JP6496791B2 - 食品搬送装置 - Google Patents

食品搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6496791B2
JP6496791B2 JP2017173861A JP2017173861A JP6496791B2 JP 6496791 B2 JP6496791 B2 JP 6496791B2 JP 2017173861 A JP2017173861 A JP 2017173861A JP 2017173861 A JP2017173861 A JP 2017173861A JP 6496791 B2 JP6496791 B2 JP 6496791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
support shaft
right direction
support
link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017173861A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019048699A (ja
Inventor
智彦 谷邊
智彦 谷邊
Original Assignee
マツダエース株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マツダエース株式会社 filed Critical マツダエース株式会社
Priority to JP2017173861A priority Critical patent/JP6496791B2/ja
Publication of JP2019048699A publication Critical patent/JP2019048699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6496791B2 publication Critical patent/JP6496791B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Description

本発明は、所定の領域に所定の方向に沿うように配列された複数の食品を他の領域に搬送するための食品搬送装置に関するものである。
近年、食品、例えば三角形状のおにぎりが包装部材で包装された状態で販売されており、これを販売店等にトレイに配列状に並べられた状態で搬入することが行われている。このような食品に関し、例えば特許文献1に、食品を密閉状態に包装することが可能であって、しかも、食品の自動包装を安全かつ確実に行えるとされる食品の自動包装方法とその装置が開示されている。
特開2005−29175号公報
ところで、特許文献1のように食品を自動的に製造して包装することは行われているが、完成した食品類をトレイに並べる作業は作業者が手で行っており、作業者が必要になる。これに対して、本件出願人は、複数の食品を所定の部材で仕切りつつ整列させた後これらをロボットに一括して把持させて移動させる装置の開発を行っている。しかしながら、食品同士を所定の部材で仕切って整列させる構成では、この整列自に食品どうしの間に隙間が生じてしまう。そのため、これら食品をその整列状態のままでトレイに搬送すると、トレイ内の食品の密度が低下、つまり、1つのトレイに収容できる食品の数が減少してしまい、効率が悪くなる。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、複数の食品を効率よく搬送することができる食品搬送装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、所定の領域に所定の方向に沿うように配列された複数の食品を他の領域に搬送する食品搬送装置であって、上下方向および水平方向に移動可能な本体部と、前記本体部に保持されて、左右方向に並び複数の食品をそれぞれ個別に把持可能な3つ以上の把持部と、前記本体部に保持されて、隣接する前記把持部間の距離を一括して変更可能な距離変更機構とを備え、前記距離変更機構は、左右方向に並ぶ複数の第1リンクアームと、各第1リンクアームとそれぞれ交差するように設けられた複数の第2リンクアームと、前記第1リンクアームと前記第2リンクアームの各交差位置に設けられた複数の支持軸と、前記各支持軸を中心に前記第1リンクアームおよび前記第2リンクアームが一括して回動してこれら第1リンクアームと第2リンクアームとの交差角度が一括して変更されるように両リンクアームを駆動し、この駆動に応じて前記複数の支持軸の左右方向の間隔を変更する駆動装置とを有し、前記複数の把持部は、前記各支持軸と一体に左右方向に移動可能なように取り付けられており、前記複数の支持軸のうち左右方向の中央部に位置する第1支持軸は、前記本体部に対して左右方向に相体移動不能に固定されており、前記駆動装置は、前記本体部に対して左右方向に相体移動不能に固定された駆動装置本体部と、前記第1支持軸とは異なる前記支持軸である第2支持軸に連結された状態で左右方向に移動可能に前記駆動装置本体部に支持された移動部材とを備え、前記移動部材の移動に応じて前記第2支持軸が前記第1支持軸に対し接近または離間することにより、前記第1支持軸を中心に前記複数の支持軸どうしの距離が伸縮するように構成され、前記本体部は、前記移動部材に当接して前記第1支持軸と前記第2支持軸との離間距離が拡大する方向に前記移動部材が移動するのを規制する拡大側ストッパと、前記移動部材に当接して前記第1支持軸と前記第2支持軸との離間距離が縮小する方向に前記移動部材が移動するのを規制する縮小側ストッパとを備え、前記駆動装置は、前記複数の食品を把持する前に、前記移動部材を前記拡大側ストッパに当接するまで移動させることにより前記各把持部間の距離を最長とし、前記複数の食品を把持した後に、前記移動部材を前記縮小側ストッパに当接するまで移動させることにより前記各把持部間の距離を最短とすることを特徴とする食品搬送装置を提供する(請求項1)。
この装置によれば、複数の把持部によって複数の食品を一括して把持することができるとともに、距離変更機構によって把持部に把持されている食品どうしの距離を一括して変更することができる。すなわち、複数の食品の間隔を自動的に一括して同じ距離だけ変更しつつ複数の食品を一括して搬送することができる。従って、複数の食品を効率よく搬送することができる。
また、駆動装置によって第1リンクアームと第2リンクアームとを回動させてその交差角度を変更するという簡単な構成で、全ての支持軸どうしの距離および全ての把持部どうしの距離ひいては把持部に把持されている全ての食品どうしの距離を一括して変更することができる。
