JP7121254B2 - 旋盤 - Google Patents

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    • Y10T409/309464Cutter spindle or spindle support with cutter holder and draw bar

Description

本発明は、ワークの把持部材を開閉するためのシフター機構を有する旋盤に関する。
工作機械として、ワークの把持部材を開閉するためのシフター機構を有する旋盤が知られている。特許文献1に開示された素材把持装置は、筒状本体の軸線方向へ移動することによりチャックの把持部を開閉動作させる作動部材、推力により作動部材を軸線方向へ移動させるリニアモータ、及び、リニアモータの推力を増大させて作動部材に伝達する推力伝達装置を具備している。該推力伝達装置は、リニアモータの駆動により軸線方向へ移動する直動部材、及び、直動部材の軸線方向移動に連動して支軸旋回するとともに梃子の作用により推力を作動部材に伝達するレバー部材を備えている。該レバー部材は、直動部材に係合する第1端と作動部材に係合する第2端とを有している。前記直動部材の係合面は、レバー部材の第1端が筒状本体の軸線から遠ざかる順に、直動部材の内周面に対し約25°の角度を成している第4領域、内周面に対し約10°の角度を成している第3領域、内周面に対し約5°の角度を成している第2領域、及び、内周面に対し略平行の第1領域を有している。
特開2002-337082号公報(特に段落0031)
上述した直動部材の係合面は段階的に角度が変わっているため、係合面の角度が変わる箇所でレバー部材の旋回加速度が急変する。筒状本体の軸線と直交する径方向に着目すると、この径方向において、係合面の角度が変わる箇所でレバー部材の第1端の加速度が急変する。特に、レバー部材の第1端が軸線から離れる向きに直動部材が移動する場合、最初に約25°の角度の第4領域がレバー部材の第1端に接触する。このため、径方向において、レバー部材の第1端の加速度は、いきなり大きくなる。レバー部材の第1端の加速度が急変すると、その分、ワークを把持する際に大きな衝撃が生じるうえ、直動部材とレバー部材との間に大きな面圧が加わる。この面圧が大きい分、レバー部材及び直動部材(シフター機構)が摩耗したり損耗したりし、シフター機構の寿命が短くなる。
尚、上述のような問題は、種々の旋盤に存在する。
本発明は、シフター機構の寿命を延ばすことが可能な旋盤を開示するものである。
本発明の旋盤は、主軸中心線を中心として回転可能な主軸と、
前記主軸に取り付けられてワークを把持する閉状態と前記ワークを解放する開状態とを有する把持部材と、
該把持部材に接触した第一接触部、及び、前記主軸中心線方向において前記第一接触部とは反対側の第二接触部を有し、前記主軸中心線方向へ移動することにより前記把持部材を開閉させる動力伝達部と、
前記主軸の外側において前記主軸中心線方向へ移動可能なシフターと、
該シフターの外周面に接触する第一縁部、及び、前記第二接触部に接触した第二縁部を有し、前記主軸中心線から前記第一縁部までの距離が変わる向きに傾動可能な爪部材と、
前記シフターを前記主軸中心線方向へ移動させることにより前記爪部材を傾動させて前記動力伝達部を前記主軸中心線方向へ移動させる駆動部と、を備え、
前記主軸中心線と直交する方向を径方向として、
前記主軸中心線を含む縦断面において、前記シフターの外周面と前記第一縁部とが接触する範囲における前記シフターの外周面及び前記第一縁部の形状は、前記シフターが前記主軸中心線方向へ一定速度で移動する場合の移動距離に対する前記第一縁部の前記径方向への加速度が正の範囲において連続し、且つ、負の範囲において連続する形状であって、前記加速度が正の範囲から負の範囲に不連続に変化する場合には前記加速度が正の範囲における前記加速度の最大値の1/2倍以下から負の範囲における前記加速度の最小値の1/2倍以上に変化する形状である、態様を有する。
また、本発明の旋盤は、主軸中心線を中心として回転可能な主軸と、
前記主軸に取り付けられてワークを把持する閉状態と前記ワークを解放する開状態とを有する把持部材と、
該把持部材に接触した第一接触部、及び、前記主軸中心線方向において前記第一接触部とは反対側の第二接触部を有し、前記主軸中心線方向へ移動することにより前記把持部材を開閉させる動力伝達部と、
前記主軸の外側において前記主軸中心線方向へ移動可能なシフターと、
該シフターの外周面に接触する第一縁部、及び、前記第二接触部に接触した第二縁部を有し、前記主軸中心線から前記第一縁部までの距離が変わる向きに傾動可能な爪部材と、
前記シフターを前記主軸中心線方向へ移動させることにより前記爪部材を傾動させて前記動力伝達部を前記主軸中心線方向へ移動させる駆動部と、を備え、
前記主軸中心線を含む縦断面において、前記シフターの外周面と前記第一縁部とが接触する範囲のうち前記シフターが前記第一縁部を前記主軸中心線から遠ざける向きにおいて前記主軸中心線方向へ移動する場合の前半部分における前記シフターの外周面の形状は、前記主軸中心線に沿った向きから始まり折れ曲がっている箇所が無い曲線形状であり、
前記主軸中心線を含む縦断面において、前記シフターの外周面と前記第一縁部とが接触する前記前半部分における前記シフターの外周面のうち凹んでいる部分の曲率半径は、前記第一縁部の曲率半径以上である、態様を有する。
本発明によれば、シフター機構の寿命を延ばすことが可能となる。
旋盤の構成例を模式的に示す図である。 主軸台の例を示す縦断面図である。 図3Aは前進位置にあるシフターと爪部材とを抜き出して模式的に例示する斜視図であり、図3Bは後退位置にあるシフターと爪部材とを抜き出して模式的に例示する斜視図である。 図4Aは前進位置にあるシフターと爪部材とを抜き出して模式的に例示する正面図であり、図4Bは後退位置にあるシフターと爪部材とを抜き出して模式的に例示する正面図である。 図5Aはシフターの移動距離に対する爪部材の第一縁部の径方向における位置の例を模式的に示す図であり、図5Bはシフターの移動距離に対する爪部材の第一縁部の径方向における速度の例を模式的に示す図であり、図5Cはシフターの移動距離に対する爪部材の第一縁部の径方向における加速度の例を模式的に示す図である。 図6Aは図2のA1の位置における主軸台の横断面の例を模式的に示す断面図であり、図6Bは爪部材の外観の例を模式的に示す斜視図である。 図2のA1の位置における主軸台の横断面の別の例を模式的に示す断面図である。 シフターの外周面及び爪部材の第一縁部の要部を模式的に例示する図である。 シフターの移動距離に対する爪部材の第一縁部の径方向における加速度の別の例を示す図である。 比較例においてシフターの外周面及び爪部材の第一縁部の要部を模式的に例示する図である。 比較例においてシフターの移動距離に対する爪部材の第一縁部の径方向における加速度を模式的に例示する図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1~11に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。
