JP7110486B2 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
従来から、血管や消化器官にカテーテルを挿入する際に用いられるガイドワイヤが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、芯線の外周にコイルスプリングが巻き回されたガイドワイヤにおいて、ガイドワイヤの先端部に膨出部を形成する技術が開示されている。
実開平2-28246号公報
一般的に、ガイドワイヤは、先端を太径にすると、バックアップ性が向上して病変通過性が向上する一方、血管内でガイドワイヤを進める際に血管を穿孔させてしまうおそれがあった。反対に、先端を細径にすると、血管穿孔の発生を抑制できる一方、バックアップ性が低下するため、病変通過性が低下する問題があった。また、バックアップ性の低下によって、大口径のガイディングカテーテルを血管内の目的位置までデリバリーするときに、サポートカテーテルやマイクロカテーテルを併用させる必要があり、手技が煩雑になる問題があった。このように、ガイドワイヤを用いた手技の容易化を図る技術については、なお改善の余地があった。
本発明は、ガイドワイヤを用いた手技の容易化を図る技術の提供を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ガイドワイヤが提供される。このガイドワイヤは、コアシャフトと、前記コアシャフトの外周に設けられた係合部と、前記コアシャフトの外側に設けられ、前記コアシャフトの軸線方向に沿って移動可能な筒状体と、前記筒状体に設けられ、前記筒状体が前記コアシャフトの軸線方向に沿った第1方向に向かって移動したときに、前記係合部と係合して、前記筒状体の前記第1方向へのさらなる移動を規制する被係合部と、を備える。
この構成によれば、筒状体をコアシャフトに対して相対移動させることによって、ガイドワイヤの先端側の剛性を変更させることができるため、例えば、血管内でガイドワイヤを進める際に、剛性を低下させることで血管穿孔の発生を抑制できる。また、病変通過時や、大口径のガイディングカテーテルを血管内の目的位置までデリバリーするときに、剛性を上げることでバックアップ性を向上させることができる。また、この構成によれば、筒状体がコアシャフトの軸線方向に沿った第1方向に移動したときに、係合部と被係合部とが係合して、筒状体のさらなる移動を規制するため、筒状体とコアシャフトとの相対位置を適正な範囲に保つことができる。従って、この構成によれば、ガイドワイヤを用いた手技の容易化を図ることができる。
(2)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記係合部は、第1係合部と、前記第1係合部よりも前記コアシャフトの基端側に設けられた第2係合部と、を含んでおり、前記被係合部は、前記筒状体が前記第1方向に向かって移動したときに、前記第1係合部と係合して、前記筒状体の前記第1方向へのさらなる移動を規制する第1被係合部と、前記筒状体が前記コアシャフトの軸線方向に沿った第2方向に向かって移動したときに、前記第2係合部と係合して、前記筒状体の前記第2方向へのさらなる移動を規制する第2被係合部と、を含んでいてもよい。この構成によれば、筒状体がコアシャフトの軸線方向に沿った第1方向および第2の方向のどちらに移動した場合であっても、係合部と被係合部とが係合して、筒状体のさらなる移動を規制するため、筒状体とコアシャフトとの相対位置をより容易に適正な範囲に保つことができる。
(3)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記筒状体の長さは、前記第1係合部から前記第2係合部までの距離より長く、前記筒状体は、前記第1係合部および前記第2係合部を覆った状態で、前記コアシャフトの軸線方向に沿って移動可能であってもよい。この構成によれば、ガイドワイヤの外表面に第1係合部および第2係合部が露出しないため、ガイドワイヤの外表面をなだらかにすることができる。これにより、血管内においてガイドワイヤを容易に進行させることができる。
(4)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記第1係合部および前記第2係合部は、前記コアシャフトの外周方向に沿って形成された環状の突起部であってもよい。この構成によれば、第1係合部および第2係合部は、それぞれ、環状の突起部によって、第1被係合部および第2被係合部と容易に係合することができる。
(5)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記第1被係合部は、前記筒状体の先端に設けられ、前記第2被係合部は、前記筒状体の基端に設けられていてもよい。この構成によれば、第1被係合部および第2被係合部を筒状体に容易に取り付けることができる。また、第1係合部および第2係合部を、第1被係合部および第2被係合部の内側に配置した場合には、筒状体の移動可能範囲の設定自由度を高めることができる。
(6)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記第1被係合部および前記第2被係合部は、それぞれ、環状の外形を有しており、前記第1被係合部には、先端側から基端側に向かって外径が拡径するテーパーが形成され、前記第2被係合部には、基端側から先端側に向かって外径が拡径するテーパーが形成されていてもよい。この構成によれば、テーパーによって、コアシャフトと筒状体との段差をなだらかにすることができる。これにより、血管内においてガイドワイヤを容易に進行させることができる。
(7)上記形態のガイドワイヤは、さらに、前記コアシャフトの先端側を覆うコイル体を備えており、前記筒状体は、前記コイル体の基端側の一部を覆っており、前記第1係合部は、前記コイル体の先端と基端との間に設けられており、前記第1被係合部は、前記第1係合部よりも前記コアシャフトの先端側に位置していてもよい。この構成によれば、筒状体より先端側が、コアシャフトとコイル体によって構成されているため、ガイドワイヤの先端部の剛性を低下させることができる。これにより、ガイドワイヤの先端による血管穿孔の発生をより抑制できる。
(8)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記筒状体は、コイル体であってもよい。この構成によれば、ガイドワイヤの剛性およびトルク伝達性を向上させることができる。
(9)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記筒状体は、樹脂によって形成される内層と、前記内層の外周に配置される補強層と、前記補強層を被覆する外層とを含んでいてもよい。この構成によれば、内層によって、筒状体の内側に血栓等が付着することを抑制できる。また、外層によって、筒状体の外周と人体管腔内壁との接触による摩擦力を低減できる。また、補強層によって、筒状体の曲げ剛性を確保しつつ、筒状体の肉厚を薄くすることができる。
(10)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記筒状体は、樹脂によって形成される内層と、前記内層の外周に配置される中間コイル体と、前記中間コイル体を被覆する外層とを含んでいてもよい。この構成によれば、筒状体の内側に血栓等が付着することを抑制するとともに筒状体の外周と人体管腔内壁との接触による摩擦力を低減できる。また、中間コイル体によって、筒状体の曲げ剛性を確保しつつ、筒状体の肉厚を薄くすることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、ガイドワイヤの製造装置、ガイドワイヤの製造方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 コイル体をコアシャフトの基端方向に移動させた状態を例示した図である。 コイル体をコアシャフトの先端方向に移動させた状態を例示した図である。 比較例のガイドワイヤを用いた手技を例示した説明図である。 本実施形態のガイドワイヤを用いた手技を例示した説明図である。 第2実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第3実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第4実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第5実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第6実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第7実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第8実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第9実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第10実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第11実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第12実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第13実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第14実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第15実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第16実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第17実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 第18実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 筒状体をコアシャフトの先端方向に移動させた状態を例示した図である。 シリンジ内の流体を用いたフラッシングを例示した説明図である。 第19実施形態のガイドワイヤの全体構成を例示した説明図である。 筒状体をコアシャフトの先端方向に移動させた状態を例示した図である。 第20実施形態のガイドワイヤの基端側の構成を例示した説明図である。 第21実施形態のガイドワイヤの基端側の構成を例示した説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のガイドワイヤ1の全体構成を例示した説明図である。ガイドワイヤ1は、血管や消化器官にカテーテルを挿入する際に用いられる医療器具であり、コアシャフト10と、コイル体20と、先端コイル体30と、先端接合部40と、係合部50と、被係合部60と、内側接合部70と、を備えている。以下では、図1の左側をガイドワイヤ1および各構成部材の「先端側」と呼び、図1の右側をガイドワイヤ1および各構成部材の「基端側」と呼ぶ。ガイドワイヤ1の先端側は、体内に挿入される側(遠位側)であり、ガイドワイヤ1の基端側は、医師等の手技者によって操作される側(近位側)である。
