JP7114044B2 - 吸音構造体 - Google Patents
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Description
特許文献1には、グラスウールボード等の多孔質性の材質からなる板材に、塩化ビニルシート等からなる化粧シートを貼着した吸音板に係る発明が記載されている。特許文献1に記載の吸音板は、その吸音性能を高めるために、針状の複数の穿孔ピンを突き刺すことによって化粧シートの表面側に多数の小孔が形成されている。
上記の吸音構造体において、前記フィルムの厚みは、10~500μmであることが好ましい。
上記の吸音構造体において、前記接着剤はポリウレタンリアクティブであることが好ましい。
図1(a)に示すように、本実施形態の吸音構造体1は、内部に複数のセルSが並設された板状の中空板材10の一方の表面10aに、フィルム50が貼り付けられて構成されている。フィルム50は、中空板材10の表面の模様・色彩等を向上させるような意匠性を有するフィルムである。こうした模様・色彩等は、例えば、フィルム50に施された印刷、エンボス加工、シボ加工、或いはフィルム50自体への着色等により形成されており、これにより、フィルム50の表面に意匠性が付与されている。吸音構造体1は、例えば、吸音室の壁材として用いられるものであり、フィルム50が貼り付けられた面を意匠面として、意匠面が吸音室の内面を構成するように配置される。
図1(a)に示すように、中空板材10は、内部に複数のセルSが並設されたコア層20と、コア層20の厚み方向両面(図1(a)において上下両面)に接合されたシート状のスキン層30、40とで構成されている。図1(b)及び図1(c)に示すように、コア層20は、所定形状に成形された1枚の熱可塑性樹脂製のシート材を折り畳んで形成されている。コア層20は、上方壁部21と、下方壁部22と、上方壁部21及び下方壁部22の間に立設されてセルSを六角柱形状に区画する側方壁部23とで構成されている。
図2(a)に示すように、第1シート材100は、1枚の熱可塑性樹脂製のシートを所定の形状に成形することにより形成される。第1シート材100の厚みは、0.1mm~0.6mmであることが好ましく、0.2mm~0.3mmであることがより好ましい。本実施形態では、第1シート材100の厚みは、約0.3mmに形成されている。
次に、吸音構造体1のフィルム50側の表面10aに連通孔15を貫設する工程について、図4に従って説明する。連通孔15の貫設は、所定間隔で取り付けられた複数の貫通冶具Tの下方に吸音構造体1を設置して行う。
本実施形態の吸音構造体1は、複数のセルSが並設された中空板材10の表面10a、具体的には、複数のセルSを区画する側方壁部23の端部でセルSを閉塞する上部閉塞壁11側の表面10aに、フィルム50が接着層60を介して貼り付けられている。そして、連通孔15は、フィルム50と上部閉塞壁11に貫通冶具Tを貫通させることにより形成されている。
(1)上記実施形態の吸音構造体1は、複数のセルSが並設されてなる中空板材10においてセルSを閉塞する上部閉塞壁11に、フィルム50が接着剤によって貼付けられており、フィルム50と上部閉塞壁11を貫通する連通孔15が貫設されている。そのため、上部閉塞壁11とフィルム50とが強固に固定されており、上部閉塞壁11に対するフィルム50の位置ずれが生じにくい。貫設された連通孔15の内方にフィルム50の端縁が入り込む事態が抑制され、連通孔15の内方にフィルム50の端縁が入り込んで連通孔15を塞いだり、連通しにくくしたりすることが抑制される。連通孔15によりセルSの内外が連通され、吸音性能に優れた吸音構造体1が得られる。
・中空板材10は、一枚の第1シート材100を、上記のように折り畳み成形したコア層20と、スキン層30、40からなるものに限らない。中空板材として、例えば、特許第4368399号や特開2014-205341号公報に記載されるような形状のものを用いてもよい。また、これらの中空板材に対して、スキン層30、40に相当する層を、その両面に接合してもよく、いずれか一方の面に接合してもよい。
・上記実施形態の中空板材10では、セルSを閉塞する上部閉塞壁11の厚みは、中空板材10の表面10a全面で、フィルム50より厚くなっている。つまり、フィルム50は、セルSの端部を閉塞する全ての閉塞壁より薄くなっている。これに限らず、閉塞壁の一部にフィルム50より薄い部分が存在していてもよい。
