JP7118668B2 - 往復動式圧縮機 - Google Patents

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Description

本開示は、往復運動を用いて圧縮気体を生成可能な少なくとも1つの気筒を有する往復動式圧縮機に関する。
シリンダ内のピストンの往復運動によって、シリンダ及びピストンによって規定される圧縮室に導入された流体を圧縮可能な往復動式圧縮機が知られている。このような往復動式圧縮機では、例えばエンジンや電動機(モータ)などの動力源から入力される回転運動を、クランクケースに収容されたクランク機構によってピストンの往復運動に変換することで、流体の圧縮が行われる。
クランク機構を構成するクランク軸のような回転軸にはフライホイールプーリが連結されており、当該フライホイールプーリに対して駆動ベルト等を介して動力源の出力が入力される。このようなフライホイールプーリを用いた圧縮機では、フライホイールプーリに径方向に沿って延在するブレードを設けることで、フライホイールプーリが回転駆動された際に圧縮機本体に向かう冷却風を発生させる冷却構造を有するものがある。
例えば特許文献1には、低圧側気筒及び高圧側気筒を備える二段空冷往復圧縮機において、フライホイールプーリに含まれる軸流ファンによって発生させた冷却風によって、低圧側気筒及び高圧側気筒の間に設けられた中間冷却器を冷却する構造が開示されている。
特開平09-264253号公報
フライホイールプーリを用いた冷却構造では、開放された空間でフライホイールプーリからの冷却風が冷却対象に衝突するため、冷却風の大部分が周囲に分散してしまう。特に上記特許文献1では、中間冷却器が冷却風に対して略垂直に配置されているため、このような冷却風の分散が生じやすい。そのため、十分な冷却量を得るためには冷却風の風量を増加させる必要があり、エネルギ消費が増えてしまう。
本発明の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、フライホイールプーリを利用した冷却構造を採用した際に、冷却風を効率的に利用することで優れた冷却性能を発揮可能な往復動式圧縮機を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る往復動式圧縮機は上記課題を解決するために、
回転軸の回転運動が変換された往復運動によって圧縮気体を生成可能な少なくとも1つの気筒を有する圧縮機本体と、
前記回転軸とともに駆動された際に前記圧縮機本体に対向する送風面を形成可能なフライホイールプーリと、
前記フライホイールプーリの前記送風面に対向する冷却風入口と前記圧縮機本体の一部である被冷却部に対向する冷却風出口とを連通するように構成された冷却通路と、
を備える。
上記(1)の構成によれば、往復動式圧縮機の圧縮機本体の一部である被冷却部に対して、冷却通路を介して、フライホイールプーリからの冷却風が送られる。被冷却部では、冷却通路によって整流された冷却風が供給されるため、冷却風の周囲への無駄な分散が少なく、良好な冷却性能が得られる。
(2)幾つかの実施形態では上記(1)の構成において、
前記冷却風入口は前記冷却風出口より広い開口面積を有する。
上記(2)の構成によれば、冷却風入口は前記冷却風出口より広い開口面積を有するため、冷却通路に導入された冷却風は下流側に向かって流速が増加する。これにより、冷却風出口から被冷却部に対して強力な冷却風を供給できるため、良好な冷却性能が得られる。
(3)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の構成において、
前記被冷却部は放熱フィンを有する。
上記(3)の構成によれば、被冷却部は放熱フィンを有することにより、冷却通路から供給される冷却風との熱接触面積が増加するため、良好な冷却性能が得られる。
(4)幾つかの実施形態では上記(1)から(3)のいずれか1構成において、
前記少なくとも1つの気筒は、低圧側気筒と、前記低圧側気筒で生成された圧縮気体を更に圧縮可能な高圧側気筒と、を含み、
前記圧縮機本体は、前記低圧側気筒及び前記高圧側気筒の間に配置される中間冷却器を備え、
前記被冷却部は、前記低圧側気筒、前記高圧側気筒又は前記中間冷却器の少なくとも一つを含む。
