JP7102874B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体後部構造に関する。
従来の車体後部構造の中には、リヤシートがリヤフロアに取付けられているとともに、リヤシートベルトバックルの固定用ブラケットがリヤフロアの上面に固定されているものがある。このような車体後部構造においては、車両の急減速時や衝突時等に衝撃荷重が発生すると、この荷重はリヤシートベルトに掛かり、リヤシートベルトバックルを介して車両前方斜め上方へ向かう荷重となって、シート取付部に位置する固定用ブラケット及びリヤフロアに作用し、リヤフロアを持ち上げようとする持上力になる。そのため、シート取付部及び該シート取付部周辺のリヤフロアには、補強部材として、板状のシートリテーナや逆L字状のステーが固定されて設けられており、これら補強部材によってリヤフロアの持ち上りを防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-174065号公報
しかしながら、上述した従来の車体後部構造では、シートリテーナ及びステーがシート取付部及び周辺部のリヤフロアに重ね合わされた状態でスポット溶接により接合されているに過ぎないので、車両の衝突時などに入力される衝撃荷重によって、これら接合部の溶接打点に応力が集中してしまい、リヤフロアに亀裂が発生するという懸念を有していた。一方、従来の車体後部構造において、固定ブラケットの固定部の周辺に補強部材を設けるなどの補強対策は、補強部材の必要な箇所に際限がなく、対応が困難であるとともに、重量増大及びコスト高を招くおそれがあった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の衝突時に衝撃荷重が入力された場合に、リヤフロアを積極的に変形させることにより、リヤフロアの接合部の溶接打点に応力が集中するのを回避し、リヤフロアに亀裂が発生するのを防ぐことが可能な車体後部構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明の一態様は、リヤフロアにリヤシートが固定され、リヤシートベルトバックルの固定用ブラケットが前記リヤフロアの上面に固定されている車体後部構造において、前記リヤフロアの後端部には、車両幅方向に延びる閉断面部を有するテールエンドメンバ構造体が設けられ、前記リヤフロアの後端部と前記テールエンドメンバ構造体を構成するテールエンドメンバの前壁部とが接合されており、前記テールエンドメンバの底面は、前記リヤフロアの底面よりも車両上側に位置し、前記リヤフロアの底面と前記テールエンドメンバの底面との間には段差が設けられ、前記段差は、前記テールエンドメンバの底面が車両上方へ向かって突出する凸形状部によって構成されている。
本発明の他の一態様は、リヤフロアにリヤシートが固定され、リヤシートベルトバックルの固定用ブラケットが前記リヤフロアの上面に固定されている車体後部構造において、 前記リヤフロアの後端部には、車両幅方向に延びる閉断面部を有するテールエンドメンバ構造体が設けられ、前記リヤフロアの後端部と前記テールエンドメンバ構造体を構成するテールエンドメンバの前壁部とが接合されており、前記テールエンドメンバの底面は、前記リヤフロアの底面よりも車両上側に位置し、前記リヤフロアの底面と前記テールエンドメンバの底面との間には段差が設けられ、前記リヤフロアの後端部には、前記リヤフロアの底面から車両上方へ向かって延びるフロア側フランジ部が設けられ、前記テールエンドメンバの底面前端には、車両下方へ向かって延びるメンバ側第1フランジ部が設けられているとともに、該メンバ側第1フランジ部の下端から車両前方へ向かって延びるメンバ側第2フランジ部が設けられており、前記リヤフロアの底面及び前記フロア側フランジ部によって形成される角部を挟んで、前記フロア側フランジ部と前記メンバ側第1フランジ部とが接合されているとともに、前記リヤフロアの底面と前記メンバ側第2フランジ部とが接合されている。
