JP7117836B2 - 電磁弁 - Google Patents

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    • F16K31/06Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a magnet, e.g. diaphragm valves, cutting off by means of a liquid

Description

本発明は、金属製のダイヤフラムを備えた電磁弁に関する。
ALD(Atomic Layer Deposition)は、真空を利用した成膜技術であり、原子を一層ずつ堆積することができることから、半導体メモリ等を製造する際に、高精度化や微細化が図れる。近年、半導体業界ではALDプロセスの高速化が求められている。
ALDによる製造プロセスは、反応チャンバー内で複数の成膜材料化合物(前駆体ガス)を交互に供給し、繰り返し反応させる。前駆体ガスは人体に有害なガスを含む場合があり、また、製造品質を確保するために、前駆体ガスは確実に供給および遮断しなければならない。そのため、ALD装置では、ガス透過性を有しない金属製のダイヤフラムを備えたバルブ(電磁弁、エア駆動弁)が主として用いられている。
ALD装置では、バルブ前段で気化した前駆体ガスの結露防止のため、バルブ内の流路および弁体付近の温度は80[℃]~150[℃]に予熱された状態となる。また、アクチュエータ部周辺の温度は80[℃]前後になる。このため、バルブには耐熱性が求められる。さらに、バルブには、前駆体ガスとパージガスについて、それぞれの適正量を短時間で確実にコントロールするための流量安定性、極短時間でALDプロセスを繰り返すための応答性、および、一層当たり数十から数百回のバルブ開閉サイクルを行い基板上に所望の薄膜を成長させながら製造プロセスを継続して行うための耐久性が求められる。
バルブの駆動方式には、大別して電磁駆動式とエア駆動式とがある。電磁駆動式(電磁弁)はエア駆動式(エア駆動弁)と比較して応答性に優れている。しかし、動作耐久性(耐用駆動回数)に優れ長寿命であることと、高温条件下で使用可能であることから、従来はエア駆動弁が多く用いられていた。
従来、金属製のダイヤフラムを備えたエア駆動弁が知られている(特許文献1:特開2007-064333号公報参照)。また従来、金属製のダイヤフラムを備えた電磁弁が知られている(特許文献2:特許第3764598号公報、特許文献3:特許第5395060号公報参照)。
特開2007-064333号公報 特許第3764598号公報 特許第5395060号公報
特許文献1記載のエア駆動弁は、内部シリンダへ空気を供給または排出して金属製のダイヤフラムを作動させる構造であるため、高い応答性が得られない。
特許文献2および特許文献3記載の電磁弁は、いずれもヨーク(18)内の貫通穴とプランジャ(19)とが接触した状態でプランジャ(19)が往復運動する構造であり、金属部品同士の接触によって金属粉が発生する。また、プランジャ(19)可動時にヨーク(18)と可動鉄心(20)とが衝突し、金属部品同士の衝突によって金属粉が発生する。発生した金属粉が各摺動部へ入ることで異常摩耗の原因となり、十分な動作耐久性を確保することができない。また、弁開時の保持力の規定要因となるエアギャップが大きく、そのため過大な電流を要する。ALD装置の製造プロセスでは、極短時間で開閉サイクルを繰り返すため、エアギャップが大きいと、過大な電流に伴う発熱が大きくなってしまい、高温条件下での使用は困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、金属製のダイヤフラムを備えた電磁弁において、金属部品同士の接触による金属粉の発生を防止することで動作耐久性(耐用駆動回数)を飛躍的に向上させて長寿命とし、尚且つ、弁開時の保持力の規定要因となるエアギャップを小さくすることが可能な配置構成として、高温条件下での使用が可能な電磁弁を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明の電磁弁は、流路が形成された弁箱と、前記弁箱内に固定された弁体と、前記弁体と接離可能に支持された金属製のダイヤフラムと、筒状のヨークと、前記ヨークに内蔵された固定鉄心と、前記固定鉄心を囲む位置で前記ヨークに内蔵された筒状のコイルと、前記コイルに囲まれて前記ダイヤフラムの側と前記固定鉄心の側との間を往復運動する可動鉄心と、前記可動鉄心に締結された金属製のプッシュロッドと、前記弁箱と前記ヨークとの間で連結固定されて前記プッシュロッドを挿通させる金属製のボンネットと、前記ボンネットに内蔵されて前記プッシュロッドを挿通させる押圧バネを備え、通電時に前記コイルの電磁力によって前記可動鉄心が前記固定鉄心の側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体から離れて前記流路が開き、非通電時に前記押圧バネの復元力によって前記可動鉄心が前記ダイヤフラムの側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体と接して前記流路が閉じる構成とされ、前記可動鉄心および前記プッシュロッドのいずれかないしは両方に、耐熱樹脂からなる環状の軸受を備え、前記コイルは、耐熱樹脂からなる筒状のボビンと前記ボビンに巻回された巻線用電線を備え、前記ボビンの内周部と接する位置に筒状の補助ヨークをさらに備え、前記軸受のうち前記可動鉄心に設けられるものは、前記可動鉄心の外周部に配設され前記補助ヨークの内周部と接する構成であり、弁閉時に、前記補助ヨークと前記固定鉄心とが向かい合う側における前記可動鉄心の端面と前記補助ヨークの端面との間隔は、前記可動鉄心と前記固定鉄心とが向かい合う側における前記可動鉄心の端面と前記固定鉄心の端面との間隔よりも大きいことを特徴とする。
