以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎない。本開示は、実施形態及び変形例に限定されることなく、この実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態)
(1)概要
以下、本実施形態に係るインターホンシステム10の概要について、図1を参照して説明する。
本実施形態に係るインターホンシステム10は、例えば、マンション等の集合住宅に適用される集合住宅用のインターホンシステムである。つまり、本実施形態では、集合施設100は集合住宅である。本実施形態に係るインターホンシステム10は、図1に示すように、複数(図示例では2つ)の第1端末1と、第2端末2と、ロビーインターホン3と、複数(図示例では2つ)のドアホン子機4と、制御装置5と、を備えている。複数の第1端末1と複数のドアホン子機4とは一対一に対応している。
第1端末1は、例えば、集合施設100に含まれる第1施設101に設けられたインターホン親機(以下、「インターホン親機1」ともいう)である。本実施形態では、第1施設101は集合住宅の各住戸である。詳細には、第1端末1は、各住戸の内玄関に設置されている。第1端末1は、第2幹線72、分岐線73、及び分岐器6を介して制御装置5に接続されており、制御装置5を介して第2端末2及びロビーインターホン3との間で通信(例えば、通話、及び制御信号の送信等)を行うように構成されている。また、第1端末1は、接続線74を介してドアホン子機4に接続されており、ドアホン子機4との間で通信(例えば、通話、及び制御信号の送信等)を行うように構成されている。
第2端末2は、例えば、集合施設100に含まれる第2施設102に設けられた管理室親機(以下、「管理室親機2」ともいう)である。本実施形態では、第2施設102は集合住宅の管理室である。言い換えると、第2施設102は、集合施設100における第1施設101とは異なる施設である。第2端末2は、第1幹線71を介してロビーインターホン3に接続されており、ロビーインターホン3との間で通信(例えば、通話、制御信号の送信等)を行うように構成されている。また、第2端末2は、第1幹線71を介して制御装置5に接続されており、制御装置5を介して第1端末1との間で通信(例えば、通話、及び制御信号の送信等)を行うように構成されている。
ロビーインターホン3は、例えば、集合住宅の共用玄関(ロビー)に設けられている。ロビーインターホン3は、第1幹線71を介して第2端末2に接続されており、第2端末2との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の送信等)を行うように構成されている。また、ロビーインターホン3は、第1幹線71を介して制御装置5に接続されており、制御装置5を介して第1端末1との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の送信等)を行うように構成されている。また、ロビーインターホン3は、本実施形態では、取得部39(後述する)を備えている。そして、ロビーインターホン3は、第1端末1及び第2端末2との通信において、取得部39が取得した第1情報(後述する)に基づく第2情報(後述する)を送信(出力)するように構成されている。
ドアホン子機4は、例えば、集合住宅の各住戸の外玄関に設けられている。ドアホン子機4は、接続線74を介して第1端末1に接続されており、第1端末1との間で通信(例えば、通話、映像信号の送信等)を行うように構成されている。
制御装置5は、例えば、集合施設100に含まれる第2施設102に設けられている。つまり、本実施形態では、制御装置5は、集合住宅の管理室に設けられている。制御装置5は、第1幹線71を介して第2端末2及びロビーインターホン3に接続されており、第2幹線72を介して第1端末1に接続されている。つまり、制御装置5は、第2端末2及びロビーインターホン3と第1端末1との通信を中継するように構成されている。
なお、第1幹線71、第2幹線72、分岐線73、及び接続線74は、いずれもツイストペア線である。つまり、実際には、第1幹線71、第2幹線72、分岐線73、及び接続線74は2本の電線で構成されるが、図面上は1本の線で表している。
本実施形態に係るインターホンシステム10は、図1に示すように、取得部39と、出力部31と、を備えている。取得部39は、集合施設100に含まれる1以上の第1施設101に対応付けられた収納装置9に関する第1情報を取得する。出力部31は、第1端末1と第2端末2との少なくとも一方に対して、取得部39が取得した第1情報に基づく第2情報を出力する。第1端末1は、第1施設101に設けられている。第2端末2は、集合施設100における第1施設101とは異なる第2施設102に設けられている。
本開示でいう「第1情報」とは、1以上の第1施設101に対応付けられた収納装置9に関する情報であって、例えば、収納装置9に設けられた扉の開閉を示す情報、収納装置9に設けられた扉の施解錠を示す情報、又は収納装置9に収納物が収納されているか否かを示す情報等である。本実施形態では、第1情報は、収納装置9に設けられたリードスイッチによるオン信号又はオフ信号である。例えば、収納装置9の扉が閉じている、又は扉が施錠されている場合にはオン信号が第1情報であり、収納装置9の扉が開いている、又は扉が解錠されている場合にはオフ信号が第1情報である。なお、リードスイッチのオン信号とオフ信号とが逆であってもよい。つまり、収納装置9の扉が閉じている、又は扉が施錠されている場合にオフ信号が第1情報であり、収納装置9の扉が開いている、又は扉が解錠されている場合にオン信号が第1情報であってもよい。また、本開示でいう「第2情報」とは、取得部39が取得した第1情報に基づく情報であって、例えば、収納装置9内の収納物の有無に関する収納情報である。言い換えると、第2情報は、収納装置9内の収納物の有無に関する収納情報を含む。例えば、収納装置9内に収納物が収納されている場合には「収納物有り」との情報が第2情報であり、収納装置9内に収納物が収納されていない場合には「収納物無し」との情報が第2情報である。
