JP7117923B2 - 塗布処理装置および塗布処理方法 - Google Patents
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Description
また、塗布処理装置は、第1の配管において、温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第2の配管と、第1の配管と第2の配管との間の空間に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部とをさらに備える。この場合、第1の配管が第1の不活性ガス供給部により供給される不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素が第1の配管内に浸透することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(2)第2の発明に係る塗布処理装置は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、樹脂材料により形成されかつ塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材と、熱伝導部材の温度を調整することにより第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整する温度調整部と、金属含有塗布液が貯留された第2の貯留部と、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液を塗布ノズルに圧送するポンプと、ポンプを収容する筐体部と、筐体部の内部に不活性ガスを充填する第2の不活性ガス供給部とを備え、熱伝導部材は、樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ樹脂材料よりも低い液体透過性を有する。
この塗布処理装置においては、金属含有塗布液が第1の配管により塗布ノズルに導かれる。第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材の温度が温度調整部により調整されることにより、第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度が調整される。第1の配管により導かれた金属含有塗布液が塗布ノズルにより基板に吐出される。熱伝導部材は、樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ樹脂材料よりも低い液体透過性を有する。
この構成によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、熱伝導部材を介して第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
また、塗布処理装置は、金属含有塗布液が貯留された第2の貯留部と、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液を塗布ノズルに圧送するポンプと、ポンプを収容する筐体部と、筐体部の内部に不活性ガスを充填する第2の不活性ガス供給部とをさらに備える。この場合、ポンプが筐体部内に充填された不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素がポンプにより圧送される金属含有塗布液に混入することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(9)第4の発明に係る塗布処理装置は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、樹脂材料により形成されかつ塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管と、第1の配管と第2の配管との間の空間に疎水性の液体を供給する液体供給系と、液体供給系により供給される液体の温度を調整する温度調整部と、第1の配管において、温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管と、第1の配管と第3の配管との間の空間に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部とを備える。
この塗布処理装置においては、金属含有塗布液が第1の配管により塗布ノズルに導かれる。液体供給系により第1の配管と第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に疎水性の液体が供給される。液体供給系により供給される液体の温度が温度調整部により調整される。第1の配管により導かれた金属含有塗布液が塗布ノズルにより基板に吐出される。
この構成によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、疎水性の液体により第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
また、塗布処理装置は、第1の配管において、温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管と、第1の配管と第3の配管との間の空間に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部とをさらに備える。この場合、第1の配管が第1の不活性ガス供給部により供給される不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素が第1の配管内に浸透することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(10)第5の発明に係る塗布処理装置は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、樹脂材料により形成されかつ塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管と、第1の配管と第2の配管との間の空間に疎水性の液体を供給する液体供給系と、液体供給系により供給される液体の温度を調整する温度調整部と、金属含有塗布液が貯留された第2の貯留部と、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液を塗布ノズルに圧送するポンプと、ポンプを収容する筐体部と、筐体部の内部に不活性ガスを充填する第2の不活性ガス供給部とを備える。
この塗布処理装置においては、金属含有塗布液が第1の配管により塗布ノズルに導かれる。液体供給系により第1の配管と第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に疎水性の液体が供給される。液体供給系により供給される液体の温度が温度調整部により調整される。第1の配管により導かれた金属含有塗布液が塗布ノズルにより基板に吐出される。
