JP7128209B2 - リアベゼルにより胴内所定位置に保持されたカプセルを備える時計ケース - Google Patents
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Description
ケースは、両側に2つのアームを備えている。当該2つのアームは、各側に配置されたバンド部のループ内へと係合する交差ニードル棒を当該アーム間において受け入れる。側部に設置された1つ以上のクラウンは、機構内に進入して時計の設定やコントロールを確保する径方向軸を有している。
胴部は、ほかにも補助的機能を有し得る。このようにして、カプセルは同じのままで胴部のみを変更することで、見た目の違う時計を安価に提供することができる。
この種の時計の既知の一実施形態では、カプセルの円状の外リムが胴部の表側の表面に当接するように、当該カプセルが当該胴部のハウジング内へと表側から導入される。
この組立システムは、簡単で且つ製造が経済的であり、かつ、取付けを確実に強固なものにする。しかし、問題がある。具体的に述べると、カプセルに螺合されるベゼルは、螺合のために円状でなければならず、異なる形状の製作を制限する。しかも、ベゼルは、ユーザが気付かないうちに緩んで落下する可能性がある。他にも、ベゼルは、カプセルのねじ部上で簡単に曲がったり斜めに螺合したりし得る薄肉の部品であり、最も高価な部品であるカプセルのクロススレッディングを招いてしまう。
カバーは、当該カバーが胴部へと閉じられたときに自動的に掛止する(ばねで押される)フックのシステムによってカプセルの外郭部を押圧することで、胴部に対してロックされる。
これにより、技術的に革新的な胴部が得られる。このような胴部は、一部の時計ブランドのイメージに適したものとなり得る。
この種の時計の既知の一実施形態では、カプセルが、胴部のハウジング内へと表側から導入されて、かつ、当該カプセルの外郭部に形成された対応する凹部へと嵌まる(ばねで押される)ボールによりブロッキングすることで、当該カプセルを軸方向に確実に保持する。
追加のクラウンが側部に配置されて、胴部内を通ってカプセルへと螺合されることにより、当該カプセルを完全にロックする。
表示盤を有する表側を含む主軸に沿って配置された、時計機構を収容するカプセルと、
略円筒状のハウジングが設けられた、前記カプセルを取り囲む胴部であって、当該ハウジングは、前記カプセルを受け入れる側である裏側が開口している胴部と、を備える、時計ケースにおいて、
前記カプセルの裏側に載置されたベゼルであって、前記カプセルの外郭部に配置されたタブを有するベゼルを備え、前記タブが、ブロッキング位置にて前記胴部の前記ハウジングの円筒状部分に形成された円状に配置(circular orientation)された少なくとも1つの溝内に部分的に挿入されることを特徴とする、時計ケースを提供する。
有利には、前記時計ケースは、前記軸に対して前記カプセル及び前記ベゼルを前記胴部の前記ハウジングへの軸方向スライド動作によって組み付けるための角度位置、ならびに円状の前記少なくとも1つの溝内に前記タブが部分的に挿入されて前記ベゼルをブロッキングするための別の角度位置を有している。
有利には、前記ベゼルの外郭部は、組付用の前記角度位置及びブロッキング用の前記角度位置を示すマークを有している。これにより、前記ベゼルの正確なブロッキング位置が確保される。
より具体的には、前記ベゼルが、裏側に、前記カプセルの裏側の表面周りに設けられた段差部と一体化した円状の外郭部を有し得る。これにより、当該円状の外郭部は、前記カプセルの厚みと一体化する。
この場合、前記ベゼルの前記円状の外郭部は、前記カプセルの前記裏側の表面の前記段差部の底部における対応する形状とマッチする円錐形状を有している。
有利には、前記ベゼルの外郭部は、隆起形状部(raised shape)を有している。
有利には、この場合、回転を阻止する前記形状部が、前記カプセルの調節クラウンの軸心を囲うチューブを受け入れる径方向スロットである。
前記カプセルは、当該カプセルの裏側に当接したベゼルによって保持され、
前記ベゼルは、前記カプセルの外郭部に配置されたタブを有する、時計胴部において、
当該胴部が、前記ハウジングの円筒状部分に、ブロッキング位置にて前記タブを部分的に収容する円状配置を有する少なくとも1つの溝を有している、時計胴部である。
図1及び図2には、第1の実施形態における時計ケース、特には胴部2が示されている。胴部2は、矢印「AR」で指すように裏側が開口している円筒状のハウジング4を有しており、これによってカプセル20の円筒状の外郭部をぴったりと合った状態で受け入れる。カプセル20の外郭部22は、ここで図示している円筒形状とは異なる別の形状を有するものとされてもよい。
