JP7125262B2 - シャワーヘッド用ガス分配体 - Google Patents

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本明細書に開示される技術は、シャワーヘッド用ガス分配体に関する。
セラミックス表面を備えるとともに該セラミックス表面に形成された溝部の底面に電極が配置されたセラミックス部材を備える半導体製造装置用部品として、シャワーヘッドを構成するシャワーヘッド用ガス分配体(以下、「ガス分配体」という)が知られている(下記特許文献1参照)。シャワーヘッドは、例えばプラズマCVD装置において、ウェハを保持する保持装置の上方に配置される。ガス分配体は、セラミックスにより形成されたセラミックス部材を備えており、セラミックス部材は、凹部が形成され、該凹部内に給電パッドが配置された第1の表面と、複数のガス噴出孔が開口している第2の表面とを有する。また、セラミックス部材の内部にはガス噴出孔に連通する流路が形成されている。プロセスガス(例えば成膜用の反応ガス)が、セラミックス部材の流路内に供給されてガス噴出孔から噴出されることによって、ウェハの表面に薄膜が形成される。
特開2017-135260号公報
このようなシャワーヘッド用ガス分配体において、凹部に対して第2の表面側に内部電極を配置する構成を採用する場合、この内部電極と給電パッドとの対向面同士を、ビアを介して接続することが考えられる。しかし、例えば、ビアが給電パッドの直下に配置されると、ビアによって給電パッドが突き上げられ、給電パッドの一部が凸形状となったり、反対に給電パッドのうち、ビアが存在しない箇所が凹形状となったりする可能性がある。給電パッドの一部が凸形状になったり凹形状になったりすると、給電パッドと給電端子との間の導通不良により抵抗が上ることで、給電パッドと給電端子との間で発熱するおそれがある。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示されるシャワーヘッド用ガス分配体は、第1の方向に略垂直な略平面状であって、凹部が形成された第1の表面と、前記第1の方向において前記第1の表面とは反対側に位置し、複数のガス噴出孔が開口している第2の表面と、を有するセラミックス部材と、前記第1の表面に形成された前記凹部内に露出する露出部分と、前記第1の方向視で前記凹部とは異なる位置において前記セラミックス部材の内部に配置され、前記露出部分と電気的に接続された埋設部分と、を含む第1の導電層と、前記第1の導電層に対して前記第2の表面側に配置され、前記第1の導電層の前記埋設部分に前記第1の方向で対向する対向部分を含む第2の導電層と、前記第1の導電層の前記埋設部分と前記第2の導電層の前記対向部分とに電気的に接続されたビアと、を備える。本シャワーヘッド用ガス分配体は、第1の導電層と第2の導電層とビアとを備える。第1の導電層は、セラミックス部材の第1の表面に形成された凹部内に露出する露出部分と、凹部とは異なる位置においてセラミックス部材の内部に配置された埋設部分とを含む。露出部分は給電パッドとして機能する。第2の導電層は、第1の導電層に対して第2の表面側に配置され、第1の導電層の埋設部分に対向する対向部分を含む。ビアは、第1の導電層の埋設部分と第2の導電層の対向部分とに電気的に接続されている。第2の導電層は、例えば内部電極として機能する。これにより、例えばビアからの応力が第1の導電層の露出部分に直接かかることが避けられるため、第1の導電層の露出部分の変形を抑制することができる。すなわち、本シャワーヘッド用ガス分配体によれば、凹部に対して第2の表面側に導電層を配置しつつ、凹部における導電層の露出部分の変形を抑制することができる。
(2)上記シャワーヘッド用ガス分配体において、前記第1の導電層の前記露出部分は、前記凹部の底面の少なくとも一部に配置されており、前記凹部のうち、前記第1の表面と前記凹部の前記底面とをつなぐ内周面はセラミックスによって形成されている構成としてもよい。例えば、導電層が凹部の底面だけでなく内周面にも接触するように配置された構成では、導電層とセラミックス部材との熱膨張差によって、導電層がセラミックス部材に対して相対的に伸縮すると、セラミックス部材に、第1の方向に略垂直な方向の応力(以下、「横応力」という)と、第1の方向に平行な方向の応力(以下、「縦応力」という)との両方が発生し、セラミックス部材にクラックが発生し易くなる。これに対して、本シャワーヘッド用ガス分配体では、第1の導電層の露出部分は、凹部の底面の少なくとも一部に配置されており、凹部のうち、第1の表面と凹部の底面とをつなぐ内周面はセラミックスによって形成されている。すなわち、第1の導電層の露出部分は、凹部内において底面のみに配置されている。このため、第1の導電層が伸縮しても、セラミックス部材に、横応力は発生するが、縦応力は発生しない。従って、本シャワーヘッド用ガス分配体によれば、導電層が凹部の底面だけでなく内周面にも接触するように配置された構成に比べて、セラミックス部材にクラックが発生することを抑制することができる。