コアシャフト10は、基端側から先端側に向かって外径が小さくなるように構成された(先細りした)長尺形状の部材である。コアシャフト10は、例えば、ステンレス合金(SUS302、SUS304、SUS316等)、Ni-Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル-クロム系合金、コバルト合金、タングステン等の材料で形成することができる。コアシャフト10は、上記以外の公知の材料によって形成されていてもよい。コアシャフト10の長さについては特に限定されないが、例えば、1000mm~3000mmの範囲を例示することができる。コアシャフト10の外径についても特に限定されないが、例えば、0.1mm~1.0mmの範囲を例示することができる。コアシャフト10の先端には、先端接合部40が形成されている。
先端接合部40は、銀ロウ、金ロウ、亜鉛、Sn-Ag合金、Au-Sn合金等の金属はんだによって形成され、この金属はんだにより先端コイル体30の先端とコアシャフト10の先端とが固着されている。なお、先端接合部40は、エポキシ系接着剤などの接着剤によって形成され、接着剤により先端コイル体30の先端とコアシャフト10の先端とが固着されていてもよい。
コイル体20は、1つまたは複数のコイルによって構成されており、コアシャフト10と先端コイル体30の一部を覆うようにコアシャフト10に巻回されている。コイル体20は、コアシャフト10に固定されておらず、コアシャフト10に対して相対移動(摺動)可能に構成されている。すなわち、コイル体20は、コアシャフト10の軸線方向に沿って往復移動可能に構成されている。また、コイル体20は、コアシャフト10に対して相対回転(同軸回転)可能に構成されている。すなわち、コイル体20は、コアシャフト10の軸線を回転軸にして回転可能に構成されている。
コイル体20を構成するコイルは、円形断面の1本の素線を螺旋状に巻いて円筒形状に形成した単コイルであってもよいし、複数の素線を撚り合わせた撚線を円筒形状に形成した中空撚線コイルであってもよい。また、コイル体20は、単コイルと中空撚線コイルを組み合わせて構成されていてもよい。コイル体20は、例えば、ステンレス合金(SUS302、SUS304、SUS316等)、Ni-Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル-クロム系合金、コバルト合金等の放射線透過性合金、金、白金、タングステン、これらの元素を含む合金(例えば、白金-ニッケル合金)等の放射線不透過性合金で形成することができる。コイル体20は、上記以外の公知の材料によって形成されていてもよい。コイル体20の長さL1は、コアシャフト10の長さよりも短い。コイル体20は、外径が一定に構成されている。コイル体20の外径は、特に限定はないが、例えば、1.0mm~2.0mmの範囲を例示することができる。
先端コイル体30は、単コイルまたは中空撚線コイルによって構成されており、コアシャフト10の先端側の外周を覆うようにコアシャフト10に巻回されている。ここでは、先端コイル体30は、コアシャフト10の先端側の細径部およびテーパー部の一部に巻き回されている。先端コイル体30の長さは、コアシャフト10およびコイル体20よりも短い。先端コイル体30の長さについては特に限定されないが、例えば、10mm~100mmを例示することができる。先端コイル体30の内径は、コアシャフト10の外径よりも大きく、先端コイル体30の外径はコイル体20の内径よりも小さい。先端コイル体30の外径は、先端から基端まで一定に構成されている。先端コイル体30の外径は、特に限定はないが、例えば、0.1mm~1.0mmの範囲を例示することができる。
先端コイル体30の先端は、先端接合部40によってコアシャフト10の先端と接合されている。先端コイル体30の基端は、内側接合部70によってコアシャフト10のテーパー部に接合されている。先端コイル体30は、先端接合部40、および、内側接合部70によってコアシャフト10に固定されている。内側接合部70は、先端接合部40と同じ材料によって形成されていてもよいし、異なる材料によって形成されていてもよい。先端コイル体30の巻き方向は、コイル体20の巻き方向と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、先端コイル体30のコイルピッチは、コイル体20のコイルピッチと同じであってもよいし、異なっていてもよい。なお、先端コイル体30は、コイルピッチの異なる、疎巻き部と密巻き部とを有しており、先端側に疎巻き部、基端側に密巻き部が形成されている。
係合部50は、コアシャフト10の外周に設けられ、コイル体20の被係合部60と係合するストッパーであり、先端側係合部51と基端側係合部52を含んでいる。先端側係合部51と基端側係合部52は、それぞれ、コアシャフト10の外周に固定された環形状(リング状)の部材であり、言い換えれば、コアシャフト10の外周方向に沿って形成された環状の突起部である。先端側係合部51と基端側係合部52は、先端接合部40と同じ材料によって形成されていてもよいし、先端接合部40と異なる材料で形成されていていてもよい。先端側係合部51と基端側係合部52の外径は、先端コイル体30やコアシャフト10の外径よりも大きく、コイル体20の内径よりも小さい。先端側係合部51と基端側係合部52は、コアシャフト10のうち、コイル体20の内側となる位置に配置されている。
先端側係合部51は、基端側係合部52よりもコアシャフト10の先端側に形成されており、ここでは、コアシャフト10のうち、先端コイル体30に覆われている位置に形成されている。言い換えれば、基端側係合部52は、先端コイル体30の先端と基端の間に設けられている。先端側係合部51と基端側係合部52は、後述する先端側被係合部61と基端側被係合部62に係合することによって、コイル体20の軸線方向の移動を規制する。ここでは、先端側係合部51から基端側係合部52までの距離を距離D1とすると、距離D1は、コイル体20の長さL1よりも短い。
被係合部60は、コイル体20に設けられ、コアシャフト10の係合部50と係合するストッパーであり、先端側被係合部61と基端側被係合部62を含んでいる。先端側被係合部61と基端側被係合部62は、コイル体20の両端に接合された環形状(リング状)の部材であり、先端接合部40と同じ材料によって形成されている。先端側被係合部61と基端側被係合部62のそれぞれの内径は、コイル体20の内径よりも小さくなるように構成されている。そのため、先端側被係合部61と基端側被係合部62の内周面は、コイル体20の内周面よりも内側に突出している。
先端側被係合部61は、コイル体20の先端に接合されており、コアシャフト10に設けられた先端側係合部51よりも先端側に位置している。先端側被係合部61の内径は、コアシャフト10に設けられた先端側係合部51の外径よりも小さい。そのため、コイル体20がコアシャフト10に対して相対的に基端方向(図1右方向)に移動したときに、先端側被係合部61は、先端側係合部51と係合(接触)する。先端側被係合部61の外側にはテーパーが形成されており、先端側被係合部61は、外径が先端側から基端側に向かって拡径するように構成されている。これにより、ガイドワイヤ1において、先端コイル体30の外径と、コイル体20の外径との段差をなだらかにすることができる。
基端側被係合部62は、コイル体20の基端に接合されており、コアシャフト10に設けられた基端側係合部52よりも基端側に位置している。基端側被係合部62の内径は、コアシャフト10に設けられた基端側係合部52の外径よりも小さい。そのため、コイル体20がコアシャフト10に対して相対的に先端方向(図1左方向)に移動したときに、基端側被係合部62は、基端側係合部52と係合(接触)する。基端側被係合部62の外側にはテーパーが形成されており、基端側被係合部62は、外径が基端側から先端側に向かって拡径するように構成されている。これにより、ガイドワイヤ1において、コイル体20の外径とコアシャフト10の外径との段差をなだらかにすることができる。
図2および図3を用いて、コイル体20とコアシャフト10の相対移動について説明する。図2は、コイル体20をコアシャフト10の基端方向(基端側)に相対移動させた状態を例示した説明図である。図3は、コイル体20をコアシャフト10の先端方向(先端側)に相対移動させた状態を例示した説明図である。既述のように、コイル体20の長さL1は、先端側係合部51から基端側係合部52までの距離D1より長く、コイル体20は、先端側係合部51と基端側係合部52を覆った状態で、図2に示す位置から図3に示す位置までの範囲をコアシャフト10の軸線方向に沿って往復移動可能に構成されている。すなわち、ガイドワイヤ1は、コイル体20の位置を変化させずに、コイル体20の先端から突出している先端コイル体30や先端接合部40を含む細径部分の長さ(突出量)を変更可能であり、また、この細径部分をコイル体20に対して相対回転させたりすることができる。
図2に示すように、コイル体20をコアシャフト10の基端方向に相対移動させると、先端側被係合部61が先端側係合部51に接触して、コイル体20の基端方向へのさらなる移動を規制する。このとき、コイル体20の先端から突出している先端コイル体30や先端接合部40を含む細径部分の長さ(突出量)が最大となる。このときの突出量は、任意であるが、例えば、50~200mmの範囲を例示することができる。一方、図3に示すように、コイル体20をコアシャフト10の先端方向に相対移動させると、基端側被係合部62が基端側係合部52に接触して、コイル体20の先端方向へのさらなる移動を規制する。このとき、コイル体20の先端から突出している先端コイル体30や先端接合部40を含む細径部分の長さ(突出量)は、最小となる。このときの突出量は任意であるが、例えば、10~100mmの範囲を例示することができる。
<本実施形態の効果例>
