JP7114044B2 - 吸音構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、中空板材の表面にフィルムが貼り付けられてなる吸音構造体に関する。
吸音性能を有する板材の表面に意匠フィルムを貼り付けてなる吸音板を、吸音室等の壁面部材として用いる場合がある。
特許文献1には、グラスウールボード等の多孔質性の材質からなる板材に、塩化ビニルシート等からなる化粧シートを貼着した吸音板に係る発明が記載されている。特許文献1に記載の吸音板は、その吸音性能を高めるために、針状の複数の穿孔ピンを突き刺すことによって化粧シートの表面側に多数の小孔が形成されている。
特開平8-174495号公報
ところで、吸音板として、内部に複数のセルが区画された中空板材を用いることが知られている。図7に示すように、中空板材80は、例えば、厚み方向に延びる側壁82によって区画された複数のセルS´と、セルS´の端部を閉塞する閉塞壁81を備えている。こうした中空板材80を吸音室等の壁面部材として用いる場合、複数のセルS´の閉塞壁81に粘着剤を塗布して意匠フィルム83を貼り付け、意匠フィルム83の表面に、閉塞壁81と意匠フィルム83とを貫通する多数の小孔(連通孔84)を形成することになる。これにより、多数の小孔(連通孔84)によってセルS´の内外が連通されて、中空板材80の吸音性能が得られる。
しかし、こうした中空板材80では、図7に示すように、セルS´内部が中空であるために、穿孔ピンを突き刺したときに、粘着剤で貼り付けられた意匠フィルム83が位置ずれする場合がある。特に、意匠フィルム83が薄いような場合、図7の中央に示すセルS´のように、閉塞壁81には小孔が形成される一方で、意匠フィルム83は穿孔ピンの先端の圧によって位置ずれするとともに伸びてしまい、閉塞壁81に形成された小孔からセルS´内に入り込むような状態となる場合がある。そのため、意匠フィルム83の表面に小孔を形成することが困難となる。また、図7の左右に示すセルS´のように、意匠フィルム83にも小孔が形成された場合であっても、伸びた意匠フィルム83が閉塞壁81の小孔内に入り込み、セルS´の内外を連通する連通孔84の開口面積が小さくなってしまう場合がある。そのため、セルS´の内外を十分に連通させることが困難となる、その結果、所望の吸音性能が得られないといった不具合があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、吸音性能に優れた吸音構造体を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の吸音構造体は、中空板材の表面にフィルムが貼り付けられた吸音構造体であって、前記中空板材は、該中空板材の厚み方向に延びる側壁によって区画された複数のセルと、前記セルの端部を閉塞する閉塞壁を備え、前記フィルムは、前記閉塞壁の表面に貼り付けられ、前記フィルム側の表面には、前記閉塞壁と前記フィルムとを貫通して前記セルの内域と前記フィルムの外域とを連通させる複数の連通孔が貫設され、前記フィルムの厚みは、前記閉塞壁の厚みより薄く、前記フィルムは接着剤によって前記中空板材に貼り付けられている。
上記の構成によれば、厚み方向に延びる側壁によって区画された複数のセルと、セルの端部を閉塞する閉塞壁を備えた中空板材における閉塞壁の表面には、接着剤によりフィルムが貼り付けられている。そのため、フィルムが閉塞壁に対して強固に貼り付けられている。
ここで、接着剤とは、溶融状態のものが熱、光、化学反応、湿気等によって硬化し、硬化することによって被着材同士を固定された状態とするものを言うものとする。吸音構造体は、接着剤によって中空板材の表面にフィルムが貼り付けられているため、中空板材とフィルムとが接着剤を介して強固に固定されている。そのため、中空板材とフィルムとの位置ずれが抑制され、また、フィルムのみが伸びるといったような中空板材とフィルムとが異なる挙動をとることが抑制される。これにより、フィルム側の表面に貫設された複数の連通孔は、閉塞壁とフィルムを貫通して、セルの内外を連通させた状態となっている。こうした連通孔の近傍では、空気が激しく振動し、空気が連通孔の周辺部分と摩擦することによって空気の振動が熱エネルギーとして消費される。そのため、吸音性能に優れた吸音構造体が得られる。
上記の吸音構造体において、前記閉塞壁は、多層構造をなしていることが好ましい。
上記の吸音構造体において、前記フィルムの厚みは、10~500μmであることが好ましい。
上記の吸音構造体において、前記接着剤はホットメルト系接着剤であることが好ましい。
上記の吸音構造体において、前記接着剤はポリウレタンリアクティブであることが好ましい。
本発明によれば、吸音性能に優れた吸音構造体が得られる。