本発明の電磁弁は、流路が形成された弁箱と、前記弁箱内に固定された弁体と、前記弁体と接離可能に支持された金属製のダイヤフラムと、筒状のヨークと、前記ヨークに内蔵された固定鉄心と、前記固定鉄心を囲む位置で前記ヨークに内蔵された筒状のコイルと、前記コイルに囲まれて前記ダイヤフラムの側と前記固定鉄心の側との間を往復運動する可動鉄心と、前記可動鉄心に締結された金属製のプッシュロッドと、前記弁箱と前記ヨークとの間で連結固定されて前記プッシュロッドを挿通させる金属製のボンネットと、前記ボンネットに内蔵されて前記プッシュロッドを挿通させる押圧バネを備え、通電時に前記コイルの電磁力によって前記可動鉄心が前記固定鉄心の側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体から離れて前記流路が開き、非通電時に前記押圧バネの復元力によって前記可動鉄心が前記ダイヤフラムの側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体と接して前記流路が閉じる構成とされ、前記可動鉄心および前記プッシュロッドのいずれかないしは両方に、耐熱樹脂からなる環状の軸受を備え、前記コイルは、耐熱樹脂からなる筒状のボビンと前記ボビンに巻回された巻線用電線を備え、前記ボビンの内周部と接する位置に筒状の補助ヨークをさらに備え、前記軸受のうち前記可動鉄心に設けられるものは、前記可動鉄心の外周部に配設され前記補助ヨークの内周部と接する構成であり、前記可動鉄心の外周部には前記軸受の接地部として外周溝が形成され、前記補助ヨークと前記固定鉄心とが向かい合う側における前記補助ヨークの端面と前記可動鉄心の外周部に形成された前記外周溝との間隔は、前記外周溝の軸方向の幅よりも大きいことを特徴とする。
本発明の電磁弁は、流路が形成された弁箱と、前記弁箱内に固定された弁体と、前記弁体と接離可能に支持された金属製のダイヤフラムと、筒状のヨークと、前記ヨークに内蔵された固定鉄心と、前記固定鉄心を囲む位置で前記ヨークに内蔵された筒状のコイルと、前記コイルに囲まれて前記ダイヤフラムの側と前記固定鉄心の側との間を往復運動する可動鉄心と、前記可動鉄心に締結された金属製のプッシュロッドと、前記弁箱と前記ヨークとの間で連結固定されて前記プッシュロッドを挿通させる金属製のボンネットと、前記ボンネットに内蔵されて前記プッシュロッドを挿通させる押圧バネを備え、通電時に前記コイルの電磁力によって前記可動鉄心が前記固定鉄心の側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体から離れて前記流路が開き、非通電時に前記押圧バネの復元力によって前記可動鉄心が前記ダイヤフラムの側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体と接して前記流路が閉じる構成とされ、前記可動鉄心および前記プッシュロッドのいずれかないしは両方に、耐熱樹脂からなる環状の軸受を備え、前記プッシュロッドの外周部に、耐熱樹脂からなる環状のストッパをさらに備え、前記ストッパは、前記通電時に前記ボンネットの段付部と接触することで前記可動鉄心と前記固定鉄心とが向かい合う側における前記可動鉄心の端面と前記固定鉄心の端面とを所定間隔に保つ寸法に形成されていることを特徴とする。
本発明の電磁弁は、流路が形成された弁箱と、前記弁箱内に固定された弁体と、前記弁体と接離可能に支持された金属製のダイヤフラムと、筒状のヨークと、前記ヨークに内蔵された固定鉄心と、前記固定鉄心を囲む位置で前記ヨークに内蔵された筒状のコイルと、前記コイルに囲まれて前記ダイヤフラムの側と前記固定鉄心の側との間を往復運動する可動鉄心と、前記可動鉄心に締結された金属製のプッシュロッドと、前記弁箱と前記ヨークとの間で連結固定されて前記プッシュロッドを挿通させる金属製のボンネットと、前記ボンネットに内蔵されて前記プッシュロッドを挿通させる押圧バネを備え、通電時に前記コイルの電磁力によって前記可動鉄心が前記固定鉄心の側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体から離れて前記流路が開き、非通電時に前記押圧バネの復元力によって前記可動鉄心が前記ダイヤフラムの側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体と接して前記流路が閉じる構成とされ、前記可動鉄心および前記プッシュロッドのいずれかないしは両方に、耐熱樹脂からなる環状の軸受を備え、前記可動鉄心および前記プッシュロッドは、テーパ比が0.05以上0.2以下のテーパによってテーパ結合されており、前記可動鉄心と前記プッシュロッドを締結する磁性金属製のボルトをさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、応答性に優れた電磁駆動式を採用し、耐熱樹脂製で環状の前記軸受を設けることで、金属部品同士の接触による金属粉の発生を防止して電磁弁の故障の原因を取り除き、また、前記軸受を設けることで摩耗部品を極力少なくして、その結果、動作耐久性(耐用駆動回数)が飛躍的に向上して長寿命となる。尚且つ、弁開時の保持力の規定要因となるエアギャップを小さくすることが可能な配置構成となるので、高温条件下での長期使用に十分耐えられる。よって、ALD装置のように高温条件下で高速で使用する装置に適した電磁弁となる。