また、本願において、数値範囲「Min~Max」は、最小値Min以上、且つ、最大値Max以下を意味する。
[態様1]
本技術の一態様に係る旋盤1は、主軸32、把持部材60、動力伝達部TR1、シフター10、爪部材20、及び、駆動部DR1を備える。前記主軸32は、主軸中心線AX0を中心として回転可能である。前記把持部材60は、前記主軸32に取り付けられてワークW0を把持する閉状態と前記ワークW0を解放する開状態とを有する。前記動力伝達部TR1は、前記把持部材60に接触した第一接触部(例えば逆テーパー部63a)、及び、前記主軸中心線方向(例えばZ軸方向)において前記第一接触部(63a)とは反対側の第二接触部(例えば後端面65b)を有し、前記主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動することにより前記把持部材60を開閉させる。前記シフター10は、前記主軸32の外側において前記主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動可能である。前記爪部材20は、前記シフター10の外周面11に接触する第一縁部(例えば接触端21)、及び、前記第二接触部(65b)に接触した第二縁部(例えば基部22)を有し、前記主軸中心線AX0から前記第一縁部(21)までの距離(例えば径方向位置D)が変わる向きに傾動可能である。前記駆動部DR1は、前記シフター10を前記主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動させることにより前記爪部材20を傾動させて前記動力伝達部TR1を前記主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動させる。ここで、前記主軸中心線AX0と直交する方向を径方向D4とする。前記主軸中心線AX0を含む縦断面(例えば図2に示す断面)において、前記シフター10の外周面11と前記第一縁部(21)とが接触する範囲(接触範囲R1とする。)における前記シフター10の外周面11及び前記第一縁部(21)の形状は、前記シフター10が前記主軸中心線方向(Z軸方向)へ一定速度で移動する場合の移動距離(Lとする。)に対する前記第一縁部(21)の前記径方向D4への加速度(aとする。)が正の範囲において連続し、且つ、負の範囲において連続する形状である。
移動距離Lに対する加速度aが正の範囲において連続し、且つ、負の範囲において連続するような縦断面形状を上記接触範囲R1におけるシフター10の外周面11及び爪部材20の第一縁部(21)が有しているので、シフター10が主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動する際に爪部材20の傾動が連続的で滑らかな加減速となる。爪部材20の第一縁部(21)の急激な加速度変化が抑えられるため、ワークW0を把持する際の衝撃が抑制されるうえ、シフター10の外周面11と爪部材20の第一縁部(21)との間の面圧が下がる。これによりシフター10及び爪部材20(シフター機構)の摩耗や損耗が抑制される。従って、本態様は、シフター機構の寿命を延ばすことができる。
ここで、主軸は、背面主軸に限定されず、正面主軸でもよい。
把持部材には、コレットや爪等と呼ばれる種々の把持部材が含まれる。
ワークの概念には、製品も含まれるものとする。
移動距離Lに対する加速度aは、縦断面において接触範囲にあるシフターの外周面及び爪部材の第一縁部の形状を表す形状データから求めることができる。例えば、シフターの移動距離Lに対する第一縁部の径方向における位置(Dとする。)を前記形状データから求め、移動距離Lの関数である位置Dを2回微分すると、移動距離Lに対する加速度aが得られる。
移動距離Lに対する加速度aが正の範囲で連続していることは、L-a平面において移動距離Lが増加する時に、加速度aが0以下から正となる最初の点から、加速度aが正から0以下となる最後の点までの間が連続した曲線で繋がっていることを意味する。
移動距離Lに対する加速度aが負の範囲で連続していることは、L-a平面において移動距離Lが増加する時に、加速度aが0以上から負となる最初の点から、加速度aが負から0以上となる最後の点までの間が連続した曲線で繋がっていることを意味する。
むろん、上記接触範囲R1におけるシフター10の外周面11及び爪部材20の第一縁部(21)の形状は、シフター10が主軸中心線方向(Z軸方向)へ一定速度で移動する場合の移動距離Lに対する第一縁部(21)の径方向D4への加速度aが全範囲において連続する形状でもよい。この場合、シフター10が主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動する際に全範囲において爪部材20の傾動が連続的で滑らかな加減速となるので、シフター機構の寿命がさらに延びる。外周面11及び第一縁部(21)のより好ましい形状は、変形正弦曲線や変形台形曲線や変形等速度曲線といったカム曲線のように、連続的な速度変化や加速度変化を実現させる形状である。外周面11及び第一縁部(21)のさらに好ましい形状は、変形正弦曲線のように、速度および加速度が連続的であり、かつ、移動中の最大速度と最大加速度が小さくなるカム曲線である。
[態様2]
図6A,6Bに例示するように、前記爪部材20の前記第一縁部(21)において前記シフター10の外周面11に接触する接触面21aは、前記主軸中心線AX0と直交する横断面(例えば図6Aに示す断面)において前記主軸中心線AX0を中心として前記シフター10の外周面11の曲率半径以上の曲率半径で凹んでいてもよい。この態様は、シフター10の外周面11に接触する爪部材20の接触面21aの面圧(ヘルツの接触応力と呼ばれる。)が下がるので、使用初期に発生するアブレシブ摩耗が減り、シフター機構の焼き入れ硬化層が多く残る。従って、本態様は、把持部材60のクランプ力をさらに安定化させることができるうえ、シフター機構の寿命をさらに延ばすことができる。
