決済処理を促進できる。
また、本実施形態のユーザ端末10は、加速度センサー13と、加速度センサー13により検出される加速度に基づいて、ユーザの動作を検出する動作検出部184とを備える。そして、アプリ起動部185は、動作検出部184により所定の動作(ジェスチャー)が検出された場合に決済アプリを起動させる。
これにより、ユーザは特定の動作を行うだけで、決済アプリを起動させることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザがユーザ端末10を取り出す動作を所定のジェスチャーとすることで、ユーザの普段の動作により、決済アプリを起動させることができる。よって、ユーザが特定の動作を意識して実施する必要がなく、ユーザの手間を省くことができ、ユーザの満足度を向上させることができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。
上記第一実施形態では、ユーザが店舗に入店すると、ユーザ端末10が、店舗に設置されたアクセスポイント200から共有要求を含む無線信号を受信し、これに対してユーザIDを含む応答信号を店舗端末20に送信することで、店舗端末20からサーバ装置30に設定要求が送信された。
これに対して、本実施形態では、ユーザ端末10が、サーバ装置30に対して設定要求を送信する点で上記第一実施形態と相違する。
本実施形態では、ユーザ端末プロセッサ18の機能構成、及び店舗端末プロセッサ25の機能構成が、第一実施形態と相違する。
図9は、第二実施形態のユーザ端末10の構成を示すブロック図である。また、図10は、第二実施形態の店舗端末20の構成を示すブロック図である。なお、以降の説明にあたり、既に説明した事項については同符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
本実施形態のユーザ端末10のユーザ端末プロセッサ18は、ユーザ端末メモリ17に記録された端末制御プログラムを読み込み実行することで、第一実施形態と同様に、ユーザ情報送信部182、使用決済種取得部183、動作検出部184、及びアプリ起動部185として機能するとともに、さらに、店舗検出部186、決済種設定要求部187としても機能する。
店舗検出部186は、ユーザが店舗に入店した際に、その店舗を検出する。
店舗検出部186による店舗の検出方法としては、例えば、測位センサー14により検出されるユーザ端末10の現在位置に基づいて、店舗への入店を検出する。具体的には、現在位置で示される経緯度が、所定時間以上、店舗の敷地内から移動しない場合に、ユーザが店舗に入店したと判定し、店舗の位置情報から店舗を特定する。
また、店舗内に設置されるアクセスポイント200から発信される無線信号を受信し、無線信号に含まれるネットワークID(SSID等)に基づいて、店舗への入店を検出し、入店した店舗を特定してもよい。
決済種設定要求部187は、第一実施形態の店舗端末20に設けられた設定要求部252と同様であり、サーバ装置30に対して、設定要求を送信する。設定要求には、ユーザIDと、店舗検出部186により検出された店舗を特定する店舗特定情報(例えば店舗の位置情報であってもよく、店舗IDであってもよい)とが含まれる。
一方、店舗端末20の店舗端末プロセッサ25は、店舗端末メモリ24に記録されたPOS制御プログラムを読み込み実行することで、設定受信部253A、決済処理部255、店舗情報送信部256として機能する。
本実施形態の設定受信部253Aは、ユーザ端末10から、ユーザ端末10を特定する情報とともに使用決済種情報を受信する。ユーザ端末10を特定する情報としては、例えばユーザIDであってもよく、その他の情報であってもよい。すなわち、ユーザが店舗内で電子決済処理を実施する際に、他のユーザと区別して、電子決済種を特定可能な情報であればよく、ユーザ端末10において、任意に設定されたワンタイムIDであってもよい。
図11は、本実施形態の決済支援システム1におけるユーザ端末10及び店舗端末20の処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、本実施形態のユーザ端末10では、ユーザが店舗に入店すると、店舗検出部186が、ユーザが入店した店舗を検出する(ステップS51)。店舗の検出方法は、上述したように、測位センサー14を用いた現在位置に基づいた店舗位置の検出や、店舗のアクセスポイント200からの無線信号に基づいた検出等が挙げられる。