本発明は、前記軸受のうち、前記プッシュロッドに設けられるものは、前記プッシュロッドの外周部に配設され前記ボンネットの内周部と接する構成が好ましい。この構成によれば、前記プッシュロッドが前記ボンネット内で摺動する摺動性を高めつつ、前記プッシュロッドと前記ボンネットとの接触による金属粉の発生を防止する。
本発明は、前記コイルは、耐熱樹脂からなる筒状のボビンと前記ボビンに巻回された巻線用電線を備え、前記ボビンの内周部と接する位置に筒状の補助ヨークをさらに備え、前記軸受は前記可動鉄心の外周部に配設され前記補助ヨークの内周部と接する構成が好ましい。この構成によれば、前記可動鉄心と前記補助ヨークとの接触による金属粉の発生を防止する。そして、前記軸受の配設による磁路断面積の縮小を防止しつつ、弁開時の保持力の規定要因となるエアギャップを最小とすることができ、低い磁気抵抗となる。その結果、弁開時の保持力が増大し、高い応答性が得られるとともに省電力となって自己発熱量が低減する。
本発明は、前記軸受は、軸方向に切断された切断部を有することが好ましい。この構成によれば、前記切断部によって前記軸受は径方向に弾性変形可能となり、前記軸受を容易に着脱できるので、組立が簡単であり、メンテナンス性に優れる。前記切断部は、軸方向に真直ぐ切断されている場合と、軸方向に対して斜め方向に切断されている場合がある。例えば、平面視で前記軸受は、C型形状となる。そして、前記軸受の内径は、前記軸受を取り付ける箇所の外径よりも小さく設定される。これによって、前記軸受を取り付ける金属部品の所定箇所を前記軸受が締付けることとなり、前記軸受の内側の摩耗を抑制し、長寿命となる。
一例として、弁閉時に、前記補助ヨークと前記固定鉄心とが向かい合う側における前記可動鉄心の端面と前記補助ヨークの端面との間隔L2は、前記可動鉄心と前記固定鉄心とが向かい合う側における前記可動鉄心の端面と前記固定鉄心の端面との間隔L1よりも大きい(L2>L1)。この構成によれば、通電開始時に、前記可動鉄心の端面と前記固定鉄心の端面を通過する電磁路が最短距離となるので、中心軸P1上で前記可動鉄心が往復運動を開始し、前記軸受と前記補助ヨークの内周面との偏摩耗が防止され、長寿命となる。そして、前記軸受の作用によって前記可動鉄心が滑らかに最短距離で往復運動を開始するので、高い応答性が得られる。
前記可動鉄心の外周部には前記軸受の接地部として外周溝が形成される。一例として、前記補助ヨークと前記固定鉄心とが向かい合う側における前記補助ヨークの端面と前記可動鉄心の外周部に形成された外周溝との間隔L3は、前記外周溝の軸方向の幅L4よりも大きい(L3>L4)。この構成によれば、通電時に前記軸受の接地部を超えて前記補助ヨークから磁気をまわすので吸引力の低下が防止される。
本発明は、前記プッシュロッドの外周部に、耐熱樹脂からなる環状のストッパをさらに備え、前記ストッパは、前記通電時に前記ボンネットの段付部と接触することで前記可動鉄心と前記固定鉄心とが向かい合う側における前記可動鉄心の端面と前記固定鉄心の端面とを所定間隔に保つ寸法に形成されている構成が好ましい。この構成によれば、この構成によれば、前記プッシュロッドの外周部と前記ボンネットの内壁部との接触がなくなるとともに、前記可動鉄心の端面と前記固定鉄心の端面との接触がなくなり、金属部品同士の接触による金属粉の発生を防止しつつ、弁開時の保持力の規定要因となるエアギャップを最小とすることができ、長寿命となる。
一例として、本発明は、前記可動鉄心および前記プッシュロッドは、テーパ比が0.05以上0.2以下のテーパによってテーパ結合される。この構成によれば、前記可動鉄心と前記プッシュロッドとが高い真直度で位置決め固定されるので、偏摩耗が防止され、長寿命となる。
一例として、本発明は、前記可動鉄心と前記プッシュロッドを締結する磁性金属製のボルトをさらに備える。この構成によれば、前記可動鉄心と前記プッシュロッドとが強固に締結されるとともに、前記可動鉄心の空隙部が磁性金属で補充されるので、低い磁気抵抗となって駆動力が増大し、高い応答性が得られる。
一例として、本発明は、前記弁体は耐熱樹脂からなる。これにより、前記ダイヤフラムと前記弁体との接触による金属粉の発生を防止する。
前記軸受、前記ストッパ、前記ボビン、前記弁体を構成する前記耐熱樹脂としては、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリフェニリンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)が挙げられる。これらの耐熱性樹脂は、150[℃]の高温に耐えられるとともに、構成部品として必要な強度を備える。また、これらの耐熱性樹脂は、前記弁体に必要な耐食性を備える。