むろん、爪部材20の接触面21aの曲率半径は、シフター10の外周面11と同じ曲率半径でもよいし、外周面11の曲率半径よりも大きい曲率半径でもよい。また、態様2には含まれないが、図7に例示するように接触面21aが平面である場合も、本技術に含まれる。
[態様3]
図8等に例示するように、前記主軸中心線AX0を含む縦断面において、前記シフター10の外周面11と前記第一縁部(21)とが接触する範囲(R1)のうち前記シフター10が前記第一縁部(21)を前記主軸中心線AX0から遠ざける向きにおいて前記主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動する場合の前半部分R2における前記シフター10の外周面11の形状は、前記主軸中心線AX0に沿った向きから始まる曲線形状でもよい。シフター10が第一縁部(21)を主軸中心線AX0から遠ざける向きにおいて主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動する場合の前半部分R2におけるシフター10の外周面11が主軸中心線AX0に沿った向きから始まる曲線形状であると、シフター10が前記向きに移動を開始する際に爪部材20の傾動が連続的で滑らかな加減速となる。このため、ワークW0を把持する際の衝撃がさらに抑制されるうえ、シフター10の外周面11と爪部材20の第一縁部(21)との間の面圧がさらに下がることによりシフター機構の摩耗や損耗がさらに抑制される。従って、本態様は、シフター機構の寿命をさらに延ばすことができる。
[態様4]
ところで、本技術の別の態様に係る旋盤1は、主軸32、把持部材60、動力伝達部TR1、シフター10、爪部材20、及び、駆動部DR1を備え、前記主軸中心線AX0を含む縦断面において、前記シフター10の外周面11と前記第一縁部(21)とが接触する範囲(R1)のうち前記シフター10が前記第一縁部(21)を前記主軸中心線AX0から遠ざける向きにおいて前記主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動する場合の前半部分R2における前記シフター10の外周面11の形状は、前記主軸中心線AX0に沿った向きから始まる曲線形状である。
シフター10が第一縁部(21)を主軸中心線AX0から遠ざける向きにおいて主軸中心線方向(Z軸方向)へ移動する場合の前半部分R2におけるシフター10の外周面11が主軸中心線AX0に沿った向きから始まる曲線形状であるので、シフター10が前記向きに移動を開始する際に爪部材20の傾動が連続的で滑らかな加減速となる。シフター10が前記向きにおいて移動する前半の期間中に爪部材20の第一縁部(21)の急激な加速度変化が抑えられるため、ワークW0を把持する際の衝撃が抑制されるうえ、シフター10の外周面11と爪部材20の第一縁部(21)との間の面圧が下がる。これによりシフター機構の摩耗や損耗が抑制される。従って、本態様は、シフター機構の寿命を延ばすことができる。
(2)旋盤の構成の具体例:
図1は、旋盤の例として主軸移動型のNC(数値制御)旋盤1の構成を模式的に例示している。図1に示す旋盤1は、NC装置80、固定されたベース40に設置された正面主軸台41、固定されたベース50に設置された背面主軸台51、固定されたベース45に設置された刃物台46、等を備えている。ここで、正面主軸台41と背面主軸台51を主軸台31と総称する。NC装置80は、前述の各部41,51,46等の動作を制御する。
正面主軸台41は、主軸中心線AX1に沿ったZ軸方向へ移動可能とされている。NC装置80は、正面主軸台41の駆動部(不図示)を介して正面主軸台41のZ軸方向における位置を制御する。正面主軸台41に設けられた正面主軸42は、Z軸方向へ挿入された円柱状(棒状)のワークW1をコレット(不図示)で解放可能に把持し、ワークW1の長手方向に沿う主軸中心線AX1を中心としてワークW1を回転させる。尚、本具体例のZ軸方向は水平方向であるが、Z軸方向は水平方向に限定されない。
背面主軸台51は、主軸中心線AX2に沿ったZ軸方向、及び、このZ軸方向と直交(交差)するY軸方向へ移動可能とされている。NC装置80は、背面主軸台51の駆動部(不図示)を介して背面主軸台51のZ軸方向及びY軸方向における位置を制御する。背面主軸台51に設けられた背面主軸52は、Z軸方向へ挿入された正面加工後のワークW2を解放可能に把持し、主軸中心線AX2を中心としてワークW2を回転させる。背面主軸52は、正面主軸と対向する意味で対向主軸と呼ばれることがある。本具体例のY軸方向は水平方向であるが、Y軸方向は水平方向に限定されない。
尚、正面主軸42と背面主軸52を主軸32と総称し、正面主軸42の主軸中心線AX1と背面主軸52の主軸中心線AX2を主軸中心線AX0と総称し、正面加工前のワークW1と正面加工後のワークW2をワークW0と総称する。
刃物台46は、ワークW0を加工するための複数の工具T1が取り付けられ、Z軸方向及びY軸方向と直交(交差)するX軸方向へ移動可能とされている。NC装置80は、刃物台46の駆動部(不図示)を介して刃物台46のX軸方向における位置を制御する。本具体例のX軸方向は鉛直方向であるが、X軸方向は鉛直方向に限定されない。刃物台には、タレット刃物台、櫛型刃物台、等を用いることができる。旋盤には、複数種類の刃物台が設置されてもよい。また、各部41,51,46等の移動方向は、図1に示す方向に限定されない。
以下、主軸台31の例として背面主軸台51の詳細を説明する。
図2は、背面主軸台51の主軸中心線AX2を通る縦断面を例示している。図2に示す背面主軸52の主軸中心線AX2に沿って貫通した穴には、製品排出部材70が配置されている。この排出部材70は、製品を通過させるパイプ等に替えられることがある。
背面主軸52は、背面主軸台51にある回転しない支持部53に対してベアリングBE1を介して回転可能に取り付けられている。背面主軸52には、排出部材用のスリーブナットN1が着脱可能に取り付けられたチャックスリーブ63、及び、押しスリーブ65がZ軸方向(主軸中心線方向の例)へ挿入されている。これらスリーブナットN1、チャックスリーブ63、及び、押しスリーブ65は、主軸中心線AX2に沿って貫通した穴を有し、排出部材70がZ軸方向へ挿入されている。背面主軸52は、排出部材70の周りでチャックスリーブ63及び押しスリーブ65とともに主軸中心線AX2を中心として回転する。背面主軸52の外周には、支持部53側のステーター56と背面主軸52側のローター57を有するビルトインモーター55が取り付けられている。背面主軸52は、NC装置80の制御に従ったタイミングでモーター55により回転駆動される。