(3)上記シャワーヘッド用ガス分配体において、前記第1の導電層と前記ビアとには、前記セラミックス部材の形成材料であるセラミックスが含まれており、前記ビアにおける前記セラミックスの含有割合は、前記第1の導電層における前記セラミックスの含有割合より高い構成としてもよい。本シャワーヘッド用ガス分配体では、第1の導電層とビアとには、セラミックス部材の形成材料であるセラミックスが含まれている。これにより、第1の導電層やビアとセラミックス部材との熱膨張差を抑制することができる。また、ビアにおけるセラミックスの含有割合は、第1の導電層におけるセラミックスの含有割合より高い。ここで、仮に、凹部に配置された給電パッドにセラミックスの含有割合が高いビアが直接接続される上記構成では、シャワーヘッド用ガス分配体の製造段階での焼成時において、ビアに含まれるセラミックスが、外部空間に近い凹部の底面側に析出し易い。これに対して、上述したように、本シャワーヘッド用ガス分配体によれば、ビアは、第1の方向視で凹部とは異なる位置に配置されており、外部空間に晒されず埋設した導電層に接続されるため、ビアからのセラミックスの析出が抑制され、凹部に露出した導電層の変形を抑制することができる。
(4)上記シャワーヘッド用ガス分配体において、前記第1の方向視で、前記凹部は、前記複数のガス噴出孔が形成された形成領域より前記セラミックス部材の周縁側に配置されており、前記ビアは、前記セラミックス部材の周縁に沿った周方向に前記凹部と並ぶ位置に配置されていることを特徴とする構成としてもよい。本シャワーヘッド用ガス分配体では、第1の方向視で、凹部は、複数のガス噴出孔の形成領域よりセラミックス部材の周縁側に配置されており、ビアは、セラミックス部材の周縁に沿った周方向に凹部と並ぶ位置に配置されている。これにより、本シャワーヘッド用ガス分配体によれば、ビアが凹部から、セラミックス部材の中心側または周縁側に配置された構成に比べて、ガス噴出孔の形成領域を広く確保しつつ、セラミックス部材全体が大型化することを抑制することができる。
本実施形態におけるシャワーヘッド10の外観構成を概略的に示す斜視図である。 本実施形態におけるシャワーヘッド10のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 ガス分配体100の上側のXY平面構成を示す説明図である。 図2におけるX1部分のXZ断面構成を拡大して示す説明図である。 ガス分配体100の製造方法を示すフローチャートである。 ガス分配体100の製造工程を模式的に示す説明図である。 実施例におけるガス分配体100と比較例におけるガス分配体100Xとを示す説明図である。 変形例におけるガス分配体100YのXZ断面構成を部分的に示す説明図である。
A.実施形態:
A-1.シャワーヘッド10の構成:
図1は、本実施形態におけるシャワーヘッド10の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、本実施形態におけるシャワーヘッド10のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図3は、シャワーヘッド10に備えられたガス分配体100の上側のXY平面構成を示す説明図であり、図4は、図2におけるX1部分のXZ断面構成を拡大して示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。図6以降についても同様である。
シャワーヘッド10は、対象物(例えばウェハW)を保持する保持装置(静電チャック等)の上方に配置され、ウェハWに向けてプロセスガスPG(例えば成膜用の反応ガス 図2参照)を噴出する装置であり、例えば半導体装置の製造工程で使用される薄膜形成装置(例えばCVD装置)やエッチング装置(例えばプラズマエッチング装置)に備えられている。
図1および図2に示すように、シャワーヘッド10は、上下方向(Z軸方向)に並べて配置されたガス分配体100とガス供給体200とを備える。ガス分配体100とガス供給体200とは、ガス分配体100の上面(以下、「分配側対向面S2」という)とガス供給体200の下面(以下、「供給側対向面S3」という)とが上下方向に対向するように配置されている。なお、ガス分配体100は、図示しない取付機構により、ガス供給体200に対して着脱可能に取り付けられる。ガス分配体100は、特許請求の範囲におけるシャワーヘッド用ガス分配体に相当し、ガス分配体100のうちのセラミックス部分は、特許請求の範囲におけるセラミックス部材に相当し、上下方向は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。
(ガス分配体100)
ガス分配体100は、例えば円形平面の板状部材であり、セラミックス(例えばAlN(窒化アルミニウム)やアルミナ(Al))により形成されている。ガス分配体100の直径は、例えば200mm~500mm程度であり、ガス分配体100の厚さ(上下方向の寸法)は、例えば5mm~20mm程度である。
