JP7104364B1 - 牽引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール方向、ピッチ方向及びヨー方向の変位並びにヨー軸方向の変位を吸収して安定した牽引搬送が可能であり、しかも、コンパクト化及び部品点数の削減によるコスト低減化を実現可能な牽引装置を提供すること。【解決手段】本発明の牽引装置は、駆動輪102を有する搬送車101と駆動輪を有さない台車160とを複数の自由度で姿勢変更可能に連結する連結装置110を備え、連結装置110は、搬送車101に固定可能な第1ユニット111と、台車160に固定・開放可能な第2ユニット120とを有し、第1ユニット111と第2ユニット120は、ロール軸、ピッチ軸及びヨー軸の周りに回転可能、かつ、ヨー軸方向にスライド可能に構成された結合機構130で結合された構成とされる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば運搬用のかご台車を運搬するための自動走行可能な牽引装置に関する。
現在、製造業及び物流業においては、業務の効率化を図るために、自動走行可能な無人搬送車(Automated Guided Vehicle:AGV)などの牽引装置が搬送物の運搬に用いられている。
例えば特許文献1には、床面を自走可能な車体に配設した支持部材に上下方向に移動可能に支持され台車における載置部の下面を弾性的に支持する受け部材と、台車の側枠を前後から挟持することで台車を牽引可能に連結する第1挟持部材及び第2挟持部材とを備えた台車連結装置を備えたAGVが記載されている。
このAGVにおいては、受け部材は、AGVと台車との相互の上下方向の変位に追従し得る状態で、載置部の下面に圧接されると共に、上下方向の変位に伴い作用する力を圧縮バネによって緩衝し得るよう構成されている。また、第1挟持部材は、AGVと台車との相互の近接方向の変位に伴い作用する力を圧縮バネによって緩衝し得るように構成されるとともに左右方向の一側と他側とでわずかな傾きを許容し得るように受け部部材に設けられた第2ガイドによって支持されている。
特開2020-083004号公報
而して、AGVが台車を牽引して走行する場合にあっては、段差や傾斜などの存在によって、AGVと台車とのピッチ軸周りの相対回転、ロール軸周りの相対回転及び/またはヨー軸周りの相対回転が発生する。これにより、AGVと台車とを剛体で接続した場合には、AGVと台車との連結部に無理な力が作用したり、車輪が浮くなどのAGV及び台車の走行を阻害する現象が発生したりする。このような状況となることを回避するために、AGVにおいては、AGVと台車間に発生するロール方向、ピッチ方向及びヨー方向の各回転方向の相対的な変位を吸収可能に構成されることが必要とされる。
上記特許文献1においては、AGVと台車との相対的な変位を各回転方向に対応した圧縮バネによって緩衝する構成とされているが、このように各回転方向の相対的な変位に対応した変位吸収機構をAGVに搭載すると、部品点数も増えるばかりか、変位吸収機構を設置するために大きなスペースが必要となって装置が大型化するという問題がある。
また、AGVを台車と連結させるときには、AGVの台車連結装置が車体に対してロール軸方向に一直線上に並ぶ姿勢に維持され、台車連結装置が台車の前面に対し直角に向く姿勢とされている必要がある。このため、台車連結装置を車体に対しヨー軸周りに旋回動作させる動力源を設け、AGVにおける車体と台車連結装置とのヨー軸周りの相対回転角度をエンコーダ等で検出して台車連結装置の位置決めをすることが考えられる。
しかしながら、専用の動力源を設けること、及び、エンコーダの設置もしくは動力源としてエンコーダ付きの駆動モータを用いることが必要とされるため、部品点数が増えることもさることながら、制御ドライバも増えるために、AGVがより一層大型化してしまうという問題がある。
さらにまた、台車の牽引搬送時において、AGVの台車連結装置の部分で台車がAGVに対して大きく折れ曲がってしまうと、AGVと台車とが干渉してしまうことから、AGVと台車とのヨー軸周りの相対回転角度を検出してAGVの動作制御を行うことが必要である。
しかしながら、AGVと台車とのロール方向、ピッチ方向及びヨー方向の各回転方向の相対的な変位が発生する場合や、台車連結装置の旋回軸がヨー軸方向に上下動する場合などにおいては、AGVと台車との間の相対回転角度を検出することが困難であるという問題がある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、ロール方向、ピッチ方向及びヨー方向の変位並びにヨー軸方向の変位を吸収して安定した牽引搬送が可能であり、しかも、コンパクト化及び部品点数の削減によるコスト低減化を実現可能な牽引装置を提供することを目的とする。