この後、決済種設定要求部187は、サーバ装置30に決済種設定要求を送信する(ステップS52)。
これにより、サーバ装置30は、第一実施形態と同様の処理を実施して、使用決済種を設定し、使用決済種情報をユーザ端末10に送信する。この際、サーバ装置30は、ステップS11において、ユーザ端末10から決済種設定要求を受信する。また、ステップS33では、店舗決済種取得部332は、ユーザ端末10から送信された店舗特定情報に対応する店舗情報を店舗DB322から検索して、ユーザが利用する店舗を特定し、その店舗の店舗決済種情報を取得する。
ユーザ端末10は、サーバ装置30から使用決済種情報を受信すると(ステップS53)、使用決済種情報をユーザ端末メモリ17に記憶する。そして、ユーザ端末10は、店舗端末20に対して、ユーザ端末10を特定するための情報(例えばユーザID等)とともに、使用決済種情報を送信する(ステップS54)。店舗端末20の設定受信部253Aは、ユーザ端末10から使用決済種情報を受信すると、店舗端末メモリ24に記憶する(ステップS61)。
以上により、第一実施形態と同様、ユーザ端末10と店舗端末20とで、使用決済種情報が共有されることになる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態では、ユーザ端末10の店舗検出部186は、ユーザが入店した店舗を検出し、決済種設定要求部187は、ユーザIDと店舗特定情報とを含む決済種設定要求をサーバ装置30に送信する。
サーバ装置30は、ユーザ端末10から、店舗特定情報を取得し、店舗決済種取得部332は、店舗特定情報に基づいてユーザが利用する店舗を特定して店舗決済種情報を取得する。
このような本実施形態では、ユーザがアクセスポイント200等を介して店舗端末20にユーザID等の個人情報を送信する必要がなく、情報漏洩等を防止することができる。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態について説明する。
上記第一実施形態及び第二実施形態では、サーバ装置30にユーザIDを送信し、ユーザIDに基づいて、ユーザ決済種情報を取得し、ユーザの過去の決済履歴に基づいて、使用決済種を設定した。これに対して、第三実施形態では、サーバ装置30にユーザIDが送信されず、ユーザ情報も登録されていない点で、上記第一実施形態及び第二実施形態と相違する。
ユーザによっては、店舗端末20に対してもサーバ装置30に対しても、個人情報であるユーザ情報を送信することを忌避する場合がある。この場合、ユーザIDも過去決済情報も取得することができないため、第一実施形態で示したようなマッチング処理が実施できない。そこで、第三実施形態では、このようなユーザに対してもユーザ端末10と店舗端末20とで電子決済種を共有可能な構成について説明する。
本実施形態では、ユーザ端末10において、店舗端末20及びサーバ装置30に対してユーザIDの送信を許可するか否か、また、サーバ装置30に対してユーザ情報を登録するか否かを、ユーザ自身が設定することが可能となっている。
ここで、ユーザが、ユーザIDの送信を許可している場合、上述した第一実施形態や第二実施形態と同様の処理を実施することが可能であるので、ここでの説明は省略し、ユーザ端末10において、ユーザIDやユーザ情報の送信を許可していない場合について説明する。
本実施形態において、ユーザ端末10、店舗端末20、及びサーバ装置30は、第一実施形態と同様の構成(図2~4参照)を備えている。
そして、ユーザ端末10でユーザIDやユーザ情報の送信が許可されていない場合、ユーザ端末10の共有要求受信部181は、店舗端末20から共有要求を含む応答信号を受信すると、ユーザ決済種情報を含む応答信号を店舗端末20に返す。つまり、応答信号には、ユーザを特定可能なユーザID等の情報は含まれず、ユーザ端末10で選択可能な電子決済種を示すユーザ決済種情報のみが送信される。
また、サーバ装置30の使用決済種設定部333は、ユーザIDに対応する過去決済情報を取得することができない。これに対して、本実施形態の使用決済種設定部333は、店舗情報に基づいて使用電子決済種を設定する。