図4および図5を用いて、本実施形態の効果例について説明する。図4は、比較例のガイドワイヤ1Aを用いた手技を例示した説明図である。図5は、本実施形態のガイドワイヤ1を用いた手技を例示した説明図である。図4に示す比較例のガイドワイヤ1Aは、本実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、コイル体20を備えていない点が異なる。すなわち、比較例のガイドワイヤ1Aは、コアシャフト10の先端に先端コイル体30が配置され、コアシャフト10の基端側は、コアシャフト10が露出した構成となっている。例えば、Stroke治療(脳血管領域)において、例えば、外径が0.014inch(0.36mm)程度の比較例のガイドワイヤ1Aを使用して、6Fr~7Frの大口径のガイディングカテーテル91を目的血管までデリバリーする場合、ガイドワイヤ1Aのサポート性が足りないため、ガイドワイヤ1Aのみではガイディングカテーテル91を目的血管までデリバリーすることができない。そのため、図4に示すように、サポートカテーテル92、および、マイクロカテーテル93を併用させてガイディングカテーテルを目的血管までデリバリーする必要があった。なお、比較例のガイドワイヤ1Aの先端のコアシャフト10や先端コイル体30を太径にすると、先端の剛性が高くなるため、サポートカテーテル92やマイクロカテーテル93が不要になる一方、血管内でガイドワイヤを進める際に血管を穿孔させてしまうおそれがあった。特に、血栓によってX線透視下において画面に映らない血管にガイドワイヤを進める際に血管を穿孔させてしまうおそれがある。
本実施形態のガイドワイヤ1は、先端コイル体30とコイル体20の2種類の外径を有しており、太径のガイドワイヤと細径のガイドワイヤが一体となった構成を有している。ガイドワイヤ1の先端は、細径の先端コイル体30によって構成されているため、血管にガイドワイヤ1を進めて目的血管を選択するときに穿孔させてしまうことを低減できる。また、ガイドワイヤ1は、先端コイル体30の基端側に太径のコイル体20を備えているため、サポートカテーテル92やマイクロカテーテル93を用いなくても、ガイドワイヤ1だけで、ガイディングカテーテル91を目的血管までデリバリーできる剛性を有している。よって、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、サポートカテーテルやマイクロカテーテルを用いなくてもガイディングカテーテル91を目的血管にデリバリーすることができるため、サポートカテーテルやマイクロカテーテルに要する費用を削減できる。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、図2および図3に示すように、コイル体20をコアシャフト10に対して相対移動させることによって、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を変更させることができる。すなわち、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、ガイドワイヤ先端部の剛性を手技者によって調整することができる。具体的には、図2に示すように、コイル体20の先端から突出する先端コイル体30とコアシャフト10によって形成される細径部分の長さを長くすることで、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を低下させることができる。これにより、例えば、血管内でガイドワイヤを進める際に、血管穿孔の発生を抑制できる。一方、図3に示すように、コイル体20の先端から突出する先端コイル体30とコアシャフト10によって形成される細径部分の長さを短くし、太径のコイル体20を先端側に持ってくることで、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を高めることができる。これにより、例えば、病変通過時や、大口径のガイディングカテーテル91を目的血管までデリバリーするときに、バックアップ性を向上させることができる。
また、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、図2に示すように、コイル体20がコアシャフト10の軸線方向に沿ってコアシャフト10の基端方向に移動したときに、先端側被係合部61が先端側係合部51に接触して、コイル体20の基端方向へのさらなる移動を規制する。また、図3に示すように、コイル体20がコアシャフト10の軸線方向に沿ってコアシャフト10の先端方向に移動したときに、基端側被係合部62が基端側係合部52に接触して、コイル体20の先端方向へのさらなる移動を規制する。これにより、ガイドワイヤ1とコアシャフトとの相対位置を適正な範囲に保つことができ、ガイドワイヤ1を用いた手技の容易化を図ることができる。
また、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、先端側係合部51および基端側係合部52は、コアシャフト10のうちコイル体20の内側に位置する領域に配置されているため、ガイドワイヤ1の外表面に先端側係合部51および基端側係合部52が露出しない。これにより、ガイドワイヤ1の外表面をなだらかにすることができる。これにより、血管内においてガイドワイヤを容易に進行(挿通性や併用デバイスとの操作性を向上)させることができる。
また、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、先端側係合部51および基端側係合部52は、それぞれ、環状の突起部として構成されている。これにより、先端側被係合部61および基端側被係合部62と容易に係合することができる。また、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、先端側被係合部61と基端側被係合部62は、コイル体20の両端部に設けられているため、先端側被係合部61および基端側被係合部62をコイル体20に容易に接合することができる。また、先端側被係合部61と基端側被係合部62がコイル体20の両端部に設けられているため、先端側被係合部61と基端側被係合部62の一方が係合してから他方が係合するまでのコイル体20の移動範囲を比較的広く設定することができる。これにより、コイル体20の移動範囲の設定自由度を高めることができる。また、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、先端側被係合部61および基端側被係合部62は、それぞれ、環状の外形を有するとともに、テーパーが形成されている。このテーパーによって、コアシャフトと筒状体との段差をなだらかにすることができ、血管内においてガイドワイヤを容易に進行させることができる。
また、本実施形態のガイドワイヤ1によれば、ガイドワイヤ1の先端部においてコアシャフト10が縮径し、外側に先端コイル体30が配置されているため、筒状体より先端側の剛性を低下させることができる。これにより、ガイドワイヤの先端による血管穿孔の発生をより抑制できる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態のガイドワイヤ1Bの全体構成を例示した説明図である。第2実施形態のガイドワイヤ1Bは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、先端側係合部51および基端側被係合部62のコアシャフト10における位置が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第2実施形態のガイドワイヤ1Bでは、先端側係合部51bは、コイル体20の先端側被係合部61よりもコアシャフト10の先端側に位置しており、基端側係合部52は、コイル体20の基端側被係合部62よりも基端側に位置している。先端側係合部51bおよび基端側係合部52bの形状は、第1実施形態の先端側係合部51および基端側係合部52と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第2実施形態のガイドワイヤ1Bは、先端側係合部51bから基端側係合部52bまでの距離D2が、コイル体20の長さL1よりも長い。コイル体20は、先端側係合部51bと基端側係合部52bとの間をコアシャフト10の軸線方向に沿って往復移動可能に構成されている。コイル体20をコアシャフト10の基端方向に相対移動させると、コアシャフト10の基端側被係合部62bが基端側係合部52bに接触して、コイル体20の基端方向へのさらなる移動を規制する。一方、コイル体20をコアシャフト10の先端方向に相対移動させると、コイル体20の先端側被係合部61bが先端側係合部51bに接触して、コイル体20の先端方向へのさらなる移動を規制する。先端側被係合部61bおよび基端側被係合部62bの形状は、第1実施形態の先端側被係合部61および基端側被係合部62と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Bによれば、先端側係合部51bおよび基端側係合部52bは、コイル体20の先端側被係合部61bおよび基端側被係合部62bの外側に配置されていてもよい。すなわち、先端側係合部51bおよび基端側係合部52bは、コイル体20の内側に配置されていなくてもよい。この場合であっても、コイル体20をコアシャフト10に対して相対移動させることによって、ガイドワイヤ1Bの先端側の剛性を変更させることができる。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態のガイドワイヤ1Cの全体構成を例示した説明図である。第3実施形態のガイドワイヤ1Cは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、コアシャフト10に基端側係合部52を備えていない点が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第3実施形態のガイドワイヤ1Cは、コイル体20をコアシャフト10の基端方向に相対移動させると、第1実施形態と同様に、先端側被係合部61cが先端側係合部51cに接触して、コイル体20の基端方向へのさらなる移動を規制する。一方、コイル体20をコアシャフト10の先端方向に相対移動させた場合には、基端側被係合部62cが先端側係合部51cに接触するまで、コイル体20の先端方向への移動が規制されない。先端側被係合部61c、基端側被係合部62c、および、先端側係合部51cの形状は、第1実施形態の先端側被係合部61、基端側被係合部62、および、先端側係合部51と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Cによれば、ガイドワイヤ1Cは基端側係合部52を備えていなくてもよい。この場合であっても、コイル体20がコアシャフト10の基端方向に移動したときに、先端側被係合部61cが先端側係合部51cに接触して、コイル体20の基端方向へのさらなる移動が規制されるため、ガイドワイヤ1とコアシャフトとの相対位置を適正な範囲に保つことができる。これにより、ガイドワイヤ1を用いた手技の容易化を図ることができる。
<第4実施形態>