本実施形態に係るインターホンシステム10では、上述のように、収納装置9に関する第1情報を取得部39が取得するように構成されている。このため、収納装置9の個数が増えた場合でも取得部39の処理負担が大きくなるだけで制御装置5の処理負担は大きくならない。つまり、本実施形態に係るインターホンシステム10によれば、収納装置9の個数が増えた場合でも制御装置5の処理負担が大きくなりにくいという利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係るインターホンシステム10の詳細について、図1を参照して説明する。本実施形態に係るインターホンシステム10は、図1に示すように、複数のインターホン親機(第1端末)1と、管理室親機(第2端末)2と、ロビーインターホン3と、複数のドアホン子機4と、制御装置5と、を備えている。さらに、本実施形態に係るインターホンシステム10は、入力装置8と、複数(図示例では2つ)の収納装置9と、を備えている。複数の収納装置9の各々は、例えば、集合住宅の各住戸の外玄関に設けられている。つまり、本実施形態では、複数の第1施設101と複数の収納装置9とが一対一に対応している。言い換えると、複数の収納装置9が集合施設100における異なる場所に設置されている。本実施形態では、収納装置9が、配達物を保管(収納)するための宅配ボックスである場合を想定する。
(2.1)インターホン親機
インターホン親機1は、図1に示すように、第1通信部11と、第2通信部18と、第1制御部12と、映像処理部13と、表示部14と、通話部15と、第1操作部16と、記憶部17と、を備えている。
第1通信部11は、管理室親機2、及びロビーインターホン3と通信するための通信インターフェースである。第1通信部11は、管理室親機2、及びロビーインターホン3との間で、例えばEthernet(登録商標)に準拠した通信を行うように構成されている。第1通信部11は、第2幹線72、分岐線73、及び分岐器6を介して制御装置5に接続されている。第1通信部11は、制御装置5を介して、管理室親機2、及びロビーインターホン3に音声信号、及び制御信号等を送信する。第1通信部11は、制御装置5を介して、管理室親機2から音声信号、及び制御信号等を受信し、ロビーインターホン3から音声信号、及び映像信号等を受信する。
第2通信部18は、ドアホン子機4と通信するための通信インターフェースである。第2通信部18は、接続線74を介してドアホン子機4に接続されている。第2通信部18は、ドアホン子機4に音声信号、及び制御信号等を送信し、ドアホン子機4から音声信号、及び映像信号等を受信する。
第1制御部12は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、第1制御部12は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが第1制御部12として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。第1制御部12は、第1通信部11、映像処理部13、及び通話部15等を制御するように構成されている。
映像処理部13は、ロビーインターホン3、及びドアホン子機4からの映像信号を受けて、信号処理により映像信号に含まれる映像を処理するように構成されている。映像処理部13は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のデバイスにて実現される。
表示部14は、映像処理部13からの映像を表示するように構成されている。表示部14は、例えば液晶ディスプレイである。インターホン親機1がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイが表示部14と第1操作部16とを兼ねてもよい。
通話部15は、スピーカ及びマイクロホンを含み、管理室親機2、ロビーインターホン3、及びドアホン子機4との間で通話可能に構成されている。
第1操作部16は、ユーザ(例えば、各住戸の住人等)の操作を受け付けるように構成されている。第1通信部11が住人を呼び出すための呼出信号を受信している状態で、第1操作部16に対して所定の操作(例えば押し操作)が行われると、管理室親機2、ロビーインターホン3、又はドアホン子機4とインターホン親機1との間で音声通話が可能になる。また、本実施形態では、第1操作部16は、収納物情報を入力可能に構成されている。言い換えると、収納物情報は、第1端末1に設けられた端末側操作部(第1操作部16)にて入力された入力情報を含む。本開示でいう「収納物情報」とは、収納装置9に収納される収納物に関する情報であって、例えば、収納物の種類(内容物)、大きさ、重量、収納物の送り主等の情報、及び収納物が受取用か集荷用かを示す情報等を含む。ここで、後述する出力部(第3通信部)31から出力される第2情報には、収納装置9に収納物が収納されているか否かを示す第1情報だけでなく、収納物に関する収納物情報が含まれていることが好ましい。つまり、第2情報は、収納装置9に収納される収納物に関する収納情報を含んでいることが好ましい。
ここで、いずれかの住戸の住人が、集荷用の荷物を収納装置9に収納する場合を想定する。この場合、住人は、集荷用の荷物を収納装置9に収納した後、第1操作部16にて収納物情報を入力する。第1操作部16にて入力された収納物情報は、第1通信部11を介してロビーインターホン3に送信される。
記憶部17は、読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部17は、例えばフラッシュメモリである。記憶部17は、ロビーインターホン3、及びドアホン子機4からの映像データを記憶する。また、記憶部17は、インターホン親機1に割り当てられたアドレス情報を記憶する。なお、インターホン親機1に対応付けられた収納装置9の第2情報がロビーインターホン3から送信される場合には、記憶部17は第2情報を記憶してもよい。
(2.2)管理室親機
管理室親機2は、図1に示すように、第2通信部21と、第2制御部22と、映像処理部23と、表示部24と、通話部25と、第2操作部26と、記憶部27と、を備えている。