前記ヨーク、前記補助ヨーク、前記固定鉄心、および前記可動鉄心材質としては、例えば、磁性ステンレス、パーマロイ、パーメンジュールが挙げられる。これらの磁性材料は、錆びにくく、構成部品として必要な強度を備える。特にパーマロイは、他の材料に比べて透磁率が高いので電流の立ち上がりが早く、その結果、高応答になる。特にパーメンジュールは、他の材料に比べて磁束密度が高いので駆動力が増大し、その結果、高応答になる。
前記ダイヤフラムは、1枚以上設けられており、例えば、2枚以上5枚以下で積層されて設けられている。一例として、前記ダイヤフラムは、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)で構成されるCo-Ni-Cr-Mo合金である。これによれば、耐食性および耐疲労性に優れ、構成部品として必要な強度を備える。一例として、SPRON(登録商標)が適用される。更に耐食性を高めたいときに前記ダイヤフラムとしてSUS316やSUS316Lなどステンレスを用いる場合がある。
本発明によれば、耐熱樹脂製で環状の前記軸受を設けることで、金属部品同士の接触による金属粉の発生を防止して電磁弁の故障の原因を取り除き、また、前記軸受を設けることで摩耗部品を極力少なくして、その結果、動作耐久性(耐用駆動回数)が飛躍的に向上して長寿命となる。尚且つ、弁開時の保持力の規定要因となるエアギャップを小さくすることが可能な配置構成となるので、バルブ内の流路および弁体付近の温度が80[℃]~150[℃]の高温条件下での長期使用に十分耐えられる。よって、ALD装置のように高温条件下で高速で使用する装置に適した電磁弁が実現する。
図1は本発明の実施形態に係る電磁弁の例を斜め上方から見た概略図であり、断面図である。 図2は本実施形態の電磁弁の弁開状態を示す断面図である。 図3は本実施形態の電磁弁の弁開状態のときの断面図の部分拡大図である。 図4は本実施形態の電磁弁の弁開状態のときの断面図の部分拡大図である。 図5は本実施形態の電磁弁の弁閉状態を示す断面図である。 図6は本実施形態の電磁弁の弁閉状態のときの断面図の部分拡大図である。 図7は本実施形態の電磁弁の概略図であり、構造展開図である。 図8は本実施形態の電磁弁に係る軸受の例を斜め上方から見た概略図であり、図8(A)は斜め方向に切断部を有する場合の図であり、図8(B)は垂直方向に切断部を有する場合の図である。 図9は本実施形態の電磁弁の概略図であり、図9(A)は正面図であり、図9(B)は側面図であり、図9(C)は底面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。本実施形態の電磁弁1は、一例として、ALD装置に用いられる二方向電磁弁である。図9(A)は電磁弁1の正面図であり、図9(B)は側面図であり、図9(C)は底面図である。電磁弁1は、弁箱12と、ボンネット53と、ヨーク54を備える。弁箱12はボンネット53に連結固定されており、ボンネット53はヨーク54に連結固定されている。弁箱12の両側には継手が設けられており、前記継手と外部管とが接続されて使用される。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1は本実施形態の電磁弁1の例を斜め上方から見た概略図であり、断面図である。図2は電磁弁1の弁開状態を示す断面図である。図3と図4は、図2に示す断面図の部分拡大図である。図5は電磁弁1の弁閉状態を示す断面図である。図6は、図5に示す断面図の部分拡大図である。図7は電磁弁1の構造展開図である。
本実施形態では、電磁弁1は、常時閉(ノーマルクローズ)となっており、非通電時に弁は「閉」状態を保ち、通電時に弁は「開」状態となる。例えば通電電圧は直流電圧で48[V]以下である。
ここで、電磁弁1の各部の位置関係を説明し易くするため、図中にX,Y,Zの矢印で向きを示している。電磁弁1を実際に使用する際には、これらの向きに限定されず、どのような向きで使用しても支障ない。
図1~図7に示すように、本実施形態の電磁弁1は、内部に流路21が形成された弁箱12と、弁箱12内の流路21の途中の位置に固定された円環状の弁体13と、弁体13と接離可能に設けられたダイヤフラム14を備える。流路21は前駆体ガスやパージガス等の流体を、流体方向を示す矢印F1の向きに流す内部管路である。弁箱12は、耐腐食性を有する硬質金属製であり、例えばステンレスの二重溶解材からなる。
図3は、図2に示す電磁弁1が弁開状態のときの断面図の一点鎖線で囲んだエリアEを拡大して示す部分拡大図である。本実施形態は、ダイヤフラム14は、皿状または円盤状であり、中心軸P1上に配されており、グランド52および弁箱12によって外周支持されている。グランド52については後述する。そして、非通電時は、ダイヤフラム14の中央部はZ方向上向きに膨出している(図2、図3を参照)。また、通電時は、上から押されてダイヤフラム14の中央部は平らな形状に近い形状となっている(図5を参照)。
ダイヤフラム14は、硬質金属製であり、耐腐食性を有する。ダイヤフラム14の材質は、例えばコバルト(Co)、クロム(Cr)、および、ニッケル(Ni)を含む合金からなる。これによって、高い耐腐食性が得られる。ダイヤフラム14の材質は、例えばクロム(Cr)、ニッケル(Ni)、および、鉄(Fe)を含む合金からなる。これによって、高い屈曲性が得られる。