本発明は、駆動輪を有する搬送車と駆動輪を有さない台車とを複数の自由度で姿勢変更可能に連結する連結装置を備えた牽引装置であって、前記連結装置は、前記搬送車に固定可能な第1ユニットと、前記台車に固定・開放可能な第2ユニットとを有し、前記第1ユニットと前記第2ユニットは、ロール軸、ピッチ軸及びヨー軸の周りに回転可能、かつ、ヨー軸方向にスライド可能に構成された結合機構で結合された構成とされることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る牽引装置によれば、第1ユニットと第2ユニットとのロール軸周りの相対回転によるロール方向の相対変位、ピッチ軸周りの相対回転によるピッチ方向の相対変位及びヨー軸周りの相対回転によるヨー方向の相対変位を吸収する変位吸収機構並びにヨー軸方向の変位吸収機構が1ユニットにまとめられているので、牽引装置自体のコンパクト化及び部品点数の削減によるコスト低減化を図ることができる。
本請求項2に記載の構成によれば、第1ユニットと第2ユニットとの間にいずれの回転方向の変位が生じた場合であっても、当該変位を球面軸受により吸収することができ、しかも、旋回軸がスライドブッシュに対しヨー軸方向に滑動することで第1ユニットと第2ユニットとの間のヨー軸方向の変位を吸収することができるので、簡単な構成で、ロール方向、ピッチ方向及びヨー方向の変位並びにヨー軸方向の変位を吸収して安定した牽引搬送が可能となる。
本請求項3に記載の構成によれば、台車を連結させる際に、第1ユニットと第2ユニットとのロール方向及びピッチ方向の相対変位が生じていた場合であっても、支持部材を上昇させるだけで、第2ユニットの姿勢調整を極めて容易に行うことが可能となる。
本請求項4に記載の構成によれば、第1ユニットと第2ユニットとのロール軸周りの相対回転及びピッチ軸周りの相対回転が生ずる場合や、第1ユニット及び第2ユニットの一方が他方に対してヨー軸方向に相対移動する場合であっても、旋回軸とヨー角検出機構との相対位置関係は維持されるので、第1ユニットと第2ユニットとのヨー軸周りの相対回転角度を確実に検出することができる。
また、ヨー角検出機構の旋回軸に対するロール方向の相対変位、ピッチ方向の相対変位及びヨー方向の相対変位を吸収する変位吸収機構をそれぞれ設ける必要がないので、この点においても、牽引装置自体のコンパクト化及び部品点数の削減を図ることができる。
さらにまた、牽引装置を後退させて台車を後方へ押し込みながら定置位置に置く場合には、ヨー角検出機構によって第1ユニットと第2ユニットのヨー軸周りの相対回転角度が検出されて牽引装置の動作制御がなされることで、連結装置の部分で台車が牽引装置に対して大きく折れ曲がって走行不能となったり、逆に、相対回転角度が小さくなったりすることを確実に回避することが可能となる。
本請求項5に記載の構成によれば、台車を連結させる際に、第1ユニットと第2ユニットとのヨー方向の相対変位を矯正することができるので、台車との連結を確実に行うことができる。
本請求項6に記載の構成によれば、支持部材の上昇によってカム面に当接する当接部材がカム面上を相対的に移動することで、第2ユニットがヨー軸周りに回転されて第1ユニットと第2ユニットのヨー方向の変位が矯正される。また、当接部材が切り欠き部に係合されることで、第1ユニットと第2ユニットの結合状態が、第1ユニットと第2ユニットのヨー軸周りの相対回転角度(ヨー角)が0°となる状態に固定される。このため、支持部材の昇降動作用の動力を第2ユニットの旋回動作の動力としても兼用することで必要な動力の数を低減することができると共に制御ドライバも削減することができ、また、牽引装置のコンパクト化を図ることが可能となる。さらに、当接部材が切り欠き部に係合する状態とされることで、牽引装置の単独走行時に、連結装置の自重による慣性で連結装置に発生する振れを防止する効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る牽引装置の一例を台車と共に概略的に示す側面図である。 連結装置の構成を示す斜視図である。 結合機構の構成を示すロール軸及びヨー軸を含む断面図である。 第1ユニットと第2ユニットとのヨー軸周りの相対回転角度の調整動作を説明するための斜視図である。 第1ユニットが第2ユニットに対しピッチ軸周りに一方向に相対回転した状態を示すロール軸及びヨー軸を含む断面図である。 