JP7126835B2 - 電気部材締結構造及び電気接続箱 - Google Patents

電気部材締結構造及び電気接続箱 Download PDF

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Description

本発明は、電気部材締結構造及び電気接続箱に関する。
通電可能な板状の部材同士を結合させるための構造としては、一方の部材と螺合可能な締結部材と当該一方の部材との間に他方の部材を挟み込み、一方の部材と締結部材とを螺合することにより板状の部材同士を締結する構造が、従来より多く用いられている。例えば、特許文献1では、端部側突出ネジ部が形成される締結部材とバスバーとの間に、電線端子を挟み込んで締結部材をバスバーに螺合することにより、バスバーと電線端子とを締結している。また、特許文献1では、締結部材の頭部と電線端子との間にスプリングワッシャーと保持プレートとを配設することにより、締結部材による電線端子とバスバーとの締結力のバラツキを低減している。
特開2013-105670号公報
しかし、締結部材にスプリングワッシャーと保持プレートとを設けた場合、その分、部品点数が多くなる。また、部品点数が多くなると、製造工程も多くなり易くなるため、製造が煩雑になり易くなる虞がある。このため、通電可能な板状の部材同士を締結する電気部材の締結構造では、構成する部品点数の抑制が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、部品点数を抑制した上で適正に締結することのできる電気部材締結構造及び電気接続箱を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電気部材締結構造は、係止孔が形成される固定部と、前記係止孔に挿通され前記固定部に係止される軸部と、前記軸部の一端側に設けられる頭部とを有する締結部材と、前記締結部材の前記軸部が挿通する導電部材挿通孔を有し、前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に配設される導電部材と、電気回路を構成すると共に、前記締結部材の前記軸部が挿通するバスバー挿通孔と、弾性変形可能に設けられて前記導電部材に対して付勢力を付与する付勢部とを有し、前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に前記付勢部が前記導電部材に接触可能な向きで前記導電部材と並んで配設され、前記締結部材の前記軸部が前記導電部材挿通孔と前記バスバー挿通孔とを挿通して前記固定部に係止されることにより前記導電部材と締結されるバスバーと、を備え、前記バスバー挿通孔は、前記バスバーの板厚方向に貫通する孔として形成され、前記付勢部は、前記バスバーが延在する延在方向における前記バスバー挿通孔の両側2箇所に形成される切欠部によって、前記延在方向における両側が画成される部分が、前記バスバーの板厚方向の一方向に突出することにより形成されており、前記締結部材は、弾力性を有する樹脂材料からなるクランプであることを特徴とする。
また、上記電気部材締結構造において、前記付勢部は、前記バスバーの一部が折り曲げられた形状として構成されることが好ましい。
また、上記電気部材締結構造において、前記バスバーは、前記導電部材と前記固定部との間に配設されることが好ましい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、係止孔が形成される固定部と、前記係止孔に挿通され前記固定部に係止される軸部と、前記軸部の一端側に設けられる頭部とを有する締結部材と、前記締結部材の前記軸部が挿通する導電部材挿通孔を有し、前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に配設される導電部材と、電気回路を構成すると共に、前記締結部材の前記軸部が挿通するバスバー挿通孔と、弾性変形可能に設けられて前記導電部材に対して付勢力を付与する付勢部とを有し、前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に前記付勢部が前記導電部材に接触可能な向きで前記導電部材と並んで配設され、前記締結部材の前記軸部が前記導電部材挿通孔と前記バスバー挿通孔とを挿通して前記固定部に係止されることにより前記導電部材と締結されるバスバーと、通電可能な端子部を有する電子部品と、前記電子部品を保持し、且つ、前記固定部が設けられるブロックと、を備え、前記電子部品の前記端子部には、前記締結部材の前記軸部が挿通可能な端子部挿通孔が形成され、前記端子部は、前記バスバー及び前記導電部材と並んで前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に配設され、前記締結部材は、前記軸部が前記導電部材挿通孔と前記バスバー挿通孔と共に前記端子部挿通孔に挿通して前記固定部に係止されることにより前記導電部材と前記バスバーと前記端子部とを締結し、前記バスバー挿通孔は、前記バスバーの板厚方向に貫通する孔として形成され、前記付勢部は、前記バスバーが延在する延在方向における前記バスバー挿通孔の両側2箇所に形成される切欠部によって、前記延在方向における両側が画成される部分が、前記バスバーの板厚方向の一方向に突出することにより形成されており、前記締結部材は、弾力性を有する樹脂材料からなるクランプであることを特徴とする。