把持部材60は、コレット61、及び、キャップ部材62を備え、背面主軸52に挿入されたワークW2を把持する閉状態、及び、把持していた製品(背面加工後のワークW2)を解放する開状態を有している。図2は、把持部材60にワークW2が把持されていないものの、把持部材60が閉状態である場合の背面主軸台51の様子を示している。
コレット61は、背面主軸52の前端部に取り付けられ、正面主軸台41から供給されるワークW2を解放可能に把持し、背面主軸52とともに回転する。コレット61の外周面には、後側となるほど細くなるテーパー部61aが形成されている。このテーパー部61aには、複数の箇所(例えば3箇所)にすりわりが形成されている。後述するチャックスリーブ63によりテーパー部61aが締め付けられるとワークW2が把持され(閉状態)、テーパー部61aが緩められると自らの弾性力により拡がってワークW2が解放される(開状態)。キャップ部材62は、背面主軸52の前端部に取り付けられてコレット61を保持し、背面主軸52とともに回転する。
背面主軸台51は、Z軸方向へ移動することにより把持部材60を開閉させる動力伝達部TR1を有している。図2に示す動力伝達部TR1は、スリーブナットN1が取り付けられたチャックスリーブ63、コレット開き用のコイルばね64、及び、押しスリーブ65を有している。スリーブ部材(N1,63,65)及びばね64は、主軸中心線AX2と直交する径方向D4において背面主軸52の内側に配置されている。スリーブ部材(N1,63,65)及びばね64は、背面主軸52の内側において背面主軸52と同心に配置されている。チャックスリーブ63の前端部の内周部には、コレット61のテーパー部61aに合わせて前側となるほど主軸中心線AX2から離れる逆テーパー部63aが形成されている。この逆テーパー部63aは、把持部材60に接触した第一接触部の例である。チャックスリーブ63は、Z軸方向へスライド可能であり、前進方向D2へ移動すると逆テーパー部63aによりコレット61のテーパー部61aを主軸中心線AX2の方へ締め付け(閉状態)、後退方向D3へ移動するとコレット61のテーパー部61aの締め付けを緩める(開状態)。ここで、前進方向D2はワークW2をZ軸方向に沿って背面主軸52の前方外部へ押し出す方向であり、後退方向D3は前進方向D2の反対方向である。ばね64は、前進方向D2側の端部がコレット61に掛止され、後退方向D3側の端部がチャックスリーブ63の内周面に掛止されて、チャックスリーブ63に後退方向D3への力を加えている。押しスリーブ65の前端面は、チャックスリーブ63の後端面に接触している。押しスリーブ65の後端面65bは、後述する爪部材20の基部22(第二縁部の例)に接触している。後端面65bは、Z軸方向において第一接触部とは反対側の第二接触部の例である。押しスリーブ65は、Z軸方向へスライド可能であり、爪部材20の基部22に押されて前進方向D2へ移動し、ばね64からの力によりチャックスリーブ63の後端面に押されて後退方向D3へ移動する。
径方向D4において背面主軸52の後端部の外側には、後述する駆動部DR1のシフターレバー68とともにZ軸方向へ移動可能なシフター10が配置されている。シフター10は、主軸中心線AX2に沿って貫通した穴を有し、背面主軸52がZ軸方向へ挿入されている。シフター10の内周面は、背面主軸52の外周面に対してスライド可能に接触している。すなわち、シフター10は、背面主軸52と同心に配置される筒状体である。シフター10の外周部のうち爪部材20に接触しない前側部分には、シフターレバー68が径方向内側へ挿入された溝12が形成されている。シフター10は、後述する特徴を有する外周面11を有し、所定の移動範囲内、例えば、図4A等に示す前進位置P1と図4B等に示す後退位置P2との間においてZ軸方向へスライド可能とされている。
シフター10の後退方向D3側には、外周面11に接触している複数の爪部材20が配置されている。図2には、主軸中心線AX2を中心として互いに反対側に配置された2箇所の爪部材20が示されている。背面主軸台51に配置される爪部材20の数は、図2に示すように2個でもよいし、3個でもよいし、4個以上でもよい。複数の爪部材20は、例えば、主軸中心線AX2を中心として外周面11に沿って等間隔に配置される。図6B等にも例示するように、各爪部材20は、シフター10の外周面11に接触している接触端21(第一縁部の例)、及び、押しスリーブ65の後端面65bに接触した基部22(第二縁部の例)を有し、軸部23を中心として主軸中心線AX2から接触端21までの距離が変わる向きに傾動可能である。軸部23の中心軸は主軸中心線AX2から離れた位置にあり、軸部23の中心軸方向はZ軸方向から90°ずれている。爪部材20自体は、背面主軸52とともに回転する。軸部23から接触端21までの距離は、軸部23から基部22までの距離よりも長い。これにより、軸部23を支点として梃子の作用によりシフター10から爪部材20に加わる力よりも爪部材20から動力伝達部TR1に加わる力を強くすることができる。接触端21は、後述する特徴を有する形状を有している。
シフター10をZ軸方向へ移動させる駆動部DR1は、シフターレバー68、及び、コレット開閉用アクチュエーター69を有している。シフター10の溝12に挿入されているシフターレバー68は、アクチュエーター69の駆動によりシフター10を所定の移動範囲内においてZ軸方向へスライドさせる。アクチュエーター69は、NC装置80の制御に従ってシフターレバー68を所定の移動範囲内においてZ軸方向へ移動させる。アクチュエーター69には、リニアモーターを含むサーボモーター、エアーシリンダー、油圧シリンダー、等を用いることができる。アクチュエーター69は、ボールねじ機構といった減速機構等を含んでもよい。駆動部DR1は、シフター10を所定の移動範囲内においてZ軸方向へ移動させることにより軸部23を中心として爪部材20を傾動させて動力伝達部TR1をZ軸方向へ移動させる。