この構成によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、疎水性の液体により第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
また、塗布処理装置は、金属含有塗布液が貯留された第2の貯留部と、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液を塗布ノズルに圧送するポンプと、ポンプを収容する筐体部と、筐体部の内部に不活性ガスを充填する第2の不活性ガス供給部とをさらに備える。この場合、ポンプが筐体部内に充填された不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素がポンプにより圧送される金属含有塗布液に混入することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
また、塗布処理方法は、第1の配管と、第1の配管において温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に不活性ガスを第1の不活性ガス供給部により供給するステップをさらに含む。この場合、第1の配管が第1の不活性ガス供給部により供給される不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素が第1の配管内に浸透することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(12)第7の発明に係る塗布処理方法は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材の温度を温度調整部により調整することにより第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整するステップと、第1の配管により導かれた金属含有塗布液を塗布ノズルにより基板に吐出するステップと、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液をポンプにより塗布ノズルに圧送するステップと、ポンプを収容する筐体部の内部に不活性ガスを第2の不活性ガス供給部により充填するステップとを含み、熱伝導部材は、樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ樹脂材料よりも低い液体透過性を有する。
この塗布処理方法によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、熱伝導部材を介して第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
また、塗布処理方法は、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液をポンプにより塗布ノズルに圧送するステップと、ポンプを収容する筐体部の内部に不活性ガスを第2の不活性ガス供給部により充填するステップとをさらに含む。この場合、ポンプが筐体部内に充填された不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素がポンプにより圧送される金属含有塗布液に混入することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(19)第9の発明に係る塗布処理方法は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、第1の配管と第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に疎水性の液体を液体供給系により供給するステップと、液体供給系により供給される液体の温度を温度調整部により調整するステップと、第1の配管により導かれた金属含有塗布液を塗布ノズルにより基板に吐出するステップと、第1の配管と、第1の配管において温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管との間の空間に不活性ガスを第1の不活性ガス供給部により供給するステップとを含む。
この塗布処理方法によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、熱伝導部材を介して第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
また、塗布処理方法は、第1の配管と、第1の配管において温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管との間の空間に不活性ガスを第1の不活性ガス供給部により供給するステップをさらに含む。この場合、第1の配管が第1の不活性ガス供給部により供給される不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素が第1の配管内に浸透することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(20)第10の発明に係る塗布処理方法は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、第1の配管と第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に疎水性の液体を液体供給系により供給するステップと、液体供給系により供給される液体の温度を温度調整部により調整するステップと、第1の配管により導かれた金属含有塗布液を塗布ノズルにより基板に吐出するステップと、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液をポンプにより塗布ノズルに圧送するステップと、ポンプを収容する筐体部の内部に不活性ガスを第2の不活性ガス供給部により充填するステップとを含む。
この塗布処理方法によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、熱伝導部材を介して第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
また、塗布処理方法は、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液をポンプにより塗布ノズルに圧送するステップと、ポンプを収容する筐体部の内部に不活性ガスを第2の不活性ガス供給部により充填するステップとをさらに含む。この場合、ポンプが筐体部内に充填された不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素がポンプにより圧送される金属含有塗布液に混入することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(1)塗布処理装置