図12は、第三実施形態の決済支援システム1におけるユーザ端末10の端末制御方法及び店舗端末20のPOS制御方法を示すフローチャートである。また、図13は、サーバ装置30の情報処理方法を示すフローチャートである。
上述したように、ここでは、ユーザ端末10において、ユーザIDやユーザ情報の送信を許可していない場合についての方法について説明する。
本実施形態では、第一実施形態と同様、店舗端末20は、第一実施形態のステップS21と同様に、アクセスポイント200から共有要求を含む無線信号を店舗内に発信している。
ユーザが店舗に入店すると、ステップS11と同様に、ユーザ端末10の共有要求受信部181は、無線信号を受信する。この後、共有要求受信部181は、ユーザ決済種情報のみを含む応答信号を店舗端末20に返す(ステップS12A)。
また、本実施形態では、店舗端末20の要求送受部251は、応答信号を受信すると、応答信号の送信元のユーザ端末10に対して、ワンタイムIDを返す(ステップS21A)。このワンタイムIDは、予め設定された一定期間(例えば店舗の閉店時間まで)か、ユーザが電子決済処理を実施するまでの間のみ有効となる、ユーザ端末10を識別する識別情報である。店舗端末20は、ワンタイムIDを発行すると、そのワンタイムIDを店舗端末メモリ24に記憶する(ステップS21B)。
また、ユーザ端末10は、ワンタイムIDを受信すると、ユーザ端末メモリ17に当該ワンタイムIDを記録する(ステップS12B)。
これにより、以降、ユーザ端末10と店舗端末20との間では、ワンタイムIDに基づいて、使用決済種情報を共有することが可能となる。
この後、店舗端末20の設定要求部252は、応答信号に含まれるユーザ決済種情報と、店舗IDとをサーバ装置30に送信する(ステップS22A)。
ステップS31で、サーバ装置30で設定要求が受信されると、ステップS32で、ユーザ決済種取得部331は、設定要求に含まれるユーザ決済種情報を取得する。
また、店舗決済種取得部332は、ステップS33で、第一実施形態と同様にして店舗決済種情報を取得する。
この後、使用決済種設定部333は、店舗決済種情報と、ユーザ決済種情報とにおいて、共通する電子決済種があるか否かを判定する(ステップS71)。
ステップS71でNoと判定される場合は、ステップS44と同様、店舗端末20に、対応する電子決済種がない旨の使用決済種情報を送信する。
ステップS71でYesと判定される場合、使用決済種設定部333は、店舗情報に、特定の電子決済種での決済に対して特典を付与する旨のキャンペーン情報が含まれているか否かを判定する(ステップS72)。
ステップS72において、Yesと判定される場合、使用決済種設定部333は、当該キャンペーン情報に含まれる電子決済種を使用決済種に設定する(ステップS73)。
ステップS72でNoと判定される場合、使用決済種設定部333は、店舗IDに対する店舗で最も利用されている電子決済種を使用決済種に設定する(ステップS74)。この場合、店舗のスタッフによる電子決済種の変更操作等を軽減することが可能となる。
以上の後、決済種送信部334は、ステップS45の処理を実施して、使用決済種情報を店舗端末20に送信する。
以降の処理は、第一実施形態と同様である。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態では、ユーザ端末10は、店舗端末20にユーザ決済種情報を送信し、店舗端末20は、サーバ装置30にユーザ決済種情報と店舗情報とを送信する。そして、サーバ装置30のユーザ決済種取得部331は、店舗端末20から送信されるユーザ決済種情報を取得する。
この場合、ユーザ端末10からユーザを特定する情報が、店舗端末20やサーバ装置30に送信されず、情報漏洩を防止することができる。
また、本実施形態では、サーバ装置30の使用決済種設定部333は、店舗情報のキャンペーン情報を参照し、所定の電子決済を用いた際に特典を付与する旨のキャンペーンが実施されている場合に、特典が得られる電子決済種を使用決済種情報に設定する。
これにより、ユーザ端末10からユーザを特定する各種情報が得られない場合でも、ユーザに対して有利な電子決済種を使用決済種に設定することができ、ユーザ満足度を向上させることができる。