本発明に係る電気部材締結構造及び電気接続箱は、バスバーに付勢部を設け、付勢部が導電部材に接触可能な向きでバスバーと導電部材と並べて配設して締結することにより、双方の間で互いに付勢力を付与する状態で締結することができる。これにより、電気部材締結構造は、締結力を確保するための部品を別途用いることなく、締結部材の締結力を確保してバスバーと導電部材とを締結することができる。この結果、部品点数を抑制した上で適正に締結することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電気接続箱の斜視図である。 図2は、図1に示す電気接続箱の分解斜視図である。 図3は、図2に示す筐体の斜視図である。 図4は、図3に示す固定部の斜視図である。 図5は、図3のA-A断面図である。 図6は、図3のB-B断面図である。 図7は、図2に示すバスバーの斜視図である。 図8は、図7のC-C断面図である。 図9は、バスバーと接続端子とを締結する前の状態の要部詳細図である。 図10は、バスバーに接続端子を接触させた状態の要部詳細図である。 図11は、頭部が接触するまでボルトを締め込んだ状態の要部詳細図である。 図12は、バスバーと接続端子とを締結した状態の要部詳細図である。 図13は、実施形態に係る電気接続箱の変形例を示す要部斜視図である。 図14は、図13に示すクランプが係止された状態の電気接続箱の要部斜視図である。 図15は、図14に示すクランプでの締結状態を示す要部断面模式図である。
以下に、本発明に係る電気部材締結構造及び電気接続箱の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下の説明では、互いに交差する3つの方向を便宜的にそれぞれ「第1方向X」、「第2方向Y」、「第3方向Z」という。ここでは、第1方向Xと第2方向Yと第3方向Zとは、相互に直交する。典型的には、第1方向Xは、後述するバスバーが延在する延在方向である。第2方向Yは、バスバーを構成する板の厚さ方向であり、バスバーの延在方向と直交する方向である。第3方向Zは、バスバーの延在方向と厚さ方向との双方に対して直交する方向である。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る電気接続箱1の斜視図である。図2は、図1に示す電気接続箱1の分解斜視図である。実施形態に示す電気接続箱1は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWHに組み込まれる。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに電気的に接続される電気接続箱1とを備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性の棒状部材の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。ワイヤハーネスWHは、複数の配索材Wを束ねて集約すると共に、束ねられた配索材Wの端末に設けられたコネクタ等を介して電気接続箱1が電気的に接続される。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、プロテクタ、固定具等を含んで構成されてもよい。
電気接続箱1は、コネクタ、ヒューズ、リレー、コンデンサ、分岐部、電子制御ユニット等の電装品を集約して内部に収容するものである。電気接続箱1は、例えば、車両のエンジンルームや車両室内に設置される。電気接続箱1は、配索材W等を介して、バッテリ等の電源と、車両内に搭載される各種電子機器との間に接続されている。電気接続箱1は、電源から供給された電力を車両内の各種電子機器に分配する。電気接続箱1は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱と呼ぶ。
具体的には、電気接続箱1は、筐体10と、種々の電子部品20と、バスバー40とを備えている。筐体10は、内部に種々の電子部品20を収容するものである。筺体10は、内部に電子部品20を保持するためのブロック10Aを有する。ブロック10Aは、種々の形式の係止機構を介して、筺体10に対して着脱可能に組み付けられる。ブロック10Aは、バスバー40が設けられると共に電子部品20が組み付けられ、これを保持する。電子部品20は、種々の機能を発揮する素子である。電子部品20は、電子部品20としての機能を発揮する素子が内設される本体部21と、通電可能に形成され、外部の電気回路と電気的に接続するための端子部25を有している。本体部21は、略直方体状の形状で形成されており、端子部25は、2つが設けられている。2つの端子部25は、それぞれ略板状の形状で形成され、本体部21から同じ方向に延びて、板厚方向に並んで配設されている。電子部品20は、端子部25を2つ有しており、2つの端子部25は、それぞれ略板状の形状で形成され、板厚方向に並んで配設されている。電子部品20の2つの端子部25には、締結部材として設けられるボルト60の軸部62が挿通可能な端子部挿通孔26が形成されている。バスバー40は、電気回路を構成し、ブロック10Aに支持される。バスバー40にも、ボルト60の軸部62が挿通するバスバー挿通孔41が形成されている。なお、締結部材として設けられるボルト60は、螺旋状のネジ山が形成される軸部62と、軸部62の一端側に設けられる頭部61とを有している。