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る塗布処理装置の構成を示す模式的平面図である。図1に示すように、塗布処理装置100は、スピンコータであり、複数のスピンチャック10、複数のカップ20、移動機構30、複数のエッジリンスノズル40、複数のノズルユニット50、供給ユニット60および温度調整部70を備える。本実施の形態においては、スピンチャック10、カップ20およびエッジリンスノズル40は、塗布処理装置100に2つずつ設けられる。
図2は、図1の各ノズルユニット50を示す斜視図である。図3は、図2のノズルユニット50の縦断面図を示す。図4は、図3のノズルユニット50のA-A線断面図を示す。図2に示すように、ノズルユニット50は、塗布ノズル51、配管52および熱伝導部材53を含む。上記のように、配管52内には金属含有塗布液が流れる。以下の説明では、金属含有塗布液の流れを基準としてノズルユニット50の上流側および下流側を定義する。
本実施の形態に係る塗布処理装置100においては、熱伝導部材53を介して配管52を流れる金属含有塗布液の温度が調整される。熱伝導部材53は、配管52の樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ配管52の樹脂材料よりも低い液体透過性を有する。そのため、配管52が樹脂材料により形成される場合でも、水分を配管52内に浸透させることなく金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
図6は、第1の実施の形態の変形例におけるノズルユニット50の構成を示す縦断面図である。図7は、図6のノズルユニット50のB-B線断面図である。図6に示すように、変形例においては、ノズルユニット50は配管54をさらに含む。また、塗布処理装置100は、不活性ガス供給部80をさらに含む。
(1)塗布処理装置
第2の実施の形態に係る塗布処理装置について、第1の実施の形態に係る塗布処理装置100と異なる点を説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態に係る塗布処理装置の構成を示す模式的平面図である。本実施の形態においては、図8に示すように、温度調整部70は、図5の温度調整素子71に代えて液体供給系72を含む。また、本実施の形態と第1の実施の形態とでは、ノズルユニット50の構成が異なる。具体的には、ノズルユニット50は、熱伝導部材53に代えて配管55を有する。以下、ノズルユニット50の詳細を説明する。
本実施の形態に係る塗布処理装置100においては、配管52と配管55との間の空間で温度が調整された疎水性の液体が循環する。そのため、配管52が樹脂材料により形成される場合でも、水分を配管52内に浸透させることなく、疎水性の液体により配管52を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
上記実施の形態において、配管55は配管52の全体の外周を取り囲むように設けられ、配管52内を流れる金属含有塗布液の全体の温度が調整されるが、本発明はこれに限定されない。図10は、第2の実施の形態の第1の変形例におけるノズルユニット50の構成を示す縦断面図である。図10に示すように、配管55は、配管52の一部の外周を取り囲むように設けられてもよい。この場合、配管52内を流れる金属含有塗布液の一部の温度が調整される。
(1)上記実施の形態において、筐体部63は貯留部61およびポンプ62を収容するが、本発明はこれに限定されない。筐体部63はポンプ62のみを収容し、貯留部61は筐体部63の外部に配置されてもよい。この場合でも、筐体部63の内部に不活性ガスが充填されてもよい。
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
[5]参考形態
(1)第1の参考形態に係る塗布処理装置は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、樹脂材料により形成されかつ塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材と、熱伝導部材の温度を調整することにより第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整する温度調整部とを備え、熱伝導部材は、樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ樹脂材料よりも低い液体透過性を有する。
この塗布処理装置においては、金属含有塗布液が第1の配管により塗布ノズルに導かれる。第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材の温度が温度調整部により調整されることにより、第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度が調整される。第1の配管により導かれた金属含有塗布液が塗布ノズルにより基板に吐出される。熱伝導部材は、樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ樹脂材料よりも低い液体透過性を有する。
この構成によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、熱伝導部材を介して第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
(2)熱伝導部材は金属材料により形成されてもよい。この場合、第1の配管内への水分の浸透をより容易に防止しつつ第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度をより容易にかつ効率よく調整することができる。
(3)塗布ノズルは、基板に金属含有塗布液を吐出する処理位置と基板に金属含有塗布液を吐出しない待機位置との間で移動可能に構成され、第1の配管の少なくとも一部は、所定の枚数分の基板の処理に用いられる量の金属含有塗布液を貯留する第1の貯留部を含み、温度調整部は、待機位置に配置され、塗布ノズルが待機位置にあるときに熱伝導部材の温度を調整するように設けられてもよい。
この場合、待機位置において所定量の金属含有塗布液の温度が調整される。そのため、温度調整部を塗布ノズルとともに移動させる必要がない。これにより、塗布ノズルの移動を効率よく行うことができる。