上記(4)の構成によれば、低圧側気筒、高圧側気筒及び中間冷却器を備える多段式圧縮機では、低圧側気筒、高圧側気筒又は中間冷却器の少なくとも一つを好適に冷却できる。
(5)幾つかの実施形態では上記(4)の構成において、
前記被冷却部は前記高圧側気筒である。
上記(5)の構成によれば、運転時の発熱量が最も大きな高圧側気筒を好適に冷却できる。
(6)幾つかの実施形態では上記(4)又は(5)の構成において、
前記中間冷却器は前記冷却通路の壁面を構成する。
上記(6)の構成によれば、冷却通路の壁面を構成するように中間冷却器を配置することで、コンパクトな装置構成で上述の作用効果が享受できる。この場合、被冷却部に加えて中間冷却器も同時に冷却できる点でも有利である。
(7)幾つかの実施形態では上記(6)の構成において、
前記中間冷却器は前記送風面に対して斜めに配置される。
上記(7)の構成によれば、冷却通路の壁面を構成するように中間冷却器を配置された場合に、中間冷却器はフライホイールプーリの送風面に対して斜めに配置される。これにより、フライホイールプーリからの冷却風を中間冷却器の受面によって被冷却部に向かうように整流でき、より良好な冷却能力が得られる。
(8)幾つかの実施形態では上記(4)から(7)のいずれか1構成において、
前記冷却風通路の下流側には、前記低圧側気筒、前記高圧側気筒又は前記中間冷却器のいずれか2つを連通する配管が配置される。
上記(8)の構成によれば、冷却風通路を通過した冷却風によって、フライホイールプーリから見て高圧側気筒の背面側に配置された配管を冷却できるので、より良好な冷却性能が得られる。
(9)幾つかの実施形態では上記(4)から(8)のいずれか1構成において、
前記低圧側気筒は前記高圧側気筒及び前記中間冷却器によって囲まれるように前記冷却通路内に配置される。
上記(9)の構成によれば、冷却通路内に低圧側気筒を配置することで、冷却通路を流れる冷却風によって低圧側気筒も高圧側気筒とともに冷却できる。これにより、コンパクトな装置構成ながらも、より良好な冷却性能が得られる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、フライホイールプーリを利用した冷却構造を採用した際に、冷却風を効率的に利用することで優れた冷却性能を発揮可能な往復動式圧縮機を提供できる。
本発明の一実施形態に係る往復動式圧縮機の外観を示す斜視図である。 図2は図1のA-A断面図である。 図1の往復動式圧縮機における流体の流れを概略的に示す模式図である。 図1の往復動式圧縮機の上方側から冷却風通路を概略的に示す模式図である。 図1の変形例である。 図5の往復動式圧縮機における流体の流れを概略的に示す模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る往復動式圧縮機(以下、適宜「圧縮機」と称する)1の外観を示す斜視図であり、図2は図1のA-A断面図であり、図3は図1の圧縮機1における流体の流れを概略的に示す模式図である。
圧縮機1はシリンダ内のピストンの往復運動によって流体を圧縮可能な少なくとも1つの気筒2を有する往復動式圧縮機である。圧縮機1の圧縮対象となる流体は、例えば空気などの気体であり、吸気菅4から取り込まれる。本実施形態では、圧縮機1はブースター圧縮機であり、吸気菅4には、予め大気圧より高圧になるように加圧された圧縮気体が供給される。
尚、以下の説明では圧縮機1がオイルフリー式である場合について述べるが、特段の記載がない限りにおいて、油潤滑式にも適用可能である。
圧縮機1は、少なくとも1つの気筒2を有する。本実施形態では、圧縮機1は複数の気筒2を有する。複数の気筒2は、低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3と、高圧側気筒2HPと、を含む。圧縮機1は多段圧縮型であり、図3に示されるように、吸気菅から供給される圧縮気体(圧力P0)は、上流側に配置された低圧側気筒LP1、LP2、LP3に分岐されてそれぞれ圧力P1(>P0)に加圧される。低圧側気筒LP1、LP2、LP3から吐出された圧力P1の圧縮気体は、中間冷却器82で冷却された後、高圧側気筒HPで圧力P2(>P1)に更に加圧される。