図2から図4に示すように、ガス分配体100の分配側対向面S2には、溝部112が形成されている。溝部112は、上下方向(Z方向)視で略円環状である。具体的には、溝部112は、底面112Aと、第1の内周面112Bと、第2の内周面112Cとを含んでいる。底面112Aは、上下方向において、ガス分配体100における分配側対向面S2とガス分配体100の下面(以下、「ガス噴出面S1」という)との間に位置し、かつ、分配側対向面S2に略平行な環状の平面である。第1の内周面112Bは、底面112Aの内側縁と分配側対向面S2とをつないでいる曲面である。第2の内周面112Cは、第1の内周面112Bとガス分配体100の径方向に対向し、底面112Aの外側縁と分配側対向面S2とをつないでいる曲面である。分配側対向面S2は、特許請求の範囲における第1の表面に相当し、溝部112は、特許請求の範囲における凹部に相当する。また、ガス噴出面S1は、特許請求の範囲における第2の表面に相当する。なお、本明細書において、AとBとが略平行とは、AとBとが厳密に平行である場合に限らず、AとBとのなす角度が±10度以内である場合を含む。
溝部112の底面112Aには、複数(本実施形態では4つ)の表面電極44(後述の露出部分45)が配置されている。具体的には、4つの表面電極44は、上下方向視で、溝部112に沿って並んでおり、かつ、溝部112の周方向に等間隔に配置されている(図3参照)。各表面電極44は、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成されている。なお、表面電極44の厚さD1(上下方向の寸法)は、溝部112の深さD2(上下方向の寸法)より小さい(図4参照)。このため、表面電極44の上面44Aとガス供給体200の供給側対向面S3とは上下方向に離間している。
また、図1および図2に示すように、ガス分配体100のガス噴出面S1には、複数のガス噴出孔101が形成されている。なお、ウェハW全体にプロセスガスPGを均一に噴出するために、複数のガス噴出孔101は、ガス分配体100の中心軸を中心とし、かつ、互いに径が異なる複数の同心円上のそれぞれにおいて周方向に等間隔で配置されている。ただし、複数のガス噴出孔101の配置パターンは、これに限らず、同心円以外の配置パターンでもよい。また、ガス分配体100には、該ガス分配体100を上下方向に貫通し、各ガス噴出孔101に連通する複数の連通路104が形成されている(図2参照)。また、上下方向視で、溝部112は、ガス噴出孔101が形成された形成領域よりガス分配体100の周縁側に配置されている(図3参照)。
ガス分配体100の内部には、内部電極40と複数のビア42とが設けられている。内部電極40は、略円板状であり、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成されている。なお、内部電極40には、上記複数の連通路104を構成する複数の貫通孔が形成されている。各ビア42の上端は、各表面電極44に接合されており、下端は、内部電極40に接合されている。これにより、内部電極40と表面電極44とが電気的に接続されている。内部電極40は、特許請求の範囲における第2の導電層に相当する。内部電極40と表面電極44とを電気的に接続するための構成については後述する。
(ガス供給体200)
図1および図2に示すように、ガス供給体200は、平板部210と筒部220とを備える。平板部210は、例えば円形平面の板状部材であり、セラミックスにより形成されている。平板部210の直径は、ガス分配体100の直径と略同一である。平板部210の上面S4の中央部付近には、接合層300を介して、筒部220が接合されている。筒部220は、例えば上下方向に延びた円筒状であり、筒部220の上端から下端まで上下方向に貫通するガス導入孔202が形成されている。筒部220は、セラミックスにより形成されている。筒部220の外径は、例えば30mm~90mm程度であり、内径は、例えば10mm~60mm程度であり、上下方向の長さは、例えば50mm~200mm程度である。
平板部210の内部には、筒部220のガス導入孔202とガス分配体100の複数の連通路104とに連通するガス流路230が形成されている。ガス流路230は、縦流路230Aと横流路230Bとを含む。縦流路230Aは、平板部210の中央部付近を上下方向に貫通し、筒部220のガス導入孔202に連通する。横流路230Bは、平板部210の供給側対向面S3に形成され、該供給側対向面S3に平行な方向に延びる流路である。より詳しくは、横流路230Bは、上述の複数のガス噴出孔101が配列された上記複数の同心円に沿って形成された複数の円形溝と、ガス供給体200の中心軸から放射状に延びつつ、複数の円形溝間を繋ぐ複数の放射状溝とを含む。このような構成により、筒部220のガス導入孔202は、ガス流路230および連通路104を介して、複数のガス噴出孔101のそれぞれに連通している。
また、平板部210の供給側対向面S3には、接触リング240が配置されている。接触リング240は、横流路230Bの周囲を囲む略環状であり、導電性材料(例えば、タングステンやモリブデン等)により形成されている。接触リング240は、ガス分配体100の分配側対向面S2に形成された上述の溝部112に対向する領域に配置されている。なお、図4に示すように、接触リング240は、供給側対向面S3から下側(ガス分配体100側)に突出するように配置されている。接触リング240の下面240Aと表面電極44の上面44Aとが接触している。これにより、内部電極40と接触リング240とが電気的に接続されている。なお、本実施形態では、内部電極40は、アノード電極であり、接触リング240を介して接地される。