さらに、移動部材が駆動装置本体部に対して左右方向に移動することで、第1支持軸と第2支持軸との距離ひいては把持部に把持されている全ての食品どうしの距離を一括して同じ量だけ変更させることができる。
またさらに、移動部材と拡大側ストッパ(縮小側ストッパ)とを当接させるという簡単な構成で、第1支持軸と第2支持軸との距離ひいては把持部に把持されている全ての食品どうしの距離が所定値よりも大きく(小さく)なるのを回避することができる。
前記構成において、前記各第1リンクアームと前記各第2リンクアームとは、前後方向から見て、隣接する2つの前記支持軸間の領域にこれら支持軸を頂点とするひし形の格子が区画されるように交差しているとともに、当該格子の前記支持軸以外の頂点に設けられた前後方向に延びる連結軸によって当該連結軸を中心に相対的に回動するように連結されているのが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、第1リンクアームと第2リンクアームとを連結軸および支持軸回りに回動させることで、把持部に把持されている全ての食品どうしの距離を一括して変更することができる。また、第1リンクアームと第2リンクアームとが支持軸に加えて連結軸を介して互いに連結されていることで、これらを安定して支持することができる。
前記構成において、前記本体部は、左右方向に延びる形状を有するガイド部を備え、前記各把持部は、前記本体部によって前記ガイド部に沿って左右方向に移動可能に保持されているのが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、各把持部と、支持軸を介して把持部に連結された各リンクアーム部を安定して左右方向に移動させることができる。
前記構成において、前記本体部に保持されて、左右方向に延びる形状を有し前記各把持部に把持された各食品の側面に当接可能な当接バーをさらに備えるのが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、当接バーによって各把持部の移動時にこれら把持部に把持されている食品が揺れるのを防止することができる。
本発明の食品搬送装置によれば、複数の食品を効率よく搬送することができる。
本発明の実施形態に係る食品搬送システムの概略平面図である。 食品搬送システムの一部を示した概略斜視図である。 食品搬送装置の一部を後方から見た状態の概略斜視図である。 食品搬送装置の概略正面図である。 図4のV−V線で食品搬送装置を切断した状態の概略斜視図である。 リンク部等を説明するための図である。 図4のVII−VII線における概略断面図である。 把持部間の間隔が最大である状態を示した図である。 把持部間の間隔が最小である状態を示した図である。 ハンド部が食品を把持する際の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る食品搬送装置40が適用される食品搬送システム1の概略平面図である。図2は、図1の食品搬送システム1の一部を示した概略斜視図である。
(1)全体構成
食品搬送システム1は、別途の機械(以下、適宜、製造装置という)で製造されてこの製造装置から排出された食品100を他の領域に搬送するためのシステムである。ここでは、製造および搬送される食品100が、図10に示すように、正面視で三角形状のおにぎりからなる食品本体101と、食品本体101を包装した包装部材102とからなるものの場合について説明する。また、製造装置から排出された食品100が、トレイ110に搬送される場合について説明する。
食品搬送システム1は、食品100をそれぞれ搬送する第1コンベアベルト11および第2コンベアベルト21と、トレイ110を搬送する第3コンベアベルト31とを備えている。
図1において、第1コンベアベルト11は、その上面が右側から左側に向かって移動するように駆動され、第1コンベアベルト11の右側に設けられた製造装置から排出された食品100を左側に搬送する。なお、本実施形態では、食品100は、包装された状態で間欠的に第1コンベアベルト11上に搬入されるとともに、その頂点が上方を向く姿勢で搬入される。本実施形態では、第1コンベアベルト11の上面に、第1コンベアベルト11の移動方向とそれぞれ平行に延びる一対のバー材12、12が設けられており、これらバー材12、12の間を通って食品100が搬送される。
第2コンベアベルト21は、第1コンベアベルト11の上面の移動方向の終端に、第1コンベアベルト11の移動方向と直交する方向に移動するように配置されている。第2コンベアベルト21の表面は、食品が滑り易いように摩擦係数の小さいものに形成されている。例えば、第2コンベアベルト21の表面は、テフロン(登録商標)加工が施されている。
図2に示すように、第2コンベアベルト21には、複数の仕切壁22が固定されている。各仕切壁22、22は、第2コンベアベルト21の移動方向に沿って等間隔に配設されており、仕切壁22どうしの間には、食品100を受容する食品受容部23が区画されている。
各仕切壁22は、略矩形状の板状体からなる。各仕切壁22は、その長さ方向が第2コンベアベルト21の幅方向に沿い、且つ、第2コンベアベルト21の表面から外方向に突出するように、第2コンベアベルト21に取り付けられている。隣接する2つの仕切壁22の距離は、食品100の幅方向の寸法より大きい値に設定されている。
第2コンベアベルト21は、その幅方向の一側面と、第1コンベアベルト11の終端面とがわずかな隙間をあけて近接するように配置されている。また、第2コンベアベルト21は、その終端面と第1コンベアベルト11の幅方向の一側面とが、第2コンベアベルト21の移動方向についてほぼ同じ位置となるように配置されている。
前記の構造に伴い、第1コンベアベルト11によって搬送された食品100は、第1コンベアベルト11の終端面において第2コンベアベルト21側に押し出され、第2コンベアベルト21の上面に移動する。このとき、第1コンベアベルト11から押し出された食品100は、第2コンベアベルト21上の2つの仕切壁22、22の間の部分つまり食品受容部23内に導入される。
一つの食品100が食品受容部23内に導入されると、これをセンサが検出し、この検出結果に基づいて第2コンベアベルト21が所定量移動する。詳細には、食品搬送システム1は、前記センサと、第2コンベアベルト21を駆動するモーターと、このモーターを制御する制御装置(不図示)とを備える。そして、制御装置は、前記センサから一つの食品100が食品受容部23内に導入されたことを示す信号を受信すると、前記モーターを所定時間だけ駆動して第2コンベアベルト21を所定量だけ移動させる。この所定量は、隣接する仕切壁22、22どうしの距離と同じ量であり、第2コンベアベルト21の移動に伴い、次の空の食品受容部23が、第1コンベアベルト11のうち食品100が第2コンベアベルト21に向かって押し出される領域と対向するように配置される。そして、新たな食品100が空の食品受容部23に導入される。