以上の構成により、アクチュエーター69がシフターレバー68を介してシフター10を前進位置P1から後退位置P2まで後退方向D3へスライドさせると、シフター10が爪部材20の接触端21を主軸中心線AX2から遠ざける向きに爪部材20を回転動作させる。すると、爪部材20の基部22が押しスリーブ65を介してチャックスリーブ63を前進方向D2へスライドさせ、コレット61が締め付けられ、コレット61によりワークW2が把持される。シフター10が移動する間、外周面11に対する接触端21の接触状態が維持される。一方、アクチュエーター69がシフターレバー68を介してシフター10を後退位置P2から前進位置P1まで前進方向D2へスライドさせると、コレット開き用ばね64の押圧力によりチャックスリーブ63及び押しスリーブ65が後退する。これにより、爪部材20の接触端21が主軸中心線AX2に近付く向きに爪部材20が回転動作するとともに、コレット61が緩められ、背面加工後の製品(ワークW2)がコレット61から解放される。シフター10が移動する間、外周面11に対する接触端21の接触状態が維持される。
排出部材70は、チャックスリーブ63及び押しスリーブ65の内側に挿入され、Z軸方向へ移動可能とされている。排出部材70は、Z軸方向へ貫通した穴72cを有する略円筒状の製品排出軸72、及び、この排出軸72の前端部に対して着脱可能に取り付けられた排出ピン74を有している。排出軸72の外側には、製品(ワークW2)を排出するためのコイルばね76が嵌められている。この製品排出用ばね76は、Z軸方向へ圧縮された状態において、前端部が排出軸72の拡径部72bに掛止され、後端部がフランジ部材F1に掛止されている。正面加工後のワークW2は、開状態のコレット61に挿入されて閉状態に切り替わったコレット61に把持される。背面加工後にコレット61が緩められると、ばね76の弾性力により製品(ワークW2)が前進方向D2へ排出される。排出軸72の後端部には、ブロー用のオイル及びエアを通す配管78が挿入されている。
図3A,3Bは、シフター機構(シフター10及び爪部材20)を抜き出して模式的に例示する斜視図である。図4A,4Bは、シフター機構を抜き出して模式的に例示する正面図である。ここで、図3A,4Aはシフター10が前進位置P1にある場合のシフター機構を示し、図3B,4Bはシフター10が後退位置P2にある場合のシフター機構を示している。尚、図3A,3B,4A,4Bには、シフター10及び爪部材20の曲面形状を表すための線も描かれている。
シフター10の移動範囲(前進位置P1と後退位置P2との間)においてシフター10の外周面11と爪部材20の接触端21とが接触する接触範囲R1は、図4A,4Bに例示されている。シフター10の外周面11における接触範囲R1は、シフター10が前進位置P1にある場合に接触端21と接触している最も後退方向D3側の位置と、シフター10が後退位置P2にある場合に接触端21と接触している最も前進方向D2側の位置と、の間となる。接触端21において外周面11と接触する位置は、シフター10のZ軸方向における位置に応じて変わる。従って、爪部材20の接触端21における接触範囲R1は、前進位置P1にあるシフター10が後退位置P2まで移動する際に接触端21が外周面11に接触する範囲となる。
接触範囲R1におけるシフター10の外周面11及び爪部材20の接触端21の形状は、カム曲線形状といった連続的な加減速形状となるように創製されている。カム曲線は、シフター10と爪部材20との間の面圧を下げる点から変形正弦曲線のように、速度および加速度が連続的であり、かつ、移動中の最大速度と最大加速度が小さくなるカム曲線が好ましいものの、変形台形曲線や変形等速度曲線等でもよく、複数の既知の曲線を組み合わせたオリジナル曲線等でもよい。まず、図5A~5Cを参照して、接触範囲R1におけるシフター10の外周面11及び爪部材20の接触端21の形状が変形正弦曲線である例を説明する。
図5Aは、図2に示すような主軸中心線AX2を含む縦断面において、シフター10の移動距離Lに対する爪部材20の接触端21の径方向D4における位置Dを例示している。図5Bは、主軸中心線AX2を含む縦断面において、シフター10がZ軸方向へ一定速度で移動する場合のシフター10の移動距離Lに対する爪部材20の接触端21の径方向D4における速度vを例示している。図5Cは、主軸中心線AX2を含む縦断面において、シフター10がZ軸方向へ一定速度で移動する場合のシフター10の移動距離Lに対する爪部材20の接触端21の径方向D4における加速度aを例示している。図5Cに示すL-a平面状の曲線は、カム曲線の一種である変形正弦曲線であり、移動距離Lの全体にわたって加速度aが曲線により繋がっている。このようなカム曲線を実現させる形状がカム曲線形状である。
シフター10の移動距離Lは、図3A,4Aに示すようにシフター10が前進位置P1にある場合を0とし、図3B,4Bに示すようにシフター10が後退位置P2にある場合と1とした、相対値である。接触端21の径方向位置Dは、図3A,4Aに示すようにシフター10が前進位置P1にあって接触端21が主軸中心線AX2に最も近い場合を0とし、図3B,4Bに示すようにシフター10が後退位置P2にあって接触端21が主軸中心線AX2から最も遠い場合を1とした、相対値である。径方向位置Dは、移動距離Lを独立変数とする関数で表される。この関数は、シフター10の外周面11の形状データと爪部材20の接触端21の形状データとを用いて移動距離Lの微小間隔毎に径方向位置Dを求めることにより得られる。
シフター10がZ軸方向へ一定速度で移動する場合、接触端21の速度vは、径方向位置Dを移動距離Lで微分することにより得られる。速度vは、移動距離Lを独立変数とする関数で表される。例えば、移動距離Lの微小変化(ΔLとする。-1<ΔL<0又は0<ΔL<1)に対する位置Dの微小変化をΔDとすると、移動距離Lに応じてv=ΔD/ΔLにより速度vを算出することができる。
シフター10がZ軸方向へ一定速度で移動する場合、接触端21の加速度aは、速度vを移動距離Lで微分することにより得られる。加速度aは、移動距離Lを独立変数とする関数で表される。例えば、移動距離Lの微小変化ΔLに対する速度vの微小変化をΔvとすると、移動距離Lに応じてa=Δv/ΔLにより加速度aを算出することができる。
