JP7120854B2 - 配管構造 - Google Patents
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すなわち、例えば、第1継手の1つの管端部が、他の配管の管端部に対して、正しい姿勢で接続されるべきところ、前記1つの管端部が、前記正しい姿勢に対して他の配管又は継手の周方向に回転した状態(ねじれた状態)で、他の配管の管端部に対して接続される虞がある。
一方、このような配管構造を構成する場合に、管端部同士の軸線周りのねじれを抑制するための角度調整は容易ではなく、作業に熟練が必要である。
請求項1に記載の発明は、配管構造であって、複数の管端部を有し、前記複数の管端部のうち少なくとも一つが他の管端部と交差して形成されるとともにオレフィン系樹脂により形成された第1継手と、前記第1継手の管端部と接続される管端部を有するとともにオレフィン系樹脂により形成された配管又は継手と、前記第1継手の管端部の外周及び前記第1継手と接続される配管又は継手の管端部の外周に配置され、前記第1継手の管端部と前記配管又は継手の管端部とを接続するとともにオレフィン系樹脂により形成された電気融着継手である第2継手と、を備え、前記第1継手の管端部と前記配管又は継手とが接続される接続部の少なくとも一つは、前記第1継手の管端部の外周面に周方向に間隔をあけて配置され前記第2継手の外方に軸方向に延在する複数の第1帯状部と、前記配管又は継手の管端部の外周面に周方向に間隔をあけて配置され前記第2継手の外方に軸方向に延在する複数の第2帯状部と、を備え、前記第1帯状部の前記第2継手の内方に位置される部分、および、前記第2帯状部の前記第2継手の内方に位置される部分は、削り取られていることを特徴とする。
その結果、第1継手の管端部と、他の配管又は継手の管端部とを、第2継手によって接続する際に、容易かつ効率的に角度調整して、管端部同士が軸線周りにねじれるのを抑制することができる。
ここで、管端部とは、第1継手、第1継手と接続される継手又は配管の管端(開口部)から延在する直管部をいうものとする。
この発明に係る配管構造によれば、オレフィン系樹脂により形成された第1継手と、第1継手と接続される配管又は継手とを、第2継手によって接続するので、容易かつ効率的に配管構造を構成することができる。
以下、図1、図2を参照し、本発明の第1実施形態に係る配管構造について説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る配管構造を説明する概略構成図であり、図2は配管構造に係る接続部の概略構成を説明する断面図である。図において、符号100は配管構造を、符号10はT字継手(第1継手)を、符号11はT字継手の管端部を、符号20は樹脂配管(配管)を、符号21は樹脂配管の管端部を、符号30は電気融着継手(第2継手)を示している。
ここで、管端部とは、第1継手、第1継手と接続される継手又は配管の管端(開口部)から延在する直管部をいうものとする。
第1実施形態において、T字継手(第1継手)10、樹脂配管20、電気融着継手(第2継手)30は、例えば、ポリエチレン樹脂(オレフィン系樹脂)によって形成されている。
また、T字継手(第1継手)10は、例えば、射出成形で形成したT字継手本体に、押し出し成形で形成した管端部11を一体に接続した構成とされている。
管端部11は、例えば、それぞれ管端(開口部)から直線状に延在する管端部111と、管端部112と、管端部113とを備えている。この実施形態において、管端部111、管端部112、管端部113の外径は、同じ径に形成されている。
また、管端部111、管端部112、管端部113の外周面には、第1帯状部12が形成されている。
管端部112、管端部113は、第2軸線O2に沿って同一線上に形成されている。
また、第1軸線O1と第2軸線O2とは、互いに直交して配置されている。すなわち、管端部111は、管端部112及び管端部113に対して直交して形成されている。
また、第1帯状部12は、それぞれの管端部11に外周に4本形成され、周方向に90°間隔をあけて配置されている。また、この実施形態では、例えば、T字継手本体から管端(開口部)まで管端部11の全長にわたって形成されている。
また、第1帯状部12の電気融着継手30の内方に位置される部分は、電気融着継手30と安定して融着させるために、スクレーパ等で削り取られている。
また、第1帯状部12が形成される管端(開口部)からの長さL11を、電気融着継手30の内方に位置される長さと対応(例えば、長さL11=40mm以上)させることで経済的に形成してもよい。
管端部21は、それぞれ管端(開口部)から直線状に延在して形成されている。