電気接続箱1は、電子部品20がブロック10Aに保持された状態で筐体10内に収容され、当該電子部品20にバスバー40と配索材Wとが電気的に接続される。配索材Wは、金属材料からなる導電部材である接続端子50が端部に設けられている。接続端子50は、板状の形状で形成される接続部51と、配索材Wに固着される配索材固着部53とを有しており、配索材固着部53が配索材Wに固着されることにより、接続端子50は配索材Wと一体となって設けられる。また、接続端子50が有する接続部51には、ボルト60の軸部62が挿通可能な導電部材挿通孔である接続端子挿通孔52が形成されている。
電子部品20とバスバー40と配索材Wとは、締結部材であるボルト60によって電子部品20の端子部25とバスバー40と接続端子50とが締結されることにより、相互に電気的に接続される。また、ボルト60と、ボルト60が固定される後述する固定部30(図3参照)と、バスバー40と、接続端子50とは、電気部材締結構造100を構成している。なお、図1、図2では、電気接続箱1は、1つの電子部品20を備えるものとして図示しているが、電気接続箱1が備える電子部品20の数は、1つに限られない。また、図1、図2では、電気接続箱1には、1つのバスバー40が取り付けられているが、電気接続箱1に取り付けられるバスバー40は複数でもよい。
図3は、図2に示すブロック10Aの斜視図である。ブロック10Aは、絶縁性の樹脂材料からなり、電子部品20(図2参照)の保持が可能な電子部品保持部11と、電気回路を構成するバスバー40(図2参照)を支持し、電子部品20とバスバー40等とを電気的に接続する電気接続部15とを有している。電子部品保持部11と電気接続部15とのうち、電子部品保持部11は、第3方向Zにおけるブロック10Aの一端側に位置し、電気接続部15は、第3方向Zにおけるブロック10Aの他端側に位置している。電子部品保持部11は、第3方向Zにおける電気接続部15が位置する側の反対側に向かって開口する開口部12を有しており、開口部12から電子部品保持部11の内部に電子部品20を入り込ませることにより、電子部品20の保持が可能になっている。
電気接続部15は、バスバー40を支持するバスバー支持スリット16と、バスバー支持スリット16で支持するバスバー40に対して接続端子50(図2参照)を接続することができる部分である接続端子接続部17とを有している。このうち、バスバー支持スリット16は、スリットの幅方向が第2方向Yとなり、第3方向Zに延在するスリット状の形状で形成されている。バスバー支持スリット16の第2方向Yの幅は、板状の形状で形成されるバスバー40の板厚と同程度の幅になっている。
電気接続部15には、ブロック10Aにおける第1方向Xの両側にバスバー支持スリット16が形成されており、バスバー支持スリット16は、ブロック10Aにおける第1方向Xの両側に形成される一対のバスバー支持スリット16によって、1つのバスバー40を支持することが可能になっている。このため、1つのバスバー40を支持する一対のバスバー支持スリット16は、第2方向Yにおける位置が、ほぼ同じ位置に形成されている。電気接続部15には、一対のバスバー支持スリット16が、第2方向Yにおけるブロック10Aの両側に形成されており、即ち、ブロック10Aには、二対のバスバー支持スリット16が形成されている。このため、電気接続部15は、2つのバスバー40を支持することが可能になっている。
接続端子接続部17は、二対のバスバー支持スリット16に対応して、ブロック10Aにおける第2方向Yの両側にそれぞれ形成されている。各接続端子接続部17は、第2方向Yにおける他方の接続端子接続部17が位置する側の反対側と、第3方向Zにおける電子部品保持部11が位置する側の反対側とに向かって、それぞれ開口している。
また、ブロック10Aには、電気接続部15で支持するバスバー40と接続端子50との締結に用いる締結部材であるボルト60(図2参照)が固定される固定部30が設けられている。固定部30は、接続端子接続部17に設けられている。
図4は、図3に示す固定部30の斜視図である。固定部30は、筒形の形状で形成される筒状部31と、筒状部31の一端側に形成される鍔部32とを有している。筒状部31は、略円筒形の形状で形成されており、円筒の内側を貫通して形成される孔は、ボルト60を固定部30に係止固定するための孔である係止孔35になっている。つまり、係止孔35は、ボルト60の軸部62と螺合することのできるネジ孔36によって構成されており、ボルト60の軸部62は、固定部30のネジ孔36に螺合することにより、固定部30に係止することが可能になっている。鍔部32は、略矩形の板状の形状で形成されており、厚さ方向が筒状部31の中心軸の延在方向になる向きで、当該中心軸の延在方向における筒状部31の一端側に形成されている。
図5は、図3のA-A断面図である。図6は、図3のB-B断面図である。ブロック10Aには、二対のバスバー支持スリット16に対応して、固定部30も2つ設けられている。2つの固定部30は、それぞれ電気接続部15の内側に形成される固定部保持溝18によって保持されている。固定部保持溝18は、溝幅方向が第2方向Yとなり、第1方向Xにおける電気接続部15の内側方向に開口する溝状の形状で形成されており、電気接続部15の内側で第3方向Zに延在して形成されている。固定部保持溝18の第2方向Yの溝幅は、固定部30の鍔部32の板厚と同程度の幅になっている。
