JP7104619B2 - 雨水貯留浸透部材 - Google Patents

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Description

本発明は、雨水を流入させて一時的に貯留した後、地中に浸透させて排出する雨水貯留浸透部材に関する。
従来、地中に埋設して雨水を排出する配管を接続し、建物の屋根等で受けた雨水を流入させて一時的に貯留した後、徐々に地中に浸透させて排出する雨水浸透枡が存在する。当該雨水浸透枡としては、重量の大きなコンクリート製に代わり合成樹脂を用いて形成された軽量タイプの提供が進んでいる。
例えば特許文献1(特開2014-20180号公報)においては、箱体状の枡本体の導水孔に、立管部材の導水管接続筒が挿入されて形成された雨水浸透桝が開示されている。より具体的には、上記特許文献1の図1に示されるように、箱体状の桝本体11の上部に天板17が配置され、同、図4に示されるように、立管部材35の導水管接続筒36が天板17の導水孔29に接続されている。
特開2014-20180号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された雨水浸透枡は、立管部材の上方から荷重が加えられた際に、当該荷重が導水管接続筒を含む立管部材及び天板を含む枡本体等に対して局所的に加えられ、破損するおそれがあった。また、上述のとおり、雨水浸透枡は地中に埋設して使用するものであるため、破損による割れ等の存在を認識することが困難であり、対応することが難しかった。
このような破損及び破損の認識の困難性があると、例えば大雨が発生した際に、雨水の流入や貯留を確実には行えなくなり、急に氾濫する等して甚大な災害に至ることも懸念されるため、まずは破損を防止可能な耐久性の高い雨水浸透枡の提案は喫緊の課題であると言える。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みて創作されたものであり、荷重が加えられても分散させて破損を抑制し易い構造を有する雨水貯留浸透部材を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明は、
雨水排出用の配管から流入した雨水を貯留又は地中に浸透させる雨水貯留浸透部材であって、
点検口、及び、横方向に突出した円筒状の配管接続部を具備する雨水流入部材と、
前記雨水流入部材の下方に配置され、前記雨水流入部材の内部と連通する貯留浸透部材と、
前記貯留浸透部材の上方に配置され、前記雨水流入部材の配管接続部を支持する支持部材と、
を具備して構成されること、
を特徴とする雨水貯留浸透部材を提供する。
このような構成を有する本発明の雨水貯留浸透部材によれば、配管を接続して雨水を流入させる雨水流入部材、当該雨水流入部材を支持する支持部材、及び流入させた雨水を貯留又は地中に浸透させる貯留浸透部材の三つの部材を当接して組み立てることができる。雨水流入部材が、支持部材に直接支持され、当該支持部材を介して貯留浸透部材の上方に配置されることから、上方から加えられた荷重は、この支持部材によって全体に分散させることが可能となり、各部材に対して局所的に加えられないため、耐荷重性を飛躍的に向上させて好適な耐久性を実現する。
また、上記の本発明の雨水貯留浸透部材においては、前記支持部材と前記貯留浸透部材との当接面積が、前記支持部材と前記配管接続部との当接面積より大きいことが望ましい。
このような構成を有する本発明の雨水貯留浸透部材によれば、雨水流入部材に掛かる荷重は配管接続部から支持部材に移動し、ベースプレートの底面を介して貯留浸透部材に伝達されるため、各接点(支持面)の面積が高さ方向の下方に向って大きくなるよう構成することで、雨水貯留浸透部材全体で安定した荷重の支持を行うことができ、荷重の分散及び破損の抑制を確実に実現できる。
また、上記の本発明の雨水貯留浸透部材においては、
前記支持部材の横断面積が上方から下方に向けて増加することが望ましい。
このような構成を有する本発明の雨水貯留浸透部材によれば、雨水流入部材を支持した支持部材は荷重を下方の貯留浸透部材に伝達するため、支持部材の横断面積が高さ方向の上方から下方に向かって増加するよう構成すれば、支持部材内部で荷重を緩やかに分散させることができ、より確実に局所的な荷重の偏りを防止して破損を防ぐことができる。
また、上記の本発明の雨水貯留浸透部材においては、前記支持部材が、前記配管接続部の外周面の少なくとも一部に沿って当接することが望ましい。
このような構成を有する本発明の雨水貯留浸透部材によれば、支持部材で雨水流入部材を安定して支持することができ、雨水流入部材にかかる荷重を分散することができる。
また、上記の本発明の雨水貯留浸透部材においては、
前記支持部材が、前記配管接続部の外周面の底部において、前記配管接続部との間に間隙を有することが望ましい。
このような構成を有する本発明の雨水貯留浸透部材によれば、底部を除く側面近傍の複数点で雨水流入部材を支持するため、一義的に雨水流入部材を位置決めしつつ、荷重を分散させることができる。
