JP7125650B2 - ウェーハ分割装置及び方法 - Google Patents

ウェーハ分割装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7125650B2
JP7125650B2 JP2018060255A JP2018060255A JP7125650B2 JP 7125650 B2 JP7125650 B2 JP 7125650B2 JP 2018060255 A JP2018060255 A JP 2018060255A JP 2018060255 A JP2018060255 A JP 2018060255A JP 7125650 B2 JP7125650 B2 JP 7125650B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dicing tape
tension
wafer
wafer dividing
jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018060255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019175927A (ja
Inventor
翼 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP2018060255A priority Critical patent/JP7125650B2/ja
Publication of JP2019175927A publication Critical patent/JP2019175927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7125650B2 publication Critical patent/JP7125650B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dicing (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明はウェーハ分割装置及び方法に係り、特に複数のチップが一体的に形成されたウェーハ(半導体ウェーハ)をチップごとに分割する技術に関する。
半導体素子等のチップを製造する工程では、複数のチップが一体的に形成されたウェーハを作成し、そのウェーハの裏面にダイシングテープを貼着して、ウェーハをチップごとに分割することが行われる。
特許文献1には、シート(ダイシングテープ)の表面に貼着されたウェーハを複数条の割断予定線に沿って分割するためのウェーハ分割治具が開示されている。
特許文献1では、ウェーハが貼り付けられたダイシングテープをエキスパンドさせた状態で、このダイシングテープを介してウェーハの割断予定線部分を局部的に真空吸引する。これにより、ウェーハの割断予定線には、まず、ダイシングテープのエキスパンドによる引っ張り応力が作用し、その次に、真空吸引による曲げ応力が作用する。そして、最終的に、ウェーハの割断予定線にウェーハ分割治具のエッジの突き上げによる曲げ応力が作用する。これにより、ウェーハが割断予定線で割断される。
特許文献1では、ウェーハ分割治具を移動(走査)させて、複数条の割断予定線を一条ずつ順次に割断することを繰り返すことにより、ウェーハが複数のチップごとに分割される。
特開2006-344910号公報
特許文献1では、ウェーハ分割治具を走査してウェーハの割断を進めていくと、チップ間隔の開いた領域が拡大する。このチップ間隔の開いた領域の拡大に伴い、ウェーハ分割治具の走査方向に沿うダイシングテープの張力が小さくなる。このダイシングテープの張力の減少に起因して、以下のような問題が発生する。
第1に、ダイシングテープとウェーハ分割治具との間にスティックスリップ(振動)が発生する。このスティックスリップによって、割断された隣接チップ同士が接触して、チップにダメージが生じることがあった。
第2に、ダイシングテープがたわみやすくなるという問題がある。略円形のウェーハの場合、ウェーハ分割治具の走査方向に平行なウェーハの中央に近づくほど、ダイシングテープが長くなるため、ダイシングテープのたわみが大きくなる。このため、ダイシングテープとウェーハ分割治具との間で真直ズレ(例えば、ダイシングテープに対して略垂直方向のズレ)が生じる。この真直ズレにより、ウェーハ分割治具の手前側のダイシングテープが圧縮されチップ同士の擦れが発生し、ウェーハの分割品質が低下したり、テープの破断が発生することがあった。
第3に、スティックスリップの振幅が大きくなると、ダイシングテープがウェーハ分割治具から剥離することがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ウェーハの分割時におけるダイシングテープの張力の低下を防止することが可能なウェーハ分割装置及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るウェーハ分割装置は、分断予定ラインが形成されたウェーハと、ウェーハを囲むフレームとが貼着されたダイシングテープをエキスパンドするエキスパンド部と、ダイシングテープの張力の低下に応じてダイシングテープに加える張力を調整する張力調整部とを備える。
第1の態様によれば、ダイシングテープの張力の低下を判定して、ダイシングテープの張力を調整することにより、ダイシングテープの張力の低下に起因するスティックスリップ及び撓みの発生を防止することができる。
本発明の第2の態様に係るウェーハ分割装置は、第1の態様において、エキスパンド部は、エキスパンドリングと、フレームを保持する保持部とを備え、エキスパンドリングとフレームとを相対的に移動させて、ダイシングテープをエキスパンドするようにしたものである。
本発明の第3の態様に係るウェーハ分割装置は、第1又は第2の態様において、張力調整部は、エキスパンドリング又はフレームに対して一定の力を付与するためのエアシリンダ又は液圧シリンダを備える。
本発明の第4の態様に係るウェーハ分割装置は、第1又は第2の態様において、ダイシングテープの張力の変化を検出する検出部と、エキスパンドリングとフレームとを相対的に移動させるための駆動部とを更に備え、張力調整部は、検出部による検出結果に基づいてダイシングテープの張力が低下したと判定した場合に、駆動部を制御してダイシングテープに加える張力を調整するようにしたものである。
本発明の第5の態様に係るウェーハ分割装置は、第4の態様において、駆動部は、エキスパンドリングとフレームとを相対的に移動させるためのモータを備え、検出部は、モータにかかる負荷を計測し、張力調整部は、検出部によって計測されたモータにかかる負荷に基づいて、ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定するようにしたものである。
第5の態様によれば、エキスパンド部にかかる負荷に基づいて、ダイシングテープの張力の低下を判定することが可能になる。
本発明の第6の態様に係るウェーハ分割装置は、第4又は第5の態様において、検出部は、ダイシングテープの変位を計測するための変位計を含み、張力調整部は、変位計によって計測されたダイシングテープの変位に基づいて、ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定するようにしたものである。
本発明の第7の態様に係るウェーハ分割装置は、第4から第6の態様のいずれかにおいて、検出部は、ダイシングテープの光の透過率を計測するための透過率計測部を含み、張力調整部は、透過率計測部によって計測されたダイシングテープの変位に基づいて、ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定するようにしたものである。
第6及び第7の態様によれば、ダイシングテープの張力の変化により発生する撓み及びスティックスリップを検出することにより、ダイシングテープの張力の低下を判定することが可能になる。