図8は、第4実施形態のガイドワイヤ1Dの全体構成を例示した説明図である。第4実施形態のガイドワイヤ1Dは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、コアシャフト10に先端側係合部51を備えていない点が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第4実施形態のガイドワイヤ1Dは、コイル体20をコアシャフト10の先端方向に相対移動させると、第1実施形態と同様に、基端側被係合部62dが基端側係合部52dに接触して、コイル体20の先端方向へのさらなる移動を規制する。一方、コイル体20をコアシャフト10の基端方向に相対移動させた場合には、先端側被係合部61dが基端側係合部52dに接触するまで、コイル体20の基端方向への移動が規制されない。先端側被係合部61d、基端側被係合部62d、および、基端側係合部52dの形状は、第1実施形態の先端側被係合部61、基端側被係合部62、および、基端側係合部52と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Dによれば、ガイドワイヤ1Dは先端側係合部51を備えていなくてもよい。この場合であっても、コイル体20がコアシャフト10の先端方向に移動したときに、基端側被係合部62が基端側係合部52に接触して、コイル体20の先端方向へのさらなる移動が規制されるため、ガイドワイヤ1とコアシャフトとの相対位置を適正な範囲に保つことができる。これにより、ガイドワイヤ1を用いた手技の容易化を図ることができる。
<第5実施形態>
図9は、第5実施形態のガイドワイヤ1Eの全体構成を例示した説明図である。第5実施形態のガイドワイヤ1Eは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、コイル体20の代わりに筒状体25を備えている点が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。筒状体25は、樹脂によって形成されたチューブであり、内側にコアシャフト10が配置されている。筒状体25を形成する樹脂材料については特に限定されないが、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレンプロペン)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)を例示することができる。筒状体25は、第1実施形態のコイル体20と同様に、コアシャフト10に固定されておらず、コアシャフト10の軸線方向に沿って往復移動可能に構成されている。また、筒状体25は、コアシャフト10に対して相対回転(同軸回転)可能に構成されている。先端側被係合部61eと基端側被係合部62eは、筒状体25の両端に取り付けられている。先端側被係合部61eおよび基端側被係合部62eの形状は、第1実施形態の先端側被係合部61および基端側被係合部62と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Eのように、ガイドワイヤはコイル体20を備えていなくてもよい。すなわち、ガイドワイヤの太径部を形成する筒状体は、コイル体20に限定されない。本実施形態の筒状体25のように樹脂製のチューブであっても、この筒状体25をコアシャフト10に対して相対移動させることによって、ガイドワイヤ1Eの先端側の剛性を変更させることができる。
<第6実施形態>
図10は、第6実施形態のガイドワイヤ1Fの全体構成を例示した説明図である。第6実施形態のガイドワイヤ1Fは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、先端側被係合部61および基端側被係合部62の形状が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第6実施形態の先端側被係合部61fおよび基端側被係合部62fは、いずれもテーパーを備えていない。それ以外の部分については、第1実施形態の先端側被係合部61および基端側被係合部62と同じである。この場合であっても、コイル体20をコアシャフト10の基端方向に相対移動させると、コアシャフト10の基端側被係合部62fが基端側係合部52fに接触して、コイル体20の基端方向へのさらなる移動を規制する。一方、コイル体20をコアシャフト10の先端方向に相対移動させると、コイル体20の先端側被係合部61fが先端側係合部51fに接触して、コイル体20の先端方向へのさらなる移動を規制する。先端側被係合部61fおよび先端側係合部51fの形状は、互いに係合可能であれば任意の形状とすることができる。また、基端側被係合部62fおよび基端側係合部52fの形状は、互いに係合可能であれば任意の形状とすることができる。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Fによっても、コイル体20をコアシャフト10に対して相対移動させることによって、ガイドワイヤ1Fの先端側の剛性を変更させることができる。なお、先端側被係合部61および基端側被係合部62は、テーパーを備えているほうがコアシャフト10とコイル体20との段差をなだらかにすることができ、血管内においてガイドワイヤを容易に進行させることができるため、より好ましい。
<第7実施形態>
図11は、第7実施形態のガイドワイヤ1Gの全体構成を例示した説明図である。第7実施形態のガイドワイヤ1Gは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、先端側被係合部61と基端側被係合部62のそれぞれの位置と形状、および、先端側係合部51と基端側係合部52のそれぞれの位置が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第7実施形態の先端側被係合部61gおよび基端側被係合部62gは、それぞれ、コイル体20の両端ではなく、コイル体20の内側に固定されている。すなわち、第7実施形態の先端側被係合部61gから基端側被係合部62gまでの距離D3は、コイル体20の長さL1よりも小さい。先端側被係合部61gと基端側被係合部62gは、コイル体20の内側に接合された環形状(リング状)の部材であり、先端側被係合部61gが基端側被係合部62gよりも相対的に先端側に配置されている。先端側被係合部61gと基端側被係合部62gのそれぞれの内径は、コイル体20の内径よりも小さいため、先端側被係合部61gと基端側被係合部62gはコイル体20の内側に突出している。コイル体20の両端には、先端形成部81と基端形成部82が接合されている。先端形成部81と基端形成部82は、被係合部を有する必要がなく、任意の形状とすることができる。
第7実施形態の先端側係合部51gと基端側係合部52gは、それぞれ、先端側被係合部61gと基端側被係合部62gの間に形成される。先端側係合部51gから基端側係合部52gまでの距離D4は、第1実施形態の先端側係合部51から基端側係合部52までの距離D1よりも小さい。先端側係合部51gおよび基端側係合部52gの形状は、第1実施形態の先端側係合部51および基端側係合部52と同じであってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、先端側被係合部61gおよび先端側係合部51gの形状は、互いに係合可能であれば任意の形状とすることができる。また、基端側被係合部62gおよび基端側係合部52gの形状は、互いに係合可能であれば任意の形状とすることができる。
第7実施形態の先端側被係合部61gと基端側被係合部62gはコイル体20の内側に突出しているため、コイル体20をコアシャフト10の基端方向に相対移動させたときに、先端側被係合部61gが先端側係合部51gと係合する。また、コイル体20をコアシャフト10の先端方向に相対移動させたときに、基端側被係合部62gが基端側係合部52gと係合する。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Gによれば、先端側被係合部61と基端側被係合部62の位置は、コイル体20の両端に限定されない。本実施形態のガイドワイヤ1Gのように、先端側被係合部61gと基端側被係合部62g、はコイル体20の内側の任意の位置に固定することができる。この場合であっても、ガイドワイヤ1Gとコアシャフト10との相対位置を適正な範囲に保つことができ、ガイドワイヤ1Gを用いた手技の容易化を図ることができる。
<第8実施形態>
図12は、第8実施形態のガイドワイヤ1Hの全体構成を例示した説明図である。第8実施形態のガイドワイヤ1Hは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、係合部50と被係合部60の位置および形状が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第8実施形態の係合部50hは、第1実施形態とは異なり、1つの突起部が先端側被係合部61hおよび基端側被係合部62hの両方と接触する。ここでは、係合部50hは、コアシャフト10の一部分が所定の区間拡径されており、この拡径区間の先端側が先端側被係合部61hと接触し、拡径区間の基端側が基端側被係合部62hと接触する。先端側被係合部61hおよび基端側被係合部62hは、それぞれ、コイル体20の両端ではなく、コイル体20の内側に固定されている。先端側被係合部61hと基端側被係合部62hは、コイル体20の内側に接合された環形状(リング状)の部材であり、それぞれ、コイル体20の内側に突出している。コイル体20の両端には、先端形成部81と基端形成部82が接合されている。先端形成部81と基端形成部82は、被係合部を有する必要がなく、任意の形状とすることができる。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Hによれば、係合部50hは、先端側被係合部61hと接触する突起部と、基端側被係合部62と接触する突起部とを別々に備える必要はなく、両方と接触する1つの突起部として構成されていてもよい。また、係合部50は、コアシャフト10に対して別体で形成する必要はなく、コアシャフト10の一部分として形成されていてもよい。
<第9実施形態>
図13は、第9実施形態のガイドワイヤ1Jの全体構成を例示した説明図である。第9実施形態のガイドワイヤ1Jは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、先端コイル体30を備えていない点が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第9実施形態のガイドワイヤ1Jは、コイル体20をコアシャフト10に対して相対移動させることによって、コイル体20の先端から突出するコアシャフト10の長さを変更することができる。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Jによれば、コイル体20をコアシャフト10に対して相対移動させることによって、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を変更させることができる。具体的には、コイル体20の先端から突出する細径部分としてのコアシャフト10の長さを長くすることで、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を低下させることができる。一方、コイル体20の先端から突出するコアシャフト10の長さを短くし、太径のコイル体20を先端側に持ってくることで、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を高めることができる。
