JP7117496B2 - 軒樋構造 - Google Patents

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本開示は、屋根の軒樋の上側に配置されたカバーに支持する雨水案内部材及び軒樋カバー構造に関し、特に雨水が軒樋に入らずに外側に飛び出すことの抑制に関する。
従来、一般的に、屋根の軒先の下側には軒先構造体として鼻隠し板が設けられ、鼻隠し板には軒樋が取り付けられる。特許文献1には、軒樋に屋根との一体感を出すための化粧カバーを取り付けることが記載されている。
特開2014-95239号公報
ところで、軒樋に、雪や落ち葉を入りにくくするために、軒樋の上側にカバーを配置する場合がある。一方、軒樋は長いため、複数の軒樋要素により構成し、隣り合う軒樋要素を軒樋継手で接続している。軒樋継手は、軒樋要素の上側で軒樋の上端開口に突き出るように配置される場合がある。この場合に軒樋の長手方向について、軒樋継手とカバーとが一致する位置では、屋根からカバーに流れ込んだ雨水が軒樋継手で邪魔されて軒樋に入らずに外側に飛び出しやすくなる。
本開示の目的は、軒樋の上側にカバーが配置される場合において、雨水が軒樋に入らずに外側に飛び出すことを抑制できる雨水案内部材及び軒樋カバー構造を提供することである。
本開示の一態様の雨水案内部材は、屋根の軒樋の上側に配置されたカバーに支持され、屋根から流れてくる雨水を案内する雨水案内部材であって、カバーの上側に係合して支持される本体部と、本体部の上面から突出するように設けられ、軒側から棟側に向かって見た場合に山形である凸部を有し、カバーにおいて、軒樋を形成する第1樋要素及び第2樋要素を接続する軒樋継手と軒樋の長手方向について同じ位置に取り付けられ、屋根から凸部の棟側に流れ込んだ雨水を、軒樋の長手方向について、凸部の軒端の最上端から離れた位置から軒樋内に落ちるように案内する、雨水案内部材である。
本開示の一態様の軒樋カバー構造は、屋根の軒樋の上側に配置されたカバーと、カバーの上側に係合された雨水案内部材と、を備え、雨水案内部材が、本開示の一態様の雨水案内部材である、軒樋カバー構造である。
本開示の一態様の雨水案内部材及び軒樋カバー構造によれば、軒樋の上側にカバーが配置される場合において、雨水が軒樋に入らずに外側に飛び出すことを抑制できる。
実施形態の一例の軒樋カバー構造を含む軒先構造の斜視図である。 図1のA-A断面図である。 図1のB-B断面図である。 実施形態の一例の雨水案内部材の斜視図である。 図4の雨水案内部材の本体部の上面に対し直交する方向の上側から見た図である。 図4の雨水案内部材を軒側から棟側に見た図である。 図4の雨水案内部材を軒樋の長手方向一方側から見た図である。 図5のC-C断面図である。 比較例の軒樋カバー構造を含む軒先構造において、図3に対応する図である。 実施形態の別例の雨水案内部材の斜視図である。 図10の雨水案内部材を軒樋の長手方向一方側から見た図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る雨水案内部材及び軒樋カバー構造の実施形態を説明する。以下で説明する形状、個数、材料等は、説明のための例示であって、雨水案内部材を含む軒樋カバー構造の仕様により適宜変更することができる。以下では全ての図面において同等の要素には同一の符号を付して説明する。また、本文中の説明においては、必要に応じてそれ以前に述べた符号を用いる。
図1は実施形態の一例の軒樋カバー構造10を含む軒先構造5の斜視図である。図2は、図1のA-A断面図であり、図3は、図1のB-B断面図である。図1~図3に示すように、軒先構造5は、軒樋50と、軒樋カバー構造10とを含んで構成される。