図5Cに示すように、シフター10の移動距離Lに対する接触端21の加速度aは、移動距離Lの全域にわたって連続している。当然ながら、加速度aがa>0である正の範囲において移動距離Lに対する加速度aは連続し、加速度aがa<0である負の範囲においても移動距離Lに対する加速度aは連続している。従って、主軸中心線AX2を含む縦断面において、接触範囲R1におけるシフター10の外周面11及び爪部材20の接触端21の形状は、シフター10がZ軸方向へ一定速度で移動する場合の移動距離Lに対する接触端21の径方向D4への加速度aが正の範囲において連続し、且つ、負の範囲において連続する形状である。この形状が接触端21の急激な加速度変化を抑えるため、ワークW2を把持する際の衝撃が抑制され、シフター10の外周面11と爪部材20の接触端21との間の面圧が下がる。この面圧の低下により、シフター機構の摩耗や損耗が抑制され、シフター機構の寿命が長くなる。
ここで、図4A,4Bに示すように、接触範囲R1のうちシフター10が後退位置P2から前進位置P1まで移動する場合の前半部分R2に着目する。後退位置P2から前進位置P1へのシフター10の移動は、シフター10が接触端21を主軸中心線AX2から遠ざける向きにおけるZ軸方向へ移動である。この場合の前半部分R2は、Z軸方向において、接触範囲R1の後退方向D3側の境界である開始位置B1から接触範囲R1の中間位置B2までの範囲となる。図8にも示すように、開始位置B1から中間位置B2に向かう方向において、開始位置B1における外周面11の縦断面形状は、主軸中心線AX2に沿った向きである。従って、主軸中心線AX2を含む縦断面において、前半部分R2におけるシフター10の外周面11の形状は、主軸中心線AX2に沿った向きから始まる曲線形状である。シフター10が前進方向D2へ移動する前半の期間中に接触端21の急激な加速度変化が抑えられるため、ワークW2を把持する際の衝撃が抑制され、シフター10の外周面11と爪部材20の接触端21との間の面圧が下がる。この面圧の低下により、シフター機構の摩耗や損耗が抑制され、シフター機構の寿命が長くなる。
また、図6A,6Bに示すように、主軸中心線AX2と直交する横断面において爪部材20の接触端21の形状に着目する。図6Aは、図2のA1の位置における背面主軸台51の横断面を模式的に例示している。図6Aでは、背面主軸52の内側にある排出部材70の図示を省略している。図6Aの右側には、外周面11と接触面21aを抜き出して拡大して示している。図6Aに示す爪部材20の接触端21は、シフター10が後退位置P2にあって主軸中心線AX2から最も離れた位置にある。図6Bは、爪部材20の外観を模式的に例示している。
爪部材20の接触端21においてシフター10の外周面11に接触する接触面21aは、いわゆるR形状であり、主軸中心線AX2と直交する横断面において主軸中心線AX2を中心として外周面11の曲率半径以上の曲率半径で凹んでいる。図6Aには、接触範囲R1の外周面11において最大の曲率半径に接触面21aの曲率半径が合わせられていることが示されている。シフター10が後退位置P2から前進位置P1に移動すると、外周面11において接触面21aに接触する部分の曲率半径は、接触面21aの曲率半径よりも小さくなる。凹んだ接触面21aの曲率半径が外周面11の曲率半径以上であることにより、外周面11に接触する接触面21aの面圧が下がるので、使用初期に発生するアブレシブ摩耗が減り、結果的にシフター機構の焼き入れ硬化層が多く残る。従って、把持部材60のクランプ力がさらに安定し、シフター機構の寿命がさらに延びる。
尚、接触面21aの曲率半径が接触範囲R1の外周面11において最大の曲率半径よりも大きい場合でも、図7に例示するように接触面21aが平面である場合と比べて面圧が下がるので、上述した効果が得られる。
もっとも、図7に示すように接触面21aが平面であっても、主軸中心線AX2を含む縦断面において接触範囲R1におけるシフター10の外周面11及び爪部材20の接触端21が上述した形状を有していれば、シフター機構の摩耗や損耗を抑制してシフター機構の寿命を延ばす効果が得られる。
(3)接触範囲におけるシフターの外周面及び爪部材の接触端の形状の設計方法:
次に、図5A~5C等を参照して、接触範囲R1におけるシフター10の外周面11及び爪部材20の接触端21の設計方法を説明する。
まず、図5Cに例示するように、主軸中心線AX0を含む縦断面において、シフター10が前進位置P1から後退位置P2まで後退方向D3へ一定速度で移動する場合の移動距離Lに対する爪部材20の接触端21の径方向D4への加速度aを設計する。この設計に必要な条件は、L-a平面において、移動距離Lに対する加速度aが正の範囲であるa>0において連続し、且つ、負の範囲であるa<0において連続することである。図5Cの例では、a>0となる移動距離Lは0<L<0.5であり、a<0となる移動距離Lは0.5<L<1であるので、0<L<0.5の範囲において移動距離Lを独立変数とする加速度aが連続し、0.5<L<1の範囲において移動距離Lを独立変数とする加速度aが連続すればよい。好ましい条件は、L-a平面において、移動距離Lを独立変数とする加速度aが全範囲において連続することである。別の好ましい条件は、L=0である時にa=0であり、L=1である時にa=0であることである。
さらに別の好ましい条件は、正の閾値をTH1とし、負の閾値をTH2として、a≧TH1において移動距離Lを独立変数とする加速度aが折れ曲がらずに繋がっており、a≦TH2において移動距離Lを独立変数とする加速度aが折れ曲がらずに繋がっていることである。ただし、閾値TH1は加速度aの最大値よりも小さい値(好ましくは前記最大値の1/2以下、より好ましくは前記最大値の1/4以下)であり、閾値TH2は加速度aの最小値よりも大きい値(好ましくは前記最小値の1/2以上、より好ましくは前記最小値の1/4以上)である。負の閾値TH2の絶対値は、正の閾値TH1と同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
さらに別の好ましい条件は、a≧TH1において移動距離Lに対する加速度aが曲線で表され、a≦TH2において移動距離Lに対する加速度aが曲線で表されることである。
移動距離Lに対する加速度aが変形正弦曲線で表される場合、上述した種々の条件が満たされる。
尚、主軸中心線AX0を含む縦断面において、シフター10が後退位置P2から前進位置P1まで前進方向D2へ一定速度で移動する場合の移動距離Lに対する爪部材20の接触端21の径方向D4への加速度aを設計してもよい。
移動距離Lを独立変数とする加速度aが決まると、図5Bに例示するように、移動距離Lを独立変数とする速度vを決めることができる。速度vは、加速度aを移動距離Lで積分した値である。例えば、移動距離Lの微小間隔ΔL(0<ΔL<1)毎に加速度a(L)を求め、a(L)×ΔLの総和を計算することにより速度vを算出することができる。