<第10実施形態>
図14は、第10実施形態のガイドワイヤ1Kの全体構成を例示した説明図である。第10実施形態のガイドワイヤ1Kは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、コイル体20のコアシャフト10に対する移動範囲が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第10実施形態のガイドワイヤ1Kは、基端側係合部52kが第1実施形態の基端側係合部52よりも先端側に配置されている。そのため、コイル体20をコアシャフト10の先端方向に移動させて、基端側被係合部62が基端側係合部52kに接触したとき、コイル体20の先端が先端接合部40よりも先端側に位置する。すなわち、基端側被係合部62が基端側係合部52kに接触したとき、コイル体20の先端側から先端コイル体30とコアシャフト10からなる細径部分が突出しない。
この場合であっても、コイル体20をコアシャフト10に対して相対移動させることによって、コイル体20の先端から突出する細径部分を長くすることで、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を低下させることができる。一方、コイル体20の先端から突出する細径部分の長さを短くし、または、細径部分を突出させないことにより、太径のコイル体20を先端側に持ってくることで、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を高めることができる。
<第11実施形態>
図15は、第11実施形態のガイドワイヤ1Lの全体構成を例示した説明図である。第11実施形態のガイドワイヤ1Lは、第1実施形態のガイドワイヤ1と比較すると、先端側係合部51が内側接合部70の機能を備えている点が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第11実施形態の先端側係合部51Lは、先端コイル体30の基端部に形成された環状の突起部であり、先端コイル体30の基端部をコアシャフト10に固定する。先端側係合部51Lの外径は、先端コイル体30やコアシャフト10の外径よりも大きく、先端側被係合部61と係合することによって、コイル体20のコアシャフト10の基端方向への移動を規制する。この場合であっても、コイル体20とコアシャフトとの相対位置を適正な範囲に保つことができ、ガイドワイヤを用いた手技の容易化を図ることができる。また、コイル体20をコアシャフト10に対して相対移動させることによって、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を変更させることができる。
<第12実施形態>
図16は、第12実施形態のガイドワイヤ1Mの全体構成を例示した説明図である。第1実施形態から第11実施形態で例示したガイドワイヤの構成は適宜組み合わせてもよい。例えば、図16に示す第12実施形態のガイドワイヤ1Mのように、第8実施形態の係合部50hを備えた構成と、第9実施形態のように先端コイル体30を備えていない構成とを組み合わせてもよい。この場合であっても、コイル体20をコアシャフト10に対して相対移動させることによって、ガイドワイヤ1の先端側の剛性を変更させることができる。また、他の例としては、第1実施形態のように、先端側被係合部61がコイル体20の先端に設けられ、第11実施形態のように、基端側被係合部62gがコイル体20の内側に設けられていてもよい。
<第13実施形態>
図17は、第13実施形態のガイドワイヤ1Nの全体構成を例示した説明図である。第13実施形態のガイドワイヤ1Nは、第1実施形態のガイドワイヤ1(図1)と比較すると、コイル体20の代わりに筒状体25nを備えている点が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第13実施形態の筒状体25nは、内層21と、補強層22と、外層26とを備えている。
筒状体25nは、第1実施形態のコイル体20と同様に、コアシャフト10に固定されておらず、コアシャフト10に対して相対移動(摺動)可能に構成されている。すなわち、筒状体25nは、コアシャフト10の軸線方向に沿って往復移動可能に構成されている。また、筒状体25nは、コアシャフト10に対して相対回転(同軸回転)可能に構成されている。すなわち、筒状体25nは、コアシャフト10の軸線を回転軸にして回転可能に構成されている。
内層21は、樹脂によって形成されたチューブであり、内側にコアシャフト10が配置されている。内層21を形成する樹脂材料については特に限定されないが、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレンプロペン)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)を例示することができる。本実施形態では、内層21は、PTFEによって形成されている。例えば、ガイドワイヤ1Nを血管内に挿入して使用する場合、筒状体25nの先端側から筒状体25nの内側に血栓等が流入することがある。この場合においても、内層21がPTFEによって形成されていれば、内層21への血栓の付着を特に抑制することができ、付着による筒状体25nの相対移動や相対回転の円滑性の低下を抑制できる。
補強層22は、第1素線と第2素線とが互いに網目状(メッシュ状)に編み込まれた編組体(金属ブレード層)であり、内層21の外周に配置され、外層26に被覆(埋設)されている。筒状体25nは剛性の高い補強層22を備えることによって、筒状体25nの曲げ剛性を確保しつつ、筒状体25nの肉厚を薄くすることができ、筒状体25nの外径を小さくすることができる。第1素線と第2素線は、丸線であってもよいし平線であってもよい。また、第1素線と第2素線のうちの、一方が丸線で他方が平線であってもよい。なお、本実施形態の補強層22は、内層21の全体を覆っているが、内層21の一部を覆うように構成されてもよい。また、本実施形態の補強層22は、先端側から基端側まで曲げ剛性が一定となっているが、補強層22は、例えば、第1素線と第2素線のピッチや外径を変更することによって先端側と基端側の曲げ剛性を変化させてもよい。また、補強層22のブレード構造は、ブレーディングだけでなく、コイリングであってもよい。また、例えば、先端側をコイリングにして基端側をブレーディングにするように組み合わせてもよい。
外層26は、樹脂によって形成されており、内層21および補強層22を被覆する。外層26を形成する樹脂材料については、特に限定されないが、例えば、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー等を例示することができる。補強層22の外側に樹脂の外層26が形成されることにより、例えば、ガイドワイヤ1Nを血管内に挿入して進めるとき、ガイドワイヤ1Nの外周と血管内壁との接触により生じる摩擦力を低減させることができる。すなわち、補強層22の外側に外層26が形成されることにより、ガイドワイヤ1Nの摺動性を向上させることができる。なお、本実施形態の外層26は、先端側から基端側まで曲げ剛性が一定となっているが、例えば、外層26を形成する樹脂の硬度を変化させることによって、先端側と基端側の曲げ剛性を変化させてもよい。
被係合部60nは、第1実施形態の被係合部60と同様の構成を有しており、先端側被係合部61nと基端側被係合部62nを含んでいる。先端側被係合部61nと基端側被係合部62nは、筒状体25nの両端に接合された環形状(リング状)の部材であり、内部に補強層22の端部が入り込んでいる。先端側被係合部61nと基端側被係合部62nのそれぞれの内径は、筒状体25nの内径よりも小さくなるように構成されている。そのため、先端側被係合部61nと基端側被係合部62nの内周面は、筒状体25nの内周面よりも内側に突出している。先端側被係合部61nは、筒状体25nがコアシャフト10に対して相対的に基端方向(図17右方向)に移動したときに、先端側係合部51と係合(接触)する。基端側被係合部62nは、筒状体25nがコアシャフト10に対して相対的に先端方向(図17左方向)に移動したときに、基端側係合部52と係合(接触)する。先端側被係合部61nと基端側被係合部62nのそれぞれの外側には、第1実施形態の被係合部60と同様にテーパーが形成されている。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Nのように、ガイドワイヤはコイル体20(図1)の代わりに、内層21、補強層22、および、外層26からなる筒状体25nを備えていてもよい。この場合であっても、この筒状体25nをコアシャフト10に対して相対移動させることによって、ガイドワイヤ1Nの先端側の剛性を変更させることができる。また、本実施形態のガイドワイヤ1Nによれば、筒状体25nの内側に内層21が配置されているため、人体管腔内でガイドワイヤ1Nを使用するとき、筒状体25nの内側への血栓の付着を抑制することができる。これにより、血栓の付着による筒状体25nの相対移動や相対回転の円滑性の低下を抑制できる。また、本実施形態のガイドワイヤ1Nによれば、筒状体25nの外側に外層26が配置されているため、人体管腔内でガイドワイヤ1Nを使用するとき、筒状体25nの外周と人体管腔内壁との接触により生じる摩擦力を低減させることができる。また、本実施形態のガイドワイヤ1Nによれば、筒状体25nは剛性の高い補強層22を備えているため、筒状体25nの曲げ剛性を確保しつつ、筒状体25nの肉厚を薄くすることができる。これにより、筒状体25nの外径を小さくすることができる。
<第14実施形態>
図18は、第14実施形態のガイドワイヤ1Pの全体構成を例示した説明図である。第14実施形態のガイドワイヤ1Pは、第13実施形態のガイドワイヤ1N(図13)と比較すると、外層26の先端側と基端側とで剛性が変化している点が異なる。その他の構成は、第13実施形態のガイドワイヤ1Nと同様であるため説明を省略する。第14実施形態の筒状体25pは、内層21と、補強層22と、外層26pとを備えている。内層21と、補強層22は、第13実施形態と同様であるため説明を省略する。
