JP7104891B2 - 注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収容する注出容器に関する。
従来より、使い切りの調味料や化粧品の試供品、シャンプー・リンスなどのトイレタリー用品の使い切り容器として、樹脂フィルムからなる袋状の容器が知られている(例えば、特許文献1)。この場合、容器には周縁の1箇所以上に切り欠きやスリット等による開封部が設けられ、この開封部から容器を開封できるようになっている。
特開平10-273140号公報
しかしながら、このような容器では流動性のある内容物を収容するため、容器の開封時に内容物が飛散し、指や服を汚すことがある。また、容器を開封した後は、容器を封止することができないため、容器からの液垂れが発生する場合がある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、容器の開封時に内容物の飛散を抑制するとともに、容器の開封後においても容器からの液垂れを抑制することが可能な、注出容器を提供することを目的とする。
本発明は、内容物を収容する注出容器において、前記内容物が収容される収容部と、前記収容部から延びる流路部と、前記収容部および前記流路部の周囲に設けられたフランジ部と、前記フランジ部にシールされた蓋材とを備え、前記フランジ部のうち、前記流路部に対して前記内容物の注出方向外側の延長部分に、前記蓋材がシールされていない未シール部が形成され、前記未シール部は、前記フランジ部の外縁から離間していることを特徴とする注出容器である。
本発明は、前記未シール部の表面は、前記フランジ部の他の領域の表面と同一平面上にあることを特徴とする注出容器である。
本発明は、前記フランジ部には、前記未シール部に交差する第1易開封部が形成されていることを特徴とする注出容器である。
本発明は、前記第1易開封部は、前記流路部から、前記注出方向に0.5mm以上10mm以下離れた位置に形成されていることを特徴とする注出容器である。
本発明は、前記蓋材には、前記未シール部に交差する第2易開封部が形成されていることを特徴とする注出容器である。
本発明は、前記第1易開封部および前記第2易開封部は、平面視で互いに重なるように設けられていることを特徴とする注出容器である。
本発明は、前記フランジ部のうち、前記未シール部の周囲に、開封摘まみ部が形成されていることを特徴とする注出容器である。
本発明によれば、容器の開封時に内容物の飛散を抑制するとともに、容器の開封後においても容器からの液垂れを抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による注出容器を示す平面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による注出容器を示す断面図(図1のII-II線断面図)である。 図3は、本発明の第1の実施の形態による注出容器を示す部分拡大図(図2のIII部拡大図)である。 図4Aは、シート成形体の積層構造の一例を示す側断面図である。 図4Bは、シート成形体の積層構造の一例を示す側断面図である。 図4Cは、シート成形体の積層構造の一例を示す側断面図である。 図4Dは、シート成形体の積層構造の一例を示す側断面図である。 図5は、蓋材の積層構造の一例を示す側断面図である。 図6(a)-(d)は、注出容器の製造方法を説明するための断面図である。 図7(a)-(b)は、注出容器の使用方法を説明するための平面図である。 図8(a)-(b)は、注出容器の使用方法を説明するための断面図である。 図9は、注出容器の使用方法を説明するための断面図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態による注出容器を示す平面図である。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1乃至図9は本発明の一実施の形態を示す図である。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
まず、図1乃至図5により、本発明の第1の実施の形態による注出容器の概要について説明する。
図1乃至図5に示す注出容器10は、内容物Cを収納する際に用いられるものである。内容物Cとしては、これに限定されるものではないが、例えば醤油やマヨネーズなどの液体調味料、またはションプー・コンディショナー等の流動性のあるものを挙げることができる。
図1および図2に示すように、注出容器10は、内容物Cが収容される収容部20と、収容部20から延びる流路部30と、収容部20および流路部30の周囲に設けられたフランジ部40と、フランジ部40にシールされた蓋材50とを備えている。
このうち収容部20は、側部21と、側部21の下方に連結された底部22とを有している。
側部21は、底部22とフランジ部40との間で上下に延びており、略四角形状の水平断面を有している。側部21の水平断面の面積は、フランジ部40側(上方)から底部22側(下方)に向けて徐々に小さくなっている。しかしながら、これに限られるものではなく、側部21が円形状や他の多角形状の水平断面を有していても良い。
