JP7111549B2 - 窒化鉄系磁石 - Google Patents

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本発明は、窒化鉄系磁石に関する。
近年、モータ用磁石として、Nd-Fe-B系の磁石が広く使われている。しかしながら、Ndに代表されるレアアース(希土類元素)は、近年需要が拡大している。さらに、特定の産出国への依存度が高い。したがって、安定供給の確保に対する懸念があり、レアアースの使用量を低減した高性能磁石の開発が求められている。
レアアースの使用量を低減した高性能磁石の材料として、Fe-N系の化合物、特にFe16化合物が注目されている。Fe16化合物は、Feよりも巨大な飽和磁化を示すためである。
しかしながら、Fe16化合物は200℃を超える温度に長時間さらされることで分解してしまう。したがって、Fe16化合物を用いた焼結磁石を作製することができない。特許文献1には、Fe16を用いたボンド磁石が記載されている。しかし、ボンド磁石では磁性粉の含有率が焼結磁石と比較して小さくなるため、高性能な部品、例えばモータ用の磁石としては十分な残留磁束密度を確保することが困難である。
また、特に磁石をモータに用いる場合には、磁石自身の機械的強度および電気抵抗を十分に確保することが好ましい。電気抵抗を確保することが好ましいのは、渦電流損失を低下させるためである。
特開2009-84115号公報
本発明は、高い残留磁束密度、高い保磁力、高い機械的強度かつ高い電気抵抗を有する窒化鉄系磁石を提供することを目的とする。
本発明は、複数の窒化鉄系磁性粒子を有する窒化鉄系磁石であり、
前記窒化鉄系磁性粒子は、磁性相と、前記磁性相の周囲に存在する非磁性相と、を有し、
前記磁性相は窒化鉄を含み、
複数の前記窒化鉄系磁性粒子同士が互いにネッキングしており、
前記窒化鉄系磁石の任意の切断面において、前記磁性相の断面積をS1、前記非磁性相の断面積をS2、空隙の断面積をS3として、下記の式(1)および式(2)を満たす。
0.10≦S2/S1≦0.30 ・・・式(1)
0.50≦S3/S1≦0.70 ・・・式(2)
本発明に係る窒化鉄系磁石は下記の式(1A)を満たしていてもよい。
0.15≦S2/S1≦0.25 ・・・式(1A)
本発明に係る窒化鉄系磁石は下記の式(2A)を満たしていてもよい。
0.55≦S3/S1≦0.65 ・・・式(2A)
本発明に係る窒化鉄系磁石は前記任意の切断面における前記磁性相の平均円相当径が30nm以上150nm以下であってもよい。
本発明によれば、従来の窒化鉄系磁石に比べて、高い残留磁化、高い保磁力、高い機械的強度かつ高い電気抵抗を有する窒化鉄系磁石を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る窒化鉄系磁石を任意の方向で削り出した切断面の概略図である。 図2は、ネッキング状態にある窒化鉄系磁性粒子の概略図である。 図3は、ネッキング状態にない窒化鉄系磁性粒子の概略図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面に示す実施形態に基づき説明する。なお、本発明は以下に記載の実施形態及び実施例の内容に限定されるものではない。また、以下に記載の実施形態及び実施例にて示された構成要素は適宜組み合わせても良いし、適宜選択しても良い。
図1に示すように、本実施形態の窒化鉄系磁石1は、窒化鉄系磁性粒子2を有する。さらに、窒化鉄系磁性粒子2は磁性相2aおよび磁性相2aの周囲に存在する非磁性相2bを有する。また、本実施形態では窒化鉄系磁石1の窒化鉄系磁性粒子2以外の部分は空隙4であるが、窒化鉄系磁性粒子2以外の物質が含まれていてもよく、例えば樹脂が含まれていてもよい。
ただし、窒化鉄系磁石1における樹脂の含有量は1.0wt%以下であってもよく、樹脂を実質的に含有しないことが好ましい。樹脂の含有量が多すぎる場合には、窒化鉄系磁性粒子2の含有量が低下する。その結果、特に残留磁束密度が低下しやすくなる。なお、樹脂を実質的に含有しないとは、樹脂の含有量が0.1wt%以下であるという意味である。