外層26pは、樹脂によって形成されており、内層21および補強層22を被覆する。外層26pを形成する樹脂材料については、特に限定されないが、第13実施形態で例示した樹脂と同じ樹脂を採用することができる。外層26pは、互いに樹脂の硬度が異なる複数の区間が連続した構成を有している。ここでは、外層26pのうち、最も先端側の第1区間の外層を「第1外層26p1」と呼び、第1外層26p1の基端側で隣接する第2区間の外層を「第2外層26p2」と呼び、最も基端側の第3区間の外層を「第3外層26p3」と呼ぶ。すなわち、外層26pは、先端側から基端側に向かって、第1外層26p1と、第2外層26p2と、第3外層26p3とが並んだ構成を有している。なお、ここでは外層26pは、互いに樹脂の硬度の異なる3種類の外層を含んでいるものとしたが、外層26pが含む樹脂の硬度の異なる区間の数は、3つに限定されず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
外層26pは、基端側から先端側に向かって樹脂の硬度が低下するように構成されている。すなわち、第1外層26p1の樹脂の硬度をH1、第2外層26p2の樹脂の硬度をH2、第3外層26p3の樹脂の硬度をH3とすると、H1<H2<H3となっている。なお、本実施形態において、「樹脂の硬度」とは、樹脂そのもの硬度に限られず、樹脂そのものの硬度に、樹脂に混練する材質(例えば、タングステン粉末)の硬度を加えた全体の硬度を意味する。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Pによれば、筒状体25pは、基端側から先端側に向かって外層26pの硬度が低下するように構成されているため、基端側から先端側に向かって曲げ剛性が低下する。先端側が相対的に高い柔軟性を有することにより、血管の急な角度の分岐部内であっても血管内面を傷つけ難くすることができる。一方、基端側が相対的に高い剛性を有することにより、手技者によるガイドワイヤの回転動作を先端部側に伝達するトルク伝達性を高めることができる。
<第15実施形態>
図19は、第15実施形態のガイドワイヤ1Qの全体構成を例示した説明図である。第15実施形態のガイドワイヤ1Qは、第13実施形態のガイドワイヤ1N(図13)と比較すると、補強層22の先端側と基端側とで剛性が変化している点が異なる。その他の構成は、第13実施形態のガイドワイヤ1Nと同様であるため説明を省略する。第15実施形態の筒状体25qは、内層21と、補強層22qと、外層26とを備えている。内層21と、外層26は、第13実施形態と同様であるため説明を省略する。
補強層22qは、第1素線と第2素線とが互いに網目状(メッシュ状)に編み込まれた編組体(金属ブレード層)であり、内層21の外周に配置され、外層26に被覆(埋設)されている。補強層22qは、互いに曲げ剛性が異なる複数の区間が連続した構成を有している。ここでは、補強層22qのうち、最も先端側の第1区間の補強層を「第1補強層22q1」と呼び、第1補強層22q1の基端側で隣接する第2区間の補強層を「第2補強層22q2」と呼び、最も基端側の第3区間の補強層を「第3補強層22q3」と呼ぶ。すなわち、補強層22qは、先端側から基端側に向かって、第1補強層22q1と、第2補強層22q2と、第3補強層22q3とが並んだ構成を有している。
補強層22qは、基端側から先端側に向かって曲げ剛性が低下するように構成されている。すなわち、第1補強層22q1の曲げ剛性をR1、第2補強層22q2の曲げ剛性をR2、第3補強層22q3の曲げ剛性をR3とすると、R1<R2<R3となっている。第1補強層22q1、第2補強層22q2、および、第3補強層22q3のそれぞれの曲げ剛性は、例えば、第1素線と第2素線のピッチや素線径を変化させることによって変更することができる。なお、ここでは補強層22qは、互いに曲げ剛性の異なる3種類の補強層を含んでいるものとしたが、補強層22qが含む曲げ剛性の異なる区間の数は、3つに限定されず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Qによれば、筒状体25pは、基端側から先端側に向かって補強層22qの曲げ剛性が低下するように構成されている。先端側が相対的に高い柔軟性を有することにより、血管の急な角度の分岐部内であっても血管内面を傷つけ難くすることができる。一方、基端側が相対的に高い剛性を有することにより、手技者によるガイドワイヤの回転動作を先端部側に伝達するトルク伝達性を高めることができる。
<第16実施形態>
図20は、第16実施形態のガイドワイヤ1Rの全体構成を例示した説明図である。第16実施形態のガイドワイヤ1Rは、第13実施形態のガイドワイヤ1N(図13)と比較すると、補強層の代わりにコイル体を備えている点が異なる。その他の構成は、第13実施形態のガイドワイヤ1Nと同様であるため説明を省略する。第16実施形態の筒状体25rは、内層21と、コイル体23と、外層26とを備えている。内層21と、外層26は、第13実施形態と同様であるため説明を省略する。
コイル体23は、1つまたは複数のコイルによって構成されており、内層21の外周に巻回された状態で外層26に被覆(埋設)されている。コイル体23を構成するコイルは、円形断面の1本の素線を螺旋状に巻いて円筒形状に形成した単コイルであってもよいし、複数の素線を撚り合わせた撚線を円筒形状に形成した中空撚線コイルであってもよい。また、コイル体23は、単コイルと中空撚線コイルを組み合わせて構成されていてもよい。コイル体23は、例えば、ステンレス合金(SUS302、SUS304、SUS316等)、Ni-Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル-クロム系合金、コバルト合金等の放射線透過性合金、金、白金、タングステン、これらの元素を含む合金(例えば、白金-ニッケル合金)等の放射線不透過性合金で形成することができる。コイル体23は、上記以外の公知の材料によって形成されていてもよい。本実施形態のコイル体23は、先端側から基端側までコイルピッチが一定となっているが、コイルピッチが変化していてもよい。
被係合部60rは、第1実施形態の被係合部60と同様の構成を有しており、先端側被係合部61rと基端側被係合部62rを含んでいる。先端側被係合部61rと基端側被係合部62rは、筒状体25rの両端に接合された環形状(リング状)の部材であり、内部にコイル体23の端部が入り込んでいる。先端側被係合部61rと基端側被係合部62rのその他の構成は、第1実施形態の被係合部60と同様のため説明を省略する。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Rのように、ガイドワイヤはコイル体20(図1)の代わりに、内層21、コイル体23、および、外層26からなる筒状体25rを備えていてもよい。この場合であっても、この筒状体25rをコアシャフト10に対して相対移動させることによって、ガイドワイヤ1Rの先端側の剛性を変更させることができる。また、本実施形態のガイドワイヤ1Rによれば、筒状体25rの内側に内層21が配置されているため、第13実施形態のガイドワイヤ1N(図13)と同様に、筒状体25rの内側への血栓の付着を抑制することができる。また、本実施形態のガイドワイヤ1Rによれば、筒状体25rの外側に外層26が配置されているため、筒状体25rの外周と人体管腔内壁との接触により生じる摩擦力を低減させることができる。また、本実施形態のガイドワイヤ1Rによれば、筒状体25rは、剛性の高いコイル体23を備えているため、筒状体25rの曲げ剛性を確保しつつ、筒状体25rの肉厚を薄くすることができる。これにより、筒状体25rの外径を小さくすることができる。
<第17実施形態>
図21は、第17実施形態のガイドワイヤ1Sの全体構成を例示した説明図である。第17実施形態のガイドワイヤ1Sは、第16実施形態のガイドワイヤ1R(図20)と比較すると、コイル体23の先端側と基端側とで剛性が変化している点が異なる。その他の構成は、第16実施形態のガイドワイヤ1Rと同様であるため説明を省略する。第17実施形態の筒状体25sは、内層21と、コイル体23sと、外層26とを備えている。内層21と、外層26は、第16実施形態と同様であるため説明を省略する。
コイル体23sは、第16実施形態のコイル体23と同様に、1つまたは複数のコイルによって構成されており、内層21の外周に巻回された状態で外層26に被覆(埋設)されている。コイル体23sの断面形状、構成、材料は、第16実施形態のコイル体23と同様のため説明を省略する。コイル体23sは、互いにコイルピッチの異なる複数の区間が連続した構成を有している。ここでは、コイル体23sのうち、最も先端側の区間を「第1区間S1」と呼び、第1区間S1の基端側で隣接する区間を「第2区間S2」と呼び、最も基端側の区間を「第3区間S3」と呼ぶ。すなわち、コイル体23sは、先端側から基端側に向かって、第1区間S1と、第2区間S2と、第3区間S3とが並んだ構成を有している。
コイル体23sは、基端側から先端側に向かってコイルピッチが大きくなるように構成されている。すなわち、第1区間S1のコイルピッチをP1、第2区間S2のコイルピッチをP2、第3区間S3のコイルピッチをP3とすると、P1>P2>P3となっている。コイル体23sは、基端側に比べて先端側が疎巻きになっているため、先端側を曲がりやすくすることができる。先端側が相対的に高い柔軟性を有することにより、血管の急な角度の分岐部内であっても血管内面を傷つけ難くすることができる。一方、基端側が相対的に密巻きになっているため、手技者によるガイドワイヤの回転動作を先端部側に伝達するトルク伝達性を高めることができる。なお、ここではコイル体23sは、互いにコイルピッチの異なる3つの区間を含んでいるものとしたが、コイル体23sが含むコイルピッチの異なる区間の数は、3つに限定されず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、コイル体23sは、コイルピッチが連続的に変化してもよい。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Sによれば、筒状体25sのコイル体23sは、コイルピッチが先端側と基端側とで変化していてもよい。コイルピッチを大きく(広く)することにより、筒状体25sの柔軟性を増大させることができる。一方、コイルピッチを小さく(狭く)することにより、筒状体25sのトルク伝達性を高めることができる。
<第18実施形態>
図22は、第18実施形態のガイドワイヤ1Tの全体構成を例示した説明図である。第18実施形態のガイドワイヤ1Tは、第1実施形態のガイドワイヤ1(図1)と比較すると、主に、コイル体20の代わりに筒状体25tを備えている点、および、基端側被係合部62の代わりにコネクタ63を備えている点が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第18実施形態のガイドワイヤ1Tは、筒状体25tと、コネクタ63と、シリンジ75とを備えている。
筒状体25tは、樹脂によって形成されたチューブであり、内側にコアシャフト10が配置されている。筒状体25tを形成する樹脂材料については特に限定されないが、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレンプロペン)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)を例示することができる。筒状体25tは、第1実施形態のコイル体20と同様に、コアシャフト10に固定されておらず、コアシャフト10の軸線方向に沿って往復移動可能に構成されている。また、筒状体25tは、コアシャフト10に対して相対回転(同軸回転)可能に構成されている。