このようにして、本実施形態では、各食品受容部23内に1つずつ食品100が導入され、これにより、図2等に示すように、第2コンベアベルト21の上面に、第2コンベアベルト21の移動方向に沿って複数の食品100が等間隔に配列される。
図2に示すように、第2コンベアベルト21の上方には、第2コンベアベルト21の移動方向に沿って延びる板状の当て止め部25が設けられている。この当て止め部25は、食品受容部23内に導入された食品100の側面に当接可能な位置に配置されており、この当て止め部25に当接することで食品100の第2コンベアベルト21の幅方向についての移動は停止される。この当て止め部25は、複数の食品受容部23間にわたって延びており、複数の食品受容部23内の食品100はこの当て止め部25と当接することで整列される。
食品搬送装置40は、第2コンベアベルト21の食品受容部23内の食品100をトレイ110内に搬送する。食品搬送装置40の詳細構造は後述するが、食品搬送装置40は、複数の食品100を一括して搬送することができるように構成されており、複数の食品受容部23内にそれぞれ収容されて第2コンベアベルト21の移動方向に沿うように配列された複数の食品100を一括してトレイ110内に搬送する。
第3コンベアベルト31は、食品100が載置されるトレイ110を間欠的に搬送する。トレイ110は、上方に開口する略直方体状を有しており、その長手方向が第3コンベアベルト31の移動方向に沿う姿勢で第3コンベアベルト31により搬送される。
図1に示すように、食品100は、トレイ110の幅方向に沿って複数の食品100が一列に並び、さらに、この列がトレイ110の長手方向に沿って複数並ぶようにトレイ110に収容されるようになっている。
前記のように、第2コンベアベルト21上の複数の食品100は食品搬送装置40によって一括してトレイ110に移されるようになっており、トレイ110の幅方向に並ぶ一列分の食品100が食品搬送装置40によって一括してトレイ110に移される。第3コンベアベルト31は、この一列分の食品100がトレイ110に移されると、トレイ110を前記の食品100の一列分の長さよりもわずかに長い距離だけトレイ110を移動させる。詳細には、食品搬送システム1には、第3コンベアベルト31の近傍に設けられてトレイ110に食品100が新たに導入されたか否かを検出するセンサと、第3コンベアベルト31を駆動するモーターとが設けられており、制御装置は、このセンサからトレイ110に食品100が新たに導入されたことを示す信号を受信すると、第3コンベアベルト31を前記一列分よりもわずかに長い距離だけ駆動する。
(2)食品搬送装置の詳細構造
食品搬送装置40は、食品100を把持するヘッド部41と、ヘッド部41を操作する操作部42とを備えている。
操作部42は、アーム部421と、アーム部421を支持する支持脚422とを備えている。
アーム部421は、その先端部が3次元方向に移動可能なように支持脚422に支持されている。そして、このアーム部421の先端部にヘッド部41が連結されており、ヘッド部41はアーム部421とともに水平方向および上下方向を含む3次元方向に移動可能となっている。
図3は、ヘッド部41周辺を背面側から見た概略斜視図である。図4は、ヘッド部41の正面図である。図5は、食品搬送装置40の一部を図4のV−V線の面で切断した状態の概略斜視図である。図6は、図4から後述する伸縮装置70およびガイドバー57を省略した図である。図7は、図4のVII−VII線断面図である。なお、図4および図8、図9では、図を明瞭にするために一部の部材に網掛けを行っている。
ヘッド部41は、アーム部421の先端に固定されるヘッド本体部(本体部)50と、ヘッド本体部50に保持されたリンク部60と、ヘッド本体部50に固定された伸縮装置70とを備える。また、ヘッド部41は、3つ以上の把持部90を有している。本実施形態では、ヘッド部41に、9個の把持部90が設けられている。後述するように、伸縮装置70には、ピストン72が設けられており、食品搬送装置40にはこのピストン72を駆動するためのエアポンプ200が設けられている。そして、本実施形態では、このエアポンプ200と伸縮装置70とが、請求項における駆動装置として機能し、この駆動装置つまりエアポンプ200および伸縮装置70と、リンク部60とが、請求項における距離変更機構として機能する。
以下のヘッド部41の説明では、図4に示す状態での上、下を単に上、下として説明を行う。また、図4の左右方向を単に左右方向として説明を行う。また、図4の紙面と直交する方向を前後方向として説明する。
ヘッド本体部50は、アーム部421の先端に固定された第1支持壁51を備えるとともに、第1支持壁51にそれぞれ固定された一対の第2支持壁52、52、一対の中央支持壁53、53、一対のシリンダ支持ブラケット54、54、第1ストッパ用ブラケット55および第2ストッパ用ブラケット56を備える。また、ヘッド本体部50は、第2支持壁52、52に支持された一対のガイドバー(ガイド部)57、57を備える。
第1支持壁51は、上下方向と直交して左右方向に延びる板状を有しており、その上面にアーム部421の先端部が固定されている。本実施形態では、図3に示すように、軽量化を目的として、第1支持壁51に複数の孔が形成されている。
一対の第2支持壁52、52は、それぞれ板状部材であり、第1支持壁51の左右方向の両縁部分に当該両縁部分からそれぞれ下方に延びるように固定されている。本実施形態では、各第2支持壁51にも、軽量化のための孔がそれぞれ形成されている。
一対の中央支持壁53、53は、それぞれ左右方向および上下方向に延びる板状部材であり、前後方向に所定の間隔をあけて互いに平行に並んでいる。各中央支持壁53は、第1支持壁51の左右方向の中央部分からそれぞれ下方に延びている。
一対のシリンダ支持ブラケット54、54は、伸縮装置70の後述するシリンダ(駆動装置本体部)71を支持するための部材である。これらシリンダ支持ブラケット54、54は、左右方向について互いに離間した位置において第1支持壁51に固定されている。各シリンダ支持ブラケット54は、それぞれ第1支持壁51の下面から下方に延びる支持用延出壁54aを備えており、これら支持用延出壁54aにシリンダ71が固定されている。
