JP7118687B2 - コンベアシステム - Google Patents
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Description
例えば、即席カップ麺の製造ラインのおいては、複数列の搬送されているカップ状容器の内部に麺塊を収納した後に、当該麺塊の上部に乾燥具材、粉末スープ又は袋詰めされたスープや乾燥具材等を投入した後、上部の密封を含む包装処理をすることによって当該即席カップ麺を完成させる(図12)。
その一方、油揚げの乾燥食品等を投入する場合においては、当該乾燥食品の形状が個体ごとに微妙に変わるため、より確実にかつ高精度で当該容器に物品を投入する方法について検討する余地があった。このような容器に所定物品を投入する技術に関連して以下の先行技術が開示されている。
“1)所定方向に複数列の容器を搬送する第一コンベア装置と、
2)当該コンベア装置の上方に配置され、前記第一コンベア装置の搬送方向と交差する方向に複数列の物品を搬送する第二コンベア装置と、
3)当該第二コンベア装置により搬送中の複数の物品を同時にピックアップして第一コンベア装置に搬送されている複数の容器内に移載させる移載機構を、
、備えたコンベアシステム。“、である。
すなわち、本願第二の発明は、
“前記移載機構が、ピックアップ時の第二物品群のコンベア搬送方向を前記第一コンベアにおける容器の搬送方向に一致させるように旋回して移載する移載機構である請求項1に記載のコンベアシステム。”である。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記コンベア装置がコンベアチェーンを利用したコンベア装置である請求項1又は2に記載のコンベアシステム。”、である。
すなわち、本願第四の発明は、
“前記移載機構が、複数の屈曲又は回転可能な関節部を有するロボットアーム及び当該ロボットアームの先端部に設けられた複数の物品吸着部によるものである、請求項1~3のいずれかに記載のコンベアシステム。”、である。
すなわち、本願第五の発明は、
“前記第一チェーンコンベア装置が一対の無端状のコンベアチェーンと当該一対のコンベアチェーン間に連続して装着された複数の容器収納枠体を備え、
前記第二チェーンコンベア装置が一対の無端状のコンベアチェーンと当該コンベアチェーン間に連続して装着された複数の物品収納枠体を備えた、請求項3又は4に記載のコンベアシステム。“、である。
すなわち、本願第六の発明は、
“前記第二コンベア装置の物品収納枠体が、搬送される物品を個別に収納するように複数のポケット部を有する請求項1~5のいずれかに記載のコンベアシステム。”、である。
すなわち、本願第七の発明は、
“前記第二コンベア装置の物品収納枠体のポケット部が複数段の凹部を有するポケット部である請求項1~6のいずれかに記載のコンベアシステム。”、である。
3 容器
5 コンベアチェーン
7 容器収納枠体
9 容器のフランジ部
11 第二コンベア装置
13 物品収納枠体
15 ポケット部
17 物品
19 移載機構
21 ロボットアーム
23 物品吸着部
25 支持台
27 麺塊
本発明の第一の実施態様のコンベアシステムは、所定方向に複数列の容器3を搬送する第一コンベア装置1と、当該第一コンベア装置1の上方に配置され、前記第一コンベア装置1の搬送方向と交差する方向に複数列の物品を搬送する第二コンベア装置11と、当該第二コンベア装置11により搬送中の複数の物品17を同時にピックアップして第一コンベア装置に搬送されている複数の容器内に移載させる移載機構19を、備えている。
本発明の第一の実施態様の第一コンベア装置1は、幅9列で図1及び図12に示すように複数の容器3を所定方向に搬送する。当該第一コンベア1は、無端状のコンベアチェーン5と当該一対のコンベアチェーン間に連続して装着された複数の容器収納枠体7を備えており、当該容器収納枠体7に各容器を幅9列となるように所定間隔をおいて収納部が設けられている。
本発明の第一の実施態様の第二コンベア装置11は、幅6列で複数の物品17(容器に収納する予定の物品)を搬送する。また、当該第二コンベア装置11は、無端状のコンベアチェーン5と当該一対のコンベアチェーン間に連続して装着された複数の物品収納枠体13を備えており、当該物品収納枠体13に各物品を収納するように構成されている。
第二コンベア装置11の搬送方向は、前記第一コンベアの搬送方向と交差するように設定されている。交差の角度は特に限定されないが、図1では直交(90°)する態様を示している。
このように交差することで、交差部分の付近において第一コンベア装置1と第二コンベア装置11が近接するために第二コンベア11から第一コンベア1への物品17の移載をスムースに実施することができる。
本発明の第一の実施態様においては、前記第二コンベア装置11の物品収納枠体13が、複数のポケット部(凹部)15を有するようになっており、搬送する物品17を所定位置に保持するようにされている。また、当該物品収納体13は、図4に示すように二段の凹部を有している。
尚、物品収納枠体13を水平状態に維持するために、当該枠体の下部中央より垂下するように装着された錘を備えることが好ましい。このように構成しておくことで、コンベアラインが傾いたり上下方向に搬送する場合でも物品収納枠体13を水平に維持することができる。
本発明においては、上述の第一コンベア装置1において搬送する複数の容器3に対して、第二コンベア装置11で搬送する複数の物品17を同時にピックアップして第一コンベア装置1に搬送されている複数の容器内に移載させる移載機構19を備えている。
