JP7107215B2 - 電解めっき装置および銅張積層板の製造方法 - Google Patents
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Description
第2発明の電解めっき装置は、第1発明において、前記線材は、ブラスト処理およびプライマー塗布がなされていないことを特徴とする。
第3発明の電解めっき装置は、第1または第2発明において、前記被覆は軟質塩化ビニルで形成されていることを特徴とする。
第4発明の銅張積層板の製造方法は、第1~第3発明のいずれかの電解めっき装置を用いて、前記基材の両面に銅めっき被膜を成膜して銅張積層板を得ることを特徴とする。
第2発明によれば、線材にはブラスト処理およびプライマー塗布がなされていないので、線材と被覆とは密着性が低い。そのため、連結ケーブルの柔軟性が高い。
第3発明によれば、被覆が軟質塩化ビニルで形成されているので、連結ケーブルの柔軟性が高い。
第4発明によれば、電流を基材の両面に均等に供給できるため、両面の銅めっき被膜の厚さの差異が小さい銅張積層板を製造できる。
(電解めっき装置)
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る電解めっき装置1は、ロールツーロールにより長尺帯状の基材BMを搬送しつつ、基材BMに対して電解めっきを行なう装置である。基材BMは薄膜状であり、その両面にめっき被膜が成膜される。
つぎに、連結ケーブル40を説明する。
前述のごとく、連結ケーブル40の構成は特に限定されないが、以下の構成とすることが好ましい。
まず、線材41の両端に端子42、42を固定する。つぎに、各端子42の接続部42aにブラスト処理を施す。端子42はステンレス鋼などの金属製であり、その表面は酸化被膜で覆われている。ブラスト処理により接続部42aの表面の酸化被膜を除去する。つぎに、接続部42aにプライマーを塗布する。プライマーとしては、端子42の素材である金属と被覆43の素材である樹脂との密着性を高めるものを選択する。その後、線材41および接続部42aをコーティング液に浸漬した後、引き上げるディップコーティングにより被覆43を形成する。
前記の電解めっき装置1を用いて基材BMの両面S1、S2に銅めっき被膜を成膜すれば、銅張積層板を得ることができる。なお、電解めっき装置1は銅張積層板を製造するのに限定されず、種々の製品を製造するのに用いられる。
連結ケーブル40の効果を確認するため、銅張積層板50の両面の銅めっき被膜54、54の厚さを測定する試験を行なった。
前記の構成の電解めっき装置1を用いて、基材BMの両面に銅めっき被膜54、54を成膜して銅張積層板50を製造した。ここで、クランプ20の本体部21と可動部22とを連結ケーブル40で接続した。また、銅めっき被膜54の設定厚さを3μmとした。
実施例1と同様の条件で銅張積層板50を製造した。ただし、クランプ20の本体部21と可動部22とは連結ケーブル40で接続しなかった。得られた銅張積層板50の両面の銅めっき被膜54、54の厚さを測定した。
つぎに、種々の手順で連結ケーブルを試作し、防水性および柔軟性を確認した。
銅の撚線の両端に圧着端子を固定した。圧着端子のスリーブにブラスト処理を施した後、プライマーを塗布した。撚線にはブラスト処理およびプライマー塗布を行なわなかった。その後、撚線および圧着端子のスリーブに対して、ディップコーティングにより被覆を形成した。被覆の素材として軟質塩化ビニルを用いた。得られた連結ケーブルを試料1とする。
銅の撚線の両端に圧着端子を固定した。圧着端子のスリーブにブラスト処理を施した後、プライマーを塗布した。撚線にはブラスト処理およびプライマー塗布を行なわなかった。その後、撚線および圧着端子のスリーブに対して、ディップコーティングにより被覆を形成した。被覆の素材として硬質塩化ビニルを用いた。得られた連結ケーブルを試料2とする。
銅の撚線の両端に圧着端子を固定した。圧着端子のスリーブおよび撚線にブラスト処理を施した後、プライマーを塗布した。その後、撚線および圧着端子のスリーブに対して、ディップコーティングにより被覆を形成した。被覆の素材として軟質塩化ビニルを用いた。得られた連結ケーブルを試料3とする。
銅の撚線の両端に圧着端子を固定した。ブラスト処理およびプライマー塗布は行なわなかった。撚線および圧着端子のスリーブに対して、ディップコーティングにより被覆を形成した。被覆の素材として軟質塩化ビニルを用いた。得られた連結ケーブルを試料4とする。
銅の撚線の両端に圧着端子を固定した。撚線の全体を軟質塩化ビニル製のチューブに挿入し、チューブの両端を熱収縮チューブで封止した。得られた連結ケーブルを試料5とする。
銅の撚線の両端に圧着端子を固定した。撚線の全体を軟質塩化ビニル製のチューブに挿入し、チューブの両端をPTFE製のテープで巻き締めた後、熱収縮チューブで封止した。得られた連結ケーブルを試料6とする。
15 めっき槽
20 クランプ
21 本体部
22 可動部
23 ヒンジ部
30 給電装置
40 連結ケーブル
41 線材
42 端子
43 被覆
Claims (4)
- 薄膜状の基材の両面にめっき被膜を成膜する電解めっき装置であって、
前記基材が浸漬されるめっき液が貯留されためっき槽と、
前記基材を把持するクランプと、
前記クランプを介して前記基材に給電する給電装置と、を備え、
前記クランプは、
前記給電装置と接続し、前記基材の第1面と接触する本体部と、
前記本体部に設けられ、前記基材の第2面と接触する可動部と、
前記本体部と前記可動部とを電気的に接続する連結ケーブルと、を備え、
前記連結ケーブルは、
導電性を有する線材と、
前記線材の両端に固定された一対の端子と、
前記端子の前記線材との接続部と前記線材とを覆う被覆と、を備え、
前記端子の前記接続部は、ブラスト処理された後、プライマーが塗布されており、
前記被覆はディップコーティングにより形成されている
ことを特徴とする電解めっき装置。 - 前記線材は、ブラスト処理およびプライマー塗布がなされていない
ことを特徴とする請求項1記載の電解めっき装置。 - 前記被覆は軟質塩化ビニルで形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の電解めっき装置。 - 請求項1~3のいずれかに記載の電解めっき装置を用いて、前記基材の両面に銅めっき被膜を成膜して銅張積層板を得る
ことを特徴とする銅張積層板の製造方法。
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