尚、本実施形態では、圧縮機1が3つの低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3と、1つの高圧側気筒2HPとを備える場合について説明するが、低圧側気筒及び高圧側気筒の数は適宜変更可能である。
各気筒2は、外部に配置されたエンジンや電動機(モータ)などの動力源から入力される動力によって駆動される。このような動力源からの動力は、図1に示されるように、圧縮機1の背面側に設けられたフライホイールプーリ6を介して入力される。フライホイールプーリ6は、動力源の出力軸と駆動ベルト(不図示)を介して接続されている。
フライホイールプーリ6は、径方向に沿って延在する少なくとも一つのブレードを有しており、動力源によって回転駆動されると、当該ブレードによって圧縮機1に対して流れる冷却風8を形成可能なシロッコファンとして機能するように構成されている。尚、冷却風8の流れ方向は逆でもよい。
動力源によってフライホイールプーリ6が回転駆動されると、当該回転運動はクランクケース10に収容されたクランク機構12によって往復運動に変換され、各気筒2に伝達される。図2に示されるように、クランク機構12はフライホイールプーリ6に連結される回転軸であるクランク軸14を有する。
クランク軸14は、クランクケース10に対して回転可能に支持されるメインジャーナル16と、各気筒2に対応する複数のクランクピン18と、を備える。具体的には、複数のクランクピン18は、低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3に対応するクランクピン18a、18b、18cと、高圧側気筒HPに対応するクランクピン18dとを含む。
クランク軸14は、クランクピン18a、18b、18cが設けられた第1ジャーナル部材20と、クランクピン18dが設けられた第2ジャーナル部材22とが、互いに結合されることで構成されている。第2ジャーナル部材22は、第1ジャーナル部材20の先端が軸方向に挿入可能な挿入穴24を有する。第2ジャーナル部材22の挿入穴24の内壁又は第1ジャーナル部材20の外表面の少なくとも一方には、キー溝(不図示)が設けられている。キー溝にはキー部材が挿入されることで、第1ジャーナル部材20及び第2ジャーナル部材22が互いに固定可能に構成されている。
このようにクランク軸14を、互いに独立した第1ジャーナル部材20及び第2ジャーナル部材22を結合して構成することで、クランクピン18a、18b、18cと、クランクピン18dとのストローク径を異ならしめることができる。本実施形態では、第2ジャーナル部材22に設けられたクランクピン18dは、第1ジャーナル部材20に設けられたクランクピン18a、18b、18cより大きなストロール径を有するように構成されている。
低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3に対応するクランクピン18a、18b、18cは、クランク軸14の周方向に沿って等位相(120度間隔)に配置される。そのため、第1ジャーナル部材20は、バランスウエイトを設けることなく単体でバランス調整が可能となっている。一方、第2ジャーナル部材22は、単一のクランクピン18dしか有さないため、バランス調整のためのバランスウエイト26が設けられている。
尚、第2ジャーナル部材22が第1ジャーナル部材20のように複数のクランクピンを有する場合には、複数のクランクピンを周方向に沿って等位相に配置することで、バランスウエイト26を省略又は縮小してもよい。また第1ジャーナル部材20が、第2ジャーナル部材22のように単一のクランクピンを有する場合には、第1ジャーナル部材20にもバランスウエイトを設けてもよい。
複数のクランクピン18a、18b、18cを有する第1ジャーナル部材20は、更に複数の部材が組み合わされることで構成されてもよい。本実施形態では、第1ジャーナル部材20は、クランクピン18cが設けられた本体部材28に対して、クランクピン18a、18bが設けられた連結部材30が組みつけられた構成を有する。連結部材30は、第1ジャーナル部材20と第2ジャーナル部材22との連結部32とは反対側から本体部材28に挿入可能となっている。