(4)第2の参考形態に係る塗布処理装置は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、樹脂材料により形成されかつ塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管と、第1の配管と第2の配管との間の空間に疎水性の液体を供給する液体供給系と、液体供給系により供給される液体の温度を調整する温度調整部とを備える。
この塗布処理装置においては、金属含有塗布液が第1の配管により塗布ノズルに導かれる。液体供給系により第1の配管と第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に疎水性の液体が供給される。液体供給系により供給される液体の温度が温度調整部により調整される。第1の配管により導かれた金属含有塗布液が塗布ノズルにより基板に吐出される。
この構成によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、疎水性の液体により第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
(5)疎水性の液体は、フッ素含有油または非水溶性の有機溶媒を含んでもよい。この場合、第1の配管内への水分の浸透をより容易に防止しつつ第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度をより容易にかつ効率よく調整することができる。これにより、金属含有塗布膜のパターンをより確実に高い精度で安定的に形成することができる。
(6)フッ素含有油は、パーフルオロポリエーテル油を含んでもよい。この場合、第1の配管内への水分の浸透をさらに容易にかつ防止しつつ第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度をさらに容易にかつ効率よく調整することができる。
(7)塗布処理装置は、第1の配管において、温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管と、第1の配管と第3の配管との間の空間に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部とをさらに備えてもよい。
この場合、第1の配管が第1の不活性ガス供給部により供給される不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素が第1の配管内に浸透することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(8)塗布処理装置は、金属含有塗布液が貯留された第2の貯留部と、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液を塗布ノズルに圧送するポンプと、ポンプを収容する筐体部と、筐体部の内部に不活性ガスを充填する第2の不活性ガス供給部とをさらに備えてもよい。
この場合、ポンプが筐体部内に充填された不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素がポンプにより圧送される金属含有塗布液に混入することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(9)第3の参考形態に係る塗布処理方法は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材の温度を温度調整部により調整することにより第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整するステップと、第1の配管により導かれた金属含有塗布液を塗布ノズルにより基板に吐出するステップとを含み、熱伝導部材は、樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ樹脂材料よりも低い液体透過性を有する。
この塗布処理方法によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、熱伝導部材を介して第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
(10)熱伝導部材は金属材料により形成されてもよい。この場合、第1の配管内への水分の浸透をより容易に防止しつつ第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度をより容易にかつ効率よく調整することができる。
(11)塗布ノズルは、基板に金属含有塗布液を吐出する処理位置と基板に金属含有塗布液を吐出しない待機位置との間で移動可能に構成され、温度調整部は、待機位置に配置され、金属含有塗布液を第1の配管により塗布ノズルに導くステップは、第1の配管の少なくとも一部である第1の貯留部に所定の枚数分の基板の処理に用いられる量の金属含有塗布液を貯留することを含み、第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整するステップは、塗布ノズルが待機位置にあるときに熱伝導部材の温度を温度調整部により調整することを含んでもよい。
この場合、待機位置において所定量の金属含有塗布液の温度が調整される。そのため、温度調整部を塗布ノズルとともに移動させる必要がない。これにより、塗布ノズルの移動を効率よく行うことができる。
(12)第4の参考形態に係る塗布処理方法は、金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、第1の配管と第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に疎水性の液体を液体供給系により供給するステップと、液体供給系により供給される液体の温度を温度調整部により調整するステップと、第1の配管により導かれた金属含有塗布液を塗布ノズルにより基板に吐出するステップとを含む。
この塗布処理方法によれば、第1の配管が樹脂材料により形成される場合でも、水分を第1の配管内に浸透させることなく、疎水性の液体により第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度を効率よく調整することができる。したがって、水分が金属含有塗布液に混入しない。これにより、金属含有塗布液の劣化が防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンを高い精度で安定的に形成することができる。
(13)疎水性の液体を供給するステップは、フッ素含有油または非水溶性の有機溶媒を供給することを含んでもよい。この場合、第1の配管内への水分の浸透をより容易に防止しつつ第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度をより容易にかつ効率よく調整することができる。これにより、金属含有塗布膜のパターンをより確実に高い精度で安定的に形成することができる。