また、それぞれの樹脂配管20の管端部21は、管端部111、管端部112、管端部113と同じ外径に形成されている。また、管端部21は、管端部111、管端部112、管端部113の管端(開口部)と互いに対向して第1軸線O1又は第2軸線O2に沿って配置されている。
また、第2帯状部22は、それぞれの管端部21に外周に4本形成され、周方向に90°間隔をあけて配置されている。
また、第2帯状部22の長さは任意に設定可能であるが、例えば、電気融着継手(第2継手)30の外方に延在する長さL22は、10mm以上とされていることが好適であり、150mm以下であることがより好適である。
また、第2帯状部22の電気融着継手30の内方に位置される部分は、電気融着継手30と安定して融着させるために、スクレーパ等で削り取られている。
また、第2帯状部22が形成される管端(開口部)からの長さL21を、電気融着継手30の内方に位置される長さと対応(例えば、長さL21=40mm以上)させることで経済的に形成してもよい。
継手本体31は、第1受け口部31Aと、第2受け口部31Bと、を備えている。
また、第2受け口部31Bは、内径が管端部21の外径と対応して形成され、管端部21が挿入されるようになっている。
また、第1受け口部31Aと第2受け口部31Bは、第1軸線O1又は第2軸線O2に沿って互いに直線状に配置されている。
その結果、T字継手(第1継手)10の管端部111を、管端部112及び管端部112の第2軸線O2周りの所定位置に正確に位置させることができる。
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る配管構造を説明する概略構成図である。図3において、符号10AはT字継手(第1継手)を示している。
管端部11は、例えば、それぞれ管端(開口部)から直線状に延在する管端部111Aと、管端部112と、管端部113とを備えている。すなわち、第1実施形態に係る管端部111に代えて、管端部111Aを備えている。
この実施形態において、管端部111Aの外径は、管端部112、管端部113の外径よりも小さな径に形成されている。
また、管端部111A、管端部112、管端部113の外周面には、第1帯状部12が形成されている。
その他は、第1実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図4を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
図4は、本発明の第3実施形態に係る配管構造を説明する概略構成図である。図3において、符号300は配管構造を、符号10BはT字継手(第1継手)を示している。
T字継手(第1継手)10Bは、図4に示すように、例えば、管端部11と、第1帯状部12とを備えている。
この実施形態において、管端部111Bの外径は、管端部112、管端部113の外径よりも小さな径に形成されている。また、管端部111Bの管端にはフランジ部13が形成されている。
また、樹脂配管20は、管端部112、管端部113に、電気融着継手(第2継手)30によって接続される構成とされている。
その他は、第2実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図5を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
図5は、本発明の第4実施形態に係る配管構造を説明する概略構成図である。図5において、符号400は配管構造を、符号40はT字継手(第1継手)を示している。
T字継手(第1継手)40は、図5に示すように、例えば、管端部11と、第1帯状部12とを備えている。
管端部114は、図5に示すように、配管20Aが挿入される管端部受け入口が形成された構成とされている。
この実施形態において、管端部114の内径は、例えば、管端部112の外径と同じ寸法に形成されている。
また、樹脂配管20は、管端部112に、電気融着継手(第2継手)30によって接続される構成とされている。
その他は、第3実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図6を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。
図6は、本発明の第5実施形態に係る配管構造を説明する概略構成図である。図6において、符号50はY字継手(第1継手)を示している。
Y字継手(第1継手)50は、図6に示すように、例えば、管端部51と、第1帯状部12とを備えている。
また、第1軸線O51、第2軸線O2、第3軸線O53とは互いに交差するとともに、その交点において、第1軸線O51、第2軸線O2、第3軸線O53と直交する軸線の周りに120°間隔で配置されている。すなわち、3つの管端部51は、互いに120°の間隔をあけて交差するように構成されている。
