JP7099407B2 - 双方向絶縁型dc-dcコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、双方向絶縁型DC-DCコンバータに係るものであって、例えば双方向絶縁型DC-DCコンバータの小型化や損失抑制に貢献可能な技術に関するものである。
種々の分野で適用(例えばバッテリシミュレータ等の産業用機器に適用)されている電力変換装置の一例として、双方向絶縁型DC-DCコンバータ(以下、単に双方向コンバータと適宜称する)がある(例えば非特許文献1)。
双方向コンバータにおいては、双方向に電圧変換可能な一対のコンバータ(後述の図6では第1,第2コンバータ20a,20b)がトランス等によって結合されており、各コンバータのスイッチング素子にそれぞれゲート信号を出力して適宜スイッチング制御することにより、各コンバータ間で所望の電力伝送(双方向の電力伝送)が可能となる。
電力伝送における出力電力(以下、単に伝送電力と適宜称する)の大きさは、例えば下記理論式(1)のように定義することができる。なお、式(1)において、Pは伝送電力、ωは各スイッチング素子のスイッチング周波数、Ea,Ebは双方向コンバータの一次側直流電圧,二次側直流電圧、Lはトランスの漏れインダクタンスと当該トランスと直列接続するリアクトルのインダクタンス値の和、δは各コンバータの交流電圧の位相差、πは円周率とする。また、トランスの鉄損等による損失の影響は考慮しないものとする。
P=(Eab/(ωL))(δ-(δ2/π)) ……(1)
伝送電力の制御の一例としては、式(1)において、スイッチング周波数ωを一定にし、伝送電力の指令値に対応するように位相差δを変化させて適宜制御する構成が挙げられる。式(1)によると、位相差δが90°の場合に、伝送電力Pが最大となることが読み取れる。
双方向コンバータにおいては、例えば図6に示すように、一対のコンバータ20a,20bとトランスT(一次側,二次側)との間にそれぞれリアクトルLa,Lbを挿入接続すると、当該トランスに流れる負荷電流を制御できるものとされている(なお、後述の図1に示すものと同様のものには同一符号を付する等により、その詳細な説明を適宜省略する)。
井上重徳,赤木泰文,「双方向絶縁型DC/DCコンバータの動作電圧と損失解析」,電学論D,127巻2号,2007年,pp189-197.
前述のように一対のコンバータとトランスとの間にそれぞれ挿入接続された各リアクトルは、トランスにおける起磁力の生成には寄与しない構成(トランスの電気的特性上は必須ではない構成)であるものの、トランスと直列接続された状態となるため、負荷電流とトランス鉄心の励磁電流との両方がそれぞれ流れる。各リアクトルにトランス鉄心の励磁電流が流れると、磁束が発生し鉄損等の損失が起こり得る。
このため、各リアクトルに適用する鉄心においては、負荷電流とトランス鉄心の励磁電流の両方を考慮し、損失を抑制できるように適宜選定することが好ましいが、例えば単に鉄心の断面積を大きくした場合には、双方向コンバータの大型化を招くおそれがある。
本発明は、かかる技術的課題を鑑みてなされたものであって、双方向コンバータの小型化や損失抑制に貢献可能な技術を提供することにある。
この発明の一態様は、第1直流電源とトランスの一次側巻線とに接続された第1コンバータと、第2直流電源とトランスの二次側巻線とに接続された第2コンバータと、第1コンバータと一次側巻線との間に挿入接続された第1リアクトルと、第2コンバータと二次側巻線との間に挿入接続された第2リアクトルと、を備えたものである。
この態様の第1コンバータは、第1,第2スイッチング素子が直列接続された第1のスイッチングアームと、第3,第4スイッチング素子が直列接続された第2のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有し、第2コンバータは、第5,第6スイッチング素子が直列接続された第3のスイッチングアームと、第7,第8スイッチング素子が直列接続された第4のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有する。
そして、第1,第2リアクトルは、当該第1,第2リアクトルに対するトランス鉄心の励磁電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、共通の鉄心に巻き付けられて差動接続していることを特徴とする。
他の態様は、第1直流電源とトランスの一次側巻線とに接続された第1コンバータと、第2直流電源とトランスの二次側巻線とに接続された第2コンバータと、第1コンバータと一次側巻線との間に挿入接続された第1リアクトルと、第2コンバータと二次側巻線との間に挿入接続された第2リアクトルと、を備えた回路ユニットが複数個配列されたものである。