第1ストッパ用ブラケット55は、後述する第1ストッパ用ボルト(拡大側ストッパ)81を保持するための部材である。第1ストッパ用ブラケット55は、第1支持壁51の左端寄りの部分において第1支持壁51に固定されている。
第1ストッパ用ブラケット55は、第1支持壁51の下面から下方に延びる第1ストッパ用延出壁55aを備えている。第1ストッパ用延出壁55aは、前後方向に延びる板状を有している。第1ストッパ用延出壁55aの下端付近には、これを左右方向に貫通するボルト孔55b(以下、適宜、第1ストッパ用ボルト孔55bという)が形成されている。
第1ストッパ用ボルト81は、所定の方向に延びるボルトであり、第1ストッパ用ボルト孔55bに左右方向に延びる姿勢で螺合している。第1ストッパ用ボルト81は、頭部81aを有しており、この頭部81aが第1ストッパ用延出壁55aよりも右側に位置するように取り付けられている。なお、本実施形態では、第1ストッパ用ボルト81のうち第1ストッパ用延出壁55aよりも左側の部分にナットが螺合されている。
第2ストッパ用ブラケット56は、後述する第2ストッパ用ボルト(縮小側ストッパ)82を保持するための部材である。第2ストッパ用ブラケット56は、第1支持壁51の右端寄りの部分において第1支持壁51に固定されている。
第2ストッパ用ブラケット56は、第1支持壁51の下面から下方に延びる第2ストッパ用延出壁56aを備えている。第2ストッパ用延出壁56aは、前後方向に延びる板状を有している。第2ストッパ用延出壁56aの下端付近には、これを左右方向に貫通するボルト孔56b(以下、適宜、第2ストッパ用ボルト孔56bという)が形成されている。
第2ストッパ用ボルト82は、所定の方向に延びるボルトであり、第2ストッパ用ボルト孔56bに左右方向に延びる姿勢で螺合している。第2ストッパ用ボルト82は、頭部82aを有しており、この頭部82aが第2ストッパ用延出壁56aよりも左側に位置するように取り付けられている。なお、本実施形態では、第2ストッパ用ボルト82のうち第2ストッパ用延出壁56aよりも右側の部分にナットが螺合されている。
一対のガイドバー57、57は、それぞれ左右方向に延びる円柱部材である。これらガイドバー57、57は、前後方向に所定の間隔をあけて互いに平行に並んでいる。各ガイドバー57は、その左右方向の両端部が各第2支持壁52にそれぞれ固定されることで、これら第2支持壁52に支持されており、第2支持壁52間にわたって左右方向に延びている。
各中央支持壁53には、これを左右方向に貫通する貫通孔53aがそれぞれ形成されており、各ガイドバー57、57はこれら貫通孔53a内に挿通されている。詳細には、前側のガイドバー57は前側の中央支持壁53の貫通孔53aに挿通されており、後側のガイドバー57は後側の中央支持壁53の貫通孔53aに挿通されている。
図6等に示すように、リンク部60は、左右方向に等間隔に配置されて前後方向に延びる複数の支持軸69と、これら支持軸69にそれぞれ連結された複数の第1リンクアーム61と複数の第2リンクアーム62とを備える。
各支持軸69は、前後方向に延びる円柱状を有する。
各第1リンクアーム61は、前後方向と直交する方向に延びる板状を有し、左右方向に互いに平行に並んでいる。各第2リンクアーム62も、前後方向と直交する方向に延びる板状を有し、左右方向に互いに平行に並んでいる。第2リンクアーム62と第1リンクアーム61とは互いに交差するように並んでおり、本実施形態では、隣接する支持軸69間において、第1リンクアーム61と第2リンクアーム62とによって隣接する支持軸69を2つの頂点とするひし形の格子が区画されている。そして、互いに隣接する第1リンクアーム61と第2リンクアーム62とは、その交差点であってひし形の頂点を構成する部分(支持軸69が位置する部分とは異なる2つの頂点)において連結軸68によって互いに連結されている。連結軸68は、前後方向に延びる円柱状を有する。
詳細には、第1リンクアーム61は、左右両端にそれぞれ位置する2つの端部第1リンクアーム611と、これらを除く複数の中央第1リンクアーム612であって互いに同じ構造を有する複数の中央第1リンクアーム612とを含む。2つの端部第1リンクアーム611の長手方向の寸法は、中央第1リンクアーム612の長手方向の寸法のおよそ半分に設定されている。
同様に、第2リンクアーム62も、左右両端にそれぞれ位置する2つの端部第2リンクアーム621と、これらを除く複数の中央第2リンクアーム622であって互いに同じ構造を有する複数の中央第1リンクアーム622とを含む。2つの端部第2リンクアーム621の長手方向の寸法は、中央第2リンクアーム622の長手方向の寸法のおよそ半分に設定されている。
各中央第1リンクアーム612の長手方向の寸法と各中央第2リンクアーム622の長手方向の寸法とは同じ値に設定されている。また、端部第1リンクアーム611の長手方向の寸法と端部第2リンクアーム621の長手方向の寸法とは同じ値に設定されている。
中央第1リンクアーム612と中央第2リンクアーム622とは、それぞれの長手方向の中央において、支持軸69を介して、支持軸69を中心に回動可能に、詳細には、支持軸69の前後方向に延びる中心軸まわりに回動可能に、連結されている。具体的には、中央第1リンクアーム612の長手方向の中央と中央第2リンクアーム622の長手方向の中央とには、それぞれこれらを前後方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に共通の支持軸69が挿通されることで、互いに相対的に回動可能に連結されている。
また、各中央第1リンクアーム612の長手方向の両端は、右側に隣接する中央第2リンクアーム622の長手方向の一方側の端部と左側に隣接する中央第2リンクアーム622の長手方向の他方側の端部とに、連結軸68を介して、連結軸68の前後方向に延びる中心軸まわりに回動可能に連結されている。具体的には、互いに連結される各リンクアーム612、622の端部には、それぞれこれらを前後方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に共通の連結軸68が挿通されることで、互いに相対的に回動可能に連結されている。
図6の例では、一つの中央第1リンクアーム612の上側の端部は、これの左側に隣接する中央第2リンクアーム622の上側の端部に、連結軸68を介して連結され、一つの中央第1リンクアーム612の下側の端部は、これの右側に隣接する中央第2リンクアーム622の下側の端部に、連結軸68を介して連結されている。