本発明の第8の態様に係るウェーハ分割装置は、第4から第7の態様のいずれかにおいて、ウェーハのダイシングテープが貼着された面に当接し、ウェーハの分断予定ラインが形成された位置に曲げ応力を作用させるためのウェーハ分割治具を更に備える。
本発明の第9の態様に係るウェーハ分割装置は、第8の態様において、ウェーハ分割治具を走査するための治具駆動用モータを更に備え、検出部は、治具駆動用モータにかかる負荷を計測し、張力調整部は、検出部によって計測された治具駆動用モータにかかる負荷に基づいて、ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定するようにしたものである。
第9の態様によれば、治具にかかる負荷を検出することにより、ダイシングテープの張力の変化により発生する撓み及びスティックスリップを検出することにより、ダイシングテープの張力の低下を判定することが可能になる。
本発明の第10の態様に係るウェーハ分割装置は、第8又は第9の態様において、ウェーハ分割治具のウェーハのダイシングテープが貼着された面に当接する面に吸引口を介して真空吸引を行う真空源を更に備える。
本発明の第11の態様に係るウェーハ分割装置は、第10の態様において、検出部は、吸引口から真空源に至る配管内の圧力を計測する圧力センサを含み、張力調整部は、圧力センサによって計測された配管内の圧力に基づいて、ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定するようにしたものである。
第11の態様によれば、ダイシングテープの張力の低下により生じた弛みによって、空気のリーク経路が形成された場合に、圧力の変化に基づいて、ダイシングテープの張力の低下を判定することが可能になる。
本発明の第12の態様に係るウェーハ分割方法は、分断予定ラインが形成されたウェーハと、ウェーハを囲むフレームとが貼着されたダイシングテープをエキスパンドするエキスパンド工程と、ダイシングテープの張力の低下に応じてダイシングテープに加える張力を調整する張力調整工程とを備える。
本発明によれば、ダイシングテープの張力の低下を防止することができるので、ダイシングテープの張力の低下に起因するスティックスリップ及び撓みの発生を防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。 図2は、ウェーハを示す斜視図である。 図3は、ウェーハ分割治具を拡大して示す斜視図である。 図4は、ウェーハ分割治具を拡大して示す断面図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係るウェーハ分割方法を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第2の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。 図7は、本発明の第2の実施形態に係るウェーハ分割方法を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第2の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。 図9は、本発明の第3の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。 図10は、本発明の第3の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。 図11は、本発明の第4の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。 図12は、ダイシングテープの張力調整を行わなかった場合におけるダイシングテープの変位の例を示すグラフである。 図13は、ダイシングテープの張力調整を行った場合におけるダイシングテープの変位の経時変化を示すグラフである。 図14は、本発明の第4の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。 図15は、本発明の第5の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。 図16は、ダイシングテープの張力調整を行わなかった場合におけるダイシングテープの透過率の例を示すグラフである。 図17は、ダイシングテープの張力調整を行った場合におけるダイシングテープの透過率の経時変化を示すグラフである。 図18は、本発明の第5の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。 図19は、本発明の第6の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。 図20は、本発明の第6の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。
以下、添付図面に従って本発明に係るウェーハ分割装置及び方法の実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
(ウェーハ分割装置)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。なお、以下の説明では、ウェーハWに略平行な平面をXY平面とする3次元直交座標系を用いる。
本実施形態に係るウェーハ分割装置10は、突き上げ用リング(エキスパンドリング)30と、ウェーハWの保持部18とを相対的に移動させて、ウェーハWの裏面に貼着されたダイシングテープ(以下、テープとも記載する。)Sをエキスパンド(拡張)することにより、ウェーハWを分断予定ラインL(図2参照)に沿って個々のチップCに分割するための装置である。
図1に示すように、本実施形態に係るウェーハ分割装置10は、ウェーハ分割装置10の各部の動作を制御するためのプロセッサ、メモリ及び入力装置を含む制御部12を備えている。制御部12は、ユーザからの入力又は所定のプログラムに基づいて、検出部14、治具駆動用モータ34及び真空源36を含むウェーハ分割装置10の各部の動作を制御する。
ウェーハWは、シリコン製で略円板状であり、ウェーハWの直径は一例で300mmである。ウェーハWの裏面には、ダイボンディング用の接着剤(例えば、ダイアタッチフィルム(DAF))が付与されたダイシングテープSが貼着される。ウェーハWは、格子状の分断予定ラインLにより複数の区画に分割されており、各区画には、半導体デバイスが形成される。なお、ウェーハWには、分断予定ラインLに沿って分割起点が形成される。ウェーハWの分割起点は、ブレードを用いてウェーハWの表面に形成された切れ込みであってもよいし、又はレーザを照射してウェーハWの内部に形成された改質層であってもよい。
フレームFは、剛性を有する略円環状の部材であり、フレームFの内径は、ダイシングテープSをエキスパンドした状態でウェーハWの裏面側にウェーハ分割治具32(図3及び図4参照)をストロークさせることが可能なサイズとなっており、一例で506mmである。ダイシングテープSは、フレームFに貼り付けられ、ウェーハWは、略円環のフレームFの内側のダイシングテープSに貼着される。以下の説明では、ワークとしてのウェーハWがダイシングテープSを介してフレームFに貼着されたものをワークユニットと記載する。
本実施形態では、ダイシングテープSをエキスパンドすることにより、ウェーハWに形成された分断予定ラインLに引っ張り応力を作用させ、ウェーハ分割治具32により分断予定ラインLに曲げ応力を作用させることにより、ウェーハWをチップに分割する。そして、本実施形態では、ダイシングテープSの張力の変化を検出して、この張力の変化に応じてダイシングテープSの張力の制御を行う。
(ウェーハに引っ張り応力を作用させるための構成)
まず、ダイシングテープSをエキスパンドして、ウェーハWの分断予定ラインLに引っ張り応力を作用させるための構成について説明する。