第2通信部21は、インターホン親機1、及びロビーインターホン3と通信するための通信インターフェースである。第2通信部21は、インターホン親機1、及びロビーインターホン3との間で、例えばEthernet(登録商標)に準拠した通信を行うように構成されている。第2通信部21は、第1幹線71を介してロビーインターホン3、及び制御装置5に接続されている。第2通信部21は、制御装置5を介して、インターホン親機1に音声信号、及び制御信号等を送信し、インターホン親機1から音声信号、及び制御信号等を受信する。第2通信部21は、ロビーインターホン3に音声信号、及び制御信号等を送信し、ロビーインターホン3から音声信号、及び映像信号等を受信する。
第2制御部22は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、第2制御部22は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが第2制御部22として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。第2制御部22は、第2通信部21、映像処理部23、及び通話部25等を制御するように構成されている。
映像処理部23は、ロビーインターホン3からの映像信号を受けて、信号処理により映像信号に含まれる映像を処理するように構成されている。映像処理部23は、例えば、DSP又はFPGA等のデバイスにて実現される。
表示部24は、映像処理部23からの映像を表示するように構成されている。表示部24は、例えば液晶ディスプレイである。管理室親機2がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイが表示部24と第2操作部26とを兼ねてもよい。また、表示部24は、ロビーインターホン3から送信される第2情報を表示してもよい。
通話部25は、スピーカ及びマイクロホンを含み、インターホン親機1、及びロビーインターホン3との間で通話可能に構成されている。
第2操作部26は、ユーザ(例えば、集合住宅の管理人等)の操作を受け付けるように構成されている。第2通信部21が管理人を呼び出すための呼出信号を受信している状態で、第2操作部26に対して所定の操作(例えば押し操作)が行われると、インターホン親機1、又はロビーインターホン3と管理室親機2との間で音声通話が可能になる。
記憶部27は、読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部27は、例えばフラッシュメモリである。記憶部27は、ロビーインターホン3からの映像データを記憶する。また、記憶部27は、管理室親機2に割り当てられたアドレス情報を記憶する。さらに、本実施形態では、記憶部27は、複数のインターホン親機1に一対一に対応付けられた複数の収納装置9の第2情報を、複数のインターホン親機1のアドレス情報に対応付けて記憶する。
(2.3)ロビーインターホン
ロビーインターホン3は、図1に示すように、第3通信部31と、第3制御部32と、映像処理部33と、表示部34と、通話部35と、第3操作部36と、記憶部37と、撮像部38と、取得部39と、を備えている。
第3通信部31は、インターホン親機1、及び管理室親機2と通信するための通信インターフェースである。第3通信部31は、インターホン親機1、及び管理室親機2との間で、例えばEthernet(登録商標)に準拠した通信を行うように構成されている。第3通信部31は、第1幹線71を介して管理室親機2、及び制御装置5に接続されている。第3通信部31は、制御装置5を介して、インターホン親機1に音声信号、及び映像信号等を送信し、インターホン親機1から音声信号、及び制御信号等を受信する。また、第3通信部31は、管理室親機2に音声信号、及び映像信号等を送信し、管理室親機2から音声信号、及び制御信号等を受信する。また、本実施形態では、第3通信部31は、インターホン親機1、及び管理室親機2に対して第2情報を送信する。つまり、本実施形態では、第3通信部31が出力部(以下、「出力部31」ともいう)である。
第3制御部32は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、第3制御部32は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが第3制御部32として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。第3制御部32は、第3通信部31、映像処理部33、通話部35、及び撮像部38等を制御するように構成されている。また、第3制御部32は、取得部39が取得した第1情報に基づいて第2情報を作成するように構成されている。
映像処理部33は、撮像部38から出力される映像信号を受けて、信号処理により映像信号に含まれる映像を処理するように構成されている。映像処理部33は、例えば、DSP又はFPGA等のデバイスにて実現される。
表示部34は、映像処理部33からの映像を表示するように構成されている。表示部34は、例えば液晶ディスプレイである。ロビーインターホン3がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイが表示部34と第3操作部36とを兼ねてもよい。
通話部35は、スピーカ及びマイクロホンを含み、インターホン親機1、及び管理室親機2との間で通話可能に構成されている。
第3操作部36は、ユーザ(例えば、集合住宅への来訪者、住人等)の操作を受け付けるように構成されている。第3操作部36は、例えば、複数の押ボタンスイッチ、及びタッチパネル等を有する入力インターフェースである。
記憶部37は、読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部37は、例えばフラッシュメモリである。記憶部37は、撮像部38で撮像された映像の映像データを記憶する。また、記憶部37は、ロビーインターホン3に割り当てられたアドレス情報を記憶する。さらに、本実施形態では、記憶部37は、複数のインターホン親機1に一対一に対応付けられた複数の収納装置9の第2情報を、複数のインターホン親機1のアドレス情報に対応付けて記憶する。なお、記憶部37は、第1情報についても合わせて記憶してもよい。