電気接続部15には、ブロック10Aにおける第1方向Xの両側に固定部保持溝18が形成されており、固定部保持溝18は、ブロック10Aにおける第1方向Xの両側に形成される一対の固定部保持溝18によって、1つの固定部30を保持することが可能になっている。このため、1つの固定部30を保持する一対の固定部保持溝18は、第2方向Yにおける位置が、ほぼ同じ位置に形成されている。一対の固定部保持溝18は、一対のバスバー支持スリット16に対応して設けられているため、二対のバスバー支持スリット16が形成されるブロック10Aには、二対の固定部保持溝18が形成されている。これにより、電気接続部15は、2つの固定部30を保持することが可能になっている。二対の固定部保持溝18は、第2方向Yにおける二対のバスバー支持スリット16の間に配設されている。
固定部30は、鍔部32が固定部保持溝18に挿入されることにより、1つの固定部30が一対の固定部保持溝18によって保持される。その際に、固定部30は、筒状部31の中心軸が第2方向Yに延び、筒状部31が鍔部32に対して他方の固定部30が位置する側の反対側に位置する向きで保持される。
また、ブロック10Aにおける電子部品保持部11の内側には、電子部品20を収容し、電子部品20を保持することができる空間である電子部品収容部13が形成されている。電子部品収容部13は、電子部品20の本体部21の形状に沿った形状で形成されており、電子部品20を収容して保持することが可能になっている。
電子部品収容部13の第3方向Zにおける開口部12が位置する側の反対側、即ち、電気接続部15が位置する側には、電子部品収容部13で保持する電子部品20の端子部25が入り込むことができる端子部挿通スリット14が形成されている。端子部挿通スリット14は、電子部品20が有する端子部25と同様に、2箇所に形成されている。端子部挿通スリット14は、電子部品20の端子部25が通ることのできる大きさで、電子部品収容部13と電気接続部15との間にかけて貫通する孔として形成されている。即ち、電子部品収容部13と電気接続部15とは、端子部挿通スリット14によって連通している。
また、2箇所の端子部挿通スリット14は、電子部品収容部13で収容する状態における電子部品20の2つの端子部25が、それぞれ端子部挿通スリット14を通ることのできる位置関係で形成されている。この2箇所の端子部挿通スリット14は、バスバー支持スリット16や固定部保持溝18に対応して設けられている。つまり、2箇所の端子部挿通スリット14は、第2方向Yにおいて、一方の一対のバスバー支持スリット16や一対の固定部保持溝18が位置する側と、他方の一対のバスバー支持スリット16や一対の固定部保持溝18が位置する側とに形成されている。
図7は、図2に示すバスバー40の斜視図である。図8は、図7のC-C断面図である。バスバー40は、板状の形状で形成されており、バスバー挿通孔41と、弾性変形可能に設けられて接続端子50に対して付勢力を付与する付勢部42とを有している。バスバー挿通孔41は、バスバー40の板厚方向に貫通する孔として形成されている。付勢部42は、バスバー40の一部が折り曲げられた形状として構成される。付勢部42は、第3方向Zにおけるバスバー挿通孔41の両側に形成され、バスバー40における付勢部42以外の位置よりも、バスバー40の板厚方向の一方向に突出して形成されている。
詳しくは、付勢部42は、バスバー40の第1方向Xにおけるバスバー挿通孔41の両側2箇所に形成される切欠部43によって、第1方向Xにおける両側が画成される部分が、バスバー40の板厚方向に突出することにより形成されている。付勢部42を画成する切欠部43は、バスバー40を板厚方向に貫通し、第3方向Zにおける長さが、第3方向Zにおけるバスバー40の幅よりも短い長さで第3方向Zに延在して形成されている。付勢部42は、バスバー40における2箇所の切欠部43同士の間の部分が、双方の切欠部43の、第3方向Zにおいて同じ方向に位置する端部同士の間にかけた部分でバスバー40の板厚方向に弾性変形可能に折れ曲がることにより、板厚方向に突出して形成されている。付勢部42は、第3方向Zにおけるバスバー挿通孔41の両側2箇所に形成されており、2箇所の付勢部42は、バスバー40の板圧方向、即ち、第2方向Yにおける、バスバー40の付勢部42以外の部分に対する突出方向が同じ方向になっており、突出量も同程度になっている。
本実施形態に係る電気部材締結構造100及び電気接続箱1は、以上のような構成からなり、次に、電気部材締結構造100によってバスバー40と接続端子50とを締結する手法について説明する。図9は、バスバー40と接続端子50とを締結する前の状態の要部詳細図である。電気接続箱1を組み立てる際には、まず、ブロック10Aの固定部保持溝18に固定部30の鍔部32を入り込ませ、固定部30を保持した状態で、電子部品収容部13に電子部品20を収容する。その際に、電子部品20の端子部25は、ブロック10Aの端子部挿通スリット14に挿入し、電気接続部15側に位置させる。これにより、電子部品20の端子部25は、第2方向Yにおいて固定部30の鍔部32が位置する側の端部の反対側の固定部30の近傍に位置する状態になり、端子部25の端子部挿通孔26(図2参照)は、固定部30のネジ孔36(図4参照)に対して連通する状態になる。また、固定部保持溝18によって固定部30を保持し、端子部挿通スリット14に電子部品20の端子部25が挿入される状態では、固定部30端子部25とは、互いに接触するか、近接する位置関係となる。
