JP7107419B2 - 擬似力覚呈示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、擬似的な力覚を呈示する技術に関する。
目の不自由な人は、白杖または自身の手などで外界の対象物(以下「外界対象物」と呼ぶ)に触れ、外界対象物の存在、位置、形状等を知り、障害物回避等をすることが多い。しかし、壊れやすい物、触れてはいけない物、歩行中や乗り物の中での他人の位置確認などの場合は、接触は有効な手段ではない。また、手や白杖が届く範囲の対象だけしか触れることはできない。
一方、非接触で外界対象物までの距離またはその形状等を計測し、その計測結果に応じて音や振動などの情報を呈示する技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。しかし、このような技術では、計測結果に応じた疑似的な力覚を呈示することは困難である。
また、制御信号に基づいてアクチュエータを制御し、擬似的な力覚を認知させる技術が提案されている(例えば、特許文献2,3および非特許文献1等参照)。このような技術を用いれば任意の方向に擬似的な力覚を呈示できる。
特開平11-59355号公報 特許第6126047号公報 国際公開第WO/2017/183537号
雨宮智浩,高椋慎也,伊藤翔,五味裕章,"指でつまむと引っ張られる感覚を生み出す装置「ぶるなび3」",2014年,NTT技術ジャーナル,Vol.26,No.9,pp.23-26.
しかしながら、外界対象物に触れることなく、当該外界対象物に応じた疑似的な力覚を呈示する技術は知られていない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、外界対象物に触れることなく、当該外界対象物に応じた疑似的な力覚を呈示する技術を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、外界対象物から擬似力覚呈示装置までの距離を計測して得られた第1物理量または第1物理量の関数値に応じた非対称運動を行い、非対称運動に基づいた擬似的な力覚を呈示する力覚呈示機構を有する擬似力覚呈示装置が提供される。
以上により、外界対象物に触れることなく、当該外界対象物に応じた疑似的な力覚を呈示できる。
図1は実施形態の擬似力覚呈示装置を例示したブロック図である。 図2は図1の力覚呈示機構を例示した概念図である。 図3Aおよび図3Bは図2の非対称運動部を例示した概念図である。 図4Aおよび図4Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の使用状態を例示した概念図である。 図5Aおよび図5Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図6Aおよび図6Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図7Aおよび図7Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図8Aおよび図8Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図9Aおよび図9Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図10Aから図10Dは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図11Aから図11Dは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図12Aから図12Dは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図13Aから図13Dは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図14Aから図14Dは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図15Aから図15Dは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図16Aおよび図16Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図17Aおよび図17Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図18Aおよび図18Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図19Aおよび図19Bは実施形態の擬似力覚呈示装置の動作を説明するための概念図である。 図20は実施形態の擬似力覚呈示装置を例示したブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
まず第1実施形態を説明する。
<構成>
図1に例示するように、本実施形態の擬似力覚呈示装置1は、距離計測部11、位置・姿勢計測部12、演算部13、制御部14、力覚呈示機構15、およびケース16を有する。
距離計測部11は、擬似力覚呈示装置1から外界対象物までの距離を非接触で計測する周知のセンサである。例えば、レーザ光、赤外線、超音波、ミリ波などを利用して距離を計測するセンサを距離計測部11として用いることができる。位置・姿勢計測部12は、擬似力覚呈示装置1の動きおよび姿勢の少なくとも一方を計測するセンサである。例えば、位置・姿勢計測部12は、位置、速度、加速度、向き、角速度、角加速度等を計測するGPSセンサ、磁気センサ、加速度センサ(例えば、3軸並進加速度センサ)、ジャイロセンサ(例えば、3軸ジャイロセンサ)などである。演算部13および制御部14は、例えば、CPU(central processing unit)等のプロセッサ(ハードウェア・プロセッサ)およびRAM(random-access memory)・ROM(read-only memory)等のメモリ等を備える汎用または専用のコンピュータが所定のプログラムを実行することで構成される装置である。このコンピュータは1個のプロセッサやメモリを備えていてもよいし、複数個のプロセッサやメモリを備えていてもよい。このプログラムはコンピュータにインストールされてもよいし、予めROM等に記録されていてもよい。また、CPUのようにプログラムが読み込まれることで機能構成を実現する電子回路(circuitry)ではなく、プログラムを用いることなく処理機能を実現する電子回路を用いて一部またはすべての処理部が構成されてもよい。また、1個の装置を構成する電子回路が複数のCPUを含んでいてもよい。