[第四実施形態]
次に、第四実施形態について説明する。
上記実施形態では、サーバ装置30が、ユーザ端末10と店舗端末20と電子決済種のマッチング処理を実施して使用決済種を設定する例を示したが、本実施形態では、さらに、サーバ装置30は、ユーザ端末10から店舗端末20に提示するポイントシステムを同時に選出する。
ここで、ポイントシステムは、ユーザの商品購入に対して、特典であるポイントを付与するシステムであり、例えば、ティーカード(登録商標)、ポンタ(登録商標)、Rポイント(登録商標)などが例示できる。ユーザに付与されたポイントは、例えばキャッシュへの換金、次回商品購入時の割引として利用することができる。このようなポイントシステムは、ポイントを管理するポイント管理会社が提供するシステムであり、複数の店舗がポイントシステムに加入している。そして、ユーザがポイントシステムに加入した店舗で商品を購入することで、購入金額に応じたポイントがユーザに付与される。
そして、本実施形態では、店舗DB322に記録される店舗情報において、ポイントシステムの種類を示す対応ポイント情報が記録されている。対応ポイント情報には、複数のポイントシステムの種類が記録されていてもよい。
そして、サーバ装置の決済種送信部334は、使用決済種情報を店舗端末20(第二実施形態ではユーザ端末10)に送信する際に、対応ポイント情報を同時に送信する。また、サーバ装置30から使用決済種情報を受信した店舗端末20は、使用決済種情報とともに、対応ポイント情報をユーザ端末10に送信する。
また、ユーザ端末10のアプリ起動部185は、決済アプリを起動させる際に、対応ポイント情報に基づいて、店舗での商品購入時に使用可能なポイントシステムに対応したポイント管理アプリケーション(ポイントアプリ)を同時に起動させる。
[本実施形態の作用効果]
上記のような本実施形態では、ユーザ端末10に使用決済種情報とともに対応ポイント情報が送信され、アプリ起動部185は、使用決済種情報に応じた決済アプリと、対応ポイント情報に応じたポイントアプリとを起動させる。
これにより、ユーザが支払カウンターで決済処理を実施する際に、ポイントアプリを同時に手動で起動させる必要がなく、好適にユーザの決済を支援することができる。
また、店舗によっては、複数のポイントシステムに加盟している場合があり、さらに、ユーザは、店舗が加盟しているポイントシステムのうちの一部のみしか知らない場合もある。これに対して、本実施形態では、ユーザは店舗が加盟しているポイントシステムを知らない場合でも、店舗が複数のポイントシステムに加盟している場合でも、アプリ起動部185が自動で複数のポイントアプリを起動させる。これにより、ユーザは、各ポイントシステムに対する特典を受けることができ、ユーザの満足度を向上させることができる。
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で、以下に示される変形をも含むものである。
[変形例1]
上記第一実施形態から第三実施形態では、ユーザ端末10のアプリ起動部185は、加速度センサー13からの出力値に基づいて、ユーザがユーザ端末10を取り出す動作を検出した場合に、決済アプリを起動する例を示した。これに対して、決済アプリを起動させるための動作としては、いかなる動作が設定されていてもよい。例えば、アプリ起動部185は、動作検出部184により検出される動作が、ユーザ端末10を上下に振る等の動作である場合に決済アプリを起動させるようにしてもよい。また、ユーザが、決済アプリを起動させる際の動作を任意に設定してもよい。
さらに、ユーザ端末10は、ユーザが手動で決済アプリを起動させる直前の動作を検出して蓄積し、これらの蓄積された情報を教師データとして機械学習することで、ユーザの動作から、ユーザが決済アプリを起動させるタイミングを判定してもよい。これにより、例えば、衣類のズボンのポケットからユーザ端末10を取り出す動作を行うユーザに対しても、カバンからユーザ端末10を取り出すユーザに対しても、ユーザがユーザ端末10を取り出す動作を判定することができ、ユーザの電子決済のタイミングまでに決済アプリを起動させることができる。