ダイヤフラム14は、薄膜が1枚以上、例えば2枚以上5枚以下で積層されて構成される。前記薄膜の1枚の厚みは、例えば50[μm]以上250[μm]以下である。ダイヤフラム14は、少なくとも流路21側で前駆体ガスやパージガス等の流体と接する側の前記薄膜の材質は、例えばCo-Cr-Ni合金である。ダイヤフラム14の、流路21側と反対側の前記薄膜の材質は、例えばNi-Cr-Fe合金である。
弁体13は、弁箱12内で、流路21の途中部分に交差するように、弁箱12にカシメ固定される。弁体13は、耐熱性樹脂からなる。これにより、金属製のダイヤフラム14と弁体13との接触による金属粉の発生を防止する。弁体13は、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリフェニリンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)からなる。これにより、150[℃]の高温に耐えられるとともに、耐腐食性があり、構成部品として必要な強度を備える。
コイル57は、筒状のボビン58に巻線用電線が巻回され外部接続用の外部電線59と接続され、外部電線59に直流電圧が印加される構成である。前記巻線用電線は抵抗値が1.5[Ω]以上である。外部電線59は長さが3[m]以下で、抵抗値が0.3[Ω]以下である。これにより、定電圧指令に適合する。
ボビン58は、耐熱性樹脂からなる。ボビン58は、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリフェニリンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)からなる。これにより、150[℃]の高温に耐えられるとともに、耐腐食性があり、構成部品として必要な強度を備える。
ヨーク54は筒状であり、軟磁性材料からなる。ヨーク54は、例えば、磁性ステンレス、パーマロイ、パーメンジュールからなる。これにより、錆びにくく、構成部品として必要な強度を備える。固定鉄心56は蓋の付いた円柱状であり、側面視でT形状であり、軟磁性材料からなる。
本実施形態では、ボビン58の内周部と接する位置に筒状の補助ヨーク55を備える。補助ヨーク55は、段差を有する円筒状であり、側面視で逆向きのT形状であり、軟磁性材料からなる。補助ヨーク55は、例えば、磁性ステンレス、パーマロイ、パーメンジュールからなる。これにより、錆びにくく、構成部品として必要な強度を備える。一例として、図7に示すように、Z方向の上から順に、固定鉄心56にコイル57が取り付けられ、コイル57にヨーク54が取り付けられ、ヨーク54に補助ヨーク55が取り付けられる。そして、ヨーク54とボンネット53とで補助ヨーク55を挟持して固定する。よって、固定鉄心56は、軟磁性材料からなるボルトによってヨーク54に締結固定される。固定鉄心56はヨーク54に内蔵される。コイル57は、固定鉄心56を囲む位置でヨーク54に内蔵される。補助ヨーク55は、ボビン58の内周部と接する位置に設けられる。
補助ヨーク55の内周面55aは、一例として、ローラバニシング加工やスパロール加工が施されており、表面粗さがRzで0.8[μm]以下になっており、また、表面硬度が素地硬度よりも高硬度となっている。これによって、内周面の摺動性に優れ、耐摩耗性に優れた補助ヨーク55となる。
ボンネット53の内周面53aは、一例として、ローラバニシング加工やスパロール加工が施されており、表面粗さがRzで0.8[μm]以下になっており、また、表面硬度が素地硬度よりも高硬度となっている。これによって、内周面の摺動性に優れ、耐摩耗性に優れたボンネット53となる。
本実施形態では、可動鉄心71にプッシュロッド72が締結される。プッシュロッド72は、棒状部材と、前記棒状部材よりも外径の大きな円柱状部材とが一体構造体となっており、側面視で逆向きのT形状であり、軟磁性材料からなる。可動鉄心71は、例えば、磁性ステンレス、パーマロイ、パーメンジュールからなる。これにより、錆びにくく、構成部品として必要な強度を備える。ボンネット53には、コイル形状の押圧バネ74が内蔵される。押圧バネ74は、軟磁性材料からなる。プッシュロッド72は、押圧バネ7およびボンネット53を挿通した状態で可動鉄心71に締結される。
図4は、図2に示す電磁弁1が弁開状態のときの断面図の一点鎖線で囲んだエリアFを拡大して示す部分拡大図である。本実施形態は、可動鉄心71に円錐台状の穴71aが形成されている。穴71aは、Z方向上向きで、テーパ比が0.05以上0.2以下のテーパとなっている。また、プッシュロッド72に円錐台状の突起72aが形成されている。突起72aは、Z方向上向きで、テーパ比が0.05以上0.2以下のテーパとなっている。可動鉄心71およびプッシュロッド72は、テーパ比が0.05以上0.2以下のテーパによってテーパ結合されている。これにより、可動鉄心71とプッシュロッド72とが高い真直度で位置決め固定されるので、偏摩耗が防止され、長寿命となる。