バスバー40も、ブロック10Aのバスバー支持スリット16に入り込ませ、バスバー支持スリット16によってバスバー40を支持する状態にする。バスバー支持スリット16は、第2方向Yにおける位置が同じ位置となる一対のバスバー支持スリット16によって1つのバスバー40を支持するため、バスバー支持スリット16は、バスバー40の延在方向が第1方向Xになる向きでバスバー40を支持する。バスバー支持スリット16によってバスバー40を支持した際には、バスバー40は、電子部品20の端子部25に対して、第2方向Yにおいて固定部30が位置する側の反対側に位置する状態になる。バスバー支持スリット16によって支持する際におけるバスバー40の向きは、バスバー40が有する付勢部42が突出する側の向きが、第2方向Yにおいて電子部品20の端子部25が位置する側の反対側に突出する向きで支持する。このように、端子部挿通スリット14に電子部品20の端子部25が挿入され、バスバー支持スリット16によってバスバー40を支持する状態では、端子部25とバスバー40とは、互いに接触するか、近接する位置関係となる。
図10は、バスバー40に接続端子50を接触させた状態の要部詳細図である。配索材Wの端部に設けられる接続端子50をバスバー40に締結する際には、接続端子50は、接続部51が締結部材であるボルト60の頭部61と固定部30との間に配設されるようにする。このため、接続端子50をバスバー40に締結する際には、接続部51を、バスバー40における付勢部42が突出する側の面側から付勢部42に接触させる。その際に、接続端子50は、接続部51に形成される接続端子挿通孔52(図2参照)が、バスバー40に形成されるバスバー挿通孔41(図7参照)に連通する位置関係で接触させる。
このように、接続端子50は、バスバー40の付勢部42に接触させるため、換言すると、バスバー40は、ボルト60の頭部61と固定部30との間に、付勢部42が接続端子50に接触可能な向きで接続端子50と並んで配設される。つまり、バスバー40は、接続端子50と固定部30との間に配設される。また、バスバー40における接続端子50が配設される側の反対側に位置する電子部品20の端子部25も、バスバー40及び接続端子50と並んで、ボルト60の頭部61と固定部30との間に配設される。
図11は、頭部61が接触するまでボルト60を締め込んだ状態の要部詳細図である。締結部材であるボルト60は、接続端子50におけるバスバー40が位置する側の反対側から、ボルト60の軸部62を接続端子50の接続端子挿通孔52に挿入する。ボルト60は、軸部62をさらにバスバー40のバスバー挿通孔41と、電子部品20が有する端子部25の端子部挿通孔26に通し、固定部30の位置まで挿入する。ボルト60の軸部62が固定部30まで到達したら、ボルト60を回転させながら軸部62を固定部30のネジ孔36に入り込ませる。これによりボルト60は、頭部61が接続端子50に近付く方向に移動し、頭部61が接続端子50に接触する。
図12は、バスバー40と接続端子50とを締結した状態の要部詳細図である。接続端子50は、ボルト60の頭部61が接触する側の面がバスバー40の付勢部42に接触しているが、そのままボルト60を回転させ続けて軸部62を固定部30のネジ孔36に入り込ませることにより、接続端子50は、バスバー40に対して大きな力を付与しながら近付く。つまり、ボルト60の頭部61が接続端子50に接触した状態でボルト60を回転させ続けることにより、ボルト60の頭部61は、接続端子50に対して、バスバー40に近付く方向の力を付与する。
これにより、接続端子50は、バスバー40に対して大きな力を付与しながら近付くが、接続端子50が接触しているバスバー40の付勢部42は、バスバー40が折れ曲がることにより接続端子50が位置する側に突出しており、弾性変形可能になっている。このため、接続端子50が、バスバー40に近付く方向の力を付勢部42に付与した場合は、付勢部42は、接続端子50からの力により、突出量が小さくなる方向に弾性変形する。
接続端子50は、付勢部42が弾性変形して突出量が小さくなることにより、バスバー40における付勢部42以外の部分に近付く。このように、ボルト60を回転させ続けることによって付勢部42を弾性変形させ、接続端子50を、バスバー40における付勢部42以外の部分に近付かせることにより、接続端子50は、バスバー40における付勢部42以外の位置に接触する。
バスバー40の付勢部42は、弾性変形することにより突出量が小さくなっているため、接続端子50がバスバー40における付勢部42以外の位置に接触している状態では、付勢部42は、接続端子50に対して付勢力を付与する状態になる。バスバー40の付勢部42から接続端子50に対して付勢される力は、接続端子50からボルト60の頭部61に対して、頭部61がバスバー40から離れる方向の第2方向Yの力として作用する。このため、ボルト60の軸部62と固定部30のネジ孔36とには、双方のネジ山同士の間で第2方向Yの力が作用し、この力によってネジ山同士の間での摩擦力が大きくなってボルト60が回転し難くなることにより、ボルト60は固定部30のネジ孔36に螺合する。
このように、接続端子50の接続端子挿通孔52と、バスバー40のバスバー挿通孔41とに挿通するボルト60が移動しなくなることにより、バスバー40と接続端子50とは、互いに接触した状態で固定される。つまり、接続端子50とバスバー40とは、ボルト60の軸部62が接続端子挿通孔52とバスバー挿通孔41とを挿通してネジ孔36に固定されることにより、電気的に接続された状態で締結される。
また、電子部品20の端子部25とバスバー40も、ボルト60の軸部62がバスバー挿通孔41と端子部25の端子部挿通孔26とを挿通してネジ孔36に固定されることにより、電気的に接続された状態で締結される。即ち、ボルト60は、軸部62が接続端子挿通孔52とバスバー挿通孔41と共に端子部挿通孔26に挿通してネジ孔36に固定されることにより、接続端子50とバスバー40と電子部品20の端子部25とを締結する。