一方、右端に位置する端部第1リンクアーム611と、右端に位置する端部第2リンクアーム621とは、その長手方向の端部において支持軸69を介して、この支持軸69を中心に回動可能に連結されている。また、右端に位置する端部第1リンクアーム611と、これの左隣りの中央第2リンクアーム622とは、その長手方向の端部において、連結軸68を介して、この連結軸68を中心に回動可能に連結されており、右端に位置する端部第2リンクアーム621と、これの左隣りの中央第1リンクアーム612とは、その長手方向の端部において、連結軸68を介して、この連結軸68を中心に回動可能に連結されている。
図6の例では、右端に位置する端部第1リンクアーム611の下端と右端に位置する端部第2リンクアーム621の上端とに、支持軸69が共通して挿通されることで、これらリンクアーム611、621が互いに連結されている。また、右端に位置する端部第1リンクアーム611の上端とその左隣の中央第2リンクアーム622の上端とに、連結軸68が共通して挿通されることで、これらリンクアーム611、622が互いに連結されている。また、右端に位置する端部第2リンクアーム621の下端と、左隣の中央第1リンクアーム611の下端とに、連結軸68が共通して挿通されることで、これらリンクアーム621、611とが連結されている。
同様に、左端に位置する端部第1リンクアーム611と、左端に位置する端部第2リンクアーム621とは、その長手方向の端部において支持軸69を介して、この支持軸69を中心に回動可能に連結されている。また、左端に位置する端部第1リンクアーム611と、これの右隣りの中央第2リンクアーム622とは、その長手方向の端部において、連結軸68を介して、この連結軸68を中心に回動可能に連結されており、左端に位置する端部第2リンクアーム621と、これの右隣りの中央第1リンクアーム612とは、その長手方向の端部において、連結軸68を介して、この連結軸68を中心に回動可能に連結されている。
図6の例では、左端に位置する端部第1リンクアーム611の上端と左端に位置する端部第2リンクアーム621の下端とに、支持軸69が共通して挿通されることで、これらリンクアーム611、621が互いに連結されている。また、左端に位置する端部第1リンクアーム611の下端とその右隣の中央第2リンクアーム622の下端とに、連結軸68が共通して挿通されることで、これらリンクアーム611、622が互いに連結されている。また、左端に位置する端部第2リンクアーム621の上端と、右隣の中央第1リンクアーム611の上端とに、連結軸68が共通して挿通されることで、これらリンクアーム621、611とが連結されている。
このように構成されることで、リンク部60に左右方向の力が加えられると、各リンクアーム61、62が支持軸69および連結軸68を中心に回動して(これら軸68、69の前後方向に延びる中心軸回りに回動して)、リンク部60全体が左右方向に伸縮する。そして、全ての支持軸69どうしの距離が同じ量だけ変化する。
ここで、各中央支持壁53には、それぞれ、これを前後方向に貫通する軸保持用孔53bが形成されている。一つの支持軸69である第1支持軸69Aは、これら2つの軸保持用孔53bに挿通されてこれに保持されている。本実施形態では、左右方向の中央に位置する支持軸69が軸保持用孔53b内に挿通されている。軸保持用孔53bの穴径と支持軸69の外径とはほぼ同等であり、支持軸69は軸保持用孔53bにおいて左右方向に移動できないように保持されている。従って、本実施形態では、リンク部60は、この左右方向の中央に位置する第1支持軸69Aを中心として左右方向に伸縮する。
各把持部90は、食品100をそれぞれ把持する部分である。
把持部90は、左右方向に1列状に配置されている。各把持部90は、それぞれ、食品100を挟持する一対の挟持片91、91と、これを支持するブロック体92とを備えている。
一対の挟持片91、91は、ブロック体92から下方に延びる形状を有し、前後方向に対向する姿勢でブロック体92に支持されている。また、一対の挟持片91、91は、その各先端(下端)が互いに接離する方向に移動するようにブロック体92に支持されている。
把持部90は、図10に示すように、一対の挟持片91、91が、鎖線に示すように前後方向に開いた状態(挟持片91どうしが互いに離れる方向に移動した状態)から実線に示すように閉じた状態(挟持片91どうしが互いに近接する方向に移動した状態)になることで食品100の包装部材102の上端を挟持する。また、把持部90は、一対の挟持片91、91が食品100を挟持している状態で開いた状態になることで食品100を離す。本実施形態では、一対の挟持片91、91は包装部材102の上端のみを挟持する。
挟持片91は例えばエアにより駆動されて開いた状態と閉じた状態とに切り替えられるようになっており、各ブロック体92には、挟持片91のこの状態の切り替えを実現するための機構と、エアを導入するための導入口92aとが設けられている。
各把持部90は、それぞれ支持軸69に連結されている。本実施形態では、全ての支持軸69にそれぞれ一つずつ把持部90が連結されている。
具体的には、第1支持軸69Aを除く他の支持軸69の前後方向の両端には、この両端からそれぞれ下方に延びる把持部用支持壁47、47が固定されている。つまり、支持軸69は、各リンクアーム61、62を貫通して前後方向に突出しており、この突出部分に把持部用支持壁47が固定されている。
また、ヘッド本体部50には、上下方向と直交する方向に延びる板状の複数の中間接続部材48が設けられている。これら中間接続部材48は、それぞれ、同じ支持軸69に固定された2つの把持部用支持壁47の下面にわたって延びてこれに固定されているとともに、一対の中央支持壁53の下面にわたって延びてこれに固定されている。そして、各把持部90は、これら中間接続部材48にそれぞれ連結されている。
各把持部用支持壁47には、これを左右方向に貫通するガイド用孔47aがそれぞれ形成されている。これらガイド用孔47aは、ガイドバー57が挿通される孔であり、左右方向に並ぶ全ての把持部用支持壁47のガイド用孔47aに共通してガイドバー57が挿通されている。具体的には、リンクアーム61、62よりも前側において左右方向に並ぶ各把持部用支持壁47のガイド用孔47aには、前側に位置するガイドバー57が共通して挿通されている。そして、リンクアーム61、62よりも後側において左右方向に並ぶ各把持部用支持壁47のガイド用孔47aには、後側に位置するガイドバー57が共通して挿通されている。
伸縮装置70は、シリンダ(駆動装置本体部)71と、シリンダ71に左右方向に移動可能に保持されたピストン(移動部材)72とを有する。シリンダ71は、左右方向に延びる円筒状を有している。ピストン72は、シリンダ71を左右方向に貫通するようにシリンダ71に挿通されている。伸縮装置70は、シリンダ71の両端が、各支持用延出壁54aに固定されることでヘッド本体部50に保持されている。