軒樋50は、屋根1から落ちてくる雨水を受けるための長尺状の部材である。軒樋50は、屋根1の下側で建物の外端部に配置された横板である鼻隠し板4に、屋根1の軒端に沿って取り付けられる。軒樋50には、図示しない集水器、呼び樋等を介して建物に隣接して上下方向に配置された竪樋(図示せず)が接続される。軒樋50が受けた雨水は、竪樋を介して建物の下側に流される。図1では、軒樋50の長手方向両端が開口しているように示しているが、軒樋50の長手方向両端は実際には塞がれる。
屋根1の下地は、垂木等の建築躯体上に野地板2を設けることで形成されている。野地板2は、棟側から軒側に向かって一様な角度で下り傾斜している。野地板2の軒側端部は、外壁(図示せず)よりも外側に張り出し、当該張出部が屋根1の軒を形成する。屋根1は、野地板2と、野地板2の上側に配置された屋根材3とにより構成される。屋根材3は、例えばガルバニウム鋼板ユニット、または複数の瓦である。
軒樋50は、屋根1の下側に配置された鼻隠し板4に、長手方向(図1の左右方向)の複数位置に配置された複数の軒樋支持具60(図2)及びネジ(図示せず)で固定されている。例えば、複数の軒樋支持具60は、軒樋50の長手方向について後述の軒樋継手56とは異なる位置で、鼻隠し板4にネジで固定される。図1では、軒樋支持具60の図示を省略している。
軒樋50は、長手方向に分かれた第1樋要素51と第2樋要素52とが、軒樋継手56により長手方向に接続されて形成される。
図2に示すように、複数の軒樋支持具60の、軒側端部である前端部と棟側端部である後端部とには、第1樋要素51及び第2樋要素52が係合されて固定される。軒樋支持具60の前後方向(図2の左右方向)中間部には、上側に突出した本体板部61が形成される。本体板部61の上下方向中間部には、本体板部61から前側(図2の左側)に分岐されてその前端部で上側に突出する前側板部62が形成される。本体板部61の上端部には屋根1の傾斜方向に略一致して後側に延びる後側係止部61aが形成される。前側板部62の上端部には屋根1の傾斜方向に略一致して前側に伸びる前側係止部62aが形成される。前側係止部62aと後側係止部61aとには、後述のカバー11,12の内側部分が係止される。鼻隠し板4の外面には、雨水等による劣化を防ぐための板金が取り付けられてもよい。
軒樋50の第1樋要素51及び第2樋要素52のそれぞれは、軒側及び棟側の2つの壁部と、2つの壁部の下端を連結する底板とを含み、断面U字形で長尺状に形成され、上端が開口している。軒樋継手56は、第1樋要素51及び第2樋要素52の互いに向き合う側の第1端部を接続する。
具体的には、軒樋継手56は、外継手57及び内継手58を含んでいる。外継手57は、軒側及び棟側の2つの外継手壁部と、2つの外継手壁部の下端を連結する外継手底板とが一体に構成される。外継手57は、第1樋要素51及び第2樋要素52のそれぞれの第1端部の外側を覆う。図3に示すように、外継手57の軒側端部である前端部分(図3の左端部分)の上端部には、断面が後側(図3の左側)に開口する略U字形で長手方向(図3の紙面の表裏方向)に延びる前側突き出し部57aが形成される。前側突き出し部57aの上端部の後端部には、下側に突出する係止突部57bが形成される。係止突部57bは、後述の内継手58の前端部の上端部に係止される。
外継手57の棟側端部である後端部分(図3の右端部分)の上端部には、断面L字形の係止板部57cが形成される。係止板部57cの下面には、後述の内継手58の後端部の上端が突き当てられる。
内継手58は、内継手本体58a及び押さえ板部58bを含んでいる。内継手本体58aは、軒側及び棟側の2つの内継手壁部と、2つの内継手壁部の下端を連結する内継手底板とが一体に構成される。内継手本体58aは、第1樋要素51及び第2樋要素52のそれぞれの第1端部の内側を覆う。図3に示すように、内継手本体58aの前端部分(図3の左端部分)の上端部には、上側に向かって後側に傾斜した傾斜板部58cと、傾斜板部58cの根元から上側に突出する突板部58dとを有する。上記の外継手57の係止突部57bは、この突板部58dと傾斜板部58cとで形成されるV字形の溝部58eに係止される。