また、アプリ起動部185は、店舗に設置された決済支援装置から出力されるアプリ起動信号を受信することで、決済アプリを起動させてもよい。
例えば、決済支援装置としては、支払カウンターに設けられたリーダーであってもよい。この場合、ユーザがリーダーにユーザ端末10を翳すことで、ユーザ端末10がリーダーから出力されるアプリ起動信号を受信し、アプリ起動部185が決済アプリを起動させる。
あるいは、決済支援装置が支払カウンターに設けられた決済位置ポイント201(アクセスポイント200)であり、当該決済位置ポイント201(無線LAN)から発信される無線信号がアプリ起動信号であってもよい。この場合、ユーザ端末10は、図5のステップS13または図11のステップS54で、店舗端末20と使用決済種情報を共有した後、ステップS17の処理を実施して、決済位置ポイント201から無線信号を受信したか否かを判定する。そして、このステップS17でYesと判定される場合に、アプリ起動部185が決済アプリを起動させる。
また、ステップS17でYesと判定された後、ユーザの所定の動作(例えばユーザ端末10を取り出す動作)を検出することで、アプリ起動部185が決済アプリを起動させるようにしてもよい。
[変形例2]
上記第一実施形態では、ユーザが店舗での支払いを行う場合、支払カウンターに設置された決済位置ポイント201からの無線信号を受信することで、ユーザ端末10が店舗端末20に決済応答信号を送信し、店舗端末20は、決済応答信号に含まれるユーザIDに対応した使用決済種での決済処理を実施した。これに対して、支払カウンターに、ユーザIDを受信するリーダーが設置され、ユーザがリーダーにユーザ端末10を翳すことで、リーダーを介して店舗端末20に決済応答信号が送信される構成としてもよい。
[変形例3]
第四実施形態では、サーバ装置30が、店舗情報に記録された対応ポイント情報を、使用決済種情報とともに送信する例を示した。
これに対して、サーバ装置30は、使用決済種情報のみを店舗端末20に送信し、店舗端末20が、店舗端末メモリ24に記録されている対応ポイント情報を、使用決済種情報とともにユーザ端末10に送信してもよい。
[変形例4]
第一実施形態では、使用決済種設定部333は、過去決済情報に、店舗IDに対応する店舗や、同種の店舗で利用された電子決済種がある場合に、その電子決済種を決済種候補にする例を示すが、これに限定されない。例えば、使用決済種設定部333は、店舗IDに対応する店舗で取り扱う商品や、同種類の商品に対する電子決済の履歴がある場合に、その電子決済種を決済種候補にしてもよい。
この場合、使用決済種設定部333は、ステップS34からステップS39の各処理において、「店舗IDに対応する店舗または店舗の種類を含む電子決済の履歴」を「店舗IDで特定される店舗で取り扱う商品または同種類の商品を含む電子決済の履歴」と置き換えて各処理を実施する。
また、使用決済種設定部333は、店舗IDに対応する店舗、店舗の種類、店舗IDで特定される店舗で取り扱う商品、同種類の商品のいずれかを含む過去決済情報に基づいて、使用決済種を設定してもよい。この場合、優先順位をつけて使用決済種を設定してもよく、例えば、店舗、商品、店舗の種類、商品の種類の順に優先順位をつけてもよい。ユーザの過去決済情報に基づいて、ユーザが重視する傾向を機械学習し、優先順位を設定してもよい。例えば、過去決済情報に、商品や商品の種類毎に電子決済種を変更しているユーザに対して、商品、商品の種類、店舗、店舗の種類の順に優先順位を付け、過去決済情報に、店舗や店舗の種類毎に電子決済種を変更しているユーザに対して、店舗、店舗の種類、商品、商品の種類の順に優先順位を付けてもよい。
[変形例5]
第三実施形態では、使用決済種設定部333は、店舗情報に、特定の電子決済種での決済に対する特典に関するキャンペーン情報が含まれるか否かを判定したが、これに限定されない。例えば、使用決済種設定部333は、電子決済システムを提供する決済提供者が提供するキャンペーン情報があるか否かを判定してもよい。
この場合、サーバ装置30が、決済提供者が操作する提供サーバから、キャンペーン情報を受信してサーバメモリ32に記録しておけばよい。または、使用決済種設定部333は、決済提供者が操作する提供サーバにキャンペーン情報の有無を問い合わせる旨の信号を送信し、提供サーバからキャンペーン情報の有無に対する応答信号を受信することで、キャンペーンの有無を判断してもよい。