・上記実施形態の中空板材10は、コア層20の折り畳み工程で第1シート材100を加熱処理して軟化させた状態とし、2層構造の重ね合わせ部131を熱溶着して接合させてもよい。この場合、図6(a)及び図6(b)に示すように、熱溶着と同時に各重ね合わせ部131が熱収縮して、第1セルS1の上端を区画する一対の重ね合わせ部131間に開口部24としての隙間が形成される。こうした開口部24は、2層構造の上方壁部21が設けられたセルS1では、その中心に形成される。そのため、セルSの中心に連通孔15を貫設する場合、2層構造の上方壁部21が存在しない部分に貫通冶具Tを貫通させればよいため、連通孔15を容易に形成することができる。スキン層30を省略した場合も同様である。
(イ)複数のセルが並設されてなる中空板材の表面にフィルムが貼り付けられ、前記フィルム側の表面に前記セルの内外を連通させる複数の連通孔が形成される吸音構造体であって、前記中空板材は、該中空板材の厚み方向に延びる側壁によって区画された複数の前記セルと、前記セルの端部を閉塞する閉塞壁を備え、前記フィルムは、前記閉塞壁の表面に貼り付けられ、前記フィルムの厚みは、前記閉塞壁の厚みより薄く、前記連通孔は、前記閉塞壁と前記フィルムとを貫通して前記セルの内域と前記フィルムの外域とを連通させるものであり、前記フィルムは接着剤によって前記中空板材に貼り付けられていることを特徴とする吸音構造体。
Claims (2)
- 中空板材の表面に意匠フィルムが貼り付けられた吸音構造体であって、
前記中空板材は、該中空板材の厚み方向に延びる側壁によって区画された複数のセルと、多層構造をなしているとともに前記セルの端部を閉塞する閉塞壁を備え、
前記意匠フィルムは、前記閉塞壁の表面に貼り付けられ、
前記意匠フィルム側の表面には、前記閉塞壁と前記意匠フィルムとを貫通して前記セルの内域と前記意匠フィルムの外域とを連通させる複数の連通孔が貫設され、
前記意匠フィルムの厚みは、10~500μmであって前記閉塞壁の厚みより薄く、
前記意匠フィルムは、ホットメルト系接着剤であるポリウレタンリアクティブによって前記中空板材に貼り付けられており、
前記連通孔は、前記意匠フィルム及び前記閉塞壁が前記セルの内部空間に向かって引き伸ばされて貫設されて、前記連通孔の端縁が前記セルの内部空間に位置するように筒状に形成されることで、筒状の前記連通孔の内径が構成されており、
前記連通孔の内面側には前記意匠フィルムが位置しており、
前記連通孔では、前記意匠フィルムの端縁と前記閉塞壁の端縁とが、前記セルの内部空間においてほぼ同じ位置となっており、
前記連通孔の内部空間における前記意匠フィルムと前記閉塞壁との厚さは、端縁ほど薄く形成されており、
前記連通孔の内径は、端縁ほど小さくなるように形成されていることを特徴とする吸音構造体。 - 中空板材の表面に意匠フィルムが貼り付けられた吸音構造体であって、
前記中空板材は、該中空板材の厚み方向に延びる側壁によって区画された複数のセルと、多層構造をなしているとともに前記セルの端部を閉塞する閉塞壁を備え、
前記意匠フィルムは、前記閉塞壁の表面に貼り付けられ、
前記意匠フィルム側の表面には、前記閉塞壁と前記意匠フィルムとを貫通して前記セルの内域と前記意匠フィルムの外域とを連通させる複数の連通孔が貫設され、
前記意匠フィルムの厚みは、10~500μmであって前記閉塞壁の厚みより薄く、
前記意匠フィルムは、ホットメルト系接着剤によって前記中空板材に貼り付けられており、
前記連通孔は、前記意匠フィルム及び前記閉塞壁が前記セルの内部空間に向かって引き伸ばされて貫設されて、前記連通孔の端縁が前記セルの内部空間に位置するように筒状に形成されることで、筒状の前記連通孔の内径が構成されており、
前記連通孔の内面側には前記意匠フィルムが位置しており、
前記連通孔では、前記意匠フィルムの端縁と前記閉塞壁の端縁とが、前記セルの内部空間においてほぼ同じ位置となっており、
前記連通孔の内部空間における前記意匠フィルムと前記閉塞壁との厚さは、端縁ほど薄く形成されており、
前記連通孔の内径は、端縁ほど小さくなるように形成されていることを特徴とする吸音構造体。
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