底部22は、中央に位置する中央底部23と、中央底部23の周縁に位置する傾斜底部24とを有している。このうち中央底部23は、略平坦な面からなっており、中央底部23の外周は、略四角形形状になっている。これにより、注出容器10は、自立できるようになっており、注出容器10の開封後に、注出容器10から内容物Cが漏れ出るのを抑制することができる。また、傾斜底部24は、側部21と中央底部23とを連結する湾曲面からなる。傾斜底部24は、中央底部23の外周全域にわたって設けられている。
流路部30は、収容部20に収容された内容物Cを注出する際に、内容物Cの流路となる役割を果たす。この流路部30は、収容部20の側部21から、X方向に沿って延びている。なお、本明細書中、X方向とは注出容器10の長手方向に平行な方向をいい、Y方向とは、平面内でX方向に直交する方向であって、注出容器10の幅方向に平行な方向をいう。また、Z方向とは、X方向およびY方向の両方に直交する方向であって、収容部20の深さ方向に平行な方向をいう。
この流路部30の幅(Y方向に沿った長さ)は、収容部20の幅よりも小さくなっている。また流路部30の深さ(Z方向に沿った長さ)は、収容部20の深さよりも浅くなっている。これにより、収容部20を押圧することにより、内容物Cが流路部30を通って注出されやすくなっている。
図1乃至図3に示すように、フランジ部40のうち、流路部30に対して内容物Cの注出方向外側(X方向マイナス側)の延長部分に、蓋材50がシールされていない未シール部43が形成されている。この未シール部43は、フランジ部40の外縁40aから離間している。このため、注出容器10が未開封の状態において、未シール部43から内容物Cが漏れ出ないようになっている。なお、図3において、フランジ部40のうち蓋材50がシールされている領域を網掛けで示している。
この未シール部43の幅(Y方向に沿った長さ)は、流路部30の幅と略同一になっている。なお、未シール部43の幅は、流路部30の幅よりも大きくても良く、小さくても良い。
また、未シール部43の表面43aは、フランジ部40の他の領域の表面40bと同一平面上にある。このため、未シール部43では、蓋材50がフランジ部40に接触しており、内容物Cがフランジ部40と蓋材50との間に容易に入り込まないようになっている。また、未シール部43において、蓋材50がフランジ部40に接触するため、後述するように、注出容器10の開封後に、注出容器10からの液垂れを抑制することができるようになっている。
また、フランジ部40には、未シール部43に交差する第1易開封部44が形成されている。図1に示すように、第1易開封部44は、Y方向に沿って延びている。この第1易開封部44は、フランジ部40の他の部分に比べて破断しやすくなるように構成されている。このため、使用者が注出容器10を開封する際に、第1易開封部44から注出容器10を開封しやすくなっている。この第1易開封部44は、刃物やレーザーによって、フランジ部40の裏面40cからフランジ部40を貫通しないように形成されたハーフカット線であっても良い(図3参照)。
この第1易開封部44は、流路部30から、注出方向(X方向)に0.5mm以上10mm以下離れた位置に形成されていることが好ましい。第1易開封部44が、流路部30から、注出方向に0.5mm以上離れた位置に形成されていることにより、注出容器10の開封時に注出容器10から内容物Cが飛散することを効果的に抑制することができるとともに、注出容器10の開封後に注出容器10からの液垂れを効果的に抑制することができる。また、第1易開封部44が、流路部30から、注出方向に10mm以下離れた位置に形成されていることにより、注出容器10から内容物Cを注出しやすくすることができる。
また、図1に示すように、第1易開封部44の延長部分に、第1開封開始部45が設けられている。第1開封開始部45は、第1易開封部44に沿って注出容器10を破断させる際の破断のきっかけとなる部分である。第1開封開始部45は、例えば、フランジ部40の外縁40aに形成された複数のノッチを含んでいる。このノッチは、平面視でV字型などの切り欠きや、切り込みなどである。図示された例において、V字型の切り欠きがフランジ部40の外縁40aに形成されており、第1開封開始部45を構成している。このような第1開封開始部45を注出容器10に設けることにより、使用者が注出容器10を破断させる際、注出容器10を破断させ易くすることができる。
また、このような収容部20、流路部30およびフランジ部40は、シート成形体として一体に形成されている。この場合、シート成形体は、図4A乃至図4Dに示すような層構成をもつシート状の積層体70A~70Dから構成されている。
すなわち、図4Aに示すように、シート成形体を構成する積層体70Aは、合成樹脂層としてのポリプロピレン層(PP)71aの単層からなっていても良い。
また、図4Bに示すように、シート成形体を構成する積層体70Bは、外側から順次配置された合成樹脂層としてのポリプロピレン層(PP)71bと、接着層としてのポリエチレン層(PE)72bとを含んでいても良い。
また、図4Cに示すように、シート成形体を構成する積層体70Cは、外側から順次配置された合成樹脂層としてのポリプロピレン層(PP)71cと、ガスバリア性を有するガスバリア層としてのエチレンビニルアルコール共重合体層(EVOH)72cと、接着層としてのポリプロピレン層(PP)73cとを含んでいても良い。