窒化鉄系磁性粒子2の磁性相2aは、窒化鉄を含む。磁性相2aはFe16化合物を主成分とし、強磁性を有することが好ましいが、FeN化合物等、Fe16化合物以外の窒化鉄を含んでいても良い。さらに、磁性相2aは金属元素としてFe以外の遷移金属元素を含んでいてもよく、例えばMn,Ni,Co,Tiおよび/またはZnを含んでいてもよい。磁性相2aにおける主成分であるFe16化合物の含有割合は磁性相2a全体に対して95wt%以上であることが好ましい。また、Fe16化合物以外の窒化鉄の含有割合は磁性相2a全体に対して4.0wt%以下であることが好ましく、Fe以外の遷移金属元素を有する化合物の含有割合は磁性相2a全体に対して1.0wt%以下であることが好ましい。
窒化鉄系磁性粒子2の非磁性相2bは、金属酸化物を含み、強磁性を有さない。非磁性相2bは、例えば、Fe、FeおよびFeO等の酸化物を含む。さらに、金属酸化物以外の化合物を含んでいてもよい。金属酸化物以外の化合物としては、例えば、Si化合物等が挙げられる。また、金属酸化物以外の化合物の含有量は、本願発明の効果を妨げない限りにおいて任意である。例えば、窒化鉄系磁性粒子2に含まれるSi量は窒化鉄系磁性粒子2全体に対してSi換算で0.2wt%以上2.1wt%以下であってもよい。
全ての窒化鉄系磁性粒子2が非磁性相2bを有していなくてもよいが、個数ベースで90%以上の窒化鉄系磁性粒子2が非磁性相2bを有していることが好ましい。
本実施形態に係る窒化鉄系磁石1は、任意の切断面において磁性相2aの断面積をS1、非磁性相2bの断面積をS2、空隙4の断面積をS3として、下記の式(1)および式(2)を満たす。
0.10≦S2/S1≦0.30 ・・・式(1)
0.50≦S3/S1≦0.70 ・・・式(2)
S2/S1<0.10である場合には、非磁性相2bによる十分な磁気分離効果が発現しないため、保磁力が不十分となる。S2/S1>0.30である場合には、窒化鉄系磁性粒子2中の強磁性を有する磁性相2aが少なくなるため、残留磁化が不十分となり、残留磁束密度が不十分となる。より好ましくは下記の式(1A)を満たす。
0.15≦S2/S1≦0.25 ・・・式(1A)
S3/S1<0.50である場合には、窒化鉄系磁石1中において空隙4と比較して電気抵抗の低い窒化鉄系磁性粒子2(磁性相2a)の割合が多くなり、窒化鉄系磁石1の電気抵抗が不十分となる。S3/S1>0.70である場合には、窒化鉄系磁石1中の窒化鉄系磁性粒子2(磁性相2a)の割合が少なくなり、残留磁化が不十分となり、残留磁束密度が不十分となる。さらに、複数の窒化鉄系磁性粒子2同士が互いにネッキングしている割合が低くなり、機械的強度(特に曲げ強度)が不十分となる。より好ましくは下記の式(2A)を満たす。
0.55≦S3/S1≦0.65 ・・・式(2A)
窒化鉄系磁性粒子2および磁性相2aの1個あたりの大きさは任意である。磁性相2aの平均円相当径が30nm以上150nm以下であることが好ましい。磁性相2aの平均円相当径が30nm以上150nm以下である場合には、特に残留磁束密度および保磁力が増加する傾向がある。なお、磁性相2aの平均円相当径とは、複数の磁性相2aの円相当径、すなわち、複数の磁性相2aと同じ面積である円の直径を算出し、平均したものである。
以下、窒化鉄系磁石1の任意の切断面における磁性相2a、非磁性相2bおよび空隙4の同定方法および各相の断面積の算出方法、および磁性相2aの平均円相当径の算出方法などについて述べる
磁性相2aおよび磁性相2aの周囲に存在する非磁性相2bを有する窒化鉄系磁性粒子2の構成相の同定方法は任意であるが、例えば窒化鉄系磁石1を粉砕後、粉末XRDによりX線回折プロファイルを得ることで行うことができる。また、窒化鉄系磁石1を断面が出るように削り出し、その断面をTEM(透過型電子顕微鏡)によって断面観察を行い、さらにEDSにより元素分布マッピングを行ってもよい。元素マッピング像(倍率3万倍以上10万倍倍以下)より、窒化鉄系磁性粒子2中の少なくともFeとNとを実質的に含みOを実質的に含まない相を磁性相2aとし、窒化鉄系磁性粒子2中の少なくともFeとOとを実質的に含む相を非磁性相2bとし、窒化鉄系磁性粒子2以外の部分を空隙4として同定することができる。また、得られた元素マッピング像の画像解析により、窒化鉄系磁石1の断面に含まれる磁性相2a、非磁性相2bおよび空隙4のそれぞれの断面積の合計を測定する。磁性相2aの断面積の合計をS1、非磁性相2bの断面積の合計をS2、空隙の断面積の合計をS3として、S2/S1およびS3/S1を算出することができる。また、得られた各磁性相2aの断面積から各磁性相2aの円相当径を算出し、平均することで磁性相2aの平均円相当径を求めることができる。なお、SEMで窒化鉄系磁石1の断面観察を行うと白い部分が磁性相2a、グレーの部分が非磁性相2b、黒い部分が空隙4として観察される。