(a)は吸音構造体の斜視図、(b)は(a)におけるβ-β線断面図、(c)は(a)におけるγ-γ線断面図。 中空板材を製造する工程について説明する図。(a)は中空板材のコア層を構成するシート材の斜視図、(b)は同シート材の折り畳み途中の状態を示す斜視図、(c)は同シート材を折り畳んだ状態を示す斜視図、(d)は中空板材の断面図。 (a)~(d)は中空板材にフィルムを貼り付ける工程について説明する図。 吸音構造体に連通孔を形成する工程について説明する図。 連通孔が形成された部分の部分拡大図。 (a)、(b)は中空構造体の変更例について説明する図。 連通孔が形成された従来の吸音構造体について説明する図。
以下、本発明の吸音構造体の実施形態について説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態の吸音構造体1は、内部に複数のセルSが並設された板状の中空板材10の一方の表面10aに、フィルム50が貼り付けられて構成されている。フィルム50は、中空板材10の表面の模様・色彩等を向上させるような意匠性を有するフィルムである。こうした模様・色彩等は、例えば、フィルム50に施された印刷、エンボス加工、シボ加工、或いはフィルム50自体への着色等により形成されており、これにより、フィルム50の表面に意匠性が付与されている。吸音構造体1は、例えば、吸音室の壁材として用いられるものであり、フィルム50が貼り付けられた面を意匠面として、意匠面が吸音室の内面を構成するように配置される。
中空板材10は、従来公知の熱可塑性樹脂材料で形成されている。その材料は特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、アクリルニトリル‐ブタジエン‐スチレン等が挙げられる。また、フィルム50は、従来公知の熱可塑性樹脂材料で形成されている。その材料は特に限定されないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。フィルム50の厚みは、10μm~500μmであることが好ましく、50μm~300μmであることがより好ましい。本実施形態では、フィルム50の厚みは、約200μmに形成されている。
まず、中空板材10の構造について説明する。
図1(a)に示すように、中空板材10は、内部に複数のセルSが並設されたコア層20と、コア層20の厚み方向両面(図1(a)において上下両面)に接合されたシート状のスキン層30、40とで構成されている。図1(b)及び図1(c)に示すように、コア層20は、所定形状に成形された1枚の熱可塑性樹脂製のシート材を折り畳んで形成されている。コア層20は、上方壁部21と、下方壁部22と、上方壁部21及び下方壁部22の間に立設されてセルSを六角柱形状に区画する側方壁部23とで構成されている。
図1(b)及び図1(c)に示すように、コア層20の内部に区画形成されるセルSには、構成の異なる第1セルS1及び第2セルS2が存在する。図1(b)に示すように、第1セルS1においては、側方壁部23の上部に2層構造の上方壁部21が設けられている。この2層構造の上方壁部21の各層は互いに接合されている。また、第1セルS1においては、側方壁部23の下部に1層構造の下方壁部22が設けられている。一方、図1(c)に示すように、第2セルS2においては、側方壁部23の上部に1層構造の上方壁部21が設けられている。また、第2セルS2においては、側方壁部23の下部に2層構造の下方壁部22が設けられている。この2層構造の下方壁部22の各層は互いに接合されている。また、図1(b)及び図1(c)に示すように、隣接する第1セルS1同士の間、及び隣接する第2セルS2同士の間は、それぞれ2層構造の側方壁部23によって区画されている。
図1(a)に示すように、第1セルS1はX方向に沿って列を成すように並設されていて、上面視した場合に、隣り合う2つの第1セルS1が六角形の1辺を共有している。同様に、第2セルS2はX方向に沿って列を成すように並設されていて、上面視した場合に、隣り合う2つの第2セルS2が六角形の1辺を共有している。第1セルS1の列及び第2セルS2の列は、X方向に直交するY方向において交互に配列されている。そして、これら第1セルS1及び第2セルS2により、コア層20は、全体としてハニカム構造をなしている。
図1(a)~図1(c)に示すように、上記のように構成されたコア層20の上面には熱可塑性樹脂製のシート材であるスキン層30が接合されている。また、コア層20の下面には、熱可塑性樹脂製のシート材であるスキン層40が接合されている。この実施形態では、コア層20における側方壁部23の上部が、コア層20の上方壁部21及びスキン層30で閉塞されている。すなわち、上方壁部21及びスキン層30が、セルSを上側から区画する上部閉塞壁11を構成している。同様に、コア層20における側方壁部23の下部が、コア層20の下方壁部22及びスキン層40で閉塞されている。すなわち、下方壁部22及びスキン層40が、セルSを下側から区画する下部閉塞壁12を構成している。