ワークユニットは、ウェーハWが貼着された面の裏面が突き上げ用リング30側になるように、突き上げ用リング30に載置される。
突き上げ用リング30は、略円筒状の部材であり、突き上げ用リング30の直径(外径)は、フレームFの直径よりも小さい。突き上げ用リング30の内径は、ウェーハWの直径よりも大きくてもよい。ワークユニットは、ダイシングテープSに貼着されたウェーハWとフレームFとの間の隙間の部分に、突き上げ用リング30の上端部(+Z側端部)が接触するように、突き上げ用リング30に載置される。
保持部18は、突き上げ用リング30に載置されたフレームFを保持(固定)するための固定部材を含んでいる。保持部18としては、例えば、フレームFを固定するためのクランプ機構を、略円環状のフレームFの周方向に沿って複数配置したものを用いることができる。
ウェーハ分割装置10は、保持部18を-Z軸方向に押圧することによりダイシングテープSの張力を一定に保つ張力調整機構15(張力調整部)を含んでいる。この張力調整機構15としては、例えば、エアシリンダ又は液圧シリンダ(以下、油圧シリンダとする。)を採用することができる。このエアシリンダ又は油圧シリンダは、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、エアシリンダ又は油圧シリンダは、保持部18のクランプ機構ごとに設けられていてもよい。
フレームFが固定された状態で、保持部18が-Z軸方向に移動すると、ダイシングテープSがエキスパンドされる。これにより、ウェーハWに形成された分断予定ラインLに引っ張り応力が作用する。
そして、ダイシングテープSに加えられる張力の値が所定の値(T)のときに、張力調整機構15としてのエアシリンダ又は液圧シリンダの摺動位置が中間位置で、ダイシングテープSに加えられる張力(T)と、エアシリンダ又は液圧シリンダの推力(F)がバランスするように(T=F)、エアシリンダ又は液圧シリンダへの印加圧力が調整される。ここで、エアシリンダ又は液圧シリンダの中間位置とは、エアシリンダ又は液圧シリンダのストロークエンドではない位置をいう。ダイシングテープSの張力(T)が低下すると(T<F)、エアシリンダ又は液圧シリンダの推力(F)が一定なので、摺動位置は張力(T)と推力(F)とがバランスする(T=F)位置に移動する。このエアシリンダ又は液圧シリンダによるフィードバック機構により、ダイシングテープSの張力が一定に保たれる。
なお、本実施形態では、エキスパンドリング30とフレームFとを相対的にZ軸方向に相対的に移動させたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ワークが載置されたテーブルと、フレームFとを相対的に移動させる構成も本実施形態に適用可能である。
(ウェーハに曲げ応力を作用させるための構成)
次に、ウェーハ分割治具32により分断予定ラインLに曲げ応力を作用させるための構成について説明する。
ウェーハ分割治具32は、柱状(四角柱状)の部材であり、ウェーハWに対して略平行になるように配置されている。ウェーハ分割治具32のX方向の寸法は一例で20mm、Y方向の寸法は一例で320mmである。
図3及び図4に示すように、ウェーハ分割治具32の上部の当接面32Aには、ウェーハ分割治具32の走査方向に対して前方側から順に、平面部32A1と、凹部32A2が形成されている。平面部32A1及び凹部32A2は、それぞれ、ウェーハ分割治具32の長さ方向に伸びる矩形の領域である。凹部32A2は、ウェーハ分割治具32の長さ方向に伸びる凹状の領域である。平面部32A1はステンレスで形成されており、凹部32A2はアルミニウム合金で形成されている。平面部32A1及び凹部32A2のダイシングテープSに接触する表面には、ダイシングテープSのすべり性を向上させるためのコーティングが施されている。このコーティングには、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))又はタフラム(登録商標)を用いることができる。
当接面32Aの平面部32A1と凹部32A2の境界の線分上には、吸引口32Bが形成されている。吸引口32Bは、ウェーハ分割治具32の長さ方向(図1等のY軸方向)に沿って所定の間隔(例えば、数mm)で複数配置されていてもよい。この吸引口32Bは、吸引口32Bから真空源36に至る配管38を介して真空源36に接続されている。この吸引口32Bの形成された線分がウェーハWの分断予定ラインLの位置に位置合わせされて、吸引口32Bから吸引が開始されると、この凹部32A2に倣ってダイシングテープSが変形する。これにより、ウェーハWがチップCに分割される。
なお、図3では、真空源36の例として真空ポンプが示されているが、真空源の種類はこれに限定されるものではない。例えば、真空ポンプ以外の真空発生器(例えば、エジェクタ、コンバム(登録商標)等)を真空源36として使用してもよい。また、本実施形態に係るウェーハ分割装置10は、真空源を含んでいなくてもよく、例えば、ウェーハ分割装置10が設置される工場等に備えつけられた真空発生器に配管38を接続可能としてもよい。
分断予定ラインLに曲げ応力を作用させる場合、ウェーハ分割治具32を走査してウェーハWの分断予定ラインLに重なる位置に移動させて、真空源36によりウェーハ分割治具32の吸引口32Bから真空吸引を行う。すると、ダイシングテープSがウェーハ分割治具32の上端部に吸着し、ウェーハ分割治具32の上端部がウェーハWの分断予定ラインLの位置に当接する。これにより、ウェーハWに曲げ応力を作用させて、ウェーハWを分断予定ラインLに沿って割断することができる。
以下の説明では、説明の便宜上、ウェーハ分割治具32は、その上端部がY軸に平行になるように配置されており、ウェーハWの分断予定ラインLは、X軸方向及びY軸方向に平行な格子状であるとする。
ウェーハ分割治具32は、治具駆動用モータ34によりXY軸方向に移動(走査)可能となっており、かつ、Z軸回りに回転可能となっている。ウェーハ分割治具32をX軸方向に沿って走査して、Y軸に平行な分断予定ラインL(Y分断予定ライン)に順次曲げ応力を作用させることにより、Y分断予定ラインに沿ってウェーハWを割断する。次に、Y分断予定ラインに沿うウェーハWの割断が終了した後、ウェーハ分割治具32をZ軸周りに90°回転させる。そして、ウェーハ分割治具32をY軸方向に沿って走査して、X軸に平行な分断予定ラインL(X分断予定ライン)に順次曲げ応力を作用させることにより、X分断予定ラインに沿ってウェーハWを割断する。これにより、ウェーハWがチップCごとに分割される。
なお、ウェーハ分割治具32をZ軸方向にも移動可能として、ウェーハ分割治具32のZ軸方向の位置を調整できるように構成してもよい。
(ダイシングテープの張力の制御に係る構成)
次に、ダイシングテープの張力の制御に係る構成について説明する。
上記のように、本実施形態に係る張力調整機構15は、エアシリンダ又は油圧シリンダを含んでいる。本実施形態では、張力調整機構15のエアシリンダ又は油圧シリンダの駆動圧力を一定に保持し、エアシリンダ又は油圧シリンダの中間位置で、ダイシングテープSの張力とエアシリンダ又は油圧シリンダの駆動力が釣り合う状態とする。これにより、ダイシングテープSの張力が一定となるように、突き上げ用リング30とフレームFとの相対移動が機械的に行われる。
(ウェーハ分割方法)
図5は、本発明の第1の実施形態に係るウェーハ分割方法を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、ウェーハWの分割が開始されると、突き上げ用リング30とフレームFとが相対移動されてダイシングテープSがエキスパンドされる(ステップS1:エキスパンド工程)。