この態様の各回路ユニットの第1コンバータは、第1,第2スイッチング素子が直列接続された第1のスイッチングアームと、第3,第4スイッチング素子が直列接続された第2のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有し、各回路ユニットの第2コンバータは、第5,第6スイッチング素子が直列接続された第3のスイッチングアームと、第7,第8スイッチング素子が直列接続された第4のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有する。
そして、各回路ユニットの第1,第2リアクトルは、当該第1,第2リアクトルに対するトランス鉄心の励磁電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、共通の鉄心に巻き付けられて差動接続していることを特徴とする。
さらに他の態様は、第1直流電源とトランスの一次側巻線とに接続された第1コンバータと、第2直流電源とトランスの二次側巻線とに接続された第2コンバータと、第1コンバータと一次側巻線との間に挿入接続された第1リアクトルと、第2コンバータと二次側巻線との間に挿入接続された第2リアクトルと、を備えた回路ユニットが2つ配列されているものである。
この他の態様の各回路ユニットの第1コンバータは、第1,第2スイッチング素子が直列接続された第1のスイッチングアームと、第3,第4スイッチング素子が直列接続された第2のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有し、各回路ユニットの第2コンバータは、第5,第6スイッチング素子が直列接続された第3のスイッチングアームと、第7,第8スイッチング素子が直列接続された第4のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有する。
そして、それぞれ同一方向に延在した第1~第4鉄心脚が当該第1~第4の順に並んで配列されている鉄心を備え、各回路ユニットのうち一方の一次側,二次側巻線は、当該一方の一次側,二次側巻線に対する負荷電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、第1鉄心脚に巻き付けられて差動接続しており、当該一方の第1,第2リアクトルは、当該一方の第1,第2リアクトルに対するトランス鉄心の励磁電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、第2鉄心脚に巻き付けられて差動接続しており、各回路ユニットのうち他方の第1,第2リアクトルは、当該他方の第1,第2リアクトルに対するトランス鉄心の励磁電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、第3鉄心脚に巻き付けられて差動接続しており、当該他方の一次側,二次側巻線は、当該他方の一次側,二次側巻線に対する負荷電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、第4鉄心脚に巻き付けられて差動接続している、ことを特徴とする。
以上示したように本発明によれば、双方向コンバータの小型化や損失抑制に貢献することが可能となる。
本実施形態の一例である双方向コンバータ1Aを説明するための回路構成図。 第1,第2コンバータ20a,20bをスイッチング制御した場合の一例を示す交流電圧va,vb、電流i1の波形図。 従来構成(図示左側)および双方向コンバータ1(図示右側)のシミュレーション結果。 本実施形態の一例である双方向コンバータ1Bを説明するための回路構成図。 本実施形態の一例である双方向コンバータ1Cを説明するための回路構成図。 従来構成の双方向コンバータを説明するための回路構成図。
本発明の実施形態における双方向コンバータは、単に各コンバータとトランス(一次側,二次側)との間にリアクトルをそれぞれ挿入接続した構成(例えば図6の双方向コンバータ1Dのような構成;以下、単に従来構成と適宜称する)とは、全く異なるものである。
すなわち、トランスを介して結合された第1,第2コンバータにおいて、トランスの一次側巻線と第1コンバータとの間に挿入接続された第1リアクトルと、当該トランスの二次側巻線と第2コンバータとの間に挿入接続された第2リアクトルと、の両者を共通の鉄心(以下、単にリアクトル鉄心と適宜称する)に巻き付けた構成である。当該両者においては、当該両者に対するトランス鉄心の励磁電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で巻き付けられて、差動接続した構成(すなわち、第1,第2リアクトルが磁気結合する構成)とする。
このような構成によれば、たとえ第1,第2リアクトルにトランス鉄心の励磁電流が流れて磁束が発生し得る状態であっても、当該磁束はリアクトル鉄心において打ち消され易くなる。