上述の如く、本発明に係る車体後部構造は、リヤフロアにリヤシートが固定され、リヤシートベルトバックルの固定用ブラケットが前記リヤフロアの上面に固定されている車体後部構造であり、前記リヤフロアの後端部には、車両幅方向に延びる閉断面部を有するテールエンドメンバ構造体が設けられ、前記リヤフロアの後端部と前記テールエンドメンバ構造体を構成するテールエンドメンバの前壁部とが接合されており、前記テールエンドメンバの底面は、前記リヤフロアの底面よりも車両上側に位置し、前記リヤフロアの底面と前記テールエンドメンバの底面との間には段差が設けられている。
そのため、本発明の車体後部構造は、リヤフロアの後端部とテールエンドメンバとの接合部に設けられた段差によって、テールエンドメンバの底面よりも車両下側に、車両衝突時において変形可能な変形代が設けられていることになる。したがって、本発明の車体後部構造においては、車両衝突時に衝撃荷重が車体後部に入力された場合に、リヤフロアの後端部を大きく変形させることが可能となり、リヤフロアの溶接打点に応力が集中するのを回避できるとともに、リヤフロアに亀裂が発生するのを防止することができる。
本発明の実施形態に係る車体後部構造が適用された車室内の後部を車両前方の斜め上方から見た斜視図である。 図1の車室内の後部において、リヤシート及びリヤフロアを取り除いた状態で示す斜視図である。 図2における車室内の後部を車両上方から見た平面図である。 図3において、リヤフロアを取付けた状態で示すA-A線断面図である。 図4におけるB部を拡大して示す断面図である。 図4におけるC部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1~図6は本発明の実施形態に係る車体後部構造を示すものである。なお、図において、矢印Fr方向は車両前方を示し、矢印U方向は車両上方を示している。また、矢印X方向は車両幅方向を示し、矢印Y方向は車両前後方向を示している。
図1~図4に示すように、本発明の実施形態に係る車体後部構造においては、車室内に設けられるベンチ型のリヤシート1がリヤフロア2に直接固定されており、当該リヤシート1のシートクッション10の車両幅方向中央部の後方側には、リヤシートベルト11を着脱するための器具である左右一対のリヤシートベルトバックル(リヤシートベルトアンカともいう)12が車両前方へ向かって斜めに立ち上がった状態で設けられている。これらリヤシートベルトバックル12は、固定用ブラケット(ベルトアンカブラケット)13を介してリヤフロア2に取付けられており、固定用ブラケット13は、前後左右の複数箇所をボルト14などで締付けることによって、リヤフロア2の上面に固定されている。
そのため、固定用ブラケット13は、車両上方視で、前部13a側が後部13b側よりも幅広い外形を有する略台形形状の板状体を用いて形成されている。そして、固定用ブラケット13の車両幅方向中央部には、車両上方へ突出する断面略U字形状の突条部13cが車両前後方向に沿って設けられており、リヤシートベルトバックル12の基端部12aは、突条部13cの左右両側の縦壁面にボルト15などで締付け固定されている。なお、リヤシート1は、分割型のシートであっても良い。
また、本実施形態の車体後部構造において、リヤフロア2の後端部21には、図2~図4及び図6に示すように、車両幅方向に延びる閉断面部Sを有するテールエンドメンバ構造体Tが設けられており、該テールエンドメンバ構造体Tは、車体後部のバックドア4によって開閉されるバックドアドア開口部41の下側の車両幅方向中間部分に配置されている。テールエンドメンバ構造体Tは、隣り合う重なり部分が接合されるインナメンバ、インナメンバリンフォースメント、アッパメンバ、アウタメンバを有するテールエンドメンバ3によって構成されており、リヤフロア2の後端部21とテールエンドメンバ3の前壁部31の下側とは、互いに重ね合わされた状態で接合されている。