(14)フッ素含有油を供給することは、パーフルオロポリエーテル油を供給することを含んでもよい。この場合、第1の配管内への水分の浸透をさらに容易に防止しつつ第1の配管を流れる金属含有塗布液の温度をさらに容易にかつ効率よく調整することができる。
(15)塗布処理方法は、第1の配管と、第1の配管において温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管との間の空間に不活性ガスを第1の不活性ガス供給部により供給するステップをさらに含んでもよい。
この場合、第1の配管が第1の不活性ガス供給部により供給される不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素が第1の配管内に浸透することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
(16)塗布処理方法は、第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液をポンプにより塗布ノズルに圧送するステップと、ポンプを収容する筐体部の内部に不活性ガスを第2の不活性ガス供給部により充填するステップとをさらに含んでもよい。
この場合、ポンプが筐体部内に充填された不活性ガスにより覆われる。したがって、大気中の水分または酸素がポンプにより圧送される金属含有塗布液に混入することが防止される。これにより、金属含有塗布液の劣化がより確実に防止される。その結果、金属含有塗布膜のパターンをより高い精度で安定的に形成することができる。
Claims (20)
- 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、
樹脂材料により形成されかつ前記塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、
前記第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材と、
前記熱伝導部材の温度を調整することにより前記第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整する温度調整部と、
前記第1の配管において、前記温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第2の配管と、
前記第1の配管と前記第2の配管との間の空間に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部とを備え、
前記熱伝導部材は、前記樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ前記樹脂材料よりも低い液体透過性を有する、塗布処理装置。 - 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、
樹脂材料により形成されかつ前記塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、
前記第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材と、
前記熱伝導部材の温度を調整することにより前記第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整する温度調整部と、
金属含有塗布液が貯留された第2の貯留部と、
前記第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液を前記塗布ノズルに圧送するポンプと、
前記ポンプを収容する筐体部と、
前記筐体部の内部に不活性ガスを充填する第2の不活性ガス供給部とを備え、
前記熱伝導部材は、前記樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ前記樹脂材料よりも低い液体透過性を有する、塗布処理装置。 - 前記熱伝導部材は金属材料により形成される、請求項1または2記載の塗布処理装置。
- 前記塗布ノズルは、基板に金属含有塗布液を吐出する処理位置と基板に金属含有塗布液を吐出しない待機位置との間で移動可能に構成され、
前記第1の配管の前記少なくとも一部は、所定の枚数分の基板の処理に用いられる量の金属含有塗布液を貯留する第1の貯留部を含み、
前記温度調整部は、前記待機位置に配置され、前記塗布ノズルが前記待機位置にあるときに前記熱伝導部材の温度を調整するように設けられた、請求項1~3のいずれか一項に記載の塗布処理装置。 - 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、
樹脂材料により形成されかつ前記塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、
前記第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管と、
前記第1の配管と前記第2の配管との間の空間に疎水性の液体を供給する液体供給系と、
前記液体供給系により供給される液体の温度を調整する温度調整部とを備え、
前記疎水性の液体は、フッ素含有油または非水溶性の有機溶媒を含む、塗布処理装置。 - 前記フッ素含有油は、パーフルオロポリエーテル油を含む、請求項5記載の塗布処理装置。
- 前記第1の配管において、前記温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管と、
前記第1の配管と前記第3の配管との間の空間に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部とをさらに備える、請求項5または6記載の塗布処理装置。 - 金属含有塗布液が貯留された第2の貯留部と、
前記第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液を前記塗布ノズルに圧送するポンプと、
前記ポンプを収容する筐体部と、
前記筐体部の内部に不活性ガスを充填する第2の不活性ガス供給部とをさらに備える、請求項5~7のいずれか一項に記載の塗布処理装置。 - 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、
樹脂材料により形成されかつ前記塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、
前記第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管と、
前記第1の配管と前記第2の配管との間の空間に疎水性の液体を供給する液体供給系と、
前記液体供給系により供給される液体の温度を調整する温度調整部と、
前記第1の配管において、前記温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管と、