また、複数の窒化鉄系磁性粒子2の非磁性相2bについて微構造解析を行うことで、ネッキング状態の有無を確認することができる。微構造解析の方法は任意である。例えば、TEMを用いる方法がある。複数の窒化鉄系磁性粒子2の非磁性相2b同士が焼結し、図2に示すように非磁性相2b間の粒子境界をTEM画像(倍率10万倍以上20万倍以下)によっても確認できない状態をネッキング状態とした。すなわち、ネッキング状態とは、図3に示すように各窒化鉄系磁性粒子2の非磁性相2b同士が粒子境界2cで単に接している状態とは異なる。
ここで、一般的に、窒化鉄系磁性粒子(磁性相2a)の密度が高くなるほど電気抵抗が低下し、保磁力が低下する傾向にある。また、窒化鉄系磁性粒子(磁性相2a)の密度が低くなるほど電気抵抗は上昇するが残留磁束密度が低下する傾向にある。
本実施形態に係る窒化鉄系磁石1は、磁性相2aの周囲(表面)に非磁性相2bが存在する構造であり、さらにネッキング状態が存在する。電気抵抗の高い非磁性相2bが電気抵抗の低い磁性相2aの周囲に存在することで、個々の磁性相2aが単磁区構造となっている。そのため、窒化鉄系磁性粒子2(磁性相2a)の密度が高くなっても電気抵抗が高く保たれ、保磁力も低下しない。そして、残留磁束密度が向上する。さらに、ネッキングにより窒化鉄系磁性粒子2(磁性相2a)の空隙の割合が低くなり、窒化鉄系磁石の機械的強度も高くなる。
窒化鉄系磁性粒子2に含まれるSi量はEDSにて測定できる。
本実施形態に係る窒化鉄系磁石の好適な製造方法について述べる。本実施形態に係る窒化鉄系磁性粒子の製造方法は任意である。例えば、酸化鉄粒子を合成した後、前記酸化鉄粒子に還元処理および窒化処理を順に施して得た窒化鉄粒子に、低温かつ低酸素分圧下にて徐酸化熱処理を施し、前記窒化鉄粒子表面に非磁性相を形成させ、金型で成型体を作製後、ネッキング熱処理することにより得られる。
酸化鉄粒子の製造方法は任意である。例えば、鉄(II)塩および/または鉄(III)塩を含む鉄塩水溶液と、アルカリ水溶液とを混合させた後、熟成し、洗浄することにより製造することができる。なお、以下の記載では、鉄(II)塩および鉄(III)塩を総称して鉄塩と呼ぶことがある。
鉄塩の種類は任意である。例えば、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄等を挙げることができ、これらを適宜組み合わせて使用してもよい。また、それらの水和物を使用することができる。
アルカリ水溶液の種類は任意である。例えば、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水、アンモニア塩水溶液、および尿素水溶液から選択される1種以上を用いることができる。
また、熟成の方法は任意である。熟成は、酸化鉄粒子の結晶性改良や粒子サイズおよび/または粒子形状の制御などのために行うことができる。熟成の方法は任意である。例えば、オートクレーブによる水熱処理などの液中熟成反応により行うことができる。また、熟成を省略することも可能である。
酸化鉄粒子の製造後(熟成後)、酸化鉄粒子を含む水溶液をろ過し、必要に応じて水洗等の洗浄処理を施すことで酸化鉄粒子を回収することができる。
回収した酸化鉄粒子は、後述する還元処理によって粒子同士が焼結することを抑制するために、還元処理の前に粒子表面の一部または全部をSi化合物で被覆してもよい。被覆に用いられるSi化合物の種類は任意である。例えば、コロイダルシリカ、シランカップリング剤、シラノール化合物が挙げられる。
Si化合物で粒子表面の一部または全部を被覆する場合、被覆に用いられるSi化合物量は酸化鉄粒子に対してSi換算で0.1wt%以上20wt%以下であることが好ましい。0.1wt%未満である場合には熱処理時に粒子間の焼結を抑制しにくく、最終的に得られる窒化鉄系磁性粒子が粗大になりやすくなる。20wt%を超える場合には熱処理時に粒子間の焼結が過剰に抑制されやすくなり、最終的に得られる窒化鉄系磁性粒子が細密になりやすくなる。