しかも、本実施形態のテールエンドメンバ3の底面32は、リヤフロア2の底面22よりも車両上側に位置しており、リヤフロア2の底面22とテールエンドメンバ3の底面32との間には、車両上下方向の段差Hが設けられている。この段差Hは、図6に示すように、テールエンドメンバ3の底面32が車両上方へ向かって突出する凸形状部によって構成されている(もしくは、テールエンドメンバ3の底面32の前部が車両後方へ向かうに従って高い位置となる後上がりの傾斜面によって構成されている)。テールエンドメンバ3の底面32を車両上方へ向かう凸形状部(もしくは、後上がりの傾斜面)とすることによって、テールエンドメンバ3の断面積を小さくし、車体後部のロール剛性やテールエンドメンバ3の単品でのねじれ剛性を十分に確保しながら、車両前方への荷重によるテールエンドメンバ3の断面変形が容易に行われ、リヤフロア2の後端部21の変形が妨げられないように構成されている。
なお、テールエンドメンバ3の後壁部35は、上部側よりも下部側が車両後方に位置するような段差状に形成されており、車両前方への荷重によるテールエンドメンバ3の断面変形がより一層容易に行われるようになっている。
さらに、本実施形態の車体後部構造において、リヤフロア2の後端部21には、図6に示すように、リヤフロア2の底面22の後端側から車両上方へ向かって連続的に延びるフロア側フランジ部23が設けられており、これらリヤフロア2の底面22及びフロア側フランジ部23によって角部Dが形成されている。一方、テールエンドメンバ3の底面32の前端側には、車両下方へ向かって延びるメンバ側第1フランジ部33が設けられているとともに、該メンバ側第1フランジ部33の下端から車両前方へ向かって連続的に延びるメンバ側第2フランジ部34が設けられている。
そして、本実施形態の車体後部構造では、リヤフロア2の底面22及びフロア側フランジ部23によって形成される角部Dを挟んで、フロア側フランジ部23とメンバ側第1フランジ部33とが接合されているとともに、リヤフロア2の底面22とメンバ側第2フランジ部34とが接合されている。これによって、リヤフロア2とテールエンドメンバ3との接合部が直交する2面に設けられることになり、リヤフロア2とテールエンドメンバ3との接合強度が向上するように構成している。また、角部Dを挟んで接合部を設けることによって、板厚の厚い構造が車両幅方向の広い範囲に配置されることになり、車体後部の剛性向上も見込めるように構成している。
一方、本実施形態の車体後部構造において、固定用ブラケット13の車両後方に位置するリヤフロア2の後端部21には、図4に示すように、車両下方へ向かって突出する凹形状部24が設けられている。この凹形状部24は、車載ジャッキ5を収容するジャッキ収容部として構成されており、当該凹形状部24の後端部24aは、テールエンドメンバ3の前壁部31に接合されている。しかも、凹形状部24の前部は、車両前方へ向かうに従って高い位置となる前上がりの傾斜面24bによって構成されており、該傾斜面24bの前端部には、フロアリンフォースメント6の後端部6aが固定されている。また、固定用ブラケット13とフロアリンフォースメント6とは、リヤフロア2を挟んで上下に配置され、固定用ブラケット13及びフロアリンフォースメント6は、リヤフロア2にそれぞれ固定されている。
さらに、フロアリンフォースメント6は、固定用ブラケット13とほぼ対応する形状に形成され、固定用ブラケット13よりも車両前後方向の長さが大きい寸法を有しており、フロアリンフォースメント6の後端部6aは、固定用ブラケット13の後部13bよりも車両後方に位置している。
すなわち、本実施形態の車体後部構造においては、リヤフロア2とテールエンドメンバ3とが接合する接合部の直前箇所のリヤフロア2に凹形状部24が設けられていることになり、車両衝突時において、リヤフロア2も変形代として活用することが可能な構造になっている。しかも、リヤシートベルト11への入力荷重がリヤフロア2の凹形状部24へ確実に伝達されることになり、リヤフロア2に十分な変形を発生させるような構造になっている。