これにより、従来構成と比較すると、第1,第2リアクトルに発生し得る磁束を抑制し易くなり、当該鉄心の小型化を図ることも可能となる。ゆえに、双方向コンバータの小型化や損失抑制に貢献することが可能となる。
本実施形態の双方向コンバータは、前述のように第1,第2リアクトルを共通の鉄心に対して巻き付けて差動接続した構成であれば、種々の分野(例えば双方向コンバータ,トランス,リアクトル,鉄心等の分野)の技術常識を適宜適用して設計することが可能であり、その一例として以下に示すものが挙げられる。
≪本実施形態の一例である双方向コンバータ1A≫
図1は、本実施形態の一例である双方向コンバータ1Aを説明するための回路構成図である。図1に示す双方向コンバータ1Aは、第1,第2コンバータ20a,20bがトランスTを介して結合されてなる回路ユニットUを備えている。この回路ユニットUは、トランスTを中心に左右対称になっている。
トランスTの一次側,二次側巻線Ta,Tbにおいては、当該トランスTの鉄心(以下、単にトランス鉄心と適宜称する)Toに対して巻き付けられ、当該一次側,二次側巻線Ta,Tbに対する負荷電流Ila,Ilbによる磁束φla,φlbが互いに打ち消し合う方向に、差動接続している。回路ユニットUの一次側,二次側には、第1,第2直流電源21a,21bがそれぞれ接続されている。
第1コンバータ20aは、直列接続されたスイッチング素子S1,S2から成る第1のスイッチングアームと、直列接続されたスイッチング素子S3,S4から成る第2のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路で構成されている。この第1コンバータ20aの交流端子間には、トランスTの一次側巻線Taが接続されている。
第2コンバータ20bは、直列接続されたスイッチング素子S5,S6から成る第3のスイッチングアームと、直列接続されたスイッチング素子S7,S8から成る第4のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路で構成されている。この第2コンバータ20bの交流端子間には、トランスTの二次側巻線Tbが接続されている。
以上示した第1,第2コンバータ20a,20bは、例えば図外の制御部(以下、単に制御部と適宜書する)によって適宜スイッチング制御することが可能である。
具体的には、制御部において、第1,第2コンバータ20a,20bにおける伝送電力指令値や稼動状態を適宜入力し、当該伝送電力指令値に対応するように、スイッチング素子S1~S8のゲート信号を生成する。そして、生成したゲート信号を当該スイッチング素子S1~S8に出力して、適宜スイッチング制御(オン/オフ制御)することが挙げられる。
ゲート信号においては、例えば第1,第2コンバータ20a,20bにおいて図2に示すような波形の交流電圧va,vbや電流il(図1では負荷電流Ila,Ilbに相当)が得られるように、生成することが挙げられる。図2の場合、交流電圧vaは、スイッチング素子S1,S4がオン状態で正となり、スイッチング素子S2,S3がオン状態で負となっている。また、交流電圧vbにおいては、スイッチング素子S6,S7がオン状態で正となり、スイッチング素子S5,S8がオン状態で負となっている。
図1においては、第1コンバータ20aとトランスTの一次側巻線Taとの間に、第1リアクトルLaが挿入接続され、第2コンバータ20bとトランスTの二次側巻線Tbとの間に、第2リアクトルLbが挿入接続されている。これら第1,第2リアクトルLa,Lbは、共通の環状リアクトル鉄心T1Aに対して巻き付けられており、当該第1,第2リアクトルLa,Lbに対するトランス鉄心の励磁電流Iea,Iebによる磁束φea,φebが互いに打ち消し合う方向で、差動接続している。
なお、図1のリアクトル鉄心T1Aにおいては、負荷電流Ila,Ilbによる磁束φla,φlbのみが励磁する描写となっている。
以上示した双方向コンバータ1Aにおいては、目的に応じた態様に適宜変更することが可能である。例えば、図1に示すように、スイッチング素子S1~S8には、フリーホイールダイオードD1~D8をそれぞれ逆並列に接続したり、スイッチング損失低減とサージ電圧抑制等を目的としてコンデンサCs1~Cs8をそれぞれ並列に接続することが挙げられる。また、コンデンサCs1~Cs8の替わりに、他の一般的なスナバ回路を適宜適用することも挙げられる。
また、スイッチング素子S1~S8においては、種々の形態を適用することが可能であり、その一例としてはIGBT等の半導体スイッチング素子を適用することが挙げられる。
また、第1,第2直流電源22,23においても、種々の形態を適用することが可能であり、その一例としては第1,第2コンバータ20a,20bに接続可能なDC-Linkキャパシタ等の直流電源を適用することが挙げられる。