胴部2は、両側に、2つの略平行なホーン部(horn)8を有している。各ホーン部8は、穿孔部10を有しており(穿孔部10同士は互いに対向している)、ブレスレットの一部のループに収容されたニードル棒(図示せず)[ポンプ(pump)とも称される]を受け入れる。
カプセル20は、扁平な裏部28を有する。裏部28は、表側へ偏位することで当該扁平な裏部周りに小さな段差部を形成した、若干円錐状の外郭部を有している。
ベゼル30の前記外郭部は、当該ベゼルを手で回転させることを可能にする把持手段である、放射状に配置されて角度方向に分布した一連の隆起形状部32を有している。
図4及び図6に示すように、各外溝50の第1の部位52は、組付位置にてタブ34の一つ全体を当該第1の部位52の厚み内で収容することができる。
次に、ベゼル30付きのカプセル20が、胴部2のハウジング4内へと挿入される。クラウン26のチューブ24が、胴部2のスロット12に対向するように配置されて、当該スロットに進入する。マーク<<OPEN>>62が、径方向マーク60に対向する。
次のステップにて、前記ベゼルは、図5及び図7に示すように、マーク<<CLOSE>>を径方向マーク60に対向させるように当該ベゼル30の隆起形状部32を用いて手で時計回りに回転される。
これにより、各タブ34の円状部位38が、対応する溝50の第2の部位54に係合すると共に、この隆起する第2の部位の底部の傾斜にボス40が当接することで、この周方向部位が外方に盛り上げられる。ボス40は、溝50の傾斜に対して少ない面積で当接するので、ベゼル30を回転させる際の摩擦が減少する。
このようにして、ベゼル30およびカプセル20は、分解、摩耗又は動作不良のリスクを長期にわたって抑えながら胴部2内で効率的にブロッキングされる。
以下、本発明に含まれる態様を記す。
〔態様1〕(a)表示盤を有する表側を含む主軸に沿って配置された、時計機構を収容するカプセル(20)と、(b) 略円筒状のハウジング(4)が設けられた、前記カプセル(20)を取り囲む胴部(2)であって、当該ハウジング(4)は、前記カプセル(20)を受け入れる側である裏側が開口している胴部(2)と、を備える、時計ケースにおいて、
前記カプセル(20)の裏側に載置されたベゼル(30)であって、前記カプセルの外郭部(22)に配置されたタブ(34)を有する、ベゼル(30)、
を備え、前記ハウジング(4)が、前記軸に対して、前記カプセル(20)及び前記ベゼル(30)を前記胴部(2)の当該ハウジング(4)への軸方向スライド動作によって組み付けるための角度位置、ならびに前記胴部(2)の当該ハウジング(4)の円筒状部分に形成された円状に配置された少なくとも1つの溝(14)内に前記タブ(34)が部分的に挿入されて前記ベゼル(30)をブロッキングするための別の角度位置を有していることを特徴とする、時計ケース。
〔態様2〕態様1に記載の時計ケースにおいて、前記カプセル(20)の前記外郭部(22)が、前記タブ(34)を収容する溝(50)を有しており、当該溝(50)が、周方向に傾斜する底部を有していることを特徴とする、時計ケース。
〔態様3〕態様1または2に記載の時計ケースにおいて、前記ベゼル(30)が、当該ベゼル(30)の外郭部に、組付用の前記角度位置及びブロッキング用の前記角度位置を示すマーク(62,64)を有していることを特徴とする、時計ケース。
〔態様4〕態様1から3のいずれか一態様に記載の時計ケースにおいて、前記タブ(34)が、前記ベゼル(30)の円状の外郭部からの軸方向部位(36)と、それに続いて、円状の溝(14)に挿入されるように設けられた周方向部位(38)と、を含むことを特徴とする、時計ケース。
〔態様5〕態様1から4のいずれか一態様に記載の時計ケースにおいて、前記ベゼル(30)が、裏側に、前記カプセル(20)の裏側の表面(28)周りに設けられた段差部と一体化した円状の外郭部を有していることを特徴とする、時計ケース。
〔態様6〕態様5に記載の時計ケースにおいて、前記ベゼル(30)の前記円状の外郭部が、前記カプセル(20)の前記裏側の表面(28)の前記段差部の底部における対応する形状と嵌合する円錐形状を有していることを特徴とする、時計ケース。
〔態様7〕態様1から6のいずれか一態様に記載の時計ケースにおいて、前記ベゼル(30)が、当該ベゼル(30)の外郭部に、隆起形状部(32)を有していることを特徴とする、時計ケース。
〔態様8〕態様1から7のいずれか一態様に記載の時計ケースにおいて、前記胴部(2)が、前記カプセル(20)の回転をブロックする形状部(12)を有していることを特徴とする、時計ケース。
〔態様9〕態様8に記載の時計ケースにおいて、前記カプセル(20)の回転をブロックする前記形状部(12)が、前記カプセル(20)の調節クラウン(26)の軸心を囲うチューブ(24)を受け入れる径方向スロットであることを特徴とする、時計ケース。