また、回収した酸化鉄粒子の平均粒子径は任意であるが10nm以上150nm以下が好ましい。平均粒子径を10nm以上150nm以下とすることで、後述する磁性相の平均円相当径を30nm以上150nm以下としやすくなる。
さらに、回収した酸化鉄粒子は、マグネタイト、γ-Fe、α-Fe、α-FeOOH、β-FeOOH、γ-FeOOH、FeOなどから構成されるが、上記以外の成分から構成されていてもよい。
回収した酸化鉄粒子の粒子形状は、球状、針状、粒状、紡錘状、直方体状などいずれでもよい。
次に、回収した酸化鉄粒子の還元処理を行い、鉄粒子を得る。還元処理の温度は任意であるが200℃以上400℃以下であってもよい。還元処理の温度が200℃未満である場合には酸化鉄粒子が十分に還元されにくくなるため好ましくない。還元処理の温度が400℃を超える場合には酸化鉄粒子は十分に還元されるが、粒子間の焼結が過剰に進行しやすくなるため好ましくない。還元処理の温度は、より好ましくは230℃以上350℃以下である。
還元処理の時間は任意であるが、1時間以上96時間以下が好ましい。還元処理の時間が96時間を超える場合には還元処理の温度によっては焼結が進んでしまう。そのため、後述の窒化処理が進みにくくなる。還元処理の時間が1時間未満である場合には十分に還元が進行しにくくなる。還元処理の時間は、より好ましくは2時間以上72時間以下である。
還元処理時の雰囲気は、H雰囲気であることが好ましい。
次に、得られた鉄粒子の窒化処理を行い、Fe16化合物を主成分とする窒化鉄粒子を得る。窒化処理の温度は任意であるが100℃以上200℃以下であることが好ましい。窒化処理の温度が100℃未満である場合には鉄粒子の窒化が十分に進行しにくい。窒化処理の温度が200℃を超える場合には、鉄粒子の窒化が過剰に進行しやすくなり、磁気特性が低下しやすくなる。窒化処理の温度は、より好ましくは120℃以上180℃以下である。
窒化処理の時間は任意である。1時間以上48時間以下が好ましい。窒化処理の時間が48時間を超える場合には、窒化温度によっては最終的に得られる窒化鉄系磁石の磁気特性が低下しやすくなる。窒化処理の時間が1時間未満である場合には窒化温度によっては鉄粒子が十分に窒化されにくくなる。窒化処理の時間は、より好ましくは3時間以上24時間以下である。
窒化処理の雰囲気は、NH雰囲気が好ましい。また、NHにNやHなどを混合させた雰囲気でもよい。
次に、得られた窒化鉄粒子の徐酸化熱処理を行い、窒化鉄粒子の表面を酸化させることで、磁性相と、前記磁性相の周囲に存在する非磁性相と、を有する窒化鉄系磁性粒子を得る。徐酸化熱処理の温度は任意であるが、40℃以上100℃以下であることが好ましい。徐酸化熱処理の温度が40℃未満である場合には、非磁性相が十分に形成されにくくなり、最終的に得られる窒化鉄系磁石の磁気特性が低下しやすくなる。また、徐酸化熱処理の温度が100℃以上である場合には、非磁性相が過剰に形成されやすくなり、最終的に得られる窒化鉄系磁石の磁気特性が低下しやすくなる。徐酸化熱処理の温度は、より好ましくは50℃以上80℃以下である。
徐酸化熱処理の時間は任意である。1時間以上96時間以下であることが好ましい。徐酸化熱処理の時間が96時間を超える場合には、徐酸化温度や徐酸化雰囲気によっては非磁性相が過剰に形成されやすくなり、最終的に得られる窒化鉄系磁石の磁気特性が低下しやすくなる。徐さ加熱処理の時間が1時間未満である場合には、徐酸化温度や徐酸化雰囲気によっては非磁性相が十分に形成されにくくなり、最終的に得られる窒化鉄系磁石の磁気特性が低下しやすくなる。徐酸化熱処理の時間は、より好ましくは2時間以上72時間以下である。
徐酸化熱処理の雰囲気は、Oを10ppm以上500ppm以下含むN雰囲気が好ましく、Nの他にHeやArなどの不活性ガスを混合させても良い。Oの含有量が10ppm未満である場合には、徐酸化温度によっては非磁性相を十分に形成しにくくなり、最終的に得られる窒化鉄系磁石の磁気特性が低下しやすくなる。また、Oの含有量が500ppmを超える場合には、徐酸化温度によっては非磁性相が過剰に形成されやすくなり最終的に得られる窒化鉄系磁石の磁気特性が低下しやすくなる。徐酸化熱処理時のOの含有量は、より好ましくは30ppm以上100ppm以下である。