中空板材10は、コア層20、スキン層30、40により、内部に複数のセルSが並設された形状とされており、中空板材10の上部閉塞壁11側が表面10aを構成し、下部閉塞壁12側が表面10bを構成する。
図1(a)~図1(c)に示すように、本実施形態の吸音構造体1は、中空板材10の上部閉塞壁11側の表面10aに、フィルム50が貼り付けられて構成されている。つまり、フィルム50は、中空板材10の上部でセルSの端部を閉塞する上部閉塞壁11に貼り付けられている。上述のように、中空板材10に並設される第1セルS1及び第2セルS2では、その端部を閉塞する上部閉塞壁11の構成が相違しているため、フィルム50が貼付けられている上部閉塞壁11の構成は、第1セルS1と第2セルS2とで異なっている。中空板材10のセルS1では、フィルム50は、2層構造の上方壁部21にスキン層30が接合されて形成された上部閉塞壁11に貼り付けられており、セルS2では、フィルム50は、1層構造の上方壁部21にスキン層30が接合されて形成された上部閉塞壁11に貼り付けられている。
図1(a)~図1(c)に示すように、中空板材10とフィルム50とは、接着層60を介して貼り付けられている。接着層60を構成する接着剤は、従来公知のものを用いることができ、その種類は特に限定されない。有機系接着剤、無機系接着剤のいずれであってもよく、有機系接着剤の場合、合成系、天然系のいずれであってもよい。また、有機系合成接着剤の場合、熱可塑性接着剤、熱硬化性接着剤、エラストマー系接着剤等が挙げられるが、これらのいずれであってもよい。これら各種接着剤の中でも、熱可塑性接着剤、いわゆるホットメルト系接着剤であることが好ましい。
ホットメルト系接着剤としては、例えば、ポリウレタン系接着剤、エチレン酢酸ビニル樹脂系接着剤、酢酸ビニル樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤セルロース系接着剤等が挙げられる。これらの中でも、加熱により溶融し、冷却後の再加熱によっても硬化した状態を保持することができることから、ポリウレタンリアクティブであることが好ましい。
接着層60の厚みは、2μm~100μmであることが好ましく、3μm~50μmであることがより好ましい。本実施形態では、接着層60の厚みは、約5μmに形成されている。
図1(b)及び図1(c)に示すように、吸音構造体1においてフィルム50が貼り付けられた側の表面1aには、複数の連通孔15が貫設されている。連通孔15は、フィルム50と、中空板材10の上部閉塞壁11を貫通しており、中空板材10に並設されたセルSの内域とフィルム50の外域とを連通させる。具体的には、図1(b)に示すように、第1セルS1において連通孔15は、2層構造の上方壁部21、上面側のスキン層30及びフィルム50を貫通している。また、図1(c)に示すように、第2セルS2において連通孔15は、1層構造の上方壁部21、上面側のスキン層30及びフィルム50を貫通している。これにより、吸音構造体1は、吸音材として機能する。
図1(a)に示すように、連通孔15は、1つのセルSに対して1箇所ずつ設けられている。連通孔15の形成位置及び個数は特に限定されないが、この実施形態では、吸音構造体1を上面視した場合に、各セルSの六角形状の中央に位置している。
また、連通孔15の上面視形状や大きさは特に限定されない。上面視形状としては、例えば、円形状、楕円形状、多角形状等が挙げられる。図1(b)及び図1(c)に示すように、この実施形態では、上面視円形状に形成されており、各連通孔15の開口の直径は、セルSを上面視した場合の六角形の一辺の長さ以下に設定されている。具体的には、各連通孔15の開口の直径は、X方向に隣り合うセルSの中心同士の間隔P1の数分の1(例えば、0.5~3.0mm程度)に設定されている。
次に、本実施形態の吸音構造体1の製造方法について説明する。吸音構造体1は、中空板材10を製造する工程、中空板材10の一方の表面10aに接着剤を塗布しつつ、フィルム50を貼り付ける工程、接着剤が硬化した後、吸音構造体1のフィルム50側の表面10aに連通孔15を貫設する工程からなる。
まず、中空板材10を製造する工程について、図2に従って説明する。
図2(a)に示すように、第1シート材100は、1枚の熱可塑性樹脂製のシートを所定の形状に成形することにより形成される。第1シート材100の厚みは、0.1mm~0.6mmであることが好ましく、0.2mm~0.3mmであることがより好ましい。本実施形態では、第1シート材100の厚みは、約0.3mmに形成されている。