押さえ板部58bは、内継手本体58aの内面の上下方向中間部に、前後方向(図3の左右方向)に延びるように配置され、内継手本体58aと一体成形される。
上記の第1樋要素51及び第2樋要素52のそれぞれの第1端部が、外継手57と内継手58とで挟まれた状態で、上記の外継手57の係止突部57bが内継手58の溝部58eに係止される。これとともに、外継手57の後端部の上端部に形成された係止板部57cの下面に、内継手58の後端部の上下方向に延びる板部の上端が突き当てられる。これにより、第1樋要素51、第2樋要素52、及び軒樋継手56が一体化されることで、軒樋50が形成される。第1樋要素51、第2樋要素52、及び軒樋継手56の各構成要素は、例えば樹脂により形成される。
このような軒樋50では、上記のように、軒樋継手56において内継手58の前端部の上端部に傾斜板部58cが形成されるので、この傾斜板部58cにより、軒樋50の上端開口の前側が覆われやすくなる。これにより、軒樋50の上側に雪等の進入を防止するためのカバーを配置した場合には、カバーの上側から軒樋継手56に向かって雨水が流れ落ちた場合に、雨水が軒樋継手56で邪魔されて軒樋50に入らずに外側に飛び出しやすくなる。本実施形態の雨水案内部材20及び軒樋カバー構造10は、軒樋50の上側に後述のカバー11,12が配置される場合において、雨水が軒樋50に入らずに外側に飛び出すことを抑制することを目的とする。
軒樋カバー構造10は、軒樋50の上側に配置された2つのカバー11,12と、各カバー11,12の端部の上側に係合された雨水案内部材20とを含んで構成される。
各カバー11,12は、長尺の帯板状であり、軒樋50の上側に、屋根1の傾斜方向と略一致する方向に、上下方向に対し傾斜するように配置される。上記の図2に示したように、各カバー11,12は、軒樋支持具60に形成された前側係止部62aと後側係止部61aとに係止される。これにより、各カバー11,12は、軒樋支持具60を介して鼻隠し板4に固定される。各カバー11,12は、軒樋50の上端開口の前端部(図1の下端部、図2の左端部)を除く部分を覆って、軒樋50に雪や落ち葉を入りにくくする。各カバー11,12は、例えば樹脂により形成される。本実施形態では、2つのカバー11,12は、軒樋50の長手方向(図1の左右方向)に分かれて配置され、2つのカバー11,12の互いに向き合う側の第1端部が、後述の雨水案内部材20により接続される。これにより、雨水案内部材20は、2つのカバー11,12を接続するカバー継手としての機能を有する。さらに、雨水案内部材20は、屋根1から流れてくる雨水を案内する機能も有する。
図4は、実施形態の一例の雨水案内部材20の斜視図である。図5は、図4の雨水案内部材20の本体部21の上面に対し直交する方向の上側から見た図である。図6は、図4の雨水案内部材20を軒側から棟側に見た図である。図7は、図4の雨水案内部材20を軒樋50の長手方向一方側から見た図である。図8は、図5のC-C断面図である。
図4~図8に示すように、雨水案内部材20は、本体部21と、凸部30とを有する。本体部21は、下面が各カバー11,12の上面と一致する平板状の板部22と、板部22の棟側、軒側のそれぞれの端部にU字形またはC字形に内側に曲がるように形成された2つの曲面部23,24とを含んでおり、全体が断面略C字形に形成される。軒側の曲面部24の下端部には、各カバー11,12とは逆方向に先端が向くように曲がった下側延出部25が形成される。図3に示すように、雨水案内部材20が2つのカバー11,12の端部に固定された状態で、雨水案内部材20の下側延出部25の下端は、内継手28の上端部の傾斜板部58cに近接する。