可動鉄心71とプッシュロッド72は、磁性金属製のボルト73によって締結される。これにより、可動鉄心71とプッシュロッド72とが強固に締結されるとともに、可動鉄心71の空隙部が磁性金属で補充されるので、低い磁気抵抗となって駆動力が増大し、高い応答性が得られる。図4の例では、六角穴付きボルト73が用いられ、締結時に、可動鉄心71の上面とボルト73の上面は面一となる。若しくは、締結時に、可動鉄心71の上面よりもボルト73の上面が僅かに凹んで低い位置になる。
プッシュロッド72の材質は、例えば、マルテンサイト系ステンレス、析出効果系ステンレスである。これにより、熱処理(焼入れ)をすることができ、高強度で高い硬度として、高い耐摩耗性を得ることができる。
プッシュロッド72は、前記円柱状部材の外周部の下方側に外周溝75が形成されている。外周溝75には軸受81が取り付けられる。プッシュロッド72は、前記円柱状部材の外周部の上方側に段差76が形成されている。段差76にはストッパ82が取り付けられる。ストッパ82は、環状であり、耐熱樹脂からなる。ストッパ82は、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリフェニリンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)からなる。これにより、150[℃]の高温に耐えられるとともに、耐腐食性があり、構成部品として必要な強度を備える。
可動鉄心71は円柱状であり、外周部に外周溝77と外周溝78が所定間隔で形成されている。外周溝77には軸受83が取り付けられ、外周溝78には軸受84が取り付けられる。可動鉄心71は、補助ヨーク55およびコイル57に囲まれてダイヤフラム14の側と固定鉄心56の側との間を往復運動する構成である。
図2および図4に示すように、ストッパ82は、通電時に、ボンネット53の段付部53cと接触することで可動鉄心71と固定鉄心56とが向かい合う側における可動鉄心71の端面71cと固定鉄心56の端面56cとを所定間隔に保つ寸法に形成されている。これにより、可動鉄心71の端面71cと固定鉄心56の端面56cとの接触がなくなり、金属部品同士の接触による金属粉の発生を防止するとともに、長寿命となる。
図8は軸受81,83,84の例を示す概略斜視図である。軸受81,83,84は、環状であり、耐熱樹脂からなる。軸受81,83,84は、軸方向に切断された切断部89を有する。図8(A)は斜め方向に切断部89を有する場合の図であり、図8(B)は垂直方向に切断部89を有する場合の図である。この構成によれば、切断部89によって軸受81,83,84の内径をそれぞれ変更可能となり、容易に着脱できるので、組立が簡単であり、メンテナンス性に優れる。例えば軸受81,83,84の内径は、前記軸受を取り付ける箇所の外径よりも0.1[mm]以上小さく設定される。例えば軸受81,83,84の内径は、前記軸受を取り付ける箇所の外径よりも2~10[%]小さく設定される。これによって、軸受81,83,84を取り付ける箇所を前記軸受が締付けることとなり、軸受81,83,84の内側の摩耗を抑制し、長寿命となる。
本実施形態によれば、軸受81を設けることで、プッシュロッド72がボンネット53内で摺動する摺動性を高めつつ、プッシュロッド72とボンネット53との接触による金属粉の発生を防止する。また、軸受83,84を設けることで、可動鉄心71と補助ヨーク55との接触による金属粉の発生を防止する。そして、弁開時の保持力の規定要因となるエアギャップを最小とすることができ、低い磁気抵抗となる。その結果、弁開時の保持力が増大し、高い応答性が得られるとともに省電力となって自己発熱量が低減し、高温での長期使用に十分耐えられる構造となる。
なお、一例として、軸受81,83,84を設ける構成を説明したが、この構成には限定されない。例えば、軸受け81、軸受け83、軸受け84のいずれか1つを設ける場合がある。また例えば、軸受け81、軸受け83、軸受け84のいずれか2つを設ける場合がある。
本実施形態では、中心軸P1上で、プッシュロッド72およびダイヤフラム14の両方と接する位置に、プッシュピン51が設けられている。そして、プッシュピン51の上部の凸状部を突出させてプッシュピン51の下部のベース部を囲むことでプッシュピン51の動作位置を規制するグランド52が設けられている。プッシュピン51の材質は、例えば、オーステナイト系ステンレスである。グランド52の材質は、例えば、マルテンサイト系ステンレス、または析出効果系ステンレスである。グランド52は、鍔部のある円筒形状であり、前記鍔部がボンネット53と弁箱12およびダイヤフラム14とで挟持され位置固定される。ダイヤフラム14は、その外周部がグランド52と弁箱12とで挟持され位置固定される。プッシュピン51の軸方向の上面および下面は球面形状となっている(図3を参照)。これによりプッシュロッド72とダイヤフラム14の軸心が一致し、プッシュロッド72とダイヤフラム14の軸がずれた場合でも、ダイヤフラム14を軸方向へ真直ぐに押すことができる。
ここでは、一例として、プッシュピン51およびグランド52を設ける構成を説明したが、この構成に限定されない。例えば、プッシュピン51およびグランド52は省いてもよい。一例として、ダイヤフラム14の外周部がボンネット53と弁箱12とで挟持されて位置固定され、プッシュロッド72が直接ダイヤフラム14を軸方向に押す構成としても支障ない。この場合、プッシュロッド72の軸方向の下面を球面形状とすることで、プッシュロッド72とダイヤフラム14の軸心を一致させることができ、プッシュロッド72が直接ダイヤフラム14を軸方向へ真直ぐに押すことができる。一例として、ダイヤフラム14の上面またはプッシュロッド72の下面にフッ素樹脂コーティング等の耐熱性被膜を形成する場合がある。