なお、固定用ブラケット13の車両前方に位置するリヤフロア2の下面には、図2及び図3に示すように、車両幅方向に延びる断面略ハット型形状のリヤフロアクロスメンバ25が接合されており、該リヤフロアクロスメンバ25によってリヤフロア2の剛性が高められている。そして、フロアリンフォースメント6の前端部6bは、リヤフロアクロスメンバ25に接合されている。
また、本実施形態のテールエンドメンバ3の前壁部31の下側には、図2~図4及び図6に示すように、車両後方へ向かって凸状に突出するビード形状部36が設けられている。このビード形状部36は、テールエンドメンバ3の車両幅方向中央部の位置で、かつフロア側フランジ部23とメンバ側第1フランジ部33との接合点よりも車両上側の位置に配置されている。しかも、ビード形状部36は、長手方向が車両幅方向となるように形成されており、ビード形状部36の長さLは、固定用ブラケット13の幅W1と同じ、もしくはフロアリンフォースメント6の幅W2よりも大きく設定されている。このようなビード形状部36を設けることにより、車両衝突時にテールエンドメンバ3の前壁部31が変形しやすくなることから、リヤフロア2の変形を促進することができる構造にしている。
さらに、本実施形態の車体後部構造においては、図1、図2及び図4~図6に示すように、車両前後方向に沿って延びるシャシーフレーム(サイドフレームともいう)7がリヤフロア2の左右両側部にそれぞれ配置されており、これらシャシーフレーム7の間には、車両幅方向に沿って延びるパイプ状の第1フレームクロスメンバ8及び第2フレームクロスメンバ9がそれぞれ架設されている。第1フレームクロスメンバ7は、リヤフロア2の凹形状部24の車両前方位置に設けられている。また、第2フレームクロスメンバ9は、テールエンドメンバ3の車両下方位置であり、シャシーフレーム7の後端部において、リヤフロア2の凹形状部24の底面の角部D付近に設けられており、当該第2フレームクロスメンバ9の上端は、凹形状部24におけるリヤフロア2の底面22よりも車両上方に位置する高さに配置されている。
その結果、本実施形態の車体後部構造においては、リヤフロア2の凹形状部24と第2フレームクロスメンバ9とがオーバーラップする位置にテールエンドメンバ3が配置されることになるため、バックドアドア開口部41を狭くすることなく、第2フレームクロスメンバ9を配置することが可能となり、シャシーフレーム7の剛性を向上させることができるようになっている。
このように、本発明の実施形態に係る車体後部構造は、リヤフロア2にリヤシート1が固定され、リヤシートベルトバックル12の固定用ブラケット13がリヤフロア2の上面に固定されている。そして、リヤフロア2の後端部21には、車両幅方向に延びる閉断面部Sを有するテールエンドメンバ構造体Tが設けられており、リヤフロア2の後端部21とテールエンドメンバ構造体Tを構成するテールエンドメンバ3の前壁部31とは接合されている。また、テールエンドメンバ3の底面32は、リヤフロア2の底面22よりも車両上側に位置し、リヤフロア2の底面22とテールエンドメンバ3の底面32との間には段差Hが設けられている。
すなわち、本実施形態の車体後部構造においては、リヤフロア2の後端部21とテールエンドメンバ3との接合部に段差Hが設けられることになるので、テールエンドメンバ3の底面32よりも車両下側に変形可能な変形代を有することになる。したがって、本発明の車体後部構造によれば、車両衝突時に衝撃荷重が車体後部に入力された場合に、リヤフロア2の後端部21を積極的にかつ大きく変形させることが可能となるので、リヤシートベルトバックル12の固定用ブラケット13の周囲を補強部材で幾重にも補強することなく、リヤフロア2の溶接打点に応力が集中するのを回避できるとともに、リヤフロア2に亀裂が発生するのを防止することができる。