さらに、図4Dに示すように、シート成形体を構成する積層体70Dは、外側から順次配置された合成樹脂層としてのポリプロピレン層(PP)71dと、ガスバリア性を有するガスバリア層としてのエチレンビニルアルコール共重合体層(EVOH)72dと、ポリプロピレン層(PP)73dと、接着層としてのポリエチレン層(PE)74dとを含んでいても良い。
具体的には、積層体70A~70Dとして、例えば以下の層構成の積層体を用いることができる。
(1)無延伸ポリプロピレン層(CPP)300μm
(2)無延伸ポリプロピレン層(CPP)200μm/無延伸ポリエチレン層(PE)100μm
(3)無延伸ポリプロピレン層(CPP)230μm/エチレンビニルアルコール共重合体層(EVOH)40μm/無延伸ポリプロピレン層(PP)230μm
(4)無延伸ポリプロピレン層(CPP)180μm/エチレンビニルアルコール共重合体層(EVOH)40μm/無延伸ポリプロピレン層(CPP)180μm/無延伸ポリエチレン層(PE)100μm
なお、シート成形体が複数の層から構成される場合、上記各層は常法に従い、共押し出し成形法等によって形成される。また、積層体70A~70Dは、遮光性を有する遮光層等の機能層を更に含んでいても良い。
そして、このように構成されたシート状の積層体70A~70Dに対して真空成形を施すことにより、容器形状をもつシート成形体を得ることができる。この場合、シート成形体の厚みは、作製する注出容器10の構成にもよるが、例えば0.2mm以上1.0mm以下とすることができる。
次に、蓋材50について説明する。
蓋材50は、樹脂製のフィルムによって構成されている。蓋材50は、注出容器10の平面形状と略同一の平面形状を有する。図1および図3に示すように、この蓋材50には、未シール部43に交差する第2易開封部51が形成されている。図1に示すように、第2易開封部51は、Y方向に沿って延びている。この第2易開封部51は、蓋材50の他の部分に比べて破断しやすくなるように構成されている。このため、使用者が注出容器10を開封する際に、第2易開封部51から注出容器10を開封しやすくなっている。この第2易開封部51は、刃物やレーザーによって、蓋材50の表面50aから蓋材50を貫通しないように形成されたハーフカット線であっても良い(図3参照)。また、第2易開封部51は、複数形成されていても良い。この場合、ハーフカット線は、1本以上6本以下としても良く、各ハーフカット線の間隔は、0.5mm以上1.5mmとすることができる。なお、蓋材50がY方向に沿って引き裂き易い特性を有する場合、第2易開封部51が設けられていなくても良い。
この第2易開封部51および上述したフランジ部40に形成された第1易開封部44は、平面視で互いに重なるように設けられている(図1参照)。これにより、使用者が注出容器10を開封する際に、注出容器10をより容易に開封することができる。
また、図1に示すように、第2易開封部51の延長部分に、第2開封開始部52が設けられている。第2開封開始部52の形状は、上述した第1開封開始部45の形状と同様であるため、ここでは説明を省略する。
このような蓋材50は、少なくとも基材層と、シーラント層とを含む積層体80からなる。この場合、例えば、図5に示すように、蓋材50を構成する積層体80は、外側から順次配置された基材層81と、中間層82と、シーラント層83とを含んでいる。
具体的には、積層体80として、例えば以下の層構成の積層体を用いることができる。
(1)延伸ポリエチレンテレフタレート層(PET)12μm/延伸ナイロン層(ONY)15μm/無延伸ポリプロピレン層(CPP)50μm
(2)延伸ポリエチレンテレフタレート層(PET)12μm/延伸ナイロン層(ONY)15μm/ポリプロピレン(PP)およびポリエチレン(PE)の混合樹脂層50μm
(3)延伸ポリエチレンテレフタレート層(PET)12μm/アルミニウム(ALM)7μm/無延伸ポリエチレン層(PE)50μm
なお、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。
また、蓋材50の厚みは、例えば30μm以上100μm以下とすることができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、まず、注出容器10の製造方法について、図6(a)-(d)を用いて説明する。
まず、図6(a)に示すように、シート状の積層体70A~70Dに対して真空成形を施すことにより、収容部20と、流路部30と、フランジ部40とを有する容器形状が複数形成されたシート成形体10Aを得る。
また、シート成形体10Aを作製することと並行して、図6(b)に示すように、蓋材50を構成する蓋材フィルム50A(積層体80)を準備する。この際、蓋材フィルム50Aに、刃物やレーザーによって第2易開封部51(図1および図3参照)を形成する。
次に、シート成形体10Aに形成された各収容部20に内容物Cが充填される。そして、蓋材フィルム50Aが、シート成形体10Aに対して、例えばヒートシールによってシールされ、図6(c)に示すように、シート成形体10Aの複数の収容部20が密閉される。この際、フランジ部40のうち、流路部30に対してX方向マイナス側(内容物Cの注出方向外側)の延長部分に、蓋材フィルム50Aがシールされていない未シール部43が形成される。