以上の構成により、ガス供給体200の筒部220の上端がガス供給源(図示せず)に連結されると、ガス供給源から供給されたプロセスガスPGは、筒部220を介して、平板部210内の縦流路230Aに導かれる。縦流路230A内に導かれたプロセスガスPGは、横流路230Bに導かれる。横流路230Bに導かれたプロセスガスPGは、横流路230Bによって放射状に導かれつつ、ガス分配体100のガス噴出孔101を介してガス噴出孔101から外部に噴出される。また、例えば、シャワーヘッド10の下方に配置された静電チャックに備えられたチャック電極(図示せず)に、高周波電源(図示せず)により、プラズマ発生用の高周波電圧が印加されると、シャワーヘッド10と静電チャックとの間でプラズマが発生し、このプラズマにより、シャワーヘッド10から噴出されたプロセスガスが活性され、静電チャックに保持されたウェハWに対してエッチング処理が施される。
A-2.内部電極40と表面電極44とを電気的に接続するための構成:
図2から図4に示すように、各表面電極44は、露出部分45と埋設部分46とを含む。露出部分45は、ガス分配体100の分配側対向面S2に形成された上述の溝部112内に露出するように配置されている(図3参照)。具体的には、露出部分45は、溝部112の底面112A上に配置されており、溝部112の第1の内周面112Bおよび第2の内周面112C上には配置されていない。すなわち、第1の内周面112Bおよび第2の内周面112Cは、セラミックスによって形成されており、該セラミックスが第1の内周面112Bおよび第2の内周面112C全体に露出している。埋設部分46は、上下方向(Z方向)視で、溝部112とは異なる位置においてガス分配体100のセラミックス部分の内部に配置されている。具体的には、埋設部分46は、露出部分45に対してガス分配体100の中央側(溝部112の内周側)に位置している。
露出部分45と埋設部分46とは互いに電気的に接続されている。具体的には、表面電極44は、上述したように導電性材料により一体的に形成されており、上下方向に略垂直な方向(本実施形態では、ガス分配体100の径方向)に長方形状に延びている平板状の導電性部材である。表面電極44のうち、溝部112の底面112A上に位置する部分が露出部分45であり、底面112Aの内周側に位置する部分が埋設部分46である。すなわち、本実施形態では、露出部分45と埋設部分46とは、分配側対向面S2に略平行な同一の仮想平面上に位置している。なお、露出部分45と溝部112の第2の内周面112Cとは離間しており、両者の間に隙間Sが形成されている(図4参照)。これにより、表面電極44の熱変形による応力によってガス分配体100のセラミックス部分における表面電極44が形成されているシートと溝部112を形成するシートとの間の剥離が生じることを抑制することができる。表面電極44は、特許請求の範囲における第1の導電層に相当する。
内部電極40の一部分は、表面電極44の埋設部分46に上下方向(Z方向)で対向している。以下、内部電極40の該一部分を、内部電極40の対向部分40Aという。各ビア42の上端は、各表面電極44の埋設部分46のうちの内部電極40に対向する面に接合されており、各ビア42の下端は、内部電極40の対向部分40Aのうちの表面電極44に対向する面に接合されており、これにより、表面電極44と内部電極40とが電気的に接続されている。なお、本実施形態では、内部電極40は、表面電極44の露出部分45とは上下方向で対向していない。また、1つの表面電極44の埋設部分46と内部電極40の対向部分40Aに、複数本(図2および4では2本を例示)のビア42が配置されており、これらの複数本のビア42によって1つの表面電極44の埋設部分46と内部電極40の対向部分40Aとが電気的に接続されている。このような構成により、1本のビア42によって1つの表面電極44の埋設部分46と内部電極40の対向部分40Aとが電気的に接続された構成に比べて、内部電極40への通電時におけるビア42の発熱箇所が分散されるため、ガス分配体100における局所的な発熱を抑制することができる。
また、ビア42の形成材料には、導電性材料に加えて、ガス分配体100のセラミックス部分の形成材料であるセラミックスが含まれている。ビア42の主成分である導電性材料と、ガス分配体100の主成分であるセラミックスとは互いに異種材料であるため、両者は互いに接合されにくい。しかし、本実施形態のように、ビア42の形成材料に、ガス分配体100の主成分であるセラミックスを含めることによって、ガス分配体100とビア42との接合性を向上させることができる。また、表面電極44の形成材料にも、導電性材料に加えて、ガス分配体100の形成材料であるセラミックスが含まれている。但し、ビア42におけるセラミックスの含有割合は、表面電極44におけるセラミックスの含有割合より高い。その理由は、次の通りである。すなわち、ビア42は、分配側対向面S2に略垂直な方向に延びているのに対し、表面電極44は、分配側対向面S2に略平行な方向に延びている。このため、ビア42とガス分配体100のセラミックス部分との熱膨張差が分配側対向面S2の面形状(例えば平面性)に与える影響は、表面電極44とガス分配体100のセラミックス部分との熱膨張差が分配側対向面S2の面形状に与える影響に比べて大きい。したがって、ビア42におけるセラミックスの含有割合は、表面電極44におけるセラミックスの含有割合より高いことが好ましい。また、このようにビア42と表面電極44とでセラミックスの含有割合を異ならせることにより、焼成収縮時におけるビア42や表面電極4とセラミックスとの間の変形量の差を低減することができる。