また、上記の本発明の雨水貯留浸透部材においては、更に、
前記貯留浸透部材が、立設部と、該立設部の上端に当接する天板部と、を備え、
前記雨水貯留浸透部材を上方から下方視した際、前記支持部材が前記立設部に重複する位置で前記天板部に当接することが望ましい。
このような構成を有する本発明の雨水貯留浸透部材によれば、施工状況に応じて最も取り回し的に最良な方向(位置)を選択して貯留浸透部材の上方に支持部材を載置し、支持部材から伝達された荷重を立設部に分散することができる。
本発明によれば、加えられた荷重を部材全体に分散させることにより好適に破損を抑制できる雨水貯留浸透部材を提供できる。
本実施形態における雨水貯留浸透部材1の概要を示す図であって、図1(a)は、雨水貯留浸透部材1の斜視図であり、図1(b)は、使用時における雨水貯留浸透部材1の側面図である。 図1における雨水流入部材3の構造を示す図であって、図2(a)は、雨水流入部材3の一部を断面視した方向Yの正面図であり、図2(b)は、雨水流入部材3を方向Xに見た側面図であり、図2(c)は、雨水流入部材3を方向Zに見下げた平面図である。 図1における支持部材5の構造を示す図であって、図3(a)は、支持部材5を方向Zに見下げた平面図であり、図3(b)は、支持部材5を方向Yに見た正面図であり、図3(c)は、支持部材5を方向Xに見た側面図である。 図1における貯留浸透部材7の構造を示す図であって、図4(a)は、貯留浸透部材7を方向Zに見下げた平面図であり、図4(b)は、貯留浸透部材7を方向Yに見た正面図である。 本実施形態に係る雨水貯留浸透部材1の組み立て方法を示す模式図である。 貯留浸透部材7と支持部材5の当接態様を示す図であって、図6(a)は、ベースプレート25の長辺を方向Yと略平行に配置して貯留浸透部材7と支持部材5を当接した態様を示す方向Zに見下げた平面図であり、図6(b)は、ベースプレート25の長辺を方向Xと略平行に配置して貯留浸透部材7と支持部材5を当接した態様を示す方向Zに見下げた平面図である。 雨水貯留浸透部材1の施工工程を示す図であって、図7(a)は、第一工程を示す模式図であり、図7(b)は、第二工程を示す模式図であり、図7(c)は、第三工程を示す模式図である。 雨水貯留浸透部材1の施工工程を示す図であって、図8(a)は、第四工程を示す模式図であり、図8(b)は、第五工程を示す模式図であり、図8(c)は、第六工程を示す模式図である。 雨水貯留浸透部材1の施工工程を示す図であって、図9(a)は、第七工程示す模式図であり、図9(b)は、第八工程を示す模式図であ。 その他の実施形態に係る雨水貯留浸透部材101の概要を示す斜視図である。 支持部材105の構造を示す図であって、図11(a)は、支持部材105を方向Zに見下げた平面図であり、図11(b)は、支持部材105を方向Yに見た側面図であり、図11(c)は、支持部材105を方向Xに見た側面図である。 その他の支持部の形状及び配管接続部11との当接態様を示す図であって、図12(a)は、支持部29aを示す側面図であり、図12(b)は、支持部29bを示す側面図であり、図12(c)は、支持部29cを示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の雨水貯留浸透部材の代表的な実施形態を詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られるものではなく、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて比や数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
1.雨水貯留浸透部材1の概要
図1を用いて本発明の一実施形態に係る雨水貯留浸透部材1の概要を説明する。図1は、本実施形態における雨水貯留浸透部材1の概要を示す図であって、図1(a)は、雨水貯留浸透部材1の斜視図であり、図1(b)は、使用時における雨水貯留浸透部材1の側面図である。図1(a)及び(b)に示すとおり、雨水貯留浸透部材1は、雨水排出用の配管51から流入した雨水を貯留又は地中に浸透させるものであって、地中に埋設して所定のスペースを形成し、当該スペースに対して接続した配管51から雨水を誘導する態様を備えたものである。
また、本実施形態に係る雨水貯留浸透部材1は、地上において車などから加えられる荷重に対し優れた耐久性を有する構造を備えており、雨水貯留浸透部材1を構成する各部材間で上記荷重を伝達及び分散し、好適に破損を抑制乃至は防止する特徴を有している。
なお、本実施形態では理解容易を図るため、各図に示すように、後述する配管接続部11の管軸方向をX、配管接続部11と略直交する方向をY、雨水流入部材3の管軸方向をZとして方向を定義し説明する。
2.雨水貯留浸透部材1の構造