第1ユニットが第2ユニットに対しピッチ軸周りに他方向に相対回転した状態を示すロール軸及びヨー軸を含む断面図である。 台車との連結に際して第1ユニットと第2ユニットとのヨー軸周りの相対回転角度が0°となる状態で第1ユニットと第2ユニットが固定された状態を示す側面図である。 牽引装置が台車に対し所定位置まで後退された状態を示す側面図である。 牽引装置と台車とが連結された状態を示す側面図である。 台車の牽引運搬に際し、ロール方向、ピッチ方向及びヨー軸方向の各回転方向の変位が吸収可能な状態となるよう支持部材が下降された状態を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る牽引装置について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る牽引装置の一例を台車と共に概略的に示す側面図である。
この牽引装置100は、駆動輪102を有する搬送車101と、該搬送車101と駆動輪を有さない台車160とを複数の自由度で姿勢変更可能に連結する連結装置110とを備え、自動走行可能に構成されている。
台車160は、車輪162を備えたフレーム状の架台161と、架台161上に設けられた例えば格子状の構造体165とを備えた運搬用のかご台車であって、構造体165の一側面には、台車識別用マーカーが表示された識別パネル166が取り付けられている。台車識別用マーカーには、台車160の識別番号情報、搬送先情報、搬送の優先度情報などがコード化されて記録されている。また、構造体165における搬送物載置面には、牽引装置100が台車160との位置関係(距離)を検出するための位置検出用マーカーが表示された検出パネル(不図示)が取り付けられている。
連結装置110は、搬送車101に固定可能な第1ユニット111と、台車160に固定・開放可能な第2ユニット120とを有する。以下においては、図2に示すように、牽引装置100の進行方向水平軸(ロール軸)をX軸、牽引装置100の幅方向水平軸(ピッチ軸)をY軸、床面Fに対する垂直軸(ヨー軸)をZ軸とする三次元直交座標系を定義して連結装置110の構成について具体的に説明する。
第1ユニット111は、図2に示すように、Z軸方向に昇降される昇降体113を備えた昇降機構112と、昇降体113に固定された支持部材115と、昇降機構112の上方に取り付けられたマーカー読取装置117とを備える。
昇降機構112は、例えばボールねじ機構により構成され、搬送車101の進行方向後端に固定されている。
支持部材115は、昇降体113に固定された板状の垂直部115aと、垂直部115aの上端に連続して進行方向後方に向かって水平に延びる板状の水平部115bとを有する。水平部115bの上面は平坦面とされており、後述する旋回軸132の下端部を受容して保持固定する保持穴116が形成されている(図3参照。)。
マーカー読取装置117は、昇降機構112の上端において搬送車101の進行方向後方に向かって水平に延びるよう設けられた天板部114に取り付けられており、台車160における検出パネルの位置を検出しながら識別パネル166の台車識別用マーカーに記録された識別情報を読み取ることが可能となっている。
マーカー読取装置117は、カメラ(撮像装置)により取得される画像に基づいて、台車160における検出パネルの位置を検出しながら識別パネル166の台車識別用マーカーに記録された識別情報を読み取り、台車160との連結動作が制御可能になっている。
第2ユニット120は、YZ平面に沿って床面Fに対し垂直に延びる基板121と、台車160を保持する保持機構125とを備える。
保持機構125は、基板121に対し搬送車101の進行方向(X軸方向)後方に向かって水平に延びるガイド機構126と、ガイド機構126の幅方向(Y軸方向)両側においてY軸の周りに回動可能、かつ、X軸方向にスライド移動可能に設けられた一対の保持板127とを備える。この保持機構125においては、ガイド機構126が台車160を下面側から支持するように架台161の下面と床面Fとの間に挿入され、保持板127が回動された状態で搬送車101に接近する方向に移動されることで、台車160の架台161を挟持して保持可能となっている。
第1ユニット111と第2ユニット120は、ロール軸(X軸)、ピッチ軸(Y軸)及びヨー軸(Z軸)の周りに回転可能、かつ、ヨー軸(Z軸)方向にスライド可能に構成された結合機構130で結合されている。