また、第1帯状部12は、それぞれの管端部51に外周に4本形成され、周方向に90°間隔をあけて配置されている。
また、第1帯状部12の長さは任意に設定することが可能であるが、例えば、電気融着継手(第2継手)30の外方延在する長さL12が、10mm以上150mm以下であることが好適である。
その他は、第1実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図7を参照して、本発明の第6実施形態について説明する。
図7は、本発明の第6実施形態に係る配管構造を説明する概略構成図である。図7において、符号600は配管構造を、符号10CはT字継手(第1継手)を、符号10DはT字継手(他の継手)を示している。
管端部11は、例えば、それぞれ管端(開口部)から直線状に延在する管端部111Cと、管端部112と、管端部113とを備えている。
また、管端部111Cは、例えば、電気融着継手(第2継手)30によって、樹脂配管20と接続されない構成とされている。
この実施形態において、管端部112、管端部113の外径は、同じ径に形成されている。また、管端部112、管端部113の外周面には、第1帯状部12が形成されている。
なお、第6実施形態において、T字継手(第1継手)10C、T字継手(第1継手)10Dは、例えば、ポリエチレン樹脂(オレフィン系樹脂)によって形成されている。
管端部112、管端部113は、第2軸線O2に沿って同一線上に形成されている。
また、第1軸線O1と第2軸線O2とは、互いに直交して配置されている。すなわち、管端部111Cは、管端部112及び管端部113に対して直交して形成されている。
その他は、第1実施形態と同様であるので同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図8を参照して、本発明の第7実施形態について説明する。
図8は、本発明の第7実施形態に係る配管構造を説明する概略構成図である。
図8において、符号700は配管構造を、符号70はエルボ継手(第1継手)を、符号71は管端部を示している。
管端部71は、例えば、それぞれ管端(開口部)から直線状に延在する管端部711と、管端部712と、を備えている。
また、エルボ継手(第1継手)70は、例えば、ポリエチレン樹脂(オレフィン系樹脂)によって形成されている。
また、エルボ継手(第1継手)70は、例えば、射出成形で形成した曲管部75に、押し出し成形で形成した管端部71を一体に接続した構成とされている。
第1軸線O1と第2軸線O2とは、互いに直交して配置され、曲管部75内で交差する構成とされている。すなわち、管端部711は、管端部712と直交するように形成されている。
第1帯状部12は、管端部711、管端部712の外周面に、エルボ75から管端(開口部)に向かって全長にわたって形成されている。
その他は、第1実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図9を参照して、本発明の第7実施形態の第1変形例について説明する。
図9は、第7実施形態の第1変形例に係る配管構造を説明する概略構成図である。
図9において、符号700Aは配管構造を、符号70Aはエルボ継手(第1継手)を、符号71Aは管端部を示している。
次に、図10を参照して、本発明の第7実施形態の第2変形例について説明する。
図10は、第7実施形態の第2変形例に係る配管構造を説明する概略構成図である。
図10において、符号700Bは配管構造を、符号70Bはエルボ継手(第1継手)を、符号71Bは管端部を示している。
管端部71Bは、第1軸線O71に沿って形成された管端部711Bと、第2軸線O72に沿って形成された管端部712Bと、を備えている。
また、管端部712B(71B)には、電気融着継手(第2継手)30によって樹脂配管20が接続されている。その他は、第7実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図11を参照して、本発明の第7実施形態の第3変形例について説明する。
図11は、第7実施形態の第3変形例に係る配管構造を説明する概略構成図である。
図11において、符号700Cは配管構造を、符号70Cは90°ベンド継手(第1継手)を、符号71Cは管端部を示している。
管端部71Cは、第1軸線O71に沿って形成された管端部711Cと、第2軸線O72に沿って形成された管端部712Cと、を備えている。また、直管部76は、第2軸線O72に沿って形成されている。
そして、90°ベンド継手(第1継手)70Cの管端部711C(71C)、管端部712C(71C)、には、電気融着継手(第2継手)30によって樹脂配管20が接続されている。
その他は、第7実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図12を参照して、本発明の第8実施形態について説明する。