当該移載機構19は種々の形態が考えられるが、本発明の第一の実施態様においては、前記移載機構19が、複数の屈曲又は回転可能な関節部を有するロボットアーム21及び当該ロボットアーム21の先端部に設けられた複数の物品吸着部23によって実現されている。
また、ロボットアーム21は6軸タイプであって、当該先端部は前後・左右・上下斜め等の所定の範囲内を移動できるようになっている。このように配置することでロボットアーム21の先端部にてピックアップした物品17を第一コンベア装置1で搬送中の容器3に容易に移載することができる。
本発明のロボットアーム21の先端部分には、物品吸着のための物品吸着部23を有している。当該吸着部23は吸引パットによっても可能であるし、又は例えば、ベルヌーイ効果を利用した負圧によって物品17を把持する装置であってもよい。また、これらに限定されず物品17を吸着可能又は把持可能な構成であればいかなる装置でも可能である。
本物品吸着部23によって第二コンベア装置11において搬送されている物品群を当該搬送されている配列状態のまま複数物品17をピックアップすることができる。
本発明の第一の実施態様においては、前記ロボットアーム21によって第二コンベア11で搬送中の物品17を同時に複数ピックアップし、当該ピックアップした状態の向きを回転することによって第一コンベア1の搬送方向に一致させる。
尚、本発明にいう搬送方向の一致とは、例えば、本発明の実施態様にように第一コンベア1と第二コンベア11が垂直で交差している場合においては、第二コンベア11でピックアップした物品群を、当該第二コンベア11の方向を右に90°回転する場合でも、左に90°回転させる場合のいずれも含むものとする。
本発明において、ピックアップ時の物品群に対して、第二コンベア装置11におけるコンベア搬送方向から前記第一コンベア装置1における容器の搬送方向に一致させるように旋回して移載する点については、特に第一コンベア1及び第二コンベア11がチェーンを使用するチェーンコンベアである場合において、設定上(設計上)の仕様の問題点を解決することができるという利点を有する。
すなわち、チェーンコンベア5は以下の図8に示すように、リンクが連なった構造を有しており、当該コンベアの長さはピッチで規定され、4/8インチ, 5/8インチ, 6/8インチ等のインチで規定されている。
このため、第二コンベア装置11でピックアップした物品群の方向を第一コンベア1の搬送方向に合せるように旋回することで両者の単位を一致させることができ、正確にその位置を調整することが容易に可能となる。
本発明における第二コンベア装置11からの物品群のピックアップのパターンは種々のパターンが考えらえる。例えば、以下の図10は移載装置によって、第二コンベア11の物品17を第一コンベア装置1の容器3に移載して収納する場合の一つのパターンである。
以下に本発明のコンベアシステムを用いた場合の即席麺の生産ラインにおける物品17として具材(油揚げ)を第一コンベア1において搬送されている麺塊入りの容器3に供給する場合を説明する。
図1及び図12に示すように、本発明の第一実施態様のコンベアシステムにおいては、チェーンコンベアである第一コンベア1において、容器3が収納され順次手前方向に搬送されている。尚、容器内にはすでに麺塊27が収納されており、当該麺塊27の上の油揚げ(物品)を載置することを予定している。
ロボットアーム21は3基配置されており、その先端部に12つの物品吸着部23を有しており、第二コンベア11から物品17を物品同士の位置関係を変えずに、同時に12個づつピックアップする。その後、当該ロボットアーム21の先端部が90°回転して保持された物品の列を90°回転させる。すなわち、第二コンベア11の搬送方向から第一コンベア1における容器3の搬送方向に一致させるように旋回する。
このような第二コンベア11からの物品17のピックアップ→第一コンベア1の容器3への物品7(油揚げ)の供給が順次実施され、第一コンベア1の容器中に物品(油揚げ)が収納された状態となる。第一コンベア1での搬送は継続し、順次、他の物品17の供給等の工程や包装工程に移行し、即席カップ麺が生産される。
Claims (2)
- 所定方向に複数列の容器を搬送する第一コンベア装置と、
当該第一コンベア装置の上方に配置され、第一コンベア装置の搬送方向と交差する方向に複数列の物品を搬送する第二コンベア装置と、
当該第二コンベア装置により搬送中の複数の物品を、物品同士の位置関係を変えずに同時にピックアップして、ピックアップ時の物品群のコンベア搬送方向を前記第一コンベア装置における容器の搬送方向に一致させるように旋回して第一コンベア装置に搬送されている複数の容器内に移載させる移載機構を、備えたコンベアシステムであって、
前記第一コンベア装置が一対の無端状のコンベアチェーンと当該一対のコンベアチェーン間に連続して装着された複数の容器収納枠体を備え、前記第二コンベア装置が一対の無端状のコンベアチェーンと当該コンベアチェーン間に連続して装着された複数の物品収納枠体を備えるものであって、
前記第二コンベア装置の物品収納枠体が搬送される物品を個別に収納するように複数のポケット部を有し、当該ポケット部が複数段の凹部を有するポケット部である、コンベアシステム。
- 前記移載機構が、複数の屈曲又は回転可能な関節部を有するロボットアーム及び当該ロボットアームの先端部に設けられた複数の物品吸着部によるものである、請求項1に記載のコンベアシステム。
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