本実施形態では、シリンダ71はいわゆるエアシリンダであって、ピストン72はエアにより駆動される。具体的には、図1に示すように、本実施形態では、食品搬送装置40にエアポンプ200が設けられており、このエアポンプ200からシリンダ71にエアが供給される。なお、エアポンプ200とシリンダ71との間のエアの供給経路の図示は省略している。
例えば、シリンダ71内に左右方向に並ぶ二つの空気室が左右方向に移動可能な隔壁(不図示)により区画されており、この隔壁にピストン72が固定されている。シリンダ71には各空気室にエアを送り込むための導入部が形成されている。そして、右側の空気室にエアが送り込まれることでピストン72は左側に移動し、左側の空気室にエアが送り込まれることでピストン72は右側に移動する。
図7に示すように、ピストン72は、その左端部付近において、第1支持軸69Aよりも左側に位置する支持軸69である第2支持軸69Bに連結されている。具体的には、ピストン72の左端部には、これを前後方向に貫通する貫通孔72aが形成されており、この貫通孔72aに第2支持軸69Bが挿通された状態で固定されている。本実施形態では、第2支持軸69Bは、左端から2番目の支持軸69に設定されており、第1支持軸69Aと第2支持軸69Bとの間には2本の支持軸69が配置されている。
このように、ピストン72が第1支持軸69Aよりも左側の第2支持軸69Bに連結されていることで、本実施形態では、ピストン72が左側に移動して第2支持軸69Bが第1支持軸69Aから離間する方向に移動すると、リンク部60は延びて支持軸69どうしの間の距離が長くなる。一方、ピストン72が右側に移動して第2支持軸69Bが第1支持軸69Aに近づく方向に移動すると、リンク部60は縮み支持軸69どうしの間の距離が長くなる。
ここで、前記のように、本実施形態では、各把持部用支持壁47にガイドバー57が挿通されている。これに伴い、リンク部60の伸縮時において、各把持部用支持壁47はこのガイドバー57に沿って左右方向に摺動する。つまり、本実施形態では、各把持部用支持壁47およびこれに連結される把持部90、さらに、各把持部用支持壁47に連結される支持軸69および支持軸69が連結された各リンクアーム61、62は、ガイドバー57によって左右方向に移動可能に保持されており、ガイドバー57に沿って左右方向に移動する。
本実施形態では、ピストン72の移動量ひいては支持軸69どうしの間の距離の変更量が、第1ストッパ用ボルト81と第2ストッパ用ボルト82とにより決定されるようになっている。
具体的には、シリンダ71およびピストン72は、第1ストッパ用ボルト81と第2ストッパ用ボルト82との間に配置されている。また、左右方向から見て、第1ストッパ用ボルト81の頭部81aはピストン72の左側の端部と重なる位置に配置されており、第2ストッパ用ボルト82の頭部82aはピストン72の右側の端部と重なる位置に配置されている。この構成により、ピストン72は、第1ストッパ用ボルト81の頭部81aと当接することでその左側への移動が停止され、第2ストッパ用ボルト82の頭部82aと当接することでその右側への移動が停止される。
そして、本実施形態では、エアにより駆動されることで、ピストン72の位置が、第1ストッパ用ボルト81の頭部81aと当接する位置と、ピストン72が第2ストッパ用ボルト82の頭部82aと当接する位置とに切り替えられる。
ここで、前記のように、本実施形態では、各ストッパ用ボルト81、82は各ストッパ用ボルト孔55b、56bに螺合することで固定されている。従って、これらの螺合位置を変更することで、ピストン72の移動量を容易に変更することができる。
ヘッド部41には、さらに、当接バー46が設けられている。
当接バー46は、左右方向に延びる円柱状を有する。当接バー46は、左右方向について、第1支持壁51と同程度の長さを有している。
当接バー46は、その左右方向の中央部分から上方に延びる当接バー支持部46aを介して、左右中央に配置された把持部90のブロック体92に固定されている。
当接バー46は、挟持片91よりも下方に配置されている。また、当接バー46は、挟持片91から前後方向に離間した位置(後方に離間した位置)であって、各把持部90に把持された食品100の側面に当接可能な位置に配置されている。
(3)食品搬送装置の動作
次に、以上のように構成された本実施形態の食品搬送装置40の動作について説明する。ヘッド部41、アーム部421、および、エアポンプ200は、制御装置によってその駆動が制御される。
まず、予め設定された数(本実施形態では9個)以上の食品受容部23内にそれぞれ食品100が導入されたことがセンサ等によって検知されると、ヘッド部41とアーム部421とは、各食品100の上方に各挟持片91がそれぞれ配置されるように駆動される。以下では、この予め設定された数を規定数という。
次に、各挟持片91がそれぞれ食品100を挟持するように駆動される。本実施形態では、各挟持片91が全て同時に動かされ、複数の食品100が挟持片91によって一括して同時に挟持される。
挟持片91が食品100を挟持すると、制御装置は、アーム部421を動かしてトレイ110に向けて食品100を移動させる。このとき、本実施形態では、当接バー46が食品100の側面に当接することで、食品100の揺れが抑制され、各食品100は安定して搬送される。
ここで、本実施形態では、前記のように、食品受容部23の幅(第2コンベアベルト21の移動方向の寸法)が、食品100の幅(食品受容部23内に収容された状態での食品100の第2コンベアベルト21の移動方向の寸法)よりも大きく設定されていることに伴い、規定数の食品受容部23に収容されている規定数の食品100の全体の長さ(食品100の並び方向の長さ)が、トレイ110の幅よりも長くなっている。
そこで、制御装置は、トレイ110に向けて食品100を移動させる途中に、エアポンプ200を駆動してピストン72を左右方向に移動させ、これにより、各支持軸69間ひいては各把持部90間の距離を短くする。
具体的には、各挟持片91が食品100を挟持する際には、図8に示すように、ピストン72の位置が、ピストン72と第1ストッパ用ボルト81の頭部81aとが当接して各把持部90間の距離が最も長くなる位置とされる。これに対して、各挟持片91が食品100を挟持した後は、図9に示すように、ピストン72の位置が第2ストッパ用ボルト82の頭部82aと当接する位置とされて、各把持部90間の距離が最も短くなるようにピストン72が駆動される。