図12は、本発明の第8実施形態に係る配管構造を説明する概略構成図である。
図12において、符号800は配管構造を、符号80は枝付き直管(第1継手)を、符号81は管端部を示している。
分岐管部85には、管部85A、管端部85B、管端部85Cが接続されている。
また、管部85A、管端部81、管端部85Bは、第1軸線O81に沿って形成されていている。
また、枝付き直管(第1継手)80は、例えば、射出成形で形成した分岐管部85に、押し出し成形で形成した管端部71を一体に接続した構成とされている。
また、この実施形態では、管端部81に電気融着継手(第2継手)30によって樹脂配管20が接続されている。
その他は、第1実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図13を参照して、本発明の第8実施形態の第1変形例について説明する。
図13は、第8実施形態に係る配管構造に適用される第1継手の第1変形例を説明する概略構成図である。図13において、符号80Aは、は枝付き直管(第1継手)を、符号81Aは管端部を示している。
枝付き直管(第1継手)80Aが、第8実施形態に係る枝付き直管(第1継手)部81と異なるのは、例えば、管端部81に代えて、管端部81よりも長尺に形成されて異なる階の間でも流体を移送することが可能な程度に形成された管端部81Aを備えている点である。
その他は、第7実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
次に、図14を参照して、本発明の第8実施形態の第2変形例について説明する。
図14は、第8実施形態の第2変形例に係る配管構造を説明する概略構成図である。
図14において、符号800Bは配管構造を、符号80Bはエルボ付枝付き直管(第1継手)を、符号81Bは管端部を、符号330は雄ネジ付き継手(第2継手)を示している。
エルボ付枝付き直管(第1継手)80Bが、枝付き直管(第1継手)80と異なるのは、管端部85Cにエルボ87が接続されてる点である。
その他は、第7実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
また、オレフィン系樹脂に代えて、他の熱可塑性樹脂(例えば、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂等)によって、第1継手、配管、第2継手を形成してもよい。
また、第1帯状部12、第2帯状部22の軸線方向における位置及び長さについて任意に設定することができる。
10、10A、10B、10C、 T字継手(第1継手)
11、111、111B、111C、112、113 管端部
10D T字継手(他の継手)
11、111C、112A、113A 管端部
12A 第2帯状部
20、20A 樹脂配管(配管)
21、21A 管端部
22、22A 第2帯状部
30 電気融着継手(第2継手)
130 T字形電気融着継手(第2継手)
330 雄ネジ付き継手(第2継手)
50 Y字継手(第1継手)
51、52、53 管端部
70、70A、70B、70C エルボ継手(第1継手)
71、71A、71B、71C、711、711A、711B、711C、712、712A、712B、712C 管端部
80、80A、80B 枝付き直管(第1継手)
81、81A、81B、85B 管端部
Claims (2)
- 複数の管端部を有し、前記複数の管端部のうち少なくとも一つが他の管端部と交差して形成されるとともにオレフィン系樹脂により形成された第1継手と、
前記第1継手の管端部と接続される管端部を有するとともにオレフィン系樹脂により形成された配管又は継手と、
前記第1継手の管端部の外周及び前記配管又は継手の管端部の外周に配置され、前記第1継手の管端部と前記配管又は継手の管端部とを接続するとともにオレフィン系樹脂により形成された電気融着継手である第2継手と、
を備え、
前記第1継手の管端部と前記配管又は継手の管端部とが接続される接続部の少なくとも一つは、
前記第1継手の管端部の外周面に周方向に間隔をあけて配置され前記第2継手の外方に軸方向に延在する複数の第1帯状部と、前記配管又は継手の管端部の外周面に周方向に間隔をあけて配置され前記第2継手の外方に軸方向に延在する複数の第2帯状部と、
を備え、
前記第1帯状部の前記第2継手の内方に位置される部分、および、前記第2帯状部の前記第2継手の内方に位置される部分は、削り取られていることを特徴とする配管構造。 - 請求項1に記載の配管構造であって、
前記第1帯状部は、
前記第2継手から外方に延在する長さが10mm以上150mm以下に形成されていることを特徴とする配管構造。
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