〔態様10〕時計機構を含むカプセル(20)を、裏側が開口している略円筒状のハウジング(4)で受け入れるように構成された時計胴部(2)であって、
前記カプセル(20)は、当該カプセル(20)の裏側に当接したベゼル(30)によって定位置に保持され、
前記ベゼル(30)は、前記カプセルの外郭部(22)に配置されたタブ(34)を有する、時計胴部(2)において、
当該時計胴部(2)が、当該時計胴部(2)のハウジング(4)の円筒状部分に、ブロッキング位置にて前記タブ(34)を部分的に収容するように設けられた円状配置を有する少なくとも1つの溝(14)を有していることを特徴とする、時計胴部(2)。
Claims (10)
- (a)表示盤を有する表側を含む主軸に沿って配置された、時計機構を収容するカプセル(20)と、(b) 略円筒状のハウジング(4)が設けられた、前記カプセル(20)を取り囲む胴部(2)であって、当該ハウジング(4)は、前記カプセル(20)を受け入れる側である裏側が開口している胴部(2)と、を備える、時計ケースにおいて、
前記カプセル(20)の裏側に載置されたベゼル(30)であって、前記カプセルの外郭部(22)に配置されたタブ(34)を有する、ベゼル(30)、
を備え、前記ハウジング(4)が、前記軸に対して、前記カプセル(20)及び前記ベゼル(30)を前記胴部(2)の当該ハウジング(4)への軸方向スライド動作によって組み付けるための角度位置、ならびに前記胴部(2)の当該ハウジング(4)の円筒状部分に形成された円状に配置された少なくとも1つの溝(14)内に前記タブ(34)が部分的に挿入されて前記ベゼル(30)をブロッキングするための別の角度位置を有していることを特徴とする、時計ケース。 - 請求項1に記載の時計ケースにおいて、前記カプセル(20)の前記外郭部(22)が、前記タブ(34)を収容する溝(50)を有しており、当該溝(50)が、周方向に傾斜する底部を有していることを特徴とする、時計ケース。
- 請求項1または2に記載の時計ケースにおいて、前記ベゼル(30)が、当該ベゼル(30)の外郭部に、組付用の前記角度位置及びブロッキング用の前記角度位置を示すマーク(62,64)を有していることを特徴とする、時計ケース。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載の時計ケースにおいて、前記タブ(34)が、前記ベゼル(30)の円状の外郭部からの軸方向部位(36)と、それに続いて、円状の溝(14)に挿入されるように設けられた周方向部位(38)と、を含むことを特徴とする、時計ケース。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の時計ケースにおいて、前記ベゼル(30)が、裏側に、前記カプセル(20)の裏側の表面(28)周りに設けられた段差部と一体化した円状の外郭部を有していることを特徴とする、時計ケース。
- 請求項5に記載の時計ケースにおいて、前記ベゼル(30)の前記円状の外郭部が、前記カプセル(20)の前記裏側の表面(28)の前記段差部の底部における対応する形状と嵌合する円錐形状を有していることを特徴とする、時計ケース。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の時計ケースにおいて、前記ベゼル(30)が、当該ベゼル(30)の外郭部に、隆起形状部(32)を有していることを特徴とする、時計ケース。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の時計ケースにおいて、前記胴部(2)が、前記カプセル(20)の回転をブロックする形状部(12)を有していることを特徴とする、時計ケース。
- 請求項8に記載の時計ケースにおいて、前記カプセル(20)の回転をブロックする前記形状部(12)が、前記カプセル(20)の調節クラウン(26)の軸心を囲うチューブ(24)を受け入れる径方向スロットであることを特徴とする、時計ケース。
- 請求項1~9のいずれか一項に記載の時計ケースにおいて、
時計機構を含むカプセル(20)を、裏側が開口している略円筒状のハウジング(4)で受け入れるように構成された時計胴部(2)であって、
前記カプセル(20)は、当該カプセル(20)の裏側に当接したベゼル(30)によって定位置に保持され、
前記ベゼル(30)は、前記カプセルの外郭部(22)に配置されたタブ(34)を有する、時計胴部(2)において、
当該時計胴部(2)が、当該時計胴部(2)のハウジング(4)の円筒状部分に、ブロッキング位置にて前記タブ(34)を部分的に収容するように設けられた円状配置を有する少なくとも1つの溝(14)を有していることを特徴とする、時計胴部(2)。
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