第1シート材100には、帯状をなす平面領域110及び膨出領域120が、第1シート材100の長手方向(X方向)に交互に配置されている。膨出領域120には、上面と一対の側面とからなる断面下向溝状をなす第1膨出部121が膨出領域120の延びる方向(Y方向)の全体に亘って形成されている。なお、第1膨出部121の上面と側面とのなす角は90度であることが好ましく、その結果として、第1膨出部121の断面形状は下向コ字状となる。また、第1膨出部121の幅(上面の短手方向の長さ)は平面領域110の幅と等しく、かつ第1膨出部121の膨出高さ(側面の短手方向の長さ)の2倍の長さとなるように設定されている。
また、膨出領域120には、その断面形状が正六角形を最も長い対角線で二分して得られる台形状をなす複数の第2膨出部122が、第1膨出部121に直交するように形成されている。第2膨出部122の膨出高さは第1膨出部121の膨出高さと等しくなるように設定されている。また、隣り合う第2膨出部122間の間隔は、第2膨出部122の上面の幅と等しくなっている。
なお、こうした第1膨出部121及び第2膨出部122は、シートの塑性を利用してシートを部分的に上方に膨出させることにより形成されている。また、第1シート材100は、真空成形法や圧縮成形法等の周知の成形方法によって1枚のシートから成形することができる。
図2(a)及び図2(b)に示すように、上述のように構成された第1シート材100を、境界線P、Qに沿って折り畳むことでコア層20が形成される。具体的には、第1シート材100を、平面領域110と膨出領域120との境界線Pにて谷折りするとともに、第1膨出部121の上面と側面との境界線Qにて山折りしてX方向に圧縮する。そして、図2(b)及び図2(c)に示すように、第1膨出部121の上面と側面とが折り重なるとともに、第2膨出部122の端面と平面領域110とが折り重なることによって、一つの膨出領域120に対して一つのY方向に延びる角柱状の区画体130が形成される。こうした区画体130がX方向に連続して形成されていくことにより中空板状のコア層20が形成される。なお、この実施形態では、第1シート材100を折り畳むために圧縮する方向が、セルSが並設される方向(X方向)である。
上記のように第1シート材100を圧縮するとき、第1膨出部121の上面と側面とによってコア層20の上方壁部21が形成されるとともに、第2膨出部122の端面と平面領域110とによってコア層20の下方壁部22が形成される。なお、図2(c)に示すように、上方壁部21における第1膨出部121の上面と側面とが折り重なって2層構造を形成する部分、及び下方壁部22における第2膨出部122の端面と平面領域110とが折り重なって2層構造を形成する部分がそれぞれ重ね合わせ部131となる。
また、第2膨出部122が折り畳まれて区画形成される六角柱形状の領域が第2セルS2となるとともに、隣り合う一対の区画体130間に区画形成される六角柱形状の領域が第1セルS1となる。本実施形態では、第2膨出部122の上面及び側面が第2セルS2の側方壁部23を構成するとともに、第2膨出部122の側面と、膨出領域120における第2膨出部122間に位置する平面部分とが第1セルS1の側方壁部23を構成する。そして、第2膨出部122の上面同士の当接部位、及び膨出領域120における上記平面部分同士の当接部位が2層構造をなす側方壁部23となる。また、第1セルS1では、一対の重ね合わせ部131によってその上部が区画され、第2セルS2では、一対の重ね合わせ部131によってその下部が区画されている。なお、こうした折り畳み工程を実施するに際して、第1シート材100を加熱処理して軟化させた状態としておくことが好ましい。
図2(d)に示すように、このようにして得られたコア層20の上面及び下面には、それぞれ熱可塑性樹脂製の第2シート材が熱溶着により接合される。コア層20の上面に接合された第2シート材はスキン層30となり、コア層20の上方壁部21と共にセルSを上側から閉塞する上部閉塞壁11を構成する。コア層20の下面に接合された第2シート材は、スキン層40となり、コア層20の下方壁部22と共にセルSを下側から閉塞する下部閉塞壁12を構成する。第2シート材、すなわちスキン層30、40の厚みは、0.1mm~1.5mmであることが好ましく、0.3mm~1.0mmであることがより好ましい。本実施形態では、スキン層30、40の厚みは、約1.0mmに形成されている。なお、図2(d)では、セルS2について示している。
第2シート材(スキン層30、40)をコア層20に熱溶着する際には、第1セルS1における2層構造の上方壁部21(重ね合せ部131)が互いに熱溶着される。同様に、第2セルS2における2層構造の下方壁部22(重ね合せ部131)が互いに熱溶着される。
上記各工程により、X方向に第1セルS1又は第2セルS2がそれぞれ列を成すように多数並設され、Y方向に第1セルS1及び第2セルS2が交互に多数並設された中空板材10が得られる。