A-3.ガス分配体100の製造方法:
次に、本実施形態におけるガス分配体100の製造方法を説明する。図5は、ガス分配体100の製造方法を示すフローチャートであり、図6は、ガス分配体100の製造工程を模式的に示す説明図である。
まず、複数枚の第1のグリーンシート120を作製する(S110)。具体的には、例えばAlN粉末に、酸化イットリウム(Y)粉末と、アクリル系バインダと、適量の分散剤および可塑剤とを加えた混合物に、有機溶剤を加え、ボールミルにて混合し、グリーンシート用スラリーを作製する。このグリーンシート用スラリーをキャスティング装置でシート状に成形した後に乾燥させ、第1のグリーンシート120を複数枚作製する。
次に、作製された複数枚の第1のグリーンシート120のうちの1枚または複数枚を用いて、第2のグリーンシート122を作製する(S120 図6参照)。第2のグリーンシート122は、後にビア42となる未焼結導体(以下、「未焼結ビア42P」という)が形成されたグリーンシートである。具体的には、第1のグリーンシート120に対して、該第1のグリーンシート120を貫通する孔121を形成し、該孔121にメタライズペーストを、例えばスクリーン印刷等により充填する。これにより、未焼結ビア42Pが孔121内に形成された第2のグリーンシート122が作製される。未焼結ビア42Pには、例えばタングステンやモリブデン等の金属粉に加えてAlN粉末が含まれる。
次に、作製された第2のグリーンシート122を用いて、第3のグリーンシート124を作製する(S130 図6参照)。第3のグリーンシート124は、未焼結ビア42Pに加えて、後に内部電極40となる未焼結導体(以下、「未焼結内部電極40P」という)と、後に表面電極44となる未焼結導体(以下、「未焼結表面電極44P」という)とが形成されたグリーンシートである。具体的には、第2のグリーンシート122の両面のそれぞれにメタライズペーストを、例えばスクリーン印刷等により印刷する。これにより、未焼結内部電極40Pが一方の面に形成され、かつ、未焼結表面電極44Pが他方の面に形成された第3のグリーンシート124が作製される。未焼結内部電極40Pおよび未焼結表面電極44Pには、例えばタングステンやモリブデン等の金属粉に加えてAlN粉末が含まれる。
また、作製された複数枚の第1のグリーンシート120の中の1枚または複数枚を用いて、第4のグリーンシート126を作製する(S140 図6参照)。第4のグリーンシート126は、後に溝部112となる貫通孔127が形成されている。具体的には、第1のグリーンシート120に対して、該第1のグリーンシート120を貫通する貫通孔127を、例えばマシニングやメカニカルパンチによって形成する。これにより、第4のグリーンシート126が作製される。
次に、未焼成のガス分配体100Pを作製する(S150 図6参照)。具体的には、第3のグリーンシート124における未焼結表面電極44Pが形成された面上に複数枚の第4のグリーンシート126を積層し、第3のグリーンシート124における未焼結内部電極40Pが形成された面上に複数枚の第1のグリーンシート120を積層して熱圧着し、必要に応じて外周を切断する。この積層体に対して、第4のグリーンシート126に形成された貫通孔127を通過する環状の溝を形成する。これにより、ガス分配体100Pが作製される。その後、ガス分配体100Pを脱脂し、さらにこの脱脂体を焼成して焼結体を作製する(S160)。以上の工程により、ガス分配体100が作製される。
A-4.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態におけるガス分配体100は、表面電極44と内部電極40とビア42とを備える。表面電極44は、ガス分配体100の分配側対向面S2に形成された溝部112内に露出する露出部分45と、溝部112とは異なる位置においてガス分配体100のセラミックス部分の内部に配置された埋設部分46とを含む。露出部分45は給電パッドとして機能する。内部電極40は、表面電極44に対してガス噴出面S1側に配置され、表面電極44の埋設部分46に対向する対向部分40Aを含む。ビア42は、表面電極44の埋設部分46と内部電極40の対向部分40Aとに電気的に接続されている。これにより、例えばビア42からの応力が表面電極44の露出部分45に直接かかることが避けられるため、表面電極44の露出部分45の変形を抑制することができる。すなわち、本実施形態におけるガス分配体100によれば、溝部112に対してガス噴出面S1側に導電層(内部電極40)を配置しつつ、溝部112における導電層(表面電極44)の露出部分45の変形を抑制することができる。この点について、次に詳説する。
図7は、実施例におけるガス分配体100と比較例におけるガス分配体100Xとを部分的に示す説明図である。なお、実施例と比較例とで共通する部分について同一の符号を付して説明を省略する。図7に示す実施例は、上述した図4等に示すガス分配体100である。実施例では、ビア42は、上下方向(Z方向)視で、表面電極44の露出部分45(溝部112)とは異なる位置に配置されている。