図2に例示するように、本実施形態の力覚呈示機構15は、ベース151と、ベース151に取り付けられ、x軸方向に疑似的な力覚(すなわち、並進方向の力覚)を呈示する非対称運動部152-1と、ベース151に取り付けられ、y軸方向に疑似的な力覚(すなわち、並進方向の力覚)を呈示する非対称運動部152-2とを有する。x軸およびy軸は、ベース151に対して固定された直交座標系(x軸とy軸とz軸とからなる直交座標系)の軸である。本実施形態では、非対称運動部152-1,152-2が互いに十字をなすように重ねて配置される。これらの非対称運動部152-1,152-2の駆動を制御することで、x-y平面の任意の向きに疑似的な力覚を呈示することができる。非対称運動部152-1,152-2は、非対称運動(周期的な非対称運動、例えば、非対称振動)に基づいて擬似的な力覚を呈示する装置である。なお、非対称運動の例は、非対称加速度運動、非対称速度運動、非対称振幅運動などである。「疑似的な力覚」とは、物体から特定の方向に継時的に力を与えられていないにもかかわらず、あたかもこの特定の方向に力を与え続けられているように感じられる知覚を意味する。非対称運動部152-1,152-2の例は、例えば、特許文献2,3および非特許文献1等に記載されている。また、非対称運動部152-1,152-2の組み合わせによって任意の向きに疑似的な力覚を呈示できることは、例えば、参考文献1(特開2015-225520号公報),参考文献2(特開2017-208905)等にも開示されている。
ケース16は中空の部材である。ケース16は、例えば、合成樹脂、金属、ガラス、木材、ゴム等によって構成される。ケース16の内部には、距離計測部11、位置・姿勢計測部12、演算部13、制御部14、および力覚呈示機構15のベース151が固定されている。
≪非対称運動部152-i(ただし、i=1,2)の構成例≫
図3Aおよび図3Bに例示するように、非対称運動部152-i(振動子、アクチュエータ)は、例えば、支持部1521-i、ばね1522-i,1523-i、コイル1524-i、永久磁石1525-i、およびケース1526-iを有している。ケース1526-iおよび支持部1521-iは、ともに円筒の両方の開放端を閉じた形状からなる中空の部材である。ただし、支持部1521-iは、ケース1526-iよりも小さく、ケース1526-iの内部に収容可能な大きさである。ケース1526-iおよび支持部1521-iは、例えば、ABS樹脂等の合成樹脂から構成される。ばね1522-i,1523-iは、例えば、金属等から構成されるつるまきばねや板ばね等である。ばね1522-i,1523-iのばね定数は同一であることが望ましいが、互いに相違していてもよい。永久磁石1525-iは、例えば、円柱形状の永久磁石であり、長手方向の一方の端部1525a-i側がN極であり、他方の端部1525b-i側がS極である。コイル1524-iは、例えば、一つながりのエナメル線であり、第1巻き部1524a-iと第2巻き部1524b-iとを有する。
永久磁石1525-iは支持部1521-iの内部に収容され、そこで長手方向にスライド可能に支持されている。このような支持機構の詳細は図示しないが、例えば、支持部1521-iの内壁面に長手方向に沿ったまっすぐなレールが設けられ、永久磁石1525-iの側面にこのレールをスライド可能に支持するレール支持部が設けられている。支持部1521-iの長手方向の一端側の内壁面1521a-iには、ばね1522-iの一端が固定され、ばね1522-iの他端は永久磁石1525-iの端部1525a-iに固定されている。また、支持部1521-iの長手方向の他端側の内壁面1521b-iには、ばね1523-iの一端が固定され、ばね1523-iの他端は永久磁石1525-iの端部1525b-iに固定されている。
支持部1521-iの外周側にはコイル1524-iが巻きつけられている。ただし、永久磁石1525-iの端部1525a-i側(N極側)では、第1巻き部1524a-iがA方向に巻きつけられており、端部1525b-i側(S極側)では、第2巻き部1524b-iがA方向(奥から手前に向けた方向)と反対向きのB方向(手前から奥に向けた方向)に巻き付けられている。すなわち、永久磁石1525-iの端部1525a-i側(N極側)からみた場合、第1巻き部1524a-iは時計回りに巻き付けられており、第2巻き部1524b-iは反時計回りに巻き付けられている。また、永久磁石1525-iが停止し、ばね1522-i,1523-iからの弾性力が釣り合った状態において、永久磁石1525-iの端部1525a-i側(N極側)が第1巻き部1524a-iの領域に配置され、端部1525b-i側(S極側)が第2巻き部1524b-iの領域に配置されることが望ましい。
以上のように配置構成された支持部1521-i、ばね1522-i,1523-i、コイル1524-i、および永久磁石1525-iが、ケース1526-i内に収容され、支持部1521-iがケース1526-iの内部に固定されている。ただし、ケース1526-iの長手方向は、支持部1521-iの長手方向および永久磁石1525-iの長手方向と一致する。
コイル1524-iにA方向(B方向)に電流を流すと、フレミングの左手の法則で説明されるローレンツ力の反作用により、永久磁石1525-iにC方向(永久磁石1525-iのN極からS極に向かう方向:右方向)の力が加えられる(図3A)。逆に、コイル1524-iにA方向(B方向)に電流を流すと、永久磁石1525-iにC方向(永久磁石1525-iのS極からN極に向かう方向:左方向)の力が加えられる(図3B)。ただし、A方向はA方向の反対方向である。これらの動作により、永久磁石1525-iおよびばね1522-i,1523-iからなる系に運動エネルギーが与えられる。それにより、ケース1526-iを基準とする永久磁石1525-iの位置および加速度を変化させることができる。
ここで、コイル1524-iに所定の方向に電流を流す期間(時間)とそれ以外の期間とを周期的に繰り返す。その際、所定の方向に電流を流す期間とそれ以外の期間との比(反転比)を何れか一方の期間に偏らせることにより、永久磁石1525-iを非対称運動(非対称振動)させ、所望の方向に擬似的な力覚を呈示できる。所定の方向に電流を流す期間とそれ以外の期間とを周期的に繰り返す電流であって、所定の方向に電流を流す期間とそれ以外の期間との反転比が何れか一方の期間に偏っているのであれば、どのような波形の電流であってもよい。例えば、A方向(B方向)の電流を流す期間tとA方向(B方向)の電流を流す期間tとの比(反転比t:t)に応じ、図3Aおよび図3Bの左方向または右方向に擬似的な力覚を呈示できる。図3Aおよび図3Bの左方向に擬似的な力覚を呈示する場合には、t>tとなる反転比の周期的な電流をコイル1524-iに流す。逆に、右方向に擬似的な力覚を呈示する場合には、t<tとなる反転比の周期的な電流をコイル1524-iに流す。なお、擬似的な力覚の方向は人間が認知する力覚の方向である。疑似的な力覚の方向は、所定の方向に電流を流す期間とそれ以外の期間とに対する関数値で特定される。また、駆動信号(例えば、コイル1524-iに流す駆動電流やコイル1524-iに加える駆動電圧)の駆動周波数、反転比、ピーク値を制御することで、呈示する擬似的な力覚の大きさを制御できる。例えば、周期的な加速度運動の周波数が80Hzに近くなる駆動周波数であるほど擬似的な力覚の大きさが大きくなり、周期的な加速度運動の周波数が80Hzから遠くなる駆動周波数であるほど擬似的な力覚の大きさが小さくなる(例えば、特許文献2等参照)。また、図3Aおよび図3Bの左方向に擬似的な力覚を呈示する場合、期間tに対する期間tの割合が小さいほど、大きな擬似的な力覚を認知させることができる。図3Aおよび図3Bの右方向に擬似的な力覚を呈示する場合、期間tに対する期間tの割合が小さいほど、大きな擬似的な力覚を認知させることができる。さらに、図3Aおよび図3Bの左方向に擬似的な力覚を呈示する場合、A方向(B方向)へ流される電流のピークが大きいほど、大きな擬似的な力覚を認知させることができる。図3Aおよび図3Bの右方向に擬似的な力覚を呈示する場合、A方向(B方向)へ流される電流のピークが大きいほど、大きな擬似的な力覚を認知させることができる。すなわち、永久磁石1525-iの振幅が大きいほど、大きな擬似的な力覚を認知させることができる。なお、擬似的な力覚の大きさは人間が認知する力覚の大きさである。擬似的な力覚の大きさは、駆動周波数、反転比、ピーク値の少なくとも何れかの関数値(例えば、比例関数、N次比例関数、指数的比例関数、シグモイド関数など)で表現できる。なお、人間が認知する力覚の大きさは、駆動周波数、反転比、ピーク値や永久磁石1525-iの振幅に比例するとは限らないため、擬似的な力覚の大きさが適切に呈示されるよう最適な関数を選択する。また、非対称運動部152-iの機械的な構造上、適切に呈示可能な擬似的な力覚の大きさに限界があるため、このような関数の入力値に閾値を設け、閾値に収まらない入力値を当該閾値に固定してもよい。