次に、ダイシングテープSに加えられる張力の値が所定の値(T)のときに、張力調整機構15としてのエアシリンダ又は液圧シリンダの摺動位置が中間位置で、ダイシングテープSに加えられる張力(T)と、エアシリンダ又は液圧シリンダの推力(F)がバランスするように(T=F)、エアシリンダ又は液圧シリンダへの印加圧力が調整される(ステップS2)。ステップS2では、例えば、張力測定器を用いてダイシングテープSの張力を測定しながら、手動でエアシリンダ又は液圧シリンダの調整を行ってもよい。また、ステップS2では、保持部18を駆動するためのアクチュエータを用意して、このアクチュエータにかかる負荷に基づいてダイシングテープSの張力を求め、ダイシングテープSの張力が所定の値のときに、張力調整機構15としてのエアシリンダ又は液圧シリンダの摺動位置が中間位置になるように調整を行ってもよい。
次に、ウェーハ分割治具32が各分断予定ラインLの位置に順次移動して、分断予定ラインLごとにウェーハWの分割が行われる。ウェーハWの分割の作業中に、ダイシングテープSの張力(T)が低下すると(T<F)、張力調整機構15のエアシリンダ又は液圧シリンダの摺動位置をダイシングテープSの張力とバランスする(T=F)位置に移動させるようにフィードバック動作が行われる(ステップS3:張力調整工程)。
そして、すべての分断予定ラインLについて、ウェーハWの分割が終了すると(ステップS4のYes)、処理を終了する。
本実施形態によれば、張力調整機構15としてエアシリンダ又は油圧シリンダを用いることにより、ウェーハWの分割の作業中におけるダイシングテープSの張力の低下を防止することができる。
(変形例)
本実施形態では、剛性を有するフレームFを用いたが、剛性の低いダイシングフレームを用いることも可能である。この場合、複数のエアシリンダ又は油圧シリンダをダイシングフレームの周方向に配置する。この場合、ダイシングテープSの部分ごと又は方向ごとの張力と、エアシリンダ又は油圧シリンダによりダイシングフレームに加えられる力との関係に応じてダイシングフレームが変形する。このダイシングフレームの変形により、ダイシングテープSの方向ごとに張力の不均衡がある場合であっても、力の釣り合いを保つことが可能になる。この場合、例えば、MD方向(Machine direction:ダイシングテープSの貼り付け方向)と、MD方向に垂直なTD(Transverse direction:垂直方向)との間で、ダイシングテープSの残留応力が異なる場合であっても、ダイシングテープSの張力を一定に保つことができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図6から図8を参照して説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の構成については、同一の記号を付して説明を省略する。
(ウェーハ分割装置)
図6は、本発明の第2の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。
図6に示すように、本実施形態に係るウェーハ分割装置10Aは、検出部14及び駆動部16を含んでいる。
駆動部16は、突き上げ用リング30とフレームFとの相対移動の駆動アクチュエータとして用いられるモータ(例えば、サーボモータ)を含んでいる。さらに、駆動部16は、このモータにより駆動する機構(例えば、ボールねじを用いて保持部18をZ軸方向に駆動する機構、ラック・アンド・ピニオン機構、あるいは歯車又はベルトを用いて保持部18をZ軸方向に駆動する機構)を含んでいる。これにより、突き上げ用リング30とフレームFとを相対移動させることができる。
検出部14は、駆動部16のモータにかかる負荷(例えば、電圧値、トルク)を計測する。制御部12(張力調整部)は、モータの負荷の計測値(検出結果)に応じて、駆動部16のモータに供給する電力を変化させる。ここで、モータに供給する電力と、駆動部16の駆動量との関係は実験的に決定することができる。これにより、ダイシングテープSの張力と、エアシリンダ又は油圧シリンダによりフレームFに加えられる力のバランスを調整することができる。
(ウェーハ分割方法)
図7は、本発明の第2の実施形態に係るウェーハ分割方法を示すフローチャートであり、図8は、本発明の第2の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、ウェーハWの分割が開始されると(ステップS10:エキスパンド工程)、制御部12は、ダイシングテープSの張力の判定を行う(ステップS12)。
図8に示すように、張力判定工程(図7のステップS12)においては、まず、検出部14は、駆動部16におけるモータにかかる負荷を計測する(ステップS120)。そして、制御部12は、検出部14による負荷の計測値を取得し、負荷の変動がなければ(ステップS122のNo)、ダイシングテープSの張力の低下なしと判定する(ステップS124)。一方、制御部12は、負荷の変動があれば(ステップS122のYes)、ダイシングテープSの張力の低下ありと判定する(ステップS126)。
ステップS122では、例えば、負荷の計測値と、直前の計測値との差分絶対値が閾値以上の場合、制御部12は、負荷の変動があると判定するようにしてもよい。また、負荷の計測値と、直前の所定回数分の計測値の代表値(例えば、平均値)との差分絶対値が閾値以上の場合に、制御部12は、負荷の変動があると判定するようにしてもよい。また、負荷の計測値と、直前の所定回数分の計測値との差分絶対値の最大値が閾値以上の場合に、制御部12は、負荷の変動があると判定するようにしてもよい。なお、変動の有無の判定方法はこれに限定されない。
ダイシングテープSの張力が低下していないと判定されると(ステップS14のNo)、ステップS12に戻り、制御部12は、ダイシングテープSの張力の変動のモニタリングを継続する。
一方、ダイシングテープSの張力が低下していると判定されると(ステップS14のYes)、制御部12は、駆動部16を制御して、モータへの電力の供給量を変化させて、ダイシングテープSの張力の調整を行う(ステップS16:張力調整工程)。ここで、負荷と、駆動部16の駆動量との関係は実験的に決定されていてもよいし、検出された負荷に応じて駆動部16のフィードバック制御を行ってもよい。
そして、すべての分断予定ラインLについて、ウェーハWの分割が終了すると(ステップS18のYes)、処理を終了する。
本実施形態によれば、駆動部16のモニタリングを行って、駆動部16のモータによりフレームFに加えられる力を制御することにより、ウェーハ分割治具32の走査中におけるダイシングテープSの張力の低下を防止することができる。
なお、第2の実施形態では、フレームF駆動用の駆動部16を設けたが、本発明はこれに限定されるものではない。フレームF駆動用の駆動部16に代えて、又は加えて、突き上げ用リング30を駆動するための駆動部を設けてもよい。この場合も、本実施形態と同様に、突き上げ用リング30を駆動するための駆動部のモータにかかる負荷をモニタリングして、印加圧力を制御すればよい。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、本発明の第3の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。なお、以下の説明において、第1又は第2の実施形態と同様の構成については、同一の記号を付して説明を省略する。
図9に示すように、ウェーハ分割装置10Bは、第2の実施形態と同様に、駆動部16を含んでいる。
本実施形態に係るウェーハ分割装置10Bでは、検出部14は、ウェーハ分割治具32を走査するための治具駆動用モータ34にかかる負荷(負荷トルク)を計測する。ダイシングテープSの張力が低下するにつれて、治具駆動用モータ34にかかる負荷トルクが小さくなる。また、ダイシングテープSのスティックスリップが発生すると、治具駆動用モータ34にかかる負荷トルクが周期的に変動する。本実施形態では、この負荷トルクを利用して、ダイシングテープSの張力の低下を検出する。