撮像部38は、撮像素子を有し、被写体(例えば来訪者等)を撮像するためのカメラである。本実施形態では、来訪者がロビーインターホン3を操作する際に少なくとも来訪者の顔が撮像できるように、撮像部38の撮像エリア(視野)がロビーインターホン3の前方に設定されている。本実施形態では、撮像部38は動画を撮像するカメラである。さらに、本実施形態では、撮像部38はカラー画像を撮像するカメラである。
撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ、又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の二次元イメージセンサである。撮像部38は、被写体からの光をレンズ等の光学系によって撮像素子の撮像面(受光面)上に結像させ、撮像素子にて被写体からの光を電気信号に変換する。そして、撮像部38は、撮像素子の出力信号を映像信号として映像処理部33へ出力する。
取得部39は、収納装置9に関する第1情報を取得するように構成されている。本実施形態では、取得部39は、入力装置8に接続されており、入力装置8を介して第1情報を取得するように構成されている。一方、入力装置8は、図1に示すように、複数の収納装置9に接続されており、複数の収納装置9からの第1情報は入力装置8に入力される。つまり、取得部39は、収納装置9から第1情報が入力される入力装置8を介して第1情報を取得する。
(2.4)ドアホン子機
ドアホン子機4は、図1に示すように、接続線74を介してインターホン親機1に接続されている。ドアホン子機4は、インターホン親機1との間で、例えばEthernet(登録商標)に準拠した通信を行うように構成されている。ドアホン子機4は、インターホン親機1に音声信号、及び映像信号等を送信し、インターホン親機1から音声信号、及び制御信号等を受信する。
(2.5)制御装置
制御装置5は、図1に示すように、伝送部51と、信号処理部52と、を備えている。
伝送部51は、インターホン親機1、管理室親機2、及びロビーインターホン3と通信するための通信インターフェースである。伝送部51は、インターホン親機1、管理室親機2、及びロビーインターホン3との間で、例えばEthernet(登録商標)に準拠した通信を行うように構成されている。伝送部51は、第1幹線71を介して管理室親機2及びロビーインターホン3に接続されている。また、伝送部51は、第2幹線72を介してインターホン親機1に接続されている。つまり、伝送部51は、インターホン親機1と管理室親機2との間の通信、及びインターホン親機1とロビーインターホン3との間の通信を中継するように構成されている。ここで、管理室親機2からの通信信号、及びロビーインターホン3からの通信信号には、インターホン親機1を特定するための情報(ここではアドレス情報)が含まれている。このため、通信信号に含まれているアドレス情報と一致するアドレス情報が設定されたインターホン親機1のみが通信信号を受信することができる。
信号処理部52は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、信号処理部52は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが信号処理部52として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。信号処理部52は、伝送部51を制御するように構成されている。
(2.6)入力装置
入力装置8は、収納装置9からの第1情報をロビーインターホン3に入力するための専用の入力装置である。入力装置8には、図1に示すように、複数(図示例では2つ)の収納装置9が通信線を介して接続されている。図示例では、複数の収納装置9が1本の通信線にて入力装置8に接続されているが、実際には、複数の収納装置9は、各別に設けられた通信線にて入力装置8に接続されている。一方、入力装置8は、2本の通信線にてロビーインターホン3の取得部39に接続されており、2本の通信線を介して複数の収納装置9の第1情報を取得部39に出力するように構成されている。
なお、入力装置8と、ロビーインターホン3及び収納装置9の各々との間の接続は有線に限らず、無線であってもよい。さらに、ロビーインターホン3と入力装置8との間の接続が有線で、入力装置8と収納装置9との間の接続が無線であってもよいし、その逆であってもよい。
(3)動作
以下、本実施形態に係るインターホンシステム10の動作について、図2及び図3を参照して説明する。
(3.1)着荷の場合
まず、配達業者が荷物を収納装置9に入れる場合(着荷)の動作について、図2を参照して説明する。
配達業者は、訪問先のインターホン親機1に対応付けられた収納装置9の扉を開けて荷物(配達物)を入れた後、扉を閉める。このとき、収納装置9に設けられたリードスイッチがオンになり、リードスイッチからのオン信号が第1情報として入力装置8に入力される(ステップS101)。入力装置8は、収納装置9から第1情報を受け取ると、ロビーインターホン3に対して第1情報を出力する(ステップS102)。ロビーインターホン3では、取得部39が入力装置8から第1情報を取得し、取得した第1情報を第3制御部32へ出力する(ステップS103)。
第3制御部32は、取得部39から第1情報を受け取ると、第1情報に基づいて第2情報を作成する(ステップS104)。ここでは、第2情報は収納物有りとの情報である。第3制御部32は、作成した第2情報を第3通信部(出力部)31から管理室親機2に送信(出力)させる(ステップS105)。また、第3制御部32は、作成した第2情報を、インターホン親機1のアドレス情報に対応付けて記憶部37に記憶させる(ステップS106)。なお、上述の動作においてステップS105とステップS106との順番が逆であってもよく、ステップS106が行われた後にステップS105が行われてもよい。