一方、図7に示す比較例は、表面電極44Xと内部電極40Xとビア42Xとを含む。比較例では、ビア42Xは、上下方向視で、表面電極44X(溝部112)と同じ位置に配置されている。具体的には、比較例では、表面電極44Xは、溝部112の底面112A上に配置されており、表面電極44Xの全体が溝部112内に露出している。内部電極40Xは、上下方向において表面電極44Xに対向する対向部分40XAを含む。ビア42Xの上端は、表面電極44Xのうちの内部電極40Xに対向する面に接合されており、ビア42Xの下端は、内部電極40Xの対向部分40XAのうちの表面電極44Xに対向する面に接合されており、これにより、表面電極44Xと内部電極40Xとが電気的に接続されている。
このように、比較例では、ビア42Xは、上下方向視で、表面電極44X(溝部112)と同じ位置に配置されており、ビア42Xの上端が、給電端子として機能する表面電極44Xに直接接合される構成である。このため、例えば次のような問題が生じることがある。すなわち、例えばビア42Xが通電して発熱すると、ビア42Xとガス分配体100Xのセラミックス部分との熱膨張差によって、ビア42Xが、セラミックス部分に対して相対的に伸縮し、表面電極44X(給電パッド)を突き上げたりガス噴出面S1側に引っ張ったりする。その結果、表面電極44Xが変形し、例えば、表面電極44Xとセラミックス部分との間の剥離や、表面電極44Xとガス供給体200の接触リング240(図2および図4参照)との間の接触不良が発生するおそれがある。また、ガス分配体100Xの製造工程の焼成時において、ビア42Xに含まれるセラミックスが、溝部112の底面112A側に析出し、その結果、底面112Aに凹凸が生じることがある。特に、ビア42Xに含まれるセラミックスの含有割合が高いほど、セラミックスが溝部112の底面112A側に析出し易い。底面112Aに凹凸が生じると、表面電極44Xとセラミックス部分との間の剥離が発生するおそれがある。また、表面電極44Xが形成される前の未焼成のガス分配体を焼成し、その後に表面電極44Xを形成する場合には、底面112Aにおいて、後に表面電極44Xとなるメタライズペーストが塗布されない部分や極めて薄い部分が生じ、その結果、表面電極44Xとガス供給体200の接触リング240との間の接触不良が発生するおそれがある。
これに対して、実施例では、ビア42は、上下方向(Z方向)視で、表面電極44の露出部分45(溝部112)とは異なる位置に配置されている。このため、仮にビア42の伸縮により発生した応力が、表面電極44の露出部分45に直接かかることが回避される。また、ガス分配体100の製造工程の焼成時において、ビア42の全体が外部空間から離れたガス分配体100のセラミックス部分の内部に埋設されるため、ビア42からのセラミックスの析出を抑制することができる。これにより、実施例によれば、表面電極44の露出部分45とセラミックス部分との間の剥離や、表面電極44とガス供給体200の接触リング240(図2および図4参照)との間の接触不良が発生することを抑制することができる。なお、ビア42の伸縮により発生した応力は、表面電極44の埋設部分46にかかることになるが、埋設部分46の全体が、ガス分配体100のセラミックス部分の内部に埋設されることによって上下方向においてセラミックスによって挟まれている。このため、ビア42の伸縮により発生した応力が埋設部分46にかかっても、埋設部分46は変形し難い。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態において、上下方向視で、複数の表面電極44は、溝部112の周方向に不均一な間隔で配置されているとしてもよい。また、上記実施形態において、溝部112の底面112Aに表面電極44が1つだけ配置されているとしてもよい。また、表面電極44は、溝部112と同様、上下方向視で円環状であるとしてもよいし、円環以外の形状であるとしてもよい。また、上記実施形態では、表面電極44は、ガス分配体100の径方向に長方形状に延びている平板状の導電性部材としたが、これに限らず、表面電極44は、例えばガス分配体100の周方向など、上下方向に略垂直な他の方向に延びているとしてもよい。また、表面電極44は、長方形以外の形状や平板以外の形状であるとしてもよい。
また、上記実施形態において、溝部112は、円環状以外の環状であるとしてもよいし、環状以外の形状であるとしてもよい。また、上記実施形態において、各ビア42は、複数のビア導体と複数のパッドとが上下方向に交互に並べて配置された導体の集合体であるとしてもよい。また、上記実施形態において、1つの表面電極44の埋設部分46と内部電極40の対向部分40Aに、1本のビア42が配置されているとしてもよい。
また、上記実施形態では、露出部分45と埋設部分46とは、分配側対向面S2に略平行な同一の仮想平面上に位置しているとしたが、露出部分45の少なくとも一部と埋設部分46の少なくとも一部とが、分配側対向面S2に略平行な互いに異なる仮想平面上にそれぞれ位置しているとしてもよい。その場合、露出部分45と埋設部分46とは、上下方向視で溝部112とは異なる位置でビアを介して接合される。また、上記実施形態では、露出部分45は、溝部112の第1の内周面112Bおよび第2の内周面112C上には配置されていないとしたが、露出部分45は、溝部112の第1の内周面112Bおよび第2の内周面112Cの少なくとも一方の上に配置されているとしてもよい。