<動作>
次に、第1実施形態の擬似力覚呈示装置1の動作を説明する。
図4Aおよび図4Bに例示するように、利用者100は擬似力覚呈示装置1のケース16の外側を把持する。距離計測部11は、擬似力覚呈示装置1から外界対象物101(例えば、壁、床、設置物、障害物、人間など)までのy軸方向の距離を計測し、その計測結果を表す物理量P1(例えば、計測距離)(第1物理量)を得て出力する。位置・姿勢計測部12は、擬似力覚呈示装置1自体の動きおよび姿勢の少なくとも一方を計測し、当該動きを表す物理量P2(例えば、位置、速度、加速度)(第2物理量)および当該姿勢を表す物理量P3(例えば、向き、角速度、角加速度)(第3物理量)の少なくとも一方を得て出力する。
距離計測部11で得られた物理量P1、ならびに位置・姿勢計測部12で得られた物理量P2および物理量P3の少なくとも一方は、演算部13に入力される。演算部13は、入力された物理量を用い、力覚呈示機構15の非対称運動部152-iが当該物理量および当該物理量の関数値の少なくとも一方に応じた非対称運動を行い、力覚呈示機構15が当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚を呈示するための制御信号CSを得て出力する。
制御部14は、演算部13で得られた制御信号CSに対応する駆動信号DS(駆動電流または駆動電圧)を生成し、非対称運動部152-iのコイル1524-iに供給する。これにより、力覚呈示機構15は、物理量P1(外界対象物から擬似力覚呈示装置1までの距離を計測して得られた第1物理量)、物理量P1の関数値、物理量P2(擬似力覚呈示装置1の動きを計測して得られた第2物理量)、物理量P2の関数値、物理量P3(擬似力覚呈示装置1の姿勢を計測して得られた第3物理量)、物理量P3の関数値、の少なくともいずれかに応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚を呈示する。力覚呈示機構15が取り付けられた擬似力覚呈示装置1を把持する利用者100は、物理量P1、物理量P1の関数値、物理量P2、物理量P2の関数値、物理量P3、物理量P3の関数値、の少なくともいずれかに応じた疑似的な力覚を認知する。以下、具体例を示す。
<具体例1-1>
具体例1-1は、力覚呈示機構15が物理量P1(外界対象物101から当該擬似力覚呈示装置1までのy方向の距離を計測して得られた物理量P1)に応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚(物理量P1に応じた擬似的な力覚)を呈示する例である。この例の場合、距離計測部11が擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までのy軸方向の距離Lを計測し(図5Aおよび図5B)、その計測結果を表す物理量P1=Lが演算部13に入力される。演算部13は、以下のような擬似的な力覚Fypを認知させるための制御信号CSを生成して出力する。
yp=kyp(L-L) for 0≦L<L (1)
yp=Fyp max for L≧L (2)
ただし、kypは正のゲイン定数である。Lは予め定められた正の基準距離である。擬似的な力覚Fypの向きはy軸方向である。擬似力覚呈示装置1から外界対象物101に向かう方向の擬似的な力覚Fypを正値で表し、逆に外界対象物101から擬似力覚呈示装置1に向かう方向の擬似的な力覚Fypを負値で表す。Fyp maxはFypの最大値を表す。前述のように、擬似的な力覚の向きおよび大きさは、駆動信号DSの駆動周波数、反転比、ピーク値などによって制御できるため(例えば、特許文献2,3等参照)、所望の擬似的な力覚Fypに対応する駆動信号DSを特定でき、その駆動信号DSに対応する制御信号CSも計算できる。例えば、所望の擬似的な力覚Fypを目標値としたシミュレーションを行い、この擬似的な力覚Fypを提示するための制御信号CSを設定すればよい。このような制御信号CSに対応する駆動信号DSが力覚呈示機構15に供給されると、利用者100は次のような擬似的な力覚を認知する。すなわち、外界対象物101から擬似力覚呈示装置1までの距離Lが基準距離L以下になった場合、利用者100は、擬似力覚呈示装置1と外界対象物101との間の距離Lが小さくなるほど大きな力で外界対象物101側から押し返されるような擬似的な力覚を認知する。一方、外界対象物101から擬似力覚呈示装置1までの距離Lが基準距離Lを超えると、利用者100は、擬似力覚呈示装置1が最大の力Fyp maxで外界対象物101側へ引き戻されるような擬似的な力覚を認知する。これにより、擬似力覚呈示装置1が外界対象物101から基準距離Lだけ離れた位置に配置されるように、利用者100が誘導される。
≪具体例1-2≫
具体例1-2も、力覚呈示機構15が物理量P1=Lに応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚を呈示する例である。この例の場合も物理量P1=Lが演算部13に入力される。演算部13は、以下のような擬似的な力覚Fypを認知させるための制御信号CSを生成して出力する。
yp=kyp(L-L) for 0≦L<L (3)
yp=0 for L≧L (4)
このような制御信号CSに対応する駆動信号DSが力覚呈示機構15に供給されると、利用者100は次のような擬似的な力覚を認知する。すなわち、外界対象物101から擬似力覚呈示装置1までの距離Lが基準距離L以下になった場合、利用者100は、擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までの距離Lが小さいほど大きな力で外界対象物101側から押し返されるような擬似的な力覚を認知する。一方、外界対象物101から擬似力覚呈示装置1までの距離Lが基準距離Lを超えると、利用者100は擬似的な力覚を認知しない。これにより、外界対象物101から擬似力覚呈示装置1までの距離Lが基準距離L以下となったことを、利用者100に認知させることができる。
≪具体例2-1≫
具体例2-1は、力覚呈示機構15が物理量P1=Lの時間変化dL/dtに応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚(物理量P1=Lの時間変化dL/dtに応じた擬似的な力覚)を呈示する例である。この例の場合も物理量P1=Lが演算部13に入力される。演算部13は、以下のような擬似的な力覚Fyvを認知させるための制御信号CSを生成して出力する。