このように、把持部90間の距離が短くされた後、制御装置は、トレイ110の上方において、食品100を離すように挟持片91を制御する。その後は、制御装置は、再び各把持部90間の距離が最も長くなるようにピストン72の位置を変更するとともに、ヘッド部41およびアーム部421を待機位置(食品受容部23内の食品100を挟持可能な位置)に戻す。
(4)作用等
以上のように、本実施形態によれば、食品搬送装置40によって、自動的に複数の食品100を一括して同時に搬送することができるとともに、これら食品100どうしの離間距離を一括して同じ長さ分変更することができる。
従って、複数の食品100を第2コンベアベルト21からトレイ110に移動させる作業、および、トレイ110に食品100を収容するときに食品100の間隔を調整する作業を行うための作業者が不要になる。また、食品100を一つずつトレイ110に収容する場合およびこの収容時に各食品100の間隔を一つずつ調整する場合に比べて、作業効率を格段に高めることができる。
特に、第2コンベアベルト21上では比較的広く設定されていた複数の食品100どうしの間隔を小さくしながら、これら食品100をトレイ110に導入することができるため、トレイ110内のスペースをより有効に利用することができる。つまり、より多くの食品100を1つのトレイ110内に収容することが可能となり、トレイ110を介した食品100の搬送効率を高めることができる。
また、本実施形態では、2つのリンクアーム61、62を利用して各把持部90どうしの距離を一括して同じ量だけ変更するように構成されており、簡単な構成でこの変更を実現することができる。
また、本実施形態では、ガイドバー57が設けられて、各把持部90、各支持軸69および各リンクアーム61、62が左右方向に移動可能にガイドバー57に保持されている。従って、これら把持部90、支持軸69および各リンクアーム61、62を安定して左右方向に移動させることができる。
また、本実施形態では、第1ストッパ用ボルト81、第2ストッパ用ボルト82が設けられて、これらストッパ用ボルト81、82と当接させることでピストン72の左右方向の移動量が規定されるようになっており、簡単な構成で、ピストン72を適切な量だけ移動させることができる。
また、本実施形態では、当接バー46が設けられて、当接バー46が把持部90に把持された各食品100の側面に当接するように構成されている。そのため、食品100の移動時に、食品100が大きく揺れるのを防止して食品100を適切に搬送することができる。
(5)変形例
前記実施形態では、左右方向の中央に位置する第1支持軸69Aが、ヘッド本体部50の中央支持壁53に対して左右方向に相対移動不能に支持された場合、および、左端から2番目に位置する第2支持軸69Bがピストン72に連結された場合について説明したが、ヘッド本体部50に左右方向に相対移動不能に固定される支持軸69、ピストン72に連結される支持軸69の具体的な位置はこれらに限らない。
また、ピストン72を移動させるための駆動源はエアに限らない。
また、前記実施形態では、ピストン72の各端部に各ストッパ用ボルト81、82が当接することでピストン72の移動が規制される場合について説明したが、ピストン72の各端部に当接する部材はボルトに限らず他の部材であってもよい。ただし、前記のように、各ストッパ用ボルト81、82を用いれば、容易に、ピストン72の移動量を変更することができる。また、各ストッパ用ボルト81、82と当接する部分はピストン72の端部に限らない。例えば、ピストン72の左右方向の途中部に外側に突出する突起を設け、この突起をストッパ用ボルト81、82等の被当接部材と当接させるようにしてもよい。
また、食品搬送装置40が適用される対象は、前記のように構成された食品搬送システム1に限らない。例えば、所定のトレイから他のトレイに食品100どうしの間隔を変更しながら移送する際等に、この食品搬送装置40を用いるようにしてもよい。また、食品搬送装置40による搬送前の食品100の間隔が、食品100の種類等によって変更されるようなシステムに適用されてもよい。この場合にも、本発明の食品搬送装置40によれば搬送前の食品100の間隔に応じて把持部90間の距離を変更することができる。
1 食品搬送システム
4 食品搬送装置
46 当接バー
50 ヘッド本体部(本体部)
57 ガイドバー(ガイド部)
60 リンク部
61 第1リンクアーム
62 第2リンクアーム
68 連結軸
69 支持軸
69A 第1支持軸
69B 第2支持軸
70 伸縮装置(駆動装置)
71 シリンダ(駆動装置本体部)
72 ピストン(移動部材)
81 第1ストッパ用ボルト(拡大側ストッパ)
82 第2ストッパ用ボルト(縮小側ストッパ)
90 把持部
100 食品
200 エアポンプ(駆動装置)

Claims (4)

  1. 所定の領域に所定の方向に沿うように配列された複数の食品を他の領域に搬送する食品搬送装置であって、
    上下方向および水平方向に移動可能な本体部と、
    前記本体部に保持されて、左右方向に並び複数の食品をそれぞれ個別に把持可能な3つ以上の把持部と、
    前記本体部に保持されて、隣接する前記把持部間の距離を一括して変更可能な距離変更機構とを備え、
    前記距離変更機構は、左右方向に並ぶ複数の第1リンクアームと、各第1リンクアームとそれぞれ交差するように設けられた複数の第2リンクアームと、前記第1リンクアームと前記第2リンクアームの各交差位置に設けられた複数の支持軸と、前記各支持軸を中心に前記第1リンクアームおよび前記第2リンクアームが一括して回動してこれら第1リンクアームと第2リンクアームとの交差角度が一括して変更されるように両リンクアームを駆動し、この駆動に応じて前記複数の支持軸の左右方向の間隔を変更する駆動装置とを有し、
    前記複数の把持部は、前記各支持軸と一体に左右方向に移動可能なように取り付けられており、
    前記複数の支持軸のうち左右方向の中央部に位置する第1支持軸は、前記本体部に対して左右方向に相体移動不能に固定されており、
    前記駆動装置は、前記本体部に対して左右方向に相体移動不能に固定された駆動装置本体部と、前記第1支持軸とは異なる前記支持軸である第2支持軸に連結された状態で左右方向に移動可能に前記駆動装置本体部に支持された移動部材とを備え、前記移動部材の移動に応じて前記第2支持軸が前記第1支持軸に対し接近または離間することにより、前記第1支持軸を中心に前記複数の支持軸どうしの距離が伸縮するように構成され、
    前記本体部は、前記移動部材に当接して前記第1支持軸と前記第2支持軸との離間距離が拡大する方向に前記移動部材が移動するのを規制する拡大側ストッパと、前記移動部材に当接して前記第1支持軸と前記第2支持軸との離間距離が縮小する方向に前記移動部材が移動するのを規制する縮小側ストッパとを備え、