次に、中空板材10の一方の表面10aに接着剤を塗布しつつ、フィルム50を貼り付ける工程について、図3に従って説明する。接着剤61の塗布と、フィルム50の貼り付けは、中空板材10を横移動させるベルトコンベアB、溶融状態のホットメルト系接着剤61を中空板材10に塗布する塗布部C、フィルム50を供給するフィルム供給部F、及び中空板材10及びフィルム50を挟持する一対のプレスロールRを備えた装置Aにより、一連の工程として行う。図3では、その装置A及び中空板材10を、概略図として示している。図3(a)~図3(d)の各図では、装置Aにおいて説明に必要な部分のみを示しており、説明に必要でない部分は、図示を省略している。
装置Aでは、ベルトコンベアBの上方に、上流側から順に塗布部C、フィルム供給部Fが配置され、フィルム供給部Fの下流近傍には、一対のプレスロールRが対向する状態で配置されている。対向する一対のプレスロールR間の間隔は、中空板材10の厚みとほぼ同じに設定されている。
図3(a)に示すように、所定の大きさに切断した中空板材10を準備し、塗布部Cの上流側でベルトコンベアB上に載置する。ベルトコンベアBは、所定速度で駆動されており、載置された中空板材10は、図3(a)に矢印で示すように、所定速度で下流側へ向かって移動する。
図3(b)に示すように、ホットメルト系接着剤61を塗布する塗布部Cでは、所定温度に加熱されて溶融状態となったホットメルト系接着剤61を中空板材10の表面10a上に供給する。塗布部Cは、溶融状態のホットメルト系接着剤61が、中空板材10の表面10aの幅方向全体に一定の厚みで塗布されるように構成されている。中空板材10の表面10aに塗布されたホットメルト系接着剤61は接着層60を形成する。
図3(c)に示すように、中空板材10において接着層60が形成された部分には、塗布部Cの下流側に配置されたフィルム供給部Fから、フィルム50が供給される。フィルム供給部Fは塗布部Cに近接した位置に配置されているため、フィルム50が供給される部分では、接着層60を形成するホットメルト系接着剤61は溶融状態に保持されている。フィルム供給部Fから供給されたフィルム50は、中空板材10の表面10a上に接着層60を介して載置される。
図3(c)及び図3(d)に示すように、フィルム50が載置された中空板材10は、フィルム供給部Fに近接した位置に配置された一対のプレスロールR間を下流側へ移動する。一対のプレスロールR間の間隔は、中空板材10の厚みとほぼ同じに設定されているため、フィルム50が載置された中空板材10は、プレスロールRによってその厚み方向に押圧される。フィルム50が載置された中空板材10が、さらに下流側へ移動すると、接着層60を形成するホットメルト系接着剤61が冷却されて硬化する。これにより、中空板材10の表面10aに接着層60を介してフィルム50が貼り付けられた吸音構造体1が得られる。
こうして得られた吸音構造体1は、複数枚を順次重ね合わせた状態で常温に放置して養生する。
次に、吸音構造体1のフィルム50側の表面10aに連通孔15を貫設する工程について、図4に従って説明する。連通孔15の貫設は、所定間隔で取り付けられた複数の貫通冶具Tの下方に吸音構造体1を設置して行う。
連通孔15は、ドリル、針、パンチ等の貫通冶具Tを、吸音構造体1のフィルム50及び上部閉塞壁11に貫通させることにより形成する。図4に示すように、貫通冶具Tは、隣り合うセルSの中心同士の各間隔と略同一の間隔で複数配列された構成となっている。貫通冶具Tの下方側に吸音構造体1を配置して固定し、貫通冶具Tを下降移動させる。このようにして、吸音構造体1のフィルム50及び上部閉塞壁11には、各セルSの略中央部分に各1箇所ずつの連通孔15が形成される。
以上の工程を経て、中空板材10の表面10aにフィルム50が貼り付けられ、フィルム50が貼り付けられた側の表面に、セルSの内外を連通する連通孔15が形成された吸音構造体1が製造される。なお、本実施形態の吸音構造体1は、その板厚が約20mmとされている。
次に、連通孔15が貫設された吸音構造体1の作用について説明する。
本実施形態の吸音構造体1は、複数のセルSが並設された中空板材10の表面10a、具体的には、複数のセルSを区画する側方壁部23の端部でセルSを閉塞する上部閉塞壁11側の表面10aに、フィルム50が接着層60を介して貼り付けられている。そして、連通孔15は、フィルム50と上部閉塞壁11に貫通冶具Tを貫通させることにより形成されている。
接着層60は、ホットメルト系接着剤であるポリウレタンリアクティブを塗布、硬化して形成されているため、フィルム50が上部閉塞壁11の表面10aに強固に固定されている。そのため、フィルム50と上部閉塞壁11に貫通冶具Tを貫通させたとき、上部閉塞壁11に強固に固定されたフィルム50の位置ずれが生じにくい。その結果、図5に示すように、連通孔15は、フィルム50の端縁が、上部閉塞壁11の端縁とほぼ同じ位置となるように打ち抜かれている。