前記第1の配管と前記第3の配管との間の空間に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部とを備える、塗布処理装置。 - 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として基板に吐出する塗布ノズルと、
樹脂材料により形成されかつ前記塗布ノズルに金属含有塗布液を導く第1の配管と、
前記第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管と、
前記第1の配管と前記第2の配管との間の空間に疎水性の液体を供給する液体供給系と、
前記液体供給系により供給される液体の温度を調整する温度調整部と、
金属含有塗布液が貯留された第2の貯留部と、
前記第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液を前記塗布ノズルに圧送するポンプと、
前記ポンプを収容する筐体部と、
前記筐体部の内部に不活性ガスを充填する第2の不活性ガス供給部とを備える、塗布処理装置。 - 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、
前記第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材の温度を温度調整部により調整することにより前記第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整するステップと、
前記第1の配管により導かれた金属含有塗布液を前記塗布ノズルにより基板に吐出するステップと、
前記第1の配管と、前記第1の配管において前記温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に不活性ガスを第1の不活性ガス供給部により供給するステップとを含み、
前記熱伝導部材は、前記樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ前記樹脂材料よりも低い液体透過性を有する、塗布処理方法。 - 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、
前記第1の配管の少なくとも一部に接触するように設けられた熱伝導部材の温度を温度調整部により調整することにより前記第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整するステップと、
前記第1の配管により導かれた金属含有塗布液を前記塗布ノズルにより基板に吐出するステップと、
第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液をポンプにより前記塗布ノズルに圧送するステップと、
前記ポンプを収容する筐体部の内部に不活性ガスを第2の不活性ガス供給部により充填するステップとを含み、
前記熱伝導部材は、前記樹脂材料よりも高い熱伝導率を有しかつ前記樹脂材料よりも低い液体透過性を有する、塗布処理方法。 - 前記熱伝導部材は金属材料により形成される、請求項11または12記載の塗布処理方法。
- 前記塗布ノズルは、基板に金属含有塗布液を吐出する処理位置と基板に金属含有塗布液を吐出しない待機位置との間で移動可能に構成され、
前記温度調整部は、前記待機位置に配置され、
前記金属含有塗布液を第1の配管により塗布ノズルに導くステップは、前記第1の配管の前記少なくとも一部である第1の貯留部に所定の枚数分の基板の処理に用いられる量の金属含有塗布液を貯留することを含み、
前記第1の配管内を流れる金属含有塗布液の温度を調整するステップは、前記塗布ノズルが前記待機位置にあるときに前記熱伝導部材の温度を前記温度調整部により調整することを含む、請求項11~13のいずれか一項に記載の塗布処理方法。 - 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、
前記第1の配管と前記第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に疎水性の液体を液体供給系により供給するステップと、
前記液体供給系により供給される液体の温度を温度調整部により調整するステップと、
前記第1の配管により導かれた金属含有塗布液を前記塗布ノズルにより基板に吐出するステップとを含み、
前記疎水性の液体を供給するステップは、フッ素含有油または非水溶性の有機溶媒を供給することを含む、塗布処理方法。 - 前記フッ素含有油を供給することは、パーフルオロポリエーテル油を供給することを含む、請求項15記載の塗布処理方法。
- 前記第1の配管と、前記第1の配管において前記温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管との間の空間に不活性ガスを第1の不活性ガス供給部により供給するステップをさらに含む、請求項15または16記載の塗布処理方法。
- 第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液をポンプにより前記塗布ノズルに圧送するステップと、
前記ポンプを収容する筐体部の内部に不活性ガスを第2の不活性ガス供給部により充填するステップとをさらに含む、請求項15~17のいずれか一項に記載の塗布処理方法。 - 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、
前記第1の配管と前記第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に疎水性の液体を液体供給系により供給するステップと、
前記液体供給系により供給される液体の温度を温度調整部により調整するステップと、
前記第1の配管により導かれた金属含有塗布液を前記塗布ノズルにより基板に吐出するステップと、
前記第1の配管と、前記第1の配管において前記温度調整部により温度が調整されない部分の外周を取り囲むように設けられた第3の配管との間の空間に不活性ガスを第1の不活性ガス供給部により供給するステップとを含む、塗布処理方法。 - 金属を含有する塗布液を金属含有塗布液として樹脂材料により形成された第1の配管により塗布ノズルに導くステップと、
前記第1の配管と前記第1の配管の少なくとも一部の外周を取り囲むように設けられた第2の配管との間の空間に疎水性の液体を液体供給系により供給するステップと、
前記液体供給系により供給される液体の温度を温度調整部により調整するステップと、
前記第1の配管により導かれた金属含有塗布液を前記塗布ノズルにより基板に吐出するステップと、
第2の貯留部に貯留された金属含有塗布液をポンプにより前記塗布ノズルに圧送するステップと、
前記ポンプを収容する筐体部の内部に不活性ガスを第2の不活性ガス供給部により充填するステップとを含む、塗布処理方法。
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