管理室親機2では、第2制御部22は、第2通信部21を介して受信した第2情報を表示部24に表示させる(ステップS107)。例えば、第2制御部22は、「○○号室への荷物が届いています」等の表示を表示部24に表示させる。このとき、第2制御部22は、音声による通知を通話部25のスピーカに行わせてもよい。また、第2制御部22は、インターホン親機1のアドレス情報に対応付けて第2情報を記憶部27に記憶させる(ステップS108)。なお、上述の動作においてステップS107とステップS108との順番が逆であってもよく、ステップS108が行われた後にステップS107が行われてもよい。
この場合において、第3制御部32は、作成した第2情報を第3通信部31からインターホン親機1に送信させてもよい。このとき、インターホン親機1では、第1通信部11を介して受信した第2情報を表示部14に表示させ、かつ記憶部17に記憶させるのが好ましい。
(3.2)集荷の場合
次に、いずれかの住戸の住人が荷物を収納装置9に入れる場合(集荷)の動作について、図3を参照して説明する。
住人は、収納装置9の扉を開けて荷物を入れた後、扉を閉める。このとき、収納装置9に設けられたリードスイッチがオンになり、リードスイッチからのオン信号が第1情報として入力装置8に入力される(ステップS201)。入力装置8は、収納装置9から第1情報を受け取ると、ロビーインターホン3に対して第1情報を出力する(ステップS202)。ロビーインターホン3では、取得部39が入力装置8から第1情報を取得し、取得した第1情報を第3制御部32へ出力する(ステップS203)。また、住人は、インターホン親機1の第1操作部16を用いて収納物情報を入力する(ステップS204)。インターホン親機1では、第1制御部12は、入力された収納物情報を第1通信部11からロビーインターホン3に送信させる(ステップS205)。この場合、集荷物の送料については着払いが一般的であり、着払いの料金等を表示部14に表示させてもよい。
第3制御部32は、取得部39から第1情報を受け取り、かつインターホン親機1から収納物情報を受け取ると、第1情報及び収納物情報に基づいて第2情報を作成する(ステップS206)。ここでは、第2情報は、収納物有りとの情報と、収納物の種類、大きさ、重量、送り主等の情報とを含む。第3制御部32は、作成した第2情報を第3通信部(出力部)31から管理室親機2に送信(出力)させる(ステップS207)。また、第3制御部32は、第1情報、及び収納物情報に基づいて作成した第2情報を、インターホン親機1のアドレス情報に対応付けて記憶部37に記憶させる(ステップS208)。なお、上述の動作においてステップS207とステップS208との順番が逆であってもよく、ステップS208が行われた後にステップS207が行われてもよい。
管理室親機2では、第2制御部22は、第2通信部21を介して受信した第2情報を表示部24に表示させる(ステップS209)。例えば、第2制御部22は、「○○号室の集荷を受け付けました」等の表示を表示部24に表示させる。このとき、第2制御部22は、収納物情報についても表示部24に表示させてもよい。また、第2制御部22は、インターホン親機1のアドレス情報に対応付けて第2情報を記憶部27に記憶させる(ステップS210)。なお、上述の動作においてステップS209とステップS210との順番が逆であってもよく、ステップS210が行われた後にステップS209が行われてもよい。
本実施形態に係るインターホンシステム10では、上述のように、ロビーインターホン3に設けられた取得部39が収納装置9に関する第1情報を取得するように構成されている。このため、収納装置9の個数が増えた場合でも取得部39の処理負担が大きくなるだけで制御装置5の処理負担は大きくならない。つまり、本実施形態に係るインターホンシステム10によれば、収納装置9の個数が増えた場合でも制御装置5の処理負担が大きくなりにくいという利点がある。
ところで、本実施形態に係るインターホンシステム10において、図1に示すように、他の収納装置9Aが集合施設100内に設けられていてもよい。そして、ロビーインターホン3の取得部39が、他の収納装置9Aに関する第3情報を更に取得するように構成されていてもよい。図1に示す例では、複数(図示例では2つ)の他の収納装置9Aが入力装置8に接続されている。複数の他の収納装置9Aは、例えば、第1施設101に対応付けられていない収納装置であって、第2施設103に設置されている。第2施設103は、例えば、集合住宅の共用玄関である。本開示でいう「第3情報」とは、他の収納装置9Aに関する情報であって、例えば、他の収納装置9Aに収納物が収納されているか否かを示す情報である。この構成によれば、取得部39は、第1施設101に対応付けられている収納装置9に関する第1情報と、第1施設101に対応づけられていない他の収納装置9Aに関する第2情報との両方を取得することができる。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、インターホンシステム10と同様の機能は、インターホンシステム10の通知方法、インターホンシステム10の制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係るインターホンシステム10の通知方法は、1以上の第1端末1と第2端末2とを備えたインターホンシステム10の通知方法である。1以上の第1端末1は、集合施設100に含まれる1以上の第1施設101に設けられている。第2端末2は、集合施設100における第1施設101とは異なる第2施設102に設けられている。インターホンシステム10の通知方法は、呼出処理と、第1通知処理と、受付処理と、第2通知処理と、を含む。呼出処理は、第2端末2が第1端末1を呼び出す処理である。第1通知処理は、第2端末2に呼び出されたことを第1端末1が通知する処理である。受付処理は、第1施設101に対応付けられた収納装置9が収納物を受け付ける処理である。第2通知処理は、収納装置9が収納物を受け付けたことを第1端末1が通知する処理である。このインターホンシステム10の通知方法は、コンピュータシステムにて実現可能である。