クランクピン18a、18b、18cには、3つの低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3に対応するコネクティングロッド34a、34b、34cが軸受36a、36b、36cを介して、それぞれ回動可能に取り付けられている。クランクピン18dには、高圧側気筒2HPに対応するコネクティングロッド34dが軸受36dを介して、回動可能に取り付けられている。
クランク機構12では、フライホイールプーリ6から動力が入力されると、クランク軸14の回転運動は、コネクティングロッド34a、34b、34c、34dを介して、各気筒2に伝達される。各気筒2は、略円筒形状を有するシリンダ38と、シリンダ38内に配置されたピストン40とを備える。ピストン40はコネクティングロッドの一端に接続されており、クランク軸14の回転運動はシリンダ38内のピストン40の往復運動に変換される。各気筒2では、シリンダ38及びピストン40によって規定される圧縮室42に導入された流体が、ピストン40の往復運動によって圧縮される。
尚、ピストン40は、例えばコンポジットピストン(複合樹脂ピストン)であり、不図示のピストンリング合い口を圧縮時に、理論的に洩れない位置で固定する方法が採用されている。
尚、図2では3つの低圧側気筒のうち低圧側気筒2LP1の詳細構造のみが示されているが、低圧側気筒2LP2及び2LP3も同様である。
クランクケース10の内部空間50は、低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3に対応する第1空間50aと、高圧側気筒HPに対応する第2空間50bと、に分割されている。第1空間50a及び第2空間50bは、クランクケース10の一部を構成する隔壁52によって仕切られている。隔壁52は、クランク軸14が貫通する貫通部52aを有する。
クランク軸14は、クランクケース10に対して軸受54、56によって回転可能に支持される。軸受54は、クランクケース10のうちフライホイールプーリ6側に設けられた貫通部10aに配置されており、軸受56は隔壁52の貫通部52aに設けられている。このようにクランク軸14はクランクケース10に対して2点支持されている。
クランクケース10の貫通部10aには、クランクケース10の内部空間50(第1空間50a)の外部に対する機密性を確保するためのシール部58が配置されている。また隔壁52の貫通部52aには、クランクケース10の第1空間50a及び第2空間50bの間の機密性を確保するためのシール部60が配置されている。
クランクケース10の内部空間50(第1空間50a及び第2空間50b)は、大気圧以上の圧縮気体が供給されることで、各気筒2の圧縮室(シリンダ38とピストン40とによって規定される空間)との圧力差が減少するように構成されている。すなわち圧縮機1はクランクケース加圧型の圧縮機である。このように内部空間50と圧縮室との圧力差を低減することにより、各気筒2の吸い込み行程時の負荷を抑制するとともに、高い省エネ効果が得られる。
本実施形態では図3に示されるように、吸気菅から取り込まれた流体(予め圧力P0に加圧された気体)はまずクランクケース10の第1空間50aに供給され、第1空間50aの加圧が行われる。また第1空間50aは配管51a、51b、51cを介して低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3の吸気側にそれぞれ接続されており、第1空間50aにある圧縮気体(圧力P0)が各低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3に供給されるように構成されている。
各低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3で加圧された圧縮気体(圧力P1)は、それぞれ配管53a、53b、53cを介して中間冷却器82a、82bに送られる。中間冷却器82a、82bでは低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3で加圧された圧縮気体(圧力P1)の冷却が行われ、冷却後の圧縮気体(圧力P1)は、配管55a、55bを介してクランクケース10の第2空間50bに送られ、第2空間50bの加圧に用いられる。第2空間50bは、配管57を介して高圧側気筒HPの吸気側に接続されており、第2空間50bにある圧縮気体(圧力P1)が高圧側気筒2HPに供給される。高圧側気筒2HPで加圧された圧縮気体(圧力P2)は配管59から需要先(不図示)に吐出される。