yv=kyv(dL/dt) (5)
ただし、kyvは正のゲイン定数である。擬似的な力覚Fyvの向きはy軸方向である。擬似力覚呈示装置1から外界対象物101に向かう方向の擬似的な力覚Fyvを正値で表し、逆に外界対象物101から擬似力覚呈示装置1に向かう方向の擬似的な力覚Fyvを負値で表す。tは時間を表す。dL/dtはLのtについての時間微分値(すなわち、距離Lの時間変化)である。なお、時間微分値は例えば差分法を用いて計算できる。このような制御信号CSに対応する駆動信号DSが力覚呈示機構15に供給されると、利用者100は次のような擬似的な力覚を認知する。すなわち、外界対象物101から擬似力覚呈示装置1までの距離Lが小さくなる方向に変化する場合、利用者100は、その距離Lの時間変化dL/dtの絶対値が大きいほど大きな力で外界対象物101側から押し返されるような擬似的な力覚を認知する。一方、外界対象物101から擬似力覚呈示装置1までの距離Lが大きくなる方向に変化する場合、利用者100は、その距離Lの時間変化dL/dtの絶対値が大きいほど大きな力で外界対象物101側へ引き戻されるような擬似的な力覚を認知する。
≪具体例2-2≫
具体例2-2も、力覚呈示機構15が物理量P1=Lの時間変化に応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚(物理量P1=Lの時間変化に応じた擬似的な力覚)を呈示する例である。ただし、擬似力覚呈示装置1のy軸方向の動きが小さい場合にのみ擬似的な力覚を呈示する。この例の場合、距離計測部11が擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までのy軸方向の距離Lを計測し、位置・姿勢計測部12が擬似力覚呈示装置1のy軸上の速度を特定するための物理量P2(例えば、擬似力覚呈示装置1のy軸上の位置、速度、または、加速度)を計測し、物理量P1=Lおよび物理量P2が演算部13に入力される。演算部13は、以下のような擬似的な力覚Fyvを認知させるための制御信号CSを生成して出力する。
yv=kyv(dL/dt) for abs(dy/dt)≦y’ (6)
yv=0 for abs(dy/dt)>y’ (7)
ただし、dy/dtは擬似力覚呈示装置1のy軸の位置yのtついての時間微分値(すなわち、擬似力覚呈示装置1のy軸方向の移動速度)である。abs(α)はαの絶対値を表す。y’は予め定められた正の閾値を表す。擬似的な力覚Fyvの向きはy軸方向である。擬似力覚呈示装置1から外界対象物101に向かう方向の擬似的な力覚Fyvを正値で表し、逆に外界対象物101から擬似力覚呈示装置1に向かう方向の擬似的な力覚Fyvを負値で表す。このような制御信号CSに対応する駆動信号DSが力覚呈示機構15に供給されると、利用者100は次のような擬似的な力覚を認知する。すなわち、擬似力覚呈示装置1のy軸方向の移動速度dy/dtの絶対値がy’以下である場合、利用者100は具体例2-1と同じ疑似的な力覚を認知する。一方、擬似力覚呈示装置1のy軸方向の移動速度dy/dtの絶対値がy’を越えた場合、利用者100は擬似的な力覚を認知しない。
≪具体例3-1≫
具体例3-1は、力覚呈示機構15が物理量P1=Lの時間変化dL/dt、および、擬似力覚呈示装置1のx軸方向の位置の時間変化dx/dtに応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚(物理量P1=Lの時間変化dL/dtおよび擬似力覚呈示装置1のx軸方向の位置の時間変化dx/dtに応じた擬似的な力覚)を呈示する例である。この例の場合、距離計測部11が擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までのy軸方向の距離Lを計測し、位置・姿勢計測部12が擬似力覚呈示装置1のx軸上の移動速度を特定するための物理量P2(例えば、擬似力覚呈示装置1のx軸上の位置、速度、または、加速度)を計測し、物理量P1=Lおよび物理量P2が演算部13に入力される。演算部13は、以下のような擬似的な力覚Fxvを認知させるための制御信号CSを生成して出力する。
Figure 0007107419000001

ただし、kxvは正のゲイン定数である。擬似的な力覚Fxvの向きはx軸方向である。dx/dtは擬似力覚呈示装置1のx軸の位置xのtついての時間微分値(すなわち、擬似力覚呈示装置1のx軸方向の移動速度)である。擬似的な力覚Fxvの向きはx軸方向である。図5Aおよび図5Bにおける右方向の擬似的な力覚Fxvを正値で表し、左方向の擬似的な力覚Fxvを負値で表す。このような制御信号CSに対応する駆動信号DSが力覚呈示機構15に供給されると、利用者100は次のような擬似的な力覚を認知する。dL/dtおよびdx/dtが共に正であるか負である場合、利用者100はx軸の値が大きくなる方向(右方向)に擬似的な力覚を知覚する。dL/dtおよびdx/dtの何れかが負である場合、利用者100はx軸の値が小さくなる方向(左方向)に擬似的な力覚を知覚する。なお、いずれの方向の擬似的な力覚もdL/dtの絶対値が大きいほど大きく、dx/dtの絶対値が大きいほど大きい。これにより、擬似力覚呈示装置1をx軸方向に速く移動させるほど擬似的な力覚の大きさも大きくなり、Lの時間変化が大きいほど擬似的な力覚の大きさも大きくなる。
≪具体例3-2≫
具体例3-2は、具体例3-1で説明した擬似力覚呈示装置1のx軸方向の位置の時間変化dx/dtを、擬似力覚呈示装置1のz軸周りの角速度Θの時間変化dΘ/dtで近似するものである。すなわち、具体例3-2は、力覚呈示機構15が物理量P1=Lの時間変化dL/dt、および、擬似力覚呈示装置1のz軸周りの角速度Θの時間変化dΘ/dtに応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚(物理量P1=Lの時間変化dL/dtおよび擬似力覚呈示装置1のz軸周りの角速度の時間変化dΘ/dtに応じた擬似的な力覚)を呈示する例である。軸方向の位置の時間変化dx/dtを得るためにはカルマンフィルタ等を用いた複雑な計算が必要となるが、角速度の時間変化dΘ/dtはジャイロセンサ等の簡易なセンサを位置・姿勢計測部12として用いることで容易に計算できる。よって、具体例3-2は具体例3-1に比べ、擬似力覚呈示装置1の構成を簡易にできる。この例の場合、距離計測部11が擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までのy軸方向の距離Lを計測し、位置・姿勢計測部12が擬似力覚呈示装置1のz軸周りの角速度の時間変化dΘ/dtを特定するための物理量P2(例えば、擬似力覚呈示装置1のx軸上の位置、速度、または、加速度)を計測し、物理量P1=Lおよび物理量P2が演算部13に入力される。演算部13は、以下のような擬似的な力覚Fxvを認知させるための制御信号CSを生成して出力する。
Figure 0007107419000002

ただし、図5Aおよび図5Bに例示するように、z軸周りの角速度Θはz軸方向(図5Aおよび図5Bの奥から手前に向かう方向)で見たときの時計回り(図5Aおよび図5Bにおける反時計回り)の方向を正方向とする。