図7に示す従来の中空板材80に、粘着剤で意匠フィルム83を貼り付けたものでは、意匠フィルム83が位置ずれしやすく、連通孔84における閉塞壁81の端縁の内方に、意匠フィルム83の端縁が入り込んで、連通孔84の孔径が小さくなってしまう事態が生じる(図7における左右のセルS´)。連通孔84内に入り込んだ意匠フィルム83の端縁は、貫通冶具Tからの圧によって伸ばされて白化しやすい。
この点、本実施形態の吸音構造体1では、フィルム50の端縁が、上部閉塞壁11の端縁の内方に入り込む事態が抑制され、所望の形状、大きさの連通孔15が形成されている。また、フィルム50の端縁が伸ばされて白化することも抑制される。連通孔15は、セルSの内域とフィルム50の外域とを連通させる態様で貫設されており、連通孔15を所望の形状、大きさに設計することにより、優れた吸音性能を実現することができる。
本実施形態の吸音構造体1では、中空板材10のコア層20を形成する第1シート材100の厚みが約0.3mm、スキン層30、40を形成する第2シート材の厚みが、約1.0mmに形成されている。そのため、中空板材10のセルS1では、2層構造の上方壁部21にスキン層30が接合されて形成された上部閉塞壁11は、約1.6mmの厚みとなっている。また、セルS2では、フィルム50は、1層構造の上方壁部21にスキン層30が接合されて形成された上部閉塞壁11は、約1.3mmの厚みとなっている。その一方で、上部閉塞壁11に貼り付けられたフィルム50は、約200μmの厚みとされ、セルS1を閉塞する上部閉塞壁11及びセルS2を閉塞する上部閉塞壁11の厚みより薄く形成されている。
図7に示す従来の中空板材80のように、粘着剤で意匠フィルム83を貼り付けたものでは、閉塞壁81には連通孔が形成されたとしても、貫通冶具からの圧によって意匠フィルム83が位置ずれしたり伸びたりして、意匠フィルム83には連通孔が形成されにくい(図7における中央のセルS´)。この点、本実施形態の吸音構造体1では、フィルム50が上部閉塞壁11に強固に固定されているため、フィルム50が薄い場合であっても、位置ずれしたり伸びたりしにくく、フィルム50には、上部閉塞壁11と同じ程度の大きさ、形状の連通孔15が形成される。
上記実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上記実施形態の吸音構造体1は、複数のセルSが並設されてなる中空板材10においてセルSを閉塞する上部閉塞壁11に、フィルム50が接着剤によって貼付けられており、フィルム50と上部閉塞壁11を貫通する連通孔15が貫設されている。そのため、上部閉塞壁11とフィルム50とが強固に固定されており、上部閉塞壁11に対するフィルム50の位置ずれが生じにくい。貫設された連通孔15の内方にフィルム50の端縁が入り込む事態が抑制され、連通孔15の内方にフィルム50の端縁が入り込んで連通孔15を塞いだり、連通しにくくしたりすることが抑制される。連通孔15によりセルSの内外が連通され、吸音性能に優れた吸音構造体1が得られる。
(2)上記実施形態の吸音構造体1は、フィルム50の厚みが、上部閉塞壁11の厚みより薄い。連通孔15の形成時に、吸音構造体1の表面10a側に貫通冶具Tによる圧が掛かると、厚みが薄いフィルム50は、厚みの厚い上部閉塞壁11より伸びやすい。この点、フィルム50は接着剤によって上部閉塞壁11に強固に固定されているため、上部閉塞壁11に対してフィルム50が伸びる事態が抑制される。薄いフィルム50が貼り付けられていても、所望の形状、大きさの連通孔15を形成することができる。
(3)本実施形態の吸音構造体1では、中空板材10の上部閉塞壁11が、セルS1では、2層構造の上方壁部21にスキン層30が接合されて形成された多層構造とされている。また、セルS2では、1層構造の上方壁部21にスキン層30が接合されて形成された多層構造とされている。多層構造を構成する上方壁部21及びスキン層30は、熱溶着により互いに接合されている。そのため、閉塞壁が単層構造のものに比べて、上部閉塞壁11の強度が向上する。
(4)上記実施形態の吸音構造体1では、接着層60を形成する接着剤は、ホットメルト系接着剤である。そのため、加熱して溶融させた状態とすれば、中空板材10の表面10a上に容易に塗布することができる。また、冷却により硬化するため、中空板材10とフィルム50とが強固に固定される。
(5)上記実施形態の吸音構造体1では、接着層60を形成する接着剤は、ポリウレタンリアクティブである。そのため、硬化後に熱を加えても、硬化した状態を保持することができる。中空板材10とフィルム50の固定状態が熱の影響を受けにくく、フィルム50が剥がれにくい。
(6)上記実施形態の吸音構造体1では、フィルム50は、約5μmの接着層60を介して中空板材10に貼り付けられている。接着層60が約5μm程度と薄い場合に、貼り付けられたフィルム50の厚みが厚いと、厚み公差の関係で、貼り合わせ強度の弱い部分が生じる場合がある。この点、フィルム50の厚みが約200μmと薄いので、厚み公差があってもフィルム50を強固に貼り付けることができる。安定した強度の吸音構造体1が得られる。