コネクタ63は、筒状体25tの基端に固定された樹脂製の部材であり、筒状体25tとともに、コアシャフト10に対して相対移動し、また、コアシャフト10に対して相対回転(同軸回転)するように構成されている。コネクタ63は、コネクタ被係合部64と、空間部65と、開口部66とを有している。空間部65は、コアシャフト10の内側に形成され、開口部66を介して、筒状体25tの内側と連通している。コアシャフト10の基端側は、筒状体25tの内側から、コネクタ63の開口部66および空間部65を経由して、コネクタ63の基端側から外部に露出している。コネクタ63には、シリンジ75が接続されており、シリンジ75の先端吐出口とコネクタ63の空間部65とが連通している。シリンジ75から噴射された流体は、シリンジ75の先端吐出口からコネクタ63の空間部65および開口部66を経由して、筒状体25tの内側に供給される。
コネクタ被係合部64は、開口部66の外周に形成された部分であり、筒状体25tの基端に接続されている。開口部66の開口径、すなわち、コネクタ被係合部64の内径は、筒状体25tの内径よりも小さくなるように構成されている。そのため、コネクタ被係合部64の内周面は、筒状体25tの内周面よりも内側に突出している。コネクタ被係合部64の内径(開口部66の開口径)は、コアシャフト10に設けられた基端側係合部52の外径よりも小さい。そのため、筒状体25tがコアシャフト10に対して相対的に先端方向(図22左方向)に移動したときに、コネクタ被係合部64は、基端側係合部52と係合(接触)する。
先端側被係合部61tは、筒状体25tの先端に取り付けられている。先端側被係合部61tの形状や機能は、第1実施形態の先端側被係合部61と同様であるため説明を省略する。本実施形態の先端側被係合部61tとコネクタ被係合部64は、コアシャフト10の係合部50と係合するストッパーであり、第1実施形態の被係合部60(先端側被係合部61と基端側被係合部62)と同様に、これらを被係合部60tとも呼ぶ。
図23は、筒状体25tおよびコネクタ63をコアシャフト10の先端方向(先端側)に相対移動させた状態を例示した説明図である。筒状体25tは、先端側係合部51と基端側係合部52を覆った状態で、コアシャフト10の軸線方向に沿って往復移動可能に構成されている。すなわち、ガイドワイヤ1Tは、筒状体25tおよびコネクタ63の位置を変化させずに、筒状体25tの先端から突出している先端コイル体30や先端接合部40を含む細径部分の長さ(突出量)を変更可能であり、また、この細径部分を筒状体25tに対して相対回転させたりすることができる。
図23に示すように、筒状体25tおよびコネクタ63をコアシャフト10の先端方向に相対移動させると、コネクタ被係合部64が基端側係合部52に接触して、筒状体25tおよびコネクタ63の先端方向へのさらなる移動を規制する。このとき、筒状体25tの先端から突出している先端コイル体30や先端接合部40を含む細径部分の長さ(突出量)は、最小となる。一方、図示は省略するが、筒状体25tおよびコネクタ63をコアシャフト10の基端方向に相対移動させると、先端側被係合部61tが先端側係合部51に接触して、筒状体25tおよびコネクタ63の基端方向へのさらなる移動を規制する。このとき、筒状体25tの先端から突出している先端コイル体30や先端接合部40を含む細径部分の長さ(突出量)が最大となる。
図24は、シリンジ75内の流体を用いたフラッシングについて説明するための図である。ピストンの押圧によってシリンジ75から噴射された流体は、コネクタ63の空間部65および開口部66を経由して、筒状体25tの基端側から筒状体25tの内側に供給される。筒状体25tの内側に供給された流体は、筒状体25tの先端側に向かって流通し、筒状体25tの先端側の開口部を介して、筒状体25tの外側に放出される。このとき、筒状体25tの内側にある血栓等の異物を、流体とともに筒状体25tの外側に排出することができる。ガイドワイヤ1Tを血管内に挿入して使用すると、筒状体25tの先端側から筒状体25tの内側に血栓等が流入し、内層21に血栓等が付着して筒状体25tの相対移動や相対回転の円滑性が低下することがある。シリンジ75から噴射された流体を筒状体25tの内側に流通させることで、筒状体25tの内側をフラッシングし、筒状体25tの相対移動や相対回転の円滑性の低下を抑制することができる。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Tのように、コネクタ63の一部を、基端側係合部52と係合する被係合部(コネクタ被係合部64)として構成してもよい。この場合であっても、筒状体25tをコアシャフト10の先端方向に相対移動させたときに、コネクタ被係合部64が基端側係合部52に接触して、筒状体25tの先端方向へのさらなる移動を規制することができる。また、本実施形態のガイドワイヤ1Tによれば、シリンジ75内の流体を用いて、筒状体25tの内側をフラッシングすることができるため、内層21に血栓等の異物が付着しても、これらを筒状体25tの外に排出することができる。
<第19実施形態>
図25は、第19実施形態のガイドワイヤ1Uの全体構成を例示した説明図である。第19実施形態のガイドワイヤ1Uは、第1実施形態のガイドワイヤ1(図1)と比較すると、主に、コイル体20の代わりに筒状体25uを備えている点、および、係合部50と被係合部60の構成が異なる。その他の構成は、第1実施形態のガイドワイヤ1と同様であるため説明を省略する。第19実施形態のガイドワイヤ1Uは、筒状体25uと、コネクタ63uと、先端側係合部51uと、基端側係合部52uと、被係合部85とを備えている。
先端側係合部51uと基端側係合部52uは、それぞれ、筒形状を有した金属製の部材であり、内側にコアシャフト10が挿し通され、コアシャフト10のうち、内側接合部70よりも後端側に溶接等によって固定されている。先端側係合部51uと基端側係合部52uは、基端側係合部52uが先端側係合部51uよりも後端側に位置している。先端側係合部51uと基端側係合部52uの外径は、コアシャフト10外径よりも大きく、筒状体25uの内径よりも小さい。先端側係合部51uと基端側係合部52uは、言い換えれば、コアシャフト10の外周方向に沿って形成された環状の突起部であり、これらによって、コアシャフト10が部分的に拡径された形状となっている。本実施形態の先端側係合部51uと基端側係合部52uは、被係合部85と係合するストッパーであり、第1実施形態の係合部50(先端側係合部51と基端側係合部52)と同様に、これらを係合部50uとも呼ぶ。
被係合部85は、筒形状を有した金属製の部材であり、内側にコアシャフト10が挿し通され、コアシャフト10のうち、先端側係合部51uと基端側係合部52uの間に配置されている。被係合部85は、コアシャフト10に固定されておらず、コアシャフト10に対して相対移動(摺動)可能に構成されている。すなわち、被係合部85は、コアシャフト10の軸線方向に沿って往復移動可能に構成されている。また、被係合部85は、コアシャフト10に対して相対回転(同軸回転)可能に構成されている。被係合部85は、コアシャフト10の先端方向に相対移動すると、先端側係合部51uと接触して、先端方向へのさらなる移動が規制される。また、被係合部85は、コアシャフト10の基端方向に相対移動すると、基端側係合部52uと接触して、基端方向へのさらなる移動が規制される。
被係合部85の外周には、筒状体25uとコネクタ63との接続部が固定されている。言い換えると、被係合部85の外周には、筒状体25uの基端部と、コネクタ63の先端部がそれぞれ接着固定されている。本実施形態の筒状体25uとコネクタ63は、直接的に互いに固定されていているが、筒状体25uとコネクタ63は、直接的に互いに固定されておらず、被係合部85を介して間接的に互いに固定されていてもよい。
図26は、筒状体25uおよびコネクタ63uをコアシャフト10の先端方向(先端側)に相対移動させた状態を例示した説明図である。筒状体25uとコネクタ63uは、被係合部85が先端側係合部51uと基端側係合部52uとの間に位置する範囲内において、コアシャフト10の軸線方向に沿って往復移動可能に構成されている。すなわち、ガイドワイヤ1Uは、筒状体25uおよびコネクタ63uの位置を変化させずに、筒状体25uの先端から突出している先端コイル体30や先端接合部40を含む細径部分の長さ(突出量)を変更可能であり、また、この細径部分を筒状体25uに対して相対回転させたりすることができる。
図26に示すように、筒状体25uおよびコネクタ63uをコアシャフト10の先端方向に相対移動させると、被係合部85が先端側係合部51uに接触して、筒状体25uおよびコネクタ63uの先端方向へのさらなる移動を規制する。このとき、筒状体25uの先端から突出している先端コイル体30や先端接合部40を含む細径部分の長さ(突出量)は、最小となる。一方、図示は省略するが、筒状体25uおよびコネクタ63uをコアシャフト10の基端方向に相対移動させると、被係合部85が基端側係合部52uに接触して、筒状体25uおよびコネクタ63uの基端方向へのさらなる移動を規制する。このとき、筒状体25uの先端から突出している先端コイル体30や先端接合部40を含む細径部分の長さ(突出量)が最大となる。
以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Uのように、コアシャフト10に設けられた係合部50uと係合する被係合部を、筒状体25uとコネクタ63uの接続部に固定されたリング部材によって構成してもよい。この場合であっても、筒状体25uをコアシャフト10の軸線方向に沿って相対移動させたときに、被係合部85が先端側係合部51uまたは基端側係合部52uと接触して、筒状体25uのさらなる移動を規制することができる。
<第20実施形態>
図27は、第20実施形態のガイドワイヤ1Vの基端側の構成を例示した説明図である。第20実施形態のガイドワイヤ1Vは、第19実施形態のガイドワイヤ1U(図25)と比較すると、コネクタの形状が異なる。その他の構成は、第19実施形態のガイドワイヤ1Uと同様であるため説明を省略する。第20実施形態のコネクタ63vは、先端側の開口部67vの開口径が第19実施形態のコネクタ63uよりも大きく、内側に筒状体25vの基端部が挿入される。これにより、コネクタ63vに筒状体25vを容易に固定することができる。第19実施形態と同様に、被係合部85の外周には、筒状体25vの基端部と、コネクタ63vの先端部がそれぞれ接着固定されている。以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Vのように、コネクタ63vは、筒状体25vの基端部を外側から覆うようにして、筒状体25vの基端部に接続されてもよい。この場合であっても、筒状体25vとコネクタ63vとの接続部を係合部85の外周に固定することができる。