≪具体例3-3≫
具体例3-3は、力覚呈示機構15が物理量P1=Lの時間変化dL/dtの絶対値、および、擬似力覚呈示装置1のx軸方向の位置の時間変化dx/dtに応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚(物理量P1=Lの時間変化dL/dtの絶対値および擬似力覚呈示装置1のx軸方向の位置の時間変化dx/dtに応じた擬似的な力覚)を呈示する例である。この例の場合、距離計測部11が擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までのy軸方向の距離Lを計測し、位置・姿勢計測部12が擬似力覚呈示装置1のx軸上の移動速度を特定するための物理量P2(例えば、擬似力覚呈示装置1のx軸上の位置、速度、または、加速度)を計測し、物理量P1=Lおよび物理量P2が演算部13に入力される。演算部13は、以下のような擬似的な力覚Fxvを認知させるための制御信号CSを生成して出力する。
Figure 0007107419000003

このような制御信号CSに対応する駆動信号DSが力覚呈示機構15に供給されると、利用者100は次のような擬似的な力覚を認知する。dx/dtが正であるか負である場合、利用者100はx軸の値が大きくなる方向(右方向)に擬似的な力覚を知覚する。dx/dtが負である場合、利用者100はx軸の値が小さくなる方向(左方向)に擬似的な力覚を知覚する。なお、いずれの方向の擬似的な力覚もdL/dtの絶対値が大きいほど大きく、dx/dtの絶対値が大きいほど大きい。これにより、擬似力覚呈示装置1をx軸方向に速く移動させるほど擬似的な力覚の大きさも大きくなり、Lの時間変化が大きいほど擬似的な力覚の大きさも大きくなる。
≪具体例3-4≫
具体例3-4は、具体例3-3で説明した擬似力覚呈示装置1のx軸方向の位置の時間変化dx/dtを、擬似力覚呈示装置1のz軸周りの角速度Θの時間変化dΘ/dtで近似するものである。この例の場合、距離計測部11が擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までのy軸方向の距離Lを計測し、位置・姿勢計測部12が擬似力覚呈示装置1のz軸周りの角速度の時間変化dΘ/dtを特定するための物理量P2を計測し、物理量P1=Lおよび物理量P2が演算部13に入力される。演算部13は、以下のような擬似的な力覚Fxvを認知させるための制御信号CSを生成して出力する。
Figure 0007107419000004
≪具体例4-1≫
上述した擬似的な力覚Fyp,Fyvの成分を合成したものをy軸方向に呈示し、擬似的な力覚Fxvをx軸方向に呈示してもよい。例えば、演算部13が、以下のような擬似的な力覚FおよびFを認知させるための制御信号CSを生成して出力してもよい。
=Fyp+Fyv (12)
=Fxv (13)
ただし、擬似的な力覚Fの向きはy軸方向である。擬似力覚呈示装置1から外界対象物101に向かう方向の擬似的な力覚Fを正値で表し、逆に外界対象物101から擬似力覚呈示装置1に向かう方向の擬似的な力覚Fを負値で表す。擬似的な力覚Fの向きはx軸方向である。図5Aおよび図5Bにおける右方向の擬似的な力覚Fを正値で表し、左方向の擬似的な力覚Fを負値で表す。
≪具体例4-2≫
具体例4-1においてF=Fypとしてもよいし、F=Fyvとしてもよい。
≪具体例5-1≫
飽和特性等を考慮し、演算部13が、具体例4の擬似的な力覚FおよびFを非線形変換した擬似的な力覚をF’およびF’を認知させるための制御信号CSを生成して出力してもよい。例えば、演算部13が、以下のようなFおよびFのシグモイド関数値である擬似的な力覚F’およびF’を認知させるための制御信号CSを生成して出力してもよい。
Figure 0007107419000005

Figure 0007107419000006

ただし、kgy1,kgy2,kgx1,kgx2は正のゲイン定数である。exp(α)はαの指数関数値である。擬似的な力覚Fの向きはy軸方向である。擬似力覚呈示装置1から外界対象物101に向かう方向の擬似的な力覚F’を正値で表し、逆に外界対象物101から擬似力覚呈示装置1に向かう方向の擬似的な力覚F’を負値で表す。擬似的な力覚F’の向きはx軸方向である。図5Aおよび図5Bにおける右方向の擬似的な力覚F’を正値で表し、左方向の擬似的な力覚F’を負値で表す。これにより、呈示される疑似的な力覚を知覚のダイナミックレンジと整合させることができる。
≪具体例5-2≫
演算部13が、以下のようなFの区分線形関数値で表される疑似的な力覚F’を認知させるための制御信号CSを生成して出力してもよい。
F'=F for -F max<F<F max (14)
F'=F max for F max≦F (15)
F'=-F max for -F max≧F (16)
ただし、F maxは疑似的な力覚Fの最大値である。
≪具体例5-3≫
具体例5-1,5-2においてF=Fypとしてもよいし、F=Fyvとしてもよい。
以上に例示するように、力覚呈示機構15は、物理量P1=Lに応じた非対称運動を行い、物理量P1=Lに応じた擬似的な力覚を呈示してもよいし(モードA:具体例1-1,1-2)、物理量P1=Lの時間変化に応じた非対称運動を行い、物理量P1=Lの時間変化に応じた擬似的な力覚を呈示してもよい(モードB:具体例2-1,2-2)。また、力覚呈示機構15は、擬似力覚呈示装置1の動きを計測して得られた物理量P2、物理量P2の関数値、擬似力覚呈示装置1の姿勢を計測して得られた物理量P3、および第3物理量P3の関数値、の少なくとも何れか、ならびに、物理量P1=Lの時間変化、に応じた非対称運動を行い、物理量P2、物理量P2の関数値、物理量P3、物理量P3の関数値、の少なくとも何れか、ならびに、物理量P1=Lの時間変化に応じた擬似的な力覚を呈示してもよい(モードC:具体例3-1,3-2,3-3,3-4)。また、力覚呈示機構15がモードA~Cの疑似的な力覚の少なくとも一部を合成したものを呈示してもよいし、力覚呈示機構15がモードA~Cの疑似的な力覚の少なくとも一部を非線形変換して合成したものを呈示してもよい(モードD:具体例4-1,4-2,5-1,5-2,5-3)。
≪位置関係と擬似的な力覚との関係の例示1≫