移動距離Lを独立変数とする速度vが決まると、図5Aに例示するように、移動距離Lを独立変数とする径方向位置Dを決めることができる。位置Dは、速度vを移動距離Lで積分した値である。例えば、移動距離Lの微小間隔ΔL(0<ΔL<1)毎に速度v(L)を求め、v(L)×ΔLの総和を計算することにより径方向位置Dを算出することができる。
最後に、移動距離Lに応じた径方向位置Dとなるように接触範囲R1においてシフター10の外周面11の縦断面形状と爪部材20の接触端21の縦断面形状を決めると、外周面11の縦断面形状の設計と接触端21の縦断面形状の設計が完了する。後は、設計された縦断面形状となるようにシフター10と爪部材20を製造すればよい。
(4)具体例に係る旋盤の作用、及び、効果:
図10は、比較例において前進位置P1にあるシフター910の外周面911及び爪部材920の接触端921の要部を模式的に例示している。尚、Z軸方向、前進方向D2、後退方向D3、径方向D4、前進位置P1、接触範囲R1、前半部分R2、及び、開始位置B1については、上述した具体例と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。図10は、接触面921aが開始位置B1における外周面911に接触している状態を示している。
主軸中心線を含む縦断面において、前半部分R2における外周面911には、開始位置B1から中間位置(不図示)に向かう途中に主軸中心線からの傾きが0°から30°に急変する折曲点TP1、及び、主軸中心線からの傾きが30°から15°に急変する折曲点TP2が形成されている。すなわち、主軸中心線を含む縦断面において、前半部分R2における外周面911は折曲点TP1,TP2で折れ曲がっている。
シフター910が前進位置P1から後退方向D3へ移動する時、爪部材920の接触端921は、まず、折曲点TP1の近傍において傾き30°の外周面911に当たり、径方向D4の外側(図10では上方)へ急加速する。これにより、ワークを把持する際に比較的大きい衝撃が発生し、シフター910の外周面911と爪部材920の接触端921との間に比較的高い面圧が生じる。次に、傾き30°から傾き15°に急変する折曲点TP2を超える瞬間、径方向D4において急減速する。これにより、ワークを把持する際に比較的大きい衝撃が発生する。
むろん、シフター910が後退位置から前進方向D2へ移動する時も、折曲点TP2,TP1においてワークを把持する際に比較的大きい衝撃が発生し、折曲点TP1において接触端921の急減速により外周面911と接触端921との間に比較的高い面圧が生じる。
図11は、比較例においてシフター910の移動距離Lに対する爪部材920の接触端921の径方向D4における加速度aを太線により模式的に例示している。尚、図11に示す加速度aは、図10に示すシフター910と爪部材920の組合せに合わせた加速度ではなく、移動距離Lに対して不連続となる加速度の例に過ぎない。
例えば、移動距離Lが約0.1である瞬間、加速度aは急に大きくなっている。すなわち、移動距離Lが約0.1である瞬間の加速度aは、不連続である。この瞬間、ワークを把持する際に比較的大きい衝撃が発生し、シフター910の外周面911と爪部材920の接触端921との間に比較的高い面圧が生じる。シフター910が後退位置から前進方向D2へ移動する時も、同様である。
外周面911と接触端921との間に比較的高い面圧が生じることにより、シフター機構の摩耗や損耗が生じ易く、その分、シフター機構の寿命が短くなる。
図8は、前進位置P1にあるシフター10の外周面11及び爪部材20の接触端21の要部を模式的に例示している。主軸中心線を含む縦断面において、接触範囲R1における外周面11は、折れ曲がっている箇所が無く、曲線と直線の組合せにより繋がっている。
シフター10が前進位置P1から後退方向D3へ移動する時、爪部材20の接触端21は、主軸中心線AX2に沿った向きから始まる曲線形状の外周面11に誘導されて径方向D4の外側(図8では上方)へ緩やかに加速する。また、シフター10の移動距離Lに対する接触端21の加速度aが正の範囲において連続し、且つ、負の範囲において連続するような縦断面形状の外周面11に誘導されるので、径方向D4における接触端21の急激な加速度変化が抑えられる。これにより、ワークW2を把持する際の衝撃が比較的小さくて済み、シフター10の外周面11と爪部材20の接触端21との間の面圧が比較的低くて済む。
シフター10が後退位置から前進方向D2へ移動する時も、同様である。
本具体例では、外周面11と接触端21との間の面圧が比較的低いことにより、シフター機構の摩耗や損耗が抑制され、シフター機構の寿命が長くなる。むろん、図6A,6Bで示したように爪部材20の接触面21aが横断面において主軸中心線AX0を中心として外周面11の曲率半径以上の曲率半径で凹んでいると、シフター機構の摩耗や損耗がさらに抑制され、シフター機構の寿命がさらに長くなる。
(5)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、本技術を適用可能な旋盤は、主軸移動型旋盤に限定されず、主軸固定型旋盤、カム式自動旋盤、等でもよい。
本技術を適用可能な主軸台は、背面主軸台に限定されず、正面主軸台でもよい。図1に示す正面主軸台41の場合、主軸中心線AX1を含む縦断面において、接触範囲におけるシフターの外周面及び爪部材の第一縁部の形状は、シフターがZ軸方向へ一定速度で移動する場合の移動距離Lに対する第一縁部の径方向への加速度aが正の範囲において連続し、且つ、負の範囲において連続する形状でもよい。また、主軸中心線AX0を含む縦断面において、接触範囲のうちシフターが第一縁部を主軸中心線AX1から遠ざける向きにおいてZ軸方向へ移動する場合の前半部分におけるシフターの外周面の形状は、主軸中心線AX1に沿った向きから始まる曲線形状でもよい。
シフター10の移動距離Lに対する接触端21の加速度aを表すカム曲線は、変形正弦曲線のように移動距離Lの全体にわたって加速度aが曲線により繋がっている曲線に限定されない。例えば、前記カム曲線は、変形台形曲線や変形等速度曲線のように移動距離Lの全体にわたって加速度aが曲線と直線の組合せにより繋がっている曲線でもよい。ここで、変形台形曲線は、直線状の最大加速度と直線状の最小加速度とを折れ曲がらないように曲線で繋いだカム曲線である。変形等速度曲線は、途中の加速度0の直線を曲線で繋いだカム曲線である。また、加速度が比較的小さい領域において不連続であっても、ワークを把持する際の衝撃が抑制されてシフターの外周面と爪部材の第一縁部との間の面圧が下がる作用が生じる。