結合機構130は、図3及び図4に示すように、第1ユニット111と第2ユニット120とのロール軸周りの相対回転によるロール方向の相対変位、ピッチ軸周りの相対回転によるピッチ方向の相対変位及びヨー軸周りの相対回転によるヨー方向の相対変位を吸収する変位吸収機構131と、第2ユニット120が第1ユニット111に対しヨー軸周りに相対的に回転されることで第1ユニット111と第2ユニット120のヨー軸周りの相対回転角度を調整して適正位置に固定するヨー固定機構140と、第1ユニット111と第2ユニット120との間のヨー軸周りの相対回転角度を検出するヨー角検出機構150とを有する。
変位吸収機構131は、ヨー軸方向に伸びる旋回軸132と、旋回軸132と同軸に配置された円筒カラー137と、円筒カラー137の下端部に内嵌され旋回軸132をスライド可能に遊嵌するスライドブッシュ133と、スライドブッシュ133に円筒カラー137を介して固定された球面軸受内輪134a及び球面軸受内輪134aを軸受けする球面軸受外輪134bを有する第1球面軸受134と、第2ユニット120の基板121における搬送車101の進行方向前面に水平に延びるように固定され球面軸受外輪134bを保持するベース板136とを有する。図3における135は、第1球面軸受134の軸方向の抜けを防止する止め輪である。
旋回軸132は、主軸132aと、主軸132aの上端に一体に連結されたピニオン軸132bとにより構成されている。旋回軸132は、主軸132aの下端部が第1ユニット111における支持部材115の保持穴116に挿入保持されることでヨー軸方向に延びるように固定されて設けられている。
ベース板136の下面は平坦面とされており、この変位吸収機構131は、支持部材115における水平部115bの上面がベース板136の下面に面接触することで、第1ユニット111と第2ユニット120とのロール方向の相対変位及びピッチ方向の相対変位が矯正されるように構成されている。
ヨー固定機構140は、旋回軸132の周囲を囲むように旋回軸132と同軸に配置されヨー軸に対して傾斜するカム面142を有する円筒状のカム部材141と、第1ユニット111における昇降機構112の天板部114に設けられカム面142に当接する当接部材としてのカムフォロア145とにより構成されている。
カム部材141のカム面142は、搬送車101に対し遠位側から近位側に向かって下方に傾斜するように形成され、カム部材141の周壁には、カムフォロア145が係合可能に構成され上端からヨー軸方向に延びる切り欠き部143が形成されている。
このヨー固定機構140においては、支持部材115の上昇によってカム面142に当接するカムフォロワ145がカム面142上を相対的に移動することで、第2ユニット120がヨー軸周りに回転されて第1ユニット111と第2ユニット120のヨー方向の相対変位が矯正される。そして、カムフォロア145が切り欠き部143に係合されることで、第1ユニット111と第2ユニット120の結合状態が、第1ユニット111と第2ユニット120のヨー軸周りの相対回転角度(ヨー角)が0°となる状態に固定される。
また、カムフォロア145が切り欠き部143に係合する状態とされることで、牽引装置100の単独走行時に、連結装置110の自重による慣性で連結装置110に発生する振れを防止することが可能となっている。
ヨー角検出機構150は、旋回軸132のロール軸周りの回転及びピッチ軸周りの回転と連動してロール軸及びピッチ軸の周りに回転可能、かつ、ヨー軸方向にスライド可能に設けられている。
ヨー角検出機構150は、旋回軸132と並行してヨー軸方向に伸びる支持軸151と、支持軸151をスライド可能に保持する球面軸受内輪152a及び球面軸受内輪152aを軸受けする球面軸受外輪152bを有する第2球面軸受152と、一端が支持軸151の上端に固定されると共に他端が円筒カラー137の上端に固定されるように搬送車101の進行方向前方側に向かって水平に延びる支持板155と、支持板155上に設けられた磁気エンコーダ156とを備える。図3における153は、第2球面軸受152の軸方向の抜けを防止する止め輪である。
第2球面軸受152は、第1球面軸受134に対し搬送車101の進行方向後方側に間隔をあけて並んだ位置において球面軸受外輪152bが第2ユニット120のベース板136に保持されて設けられている。
磁気エンコーダ156は、支持板155に取り付けられ第1ユニット111と第2ユニット120とのヨー軸周りの相対回転に伴い旋回軸132におけるピニオン軸132bの周りを回転されるホイル軸157と、ホイル軸157の上面における回転中心に設けられた永久磁石158と、永久磁石158が作り出す磁界を受ける位置に取り付けられ第1ユニット111と第2ユニット120とのヨー軸周りの相対回転角度を検出する磁気センサ159とを備える。