次に、本実施形態に係る雨水貯留浸透部材1の構造について詳細に説明する。図1(a)に示すとおり、雨水貯留浸透部材1は、点検口9及びX方向に突出した円筒状の配管接続部11を具備する雨水流入部材3と、雨水流入部材3の方向Zの下方に配置され、雨水流入部材3の内部と連通する貯留浸透部材7と、貯留浸透部材7の方向Zの上方に配置され、雨水流入部材3の配管接続部11を支持する支持部材5と、を具備して構成されている。以下、雨水貯留浸透部材1を構成する雨水流入部材3、支持部材5、及び貯留浸透部材7の構造について詳述する。
<雨水流部材3>
図2を用いて、雨水流入部材3の構造について詳細に説明する。図2は、図1における雨水流入部材3の構造を示す図であって、図2(a)は、雨水流入部材3の一部を断面視した方向Yの正面図であり、図2(b)は、雨水流入部材3を方向Xに見た側面図であり、図2(c)は、雨水流入部材3を方向Zに見下げた平面図である。雨水流入部材3は、雨水排出用の配管51を接続し、後述する貯留浸透部材7に誘導するための部材である。
図2(a)(b)(c)に示すとおり、本実施形態で用いる雨水流入部材3は、雨水排出用の配管51と接続するための配管接続部11と、異物詰まり等が発生した際にメンテナンスを行うための点検口9と、配管51から流入した雨水を貯留浸透部材7に誘導する雨水誘導筒13と、を備え、これら各部を一体的に構成した配管部材である。
雨水流入部材3は、本実施形態において、塩化ビニル樹脂等を用いて形成した略十字形状の配管部材であって、より具体的な構造としては、方向Zに延びる略円筒状の雨水誘導筒13の上方で、方向Xの左右に向けて略円筒状の配管接続部11が配設され、雨水誘導筒13及び配管接続部11双方が内部を連通した状態で一体的に形成されている。
雨水誘導筒13は、方向Zの下方に向けて縮径した形状が採用されており、下端の端面は通水孔15が設けられている。また、雨水誘導筒13の縮径域の側面にも、複数の通水孔15が形成されており、雨水を通水して貯留浸透部材7に誘導する。
なお、雨水誘導筒13の外径は、後述する支持部材5の貫通孔31及び貯留浸透部材7の受入孔19の直径より小さく設定することが望ましく、雨水貯留浸透部材1を組み立てた時に、双方が当接しない程度クリアランスを有することが好ましい。また、通水孔15ついても、組立時に貯留浸透部材7内部に配置される配置で形成することが望ましく、形状及びサイズについては、誘導する雨水量及び雨水貯留浸透部材1各部の寸法に応じて適宜決定すればよい。
点検口9は、雨水誘導筒13の上端の端面に形成された方向Zに対向する開口であって、上述したとおり、雨水貯留浸透部材1内部に異物詰まり等が発生した際にメンテナンスを行うことを目的とした部位である。この点検口9は、点検及びメンテナンスを問題なく実施できる開口面積で形成することが望ましく、普段は別途用意した略同径の蓋体(図示せず)を嵌合させることにより閉鎖する。
配管接続部11は、使用する雨水排出用の配管51と突合せ接続可能な構造を備えた継手であり、例えば配管接続部11の内側面が配管51の外側面に当接、又は配管接続部11の外側面21(外周面)が配管51の内側面に当接し、双方が水密に嵌合する態様等を採用することができる。これにより、配管51を通過してきた雨水を外部に漏水することなく確実に雨水流入部材3内部に導水することができる。
なお、配管接続部11の外径寸法、内径寸法、及び方向Xの長さ寸法は、接続する配管51の各部のサイズ等に応じて適宜決定すればよいが、後述する支持部材5の管支持部23が問題なく配管接続部11の外側面21に当接し、支持可能に設計される。また、配管接続部11の数、配管接続部同士がなす角度は適宜決定すればよい。
<支持部材5>
続いて図3を用い、支持部材5の構造について詳細に説明する。図3は、図1における支持部材5の構造を示す図であって、図3(a)は、支持部材5を方向Zに見下げた平面図であり、図3(b)は、支持部材5を方向Yに見た正面図であり、図3(c)は、支持部材5を方向Xに見た側面図である。支持部材5は、貯留浸透部材7の上方に配置され、上述した雨水流入部材3を支持するための部材である。
図3(a)(b)(c)に示すとおり、支持部材5は、後述する貯留浸透部材7に直接当接するベースプレート25と、このベースプレート25に立設し雨水流入部材3を支持する支持片27と、から概ね構成されている。この支持片27の上面には、雨水流入部材3の外側面21に直接当接する支持部29が形成されており、雨水流入部材3の雨水誘導筒13を挿通するベースプレート25の略中央には、貫通孔31が形成されている。
ベースプレート25は、略三角形状(乃至はホームベース状)の板状部位であって、各頂点近傍を直線的に面取りした態様となっている。また、方向Xの幅寸法W1は、後述する貯留浸透部材7の立設部間寸法W4と略同寸法とすることが望ましく、方向Yの幅寸法W2は、貯留浸透部材7の立設部間寸法W5と略同寸法とすることが望ましい。