上述したように、内部空間50は隔壁52によって第1空間50a及び第2空間50bに分割されているので、第1空間50aは低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3に対応する圧力値に加圧されるとともに、第2空間50bは高圧側気筒HPに対応する圧力値に加圧される。このように圧縮機1では、内部空間50を隔壁52で分割することで、第1空間50a及び第2空間50bの加圧値を各気筒に適した値に独立に設定できる。
上述したように圧縮機1の運転時には、フライホイールプーリ6が回転駆動されると、圧縮機1に向かう冷却風8が形成される。図1に示されるように、圧縮機1は、フライホイールプーリ6の送風面に対向する位置に冷却風入口100aを有する冷却風通路100を備える。
ここで図4は図1の圧縮機1の上方側から冷却風通路100を概略的に示す模式図である。冷却風通路100は、冷却風入口100aと、冷却対象となる被冷却部に対向する冷却風出口100bと、を備える。フライホイールプーリ6からの冷却風8は、圧縮機1に衝突することにより少なからず分散されるが、このように冷却風通路100を設けることによって冷却風8が整流され、周囲への無駄な分散を抑えた効率的な冷却が可能となる。
本実施形態では、冷却風通路100の被冷却部として高圧側気筒2HPが含まれる。すなわち、冷却風出口100bは高圧側気筒2HPに対向するように配置されている。これにより、圧縮機1のうち運転時の発熱量が最も大きな高圧側気筒HPを好適に冷却できる。
この冷却風通路100では、冷却風入口100aは冷却風出口100bより広い開口面積を有する。そのため、冷却風通路100に導入された冷却風8は冷却風出口100bに向かって流速が増加する。これにより、冷却風出口100bから被冷却部に対して強力な冷却風8を供給できるため、良好な冷却性能が得られる。
冷却風通路100の少なくとも一部は、中間冷却器82a、82bによって構成される。本実施形態では特に、冷却風通路100のうち互いに対向する両側面が一対の中間冷却器82a、82bで構成されている。これにより、高圧側気筒2HPに加えて、中間冷却器82a、82bも同時に冷却できる。
冷却風通路100のうち上面はカバー部材102によって覆われている。このようにカバー部材102を配置することで、一対の中間冷却器82a、82bによって囲まれる空間が上方から閉じられ、冷却風通路100を流れる冷却風8が外部に漏れ出さないように構成されている。これにより、より良好な冷却性能が得られる。
尚、図1、図4では圧縮機1の構造が理解しやすいように、カバー部材102が透過的に示されている。
また冷却風通路100を構成する中間冷却器82a、82bはフライホイールプーリ6の送風面に対して斜めに配置される。これにより、フライホイールプーリ6からの冷却風8を中間冷却器82a、82bの受面によって被冷却部である高圧側気筒HPに向って整流でき、より良好な冷却能力が得られるようになっている。
尚、本実施形態では圧縮機1が一対の中間冷却器82a、82bを有する場合を例示したが、中間冷却器の数は異なっていてもよい。この場合も、冷却風通路100の少なくとも一部を中間冷却器で構成することで、コンパクトな構成で良好な冷却性能が得られる。
また冷却風通路100内には、低圧側気筒2LP1が配置されている。特に本実施形態では、低圧側気筒2LP1は、高圧側気筒2HP及び一対の中間冷却器82a、82bによって囲まれるように配置されている。このようなレイアウトを採用することで、冷却風通路100を流れる冷却風8によって低圧側気筒2LP1も同時に冷却できる。これにより、コンパクトな装置構成ながらも、より良好な冷却性能が得られる。
