JP7104368B2 - 溶接継手 - Google Patents
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Description
前記第1金属板は、所定の厚みを有する第1板状部と、前記第1板状部の前記厚み方向における一端部から前記第2金属板に向かって前記突き合わせ方向に突出する板状の第1突出部とを有し、
前記第2金属板は、所定の厚みを有する第2板状部を有し、
前記厚み方向における前記第1突出部の他端側に、1以上の第3金属板が積層されており、
前記1以上の第3金属板はそれぞれ、前記突き合わせ方向における一端部において前記第1板状部に溶接されており、前記突き合わせ方向における他端部において前記第2板状部に溶接されており、
前記第2板状部の前記厚み方向における一端部は、前記第1金属板の前記第1突出部の先端部に溶接されており、
前記第2板状部の前記厚み方向における他端部は、前記1以上の第3金属板よりも前記厚み方向における他端側において前記第2板状部の前記他端部から前記第1金属板に向かって前記突き合わせ方向に突出するように設けられた板状の第2突出部を介して前記第1板状部に溶接されており、
前記第1突出部、前記第2突出部および前記1以上の第3金属板それぞれの厚みは、前記第1板状部および前記第2板状部の厚みよりも小さい、溶接継手。
図1は、本発明の一実施形態に係る溶接継手を模式的に示す側面図である。なお、図1には、溶接継手の厚み方向および該厚み方向に垂直な突き合わせ方向を矢印で示している。
次に、上述の溶接継手10の製造方法の一例について簡単に説明する。図2は、溶接継手10の製造方法の一例を説明するための図である。
本実施形態に係る溶接継手10では、突き合わせ方向において溶接部18と溶接部20との間に、第1突出部12b、第2突出部14bおよび第3金属板16が設けられている。第1突出部12b、第2突出部14bおよび第3金属板16それぞれの厚みは、第1金属板12の第1板状部12aおよび第2金属板14の第2板状部14aの厚みよりも小さい。このため、板厚効果によって、第1突出部12b、第2突出部14bおよび第3金属板16のアレスト靭性Kca(脆性亀裂伝播停止特性値)を、第1板状部12aおよび第2板状部14aよりも大きくすることができる。
図4は、本発明の他の実施形態に係る溶接継手を模式的に示す側面図である。図4に示す溶接継手10aが図1の溶接継手10と異なるのは、第2金属板14の代わりに、第2金属板30および板状の第2突出部32が設けられている点である。具体的には、第2金属板30は、第2突出部14bを有していない点で、溶接継手10の第2金属板14と異なる。また、溶接継手10aでは、溶接継手10の第2突出部14bの代わりに第2突出部32が設けられている。
上述の実施形態では、1枚の第3金属板16を有する溶接継手について説明したが、第3金属板16の数は上述の例に限定されず、2枚以上の第3金属板16が設けられてもよい。図5は、本発明のその他の実施形態に係る溶接継手を模式的に示す側面図である。
上述の実施形態では、第1突出部12b、第2突出部14bおよび第3金属板16の長さL1,L2,L3(図1参照)が、第1突出部12b、第2突出部14bおよび第3金属板16の厚みt12,t22,t31(図1参照)の2.75倍以上に設定される場合について説明したが、第1突出部12b、第2突出部14bおよび第3金属板16の長さL1,L2,L3が第1突出部12b、第2突出部14bおよび第3金属板16の厚みt12,t22,t31の2.75倍未満に設定されてもよい。
12 第1金属板
12a 第1板状部
12b 第1突出部
14,30 第2金属板
16 第3金属板
Claims (6)
- 厚み方向に対して垂直な突き合わせ方向において互いに突き合わせ溶接された第1金属板および第2金属板を備えた溶接継手であって、
前記第1金属板は、所定の厚みを有する第1板状部と、前記第1板状部の前記厚み方向における一端部から前記第2金属板に向かって前記突き合わせ方向に突出する板状の第1突出部とを有し、
前記第2金属板は、所定の厚みを有する第2板状部を有し、
前記厚み方向における前記第1突出部の他端側に、1以上の第3金属板が積層されており、
前記1以上の第3金属板はそれぞれ、前記突き合わせ方向における一端部において前記第1板状部に溶接されており、前記突き合わせ方向における他端部において前記第2板状部に溶接されており、
前記第2板状部の前記厚み方向における一端部は、前記第1金属板の前記第1突出部の先端部に溶接されており、
前記第2板状部の前記厚み方向における他端部は、前記1以上の第3金属板よりも前記厚み方向における他端側において前記第2板状部の前記他端部から前記第1金属板に向かって前記突き合わせ方向に突出するように設けられた板状の第2突出部を介して前記第1板状部に溶接されており、
前記第2突出部と前記第3金属板とは前記第1板状部側で仮付けされており、
前記第1板状部と、前記第2突出部及び前記第3金属板との溶接部は前記厚み方向に連続しており、
前記第1突出部、前記第2突出部および前記1以上の第3金属板それぞれの厚みは、前記第1板状部および前記第2板状部の厚みよりも小さい、溶接継手。 - 突き合わせ方向における前記第1突出部の長さを、前記第1突出部の突き合わせ方向における、前記第1板状部と前記第2突出部又は前記第3金属板との溶接部と、前記第1突出部と前記第2板状部との溶接部と、の最小の長さとし、
突き合わせ方向における前記第2突出部の長さを、前記第2突出部の突き合わせ方向における、前記第2板状部と前記第1突出部又は前記第3金属板との溶接部と、前記第2突出部と前記第1板状部との溶接部と、の最小の長さとしたとき、
前記突き合わせ方向における前記第1突出部の長さは、前記第1突出部の厚みの2.75倍以上であり、前記突き合わせ方向における前記第2突出部の長さは、前記第2突出部の厚みの2.75倍以上であり、前記突き合わせ方向における前記第3金属板の長さは、前記第3金属板の厚みの2.75倍以上である、請求項1に記載の溶接継手。 - 前記第3金属板のシャルピー衝撃値は、前記第1金属板および前記第2金属板のシャルピー衝撃値よりも大きい、請求項1または2に記載の溶接継手。
- 前記第1板状部及び前記第2板状部の厚みが50mm以上である、請求項1から3のいずれかに記載の溶接継手。
- 前記突き合わせ方向と前記厚み方向とに直交する方向に引張応力が発生している、請求項1から4のいずれかに記載の溶接継手。
- 前記第2突出部は、前記第2金属板の一部である、請求項1から5のいずれかに記載の溶接継手。
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