なお、貫通孔31は後述する二枚の支持片27の間に配設されたベースプレート25の表裏を貫通する孔であって、直径寸法は上述した雨水流入部材3の雨水誘導筒13の外径に対して所定のクリアランスを設けた寸法で設定することが望ましい。ベースプレート25に対する貫通孔31の具体的な形成位置は、方向Xの略中央かつ方向Yの下方端縁(ベースプレート25の長辺)から離隔距離W7の位置に孔中心が配置されることが望ましい。
支持片27は、ベースプレート25に立設する二枚の略板状部位であって、双方は対向しかつ所定の離隔寸法W3で配置されている。また、支持片27の方向Zの上端端面には、略円弧状かつ雨水流入部材3の配管接続部11の外径と略同様の寸法で切欠かれた支持部29が形成されており、上述した配管接続部11の外側面21の形状に沿って当接可能となっている。
なお、離間寸法W3について具体的には、雨水流入部材3の雨水誘導筒13の最大外径(方向Zの上方)より大きく、雨水誘導筒13の方向Xの左右に接続された双方の配管接続部11の端縁間距離W6より小さい寸法とすることが望ましい。離間寸法W3をこのように設定すれば、雨水流入部材3を二枚の支持片27間に配置し、かつ配管接続部11に当接して支持することができる。
また、支持部29の底(方向Zにおいて最も低い位置)からベースプレート25の裏面までの高さ寸法H1は、雨水貯留浸透部材1を組み立てた際における雨水流入部材3の方向Zの位置を決定する寸法であるから、当該寸法を調整することで、主に貯留浸透部材7の受入孔19に対する雨水誘導筒13の挿入深さを設定することができる。
支持部材5と貯留浸透部材7との当接面積が、支持部材5と配管接続部11との当接面積より大きいことが望ましい。雨水流入部材3に掛かる荷重は配管接続部11から支持部材5に移動し、ベースプレート25の底面を介して貯留浸透部材7に伝達されるため、各接点(支持面)の面積が方向Zの下方に向って大きくなるよう構成すれば、雨水貯留浸透部材1全体で荷重を安定して支持することができ、耐久性を好適に向上することができる。
支持部材5の横断面積が、方向Zの上方から下方に向けて増加することが望ましい。雨水流入部材3を支持した支持部材5は、上述のとおり荷重を下方の貯留浸透部材7に伝達するため、支持部材5の横断面積が方向Zの上方から下方に向かって増加するよう構成すれば、支持部材5内部で荷重を緩やかに分散させることができ、局所的な荷重の偏りを防止して破損を防ぐことができる。なお、図3(a)(b)(c)に示す構造の他、ベースプレート25と二本の支持片27間に中間部材(例えばベースプレート25と略平行かつ二本の支持片27の底面の面積より大きくベースプレート25の平面の面積より小さい部材)を形成し、より上方から下方に向って横断面積が増加する態様を採用してもよい。
支持部29の形状は、上述した形状の他、例えば以下の形状を採用することができる。図12(a)(b)(c)は、その他の支持部の形状及び配管接続部11との当接態様を示す図であって、図12(a)は、支持部29aを示す側面図であり、図12(b)は、支持部29bを示す側面図であり、図12(c)は、支持部29cを示す側面図である。
支持部材5が、配管接続部11の外周面(外側面21)の少なくとも一部に沿って当接する態様を採用してもよい。支持部29aのように、雨水流入部材3の配管接続部11の外径より大きな寸法の円弧で形成し、配管接続部11を支持した際に外側面21の底面近傍のみに当接する態様としてもよい(特に図12(a)参照)。
支持部材5が、配管接続部11の外周面(外側面21)の底部において、配管接続部11との間に間隙を有する態様を採用してもよい。支持部29b又は支持部29cのように、斜面や平滑面をつないで形成することで配管接続部11を線で支持し、所定の位置に空隙を有した当接態様としてもよい(特に図12(b)及び(c)参照)。
<貯留浸透部材7>
次に、図4を用いて貯留浸透部材7の構造について詳細に説明する。図4は、図1における貯留浸透部材7の構造を示す図であって、図4(a)は、貯留浸透部材7を方向Zに見下げた平面図であり、図4(b)は、貯留浸透部材7を方向Yに見た正面図である。貯留浸透部材7は、地中に空間を形成し、雨水流入部材3から誘導された雨水の貯水又は地中への浸透を行う部材である。
図4(a)及び(b)に示すとおり、本実施形態で用いる貯留浸透部材7は、方向Zの上方に対向する略平滑な天板部35と、この天板部35と略平行に配置されかつ方向Zの下方に対向する略平滑な底板部37と、方向Zに延びて天板部35と底板部27との間を支持する複数の立設部(脚部)33と、により構成された略箱型の部材であり、内部に大きな空隙を備えた特徴を有している。
本実施形態では、天板部35及び立設部33と、底板部37及び立設部33とは、それぞれで構成されるユニットが同じ形状を有している。すなわち天板部35及び底板部37は、双方が同形状であって、略正方形の平面形状と所定の板厚を有して構成された部位である。また、立設部33は略筒状の部位であって、荷重に耐える十分な径寸法、及び貯留浸透部材7内部に誘導する雨水量に応じて設定された長さ寸法により形成されている。この立設部33は上端(基端)を開口し、下端(先端)に通水用の開口部を形成し、内部を水が上下に移動できるように構成することが好ましい。