また冷却風通路100の下流側には、低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3、高圧側気筒2HP又は中間冷却器82a、82bのいずれか2つを連通する配管が配置されてもよい。本実施形態では、図1に示されるように、中間冷却器82a、82bをそれぞれクランクケース10の第2空間50bに接続するための配管55a、55b、クランクケース10の第2空間50bを高圧側気筒2HPの吸気側に接続するための配管57、及び、高圧側気筒2HPの吐出側を需要先(不図示)に接続するための配管59がそれぞれ配置されている。これにより、冷却風通路100を流れる冷却風8によって各配管も冷却でき、圧縮機1の性能向上に効果的である。
尚、これらの配管55a、55b、57、59には放熱フィンが設けられている。これにより、冷却風通路100から供給される冷却風8との熱接触面積が増加するため、より良好な冷却性能が得られる。
ここで図5及び図6を参照して、上述の往復動式圧縮機の変形例について説明する。図5は図1の変形例であり、図6は図5の往復動式圧縮機における流体の流れを概略的に示す模式図である。
この変形例では図6に示されるように、吸気菅から取り込まれた流体(予め圧力P0に加圧された気体)はまずクランクケース10の第1空間50aに供給され、第1空間50aの加圧が行われる。また第1空間50aは配管51a、51b、51cを介して低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3の吸気側にそれぞれ接続されており、第1空間50aにある圧縮気体(圧力P0)が各低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3に供給されるように構成されている。
各低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3で加圧された圧縮気体(圧力P1)は、それぞれ配管53a、53b、53cを介して中間冷却器82a、82b、82cに送られる。中間冷却器82a、82b、82cでは低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3で加圧された圧縮気体(圧力P1)の冷却が行われ、冷却後の圧縮気体(圧力P1)は、配管55a、55b、55cを介して合流した後、クランクケース10の第2空間50bに送られ、第2空間50bの加圧に用いられる。第2空間50bは、配管57を介して高圧側気筒HPの吸気側に接続されており、第2空間50bにある圧縮気体(圧力P1)が高圧側気筒2HPに供給される。高圧側気筒2HPで加圧された圧縮気体(圧力P2)は配管59から需要先(不図示)に吐出される。
このように本変形例では、各低圧側気筒2LP1、2LP2、2LP3に対応する3つの中間冷却器82a、82b、82cが設けられている。この場合、冷却風通路100は、3つの中間冷却器82a、82b、82cによって規定されてもよい。すなわち、上述の実施形態では、冷却風通路100の両側面を2つの中間冷却器82a、82bで規定するとともに上面をカバー部材102で規定していたが、本変形例では、冷却風通路100の上面をカバー102に代えて、中間冷却器82cで規定している。このように3つの中間冷却器82a、82b、82cで囲まれる空間を利用して冷却風通路100とすることで、冷却風通路100を流れる冷却風8が外部に漏れ出さないようにしつつ、各中間冷却器82a、82b、82cにおいて良好な冷却性能が得られる。
尚、本変形例では、冷却風通路100のうちフライホイールプーリ6が配置された入口側における冷却風の漏れを防止するためのカバー120が設けられている。このようなカバー120もまた前述の実施形態に設けられていてもよい。
以上説明したように上記実施形態によれば、フライホイールプーリ6を利用した冷却構造を採用した際に、冷却風を効率的に利用することで優れた冷却性能を発揮可能な往復動式圧縮機1を提供できる。
本発明の少なくとも1実施形態は、往復運動を用いて圧縮気体を生成可能な少なくとも1つの気筒を有する往復動式圧縮機に利用可能である。
1 往復動式圧縮機
2 気筒
2HP,HP 高圧側気筒
2LP2,2LP1,LP1 低圧側気筒
6 フライホイールプーリ
8 冷却風
10 クランクケース
10a 貫通部
12 クランク機構
14 クランク軸
16 メインジャーナル
18a,18b,18c,18d クランクピン
20 第1ジャーナル部材
22 第2ジャーナル部材
24 挿入穴
26 バランスウエイト
28 本体部材
30 連結部材
32 連結部
34 コネクティングロッド