制御部12は、モータの負荷トルクの計測値に応じて駆動部16を制御する。これにより、ダイシングテープSの張力と、駆動部16によりフレームFに加えられる力のバランスを調整することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係るウェーハ分割方法について説明する。本実施形態に係るウェーハ分割方法は、主にテープの張力判定工程が第2の実施形態と異なるため、テープの張力判定工程を中心に説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。
張力判定工程においては、まず、検出部14は、治具駆動用モータ34にかかる負荷トルクを計測する(ステップS140)。そして、制御部12は、検出部14による負荷トルクの計測値を取得し、負荷トルクが閾値以上の場合(ステップS142のNo)であって、かつ、負荷トルクの周期的な変動がみられない場合には(ステップS144のNo)、ダイシングテープSの張力の低下なしと判定する(ステップS146)。
一方、制御部12は、負荷トルクが閾値未満の場合(ステップS142のYes)、又は負荷トルクの周期的な変動が検出された場合には(ステップS144のYes)、ダイシングテープSの張力の低下ありと判定する(ステップS148)。
ステップS144では、制御部12は、例えば、負荷トルクの計測値と、直前の所定回数分の計測値を比較して周期的な変動の有無を判断する。
ダイシングテープSの張力が低下していないと判定されると、制御部12は、ダイシングテープSの張力の変動のモニタリングを継続する。一方、ダイシングテープSの張力が低下していると判定されると、制御部12は、駆動部16を制御して、ダイシングテープSの張力の調整を行う。この治具駆動用モータ34にかかる負荷トルクと、駆動部16の駆動量との関係は実験的に決定されていてもよいし、検出された負荷トルクに応じて駆動部16のフィードバック制御を行ってもよい。
本実施形態によれば、治具駆動用モータ34のモニタリングを行って、駆動部16を制御することにより、ウェーハ分割治具32の走査中におけるダイシングテープSの張力の低下を防止することができる。
なお、本実施形態では、上記の構成に代えて、又は上記の構成に加えて、ウェーハ分割治具32の走査方向に印加される力を検出するセンサ(例えば、ひずみゲージ)を設けて、このセンサにより、ウェーハ分割治具32又は治具駆動用モータ34にかかる負荷を計測するようにしてもよい。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について、図11から図14を参照して説明する。図11は、本発明の第4の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。なお、以下の説明において、第1又は第2の実施形態と同様の構成については、同一の記号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るウェーハ分割装置10Cは、ダイシングテープSのテープ面の位置検出を行うためのレーザ変位計50を含んでいる。レーザ変位計50は、パルス発光されたレーザが対象物にあたって戻ってくるまでの時間を計測し、距離に換算するTOF(Time Of Flight)方式で、ダイシングテープSのテープ面までの距離を計測する。レーザ変位計50は、XY軸方向に移動可能となっており、ダイシングテープSの各部において、レーザ変位計50とダイシングテープSのテープ面との間の距離を測定することが可能になっている。
検出部14は、レーザ変位計50からダイシングテープSのテープ面までの距離の値を制御部12に出力する。
制御部12は、検出部14から取得した変位の計測値に応じて、ダイシングテープSの張力が低下しているか否かを判定し、駆動部16を制御する。これにより、ダイシングテープSの張力と、駆動部16によりフレームFに加えられる力のバランスを調整することができる。
なお、ダイシングテープSのテープ面の変位の測定手段は、レーザ変位計50に限定されないが、非接触で変位を測定できるセンサ(変位計)を用いることが好ましい。
図12は、ダイシングテープの張力調整を行わなかった場合におけるダイシングテープの変位の例を示すグラフである。図13は、ダイシングテープの張力調整を行った場合におけるダイシングテープの変位の経時変化を示すグラフである。図12及び図13の縦軸はダイシングテープSの変位量を示している。図12の横軸は、ウェーハ分割治具32の移動方向(走査方向、X軸方向)を示しており、図13の横軸は、時間を示している。
ダイシングテープSの張力調整を行わなかった場合、図12に示すように、ダイシングテープSには、張力の低下により撓みが生じる。このため、ウェーハ分割治具32の走査方向に沿って、ダイシングテープSの変位が周期的に変動する。
ダイシングテープSの張力調整を行った場合、図13に示すように、ダイシングテープSの張力の低下に伴い撓みが生じると、駆動部16が制御されて、ダイシングテープSの張力が調整されて撓みが解消する。これにより、ダイシングテープSの張力の低下を防止することができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係るウェーハ分割方法について説明する。本実施形態に係るウェーハ分割方法は、主にテープの張力判定工程が第2の実施形態と異なるため、テープの張力判定工程を中心に説明する。
図14は、本発明の第4の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。
張力判定工程においては、まず、検出部14は、レーザ変位計50によりダイシングテープSの変位を計測する(ステップS150)。そして、制御部12は、検出部14を介してレーザ変位計50による変位の計測値を取得し、変位の計測値が閾値未満の場合(ステップS152のNo)であって、かつ、ダイシングテープSの振動(変位の計測値の周期的な変動)が検出されなかった場合には(ステップS154のNo)、ダイシングテープSの張力の低下なしと判定する(ステップS156)。
一方、制御部12は、変位の計測値が閾値以上の場合(ステップS152のYes)、又はダイシングテープSの振動が検出された場合には(ステップS154のYes)、ダイシングテープSの張力の低下ありと判定する(ステップS158)。
ステップS154では、制御部12は、例えば、ダイシングテープSのXY軸方向の同一位置における変位の計測値の経時変化に基づいて、ダイシングテープSの張力の低下に起因する撓みの発生及び振動の有無の検出を行う。また、制御部12は、レーザ変位計50をダイシングテープSのXY軸方向に走査して、XY平面の各位置における変位の計測値を比較し、ダイシングテープSの張力の低下に起因する撓みの発生及び振動の有無の検出を行う。
ダイシングテープSの張力が低下していないと判定されると、制御部12は、ダイシングテープSの張力の変動のモニタリングを継続する。一方、ダイシングテープSの張力が低下していると判定されると、制御部12は、駆動部16を制御して、ダイシングテープSの張力の調整を行う。この変位と、駆動部16の駆動量との関係は実験的に決定されていてもよいし、検出された変位に応じて駆動部16のフィードバック制御を行ってもよい。
本実施形態によれば、ダイシングテープSの変位のモニタリングを行って、駆動部16を制御することにより、ウェーハ分割治具32の走査中におけるダイシングテープSの張力の低下を防止することができる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について、図15から図18を参照して説明する。なお、以下の説明において、第1又は第2の実施形態と同様の構成については、同一の記号を付して説明を省略する。
図15は、本発明の第5の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。なお、図15では、図面の簡略化のため、真空源36及び配管38の図示を省略する。