また、天板部35には表裏を貫通する四つの受入孔19が形成されており、雨水貯留浸透部材1の組み立て時において上述した支持部材5の貫通孔31と連通し、雨水流入部材3の雨水誘導筒13の下方を挿通することができる。天板部35に対する受入孔19の形成位置として具体的には、方向Xの略中央かつ方向Yの上下端縁からそれぞれ離隔距離W8の位置に孔中心を配置することで二個、及び方向Yの略中央かつ方向Xの左右端縁からそれぞれ離隔距離W8の位置に孔中心を配置することで二個(合計四個)形成することが望ましい。なお、離隔距離W8は、上述した支持部材5の貫通孔31の形成位置に関係する離隔距離W7と略同寸法とする。また、受入孔19の直径寸法は上述した雨水流入部材3の雨水誘導筒13の外径に対して所定のクリアランスを設けた寸法で設定することが望ましい。
天板部35及び底板部37双方において、四つの頂点近傍及びこれら頂点をつないだ対角線同士の重複部(方向Zに平面視した状態で中央)における合計5カ所に立設部33の一方の端部又は他方の端部を接続し、天板部35、立設部33、及び底板部37を一体的に組合せ、貯留浸透部材7が構成されている。
ここで、天板部35と立設部33の配設方向について詳述すると、方向Zの上方に対向しかつ方向X及び方向Yと平行の天板部35に対し、立設部33は方向Zと平行かつ方向X及び方向Yと略直交して配設される態様である。
なお、上述した天板部35及び底板部37に接続した複数の立設部33間の配置は、天板部35及び底板部37を方向Zに平面視した状態において、頂点近傍に接続された四本の立設部33それぞれの隣り合う立設部間寸法W4が同じであり、更に頂点近傍に接続された四本の立設部33それぞれと対角線の重複部(中央)に接続された立設部33との立設部間寸法W5(方向X及び方向Yの離隔寸法)も同じである。
本実施形態では、天板部35(又は底板部37)及び複数の立設部33、が一体に形成され、これら二つ(一種)の部材を組み立てることによって貯留浸透部材7を構成する例を代表して説明したが、全てを一体に形成して組み立て不要の態様を採用してもよいし、全てを別体に形成した態様を採用してもよい。また、貯留浸透部材7は、例えば特許第6164559号の地下水槽用充填部材の態様を採用することができる。さらに、貯留浸透部材は、上述した態様に限らず、雨水誘導筒13が挿入可能なサイズを有し、円筒状(又は円錐台状、又は角筒状、又は角錐台状)で透水孔が設けられた形状でもよい。このような態様であればよりコンパクトにでき、貯留浸透部材の組立作業も削減できるため、施工性を向上することができる。この場合、支持部材のベースプレートは貯留浸透部材の上端の形状に合わせて、円盤状や角盤状に形成されることが好ましい。
3.雨水貯留浸透部材1の施工方法
以下、本実施形態に係る雨水貯留浸透部材1の施工方法について詳細に説明する。ここでは、上述した雨水流入部材3、支持部材5、及び貯留浸透部材7による雨水貯留浸透部材1の組み立て方法について先に詳述し、その後実際に雨水貯留浸透部材1を地中に施工する方法を詳細に説明する。
<雨水貯留浸透部材1の組み立て方法>
図5及び図6を用い、雨水貯留浸透部材1の組み立て方法を説明する。図5は、本実施形態に係る雨水貯留浸透部材1の組み立て方法を示す一部を断面視した模式図であり、図6は、貯留浸透部材7と支持部材5の当接態様を示す図であって、図6(a)は、ベースプレート25の長辺を方向Yと略平行に配置して貯留浸透部材7と支持部材5を当接した態様を示す方向Zに見下げた平面図であり、図6(b)は、ベースプレート25の長辺を方向Xと略平行に配置して貯留浸透部材7と支持部材5を当接した態様を示す方向Zに見下げた平面図である。なお、図6では、貯留浸透部材7を構成する五本の立設部33を立設部33a~33eとして区別し、組み立ての態様を詳細に説明する。
図5に示すとおり、雨水貯留浸透部材1は、方向Zの下方から貯留浸透部材7、支持部材5、雨水流入部材3の順に積み上げることによって組み立てるものである。なお、これら各部材は、それぞれが当接するのみであって、接着や溶着を伴う必要はない。
貯留浸透部材7の天板部35の上端に支持部材5を載置し、貯留浸透部材7の受入孔19と、支持部材5の貫通孔31と、を同心に配置しつつ、支持部材5のベースプレート25の長辺が貯留浸透部材7の天板部35の四辺のうちいずれか一辺の上方かつ略平行に配置されるよう位置決めを行う。
また、雨水流部材3は、雨水誘導筒13の下方を貫通孔31及び受入孔19に挿通しつつ貯留透水部材7内に挿入し、配管接続部11の外側面21の下方を支持部材5の支持片27に形成された支持部29に当接して全体を位置決めする。
図6(a)及び(b)に示すとおり、貯留浸透部材7と支持部材5の当接態様としてより具体的には、雨水貯留浸透部材1を方向Zの上方から下方視した際、支持部材5が立設部に重複する位置で天板部35に当接することが望ましい。上述したとおり支持部材5は、ベースプレート25の長辺が貯留浸透部材7の天板部35の四辺のうちいずれか一辺の上方かつ略平行に配置されるよう位置決めすることにより、天板部35を介して立設部33a、33b、33c、33d、及び33eのうち三本に支持される配置となる。