外界対象物101と擬似力覚呈示装置1との位置関係と擬似力覚呈示装置1が呈示する擬似的な力覚との関係を例示する。図6Aから図9Bは、擬似力覚呈示装置1がy軸方向に式(5)の擬似的な力覚F=Fyvを呈示し、x軸方向に式(8)の擬似的な力覚F=Fxvを呈示する場合の例である。図6A,図7A,図8A,図9Aにおける1から8の数字はx-y平面における方向を表す。図6B,図7B,図8B,図9Bは、それぞれ、擬似力覚呈示装置1および壁である外界対象物101が図6B,図7B,図8B,図9Bの位置関係にあるときに、上述の1から8の数字で示されたx-y平面における方向に擬似力覚呈示装置1が単位速度で平行移動する場合に、擬似力覚呈示装置1が呈示する擬似的な力覚FおよびFの合成をベクトル表示したものである。外界対象物101は静止している。各ベクトルには対応する擬似力覚呈示装置1の移動方向を表す数字を付している。これらの図に示すように、外界対象物101までの距離Lが長くなる方向へ擬似力覚呈示装置1が移動する場合(図6Aの5,6,7の方向、図7Aの6,7,8の方向、図8Aの1,6,7,8の方向、図9Aの1,7,8の方向)、擬似力覚呈示装置1は移動方向のy軸成分の反対向きの成分および移動方向のx軸方向成分(図6Bの5,6,7の方向成分、図7Bの6,7,8の方向成分、図8Bの1,6,7,8の方向成分、図9Bの1,7,8の方向成分)を持つ擬似的な力覚を呈示する。一方、外界対象物101までの距離Lが短くなる方向へ擬似力覚呈示装置1が移動する場合(図6Aの1,2,3の方向、図7Aの2,3,4の方向、図8Aの2,3,4,5の方向、図9Aの3,4,5の方向)、擬似力覚呈示装置1は移動方向のy軸成分の反対向きの成分および移動方向のx軸方向成分の反対向きの成分(図6Bの1,2,3の方向成分、図7Bの2,3,4の方向成分、図8Bの2,3,4,5の方向成分、図9Bの3,4,5の方向成分)を持つ擬似的な力覚を呈示する。図6Aの4,8で示された方向、図7Aの1,5で示された方向、図9Aの2,6で示された方向に擬似力覚呈示装置1が移動する場合には、擬似的な力覚は呈示されない。
≪位置関係と擬似的な力覚との関係の例示2≫
図10Aから図13Bは、擬似力覚呈示装置1がy軸方向に式(5)の擬似的な力覚F=Fyvを呈示し、x軸方向に式(10)の擬似的な力覚F=Fxvを呈示する場合の例である。図10A,図11A,図12A,図13Aにおける1から8の数字はx-y平面における方向を表す。図10B,図11B,図12B,図13Bは、それぞれ、擬似力覚呈示装置1および壁である外界対象物101が図10B,図11B,図12B,図13Bの位置関係にあるときに、上述の1から8の数字で示されたx-y平面における方向に擬似力覚呈示装置1が単位速度で平行移動する場合に、擬似力覚呈示装置1が呈示する擬似的な力覚FおよびFの合成をベクトル表示したものである。外界対象物101は静止している。各ベクトルには対応する擬似力覚呈示装置1の移動方向を表す数字を付している。これらの例では、擬似力覚呈示装置1の移動方向にかかわらず、擬似力覚呈示装置1は移動方向のy軸成分の反対向きの成分および移動方向のx軸方向成分を持つ擬似的な力覚を呈示する。図10Aの4,8で示された方向、図11Aの1,5で示された方向、図13Aの2,6で示された方向に擬似力覚呈示装置1が移動する場合には、擬似的な力覚は呈示されない。
≪外界対象物101の形状と擬似的な力覚との関係の例示1≫
外界対象物101の形状と擬似力覚呈示装置1が呈示する擬似的な力覚との関係を例示する。図14Aから図16Dは、擬似力覚呈示装置1がy軸方向に式(5)の擬似的な力覚F=Fyvを呈示し、x軸方向に式(8)の擬似的な力覚F=Fxvを呈示する場合の例である。図14Bから図14Dは、図14Aのように断面形状が矩形型のくぼみ(y軸方向のくぼみ)を持つ外界対象物101に対し、擬似力覚呈示装置1をx軸方向に秒速0.25m/sで移動させた場合における、時間[s]と、擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までの距離L[m]、擬似的な力覚F、および擬似的な力覚Fとの関係をそれぞれ例示している。断面形状が矩形型のくぼみを持つ外界対象物101の場合、擬似力覚呈示装置1がくぼみに差し掛かったところで、擬似力覚呈示装置1が外界対象物101に引き寄せられるような擬似的な力覚F,Fが呈示される(FおよびFが共に正)。これにより、利用者100は、擬似力覚呈示装置1が外界対象物101のくぼみにy軸方向に落ち込み、さらにx軸方向に加速するような感覚が得られる。これは手で外界対象物101をなぞる際の感覚に似ている。擬似力覚呈示装置1がくぼみに対向している時点では擬似的な力覚F,Fは0である。その後、擬似力覚呈示装置1がくぼみの終わりに差し掛かったところで、擬似力覚呈示装置1が外界対象物101から押し出され、かつ、擬似力覚呈示装置1の進行方向の逆向きに押されるような擬似的な力覚が呈示される(FおよびFが共に負)。これにより、利用者100は、擬似力覚呈示装置1が外界対象物101のくぼみの終端でx軸方向に減速し、y軸方向に押し戻されるような感覚が得られる。これも手で外界対象物101をなぞる際の感覚に似ている。図15Bから図15Dは、図15Aのように断面形状が楔形のくぼみ(y軸方向のくぼみ)を持つ外界対象物101に対し、擬似力覚呈示装置1をx軸方向に秒速0.25m/sで移動させた場合における、時間[s]と、擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までの距離L[m]、擬似的な力覚F、および擬似的な力覚Fとの関係をそれぞれ例示している。断面形状が楔形のくぼみを持つ外界対象物101の場合、擬似力覚呈示装置1がくぼみに差し掛かってからくぼみの最も深い部分に対向する位置に達するまで、正の擬似的な力覚F,Fが継続的に呈示される。その後、擬似力覚呈示装置1がくぼみの終わりに達するまで、負の擬似的な力覚F,Fが継続的に呈示される。図16Bから図16Dは、図16Aのように断面形状が半円型のくぼみ(y軸方向のくぼみ)を持つ外界対象物101に対し、擬似力覚呈示装置1をx軸方向に秒速0.25m/sで移動させた場合における、時間[s]と、擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までの距離L[m]、擬似的な力覚F、および擬似的な力覚Fとの関係をそれぞれ例示している。断面形状が半円型のくぼみを持つ外界対象物101の場合、擬似力覚呈示装置1がくぼみに差し掛かってからくぼみの最も深い部分に対向する位置に達するまで、正の擬似的な力覚F,Fが継続的に呈示される。その後、擬似力覚呈示装置1がくぼみの終わりに達するまで、負の擬似的な力覚F,Fが継続的に呈示される。ただし、断面形状が半円型のくぼみの場合には距離Lが連続的に変化するため、擬似的な力覚F,Fの大きさは連続的に変化する。以上のように、擬似的な力覚F,Fにより、利用者100に外界対象物101の形状をクリアに認知させることができる。
≪外界対象物101の形状と擬似的な力覚との関係の例示2≫
他の例を示す。図17Aから図19Dは、擬似力覚呈示装置1がy軸方向に式(1)(2)および式(5)の擬似的な力覚を合成した擬似的な力覚F=Fyp+Fyvを呈示し、x軸方向に式(8)の擬似的な力覚F=Fxvを呈示する場合の例である。図17Bから図17Dは、図17Aのように断面形状が矩形型のくぼみ(y軸方向のくぼみ)を持つ外界対象物101に対し、擬似力覚呈示装置1をx軸方向に秒速0.25m/sで移動させた場合における、時間[s]と、擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までの距離L[m]、擬似的な力覚F、および擬似的な力覚Fとの関係をそれぞれ例示している。断面形状が矩形型のくぼみを持つ外界対象物101の場合、擬似力覚呈示装置1がくぼみに差し掛かったところで、擬似力覚呈示装置1が外界対象物101に引き寄せられるような擬似的な力覚F,Fが呈示される(FおよびFが共に正)。擬似力覚呈示装置1がくぼみに対向している時点では擬似的な力覚F,Fは0である。その後、擬似力覚呈示装置1がくぼみの終わりに差し掛かったところで、擬似力覚呈示装置1が外界対象物101から押し出され、かつ、擬似力覚呈示装置1の進行方向の逆向きに押されるような擬似的な力覚が呈示される(FおよびFが共に負)。