このヨー角検出機構150においては、図5A及び図5Bに示すように、例えば、第1ユニット111と第2ユニット120とのピッチ軸周りの相対回転により旋回軸132がピッチ方向に変位すると、互いに一体に固定された支持軸151及び支持板155が旋回軸132と連動してピッチ方向に変位すると共に支持軸151が第2球面軸受152に対しスライド移動し、ピニオン軸132bと磁気エンコーダ156との相対位置関係が維持された状態とされる。また、図示してはいないが、第1ユニット111と第2ユニット120とのロール軸周りの相対回転により旋回軸132がロール方向に変位した場合にも、同様である。従って、第1ユニット110と第2ユニット120とのロール方向及びピッチ方向の相対的な変位が発生する場合などにおいても、第1ユニット111と第2ユニット120とのヨー軸周りの相対回転角度を検出することが可能となっている。
また、牽引装置100を後退させて台車160を後方へ押し込みながら定置位置に置く場合には、ヨー角検出機構150によって第1ユニット111と第2ユニット120のヨー軸周りの相対回転角度が検出されて牽引装置100の動作制御がなされることで、連結装置110の部分で台車160が牽引装置100に対して大きく折れ曲がって走行不能となったり、逆に、相対回転角度が小さくなったりすることを確実に回避することが可能となる。
以下、上記の牽引装置100と台車160との連結動作について説明する。
先ず、図6Aに示すように、支持部材115を上昇させ水平部115bの上面をベース板136の下面に対接させることで、第1ユニット111と第2ユニット120の間のロール方向の相対変位及びピッチ方向の相対変位が調整される。この状態からさらに支持部材115を上昇させてカムフォロワ145をカム部材141のカム面142に接触させる。支持部材115の上昇に伴ってカムフォロア145をカム面142に対し相対的に移動させることで、第2ユニット120が第1ユニット111に対しヨー軸周りに相対回転される。カムフォロワ145が切り欠き部143に係合されることで、第1ユニット111と第2ユニット120のヨー軸周りの相対回転角度が0°となる状態(第1ユニット111と第2ユニット120とがロール軸に沿って一直線上に並ぶ状態)に、第1ユニット111と第2ユニット120の結合状態が固定される。
次いで、第2ユニット120におけるガイド機構126が台車160における架台161の下面と床面Fとの間に挿入可能となる高さ位置に支持部材115を下降させた後、図6Bに示すように、牽引装置100を台車160に向かって後退させる。このとき、台車160における検出パネルの位置をマーカー読取装置117によって検出することで取得される情報に基づいて牽引装置100の後退動作が制御される。また、第2ユニット120における保持板127を、台車160における架台161を挟持可能な状態に回動させる。
その後、図6Cに示すように、第2ユニット120における保持板127をガイド機構126に沿って搬送車101の進行方向前方側に向かってスライド移動させることで、台車160における架台161を保持板127と基板121とによって挟持し、以て、牽引装置100と台車160とが連結される。
このとき、支持部材115とベース板136とが互いに当接されていることから、第1ユニット111と第2ユニット120とのロール軸周りの相対回転及びピッチ軸周りの相対回転が禁止された状態とされている。このため、図6Dに示すように、支持部材115を下降させることで、第1ユニット111と第2ユニット120とのロール軸周りの相対回転、ピッチ軸周りの相対回転及びヨー軸周りの相対回転が可能となる状態とされる。
以上、本発明の一実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
上記実施形態においては、球面軸受を用いて、ロール方向、ピッチ方向及びヨー方向の各回転方向の変位を吸収する構成のものについて説明したが、球面軸受に代えて例えばユニバーサルジョイントを用いて各回転方向の変位を吸収するように構成されてもよい。
また、ヨー固定機構を構成する当接部材は、カムフォロアに限定されるものではなく、カム部材のカム面に滑り接触または転がり接触するよう構成されたものあればよく、例えば円柱状のピン部材などであってもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、旋回軸の下端部が支持部材に形成された保持穴によって保持固定された構成とされているが、旋回軸の下端部が溶接で接着固定されていても、ボルトなどにより固定されていてもよい。
100 ・・・ 牽引装置
101 ・・・ 搬送車