ここで、図8は、変形例におけるガス分配体100YのXZ断面構成を部分的に示す説明図である。なお、上記実施形態と変形例とで共通する部分について同一の符号を付して説明を省略する。図8に示すように、変形例は、表面電極44Yとビア42Yと内部電極40Yとを含む。内部電極40Yは、溝部112内に露出する露出部分45Yと、ガス分配体100Yのセラミックス部分の内部に埋設された埋設部分46Yとを含む。露出部分45Yは、底面112A上に配置された第1の露出部分45Y1と、第1の内周面112B上に配置された第2の露出部分45Y2と、第2の内周面112C上に配置された第3の露出部分45Y3とを含む。埋設部分46Yは、第1の露出部分45Y1に対して分配側対向面S2側に位置しており、埋設部分46Yの一端が第2の露出部分45Y2に接合されている。内部電極40Yは、上下方向において、埋設部分46に対向する対向部分40YAを含む。ビア42Yは、表面電極44Yの埋設部分46Yと内部電極40Yの対向部分40YAとの間に配置されており、ビア42Yの上端は、埋設部分46Yのうちの対向部分40YAに対向する面に接合され、ビア42Yの下端は、対向部分40YAのうちの埋設部分46Yに対向する面に接合されている。このような構成でも、ビア42Yは、上下方向視で第1の露出部分45Y1(溝部112)とは異なる位置に配置されているため、ビア42Yの伸縮等に起因する表面電極44Yの露出部分45Yの変形を抑制することができる。
但し、変形例では、表面電極44Yの露出部分45Yが、溝部112の底面112Aだけでなく、第1の内周面112Bや第2の内周面112Cにも接触している。このため、変形例では、表面電極44Yとガス分配体100Yのセラミックス部分との熱膨張差によって、表面電極44Yがセラミックス部分に対して相対的に伸縮すると、セラミックス部分に、分配側対向面S2に平行な方向(X方向)の応力(以下、「横応力」という)と、上下方向(Z方向)の応力(以下、「縦応力」という)との両方が発生し(図8の白抜き矢印参照)、セラミックス部分にクラックが発生し易くなる。なお、表面電極44Y(第1の露出部分45Y1、第2の露出部分45Y2、第3の露出部分45Y3)の上下方向視の形状が環状である場合、さらに、表面電極44Yの伸縮による応力が大きくなるため、さらに、セラミックス部分にクラックが発生し易くなる。クラックは、特に、底面112Aと第1の内周面112Bや第2の内周面112Cとの間の角部に発生し易い。
これに対して、上記実施形態では、露出部分45は、溝部112の第1の内周面112Bおよび第2の内周面112C上には配置されていない。このため、表面電極44が伸縮しても、ガス分配体100のセラミックス部分に、横応力は発生するが、縦応力は発生しない(図7の実施例の白抜き矢印参照)。従って、上記実施形態によれば、変形例に比べて、セラミックス部分にクラックが発生することを抑制することができる。また、仮に、表面電極44の上下方向視の形状が環状である場合でも、上記実施形態によれば、露出部分45は、溝部112の第1の内周面112Bおよび第2の内周面112C上には配置されていないため、表面電極44Yの伸縮による応力が低減され、セラミックス部分にクラックが発生することを抑制することができる。
また、上記実施形態において、埋設部分46は、露出部分45に対してガス分配体100の周縁側(溝部112の外周側)に位置しているとしてもよい。この構成によれば、埋設部分46が露出部分45に対してガス分配体100の中央側に位置している構成に比べて、ガス噴出孔101の形成領域を広く確保することができる。また、上記実施形態において、例えば溝部112が周方向に複数に分割された構成である場合、埋設部分46は、溝部112の周方向(ガス分配体100の周縁に沿った周方向)において溝部112と並ぶ位置に配置されているとしてもよい。この構成によれば、ビア42が溝部112の内周側や外周側に配置された構成に比べて、ガス噴出孔101の形成領域を広く確保しつつ、ガス分配体100全体が大型化することを抑制することができる。
また、上記実施形態では、露出部分45と溝部112の第2の内周面112Cとの間に隙間Sが形成されているとしたが、露出部分45と第2の内周面112Cとが接しているとしてもよい。さらに、露出部分45が第2の内周面112Cを介してガス分配体100のセラミックス部分の内部に埋設されているとしてもよい。このように、表面電極44(第1の導電層)が、露出部分45と、上下方向視で所定方向に該露出部分45を挟むように配置された複数の埋設部分46とを含む構成であれば、埋設部分46を1つだけ含む構成に比べて、露出部分45の熱変形によって露出部分45が溝部112の第2の内周面112Cから剥離することを抑制することができる。