以上の実施形態に係る電気部材締結構造100は、バスバー40に付勢部42を設け、付勢部42が接続端子50に接触可能な向きでバスバー40と接続端子50と並べて配設して締結することにより、双方の間で互いに付勢力を付与する状態で締結することができる。これにより、電気部材締結構造100は、締結力を確保するための部品を別途用いることなく、ボルト60の緩みを抑制し適正な締結力を確保してバスバー40と接続端子50とを締結することができる。この結果、部品点数を抑制した上で適正に締結することができる。
すなわち、ボルト60には、バスバー40の付勢部42から接続端子50に対して付勢される力により、頭部61がバスバー40から離れる方向の力が作用して回転し難くなっているため、バスバー40と接続端子50とを締結したボルト60は、緩み難くなっている。この結果、少ない部品点数で、ボルト60の緩みを抑制することができる。
また、付勢部42は、バスバー40の一部が折り曲げられた形状として構成されるので、簡易な構成で付勢部42をバスバー40に一体で設けることができる。この結果、より容易に、部品点数の抑制と適正な締結とを両立することができる。
また、バスバー40と接続端子50とは、バスバー40の付勢部42から接続端子50に対して付勢される力により、大きな接触荷重で接触して締結されている。これにより、締結されたバスバー40と接続端子50とは、離間し難くなっており、双方の間での通電性を確保することができる。この結果、少ない部品点数で、より確実に通電性を確保することができる。
また、バスバー40は、付勢部42が接続端子50に接触可能な向きで接続端子50と並んで配設されるため、付勢部42をボルト60に接触させることなく、ボルト60によってバスバー40と接続端子50とを締結することができる。これにより、締結時における作業性の低下を抑えつつ、締結力を確保することができる。つまり、付勢力を付与する部位が締結部材に接触して、締結部材に対して直接付勢力を付与する構造では、締結部材を回転させる際に、締結部材に接触して付勢力を付与する部位が、締結部材の回転の妨げになる虞がある。例えば、接続端子に弾性接触片が形成されたり、スプリングワッシャーが設けられたりし、これらが締結部材に対して部分的に大きな圧力で接触するような構造である場合、大きな圧力で接触している部分での、弾性接触片等と締結部材との摩擦力が非常に大きくなる。このため、締結部材は、この大きな摩擦力によって回転させ難くなり、締結作業時に大きな力が必要になるため、締結作業が困難になる虞がある。
これに対し、実施形態に係る電気部材締結構造100では、付勢力を発生させるために形成されるバスバー40の付勢部42は、ボルト60の頭部61に対して直接接触することなく、付勢部42の付勢力は、接続端子50を介してボルト60の頭部61に伝えられる。接続端子50は、ボルト60の頭部61に対して広い面で接触するため、頭部61に作用する力が狭い面積で作用することに起因して部分的に大きな圧力で接触することになり、ボルト60を回転させる際の摩擦力が大きくなり過ぎることを抑制することができる。これにより、締結作業時に大きな力が必要になり、締結作業が困難になることを抑制することができる。この結果、締結作業時の作業性を向上させることができる。
また、締結部材としてボルト60を使用し、ボルト60の軸部62を固定部30のネジ孔36に螺合することによりボルト60をネジ孔36に固定するため、締結部材に特殊な部品を用いることなく、市販のボルト60を使用することができる。これにより、電気部材締結構造100の製造時の工程を少なくすることができる。この結果、製造コストを低減することができる。
また、バスバー40は、接続端子50と固定部30との間に配設されるため、付勢部42が形成されるバスバー40をボルト60に直接接触させることなく締結することができ、締結時の安定性を確保できる。つまり、バスバー40がボルト60に直接接触する状態で締結する場合、ボルト60の頭部61は、バスバー40における付勢部42が形成される位置の、付勢部42が突出する側の反対側の面に対して接触することになる。このため、ボルト60の頭部61は、バスバー40の平面に接触する面積が小さくなるため、バスバー40の付勢部42で発生する付勢力により頭部61とバスバー40との間で作用する力が、不安定になる虞がある。
これに対し、実施形態に係る電気部材締結構造100では、ボルト60の頭部61は接続端子50に接触するため、バスバー40の付勢部42で発生する付勢力により頭部61と接続端子50との間で作用する力は、広い平面同士の間で作用することができる。これにより、ボルト60の頭部61と接続端子50は、双方の間で作用する圧力が、接触する位置によって大きく変化することなく接触することができ、バスバー40の付勢部42で発生する付勢力による力を、双方の間で安定して作用させることができる。この結果、締結時の安定性を確保することができ、より確実に適正に締結することができる。
また、実施形態に係る電気接続箱1は、電子部品20を保持するブロック10Aに固定部30が設けられ、付勢部42を有するバスバー40と接続端子50と電子部品20の端子部25とをボルト60によって締結するため、互いに付勢力を付与する状態で締結することができる。これにより、締結力を確保するための部品を別途用いることなく、ボルト60の締結力を確保してバスバー40と接続端子50と電子部品20の端子部25とを締結することができる。この結果、部品点数を抑制した上で適正に締結することができる。
