JP2011093012A - カウンターウエイトを備えた一つ爪チャック - Google Patents

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Naoki Hosogai
直樹 細貝
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Abstract

【課題】工作機械に用いられるワークを把持するチャックに関し、特にカウンターウエイトを備えた一つ爪チャックにおいて、上爪とカウンターウエイトを繋ぐマスタージョーで回転軸芯に形成する貫通穴を塞ぐことになり、貫通穴を形成できず長尺物のワークを把持することができない。
【解決手段】前記マスタージョーの一端側へ上爪へを接続し、他端側を二股に分かれて構成し、二股に分かれた他端側の先端へ各々カウンターウエイトを備え、前記カウンターウエイトが上爪の回転軸芯に対して対称側へ配置されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、工作機械に用いられるワークを把持するチャックに関し、特にカウンターウエイトを備えた一つ爪チャックの構造に関する。
金属部材に切削加工などを行なう工作機械には、ワークを把持して回転運動するチャックが備えられており、工作機械はチャックの回転により、ワークが回転することでワークへ様々な加工を行なっている。
これらのチャックには、従来から、チャックが高速回転すると遠心力が爪に作用し、爪のワークを把握する力が低下する問題があった。
この遠心力の影響を補償するために、チャックへカウンターウエイトを設けることによって、カウンターウエイトに作用する遠心力で爪への遠心力の作用を抑えるようにしている。
このようなチャックとして、例えば特開平7−51908号公報(特許文献1)に開示のものがある。このチャックでは、プランジャの回転軸方向の駆動によりチャック半径方向へ移動する上爪有し、この上爪を保持するマスタージョーを半径方向へ引き伸ばし、該上爪とはワークを挟んで反対側の端部にカウンターウエイトを設けていた。
また、特開昭62−148105号公報(特許文献2)に開示のチャックは、回転による遠心力を作用させることでワークに対する初期把持力と回転中の把持力の差を軽減していた。
特開平7−51908号公報 特開昭62−148105号公報
しかしながら、前記従来技術のチャックにおいては、チャック本体の回転軸であるボディ中央部にかかるようにマスタージョーが半径方向に配設されている。そのため、パイプや軸などの長尺物のワークを把持する際に用いられるボディ中心部位へ貫通穴を有する中空チャックの場合、貫通穴をマスタージョーで塞ぐことになり、貫通穴を形成できない。
したがって、前述のような構造のチャックは長尺物のワークを把持することができない。
前述の課題を解決するため、本発明は、ボディと、チャック回転軸芯の前後方向へ移動可能なプランジャと、該プランジャへレバーにより接続されプランジャの移動に伴い半径方向へ移動する上爪と、該上爪の回転軸芯に対して対称位置に配置される固定爪を備える一つ爪チャックにおいて、前記上爪へ一端側を接続し他端側を二股に分かれて構成するマスタージョーと、該マスタージョーの二股に分かれた他端側の先端へ夫々に接続する2つのカウンターウエイトを備え、前記カウンターウエイトが上爪の回転軸芯に対して対称側へ配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、一つ爪チャックにおいて、マスタージョーがチャックのボディ中央部を貫通せずに貫通穴の周囲へ配設されている。
そのため、ワークの形状に限定されずにカウンターウエイトの遠心力が貫通穴の有無に関係なくマスタージョーを介して上爪へ伝達することができる。
これにより、貫通穴を有するチャックにおいてワークの把持力が遠心力の影響により減少することなく、確実に把持することができ、チャックの回転中でも安全に加工作業を行なうことができる。
また、カウンターウエイトを備えて遠心力の作用を上爪へ作用させるチャックにおいてもボディへ貫通穴を設けることが可能となり、パイプや軸などの長尺物のワークを把持することができ、多様な加工を実施することが容易となる。
本発明の実施例の正面図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 本発明の実施例のチャックに働く遠心力の作用図説明図である。
以下に本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1〜3に示すように、チャック本体のボディ6には、ワーク3を把持するためにチャックの半径方向へ移動する上爪2と、この上爪2を可動させるプランジャ7と、チャックに固定される固定爪4が設けられている。
固定爪4はボディ6の回転軸方向の前方へ備えられており、ボディ6へ固定されている。
プランジャ7は、チャックの回転軸芯と同心にボディ内方へ組み込まれている。プランジャ7は、図示しないシリンダなどの外部駆動源により回転軸芯の前後方向へ移動可能になされ、プランジャ7の軸芯方向の移動に伴いレバー8を介して上爪2を半径方向へ移動するようになされている。
レバー8は、一端側をプランジャ7に連結し、他端側はマスタージョー1を介して上爪2に連結されており、プランジャ7の動きをマスタージョー1及び上爪2へ伝達しプランジャ7の移動と上爪2の移動を連動するようになされている。
マスタージョーは、ボディ6の内方へ組み込まれ、プランジャ7の軸芯方向の動きをレバー8を介して半径方向の動きに変換されて移動し、上爪2の半径方向への移動として伝達する。
上爪2は、チャックのボディ6の前面へ半径方向に設けられた案内溝の沿って挿入されており、上爪2は、案内溝にガイドされて、チャックの半径方向へ摺動可能になされている。