また、上記実施形態では、ビア42におけるセラミックスの含有割合は、表面電極44におけるセラミックスの含有割合より高いとしたが、ビア42におけるセラミックスの含有割合は、表面電極44におけるセラミックスの含有割合と略同じ、または、表面電極44におけるセラミックスの含有割合より低いとしてもよい。また、ビア42および表面電極44の少なくとも一方は、セラミックスを含まないとしてもよい。
また、上記実施形態では、ガス噴出面S1や分配側対向面S2は上下方向に略垂直な平面であるとしたが、これに限らず、略平面状であればよく、ガス噴出面S1および分配側対向面S2の少なくとも一方は、例えば緩やかな凸状や凹状の曲面であるとしてもよい。
また、上記実施形態では、第2の導電層として、内部電極40を例示したが、第2の導電層は、第1の導電層(表面電極44)に対して第2の表面(ガス噴出面S1)側に配置され、かつ、第1の導電層の埋設部分に上下方向で対向する対向部分を含む層であればよく、例えば、ヒータ電極など、他の機能を有する導電層であるとしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明を、シャワーヘッド10に備えられるガス分配体100に適用した例を説明したが、本発明を、セラミックス表面を備えるとともに該セラミックス表面に形成された溝部の底面に電極が配置されたセラミックス部材を備える半導体製造装置用部品に適しても上記効果を得ることができる。
また、上記実施形態におけるシャワーヘッド10の製造方法はあくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、S140の工程を、S110からS130までの工程の前に行ってもよいし、S110からS130までの工程と並行して行ってよい。また、未焼結表面電極44Pを第4のグリーンシート126に形成してもよいし、未焼結内部電極40Pを第1のグリーンシート120に形成してもよい。
10:シャワーヘッド 40,40Y:内部電極 40A,40XA,40YA:対向部分 40P:未焼結内部電極 40X:内部電極 42:ビア 42P:未焼結ビア 42X,42Y:ビア 44:表面電極 44A:上面 44P:未焼結表面電極 44X,44Y:表面電極 45,45Y:露出部分 45Y1:第1の露出部分 45Y2:第2の露出部分 45Y3:第3の露出部分 46,46Y:埋設部分 100,100X,100Y:ガス分配体 100P:焼成前のガス分配体 101:ガス噴出孔 104:連通路 112:溝部 112A:底面 112B:第1の内周面 112C:第2の内周面 120:第1のグリーンシート 121:孔 122:第2のグリーンシート 124:第3のグリーンシート 126:第4のグリーンシート 127:貫通孔 200:ガス供給体 202:ガス導入孔 210:平板部 220:筒部 230:ガス流路 230A:縦流路 230B:横流路 240:接触リング 240A:下面 300:接合層 D1:厚さ D2:深さ PG:プロセスガス S1:ガス噴出面 S2:分配側対向面 S3:供給側対向面 S4:上面 S:隙間 W:ウェハ

Claims (4)

  1. 第1の方向に略垂直な略平面状であって、凹部が形成された第1の表面と、前記第1の方向において前記第1の表面とは反対側に位置し、複数のガス噴出孔が開口している第2の表面と、を有するセラミックス部材と、
    前記第1の表面に形成された前記凹部内に露出する露出部分と、前記第1の方向視で前記凹部とは異なる位置において前記セラミックス部材の内部に配置され、前記露出部分と電気的に接続された埋設部分と、を含む第1の導電層と、
    前記第1の導電層に対して前記第2の表面側に配置され、前記第1の導電層の前記埋設部分に前記第1の方向で対向する対向部分を含む第2の導電層と、
    前記第1の導電層の前記埋設部分と前記第2の導電層の前記対向部分とに電気的に接続され、かつ、前記埋設部分に接合されたビアと、を備えることを特徴とする、シャワーヘッド用ガス分配体。
  2. 請求項1に記載のシャワーヘッド用ガス分配体において、
    前記第1の導電層の前記露出部分は、前記凹部の底面の少なくとも一部に配置されており、
    前記凹部のうち、前記第1の表面と前記凹部の前記底面とをつなぐ内周面はセラミックスによって形成されていることを特徴とする、シャワーヘッド用ガス分配体。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシャワーヘッド用ガス分配体において、
    前記第1の導電層と前記ビアとには、前記セラミックス部材の形成材料であるセラミックスが含まれており、
    前記ビアにおける前記セラミックスの含有割合は、前記第1の導電層における前記セラミックスの含有割合より高いことを特徴とする、シャワーヘッド用ガス分配体。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のシャワーヘッド用ガス分配体において、
    前記第1の方向視で、
    前記凹部は、前記複数のガス噴出孔が形成された形成領域より前記セラミックス部材の周縁側に配置されており、
    前記ビアは、前記セラミックス部材の周縁に沿った周方向に前記凹部と並ぶ位置に配置されていることを特徴とする、シャワーヘッド用ガス分配体。
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