一態様に係るインターホンシステム10の制御方法は、取得処理と、出力処理と、を含む。取得処理は、集合施設100に含まれる1以上の第1施設101に対応付けられた収納装置9に関する第1情報を取得する処理である。出力処理は、第1端末1と第2端末2との少なくとも一方に対して、取得処理で取得した第1情報に基づく第2情報を出力する処理である。第1端末1は、第1施設101に設けられている。第2端末2は、集合施設100における第1施設101とは異なる第2施設102に設けられている。
一態様に係る制御用プログラムは、上述のインターホンシステム10の制御方法をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示におけるインターホンシステム10は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるインターホンシステム10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
第1端末(インターホン親機)1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは第1端末1に必須の構成ではなく、第1端末1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。また、第2端末(管理室親機)2における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは第2端末2に必須の構成ではなく、第2端末2の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、第1端末1の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。また、第2端末2の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
反対に、複数の装置に分散されているインターホンシステム10の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、第1端末1と第2端末2とに分散されているインターホンシステム10の一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
(4.1)変形例1
上述の実施形態では、管理室親機2が第2端末であったが、第2端末は、管理室親機2に限らず、ロビーインターホン3Aであってもよい。以下、変形例1に係るインターホンシステムについて、図4を参照して説明する。なお、ロビーインターホン3A以外の構成については上述の実施形態と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
変形例1に係るインターホンシステムは、複数のインターホン親機1と、管理室親機2と、ロビーインターホン3Aと、複数のドアホン子機4と、制御装置5と、を備えている。変形例1では、ロビーインターホン3Aが第2端末(以下、「第2端末3A」ともいう)である。したがって、変形例1では、ロビーインターホン3Aが設けられた集合住宅の共用玄関(ロビー)が第2施設103である。
ロビーインターホン3Aは、図4に示すように、第3通信部31と、第3制御部32と、映像処理部33と、表示部34と、通話部35と、第3操作部(ロビー操作部)36Aと、記憶部37と、撮像部38と、取得部39と、報知部41と、を備えている。なお、第3操作部36A及び報知部41以外の構成については上述の実施形態と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
第3操作部36Aは、ユーザ(例えば、集合住宅への来訪者、住人等)の操作を受け付けるように構成されている。第3操作部36Aは、例えば、複数の押ボタンスイッチ、及びタッチパネル等を有する入力インターフェースである。第3操作部36Aは、第1端末1を特定する端末情報の入力を受け付けるように構成されている。本開示でいう「端末情報」とは、第1端末1を特定するための情報であって、変形例1のように、第1端末1が集合住宅の各住戸である場合には各住戸の部屋番号等である。
報知部41は、スピーカを含み、第3操作部36Aが端末情報の入力を受け付けた場合に第2情報を報知する。なお、上述のスピーカは通話部35のスピーカと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
次に、変形例1に係るインターホンシステムの報知動作について説明する。以下では、収納装置9に荷物が入れられており、住人の帰宅時に荷物があることを報知する場合を想定する。
帰宅した住人が、共用玄関に設けられている自動ドア等を解錠するために、第3操作部36Aに対して解錠操作を行う。具体的には、住人が、第3操作部36Aにて住戸の部屋番号を入力した後、解錠ボタンを操作することで自動ドア等が解錠される。つまり、このとき、第3操作部36Aが、第1端末(インターホン親機)1を特定する端末情報である部屋番号を受け付けている。報知部41は、第3操作部36Aが端末情報を受け付けていることから、第2情報を報知する。具体的には、報知部41は、「荷物が届いています」等の音声メッセージにて報知する。
変形例1に係るインターホンシステムによれば、第3操作部36Aに対して操作を行った住人等への荷物がある場合に、報知部41にて報知することができる。これにより、住人等は、共用玄関にいる時点で荷物があることを知ることができる。
(4.2)変形例2
上述の実施形態では、取得部39が入力装置8を介して第1情報を取得したが、取得部は、第1端末1Bを介して第1情報を取得してもよい。以下、変形例2に係るインターホンシステムについて、図5を参照して説明する。なお、第1端末1B以外の構成については上述の実施形態と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