102 ・・・ 駆動輪
110 ・・・ 連結装置
111 ・・・ 第1ユニット
112 ・・・ 昇降機構
113 ・・・ 昇降体
114 ・・・ 天板部
115 ・・・ 支持部材
115a ・・・ 垂直部
115b ・・・ 水平部
116 ・・・ 保持穴
117 ・・・ マーカー読取装置
120 ・・・ 第2ユニット
121 ・・・ 基板
125 ・・・ 保持機構
126 ・・・ ガイド機構
127 ・・・ 保持板
130 ・・・ 結合機構
131 ・・・ 変位吸収機構
132 ・・・ 旋回軸
132a ・・・ 主軸
132b ・・・ ピニオン軸
133 ・・・ スライドブッシュ
134 ・・・ 第1球面軸受
134a ・・・ 球面軸受内輪
134b ・・・ 球面軸受外輪
135 ・・・ 止め輪
136 ・・・ ベース板
137 ・・・ 円筒カラー
140 ・・・ ヨー固定機構
141 ・・・ カム部材
142 ・・・ カム面
143 ・・・ 切り欠き部
145 ・・・ カムフォロア
150 ・・・ ヨー角検出機構
151 ・・・ 支持軸
152 ・・・ 第2球面軸受
152a ・・・ 球面軸受内輪
152b ・・・ 球面軸受外輪
153 ・・・ 止め輪
155 ・・・ 支持板
156 ・・・ 磁気エンコーダ
157 ・・・ ホイル軸
158 ・・・ 永久磁石
159 ・・・ 磁気センサ
160 ・・・ 台車
161 ・・・ 架台
162 ・・・ 車輪
165 ・・・ 構造体
166 ・・・ 識別パネル
F ・・・ 床面

Claims (6)

  1. 駆動輪を有する搬送車と駆動輪を有さない台車とを複数の自由度で姿勢変更可能に連結する連結装置を備えた牽引装置であって、
    前記連結装置は、前記搬送車に固定可能な第1ユニットと、前記台車に固定・開放可能な第2ユニットとを有し、
    前記第1ユニットと前記第2ユニットは、ロール軸、ピッチ軸及びヨー軸の周りに回転可能、かつ、ヨー軸方向にスライド可能に構成された結合機構で結合されていることを特徴とする牽引装置。
  2. 前記結合機構は、前記第1ユニットと前記第2ユニットとの間の、ロール軸周りの相対回転によるロール方向の相対変位、ピッチ軸周りの相対回転によるピッチ方向の相対変位及びヨー軸周りの相対回転によるヨー方向の相対変位を吸収する変位吸収機構を有し、
    前記変位吸収機構は、前記第1ユニットに設けられヨー軸方向に延びる旋回軸と、前記旋回軸をスライド可能に遊嵌するスライドブッシュと、前記スライドブッシュに固定された球面軸受内輪と、前記第2ユニットに設けられ前記球面軸受内輪を軸受けする球面軸受外輪とを有することを特徴とする請求項1に記載の牽引装置。
  3. 前記第1ユニットは、ヨー軸方向にスライド移動可能に設けられ上面が平坦面とされた支持部材を備え、前記支持部材の上面に、前記旋回軸の下端部が保持固定されており、
    前記第2ユニットは、下面が平坦面とされ前記球面軸受外輪を保持するベース板を備え、
    前記変位吸収機構は、前記支持部材の上面が前記ベース板の下面に面接触することで、前記第1ユニットと前記第2ユニットとのロール方向の相対変位及びピッチ方向の相対変位が矯正されるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の牽引装置。
  4. 前記結合機構は、前記第1ユニットと前記第2ユニットのヨー軸周りの相対回転角度を検出するヨー角検出機構を有し、
    前記ヨー角検出機構は、前記旋回軸のロール軸周りの回転及びピッチ軸周りの回転と連動してロール軸及びピッチ軸の周りに回転可能、かつ、ヨー軸方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の牽引装置。
  5. 前記結合機構は、前記第1ユニットと前記第2ユニットのヨー軸周りの相対回転角度が0°となる状態に前記第1ユニットと前記第2ユニットの結合状態を固定するヨー固定機構を有することを特徴とする請求項2に記載の牽引装置。
  6. 前記ヨー固定機構は、前記第2ユニットに前記旋回軸と同軸に設けられ上端面がヨー軸に対して傾斜するカム面とされた円筒状のカム部材と、前記第1ユニットに設けられ前記カム面に当接される当接部材とを備え、
    前記カム部材の周壁に、前記当接部材が係合可能に構成され上端からヨー軸方向に延びる切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の牽引装置。

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