上記実施形態は、次のように変更できる。なお、上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて適用することができる。
・中空板材10は、一枚の第1シート材100を、上記のように折り畳み成形したコア層20と、スキン層30、40からなるものに限らない。中空板材として、例えば、特許第4368399号や特開2014-205341号公報に記載されるような形状のものを用いてもよい。また、これらの中空板材に対して、スキン層30、40に相当する層を、その両面に接合してもよく、いずれか一方の面に接合してもよい。
・中空板材10は、一枚の第1シート材100を折り畳み成形してコア層20を形成するものに限らず、複数枚のシート材を用いてコア層を形成してもよい。例えば、帯状のシート材を所定間隔毎に屈曲させ、これら複数のシート材を併設することでコア層を形成してもよい。この変更例の場合、各シート材において屈曲させた部分がセルの側壁部を構成する。
・中空板材10におけるセルSの形状は、六角柱形状に限らない。例えば、セルSの形状は、四角柱形状であってもよいし円柱形状であってもよい。また、異なる形状のセルSが混在されていてもよい。さらに、中空板材10において、隣り合うセルSが接している場合に限らず、隣り合う2つのセルSの間に間隔が生じていてもよい。なお、セルSとセルSとの間に間隔が生じている場合、セルSの内外を連通させる連通孔15だけでなく、セルSとセルSとの間の空間の内外を連通させる連通孔を設けてもよい。
・中空板材10は、コア層20のみで構成し、スキン層30、40のいずれか又は両方を省略してもよい。スキン層30が接合されていない場合、セルS1では、上部閉塞壁11は2層構造の上方壁部21で構成され、セルS2では、1層構造の上方壁部21で構成されることになる。
・上記実施形態の吸音構造体1は、上部閉塞壁11が多層構造となっているが、単層構造であってもよい。
・上記実施形態の中空板材10では、セルSを閉塞する上部閉塞壁11の厚みは、中空板材10の表面10a全面で、フィルム50より厚くなっている。つまり、フィルム50は、セルSの端部を閉塞する全ての閉塞壁より薄くなっている。これに限らず、閉塞壁の一部にフィルム50より薄い部分が存在していてもよい。
・上記実施形態の中空板材10は、コア層20を形成する第1シート材100の厚みが約0.3mmであり、スキン層30、40を形成する第2シート材の厚みが約1.0mmである。第1シート材100及び第2シート材の厚みはこれらの厚みに限定されず、これらの厚みより薄くてもよく、厚くてもよい。
・スキン層30、40を熱溶着でコア層20に接合するのに限らず、例えば、接着剤等でスキン層30、40をコア層20に貼り付けて接合してもよい。
・上記実施形態の中空板材10は、コア層20の折り畳み工程で第1シート材100を加熱処理して軟化させた状態とし、2層構造の重ね合わせ部131を熱溶着して接合させてもよい。この場合、図6(a)及び図6(b)に示すように、熱溶着と同時に各重ね合わせ部131が熱収縮して、第1セルS1の上端を区画する一対の重ね合わせ部131間に開口部24としての隙間が形成される。こうした開口部24は、2層構造の上方壁部21が設けられたセルS1では、その中心に形成される。そのため、セルSの中心に連通孔15を貫設する場合、2層構造の上方壁部21が存在しない部分に貫通冶具Tを貫通させればよいため、連通孔15を容易に形成することができる。スキン層30を省略した場合も同様である。
・中空板材10におけるスキン層40側の外面に、他のシート材を接合してもよい。このシート材は、合成樹脂製のものに限らず、例えば、金属シート(金属箔)、鋼板、紙、布などであってもよい。また、スキン層40そのものを、金属シート(金属箔)、紙、布などで構成してもよい。
・中空板材10におけるスキン層30とフィルム50との間に、他のシート材を接合してもよい。シート材としては、連通孔15を形成できる材質であれば、合成樹脂製のものに限らず、例えば、金属シート(金属箔)、紙、布などであってもよい。フィルム50は、このシート材に対して接着剤により固定する。また、シート材も、スキン層30に対して接着剤により固定されていることが好ましい。
・中空板材10において、連通孔15は、一つのセルSに対して複数設けられていてもよい。また、連通孔15は、全てのセルSに対応して設けられていなくてもよく、一部のセルSに対応して設けられていてもよい。
・接着剤の塗布は、装置Aのように塗布部Cで中空板材10の表面10a上に供給する態様でなくてもよい。例えば、溶融状態のホットメルト系接着剤を、コーティング用のローラや刷毛等で塗布してもよい。