図18Bから図18Dは、図18Aのように断面形状が楔形のくぼみ(y軸方向のくぼみ)を持つ外界対象物101に対し、擬似力覚呈示装置1をx軸方向に秒速0.25m/sで移動させた場合における、時間[s]と、擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までの距離L[m]、擬似的な力覚F、および擬似的な力覚Fとの関係をそれぞれ例示している。断面形状が楔形のくぼみを持つ外界対象物101の場合、擬似力覚呈示装置1がくぼみに差し掛かってからくぼみの最も深い部分に対向する位置に達するまで、正の擬似的な力覚F,Fが継続的に呈示される。その後、擬似力覚呈示装置1がくぼみの終わりに達するまで、負の擬似的な力覚F,Fが継続的に呈示される。ただし、距離Lに依存するFypの成分もFに含まれるため、y軸方向の擬似的な力覚Fは時間変化する。図19Bから図19Dは、図19Aのように断面形状が半円型のくぼみ(y軸方向のくぼみ)を持つ外界対象物101に対し、擬似力覚呈示装置1をx軸方向に秒速0.25m/sで移動させた場合における、時間[s]と、擬似力覚呈示装置1から外界対象物101までの距離L[m]、擬似的な力覚F、および擬似的な力覚Fとの関係をそれぞれ例示している。断面形状が半円型のくぼみを持つ外界対象物101の場合、擬似力覚呈示装置1がくぼみに差し掛かってからくぼみの最も深い部分に対向する位置に達するまで、正の擬似的な力覚F,Fが継続的に呈示される。その後、擬似力覚呈示装置1がくぼみの終わりに達するまで、負の擬似的な力覚F,Fが継続的に呈示される。ただし、半円型のくぼみの場合には距離Lが連続的に変化するため、擬似的な力覚F,Fの大きさは連続的に変化する。さらに、距離Lに依存するFypの成分もFに含まれるため、y軸方向の擬似的な力覚Fの時間変化はさらに顕著になる。以上の例の場合、Fが距離Lに依存するFypの成分を含むため、利用者100に外界対象物101の形状をより明確に認知させることができる。
[第1実施形態の変形例1]
前述した複数のモードA~Dから特定のモードが選択可能であってもよいし、各モードで呈示される疑似的な力覚が選択可能(例えば、前述した具体例の式に示される擬似的な力覚からの選択)であってもよい。このように選択される疑似的な力覚の種別を「力覚種別」と呼ぶことにする。この場合、擬似力覚呈示装置1は、演算部13に代え、力覚種別を選択する機能を持つ演算部13’を有する。演算部13’には複数の力覚種別から選択された特定の力覚種別を示す選択情報μが入力される。演算部13’は当該選択情報μが示す力覚種別を設定し、力覚呈示機構15が当該設定された力覚種別での擬似的な力覚を呈示するための制御信号CSを第1実施形態で説明したように得て出力する。すなわち、複数の力覚種別のそれぞれは、物理量P1、物理量P1の関数値、物理量P2、物理量P2の関数値、物理量P3、および物理量P3の関数値、の少なくとも何れかを含む物理情報に対応し、力覚呈示機構15は、選択された特定の力覚種別に対応する物理情報に応じた非対称運動を行い、当該特定の力覚種別に対応する物理情報に応じた擬似的な力覚を呈示する。これにより、様々な状況に応じて適切な擬似的な力覚を呈示できる。例えば、外界対象物101の形状に応じて疑似的な力覚を切り替え、外界対象物101の形状に関する情報をより明確に利用者100に知覚させることができる。
あるいは、演算部13’に選択情報μが入力されるのではなく、擬似力覚呈示装置1の内部で取得可能な情報(例えば、時間、方向、速度、加速度など)に応じ、演算部13’の内部で力覚種別の選択および設定が行われてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、演算部13の機能が擬似力覚呈示装置の外部に設けられる。以下、既に説明した事項については同じ参照番号を用いて説明を簡略化する。
<構成>
図20に例示するように、本実施形態の擬似力覚呈示装置2は、距離計測部11、位置・姿勢計測部12、制御部14、力覚呈示機構15、ケース16、出力部26、および入力部27を有する。また、擬似力覚呈示装置2の外部には、擬似力覚呈示装置2と無線通信または有線通信が可能な演算装置23が設けられている。演算装置23は、例えば、汎用または専用のコンピュータが所定のプログラムを実行することで構成される。このコンピュータは1個のプロセッサやメモリを備えていてもよいし、複数個のプロセッサやメモリを備えていてもよい。このプログラムはコンピュータにインストールされてもよいし、予めROM等に記録されていてもよい。また、CPUのようにプログラムが読み込まれることで機能構成を実現する電子回路(circuitry)ではなく、プログラムを用いることなく処理機能を実現する電子回路を用いて一部またはすべての処理部が構成されてもよい。1個の装置を構成する電子回路が複数のCPUを含んでいてもよい。
<動作>
次に、第2実施形態の擬似力覚呈示装置2の動作を説明する。第1実施形態との相違点は以下の通りである。第1実施形態では、距離計測部11で得られた物理量P1、ならびに位置・姿勢計測部12で得られた物理量P2および物理量P3の少なくとも一方が演算部13に入力された。これに代え、第2実施形態では、これらの物理量P1ならびに物理量P2および物理量P3の少なくとも一方を表す情報(計測部で得られた計測値を表す情報)が出力部26から出力され、演算装置23に送られる。演算装置23は、物理量P1ならびに物理量P2および物理量P3の少なくとも一方を表す情報を用い、第1実施形態の演算部13の処理を行って制御信号CS(計測値に応じた入力情報)を得て出力する。制御信号CSは、擬似力覚呈示装置2の入力部27に入力され、制御部14に送られる。制御部14は、この制御信号CSに対応する駆動信号DSを生成し、非対称運動部152-iのコイル1524-iに供給する。これにより、力覚呈示機構15は、制御信号CSに応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚を呈示する。これにより、擬似力覚呈示装置2を小型化できる。
[第2実施形態の変形例1]
その他、演算部13の機能だけではなく制御部14の機能も、擬似力覚呈示装置2の外部の演算装置23に設けられてもよい。この場合には、物理量P1ならびに物理量P2および物理量P3の少なくとも一方を表す情報(計測部で得られた計測値を表す情報)が出力部26から出力され、演算装置23に送られる。演算装置23は、物理量P1ならびに物理量P2および物理量P3の少なくとも一方を表す情報を用い、第1実施形態の演算部13および制御部14の処理を行って制御信号CSおよび駆動信号DS(計測値に応じた入力情報)を得て出力する。駆動信号DSは、擬似力覚呈示装置2の入力部27に入力され、非対称運動部152-iのコイル1524-iに供給される。これにより、力覚呈示機構15は、制御信号CSに応じた非対称運動を行い、当該非対称運動に基づいた擬似的な力覚を呈示する。これにより、擬似力覚呈示装置2をより小型化できる。
[第2実施形態の変形例2]
第2実施形態または第2実施形態の変形例1において、演算装置23が演算部13の機能に代えて、第1実施形態の変形例1で説明した演算部13’の機能を備えてもよい。
[その他の変形例等]