本実施形態に係るウェーハ分割装置10Dは、投光源60及び受光センサ62からなる透過率計測部を含んでいる。投光源60及び受光センサ62は、ダイシングテープSを介して対向するように設けられており、XY軸方向に沿って走査可能となっている。投光源60は、受光センサ62に向かって光(例えば、赤外光、可視光)を出射する。受光センサ62は、投光源60から出射された光を受光する。
検出部14は、投光源60から出射された光の光量と、受光センサ62によって受光された光の光量を比較してダイシングテープSの光の透過率を計算し、制御部12に出力する。
ダイシングテープSの光の透過率は、スティックスリップ、又はダイシングテープSの厚みの変化により変動する。制御部12は、検出部14から取得した透過率の計測値に応じて、スティックスリップ又は厚みの変化を検出し、ダイシングテープSの張力が低下しているか否かを判定し、駆動部16を制御する。これにより、ダイシングテープSの張力と、駆動部16によりフレームFに加えられる力のバランスを調整することができる。
図16は、ダイシングテープの張力調整を行わなかった場合におけるダイシングテープの透過率の例を示すグラフである。図17は、ダイシングテープの張力調整を行った場合におけるダイシングテープの透過率の経時変化を示すグラフである。図16及び図17の縦軸はダイシングテープSの光の透過率を示している。図16の横軸は、ウェーハ分割治具32の移動方向(走査方向、X軸方向)を示しており、図17の横軸は、時間を示している。
ダイシングテープSの張力調整を行わなかった場合、図16に示すように、ダイシングテープSには、張力の変動又は撓みの発生によりテープの厚みの変化が生じる。このため、ウェーハ分割治具32の走査方向に沿って、ダイシングテープSの光の透過率が周期的に変動する。
ダイシングテープSの張力調整を行った場合、図17に示すように、ダイシングテープSの張力の変動が生じると、駆動部16が制御されて、ダイシングテープSの張力が調整されて透過率の変動が解消する。これにより、ダイシングテープSの張力の低下を防止することができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係るウェーハ分割方法について説明する。本実施形態に係るウェーハ分割方法は、主にテープの張力判定工程が第2の実施形態と異なるため、テープの張力判定工程を中心に説明する。
図18は、本発明の第5の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。
張力判定工程においては、まず、検出部14は、ダイシングテープSの透過率を計測する(ステップS160)。そして、制御部12は、検出部14を介して透過率の計測値を取得し、透過率の変動が検出されなかった場合には(ステップS162のNo)、ダイシングテープSの張力の低下なしと判定する(ステップS164)。
一方、制御部12は、透過率の変動が検出された場合には(ステップS162のYes)、ダイシングテープSの張力の低下ありと判定する(ステップS166)。
ステップS162では、制御部12は、例えば、投光源60及び受光センサ62をダイシングテープSのXY軸方向に走査して、XY平面の各位置における透過率の計測値を比較し、ダイシングテープSの張力の低下に起因する撓みの発生及び振動の有無の検出を行う。
ダイシングテープSの張力が低下していないと判定されると、制御部12は、ダイシングテープSの張力の変動のモニタリングを継続する。一方、ダイシングテープSの張力が低下していると判定されると、制御部12は、駆動部16を制御して、ダイシングテープSの張力の調整を行う。この透過率と、駆動部16の駆動量との関係は実験的に決定されていてもよいし、検出された透過率に応じて駆動部16のフィードバック制御を行ってもよい。
本実施形態によれば、ダイシングテープSの透過率のモニタリングを行って、駆動部16を制御することにより、ウェーハ分割治具32の走査中におけるダイシングテープSの張力の低下を防止することができる。
なお、第1から第5の実施形態では、ウェーハ分割治具32の先端に吸引口32Bを設けてダイシングテープSをウェーハ分割治具32に真空吸着するようにしたが、真空吸着のための構成を設けないことも可能である。第1から第5の実施形態では、ウェーハ分割治具32は、ウェーハWの裏面側に当接する凸形状の部材であってもよいし、ウェーハWの裏面側に当接する凹形状の部材であってもよい。
また、第1、第2、第4及び第5の実施形態では、ウェーハ分割治具32を設けずに、ダイシングテープSに引っ張り応力のみを作用させて、ウェーハWの分割を行うようにしてもよい。なお、第1、第2、第4及び第5の実施形態においては、ウェーハ分割治具32が必須ではないため、ワークが載置されたテーブルと、フレームFとを相対的に移動させる構成のエキスパンド部を適用することも可能である。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態について、図19及び図20を参照して説明する。図19は、本発明の第6の実施形態に係るウェーハ分割装置を示すブロック図である。なお、以下の説明において、第1又は第2の実施形態と同様の構成については、同一の記号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るウェーハ分割装置10Eは、配管38の内部の圧力を測定するための圧力センサ70を含んでいる。圧力センサ70としては、例えば、圧力センサ70に設けられた隔膜の変形を、静電容量の変化又はひずみゲージを利用して測定するものを用いることができる。
ダイシングテープSの張力が低下すると、ダイシングテープSの剛性が低下する。ダイシングテープSの剛性が低下すると、ウェーハ分割治具32の走査に伴う摩擦により、ウェーハ分割治具32の走査方向前方側において、ダイシングテープSの弛みが生じる。このため、ウェーハ分割治具32とダイシングテープSとの間に隙間が形成され、吸引口32BにダイシングテープSが吸着するときの吸着圧力が低下し、配管38内の圧力が変動する。また、この弛みが大きい場合には、スティックスリップが発生し、ダイシングテープSがウェーハ分割治具32に対してスリップするときに、吸着圧力が大きく低下する。本実施形態では、この圧力の変動を利用して、ダイシングテープSの張力の低下の判定を行う。
本実施形態に係る検出部14は、所定の時間(例えば、数秒から数十秒)ごとに、圧力センサ70による配管38内の圧力の計測値を取得する。
制御部12は、検出部14から取得した透過率の計測値に応じて、スティックスリップ又は厚みの変化を検出し、ダイシングテープSの張力が低下しているか否かを判定し、駆動部16を制御する。これにより、ダイシングテープSの張力と、駆動部16によりフレームFに加えられる力のバランスを調整することができる。
次に、本発明の第6の実施形態に係るウェーハ分割方法について説明する。本実施形態に係るウェーハ分割方法は、主にテープの張力判定工程が第2の実施形態と異なるため、テープの張力判定工程を中心に説明する。
図20は、本発明の第6の実施形態に係るウェーハ分割方法におけるテープの張力判定工程を示すフローチャートである。
張力判定工程においては、まず、検出部14は、配管38内の圧力を計測する(ステップS170)。そして、制御部12は、検出部14を介して圧力の計測値を取得し、圧力の変動が検出されなかった場合には(ステップS172のNo)、ダイシングテープSの張力の低下なしと判定する(ステップS174)。
一方、制御部12は、圧力の変動が検出された場合には(ステップS172のYes)、ダイシングテープSの張力の低下ありと判定する(ステップS176)。
ステップS172では、制御部12は、例えば、圧力の計測値の経時変化に基づいて、ダイシングテープSの張力の低下に起因する撓みの発生及び振動の有無の検出を行う。