変形例2に係るインターホンシステムは、複数のインターホン親機(第1端末)1Bと、管理室親機2と、ロビーインターホン3と、複数のドアホン子機4と、制御装置5と、を備えている。
インターホン親機1Bは、図5に示すように、第1通信部11と、第2通信部18と、第1制御部12と、映像処理部13と、表示部14と、通話部15と、第1操作部16と、記憶部17と、入力部19と、を備えている。なお、入力部19以外の構成については上述の実施形態と同様であり、ここでは詳細な説明を省略する。
入力部19は、図5に示すように、収納装置9に接続されており、収納装置9から第1情報が入力されるように構成されている。入力部19は、収納装置9から入力された第1情報を第1制御部12に出力する。なお、インターホン親機1B(入力部18)と収納装置9との間の接続は有線であってもよいし、無線であってもよい。
次に、変形例2に係るインターホンシステムの動作について説明する。
収納装置9に荷物が入れられると、収納装置9からの第1情報が入力部19に入力される。入力部19は、入力された第1情報を第1制御部12に出力する。第1制御部12は、入力部19から受け取った第1情報を第1通信部11からロビーインターホン3に送信させる。ロビーインターホン3では、第3通信部31がインターホン親機1Bからの第1情報を受信し、受信した第1情報を第3制御部32に出力する。つまり、変形例2では、第1端末1Bが入力装置である。この場合、上述の実施形態で説明した取得部39が不要である。
変形例2に係るインターホンシステムによれば、第1端末1Bを介して第1情報を取得することができる。
なお、インターホン親機1Bは、管理室親機2、ドアホン子機4等に第1情報を送信してもよい。また、インターホン親機1Bが、住人が所有するスマートフォン等と通信可能であれば、スマートフォン等に第1情報を送信してもよい。
(4.3)変形例3
上述の実施形態では、第2情報が収納装置9内の収納物の有無に関する収納情報、及び収納装置9に収納される収納物に関する収納物情報等を含んでいたが、第2情報は、例えば、収納装置9の種類に関する種類情報を含んでいてもよい。本開示でいう「種類情報」とは、収納装置9の種類に関する情報であって、例えば、宅配ボックス、バトラーボックス等の種別である。
ここで、収納装置9がバトラーボックスである場合を想定する。例えば、住人がクリーニング用の衣類等を収納装置9に入れた後、インターホン親機1の第1操作部16にて収納物情報を入力すると、上述の「(3.2)集荷の場合」と同様の処理にて収納装置9内に収納物があることを管理室親機2の表示部24に表示される。管理人(又はコンシェルジュ)は、表示部24の表示内容を見て、該当する収納装置9に収納されている収納物を取りに行く。
変形例3によれば、インターホン親機(第1端末)1と管理室親機(第2端末)2との少なくとも一方に対して種類情報を出力することができる。
(4.4)その他の変形例
上述の実施形態では、施設100が集合住宅であったが、施設100は、集合住宅に限らず、例えば、複数の店舗等を含む商業施設であってもよいし、戸建て住宅であってもよい。施設100が商業施設である場合、第1施設101は商業施設に含まれる各店舗である。
上述の実施形態では、複数の収納装置9の各々が集合住宅の各住戸の外玄関に設置されているが、複数の収納装置9は、例えば、共用スペース等にまとめて設置されていてもよい。また、収納装置9が第1施設101に対応付けられていれば、複数の収納装置9が共用玄関等に設置されていてもよい。この場合、複数の収納装置9は、共用玄関等においてまとめて設置されていてもよいし、異なる場所に設置されていてもよい。
上述の実施形態では、リードスイッチにて収納装置9の開閉状態を検知したが、例えば、重量センサ、超音波センサ等のセンサ装置によって収納物の有無を直接検知してもよい。この場合、入力装置8はセンサ装置に接続され、センサ装置の検知結果が入力装置8を介してロビーインターホン3に入力されることになる。なお、入力装置8と、ロビーインターホン3及びセンサ装置の各々との間の接続は有線であってもよいし、無線であってもよい。さらに、ロビーインターホン3と入力装置8との間の接続が有線で、入力装置8とセンサ装置との間の接続が無線であってもよいし、その逆であってもよい。
上述の実施形態では、出力部(第3通信部)31が第1端末1と第2端末2との両方に第2情報を出力したが、出力部31は、第1端末1と第2端末2との少なくとも一方に第2情報を出力するように構成されていればよい。
上述の実施形態では、第1通信部11が管理室親機2及びロビーインターホン3と通信し、第2通信部18がドアホン子機4と通信しているが、1つの通信部が管理室親機2、ロビーインターホン3、及びドアホン子機4と通信するように構成されていてもよい。例えば、第1通信部11が管理室親機2、ロビーインターホン3、及びドアホン子機4と通信するように構成されていてもよい。この場合、第2通信部18を省略することができる。
上述の実施形態では、収納装置9に設けられた扉の開閉を示す情報、又は収納装置9に設けられた扉の施解錠の情報が第1情報であるが、第1情報は、収納装置9に収納物が収納されているか否かを示す情報であってもよい。この場合、収納装置9は、例えば、扉の開閉を示す情報の変化、又は扉の施解錠を示す情報の変化に基づいて、収納装置9に収納物が収納されているか否かを推定するように構成されていることが好ましい。
上述の実施形態では、入力装置8がロビーインターホン3と別体であるが、入力装置8は、ロビーインターホン3と一体であってもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係るインターホンシステム(10)は、取得部(39)と、出力部(31)と、を備える。取得部(39)は、集合施設(100)に含まれる1以上の第1施設(101)に対応付けられた収納装置(9)に関する第1情報を取得する。出力部(31)は、第1端末(1)と第2端末(2)との少なくとも一方に対して、取得部(39)が取得した第1情報に基づく第2情報を出力する。第1端末(1)は、第1施設(101)に設けられている。第2端末(2)は、集合施設(100)における第1施設(101)とは異なる第2施設(102)に設けられている。