雨水案内部材20の本体部21において、軒樋50の長手方向における第1端部(図1の右端部)は、第1端部側のカバー11の端部上側に配置される。本体部21の棟側及び軒側の曲面部23,24の第1端部は、第1端部側のカバー11の端部に係合することで、このカバー11に支持される。
雨水案内部材20の本体部21において、軒樋50の長手方向における第2端部(図1の左端部)は、第2端部側のカバー12の端部上側に配置される。本体部21の棟側及び軒側の曲面部23,24の第2端部は、第2端部側のカバー12の端部に係合することで、このカバー12に支持される。
凸部30は、本体部21の板部22の上面から突出するように本体部21と一体に設けられる。図6に示すように、凸部30は、軒側から棟側に向かって見た場合に、横方向(図6の左右方向)中央に関して線対称な略三角形の山形である。また、図7に示すように、凸部30は、軒樋50の長手方向一方側から見た場合に、棟側から軒側に向かって上面が上側に傾斜した略三角形に形成される。さらに、図5に示すように、凸部30は、本体部21の上面に対し直交する方向の上側から見た場合に、棟軒方向に沿う稜線31を中心に、軒側に向かって2つの辺C1,C2の間隔が広がる略三角形に形成される。これにより、図7に示すように、雨水案内部材20は、軒樋50の長手方向一方側から見た場合に、凸部30の上面における軒樋50の長手方向の中央位置である稜線31の位置と、本体部21の上面との距離は、軒側端(図7の右端)で棟側端(図7の左端)より大きくなっている。
上記の雨水案内部材20は、例えば樹脂の射出成形により一体形成される。なお、雨水案内部材20は、このような構成に限定せず、本体部21の上面に、凸部を形成する部分が接着等により一体に結合される事により構成されてもよい。
さらに、雨水案内部材20は、各カバー11,12に対し、軒樋50を形成する軒樋継手56と軒樋50の長手方向について同じ位置に取り付けられる。雨水案内部材20は、屋根1から凸部30の棟側に流れ込んだ雨水を、凸部30によって、軒樋50の長手方向について、凸部30の軒端の最上端(稜線31の位置)から離れた位置から軒樋50内に落ちるように案内する。具体的には、凸部30は、凸部30の軒側端にある山形の2つの上辺に対応して、2つの平面状の傾斜面部32,33が、本体部21の上面に対し傾斜して形成される。これにより、図4に矢印A1、A2で示すように、棟側から流れた雨水が、凸部30を避けるように、または凸部30の各傾斜面部32,33に沿って軒樋の長手方向に流れるように、雨水案内部材20上を流れやすくなる。このため、雨水が、雨水案内部材20における凸部30の上端位置の稜線31とは軒樋の長手方向に大きく離れた位置から軒側に流れて、軒樋50内に落ちやすくなる。
上記の雨水案内部材20及び軒樋カバー構造10によれば、図1に示すように、屋根1上から雨水が、軒樋継手56に対応する位置にある雨水案内部材20の上側に、実線矢印αで示す方向に流れ落ちる場合がある。この場合に、この雨水は、図1の破線矢印β1~β4のように、雨水案内部材20の凸部30によって、雨水案内部材20における凸部30の稜線31とは軒樋50の長手方向(図1の左右方向)に大きく離れた位置から軒側に流れやすくなる。これにより、この雨水が、図1に破線矢印β1、β2に示すように、軒樋継手56とは軒樋50の長手方向に離れた位置で、軒樋50の内側に流れ落ちやすくなる。このため、軒樋50の上側にカバー11,12が配置される場合において、雨水が軒樋50に入らずに外側に飛び出すことを抑制できる。