さらに、電子決済システムを提供する決済提供者が提供するキャンペーン情報は、特定の商品をお買い得商品等として、キャンペーン対象に指定してもよい。この場合、例えば、ユーザが予めユーザ端末10を操作し、ユーザが購入を考えている商品や、商品の種類を指定する。そして、設定要求として、これらのユーザが購入を考えている商品や、商品の種類に関する購入予定情報を含ませる。例えば、第一実施形態のように、店舗端末20から設定要求を受信する場合は、ユーザ端末10が予め購入予定情報を含む応答信号を店舗端末20に送信し、店舗端末20が購入予定情報を含む設定要求をサーバ装置30に送信すればよい。また、第二実施形態のようにユーザ端末10が設定要求を送信する場合では、ユーザ端末10がサーバ装置30に送信する設定要求に購入予定情報を含ませればよい。
そして、サーバ装置30の使用決済種設定部333は、ステップS72において、電子決済システムを提供する決済提供者が提供するキャンペーン情報として、購入予定情報に指定された商品や商品の種類に対応したキャンペーンがあるか否かを判定する。
この場合、ステップS72において、Yesと判定されると、サーバ装置30の決済種送信部334は、使用決済種情報とともに、キャンペーン対象の商品に関する情報をユーザ端末10や店舗端末20に送信してもよい。
[変形例6]
使用決済種設定部333は、過去決済情報とキャンペーン情報との双方とに基づいて、使用決済種を設定してもよい。
この場合、例えば、使用決済種設定部333は、過去決済種情報に基づいた電子決済種のスコアや、キャンペーン情報に基づいた電子決済種のスコアを算出し、スコアに基づいて使用決済種を設定する。
例えば、店舗に対する電子決済種Mの決済処理の利用順位α、電子決済種Mの選択比率β、電子決済種Mに関するキャンペーン情報の有無を示すフラグ値γに基づいて、電子決済種Mに対するスコアf(M)を、f(M)=A(α)+B(β)+C(γ)により算出し、そのスコアが最も高い電子決済種を使用決済種として設定してもよい。
また、使用決済種設定部333は、使用決済種情報として、複数の電子決済種を含ませてもよい。例えば、使用決済種設定部333は、過去決済情報に基づいた電子決済種、店舗の特典が得られる電子決済種、決済提供者からの特典が得られる電子決済種等を使用決済種情報として含ませてもよい。この場合、ユーザ端末10のユーザ端末プロセッサ18は、使用決済種情報を受信すると、ユーザ端末表示部12にこれらの電子決済種のいずれかを選択する旨の選択画面を表示させ、ユーザに電子決済種を選択するように促す。そして、ユーザ端末10は、選択された電子決済種を使用決済種情報として、店舗端末20に送信し、ユーザ端末10と店舗端末20とで使用決済種を共有する。
この場合、ユーザによる選択操作が必要になるものの、ユーザ自身が、例えば、Web等を閲覧して、店舗が提供するクーポン等の特典や、決済提供者が提供する特典を調べる手間を省略できる。
[変形例7]
上記各実施形態では、決済支援システム1が、ユーザ端末10と店舗端末20とサーバ装置30とにより構成され、サーバ装置30が本発明の情報処理装置として機能する例を示したが、これに限定されない。
例えば、サーバ装置30が設けられず、店舗端末20が本発明の情報処理装置として機能してもよい。
この場合、店舗端末20の店舗端末プロセッサ25が、ユーザ決済種取得部、店舗決済種取得部、使用決済種取得部、及び決済種送信部として機能する。
この際、ユーザ決済種取得部は、ユーザが店舗に来店する度に、ユーザ端末10からユーザ決済種情報を受信してもよく、店舗端末20がユーザ登録を促し、ユーザ決済種情報を登録させてもよい。
店舗決済種取得部は、例えば店舗端末メモリ24に記録された店舗決済種情報を取得(読込)すればよい。
使用決済種設定部は、上記各実施形態と同様に、ユーザ決済種情報と店舗決済種情報とに基づいて使用決済種を設定する。
また、決済種送信部は、使用決済種設定部により設定された使用決済種に関する使用決済種情報を、ユーザ端末10に送信する。
この場合でも、上記各実施形態と同様、ユーザ端末10と店舗端末20とで、電子決済種情報を共有することができ、ユーザが決済を実施する際の迅速な決済処理を支援できる。