    前記駆動装置は、前記複数の食品を把持する前に、前記移動部材を前記拡大側ストッパに当接するまで移動させることにより前記各把持部間の距離を最長とし、前記複数の食品を把持した後に、前記移動部材を前記縮小側ストッパに当接するまで移動させることにより前記各把持部間の距離を最短とすることを特徴とする食品搬送装置。
  2. 請求項1に記載の食品搬送装置において、
    前記各第1リンクアームと前記各第2リンクアームとは、前後方向から見て、隣接する2つの前記支持軸間の領域にこれら支持軸を頂点とするひし形の格子が区画されるように交差しているとともに、当該格子の前記支持軸以外の頂点に設けられた前後方向に延びる連結軸によって当該連結軸を中心に相対的に回動するように連結されていることを特徴とする食品搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載の食品搬送装置において、
    前記本体部は、左右方向に延びる形状を有するガイド部を備え、
    前記各把持部は、前記本体部によって前記ガイド部に沿って左右方向に移動可能に保持されていることを特徴とする食品搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の食品搬送装置において、
    前記本体部に保持されて、左右方向に延びる形状を有し前記各把持部に把持された各食品の側面に当接可能な当接バーをさらに備えることを特徴とする食品搬送装置。
JP2017173861A 2017-09-11 2017-09-11 食品搬送装置 Active JP6496791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017173861A JP6496791B2 (ja) 2017-09-11 2017-09-11 食品搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017173861A JP6496791B2 (ja) 2017-09-11 2017-09-11 食品搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019048699A JP2019048699A (ja) 2019-03-28
JP6496791B2 true JP6496791B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=65905644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017173861A Active JP6496791B2 (ja) 2017-09-11 2017-09-11 食品搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6496791B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7119423B2 (ja) * 2017-02-28 2022-08-17 富士電機株式会社 把持機構
JP6836282B2 (ja) * 2019-06-03 2021-02-24 スキューズ株式会社 物品挟持方法、物品挟持装置及び物品移載装置
CN112678502B (zh) * 2020-12-14 2022-08-23 广东智源机器人科技有限公司 供料装置及自动烹饪设备

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0754179Y2 (ja) * 1988-12-23 1995-12-13 トーヨーカネツ株式会社 物品の移載装置
JPH02276718A (ja) * 1989-04-18 1990-11-13 Masahiro Ogiwara きのこ栽培瓶の取出装置
JPH0853108A (ja) * 1994-08-10 1996-02-27 Hitachi Zosen Corp 青果物の自動箱詰め設備
JP2010274388A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Sharp Corp 配列ピッチ変換装置及び配列ピッチ変換方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019048699A (ja) 2019-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6496791B2 (ja) 食品搬送装置
CA2762812C (en) Gripping head for a robot or manipulator of a cartoning machine
KR102137192B1 (ko) 식품의 투입 장치
JP2020142829A (ja) 物品搬送装置
JP6360645B2 (ja) 物品の整列収納方法及び整列収納装置
US9731848B2 (en) Bread conveying apparatus
KR102487271B1 (ko) 상자 담기 장치
KR20190055217A (ko) 식품 지지 장치
JP6050346B2 (ja) 卵を搬送するための装置および方法
CN109153514B (zh) 食品填装装置
WO2019009290A1 (ja) ロボットシステム及び包装システム
JP6422220B2 (ja) 吸着装置
JP2020521682A (ja) 卵のような丸い物品用の包装装置
JP6470825B1 (ja) 配置機構及びロボットシステム
JP6726699B2 (ja) 食品の箱詰め装置
JP6796121B2 (ja) 食品搬送機構及びロボット
JP6902430B2 (ja) パレタイザハンド
JP5627120B2 (ja) 物品搬送装置
JP6938039B2 (ja) 物品搬送装置
US20140298759A1 (en) Packaging assembly
JP7349700B2 (ja) 移送装置および移送方法
JP7131822B2 (ja) 物品搬送装置
JP7118687B2 (ja) コンベアシステム
JP2018172185A (ja) 食品配列装置
JP2023173669A (ja) ロボットアームの制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6496791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150