貯留浸透部材7は、天板部35の四つの頂点近傍に接続された立設部33a、33b、33c、及び33dと、この四つの頂点をつないだ対角線同士の重複部に接続された立設部33eの合計五本が接続されているため、ベースプレート25の長辺を方向Xに対して平行に配置し、かつ天板部35の四辺のうち方向Xに対して平行な一辺の上方に配置することで、ベースプレート25の方向Xの左の端部が立設部33c(立設部33b)、右の端部が立設部33d(立設部33a)、及び方向Yの端部が立設部33eの上方に位置することになり(特に図6(a)参照)、又は、ベースプレート25の長辺を方向Yに対して平行に配置し、かつ天板部35の四辺のうち方向Yに対して平行な一辺の上方に配置することで、ベースプレート25の方向Yの上方の端部が立設部33b(立設部33c)、下方の端部が立設部33d(立設部33a)、及び方向Xの端部が立設部33eの上方に位置することになる(特に図6(b)参照)。
すなわち、支持部材5は四つの方向から選択して貯留浸透部材7に当接することができ、かつ三本の立設部33の上方に位置することになるため、施工状況に応じて最も取り回し的に最良な方向を選択可能となり、更に支持部材5から伝達された荷重を三本の立設部33に分散しつつ確実に支持することができる。
雨水流入部材3は、上述したとおり雨水誘導筒13を貫通孔31及び受入孔19に挿通しているが、貫通孔31及び受入孔19の直径は雨水誘導筒13の直径に対して所定のクリアランスを設けて設定されているため、組み立て時において雨水誘導筒13と双方は接触しない(特に図1(b)参照)。
よって、雨水流入部材3は支持部材5のみに接触して支持され、雨水誘導筒13は他部材に接触しない状態で貯留浸透部材7内に挿入されるため、雨水流入部材3と貯留浸透部材7は、支持部材5を介して方向Zの位置関係が決定される。これにより、雨水貯留部材1に対して局所的に荷重が加えられることを防止し、全体に分散して支持することができるため、耐荷重性が飛躍的に向上し、好適な耐久性向上に寄与することができる。
<雨水貯留浸透部材1の施工方法>
図7~図9を示し、雨水貯留浸透部材1の施工方法について詳細に説明する。図7は、雨水貯留浸透部材1の施工工程を示す図であって、図7(a)は、第一工程を示す模式図であり、図7(b)は、第二工程を示す模式図であり、図7(c)は、第三工程を示す模式図である。図8(a)(b)(c)は、雨水貯留浸透部材1の施工工程を示す図であって、図8(a)は、第四工程を示す模式図であり、図8(b)は、第五工程を示す模式図であり、図8(c)は、第六工程を示す模式図である。また、図9(a)(b)(c)は、雨水貯留浸透部材1の施工工程を示す図であって、図9(a)は、第七工程示す模式図であり、図9(b)は、第八工程を示す模式図である。
本実施形態に係る雨水貯留浸透部材1の施工、地面53を掘削して施工穴55を形成する第一工程と、第一工程で形成した施工穴55内に砂57及び透水シート59を敷設する第二工程と、施工穴55内に貯留浸透部材7を載置する第三工程と、第三工程で載置した貯留浸透部材7の上方に支持部材5を載置する第四工程と、第四工程で載置した支持部材5の上方に雨水流入部材3を載置する第五工程と、第五工程で載置した雨水流入部材3に配管51を接続する第六工程と、雨水貯留浸透部材1に透水シート59を被覆させる第七工程と、第七工程を完了した施工穴55を埋め戻す第八工程と、から構成することができる。
なお、第六工程と第七工程とは順序を入れ替えることが可能である。また、雨水貯留浸透部材を施工穴内に載置する前に予め透水シートを被覆することも可能であり、その場合は、第一工程、第二工程、第三工程、第六工程、第八工程の順序において、雨水浸透部材を組立てる工程(第四工程及び第五工程及び第七工程)を第三工程より前に行えばよい。更に、雨水浸透部材を組み立てる工程について、第七工程(貯留浸透部材7に透水シート59を被覆)、第四工程、第五工程の順に行うことが可能であり、更に第四工程、第七工程(貯留浸透部材7及び支持部材5に透水シート59を被覆)、第五工程の順に行うことも可能である。
(第一工程)
第一工程は、雨水貯留浸透部材1を埋設するための施工穴55を形成する工程である
図7(a)に示すとおり、雨水貯留浸透部材1の施工を所望する位置に対して、所定の掘削深さH2を有する施工穴55を設ける。掘削深さH2についてより具体的には、組み立て後における雨水貯留浸透部材1の総高さ、及び後述する砂57と透水シート59の層高さの和と略同寸法とすることが望ましい。また、施工穴55の方向X及び方向Yにおける幅及び奥行方向の寸法は、方向Zに見下げた際における雨水貯留浸透部材1の方向X及び方向Yの寸法と所定のクリアランスの和以上の寸法とすることが望ましい。