次いで、シート成形体10Aのフランジ部40に、刃物やレーザーによって第1易開封部44(図1および図3参照)を形成する。この際、第1易開封部44は、平面視で第2易開封部51に重なる位置に形成される。このように、真空成形後のシート成形体10Aに対して第1易開封部44を形成することにより、第1易開封部44を所望の位置に容易に形成することができる。なお、第1易開封部44は、内容物Cが充填される前のシート成形体10Aに形成されても良く、シート成形体10Aを個片化した後に形成されても良い。
その後、シート成形体10Aおよび蓋材フィルム50Aを、刃物等により打ち抜く。この際、第1易開封部44および第2易開封部51のY方向プラス側の延長部分に、第1開封開始部45および第2開封開始部52(図1参照)が形成される。
このようにして、図6(d)に示すように、内容物Cが密閉された注出容器10が得られる。
この際、未シール部43は、フランジ部40の外縁40aから離間するように形成され(図3参照)、注出容器10が未開封の状態において、未シール部43から内容物Cが漏れ出ることが抑制される。また、未シール部43は、フランジ部40に形成されるため、未シール部43の表面43aが、フランジ部40の他の領域の表面40bと同一平面上にあるように形成される。これにより、内容物Cが、未シール部43に容易に入り込まないようになる。また、未シール部43においては、蓋材50とフランジ部40とが接触するため、後述するように、注出容器10の開封後においても、注出容器10からの液垂れを抑制することができる。
次に、このようにして作製された注出容器10を使用者が使用する際の作用について、図7(a)-(b)、図8(a)-(b)および図9を用いて説明する。
まず、図7(a)に示すように、使用者は、フランジ部40のうち未シール部43に対してX方向マイナス側の延長部分を摘んで、第1開封開始部45および第2開封開始部52を起点として、注出容器10の破断を開始する。続いて、使用者は、例えば当該延長部分をY方向マイナス側へ引っ張る。ここで、注出容器10のフランジ部40には、Y方向に沿って延びる第1易開封部44が形成されており、蓋材50には、Y方向に沿って延びる第2易開封部51が形成されている。このため、注出容器10のフランジ部40および蓋材50の破断が、Y方向に沿って、直線的に進行する。また、第1易開封部44および第2易開封部51は、それぞれ未シール部43に交差するように形成されている。このため、図7(b)に示すように、Y方向に沿って延びる切断部11が未シール部43に形成され、注出容器10が開封される。このように、流路部30に対して内容物Cの注出方向外側の延長部分に形成された未シール部43において注出容器10を開封することにより、開封時に内容物Cが飛散することを抑制することができる。
ところで、上述したように、未シール部43の表面43aは、フランジ部40の他の領域の表面40bと同一平面上にあるように形成されている(図3参照)。このため、図8(a)に示すように、未シール部43では、蓋材50がフランジ部40に接触している。これにより、内容物Cが、未シール部43に容易に入り込まないようになっている。このため、フランジ部40および蓋材50を破断して、未シール部43に切断部11を形成する際に、内容物Cが切断部11から飛散する不具合を効果的に抑制することができる。
次に、使用者は、注出容器10から内容物Cを注出する。この際、使用者は、例えば注出容器10を押しつぶし、収容部20および蓋材50を、収容部20と蓋材50とが互いに近づく方向に押圧する。これにより、図8(b)に示すように、使用者によって加えられた圧力により注出容器10が変形し、内容物Cの圧力によって、未シール部43においてフランジ部40と蓋材50との間に内容物Cが入り込むようになる。このため、内容物Cの圧力により、切断部11が開口し、内容物Cが注出容器10の外部に注出される。
一方、使用者が注出容器10からの内容物Cの注出を中断する際、使用者は、注出容器10から圧力を解放する。この際、上述したように、未シール部43の表面43aが、フランジ部40の他の領域の表面40bと同一平面上にあるため、図9に示すように、未シール部43において、蓋材50がフランジ部40に接触する。この時、未シール部43において、注出中断時に未シール部43に存在している内容物Cの表面張力によって、蓋材50がフランジ部50に密着する。これにより、切断部11から内容物Cが容易に漏れ出ない程度に、切断部11が閉鎖される。このため、注出容器10の開封後においても、注出容器10からの液垂れを抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、フランジ部40のうち、流路部30に対して内容物Cの注出方向外側の延長部分に、蓋材50がシールされていない未シール部43が形成され、未シール部43は、フランジ部40の外縁40aから離間している。これにより、未シール部43において注出容器10を開封することにより、開封時に内容物Cが飛散することを抑制することができる。また、未シール部43は、フランジ部40の外縁40aから離間するように形成されているため、注出容器10が未開封の状態において、未シール部43から内容物Cが漏れ出すことが抑制される。