また、本実施形態の車体後部構造において、段差Hは、テールエンドメンバ3の底面32が車両上方へ向かって突出する凸形状部(もしくはテールエンドメンバ3の底面32の前部が車両後方へ向かうに従って高い位置となる後上がりの傾斜面)によって構成されているので、テールエンドメンバ3の断面積を小さくし、車体後部のロール剛性やテールエンドメンバ3の単品でのねじれ剛性を十分に確保しながら、車両衝突時においてリヤフロア2の後端部21の変形が妨げられ、車両前方への衝撃荷重によるテールエンドメンバ3を容易に断面変形させることができる。しかも、本実施形態の車体後部構造においては、テールエンドメンバ3の変形によりリヤフロア2の後端部21の十分な変形が見込め、段差Hの高さが小さくて済むので、車体後部の剛性低下を回避することができる。
さらに、本実施形態の車体後部構造において、リヤフロア2の後端部21には、リヤフロア2の底面22から車両上方へ向かって延びるフロア側フランジ部23が設けられている。一方、テールエンドメンバ3の底面32の前端には、車両下方へ向かって延びるメンバ側第1フランジ部33が設けられているとともに、該メンバ側第1フランジ部33の下端から車両前方へ向かって延びるメンバ側第2フランジ部34が設けられている。そして、リヤフロア2の底面22及びフロア側フランジ部23によって形成される角部Dを挟んで、フロア側フランジ部23とメンバ側第1フランジ部33とが接合されているとともに、リヤフロア2の底面22とメンバ側第2フランジ部34とが接合されている。
したがって、本実施形態の車体後部構造においては、リヤフロア2とテールエンドメンバ3との接合部が直交する2面に設けられることになるので、リヤフロア2とテールエンドメンバ3との接合強度を向上させることができ、リヤフロア2及びテールエンドメンバ3の変形時に当該接合部での破断を防止することができる。また、角部Dを挟んで接合部を設けることによって、板厚の厚い構造が車両幅方向の広い範囲に配置されることになるので、車体後部の剛性向上も実現することができる。
そして、本実施形態の車体後部構造において、固定用ブラケット13の車両後方に位置するリヤフロア2の後端部21には、車両下方へ向かって突出する凹形状部24が設けられており、該凹形状部24の後端部24aは、テールエンドメンバ3に接合されている。しかも、凹形状部24の前部は、車両前方へ向かうに従って高い位置となる前上がりの傾斜面24bによって構成されており、該傾斜面24bの前端部には、フロアリンフォースメント6の後端部6aが固定されている。また、固定用ブラケット13とフロアリンフォースメント6とは、リヤフロア2を挟んで上下に配置され、固定用ブラケット13及びフロアリンフォースメント6は、リヤフロア2にそれぞれ固定されている。
したがって、本実施形態の車体後部構造においては、リヤフロア2とテールエンドメンバ3とが接合する接合部の直前箇所のリヤフロア2に凹形状部24が設けられていることになるので、車両衝突時において、リヤフロア2も変形代として活用することができる。しかも、リヤシートベルト11への入力荷重をリヤフロア2の凹形状部24へ確実に伝達することが可能になるため、リヤフロア2に十分な変形を発生させることができ、リヤフロア2の溶接打点への応力集中やリヤフロア2の亀裂発生をより効果的に防止できる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、固定用ブラケット13は、既述の実施形態の形状に限られず、リヤシートベルトバックル12の基端部12aを確実に固定することができれば、他の形状を有するブラケットであっても良い。
1 リヤシート
2 リヤフロア
3 テールエンドメンバ
6 フロアリンフォースメント
6a 後端部
7 シャシーフレーム
8,9 フレームクロスメンバ
11 リヤシートベルト
12 リヤシートベルトバックル
12a 基端部
13 固定用ブラケット
13a 前部
13b 後部
13c 突条部
14,15 ボルト
21 リヤフロアの後端部
22 リヤフロアの底面
23 フロア側フランジ部
24 凹形状部
24a 後端部
24b 傾斜面
31 テールエンドメンバの前壁部
32 テールエンドメンバの底面
33 メンバ側第1フランジ部