36a,36b,36c,36d 軸受
38 シリンダ
40 ピストン
42 圧縮室
50 内部空間
50a 第1空間
50b 第2空間
51a,51b,51c,53a,53b,53c,55a,55b,57,59 配管
52 隔壁
52a 貫通部
54,56 軸受
58,60 シール部
82a,82b,82c 中間冷却器
100 冷却風通路
100a 冷却風入口
100b 冷却風出口
102 カバー部材

Claims (10)

  1. 回転軸の回転運動が変換された往復運動によって圧縮気体を生成可能な少なくとも1つの気筒を有する圧縮機本体と、
    前記回転軸とともに駆動された際に前記圧縮機本体に対向する送風面を形成可能なフライホイールプーリと、
    前記フライホイールプーリの前記送風面に対向する冷却風入口と前記圧縮機本体の一部である被冷却部に対向する冷却風出口とを連通するように構成された冷却通路と、
    を備え
    前記少なくとも1つの気筒は、低圧側気筒と、前記低圧側気筒で生成された圧縮気体を更に圧縮可能な高圧側気筒と、を含み、
    前記圧縮機本体は、前記低圧側気筒及び前記高圧側気筒の間に配置される中間冷却器を備え、
    前記中間冷却器は前記冷却通路の壁面を構成する、往復動式圧縮機。
  2. 前記冷却風入口は前記冷却風出口より広い開口面積を有する、請求項1に記載の往復動式圧縮機。
  3. 前記被冷却部は放熱フィンを有する、請求項1又は2に記載の往復動式圧縮機。
  4. 前記被冷却部は、前記低圧側気筒、前記高圧側気筒又は前記中間冷却器の少なくとも一つを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の往復動式圧縮機。
  5. 前記被冷却部は前記高圧側気筒である、請求項4に記載の往復動式圧縮機。
  6. 前記中間冷却器は前記送風面に対して斜めに配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の往復動式圧縮機。
  7. 前記冷却通路の下流側には、前記低圧側気筒、前記高圧側気筒又は前記中間冷却器のいずれか2つを連通する配管が配置される、請求項からのいずれか一項に記載の往復動式圧縮機。
  8. 前記低圧側気筒は前記高圧側気筒及び前記中間冷却器によって囲まれるように前記冷却通路内に配置される、請求項からのいずれか一項に記載の往復動式圧縮機。
  9. 回転軸の回転運動が変換された往復運動によって圧縮気体を生成可能な少なくとも1つの気筒を有する圧縮機本体と、
    前記回転軸とともに駆動された際に前記圧縮機本体に対向する送風面を形成可能なフライホイールプーリと、
    前記フライホイールプーリの前記送風面に対向する冷却風入口と前記圧縮機本体の一部である被冷却部に対向する冷却風出口とを連通するように構成された冷却通路と、
    を備え、
    前記少なくとも1つの気筒は、低圧側気筒と、前記低圧側気筒で生成された圧縮気体を更に圧縮可能な高圧側気筒と、を含み、
    前記圧縮機本体は、前記低圧側気筒及び前記高圧側気筒の間に配置される中間冷却器を備え、
    前記冷却通路の下流側には、前記低圧側気筒、前記高圧側気筒又は前記中間冷却器のいずれか2つを連通する配管が配置される往復動式圧縮機。
  10. 回転軸の回転運動が変換された往復運動によって圧縮気体を生成可能な少なくとも1つの気筒を有する圧縮機本体と、
    前記回転軸とともに駆動された際に前記圧縮機本体に対向する送風面を形成可能なフライホイールプーリと、
    前記フライホイールプーリの前記送風面に対向する冷却風入口と前記圧縮機本体の一部である被冷却部に対向する冷却風出口とを連通するように構成された冷却通路と、
    を備え、
    前記少なくとも1つの気筒は、低圧側気筒と、前記低圧側気筒で生成された圧縮気体を更に圧縮可能な高圧側気筒と、を含み、
    前記圧縮機本体は、前記低圧側気筒及び前記高圧側気筒の間に配置される中間冷却器を備え、
    前記低圧側気筒は前記高圧側気筒及び前記中間冷却器によって囲まれるように前記冷却通路内に配置される、往復動式圧縮機。
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