[変形例]
なお、上述した実施形態では、締結部材にボルト60が用いられているが、締結部材はボルト60以外であってもよい。図13は、実施形態に係る電気接続箱1の変形例を示す要部斜視図である。図14は、図13に示すクランプ80が係止された状態の電気接続箱1の要部斜視図である。図15は、図14に示すクランプ80での締結状態を示す要部断面模式図である。バスバー40と接続端子50とを締結するための締結部材は、図13~図15に示すように、クランプ80を用いてもよい。クランプ80は、弾力性を有する樹脂材料からなり、頭部81と軸部82と台座86とを有している。台座86は、内側に孔が開けられた略円板状の形状で形成されており、内側の孔に軸部82が通されている。軸部82は、径方向における内側が中空になっており、軸部82には、軸部82の延在方向に延びるスリット84が複数形成されている。換言すると、軸部82は、軸部82の延在方向に延びる複数の部位が、互いに間隔をあけながら軸部82の中心軸を中心とする円周方向に並んで配設されており、この複数の部位同士間の間隔の部分が、スリット84になっている。また、軸部82には、頭部81が位置する側の反対側の端部に、軸部82の径方向における外側に突出する係止部83が形成されている。
固定部70は、上述した実施形態とは異なり、ブロック10Aの内側に形成される部材の一部が固定部70として形成されている。固定部70に形成される係止孔71は、実施形態とは異なり、ネジ山は形成されておらず、円形の孔になっている。
クランプ80を用いてバスバー40と接続端子50とを締結する際には、固定部70に電子部品20の端子部25とバスバー40とを重ね、さらにバスバー40に接続端子50を重ねる。クランプ80は、この状態で、軸部82を、接続端子挿通孔52、バスバー挿通孔41、端子部挿通孔26、係止孔71の各孔に通す。なお、バスバー40は、本変形例においても付勢部42(図7参照)を有しており、バスバー40と接続端子50とは、締結時にはバスバー40の付勢部42が接続端子50に接触する向きで並べて配設する。
クランプ80の軸部82は、係止部83が形成されている側の端部から各孔に通すが、軸部82には複数のスリット84が形成されているため、軸部82は、係止部83が各孔を通る際に、スリット84同士の間の部位が軸部82の径方向における内側に撓みながら通る。これにより、軸部82は、軸部82の径方向における外側に突出する係止部83も、接続端子挿通孔52、バスバー挿通孔41、端子部挿通孔26、係止孔71を通ることができる。
係止部83が位置する側の端部付近が撓みながら各孔を通るクランプ80の軸部82は、係止部83が固定部70の係止孔71を通ったら、元の形状に戻る。このため、係止部83は、軸部82の中心軸を中心とする径方向における径が、係止孔71の径よりも大きくなり、係止部83は、固定部70における端子部25やバスバー40が配設される側の面の反対側に位置する面である係止面72に当接して係止する。これにより、クランプ80は、頭部81が位置する方向に移動することができなくなる。さらに、クランプ80は、台座86における頭部81が位置する側の反対側の面と係止部83との間隔が、接続端子50とバスバー40と端子部25と固定部70とを第2方向Yに並べて配設した際の第2方向Yにおける厚さと同程度になっている。このため、クランプ80は、バスバー40の付勢部42が弾性変形して、接続端子50がバスバー40における付勢部42以外の部分に接触することにより付勢力が発生している状態で保持することができ、バスバー40と接続端子50とを締結することができる。
締結部材は、このようにクランプ80を用いても、軸部82を固定部70に係止することができ、バスバー40と接続端子50とを締結することができる。また、バスバー40に付勢部42を設けることにより、クランプ80でバスバー40と接続端子50とを締結した際における締結力を確保することができる。これにより、締結力を確保してバスバー40と接続端子50とを適正に締結しつつ、バスバー40と接続端子50とを締結する際における部品点数を抑制することができる。
また、上述した実施形態では、固定部30はブロック10Aと別部材になっているが、ネジ孔36が形成される固定部30は、上記変形例と同様に、ブロック10Aと一体に設けられていてもよい。
また、上述した実施形態では、付勢部42を有するバスバー40と並べて配設する導電部材には、配索材Wの端部に設けられる接続端子50が用いられているが、導電部材は接続端子50以外であってもよい。導電部材は、例えば、付勢部42を有するバスバー40とは異なるバスバーであってもよい。即ち、並べて配設してボルト60等の締結部材によって締結する複数のバスバーのうち、一部のバスバー40に付勢部42を設けてもよい。バスバー同士を締結する部分においても、一部のバスバー40に付勢部42を設けることにより、締結時における締結力を確保しつつ、部品点数を抑制することができる。
また、上述した実施形態では、バスバー40と接続端子50との他に、電子部品20の端子部25がボルト60によって締結されているが、ボルト60によって締結される部材の構成は、これ以外であってもよい。少なくとも、付勢部42を有するバスバー40と、バスバー40との間で電気的に接続される導電部材とを有していれば、ボルト60やクランプ80等の締結部材によって締結される部材の構成は問わない。