・中空板材10を構成する熱可塑性樹脂に、機能性を付与する樹脂や添加剤を添加してもよい。例えば、難燃性の樹脂や添加剤を添加したり、消臭剤や芳香剤を添加したりしてもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)複数のセルが並設されてなる中空板材の表面にフィルムが貼り付けられ、前記フィルム側の表面に前記セルの内外を連通させる複数の連通孔が形成される吸音構造体であって、前記中空板材は、該中空板材の厚み方向に延びる側壁によって区画された複数の前記セルと、前記セルの端部を閉塞する閉塞壁を備え、前記フィルムは、前記閉塞壁の表面に貼り付けられ、前記フィルムの厚みは、前記閉塞壁の厚みより薄く、前記連通孔は、前記閉塞壁と前記フィルムとを貫通して前記セルの内域と前記フィルムの外域とを連通させるものであり、前記フィルムは接着剤によって前記中空板材に貼り付けられていることを特徴とする吸音構造体。
(ロ)複数のセルが並設されてなる中空板材の表面にフィルムが貼り付けられ、前記フィルム側の表面に前記セルの内外を連通させる複数の連通孔が形成される吸音構造体の製造方法であって、前記中空板材は、該中空板材の厚み方向に延びる側壁によって区画された複数の前記セルと、前記セルの端部を閉塞する閉塞壁を備え、前記フィルムは、前記閉塞壁の表面に貼り付けられ、前記フィルムの厚みは、前記閉塞壁の厚みより薄く、前記連通孔は、前記閉塞壁と前記フィルムとを貫通して前記セルの内域と前記フィルムの外域とを連通させるものであり、前記中空板材に接着剤を塗布して前記フィルムを貼り付ける工程と、前記フィルム側から前記連通孔を形成する工程とを備えることを特徴とする吸音構造体の製造方法。
S…セル、S1…第1セル、S2…第2セル、1…吸音構造体、10…中空板材、11、上部閉塞壁、12…下部閉塞壁、15…連通孔、20…コア層、21…上方壁部、22…下方壁部、23…側方壁部、30、40…スキン層、50…フィルム、60…接着層。

Claims (2)

  1. 中空板材の表面に意匠フィルムが貼り付けられた吸音構造体であって、
    前記中空板材は、該中空板材の厚み方向に延びる側壁によって区画された複数のセルと、多層構造をなしているとともに前記セルの端部を閉塞する閉塞壁を備え、
    前記意匠フィルムは、前記閉塞壁の表面に貼り付けられ、
    前記意匠フィルム側の表面には、前記閉塞壁と前記意匠フィルムとを貫通して前記セルの内域と前記意匠フィルムの外域とを連通させる複数の連通孔が貫設され、
    前記意匠フィルムの厚みは、10~500μmであって前記閉塞壁の厚みより薄く、
    前記意匠フィルムは、ホットメルト系接着剤であるポリウレタンリアクティブによって前記中空板材に貼り付けられており、
    前記連通孔は、前記意匠フィルム及び前記閉塞壁が前記セルの内部空間に向かって引き伸ばされて貫設されて、前記連通孔の端縁が前記セルの内部空間に位置するように筒状に形成されることで、筒状の前記連通孔の内径が構成されており、
    前記連通孔の内面側には前記意匠フィルムが位置しており、
    前記連通孔では、前記意匠フィルムの端縁と前記閉塞壁の端縁とが、前記セルの内部空間においてほぼ同じ位置となっており、
    前記連通孔の内部空間における前記意匠フィルムと前記閉塞壁との厚さは、端縁ほど薄く形成されており、
    前記連通孔の内径は、端縁ほど小さくなるように形成されていることを特徴とする吸音構造体。
  2. 中空板材の表面に意匠フィルムが貼り付けられた吸音構造体であって、
    前記中空板材は、該中空板材の厚み方向に延びる側壁によって区画された複数のセルと、多層構造をなしているとともに前記セルの端部を閉塞する閉塞壁を備え、
    前記意匠フィルムは、前記閉塞壁の表面に貼り付けられ、
    前記意匠フィルム側の表面には、前記閉塞壁と前記意匠フィルムとを貫通して前記セルの内域と前記意匠フィルムの外域とを連通させる複数の連通孔が貫設され、
    前記意匠フィルムの厚みは、10~500μmであって前記閉塞壁の厚みより薄く、
    前記意匠フィルムは、ホットメルト系接着剤によって前記中空板材に貼り付けられており、
    前記連通孔は、前記意匠フィルム及び前記閉塞壁が前記セルの内部空間に向かって引き伸ばされて貫設されて、前記連通孔の端縁が前記セルの内部空間に位置するように筒状に形成されることで、筒状の前記連通孔の内径が構成されており、
    前記連通孔の内面側には前記意匠フィルムが位置しており、
    前記連通孔では、前記意匠フィルムの端縁と前記閉塞壁の端縁とが、前記セルの内部空間においてほぼ同じ位置となっており、
    前記連通孔の内部空間における前記意匠フィルムと前記閉塞壁との厚さは、端縁ほど薄く形成されており、
    前記連通孔の内径は、端縁ほど小さくなるように形成されていることを特徴とする吸音構造体。
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