次に、磁性相と、前記磁性相の周囲に存在する非磁性相と、を有する窒化鉄系磁性粒子を任意の形状およびサイズの金型に投入し、好ましくは30kgf/cm以上300kgf/cm以下の荷重をかけ、成型体を作製する。30kgf/cm以上300kgf/cm以下の荷重とすることで、成型体が十分な保形性を有し、かつ成型体に発生するクラックを抑制することができる。荷重はより好ましくは100kgf/cm以上300kgf/cm以下である。
前記成型体は所定の形状に成型する際、磁場を印加しながら成型することで作製しても良い。これにより、最終的に得られる窒化鉄系磁石に含まれる窒化鉄系磁性粒子が特定の方向に配向するので、より磁気特性に優れた窒化鉄系磁石を得ることができる。
得られた磁性相と、前記磁性相の周囲に存在する非磁性相と、を有する窒化鉄系磁性粒子からなる成型体は、RHK(ローラーハースキルン)を用いて300℃以下の温度でネッキング熱処理を施すことにより、複数の窒化鉄系磁性粒子同士をネッキングさせ、本実施形態に係る窒化鉄系磁石を得る。300℃を超える温度でネッキング熱処理した場合には、短時間であっても磁性相の主成分であるFe16化合物が分解し、磁気特性が著しく低下することがある。RHKによるネッキング熱処理の温度は、より好ましくは200℃以下である。
RHKを用いるネッキング熱処理の時間は任意であるが1分以上10分以下であることが好ましい。RHKを用いるネッキング熱処理の時間が1分未満である場合には、複数の窒化鉄系磁性粒子同士のネッキングが不十分となり、機械的強度が低下しやすくなる。ネッキング熱処理の時間が10分を超える場合には、磁性相の主成分であるFe16化合物が分解し、磁気特性が著しく低下することがある。ネッキング熱処理の時間は、より好ましくは1分以上5分以下である。
RHKによるネッキング熱処理時の雰囲気は任意である。例えばN、He、Ar等の不活性雰囲気もしくは真空である。
なお、ネッキング熱処理の方法は任意である。上記のRHKを用いる方法の他にも、ホットプレス法、HIP(熱間等方圧加圧法)、SPS(放電プラズマ焼結法)等が挙げられる。ネッキング熱処理の条件、特に時間や雰囲気については、ネッキング熱処理の方法により適宜選択すればよい
得られた窒化鉄系磁石は、その表面に酸化層や樹脂等の劣化を防止するために、めっきや塗装を施しても良い。
本実施形態に係る窒化鉄系磁石の用途は任意である。例えばモータ(特に電気自動車用およびハイブリッド自動車用)、発電機用ジェネレーター、ボイスコイルモーター、ロボット用アクチュエーター等が挙げられる。
次に、本発明の窒化鉄系磁石について、実施例および比較例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明は実施例に示す態様に限定されるものではない。
(実施例1)硫酸鉄七水和物(FeSO・7HO)167gと塩化鉄六水和物(FeCl・6HO)85gとをイオン交換水248gに溶解させ、鉄塩水溶液を作製した。次に、2.5molアンモニア水溶液600gを30℃に保持し、先に調整した鉄塩水溶液500gを添加した後、液中熟成反応として70℃で一定となるように温度コントロールし、30分撹拌した。その後、遠心分離機を用いて2Lのイオン交換水で3回洗浄し、酸化鉄スラリーを作製した。
前記酸化鉄スラリー1000gに、テトラエトキシシラン5.0g、エタノール21g、ジエチレングリコールモノブチルエーテル78gを添加し、Si被着処理を施した。この酸化鉄スラリーを85℃で24時間乾燥し、Feを含む酸化鉄粒子を作製した。
前記酸化鉄粒子2gを焼成ボートに入れ、熱処理炉(バッチ炉)に静置した。炉内にNガスを充填した後、Hガスを1L/minの流量で流しながら、5℃/minの昇温速度で250℃まで昇温し、48時間保持して還元処理を行った。その後、Hガスの供給を止めて窒素ガスを2L/minの流量で流しながら140℃まで降温した。続いて、Nガスの供給を止めてNHガスを0.2L/minの流量で流しながら、140℃で24時間窒化処理を行った。その後、NHガスの供給を止めてNガスを2L/minの流量で流しながら50℃まで降温した。続いて、Oを50ppm含んだNガスを2L/minの流量で流しながら、50℃で24時間徐酸化熱処理を行った。その後、各種雰囲気ガスの供給を止めて室温まで降温し、粒子表面にFeからなる非磁性相を有する窒化鉄系磁性粒子を得た。