そして、通電時に、コイル57の電磁力によって可動鉄心71が固定鉄心56の側に移動しダイヤフラム14が弁体13から離れて流路21が開く構成となる(図2、図3を参照)。また、非通電時に、押圧バネ74の復元力によって可動鉄心71がダイヤフラム14の側に移動しダイヤフラム14が弁体13と接して流路21が閉じる構成となる。
図6は、図5に示す電磁弁1が弁閉状態のときの断面図の一点鎖線で囲んだエリアGを拡大して示す部分拡大図である。本実施形態は、弁閉時に、補助ヨーク55と固定鉄心56とが向かい合う側における可動鉄心71の端面71cと補助ヨーク55の端面55cとの間隔L2は、可動鉄心71と固定鉄心56とが向かい合う側における可動鉄心71の端面71cと固定鉄心56の端面56cとの間隔L1よりも大きい(L2>L1)。この構成によれば、通電開始時に、可動鉄心71の端面71cと補助ヨーク55の端面55cを通過する電磁路が最短距離となるので、中心軸P1上で可動鉄心71が往復運動を開始し、軸受83や軸受84と補助ヨーク55の内周面55aとの偏摩耗が防止され、長寿命となる。そして、軸受83や軸受84の作用によって可動鉄心71が滑らかに最短距離で往復運動を開始するので、高い応答性が得られる。
可動鉄心71の外周部には軸受84の接地部として外周溝78が形成される。本実施形態は、補助ヨーク55と固定鉄心56とが向かい合う側における補助ヨーク55の端面55cと可動鉄心71の外周部に形成された外周溝78との間隔L3は、外周溝78の軸方向の幅L4よりも大きい(L3>L4)。この構成によれば、通電時に軸受84の接地部を超えて補助ヨーク55から磁気をまわすので吸引力の低下が防止される。
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。上述の実施形態では、一例として、ALD装置に適用される二方向電磁弁について説明したが、この例に限定されず、例えば、三方向電磁弁、多方向電磁弁とすることも可能である。また、本実施形態の電磁弁は、ALD装置のみならず、CVD装置、半導体装置、その他の産業機器に適用される。本実施形態の電磁弁は、仕様等に合わせて適宜仕様変更する場合がある。
1 電磁弁
12 弁箱
13 弁体
14 ダイヤフラム
21 流路
51 プッシュピン
52 グランド
54 ヨーク
55 補助ヨーク
56 固定鉄心
57 コイル
58 ボビン
81 軸受
82 ストッパ
83 軸受
84 軸受
P1 中心軸

Claims (7)

  1. 流路が形成された弁箱と、前記弁箱内に固定された弁体と、前記弁体と接離可能に支持された金属製のダイヤフラムと、筒状のヨークと、前記ヨークに内蔵された固定鉄心と、前記固定鉄心を囲む位置で前記ヨークに内蔵された筒状のコイルと、前記コイルに囲まれて前記ダイヤフラムの側と前記固定鉄心の側との間を往復運動する可動鉄心と、前記可動鉄心に締結された金属製のプッシュロッドと、前記弁箱と前記ヨークとの間で連結固定されて前記プッシュロッドを挿通させる金属製のボンネットと、前記ボンネットに内蔵されて前記プッシュロッドを挿通させる押圧バネを備え、
    通電時に前記コイルの電磁力によって前記可動鉄心が前記固定鉄心の側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体から離れて前記流路が開き、非通電時に前記押圧バネの復元力によって前記可動鉄心が前記ダイヤフラムの側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体と接して前記流路が閉じる構成とされ、
    前記可動鉄心および前記プッシュロッドのいずれかないしは両方に、耐熱樹脂からなる環状の軸受を備え、
    前記コイルは、耐熱樹脂からなる筒状のボビンと前記ボビンに巻回された巻線用電線を備え、
    前記ボビンの内周部と接する位置に筒状の補助ヨークをさらに備え、
    前記軸受のうち前記可動鉄心に設けられるものは、前記可動鉄心の外周部に配設され前記補助ヨークの内周部と接する構成であり、
    弁閉時に、前記補助ヨークと前記固定鉄心とが向かい合う側における前記可動鉄心の端面と前記補助ヨークの端面との間隔は、前記可動鉄心と前記固定鉄心とが向かい合う側における前記可動鉄心の端面と前記固定鉄心の端面との間隔よりも大きいこと
    を特徴とする電磁弁。
  2. 流路が形成された弁箱と、前記弁箱内に固定された弁体と、前記弁体と接離可能に支持された金属製のダイヤフラムと、筒状のヨークと、前記ヨークに内蔵された固定鉄心と、前記固定鉄心を囲む位置で前記ヨークに内蔵された筒状のコイルと、前記コイルに囲まれて前記ダイヤフラムの側と前記固定鉄心の側との間を往復運動する可動鉄心と、前記可動鉄心に締結された金属製のプッシュロッドと、前記弁箱と前記ヨークとの間で連結固定されて前記プッシュロッドを挿通させる金属製のボンネットと、前記ボンネットに内蔵されて前記プッシュロッドを挿通させる押圧バネを備え、