上爪2の下端側はマスタージョー1の上面部に接続されており、マスタージョー1の半径方向の動きにより半径方向へ移動が行なわれる。
マスタージョー1は、一端側上面部に上爪2へ接続し、他端側下面部にカウンターウエイト5a、5bが接続されている。
図3に示すように、このマスタージョー1は、上爪2との接続部位を一端側として、半径方向へ伸長し、チャックのボディに形成される貫通穴11を避けるようにして他端側を2分され二股に分かれている。
本実施例に記載のマスタージョー1は、V字型に形成されており、その分かれた分岐の間に貫通穴11が設けられている。
そのため、貫通穴11がマスタージョー1に遮られることなく、チャック前面から後端まで完全に貫通させて穴部分を形成でき、中空チャックとすることができる。
分岐したマスタージョー1の2つの他端側へそれぞれカウンターウエイト5a、5bが接続されている。
このカウンターウエイト1は、回転軸芯に対して上爪2と対向する側の半径方向外方へ設けられている。
カウンターウエイト5a、5bは、チャックが回転すると、チャックの回転外方へ向けて作用する遠心力Fが発生するような重量を備えている。
本実施例では、一端側をひとつにし他端側を2つにするマスタージョー1の形状は、2つの直線部分で構成され一端部で鋭角に交差するV字型に形成されているが、本発明はこれに限定するものではなく、貫通穴の外方部を囲むように曲線部分で構成されるY字型やU字型、3つの直線部分で構成されるコの字型などに形成されて一端側をひとつにし他端側を2つにするように分岐され、貫通穴を回避されてあればよい。
次に本実施例の作用について説明する。
本実施例のチャックにおいて、図示しない駆動源であるシリンダの作動により、プランジャ7が回転軸芯方向の前方へ移動される。
このプランジャ7の軸芯方向の移動がレバー8を介してマスタージョー1へ伝達され、マスタージョー1が半径方向内方へ移動される。マスタージョー1へ接続された上爪2は、マスタージョー1の動きに伴って同様に半径方向内方へ移動され、ワーク3が固定爪4と上爪2によって挟持される。
このワークを把持した状態でチャックが回転して、ワークの加工工程が行なわれる。
この時、チャックが回転動作を行うと、前述のようなチャックを構成する各部位へ回転による遠心力が発生する。
図4はチャックに働く遠心力の作用説明図を示している。
図4には、ワーク3が上爪2と固定爪4に把持された状態になされている。このチャックが回転状態となると、各部所へ回転中心の外方へ向けて中心から遠ざかる方向に遠心力Fが作用する。
チャックの回転がより高速回転となると、発生する遠心力Fも大きくなり、これがチャックのワーク把持力を低下させる要因となっている。
図4において、本発明のチャックに作用する遠心力を見てみると、F1は上爪2および上爪2と接続しているマスタージョー1にかかる遠心力を示し、F2はカウンターウエイト5aにかかる遠心力を、F3はカウンターウエイト5bにかかる遠心力を、F4は二つのカウンターウエイト5a、5bにかかる遠心力の合力F2+F3をそれぞれ示している。
上爪2に発生する遠心力F1は、チャックの回転により回転外方へ向けて発生し、ワークを把持する上爪2に対してワーク把持力の作用方向と逆向きであるチャックの回転外方へ作用する。
そのため、上爪2のチャックの回転内方へのワーク把持力を減少させ、チャックの把持力がチャックの回転中に低減してしまう。
本発明においては、上爪2はマスタージョー1を介して2つのカウンターウエイト5a、5bと連結されており、チャックの回転によりカウンターウエイト5a、5bに作用する遠心力が上爪2へ同様に作用するため、上爪2にはカウンターウエイト5aに加わる遠心力F2と、カウンターウエイト5bに加わる遠心力F3が作用する。
このカウンターウエイト5a、5bに加わる遠心力F2とF3の合力がF4として上爪2へ作用することとなる。
本発明は、カウンターウエイト5a、5bをチャックの回転軸芯に対して、上爪2に対向する側へ配置することで、カウンターウエイト5aに作用する遠心力F2とカウンターウエイト5bに作用する遠心力F3との合力であるF4が上爪へ作用する。
この遠心力の合力F4が、上爪2へ作用する遠心力F1に対して打ち消す方向へ働き、これにより、チャックの回転時に発生する遠心力による把持力低下を抑えることが可能となる。
1 マスタージョー
2 上爪
4 固定爪
5 カウンターウエイト
6 ボディ
7 プランジャ
11 貫通穴

Claims (3)

  1. ボディと、チャック回転軸芯の前後方向へ移動可能なプランジャと、該プランジャへレバーにより接続されプランジャの移動に伴い半径方向へ移動する上爪と、該上爪の回転軸芯に対して対称位置に配置される固定爪を備える一つ爪チャックにおいて、前記上爪へ一端側を接続し他端側を二股に分かれて構成するマスタージョーと、該マスタージョーの二股に分かれた他端側の先端へ夫々に接続する2つのカウンターウエイトを備え、前記カウンターウエイトが上爪の回転軸芯に対して対称側へ配置されていることを特徴とする一つ爪チャック。
  2. 前記ボディが回転軸芯部位へ貫通穴を有することを特徴とする請求項1に記載の一つ爪チャック。
  3. 前記マスタージョーが、V字型の二股を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の一つ爪チャック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102661113B1 (ko) * 2023-02-17 2024-04-26 김영현 Cnc 슬라이딩 척

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