このような態様で施工穴55を設ければ、施工性を担保しつつ確実に雨水貯留浸透部材1を内部に埋設することができる。なお、施工穴55の底面は極力平滑な形状に掘削すること、また配管51を引き込むスペースについてもこの工程で同時に掘削しておくことが望ましい。
(第二工程)
第二工程は、第一工程で形成した施工穴55内に砂57及び透水シート59を敷設する工程である。図7(b)に示すとおり、第一工程において極力平滑に形成した施工穴55の底面を更に慣らし、雨水貯留浸透部材1が安定して載置できるよう所定量の砂57を敷設する。また、後に載置する貯留浸透部材7内への土砂の侵入を防止するため、敷設した砂57層の上方に透水シート59を積層する。透水シート59は、ポリエステル等の合成繊維で形成された不織布であり、この透水シート59が貯留浸透部材7の底面と砂57層間の雨水の移動を許可しつつ、土砂の侵入を防止することができる。
(第三工程)
第三工程は、第一工程及び第二工程を経た施工穴55内に貯留浸透部材7を載置する工程である。図7(c)に示すとおり、第二工程で敷設した透水シート59に対して底板部37を対向しつつ施工穴55内部に貯留浸透部材7を挿入し、方向Zに対して各立設部33が平行に配置されるよう貯留浸透部材7を載置する。
(第四工程)
第四工程は、第三工程で載置した貯留浸透部材7の天板部35に支持部材5を載置する工程である。上述した組み立て方法に従って第三工程で載置した貯留浸透部材7の天板部35の上方に支持部材5を載置する。雨水貯留浸透部材1の高さ方向の位置決めが完了して施工作業性の向上が図れるため、配管51を接続する前に雨水流入部材3を支持部材5で支持することが重要である。ここでは、貫通孔31と受入孔19が同心になっていること、及び三本の立設部33上に支持部材5が配置されていることを確認する(特に図8(a)参照)。
(第五工程)
第五工程は、支持片27の支持部29に配管接続部11を当接することにより、第四工程で載置した支持部材5の上方に雨水流入部材3を載置する工程である。支持部材5と雨水流入部材3の当接方法においても、上述した組み立て方法に従って行えばよい。これにより、施工穴55内で雨水貯留浸透部材1の組み立てが完了し、配管51の接続が可能な状態となる(特に図8(b)参照)。
(第六工程)
第六工程は、第五工程で載置した雨水流入部材3に雨水排出用の配管51を接続する工程である。図8(c)に示すとおり、雨水排出用の配管51を施工穴55近傍にまで方向Xに引き込み、川下側の端部を雨水流入部材3の配管接続部11に接続する。なお、上述したとおり、支持部材5と貯留浸透部材7は固定されていないため、配管51の引き込み方向に応じて水平方向(方向X及び方向Y)に支持部材5を回転させることができるため、施工性が良い。
(第七工程)
第七工程は、雨水貯留浸透部材1に透水シート59を被覆させる工程である。図9(a)に示すとおり、施工穴55内に載置した貯留浸透部材7の側面及び天面に透水シート59を巻き付けて被覆し、貯留浸透部材7の側面及び天面と後に施工穴55を埋め戻し後の地中間の雨水の移動を許可しつつ、土砂の侵入を防止する。なお、ここで使用する透水シート59は、第二工程で使用したものと同じものである。
(第八工程)
第八工程は、第七工程までを完了した施工穴55を土砂で埋め戻す工程である。図9(b)に示すとおり、施工穴55内における雨水貯留浸透部材1とこれに接続された配管51の載置状態に変化が発生しないよう、施工穴55を土砂で埋め戻す。上述したとおり当該工程前に雨水流入部材3が支持部材5に支持されているため、雨水流部材3と貯留浸透部材7の間を土砂等で固めて支持土を設けなくとも十分な耐荷重性を備えている。
本実施形態に係る雨水貯留浸透部材1は、上述したとおり内部に大きな空隙を設けた貯留浸透部材7を用いているため、雨水の浸透を促進する砕石を雨水貯留浸透部材1の周りに敷設する必要がない。なお、当該工程により、施工穴55周辺を所定の高さにまで埋め戻して地面53を復元するため、配管51も地中に埋設される。また、雨水流入部材3の点検口9には、別途用意した蓋体(図示せず)を嵌合することで閉栓すればよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の精神及び教示を逸脱しない範囲でその他の改良例や変形例が存在する。そして、かかる改良例や変形例は全て本発明の技術的範囲に含まれることは、当業者にとっては容易に理解されるところである。
4.その他の雨水貯留浸透部材101
本発明の雨水貯留浸透部材は、例えば以下で詳述するその他の実施形態を採用してもよい。図10及び図11を用いて、その他の実施形態に係る雨水貯留浸透部材101の概要について説明する。図10は、その他の実施形態に係る雨水貯留浸透部材101の概要を示す斜視図である。雨水貯留浸透部材101は、複数の部品を組み合わせて構成した支持部材105と、側板部139を備えた貯留浸透部材107と、を具備して構成された特徴を有する。なお、雨水流入部材103の構造は、上述した雨水流入部材3と変更点はない。