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、非対称運動部152-iとして、特許第4551448号公報(参考文献3)、国際公開第WO2007/086426号(参考文献4)、特開2015-226388公報(参考文献5)等のその他の非対称運動に基づいて擬似的な力覚を呈示する装置が用いられてもよい。また、力覚呈示機構15が3個以上の非対称運動部152-iを備え、それらの駆動を制御することで並進方向の疑似的な力覚だけではなく、回転方向の疑似的な力覚も呈示できてもよい(例えば、参考文献1等参照)。また参考文献5に記載された構成の非対称運動部152-1を用い、1個の非対称運動部152-1のみで並進方向および回転方向が呈示できてもよい。距離計測部11および位置・姿勢計測部12での計測結果に応じ、非対称運動部152-iが非対称運動を行い、当該計測結果に応じた2自由度以上の擬似的な力覚が呈示できるのであれば、非対称運動部152-iの構成および個数に制限はない。
また、物理量P1=Lの関数値や物理量P2の関数値は、速度であってもよいし、加速度であってもよい。物理量P2の関数値は、角速度であってもよいし、角加速度であってもよい。
上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
上記の演算部や演算装置の機能をコンピュータによって実現する場合、各機能の処理内容はプログラムによって記述される。このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例は、非一時的な(non-transitory)記録媒体である。このような記録媒体の例は、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等である。
このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD-ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。処理の実行時、このコンピュータは、自己の記憶装置に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。
コンピュータ上で所定のプログラムを実行させて本装置の処理機能が実現されるのではなく、これらの処理機能の少なくとも一部がハードウェアで実現されてもよい。
本発明により、例えば、目の不自由な人や視覚が不自由な状況にある人が、外界対象物に触れずに、外界対象物の存在、位置、形状などを知ることができる。特に、壊れやすい外界対象物、触れてはいけない外界対象物、歩行中や乗り物の中の他人の存在、位置、形状などを、非接触で認知させることができる。
1,2 擬似力覚呈示装置

Claims (9)

  1. 擬似的な力覚を呈示する擬似力覚呈示装置であって、
    外界対象物から当該擬似力覚呈示装置までの第1軸方向の距離Lを計測して得られた第1物理量および前記第1物理量の関数値である前記第1物理量の時間変化に応じた非対称運動に基づいて、前記距離Lに応じた擬似的な力覚Fypの成分および前記距離Lの時間変化に応じた擬似的な力覚Fyvの成分を合成した擬似的な力覚Fyp+Fypを前記第1軸方向に呈示する力覚呈示機構を有する擬似力覚呈示装置。
  2. 請求項1の擬似力覚呈示装置であって、
    前記力覚呈示機構は、さらに当該擬似力覚呈示装置の動きを計測して得られた第2物理量、前記第2物理量の関数値、当該擬似力覚呈示装置の姿勢を計測して得られた第3物理量、および前記第3物理量の関数値、の少なくとも何れかに応じた前記非対称運動を行う、擬似力覚呈示装置。
  3. 請求項1または2の擬似力覚呈示装置であって、
    前記力覚呈示機構は、前記第1物理量に応じた前記非対称運動を行い、前記第1物理量に応じた前記擬似的な力覚を呈示する、擬似力覚呈示装置。
  4. 請求項1から3のいずれかの擬似力覚呈示装置であって、
    前記力覚呈示機構は、前記第1物理量の時間変化に応じた前記非対称運動を行い、前記第1物理量の時間変化に応じた前記擬似的な力覚を呈示する、擬似力覚呈示装置。
  5. 請求項1から4のいずれかの擬似力覚呈示装置であって、
    前記力覚呈示機構は、当該擬似力覚呈示装置の動きを計測して得られた第2物理量、前記第2物理量の関数値、当該擬似力覚呈示装置の姿勢を計測して得られた第3物理量、および前記第3物理量の関数値、の少なくとも何れか、ならびに、前記第1物理量の時間変化、に応じた前記非対称運動を行い、前記第2物理量、前記第2物理量の関数値、前記第3物理量、前記第3物理量の関数値、の少なくとも何れか、ならびに、前記第1物理量の時間変化に応じた前記擬似的な力覚を呈示する、擬似力覚呈示装置。
  6. 請求項1から5のいずれかの擬似力覚呈示装置であって、
    複数の力覚種別から選択された特定の力覚種別を設定する演算部さらに有し、
    前記複数の力覚種別のそれぞれは、前記第1物理量、前記第1物理量の関数値、当該擬似力覚呈示装置の動きを計測して得られた第2物理量、前記第2物理量の関数値、当該擬似力覚呈示装置の姿勢を計測して得られた第3物理量、および前記第3物理量の関数値、の少なくとも何れかを含む物理情報に対応し、
    前記力覚呈示機構は、前記特定の力覚種別に対応する物理情報に応じた前記非対称運動を行い、前記特定の力覚種別に対応する擬似的な力覚を呈示する、擬似力覚呈示装置。
  7. 請求項1から6のいずれかの擬似力覚呈示装置であって、
    前記第1物理量、前記第1物理量の関数値、当該擬似力覚呈示装置の動きを表す第2物理量、前記第2物理量の関数値、当該擬似力覚呈示装置の姿勢を表す第3物理量、および前記第3物理量の関数値の少なくとも何れかを計測する計測部と、
    前記計測部で得られた計測値を表す情報を出力する出力部と、
    前記計測値に応じた入力情報を受け付ける入力部と、をさらに有し、
    前記力覚呈示機構は、前記入力情報に応じた前記非対称運動を行う、擬似力覚呈示装置。
  8. 擬似的な力覚を呈示する擬似力覚呈示装置であって、
    外界対象物から当該擬似力覚呈示装置までの第1軸方向の距離Lを計測して得られた第1物理量に応じた非対称運動に基づいて、前記距離Lが正の基準距離L以下になった場合に、前記第1軸に沿って前記外界対象物から当該擬似力覚呈示装置に向かう方向に、前記距離Lが小さいほど大きな擬似的な力覚を呈示し、前記距離Lが前記基準距離Lを超えた場合に、前記第1軸に沿って当該擬似力覚呈示装置から前記外界対象物に向かう方向に、予め定められた最大の大きさの擬似的な力覚を提示するか、前記第1軸に沿った擬似的な力覚の提示を停止する力覚呈示機構を有する擬似力覚呈示装置。
  9. 擬似的な力覚を呈示する擬似力覚呈示装置であって、
    外界対象物から当該擬似力覚呈示装置までの第1軸方向の距離Lを計測して得られた第1物理量に応じた非対称運動に基づいて、前記第1軸に沿った当該擬似力覚呈示装置の位置の時間変化dy/dtの絶対値が予め定められた正の閾値y’以下の場合に、前記距離Lの時間変化dL/dtに応じた擬似的な力覚を呈示し、前記時間変化dy/dtの絶対値が前記閾値y’を超える場合に、前記第1軸に沿った擬似的な力覚の提示を停止する力覚呈示機構を有する擬似力覚呈示装置。
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