得られた粒子表面にFeからなる非磁性相を有する窒化鉄系磁性粒子を金型に充填し、室温にて150kgf/cmの圧力を加え、粒子表面にFeからなる非磁性相を有する窒化鉄系磁性粒子からなる成型体を得た。なお、磁気特性測定用および電気抵抗測定用の成型体と、曲げ強度測定用の成型体と、では別個の金型に充填して別個の成型体を得た。測定に用いられる試験サンプルのサイズが異なるためである。
得られたそれぞれの成型体を、ArガスをフローしているRHK(ローラーハースキルン)にてネッキング熱処理し、窒化鉄系磁石を作製した。この時のArガス流量は2L/minとし、200℃で5分間、熱処理した。
(実施例2)酸化鉄スラリーに添加するテトラエトキシシランの量を4.0gとした点以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例3)酸化鉄スラリーに添加するテトラエトキシシランの量を2.5gとし、成型体作製時の成型圧を150kgf/cmとした点以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例4)酸化鉄スラリーに添加するテトラエトキシシランの量を1.8gとした点以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例5)酸化鉄スラリーに添加するテトラエトキシシランの量を0.8gとした点以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例6)酸化鉄スラリーに添加するテトラエトキシシランの量を0.6gとした点以外は、実施例1と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(比較例1)徐酸化熱処理を0.5時間とした以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した
(実施例11)徐酸化熱処理を1時間とした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例12)徐酸化熱処理を12時間とした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例13)徐酸化熱処理を30時間とした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例14)徐酸化熱処理を36時間とした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(比較例2)徐酸化熱処理を40時間とした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(比較例11)成型体作製時の成型圧を350kgf/cmとした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例21)成型体作製時の成型圧を300kgf/cmとした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例22)成型体作製時の成型圧200kgf/cmとした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例23)成型体作製時の成型圧を100kgf/cmとした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例24)成型体作製時の成型圧を30kgf/cmとした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(比較例12)成型体作製時の成型圧を20kgf/cmとした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例31)RHKでの成型体のネッキング熱処理の条件を200℃で1分間とした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