ダイシングテープSの張力が低下していないと判定されると、制御部12は、ダイシングテープSの張力の変動のモニタリングを継続する。一方、ダイシングテープSの張力が低下していると判定されると、制御部12は、駆動部16を制御して、ダイシングテープSの張力の調整を行う。この圧力と、駆動部16の駆動量との関係は実験的に決定されていてもよいし、検出された圧力に応じて駆動部16のフィードバック制御を行ってもよい。
本実施形態によれば、配管38の圧力のモニタリングを行って、駆動部16を制御することにより、ウェーハ分割治具32の走査中におけるダイシングテープSの張力の低下を防止することができる。
なお、第2から第6の実施形態においても、第1の実施形態の変形例と同様に、剛性が低いダイシングフレームを用いて、ダイシングフレームの変形を利用した方向ごとの張力制御を行うことが可能である。
また、第1から第6の実施形態におけるダイシングテープの張力の低下を検出するための機構は、組み合わせて使用することも可能である。
また、第1から第6の実施形態に係るウェーハ分割装置及び方法の適用範囲は、シリコン製のウェーハに限定されるものではなく、例えば、ガラス基板を備えたウェーハ、圧電ウェーハ等に適用することが可能である。
10、10A、10B、10C、10D、10E…ウェーハ分割装置、12…制御部、14…検出部、15…張力調整機構、16…駆動部、18…保持部、30…突き上げ用リング、32…ウェーハ分割治具、32A…当接面、32B…吸引口、34…治具駆動用モータ、36…真空源、38…配管、50…レーザ変位計、60…投光源、62…受光センサ、70…圧力センサ、W…ウェーハ、F…フレーム、S…ダイシングテープ、C…チップ

Claims (12)

  1. 分断予定ラインが形成されたウェーハと、前記ウェーハを囲むフレームとが貼着されたダイシングテープをエキスパンドするエキスパンド部と、
    前記ウェーハの分割作業中に前記ダイシングテープの張力の低下に応じて前記ダイシングテープに加える張力を調整する張力調整部と、
    を備えるウェーハ分割装置。
  2. 前記エキスパンド部は、
    エキスパンドリングと、
    前記フレームを保持する保持部とを備え、
    前記エキスパンドリングと前記フレームとを相対的に移動させて、前記ダイシングテープをエキスパンドする、請求項1記載のウェーハ分割装置。
  3. 前記張力調整部は、前記エキスパンドリング又は前記フレームに対して一定の力を付与するためのエアシリンダ又は液圧シリンダを備える、請求項2記載のウェーハ分割装置。
  4. 前記ダイシングテープの張力の変化を検出する検出部と、
    前記エキスパンドリングと前記フレームとを相対的に移動させるための駆動部とを更に備え、
    前記張力調整部は、前記検出部による検出結果に基づいて前記ダイシングテープの張力が低下したと判定した場合に、前記駆動部を制御して前記ダイシングテープに加える張力を調整する、請求項2記載のウェーハ分割装置。
  5. 前記駆動部は、前記エキスパンドリングと前記フレームとを相対的に移動させるためのモータを備え、
    前記検出部は、前記モータにかかる負荷を計測し、
    前記張力調整部は、前記検出部によって計測された前記モータにかかる負荷に基づいて、前記ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定する、請求項4記載のウェーハ分割装置。
  6. 前記検出部は、前記ダイシングテープの変位を計測するための変位計を含み、
    前記張力調整部は、前記変位計によって計測された前記ダイシングテープの変位に基づいて、前記ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定する、請求項4又は5記載のウェーハ分割装置。
  7. 前記検出部は、前記ダイシングテープの光の透過率を計測するための透過率計測部を含み、
    前記張力調整部は、前記透過率計測部によって計測された前記ダイシングテープの変位に基づいて、前記ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定する、請求項4から6のいずれか1項記載のウェーハ分割装置。
  8. 前記ウェーハの前記ダイシングテープが貼着された面に当接し、前記ウェーハの前記分断予定ラインが形成された位置に曲げ応力を作用させるためのウェーハ分割治具を更に備える請求項4から7のいずれか1項記載のウェーハ分割装置。
  9. 前記ウェーハ分割治具を走査するための治具駆動用モータを更に備え、
    前記検出部は、前記治具駆動用モータにかかる負荷を計測し、
    前記張力調整部は、前記検出部によって計測された前記治具駆動用モータにかかる負荷に基づいて、前記ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定する、請求項8記載のウェーハ分割装置。
  10. 前記ウェーハ分割治具の前記ウェーハの前記ダイシングテープが貼着された面に当接する面に吸引口を介して真空吸引を行う真空源を更に備える請求項8又は9記載のウェーハ分割装置。
  11. 前記検出部は、前記吸引口から前記真空源に至る配管内の圧力を計測する圧力センサを含み、
    前記張力調整部は、前記圧力センサによって計測された前記配管内の圧力に基づいて、前記ダイシングテープの張力が低下したか否かを判定する、請求項10記載のウェーハ分割装置。
  12. 分断予定ラインが形成されたウェーハと、前記ウェーハを囲むフレームとが貼着されたダイシングテープをエキスパンドするエキスパンド工程と、
    前記ウェーハの分割作業中に前記ダイシングテープの張力の低下に応じて前記ダイシングテープに加える張力を調整する張力調整工程と、
    を備えるウェーハ分割方法。
JP2018060255A 2018-03-27 2018-03-27 ウェーハ分割装置及び方法 Active JP7125650B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018060255A JP7125650B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 ウェーハ分割装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018060255A JP7125650B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 ウェーハ分割装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019175927A JP2019175927A (ja) 2019-10-10
JP7125650B2 true JP7125650B2 (ja) 2022-08-25

Family

ID=68167302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018060255A Active JP7125650B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 ウェーハ分割装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7125650B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021220768A1 (ja) * 2020-04-30 2021-11-04 リンテック株式会社 シート剥離方法およびシート剥離装置、並びに、分割方法および分割装置
JP2022120735A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 株式会社東京精密 ダイシングテープの張力異常検知装置及び方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003282485A (ja) 2002-03-26 2003-10-03 Juki Corp 半導体ウエハ加工装置及び半導体ウエハの加工方法