34 メンバ側第2フランジ部
36 ビード形状部
D 角部
H 段差
S 閉断面部
T テールエンドメンバ構造体

Claims (5)

  1. リヤフロアにリヤシートが固定され、リヤシートベルトバックルの固定用ブラケットが前記リヤフロアの上面に固定されている車体後部構造において、
    前記リヤフロアの後端部には、車両幅方向に延びる閉断面部を有するテールエンドメンバ構造体が設けられ、前記リヤフロアの後端部と前記テールエンドメンバ構造体を構成するテールエンドメンバの前壁部とが接合されており、
    前記テールエンドメンバの底面は、前記リヤフロアの底面よりも車両上側に位置し、前記リヤフロアの底面と前記テールエンドメンバの底面との間には段差が設けられ、
    前記段差は、前記テールエンドメンバの底面が車両上方へ向かって突出する凸形状部によって構成されていることを特徴とする車体後部構造。
  2. リヤフロアにリヤシートが固定され、リヤシートベルトバックルの固定用ブラケットが前記リヤフロアの上面に固定されている車体後部構造において、
    前記リヤフロアの後端部には、車両幅方向に延びる閉断面部を有するテールエンドメンバ構造体が設けられ、前記リヤフロアの後端部と前記テールエンドメンバ構造体を構成するテールエンドメンバの前壁部とが接合されており、
    前記テールエンドメンバの底面は、前記リヤフロアの底面よりも車両上側に位置し、前記リヤフロアの底面と前記テールエンドメンバの底面との間には段差が設けられ、
    前記リヤフロアの後端部には、前記リヤフロアの底面から車両上方へ向かって延びるフロア側フランジ部が設けられ、前記テールエンドメンバの底面前端には、車両下方へ向かって延びるメンバ側第1フランジ部が設けられているとともに、該メンバ側第1フランジ部の下端から車両前方へ向かって延びるメンバ側第2フランジ部が設けられており、
    前記リヤフロアの底面及び前記フロア側フランジ部によって形成される角部を挟んで、前記フロア側フランジ部と前記メンバ側第1フランジ部とが接合されているとともに、前記リヤフロアの底面と前記メンバ側第2フランジ部とが接合されていることを特徴とする車体後部構造。
  3. 前記段差は、前記テールエンドメンバの底面の前部が車両後方へ向かうに従って高い位置となる後上がりの傾斜面によって構成されていることを特徴とする請求項に記載の車体後部構造。
  4. 前記リヤフロアの後端部には、前記リヤフロアの底面から車両上方へ向かって延びるフロア側フランジ部が設けられ、前記テールエンドメンバの底面前端には、車両下方へ向かって延びるメンバ側第1フランジ部が設けられているとともに、該メンバ側第1フランジ部の下端から車両前方へ向かって延びるメンバ側第2フランジ部が設けられており、
    前記リヤフロアの底面及び前記フロア側フランジ部によって形成される角部を挟んで、前記フロア側フランジ部と前記メンバ側第1フランジ部とが接合されているとともに、前記リヤフロアの底面と前記メンバ側第2フランジ部とが接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  5. 前記固定用ブラケットの車両後方に位置する前記リヤフロアの後端部には、車両下方へ向かって突出する凹形状部が設けられ、該凹形状部の後端部は、前記テールエンドメンバに接合され、前記凹形状部の前部は、車両前方へ向かうに従って高い位置となる前上がりの傾斜面によって構成され、該傾斜面の前端部には、フロアリンフォースメントの後端部が固定されており、
    前記固定用ブラケットと前記フロアリンフォースメントとは、前記リヤフロアを挟んで上下に配置され、前記固定用ブラケット及び前記フロアリンフォースメントは、前記リヤフロアにそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体後部構造。
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