また、上述した実施形態では、ブロック10Aは1つの電子部品20を収容して保持しているが、ブロック10Aが保持する電子部品は複数でもよい。また、上述した実施形態では、ブロック10Aは1つのバスバー40を支持しているが、ブロック10Aが支持するバスバー40は複数でもよい。換言すると、1つの電気接続箱1に複数の電気部材締結構造100が備えられていてもよい。
また、上述した本発明の実施形態、変形例に係る電気部材締結構造及び電気接続箱は、上述した実施形態、変形例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態、変形例に係る電気部材締結構造及び電気接続箱は、以上で説明した各実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1 電気接続箱
10 筐体
11 電子部品保持部
13 電子部品収容部
15 電気接続部
16 バスバー支持スリット
18 固定部保持溝
20 電子部品
21 本体部
25 端子部
26 端子部挿通孔
30、70 固定部
31 筒状部
32 鍔部
35、71 係止孔
36 ネジ孔
40 バスバー
41 バスバー挿通孔
42 付勢部
50 接続端子(導電部材)
51 接続部
52 接続端子挿通孔(導電部材挿通孔)
53 配索材固着部
60 ボルト(締結部材)
61、81 頭部
62、82 軸部
72 係止面
80 クランプ(締結部材)
83 係止部
100 電気部材締結構造
W 配索材
WH ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 係止孔が形成される固定部と、
    前記係止孔に挿通され前記固定部に係止される軸部と、前記軸部の一端側に設けられる頭部とを有する締結部材と、
    前記締結部材の前記軸部が挿通する導電部材挿通孔を有し、前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に配設される導電部材と、
    電気回路を構成すると共に、前記締結部材の前記軸部が挿通するバスバー挿通孔と、弾性変形可能に設けられて前記導電部材に対して付勢力を付与する付勢部とを有し、前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に前記付勢部が前記導電部材に接触可能な向きで前記導電部材と並んで配設され、前記締結部材の前記軸部が前記導電部材挿通孔と前記バスバー挿通孔とを挿通して前記固定部に係止されることにより前記導電部材と締結されるバスバーと、
    を備え、
    前記バスバー挿通孔は、
    前記バスバーの板厚方向に貫通する孔として形成され、
    前記付勢部は、
    前記バスバーが延在する延在方向における前記バスバー挿通孔の両側2箇所に形成される切欠部によって、前記延在方向における両側が画成される部分が、前記バスバーの板厚方向の一方向に突出することにより形成されており、
    前記締結部材は、
    弾力性を有する樹脂材料からなるクランプである
    ことを特徴とする電気部材締結構造。
  2. 前記付勢部は、前記バスバーの一部が折り曲げられた形状として構成される請求項1に記載の電気部材締結構造。
  3. 前記バスバーは、前記導電部材と前記固定部との間に配設される請求項1または2に記載の電気部材締結構造。
  4. 係止孔が形成される固定部と、
    前記係止孔に挿通され前記固定部に係止される軸部と、前記軸部の一端側に設けられる頭部とを有する締結部材と、
    前記締結部材の前記軸部が挿通する導電部材挿通孔を有し、前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に配設される導電部材と、
    電気回路を構成すると共に、前記締結部材の前記軸部が挿通するバスバー挿通孔と、弾性変形可能に設けられて前記導電部材に対して付勢力を付与する付勢部とを有し、前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に前記付勢部が前記導電部材に接触可能な向きで前記導電部材と並んで配設され、前記締結部材の前記軸部が前記導電部材挿通孔と前記バスバー挿通孔とを挿通して前記固定部に係止されることにより前記導電部材と締結されるバスバーと、
    通電可能な端子部を有する電子部品と、
    前記電子部品を保持し、且つ、前記固定部が設けられるブロックと、
    を備え、
    前記電子部品の前記端子部には、前記締結部材の前記軸部が挿通可能な端子部挿通孔が形成され、
    前記端子部は、前記バスバー及び前記導電部材と並んで前記締結部材の前記頭部と前記固定部との間に配設され、
    前記締結部材は、前記軸部が前記導電部材挿通孔と前記バスバー挿通孔と共に前記端子部挿通孔に挿通して前記固定部に係止されることにより前記導電部材と前記バスバーと前記端子部とを締結し、
    前記バスバー挿通孔は、
    前記バスバーの板厚方向に貫通する孔として形成され、
    前記付勢部は、
    前記バスバーが延在する延在方向における前記バスバー挿通孔の両側2箇所に形成される切欠部によって、前記延在方向における両側が画成される部分が、前記バスバーの板厚方向の一方向に突出することにより形成されており、
    前記締結部材は、
    弾力性を有する樹脂材料からなるクランプである
    ことを特徴とする電気接続箱。
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