また、ユーザ端末10が、本発明の情報処理装置であってもよい。
例えば、ユーザ端末10のユーザ端末プロセッサ18が、ユーザ決済種取得部、店舗決済種取得部、使用決済種取得部、及び決済種送信部として機能する。
この場合、ユーザ決済種取得部は、ユーザ端末メモリ17に記録されている決済アプリから、ユーザ決済種を判定する。
店舗決済種取得部は、例えば、ユーザが店舗に入店し、店舗に設置されたアクセスポイント200から無線信号を受信すると、店舗端末20に店舗決済種情報を要求する要求信号を返し、店舗端末20から店舗決済種情報を受信する。また、店舗内に設けられた特定の装置にユーザ端末10が翳されることで、店舗決済種情報が得られてもよく、店舗内に表示されたQRコード等のコード情報を読み込むことで、店舗決済種情報を取得してもよい。
使用決済種設定部は、上記各実施形態と同様に、ユーザ決済種情報と店舗決済種情報とに基づいて使用決済種を設定する。この際、ユーザ端末メモリ17に記録されている過去決済情報に基づいて、使用決済種を設定する。この場合、過去決済情報が外部に送信することがなく、情報漏洩等の問題は発生しない。
決済種送信部は、使用決済種設定部により使用決済種が設定されると、使用決済種情報を店舗端末20に送信し、これにより、ユーザ端末10と店舗端末20との間で、使用決済種情報を共有することが可能となる。
1…決済支援システム、10…ユーザ端末、13…加速度センサー、14…測位センサー、17…ユーザ端末メモリ、18…ユーザ端末プロセッサ、20…店舗端末、24…店舗端末メモリ、25…店舗端末プロセッサ、30…サーバ装置、32…サーバメモリ、33…サーバプロセッサ、181…共有要求受信部、182…ユーザ情報送信部、183…使用決済種取得部、184…動作検出部、185…アプリ起動部、186…店舗検出部、187…決済種設定要求部、200…アクセスポイント、201…決済位置ポイント、251…要求送受部、252…設定要求部、253,253A…設定受信部、254…使用決済種共有部、255…決済処理部、256…店舗情報送信部、331…ユーザ決済種取得部、332…店舗決済種取得部、333…使用決済種設定部、334…決済種送信部、321…ユーザDB、322…店舗DB。

Claims (7)

  1. ユーザが操作するユーザ端末で選択可能な電子決済の種類を示すユーザ決済種情報を取得するユーザ決済種取得部と、
    店舗で使用可能な前記電子決済の種類を示す店舗決済種情報を取得する店舗決済種取得部と、
    前記ユーザ決済種情報と前記店舗決済種情報とに基づいて、前記ユーザが前記店舗で用いる前記電子決済の種類に関する使用決済種情報を設定する使用決済種設定部と、
    前記使用決済種情報を、前記ユーザ端末及び前記店舗が管理する店舗端末の少なくとも一方に送信する決済種送信部と、
    を備えた情報処理装置であって、
    当該情報処理装置は、前記ユーザ端末と通信している前記店舗端末から前記ユーザ端末を識別するユーザ識別情報と、前記店舗を識別する店舗識別情報を取得し、
    前記ユーザ決済種取得部は、前記ユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ決済種情報を取得し、
    前記店舗決済種取得部は、前記店舗識別情報に基づいて前記ユーザが利用する前記店舗を特定して前記店舗決済種情報を取得する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. ユーザが操作するユーザ端末で選択可能な電子決済の種類を示すユーザ決済種情報を取得するユーザ決済種取得部と、
    店舗で使用可能な前記電子決済の種類を示す店舗決済種情報を取得する店舗決済種取得部と、
    前記ユーザ決済種情報と前記店舗決済種情報とに基づいて、前記ユーザが前記店舗で用いる前記電子決済の種類に関する使用決済種情報を設定する使用決済種設定部と、
    前記使用決済種情報を、前記ユーザ端末及び前記店舗が管理する店舗端末の少なくとも一方に送信する決済種送信部と、
    を備えた情報処理装置であって、
    当該情報処理装置は、前記ユーザ端末から、前記ユーザ端末が位置する前記店舗を特定する店舗特定情報を取得し、