<第21実施形態>
図28は、第21実施形態のガイドワイヤ1Wの基端側の構成を例示した説明図である。第21実施形態のガイドワイヤ1Wは、第19実施形態のガイドワイヤ1U(図25)と比較すると、コネクタの形状が異なる。その他の構成は、第19実施形態のガイドワイヤ1Uと同様であるため説明を省略する。第21実施形態のコネクタ63wは、先端側に環形状の溝部68wが形成されている。この溝部68wに筒状体25wの基端が挿入される。これにより、コネクタ63wに筒状体25wを容易に固定することができる。被係合部85の外周には、筒状体25wは固定されず、コネクタ63wの先端部が接着固定される。以上説明した、本実施形態のガイドワイヤ1Wのように、被係合部85には、コネクタ63wのみが固定され、筒状体25wがコネクタ63wを介して間接的に被係合部85に固定されてもよい。この場合であっても、筒状体25wとコネクタ63wの両方を被係合部85に固定することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
第1実施形態のガイドワイヤ1は、コイル体20や先端コイル体30の外側に樹脂被膜が形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。また、コイル体20や先端コイル体30の外側には、互いに異なる種類の樹脂皮膜が形成されていてもよいし、同じ種類の樹脂皮膜が形成されていてもよい。
[変形例2]
第1実施形態のガイドワイヤ1は、先端側係合部51と基端側係合部52の外径が等しいものとして説明した。しかし、これらの外径は互いに異なっていてもよい。また、第1実施形態のガイドワイヤ1は、先端側被係合部61と基端側被係合部62の内径が等しいものとして説明した。しかし、これらの内径は互いに異なっていてもよい。すなわち、先端側係合部51と基端側係合部52は、同じ形状であってもよいし、互いに異なる形状であってもよい。また、同じ材料によって形成されていてもよいし、異なる材料であってもよい。先端側被係合部61と基端側被係合部62についても同様である。
[変形例3]
第1実施形態のガイドワイヤ1は、先端側係合部51と基端側係合部52が環状の突起部として説明した。しかし、これらは、環状でなくてもよい。例えば、先端側係合部51と基端側係合部52は、コアシャフト10の外周面から法線方向に突出した突起部であってもよい。また、先端側被係合部61と基端側被係合部62は、環状でなくてもよい。例えば、コイル体20の端面または内周面の一部に形成され、内側に突起した突起部であってもよい。
[変形例4]
第1実施形態のコイル体20や先端コイル体30のコイルピッチや内径および外径は、特に限定されず、任意の大きさとすることができる。本実施形態のコイル体20を構成する素線の外径は、一定であってもよいし変化してもよい。素線の断面形状は、円形状に限定されず矩形形状やその他の形状であってもよい。コイル体20は、条数が単数であってもよいし複数であってもよい。また、コイル体20は、コイルピッチが一定であってもよいし変化してもよい。
[変形例5]
第3実施形態のガイドワイヤ1Cは、基端側被係合部62cを備えていなくてもよい。または、基端側被係合部62の代わりに、係合機能の有していない基端形成部(例えば、第7実施形態の基端形成部82)が形成されていてもよい。また、第4実施形態のガイドワイヤ1Dでは、先端側被係合部61dを備えていなくてもよい。または、先端側被係合部61dの代わりに、係合機能の有していない先端形成部(例えば、第7実施形態の先端形成部81)が形成されていてもよい。
[変形例6]
第5実施形態の筒状体25は、樹脂で形成されたチューブとして説明した。しかし、筒状体25は、樹脂で形成されたチューブ以外であってもよい。例えば、筒状体25は、金属製のスリットパイプであてもよいし、金属製のメッシュ部材であってもよい。
[変形例7]
第6実施形態の先端側被係合部61fや基端側被係合部62fの形状は、その一例であり、先端側被係合部61fや基端側被係合部62fの形状は任意の形状とすることができる。また、これらは互いに異なる形状であってもよい。
[変形例8]
上述した第1~第12実施形態の構成は、ガイドワイヤ以外の医療器具に対しても適用することができる。例えば、本実施形態の構成は、ダイレータ、内視鏡、カテーテルなどにおいても適用することができる。また、第1~第12実施形態で例示したガイドワイヤの各構成は、その一部を適宜組み合わせることができるとともに、適宜除くことができる。
[変形例9]
第13実施形態のガイドワイヤ1N(図17)は、内層21と、補強層22と、外層26とを備えているものとした。しかし、ガイドワイヤ1Nは、内層21と外層26の少なくとも一方を備えていなくてもよい。また、ガイドワイヤ1Nは、補強層22を備えていなくてもよい。
[変形例10]
第14実施形態の外層26p(図18)と、第15実施形態の補強層22q(図19)とを適宜組み合わせてもよい。すなわち、外層と補強層を備える筒状体の曲げ剛性を変化させる方法として、第14実施形態の外層26pのように、外層の樹脂の硬度を変化させ、かつ、第15実施形態の補強層22qのように、補強層の曲げ剛性を変化させてもよい。また、第17実施形態の筒状体25s(図21)の外層26として、第14実施形態の外層26p(図18)を適用してもよい。
[変形例11]
第18実施形態のガイドワイヤ1Tの筒状体25t(図22)は、単一の樹脂によって形成されているものとした。しかし、ガイドワイヤ1Tの筒状体25tとして、第1実施形態のコイル体20や、第13~17実施形態の筒状体の構成を適用してもよい。また、第19~21実施形態のガイドワイヤの筒状体として、第13~17実施形態の筒状体の構成を適用してもよい。
[変形例12]
第19実施形態のコネクタ63u(図25)は、シリンジを搭載していないものとした。しかし、第18実施形態のコネクタ63(図22)のように、シリンジを搭載してもよい。この場合、シリンジから噴射された流体は、被係合部85の内側の開口部を経由して、筒状体25uの内側に供給されてもよい。
[変形例13]
上述した第13~21実施形態の構成は、ガイドワイヤ以外の医療器具に対しても適用することができる。例えば、本実施形態の構成は、ダイレータ、内視鏡、カテーテルなどにおいても適用することができる。また、第13~21実施形態で例示したガイドワイヤの各構成は、その一部を適宜組み合わせることができるとともに、適宜除くことができる。
[変形例14]
第1~4、6~12実施形態のガイドワイヤは、コイル体20の代わりに、第13~17実施形態の筒状体の構成を適用してもよい。また、第13~21実施形態のガイドワイヤは、係合部および被係合部の構成として、第1~12実施形態の係合部および被係合部の構成を採用してもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1…ガイドワイヤ
10…コアシャフト
20…コイル体
25…筒状体
30…先端コイル体
40…先端接合部
50…係合部
51…先端側係合部
52…基端側係合部
60…被係合部
61…先端側被係合部
62…基端側被係合部
70…内側接合部
81…先端形成部
82…基端形成部
91…ガイディングカテーテル
92…サポートカテーテル
93…マイクロカテーテル

Claims (8)

  1. ガイドワイヤであって、
    コアシャフトと、
    前記コアシャフトの外周に設けられた係合部と、
    前記コアシャフトの外側に設けられ、前記コアシャフトの軸線方向に沿って移動可能な筒状体と、
    前記筒状体に設けられ、前記筒状体が前記コアシャフトの軸線方向に沿った第1方向に向かって移動したときに、前記係合部と係合して、前記筒状体の前記第1方向へのさらなる移動を規制する被係合部と、を備え
    前記係合部は、
    第1係合部と、
    前記第1係合部よりも前記コアシャフトの基端側に設けられた第2係合部と、を含んでおり、
    前記被係合部は、
    前記筒状体が前記第1方向に向かって移動したときに、前記第1係合部と係合して、前記筒状体の前記第1方向へのさらなる移動を規制する第1被係合部と、
    前記筒状体が前記コアシャフトの軸線方向に沿った第2方向に向かって移動したときに、前記第2係合部と係合して、前記筒状体の前記第2方向へのさらなる移動を規制する第2被係合部と、を含んでおり、
    前記筒状体の長さは、前記第1係合部から前記第2係合部までの距離より長く、
    前記筒状体は、前記第1係合部および前記第2係合部を覆った状態で、前記コアシャフトの軸線方向に沿って移動可能である、
    ガイドワイヤ。
  2. 請求項に記載のガイドワイヤであって、
    前記第1係合部および前記第2係合部は、前記コアシャフトの外周方向に沿って形成された環状の突起部である、
    ガイドワイヤ。
  3. 請求項1または請求項に記載のガイドワイヤであって、
    前記第1被係合部は、前記筒状体の先端に設けられ、
    前記第2被係合部は、前記筒状体の基端に設けられている、
    ガイドワイヤ。
  4. 請求項に記載のガイドワイヤであって、
    前記第1被係合部および前記第2被係合部は、それぞれ、環状の外形を有しており、
    前記第1被係合部には、先端側から基端側に向かって外径が拡径するテーパーが形成され、
    前記第2被係合部には、基端側から先端側に向かって外径が拡径するテーパーが形成されている、
    ガイドワイヤ。
  5. 請求項から請求項までのいずれか一項に記載のガイドワイヤは、さらに、
    前記コアシャフトの先端側を覆うコイル体を備えており、
    前記筒状体は、前記コイル体の基端側の一部を覆っており、
    前記第1係合部は、前記コイル体の先端と基端との間に設けられており、
    前記第1被係合部は、前記第1係合部よりも前記コアシャフトの先端側に位置している、
    ガイドワイヤ。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記筒状体は、コイル体である、
    ガイドワイヤ。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記筒状体は、樹脂によって形成される内層と、前記内層の外周に配置される補強層と、前記補強層を被覆する外層とを含んでいる、
    ガイドワイヤ。
  8. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記筒状体は、樹脂によって形成される内層と、前記内層の外周に配置される中間コイル体と、前記中間コイル体を被覆する外層とを含んでいる、
    ガイドワイヤ。
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