また、本実施の形態によれば、未シール部43の表面43aは、フランジ部40の他の領域の表面40bと同一平面上にある。これにより、内容物Cが、未シール部43に容易に入り込まないようになる。このため、注出容器10の開封時に、内容物Cが飛散することを更に効果的に抑制することができる。また、未シール部43において、蓋材50とフランジ部40とが接触するため、切断部11から内容物Cが容易に漏れ出ない程度に、切断部11を閉鎖することができる。このため、注出容器10からの液垂れを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、フランジ部40には、未シール部43に交差する第1易開封部44が形成されている。また、蓋材50には、未シール部43に交差する第2易開封部51が形成されている。これにより、使用者が注出容器10を開封した際に、未シール部43に交差する位置に切断部11を形成することができる。
さらに、本実施の形態によれば、第1易開封部44および第2易開封部51は、平面視で互いに重なるように設けられている。これにより、使用者が注出容器10を容易に開封することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、注出容器10が自立できるように構成されている例について説明したが、これに限られるものではなく、注出容器10が自立性を有していなくても良い。この場合においても、フランジ部40に上述した未シール部43を形成することにより、注出容器10からの液垂れを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図10を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図10は本発明の第2の実施の形態による注出容器を示す平面図である。図10に示す第2の実施の形態は、フランジ部のうち、未シール部の周囲に、開封摘まみ部が形成されているものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と略同一である。図10において、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態による注出容器10は、フランジ部40のうち、未シール部43の周囲に、開封摘まみ部46が形成されている。より具体的には、開封摘まみ部46は、未シール部43の注出方向外側(X方向マイナス側)の延長部分に形成されている。この開封摘まみ部46は、指によって挟持することができる程度の大きさに形成される。
このような開封摘まみ部46を設けることにより、注出容器10を開封する際に、開封開始部45、52を起点として、フランジ部17および蓋材50を容易に破断させることができる。このため、注出容器10を更に容易に開封することができる。
上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 注出容器
20 収容部
30 流路部
40 フランジ部
40a 外縁
40b 表面
43 未シール部
43a 表面
44 第1易開封部
46 開封摘まみ部
50 蓋材
51 第2易開封部
C 内容物

Claims (6)

  1. 内容物を収容する注出容器において、
    前記内容物が収容される収容部と、
    前記収容部から延びる流路部と、
    前記収容部および前記流路部の周囲に設けられたフランジ部と、
    前記フランジ部にシールされた蓋材とを備え、
    前記フランジ部のうち、前記流路部に対して前記内容物の注出方向外側の延長部分に、前記蓋材がシールされていない未シール部が形成され、
    前記未シール部は、前記フランジ部の外縁から離間し
    前記注出方向に沿った前記流路部の長さは、平面視で前記注出方向に直交する方向に沿った前記流路部の長さよりも長く、
    前記注出方向に沿った前記未シール部の長さは、平面視で前記注出方向に直交する方向に沿った前記未シール部の長さよりも長く、
    前記フランジ部には、前記未シール部に交差する第1易開封部が形成され、
    前記第1易開封部は、前記注出方向における前記未シール部の中央よりも、前記注出方向外側に形成され、
    前記蓋材の厚みは、30μm以上100μm以下である ことを特徴とする注出容器。
  2. 前記未シール部の表面は、前記フランジ部の他の領域の表面と同一平面上にあることを特徴とする請求項1に記載の注出容器。
  3. 前記第1易開封部は、前記流路部から、前記注出方向に0.5mm以上10mm以下離れた位置に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の注出容器。
  4. 前記蓋材には、前記未シール部に交差する第2易開封部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の注出容器。
  5. 前記第1易開封部および前記第2易開封部は、平面視で互いに重なるように設けられていることを特徴とする請求項に記載の注出容器。
  6. 前記フランジ部のうち、前記未シール部の周囲に、開封摘まみ部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の注出容器。
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