    前記店舗決済種取得部は、前記店舗特定情報に基づいて前記ユーザが利用する前記店舗を特定して前記店舗決済種情報を取得する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1または請求項に記載の情報処理装置において、
    前記使用決済種設定部は、前記ユーザが過去に用いた前記電子決済の種類と、前記電子決済による決済処理を実施した対象とを含む過去決済情報に基づいて、前記使用決済種情報を設定する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項1または請求項に記載の情報処理装置において、
    前記使用決済種設定部は、前記店舗において所定の電子決済を用いた際の特典を付与するキャンペーンが実施されている場合に、前記特典が得られる前記電子決済を前記使用決済種情報に設定する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. コンピューターにより、電子決済の種類を設定する情報処理方法であって、
    前記コンピューターは、ユーザ決済種取得部、店舗決済種取得部、使用決済種設定部、及び決済種送信部を備え、
    前記ユーザ決済種取得部が、ユーザが操作するユーザ端末で選択可能な前記電子決済の種類を示すユーザ決済種情報を取得するステップと、
    前記店舗決済種取得部が、店舗で使用可能な前記電子決済の種類を示す店舗決済種情報を取得するステップと、
    前記使用決済種設定部が、前記ユーザ決済種情報と前記店舗決済種情報とに基づいて、前記ユーザが前記店舗で用いる前記電子決済の種類に関する使用決済種情報を設定するステップと、
    前記決済種送信部が、前記使用決済種情報を、前記ユーザ端末、及び前記店舗が管理する店舗端末に送信するステップと、を実施し、
    前記コンピューターは、前記ユーザ端末と通信している前記店舗端末から前記ユーザ端末を識別するユーザ識別情報と、前記店舗を識別する店舗識別情報を取得し、
    前記ユーザ決済種取得部が前記ユーザ決済種情報を取得するステップは、前記ユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ決済種情報を取得し、
    前記店舗決済種取得部が前記店舗決済種情報を取得するステップは、前記店舗識別情報に基づいて前記ユーザが利用する前記店舗を特定して前記店舗決済種情報を取得する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  6. コンピューターにより、電子決済の種類を設定する情報処理方法であって、
    前記コンピューターは、ユーザ決済種取得部、店舗決済種取得部、使用決済種設定部、及び決済種送信部を備え、
    前記ユーザ決済種取得部が、ユーザが操作するユーザ端末で選択可能な前記電子決済の種類を示すユーザ決済種情報を取得するステップと、
    前記店舗決済種取得部が、店舗で使用可能な前記電子決済の種類を示す店舗決済種情報を取得するステップと、
    前記使用決済種設定部が、前記ユーザ決済種情報と前記店舗決済種情報とに基づいて、前記ユーザが前記店舗で用いる前記電子決済の種類に関する使用決済種情報を設定するステップと、
    前記決済種送信部が、前記使用決済種情報を、前記ユーザ端末、及び前記店舗が管理する店舗端末に送信するステップと、を実施し、
    前記コンピューターは、前記ユーザ端末から、前記ユーザ端末が位置する前記店舗を特定する店舗特定情報を取得し、
    前記店舗決済種取得部が前記店舗決済種情報を取得するステップは、前記店舗特定情報に基づいて前記ユーザが利用する前記店舗を特定して前記店舗決済種情報を取得する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  7. コンピューターにより読み取り実行可能な情報処理プログラムであって、
    前記コンピューターを請求項1から請求項のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
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