また、雨水の外側への飛出しを抑制するために、カバー11,12から過度に大きく上側に突出する部材を配置する必要がないので、軒樋カバー構造10における外観上の違和感が生じにくくなる。
また、上記の雨水案内部材20によれば、軒樋50の長手方向一方側から見た場合に、凸部30の上面における稜線31の位置と本体部21の上面との距離は、軒側端で棟側端より大きくなっている。これにより、凸部30の傾斜面部32,33上に棟側から流れた雨水を、図1に破線矢印β3、β4に示すように、傾斜面部32,33に沿って稜線31から離れるように流して、稜線31から大きく離れた位置で軒側の軒樋50内に落としやすくなる。これにより、雨水の外側への飛出しを、より抑制できる。
図9は、比較例の軒樋カバー構造を含む軒先構造において、図3に対応する図である。比較例の構成では、図3に示した実施形態における雨水案内部材20と同じ位置にカバー継手70が配置される。カバー継手70は、軒樋50の長手方向に分かれた2つのカバー11,12(図1参照)の端部を接続する部材である。カバー継手70は、下面がカバー11,12の上面に一致する平板状の板部71と、板部71の棟側、軒側の端部にそれぞれU字形またはC字形に内側に曲がるように形成された曲面部72,73とを含んで、全体が断面略C字形に形成される。軒側の曲面部73の下端部には、各カバー11,12とは逆方向に先端が向くように曲がった下側延出部74が形成される。
また、カバー継手70の板部71の上側には、図3に示した雨水案内部材20と異なり凸部が形成されておらず、板部71が平面状に形成される。カバー継手70において、その他の構成は、雨水案内部材20と同様である。
上記のカバー継手70が2つのカバー11,12の端部に固定された状態で、カバー継手70の軒側端に形成された下側延出部74の下端は、内継手58の前端部の上端部に近接する。これにより、図9の破線矢印γで示すように、屋根上からカバー継手70に流れ落ちた雨水は、板部71に沿って流れた後、内継手58で邪魔されて軒樋50に入らずに、外継手57の前端部の上端部から外側(図9の左側)に飛び出しやすくなってしまう。上記の図1~図8の実施形態によれば、このような不都合を防止できる。
図10は、実施形態の別例の雨水案内部材20aの斜視図である。図11は、図10の雨水案内部材20aを軒樋の長手方向一方側から見た図である。
本例の雨水案内部材20aは、軒樋の長手方向における長さが、図4~図8に示した雨水案内部材20より大きくなっている。また、雨水案内部材20aの軒側端において、軒樋の長手方向両端部のみに、曲面部24aと下側延出部25aとが形成されており、軒側端における軒樋の長手方向の中間部には、溝部26が形成される。また、雨水案内部材20aの棟側端において、軒樋の長手方向両端部のみに曲面部23aが形成され、棟側端における軒樋の長手方向の中間部には溝部(図示せず)が形成されている。カバー11,12(図1参照)の長手方向端部は、雨水案内部材20aの軒側及び棟側の曲面部24a、23aに係合する。
さらに、雨水案内部材20aの本体部21aの板部22aには、板部22aの上面から突出する凸部30aが、本体部21aと一体に設けられる。凸部30aは、軒側から棟側に向かって見た場合に略三角形の山形である。また、図11に示すように、凸部30aは、軒樋の長手方向一方側から見た場合に、棟側から軒側に向かって上面が下側に傾斜した略台形(または略三角形)に形成される。さらに、凸部30aは、本体部21aの上面に対し直交する方向の上側から見た場合に、棟軒方向に沿う稜線31aを中心に、軒側に向かって2つの辺C1,C2の間隔が広がる略三角形に形成される。これにより、雨水案内部材20aは、図4~図8に示した雨水案内部材20と異なり、図11に示すように軒樋の長手方向一方側から見た場合に、凸部30aの上面における稜線31aの位置と、本体部21aの上面との距離が、軒側端で棟側端より小さくなっている。