(実施例32)RHKでの成型体のネッキング熱処理の条件を200℃で10分間とした点以外は、実施例3と同様にして窒化鉄系磁石を作製した。
≪窒化鉄系磁石の断面中の構成相の同定、各構成相の断面積比の算出、および窒化鉄系磁性粒子の平均円相当径の算出≫
作製した粒子表面に非磁性相を有する窒化鉄系磁性粒子は、窒化鉄系磁石を粉砕後、粉末XRD(リガク製RINT-2500)によりX線回折プロファイルを得て構成相の同定を行った。また、得られた窒化鉄系磁石を断面が出るように削り出し、その断面をTEM(日本電子製JEM-2100FCS)によって断面観察を行い、さらにESDにより元素分布マッピングを行った。元素マッピング像(倍率5万倍)より、前記窒化鉄系磁性粒子中の少なくともFeとNとを実質的に含みOを実質的に含まない相を磁性相とし、前記窒化鉄系磁性粒子中の少なくともFeとOとを実質的に含む相を非磁性相とし、窒化鉄系磁性粒子以外の部分を空隙として同定した。なお、断面観察の測定範囲は、磁性相2a、非磁性相2bおよび空隙4をそれぞれ少なくとも100個以上含む範囲としてもよく、好ましくは200個以上含む範囲とする。また、得られた元素マッピング像の画像解析により、窒化鉄系磁石の断面に含まれる磁性相、非磁性相および空隙の断面積をそれぞれ500個測定した。磁性相の断面積をS1、非磁性相の断面積をS2、空隙の断面積をS3として、S2/S1およびS3/S1を算出した。また、得られた各磁性相の断面積から各磁性相の円相当径を算出し、平均することで平均円相当径を求めた。
TEMを用いて倍率10万倍で非磁性相の微構造解析を行い、ネッキング状態の有無を確認した。
窒化鉄系磁性粒子に含まれるSi量はEDSにて測定した。
≪窒化鉄系磁石の残留磁化(Br)および保磁力(Hc)の測定≫
窒化鉄系磁石のBrとHcは、磁気特性測定用の窒化鉄系磁石についてB-Hトレーサー(東英工業製TRF-5BH)を用いて測定した。外部印加磁場を+25kOeから-25kOeとして得られた減磁曲線からBrおよびHcを求めた。Brが3.0kG以上かつHcが2.0kOe以上の窒化鉄系磁石を許容とした。また、Brは4.0kG以上であることが好ましく、Hcは2.5kOe以上であることが好ましい。
≪窒化鉄系磁石の曲げ強度の測定≫
窒化鉄系磁石の曲げ強度は、曲げ強度測定用の窒化鉄系磁石を80mm×10mm×4mmのサイズに加工した試験サンプルを準備し、JIS K7171規格に準じて曲げ強度試験機(インストロンジャパンカンパニーリミテド製INSTRON5543)を用いて測定した。一水準につき5個の試験サンプルを作製して曲げ強度を測定し、平均値を算出した。曲げ強度25MPa以上の窒化鉄系磁石を許容とした。また、曲げ強度は35MPa以上であることが好ましい。
≪窒化鉄系磁石の電気抵抗の測定≫
窒化鉄系磁石の電気抵抗は、ネッキング熱処理後の電気抵抗測定用の窒化鉄系磁石について四深針法を用いて測定した。一水準につき5個の窒化鉄系磁石の電気抵抗を測定し、平均値を算出した。電気抵抗1.0E+00Ω・cm以上の窒化鉄系磁石を許容とした。また、電気抵抗は1.0E+01Ω・cm以上であることが好ましい。
Figure 0007111549000001
Figure 0007111549000002
Figure 0007111549000003
Figure 0007111549000004
全ての実施例および比較例で、窒化鉄系磁石は切断面においてFe162を含む磁性相と、Fe34を含む非磁性相と、空隙とが観察された。また、窒化鉄系磁性粒子に含まれるSi量が0.2~2.1wt%であることが確認された。さらに、全ての実施例および比較例で、複数の窒化鉄系磁性粒子がネッキング状態にあることが確認された。
ネッキング状態が確認され、S2/S1およびS3/S1が式(1)および式(2)を満たす全ての実施例は、Br、Hc、曲げ強度および電気抵抗が全て許容範囲内であった。
表1では、磁性相の円相当径を変化させた実施例を記載した。表1より、磁性相の円相当径を変化させても、全ての実施例はBr、Hc、曲げ強度および電気抵抗が全て許容範囲内であった。さらに、磁性相の円相当径が30nm以上150nm以下である実施例2~5は円相当径が23nmである実施例1と比較してBrが優れていた。また、円相当径が161nmである実施例6と比較してHcが優れていた。