図9は、主軸中心線AX2を含む縦断面において、シフター10がZ軸方向へ一定速度で移動する場合のシフター10の移動距離Lに対する爪部材20の接触端21の径方向D4における加速度aの別の例を模式的に示している。図9に示すカム曲線の加速度aは、移動距離L=0.5のみ不連続である。ここで、正の閾値をTH1とし、負の閾値をTH2として、a≧TH1において移動距離Lを独立変数とする加速度aが折れ曲がらずに繋がっており、a≦TH2において移動距離Lを独立変数とする加速度aが折れ曲がらずに繋がっている。ただし、閾値TH1は加速度aの最大値よりも小さい値(好ましくは前記最大値の1/2以下、より好ましくは前記最大値の1/4以下)であり、閾値TH2は加速度aの最小値よりも大きい値(好ましくは前記最小値の1/2以上、より好ましくは前記最小値の1/4以上)である。加速度aが不連続である領域がTH2<a<TH1を満たすような比較的小さい領域であれば、ワークW2を把持する際の衝撃が比較的小さくて済み、シフター10の外周面11と爪部材20の接触端21との間の面圧が比較的低くて済む。外周面11と接触端21との間の面圧が比較的低いことにより、シフター機構の摩耗や損耗が抑制され、シフター機構の寿命が長くなる。
(6)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、シフター機構の寿命を延ばすことが可能な技術等を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…旋盤、
10…シフター、11…外周面、12…溝、
20…爪部材、21…接触端(第一縁部の例)、21a…接触面、
22…基部(第二縁部の例)、23…軸部、
31…主軸台、32…主軸、
41…正面主軸台、42…正面主軸、51…背面主軸台、52…背面主軸、
60…把持部材、
61…コレット、61a…テーパー部、62…キャップ部材、
63…チャックスリーブ、63a…逆テーパー部(第一接触部の例)、64…ばね、
65…押しスリーブ、65b…後端面(第二接触部の例)、
68…シフターレバー、69…アクチュエーター、
80…NC装置、
AX0,AX1,AX2…主軸中心線、
B1…開始位置、B2…中間位置、
D2…前進方向、D3…後退方向、D4…径方向、
DR1…駆動部、
N1…スリーブナット、
P1…前進位置、P2…後退位置、
R1…接触範囲、R2…前半部分、
TR1…動力伝達部、
W0,W1,W2…ワーク。

Claims (4)

  1. 主軸中心線を中心として回転可能な主軸と、
    前記主軸に取り付けられてワークを把持する閉状態と前記ワークを解放する開状態とを有する把持部材と、
    該把持部材に接触した第一接触部、及び、前記主軸中心線方向において前記第一接触部とは反対側の第二接触部を有し、前記主軸中心線方向へ移動することにより前記把持部材を開閉させる動力伝達部と、
    前記主軸の外側において前記主軸中心線方向へ移動可能なシフターと、
    該シフターの外周面に接触する第一縁部、及び、前記第二接触部に接触した第二縁部を有し、前記主軸中心線から前記第一縁部までの距離が変わる向きに傾動可能な爪部材と、
    前記シフターを前記主軸中心線方向へ移動させることにより前記爪部材を傾動させて前記動力伝達部を前記主軸中心線方向へ移動させる駆動部と、を備え、
    前記主軸中心線と直交する方向を径方向として、
    前記主軸中心線を含む縦断面において、前記シフターの外周面と前記第一縁部とが接触する範囲における前記シフターの外周面及び前記第一縁部の形状は、前記シフターが前記主軸中心線方向へ一定速度で移動する場合の移動距離に対する前記第一縁部の前記径方向への加速度が正の範囲において連続し、且つ、負の範囲において連続する形状であって、前記加速度が正の範囲から負の範囲に不連続に変化する場合には前記加速度が正の範囲における前記加速度の最大値の1/2倍以下から負の範囲における前記加速度の最小値の1/2倍以上に変化する形状である、旋盤。
  2. 前記爪部材の前記第一縁部において前記シフターの外周面に接触する接触面は、前記第一縁部が前記主軸中心線から最も離れた位置となる前記主軸中心線方向の位置における前記主軸中心線と直交する横断面の前記シフターの外周面の曲率半径以上の曲率半径で凹んでいる、請求項1に記載の旋盤。
  3. 前記主軸中心線を含む縦断面において、前記シフターの外周面と前記第一縁部とが接触する範囲のうち前記シフターが前記第一縁部を前記主軸中心線から遠ざける向きにおいて前記主軸中心線方向へ移動する場合の前半部分における前記シフターの外周面の形状は、前記主軸中心線に沿った向きから始まる曲線形状である、請求項1又は請求項2に記載の旋盤。
  4. 主軸中心線を中心として回転可能な主軸と、
    前記主軸に取り付けられてワークを把持する閉状態と前記ワークを解放する開状態とを有する把持部材と、
    該把持部材に接触した第一接触部、及び、前記主軸中心線方向において前記第一接触部とは反対側の第二接触部を有し、前記主軸中心線方向へ移動することにより前記把持部材を開閉させる動力伝達部と、
    前記主軸の外側において前記主軸中心線方向へ移動可能なシフターと、
    該シフターの外周面に接触する第一縁部、及び、前記第二接触部に接触した第二縁部を有し、前記主軸中心線から前記第一縁部までの距離が変わる向きに傾動可能な爪部材と、
    前記シフターを前記主軸中心線方向へ移動させることにより前記爪部材を傾動させて前記動力伝達部を前記主軸中心線方向へ移動させる駆動部と、を備え、
    前記主軸中心線を含む縦断面において、前記シフターの外周面と前記第一縁部とが接触する範囲のうち前記シフターが前記第一縁部を前記主軸中心線から遠ざける向きにおいて前記主軸中心線方向へ移動する場合の前半部分における前記シフターの外周面の形状は、前記主軸中心線に沿った向きから始まり折れ曲がっている箇所が無い曲線形状であり、
    前記主軸中心線を含む縦断面において、前記シフターの外周面と前記第一縁部とが接触する前記前半部分における前記シフターの外周面のうち凹んでいる部分の曲率半径は、前記第一縁部の曲率半径以上である、旋盤。
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