JP2006108273A (ja) 2004-10-04 2006-04-20 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法および分割装置
JP2006344910A (ja) 2005-06-10 2006-12-21 Canon Machinery Inc ウェーハ分割方法およびウェーハ分割治具
JP2011166002A (ja) 2010-02-12 2011-08-25 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの加工方法
JP2012049402A (ja) 2010-08-27 2012-03-08 Toshiba Corp 半導体装置の製造装置、半導体装置のピックアップ方法、半導体装置の製造方法
JP2012204747A (ja) 2011-03-28 2012-10-22 Tokyo Seimitsu Co Ltd チップ分割離間装置、及びチップ分割離間方法
JP2014232843A (ja) 2013-05-30 2014-12-11 株式会社東京精密 ワーク分割装置及びワーク分割方法
JP2015177060A (ja) 2014-03-14 2015-10-05 株式会社東芝 半導体製造装置および半導体装置の製造方法
JP2016012636A (ja) 2014-06-27 2016-01-21 株式会社ディスコ テープ拡張装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6047491A (ja) * 1983-08-25 1985-03-14 Sharp Corp 半導体レ−ザ−ウエハの劈開方法
JPS6047492A (ja) * 1983-08-25 1985-03-14 Sharp Corp 半導体レ−ザ−ウエハの分割方法
JPS60137038A (ja) * 1983-12-26 1985-07-20 Toshiba Corp 半導体ウエ−ハのへき開方法
JPH0750810B2 (ja) * 1986-06-17 1995-05-31 松下電器産業株式会社 半導体基体の劈開方法
JPH0666390B2 (ja) * 1989-05-19 1994-08-24 株式会社東芝 半導体ウエハのへき開装置
JPH11150133A (ja) * 1997-09-04 1999-06-02 Hitachi Ltd 半導体素子の搭載方法及びそのシステム、半導体素子分離装置並びにicカードの製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003282485A (ja) 2002-03-26 2003-10-03 Juki Corp 半導体ウエハ加工装置及び半導体ウエハの加工方法
JP2006108273A (ja) 2004-10-04 2006-04-20 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの分割方法および分割装置
JP2006344910A (ja) 2005-06-10 2006-12-21 Canon Machinery Inc ウェーハ分割方法およびウェーハ分割治具
JP2011166002A (ja) 2010-02-12 2011-08-25 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハの加工方法
JP2012049402A (ja) 2010-08-27 2012-03-08 Toshiba Corp 半導体装置の製造装置、半導体装置のピックアップ方法、半導体装置の製造方法
JP2012204747A (ja) 2011-03-28 2012-10-22 Tokyo Seimitsu Co Ltd チップ分割離間装置、及びチップ分割離間方法
JP2014232843A (ja) 2013-05-30 2014-12-11 株式会社東京精密 ワーク分割装置及びワーク分割方法
JP2015177060A (ja) 2014-03-14 2015-10-05 株式会社東芝 半導体製造装置および半導体装置の製造方法
JP2016012636A (ja) 2014-06-27 2016-01-21 株式会社ディスコ テープ拡張装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019175927A (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7125650B2 (ja) ウェーハ分割装置及び方法
US9636827B2 (en) Robot system for performing force control
TWI290129B (en) Brittle workpiece splitting system and brittle workpiece splitting method
TWI499757B (zh) Accumulated lead error measurement device and determination method of ball screw shaft
JP6649348B2 (ja) 工具寿命判定装置
US7958564B2 (en) Scanning measurement instrument
US10365255B2 (en) Vibration analysis device which calculates cycle of vibration of tool with respect to workpiece
JP6087483B1 (ja) レーザ加工機、補正値算出装置及びプログラム
US11211296B2 (en) Comparing method and laser processing apparatus
US7353616B2 (en) Shape measuring instrument
RUBIO MATEOS et al. Capacitation of flexibles fixtures for its use in high quality machining processes: An application case of the industry 4.0. paradigm
KR20070092619A (ko) 테이프 연마 방법 및 장치
JP6675548B2 (ja) Nc研削装置及びワークの研削方法
JP6330324B2 (ja) 工作機械の動特性算出装置および動特性算出方法
JP2007146995A (ja) 静圧スライダ
JP4126453B2 (ja) 案内装置の駆動方法
KR101782377B1 (ko) 절삭유닛의 절삭툴 정상 설치장치 및 이를 이용한 절삭툴의 정상 설치방법
JPS59124546A (ja) 要位置決め物の位置決め装置
Ibrahim et al. Improvement of positional accuracy of developed dicing machine
JP2000308939A (ja) 超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置
JP2020124745A (ja) 距離測定装置、摩擦攪拌接合装置、および摩擦攪拌接合方法
JP6623883B2 (ja) 切削ユニット
US11534878B2 (en) Processing apparatus
JP2019162681A (ja) 加工装置及び加工方法
JP2003236748A (ja) 研削装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7125650

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150