この態様によれば、収納装置(9)に関する第1情報を取得部(39)が取得するので、収納装置(9)の個数が増えた場合でも制御装置(5)の処理負担が大きくなりにくいという利点がある。
第2の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1の態様において、複数の収納装置(9)が集合施設(100)における異なる場所に設置されている。
この態様によれば、集合施設(100)における異なる場所に設置されている複数の収納装置(9)の第1情報を取得部(39)にて取得することができる。
第3の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1又は2の態様において、取得部(39)は、収納装置(9)から第1情報が入力される入力装置(8)を介して第1情報を取得する。
この態様によれば、第1端末(1)が入力装置である場合と比較して第1端末(1)の処理負担を少なくすることができる。
第4の態様に係るインターホンシステム(10)では、第3の態様において、入力装置は、第1端末(1B)である。
この態様によれば、第1端末(1B)を介して第1情報を取得することができる。
第5の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1~4のいずれかの態様において、第2情報は、収納装置(9)内の収納物の有無に関する収納情報を含む。
この態様によれば、第1端末(1)と第2端末(2)との少なくとも一方に対して収納情報を出力することができる。
第6の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1~5のいずれかの態様において、第2情報は、収納装置(9)に収納される収納物に関する収納物情報を含む。
この態様によれば、第1端末(1)と第2端末(2)との少なくとも一方に対して収納物情報を出力することができる。
第7の態様に係るインターホンシステム(10)では、第6の態様において、収納物情報は、第1端末(1)に設けられた端末側操作部(例えば、第1操作部16)にて入力された入力情報を含む。
この態様によれば、第1端末(1)と第2端末(2)との少なくとも一方に対して、端末側操作部にて入力された収納物情報を出力することができる。
第8の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1~7のいずれかの態様において、第2情報は、収納装置(9)の種類に関する種類情報を含む。
この態様によれば、第1端末(1)と第2端末(2)との少なくとも一方に対して種類情報を出力することができる。
第9の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1~8のいずれかの態様において、取得部(39)は、第2施設(103)に設置されて第1施設(101)に対応付けられていない他の収納装置(9A)に関する第3情報を更に取得する。
この態様によれば、第1情報と第3情報との両方を取得することができる。
第10の態様に係るインターホンシステム(10)では、第1~9のいずれかの態様において、第2施設(103)は集合施設(100)における共用玄関である。第2端末(例えば、ロビーインターホン3)は、共用玄関に設置されるロビーインターホン(3)を含む。ロビーインターホン(3)は、ロビー操作部(36A)と、報知部(41)と、を有する。ロビー操作部(36A)は、第1端末(1)を特定する端末情報の入力を受け付ける。報知部(41)は、ロビー操作部(36A)が端末情報の入力を受け付けた場合に第2情報を報知する。
この態様によれば、報知部(41)に第2情報を報知させることによって、収納装置(9)内に荷物が収納されていることをユーザ(例えば、住戸の住人等)に知らせることができる。
第11の態様に係るインターホンシステム(10)の通知方法は、第1端末(1)と第2端末(2)とを備えたインターホンシステム(10)の通知方法である。第1端末(1)は、集合施設(100)に含まれる第1施設(101)に設けられている。第2端末(2)は、集合施設(100)における第1施設(101)とは異なる第2施設(102)に設けられている。インターホンシステム(10)の通知方法は、呼出処理と、第1通知処理と、受付処理と、第2通知処理と、を含む。呼出処理は、第2端末(2)が第1端末(1)を呼び出す処理である。第1通知処理は、第2端末(2)に呼び出されたことを第1端末(1)が通知する処理である。受付処理は、第1施設(1)に対応付けられた収納装置(9)が収納物を受け付ける処理である。第2通知処理は、収納装置(9)が収納物を受け付けたことを第1端末(1)が通知する処理である。
この態様によれば、収納装置(9)に荷物が収納されていることを第1端末(1)にて通知することができる。
第12の態様に係るインターホンシステム(10)の制御方法は、取得処理と、出力処理と、を含む。取得処理は、集合施設(100)に含まれる1以上の第1施設(101)に対応付けられた収納装置(9)に関する第1情報を取得する処理である。出力処理は、第1端末(1)と第2端末(2)との少なくとも一方に対して、取得処理で取得した第1情報に基づく第2情報を出力する処理である。第1端末(1)は、第1施設(101)に設けられている。第2端末(2)は、集合施設(100)における第1施設(101)とは異なる第2施設(102)に設けられている。
この態様によれば、収納装置(9)の個数が増えた場合でも制御装置(5)の処理負担が大きくなりにくいという利点がある。
第13の態様に係る制御用プログラムは、コンピュータシステムに、第12の態様に係るインターホンシステム(10)の制御方法を実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、収納装置(9)の個数が増えた場合でも制御装置(5)の処理負担が大きくなりにくいという利点がある。
第2~10の態様に係る構成については、インターホンシステム(10)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。