上記の雨水案内部材20a及び雨水案内部材20aを用いる軒樋カバー構造によっても、図1~図8の構成と同様に、軒樋の上側にカバーが配置される場合において、雨水が軒樋に入らずに外側に飛び出すことを抑制できる。本例において、その他の構成及び作用は、図1~図8の構成と同様である。
なお、上記の各実施形態では、2つのカバーの端部に雨水案内部材20,20aを接続する場合を説明したが、本開示の構成はこれに限定しない。例えば、上記の各実施形態において、雨水案内部材20,20aが、1つの長尺なカバーに対し長手方向にスライド可能に係合して支持されてもよい。この構成によれば、屋根の軒樋の上側にカバーを設置した後、またはカバーの設置と同時に雨水案内部材20,20aを配置する作業を行うときに、作業者が雨水案内部材20,20aをスライドさせて、軒樋継手と対応する位置に配置する作業を容易に行える。
また、軒樋及び軒樋継手のそれぞれの形状及び構成は、図1~図3に示した構成に限定せず、種々の構成を適用できる。例えば、上記の各実施形態において、軒樋継手は、軒樋要素の端部を外継手と内継手で挟む構成に限定しない。例えば、軒樋継手は、軒樋要素の端部の内側のみに配置されて係合支持する内継手のみにより、または軒樋要素の端部の外側のみに配置されて係合支持する外継手のみにより構成してもよい。
1 屋根、2 野地板、3 屋根材、5 軒先構造、10 軒樋カバー構造、11,12 カバー、20,20a 雨水案内部材、21,21a 本体部、22,22a 板部、23,23a,24,24a 曲面部、25,25a 下側延出部、26 溝部、30,30a 凸部、31,31a 稜線、32,33 傾斜面部、50 軒樋、51 第1樋要素、52 第2樋要素、56 軒樋継手、57 外継手、57a 前側突き出し部、57b 係止突部、57c 係止板部、58 内継手、58a 内継手本体、58b 押さえ板部、58c 傾斜板部、58d 突板部、58e 溝部、60 軒樋支持具、61 本体板部、61a 後側係止部、62 前側板部、62a 前側係止部、70 カバー継手、71 板部、72,73 曲面部、74 下側延出部。

Claims (3)

  1. 屋根の 軒端に沿って配置され、軒樋継手で接続された第1樋要素及び第2樋要素を有する軒樋と、
    前記 軒樋の上側に配置されたカバー と、
    前記カバー に支持され、前記屋根から流れてくる雨水を案内する雨水案内部材 と、を備え、
    前記雨水案内部材は、
    前記カバーの上側に係合して支持される本体部と、
    前記本体部の上面から突出するように設けられ、軒側から棟側に向かって見た場合に山形である凸部を有し、
    前記カバーにおいて、前記軒樋継手と前記軒樋の長手方向について同じ位置に取り付けられ、
    前記軒樋継手は、前記第1樋要素及び前記第2樋要素の軒側端部の上端開口の上側において、前記凸部と前記軒樋の長手方向について同じ位置に突き出るように配置された継手側突出部を有し、
    前記屋根から前記凸部の棟側に流れ込んだ雨水を、前記軒樋の長手方向について、前記凸部の軒端の最上端から離れた位置から前記軒樋内に落ちるように案内する、
    軒樋構造
  2. 請求項1に記載の軒樋構造において、
    前記軒樋の長手方向一方側から見た場合に、前記凸部の上面における前記カバーの長手方向の中央位置と前記本体部の上面との距離は、軒側端で棟側端より大きくなっている、
    軒樋構造
  3. 請求項1または請求項2に記載の軒樋構造において、
    前記本体部は、前記カバーに対し長手方向にスライド可能に係合される、
    軒樋構造
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