    通電時に前記コイルの電磁力によって前記可動鉄心が前記固定鉄心の側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体から離れて前記流路が開き、非通電時に前記押圧バネの復元力によって前記可動鉄心が前記ダイヤフラムの側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体と接して前記流路が閉じる構成とされ、
    前記可動鉄心および前記プッシュロッドのいずれかないしは両方に、耐熱樹脂からなる環状の軸受を備え、
    前記コイルは、耐熱樹脂からなる筒状のボビンと前記ボビンに巻回された巻線用電線を備え、
    前記ボビンの内周部と接する位置に筒状の補助ヨークをさらに備え、
    前記軸受のうち前記可動鉄心に設けられるものは、前記可動鉄心の外周部に配設され前記補助ヨークの内周部と接する構成であり、
    前記可動鉄心の外周部には前記軸受の接地部として外周溝が形成され、前記補助ヨークと前記固定鉄心とが向かい合う側における前記補助ヨークの端面と前記可動鉄心の外周部に形成された前記外周溝との間隔は、前記外周溝の軸方向の幅よりも大きいこと
    を特徴とす電磁弁。
  3. 流路が形成された弁箱と、前記弁箱内に固定された弁体と、前記弁体と接離可能に支持された金属製のダイヤフラムと、筒状のヨークと、前記ヨークに内蔵された固定鉄心と、前記固定鉄心を囲む位置で前記ヨークに内蔵された筒状のコイルと、前記コイルに囲まれて前記ダイヤフラムの側と前記固定鉄心の側との間を往復運動する可動鉄心と、前記可動鉄心に締結された金属製のプッシュロッドと、前記弁箱と前記ヨークとの間で連結固定されて前記プッシュロッドを挿通させる金属製のボンネットと、前記ボンネットに内蔵されて前記プッシュロッドを挿通させる押圧バネを備え、
    通電時に前記コイルの電磁力によって前記可動鉄心が前記固定鉄心の側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体から離れて前記流路が開き、非通電時に前記押圧バネの復元力によって前記可動鉄心が前記ダイヤフラムの側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体と接して前記流路が閉じる構成とされ、
    前記可動鉄心および前記プッシュロッドのいずれかないしは両方に、耐熱樹脂からなる環状の軸受を備え、
    前記プッシュロッドの外周部に、耐熱樹脂からなる環状のストッパをさらに備え、
    前記ストッパは、前記通電時に前記ボンネットの段付部と接触することで前記可動鉄心と前記固定鉄心とが向かい合う側における前記可動鉄心の端面と前記固定鉄心の端面とを所定間隔に保つ寸法に形成されていること
    を特徴とする電磁弁。
  4. 流路が形成された弁箱と、前記弁箱内に固定された弁体と、前記弁体と接離可能に支持された金属製のダイヤフラムと、筒状のヨークと、前記ヨークに内蔵された固定鉄心と、前記固定鉄心を囲む位置で前記ヨークに内蔵された筒状のコイルと、前記コイルに囲まれて前記ダイヤフラムの側と前記固定鉄心の側との間を往復運動する可動鉄心と、前記可動鉄心に締結された金属製のプッシュロッドと、前記弁箱と前記ヨークとの間で連結固定されて前記プッシュロッドを挿通させる金属製のボンネットと、前記ボンネットに内蔵されて前記プッシュロッドを挿通させる押圧バネを備え、
    通電時に前記コイルの電磁力によって前記可動鉄心が前記固定鉄心の側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体から離れて前記流路が開き、非通電時に前記押圧バネの復元力によって前記可動鉄心が前記ダイヤフラムの側に移動し前記ダイヤフラムが前記弁体と接して前記流路が閉じる構成とされ、
    前記可動鉄心および前記プッシュロッドのいずれかないしは両方に、耐熱樹脂からなる環状の軸受を備え、
    前記可動鉄心および前記プッシュロッドは、テーパ比が0.05以上0.2以下のテーパによってテーパ結合されており、
    前記可動鉄心と前記プッシュロッドを締結する磁性金属製のボルトをさらに備えること
    を特徴とする電磁弁。
  5. 前記軸受のうち、前記プッシュロッドに設けられるものは、前記プッシュロッドの外周部に配設され前記ボンネットの内周部と接する構成であること
    を特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の電磁弁。
  6. 前記軸受は、軸方向に切断された切断部を有すること
    を特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の電磁弁。
  7. 前記軸受の材質は、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリフェニリンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PFA)のいずれかであること
    を特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の電磁弁。
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