図10に示すとおり、貯留浸透部材107は天板部135及び底板部137に加えて四方の側面に側板部139を具備しており、内部にも五本の立設部を配設しているため、方向Zに加えられる荷重に対しより耐久性の向上が図られた構造となっている。側板部139には貯留浸透部材107の内外を連通する複数の孔が形成されているため、土砂の侵入を防止しつつ、流入させた雨水を問題なく地中に浸透させることができる。
図11を用いて支持部材105の構造を詳細に説明する。図11(a)(b)(c)は、支持部材105の構造を示す図であって、図11(a)は、支持部材105を方向Zに見下げた平面図であり、図11(b)は、支持部材105を方向Yに見た側面図であり、図11(c)は、支持部材105を方向Xに見た側面図である。
図11(a)(b)(c)に示すとおり、支持部材105は、支持片127(支持部129)及び土台部130を備えた分離部120と、ベースプレート125と、を具備し、これら二つの部品は別体に構成された特徴を有する。このため、貯留浸透部材107に対する支持部材105の当接態様を変更することなく、分離部120のみを水平方向(方向X及び方向Y)に回転させて雨水流入部材103の方向を変更し、引き込んだ配管51の方向に対応することができる。即ち、ベースプレート125を三本の立設部上に配置した状態を維持しつつ、容易に雨水流入部材103と配管51とを接続することができる。
なお、土台部130の略中央には表裏を貫通する貫通孔131aが形成され、またベースプレート125の略中央には表裏を貫通する貫通孔131bが形成され、これら双方の孔を同心にしつつ土台部130とベースプレート125を重ねて当接することで、雨水流入部材103の雨水導入筒を挿通する貫通孔131を形成することができる。
また、支持部材は、ベースプレートに配管接続部を載置可能な凹溝を設け、ベースプレートで配管接続部を支持する態様とすることも可能である。
本実施形態における雨水貯留浸透部材は、加えられた荷重を部材全体に分散して伝達することにより好適に破損を防止するものである。
1 雨水貯留浸透部材
3 雨水流入部材
5 支持部材
7 貯留浸透部材
9 点検口
11 配管接続部
13 雨水誘導筒
15 通水孔
19 受入孔
21 外側面
23 管支持部
25 ベースプレート
27 支持片
29 支持部
29a 支持部
29b 支持部
29c 支持部
31 貫通孔
33 立設部
35 天板部
37 底板部
51 配管
53 地面
55 施工穴
57 砂
59 透水シート
101 雨水貯留浸透部材
103 雨水流入部材
105 支持部材
107 貯留浸透部材
120 分離部
125 ベースプレート
127 支持片
129 支持部
130 土台部
131 貫通孔
131a 貫通孔
131b 貫通孔
135 天板部
137 底板部
139 側板部
W1 幅寸法
W2 幅寸法
W3 離隔寸法
W4 立設部間寸法
W5 立設部間寸法
W6 端縁間距離
W7 離隔距離
W8 離隔距離
H1 高さ寸法
H2 掘削深さ

Claims (6)

  1. 雨水排出用の配管から流入した雨水を貯留又は地中に浸透させる雨水貯留浸透部材であって、
    点検口、及び、横方向に突出し、かつ前記雨水排出用の配管と接続される円筒状の配管接続部を具備する雨水流入部材と、
    前記雨水流入部材の下方に配置され、前記雨水流入部材の内部と連通する貯留浸透部材と、
    前記貯留浸透部材の上方に配置され、前記雨水流入部材の配管接続部を支持する支持部材と、
    を具備して構成されること、
    を特徴とする雨水貯留浸透部材。
  2. 前記支持部材と前記貯留浸透部材との当接面積が、前記支持部材と前記配管接続部との当接面積より大きいこと、
    を特徴とする請求項1に記載の雨水貯留浸透部材。
  3. 前記支持部材の横断面積が上方から下方に向けて増加すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の雨水貯留浸透部材。
  4. 前記支持部材が、前記配管接続部の外周面の少なくとも一部に沿って当接すること、
    を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の雨水貯留浸透部材。
  5. 前記支持部材が、前記配管接続部の外周面の底部において、前記配管接続部との間に間隙を有すること、
    を特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の雨水貯留浸透部材。
  6. 前記貯留浸透部材が、立設部と、該立設部の上端に接続された天板部と、を備え、
    前記雨水貯留浸透部材を上方から下方視した際、前記支持部材が前記立設部に重複する位置で前記天板部に当接すること、
    を特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の雨水貯留浸透部材。
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