表2では、S2/S1を変化させた実施例および比較例を記載した。表2より、S2/S1が式(1)を満たす全ての実施例はBr、Hc、曲げ強度および電気抵抗が全て許容範囲内であった。特に式(1A)を満たす実施例3,12および13はS2/S1が比較的低い実施例11と比較してHcが優れていた。また、S2/S1が比較的高い実施例14と比較してBrが優れていた。また、S2/S1が低すぎて式(1)を満たさない比較例1はHcが許容範囲を下回った。また、S2/S1が高すぎて式(1)を満たさない比較例2はBrが許容範囲を下回った。
表3では、S3/S1を変化させた実施例および比較例を記載した。表3より、S3/S1が式(2)を満たす全ての実施例はBr、Hc、曲げ強度および電気抵抗が全て許容範囲内であった。特に式(2A)を満たす実施例3,22および23はS3/S1が比較的低い実施例21と比較してHcおよび電気抵抗が優れていた。また、S3/S1が比較的高い実施例24と比較してBrおよび曲げ強度が優れていた。また、S3/S1が低すぎて式(2)を満たさない比較例11は電気抵抗が許容範囲を下回った。また、S3/S1が高すぎて式(2)を満たさない比較例12はBrおよび曲げ強度が許容範囲を下回った。
表4では、RHKを用いた熱処理の時間を変化させた実施例を記載した。表4より、RHKを用いた熱処理を行い、複数の窒化鉄系磁性粒子がネッキング状態にあることが確認された全ての実施例はBr、Hc、曲げ強度および電気抵抗が全て許容範囲内であった。また、RHKを用いた熱処理の時間が長いほどネッキング状態にある窒化鉄系磁性粒子の割合が多くなり、Brおよび曲げ強度が高くなる傾向にあった。逆に、RHKを用いた熱処理の時間が短いほど、Hcおよび電気抵抗が向上する傾向にあった
比較例1のようにS2/S1が小さすぎる場合には、窒化鉄系磁性粒子中の非磁性相の割合が小さいため、窒化鉄系磁性粒子が十分に磁気分離されず、Hcが低下したものと考えられる。
比較例2のようにS2/S1が大きすぎる場合には、窒化鉄系磁性粒子中の非磁性相の割合が大きいため、窒化鉄系磁石中の強磁性成分が少なくなり、Brが低下したものと考えられる。
比較例11のようにS3/S1が小さすぎる場合には、窒化鉄系磁石中の空隙の割合が小さくなり、窒化鉄系磁性粒子同士の接触が著しくなったため、電気抵抗が低下したものと考えられる。
比較例12のようにS3/S1が大きすぎる場合には、窒化鉄系磁石中の磁性相の割合が小さくなり、強磁性成分が少なくなったため、Brが低下したものと考えられる。また、ネッキング状態にある窒化鉄系磁性粒子の割合が少なくなったため、結果として窒化鉄系磁石の曲げ強度が低下したものと考えられる。
以上のように、本発明に係る窒化鉄系磁石は、レアアースを実質的に含まなくても高い残留磁化、高い保磁力、高い機械的強度(特に曲げ強度)かつ電気抵抗を有することから、レアアースを実質的に使用しない磁石として有用である。
1 窒化鉄系磁石
2 窒化鉄系磁性粒子
2a 磁性相
2b 非磁性相
2c 粒子境界
4 空隙

Claims (4)

  1. 複数の窒化鉄系磁性粒子を有する窒化鉄系磁石であり、
    前記窒化鉄系磁性粒子は、磁性相と、前記磁性相の周囲に存在する非磁性相と、を有し、
    前記磁性相は窒化鉄を含み、
    複数の前記窒化鉄系磁性粒子同士が互いにネッキングしており、
    前記窒化鉄系磁石の任意の切断面において、前記磁性相の断面積をS1、前記非磁性相の断面積をS2、空隙の断面積をS3として、下記の式(1)および式(2)を満たす窒化鉄系磁石。
    0.10≦S2/S1≦0.30 ・・・式(1)
    0.50≦S3/S1≦0.70 ・・・式(2)
  2. 下記の式(1A)を満たす請求項1に記載の窒化鉄系磁石。
    0.15≦S2/S1≦0.25 ・・・式(1A)
  3. 下記の式(2A)を満たす請求項1または2に記載の窒化鉄系磁石。
    0.55≦S3/S1≦0.65 ・・・式(2A)
  4. 前記任意の切断面における前記磁性相の平均円相当径が30nm以上150nm以下である請求項1~3のいずれかに記載の窒化鉄系磁石。
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