制御部が検出する第1,第2コンバータ20a,20bの稼動状態においては、目的に応じて適宜検出することが挙げられる。例えば、当該制御部がゲート信号を生成(例えば式(1)に基づいて生成)する場合に必要なものとして、第1,第2直流電源22,23の直流電圧Ea,Eb、トランスTの漏れインダクタンスL、第1,第2コンバータ20a,20bの交流電圧va,vbの位相差δ等を検出することが挙げられる。また、第1,第2コンバータ20a,20bによる伝送電力を検出し、フィードバック制御できるようにすることが挙げられる。
ここで、双方向コンバータ1Aに所望の負荷電流(Ila,Ilb)を流した場合において、第1,第2リアクトルLa,Lbに対するトランス鉄心の励磁電流による磁束をシミュレーションしたところ、図3に示すような結果が得られた。なお、図3の図示左側は従来構成によるシミュレーション結果であり、図示右側が双方向コンバータ1Aのシミュレーション結果である。
図3に示す結果によると、双方向コンバータ1Aの磁束のピーク値は0.52mWbであり、従来構成による磁束のピーク値0.59mWbと比較して低減(図3では、0.07mWb低減(約12%低減))していることが読み取れる。このような結果が得られた理由の一つとしては、第1,第2リアクトルLa,Lbにおいて、トランス鉄心の励磁電流Iea,Iebによる磁束φea,φebが互いに打ち消し合う方向で差動接続していることが挙げられる。
磁束のピーク値は、鉄心の断面積に比例することから、双方向コンバータ1Aによれば、従来構成によるものと比較して鉄心の断面積を低減(図3では約12%低減)できることが読み取れる。
したがって、双方向コンバータ1Aのように、第1,第2リアクトルLa,Lbを共通のリアクトル鉄心T1Aに対して適宜巻き付けた構成によれば、小型化や損失抑制に貢献可能であることが判る。これにより、双方向コンバータ1Aの構成や電気的特性等を高効率化できる可能性がある
≪本実施形態の一例である双方向コンバータ1B≫
図4は、本実施形態の一例である双方向コンバータ1Bを説明するための回路構成図である。なお、図1に示すものと同様のものには、同一符号を付したり描写する等により、その詳細な説明を省略する。
図4に示す双方向コンバータ1Bは、n個(nは2以上の自然数。図4では2個)の回路ユニットU(図4ではU1,Un)を備えている。
各回路ユニットUのトランスT(図4中ではT1,Tn)の一次側,二次側巻線Ta(図4中ではTa1,Tan),Tb(図4中ではTb1,Tbn)においては、各々のトランス鉄心To(図4中ではTo1,Ton)に対して巻き付けられ、当該一次側,二次側巻線Ta,Tbに対する負荷電流Ila(図4中ではIla1,Ilan),Ilb(図4中ではIlb1,Ilbn)による磁束φla(図4中ではφla1,φlan),φlb(図4中ではφlb1,φlbn)が互いに打ち消し合う方向に、それぞれ差動接続している。
各回路ユニットUの第1,第2リアクトルLa(図4中ではLa1,Lan),Lb(図4中ではLb1,Lbn)は、共通の環状リアクトル鉄心T1Bに対して巻き付けられており、当該第1,第2リアクトルLa,Lbに対するトランス鉄心の励磁電流Iea(図4中ではIea1,Iean),Ieb(図4中ではIeb1,Iebn)による磁束φea(図4中ではφea1,φean),φeb(図4中ではφeb1,φebn)が互いに打ち消し合う方向で、それぞれ差動接続している。
具体的に図4の場合、回路ユニットU1の第1,第2リアクトルLa1,Lb1は、トランス鉄心の励磁電流Iea1,Ieb1による磁束φea1,φeb1が互いに打ち消し合う方向で、リアクトル鉄心T1Bの隣接する位置に巻き付けられて、差動接続している。また、回路ユニットUnの第1,第2リアクトルLan,Lbnは、トランス鉄心の励磁電流Iean,Iebnによる磁束φean,φebnが互いに打ち消し合う方向で、リアクトル鉄心T1Bの隣接する位置に巻き付けられて、差動接続している。
なお、図4のリアクトル鉄心T1Bにおいては、負荷電流Ila,Ilbによる磁束φla(図4中ではφla1,φlan),φlb(図4中ではφlb1,φlbn)のみが励磁する描写となっている。
したがって、双方向コンバータ1Bのように複数個の回路ユニットUを配列した構成の場合、双方向コンバータ1Aと同様の作用効果を奏する他に、以下に示すことが言える。
すなわち、複数個の回路ユニットUが配列された構成において、各回路ユニットUの第1,第2リアクトルLa,Lbを共通のリアクトル鉄心T1Bに適宜巻き付けることができるため(一体化構成することができるため)、より小型化や損失抑制に貢献できる可能性がある。
また、各回路ユニットU等の接続構成が簡略化(例えば接続に必要な端子数が低減等)し、双方向コンバータ1Bのコストや工数の低減にも貢献できる可能性がある。
≪本実施形態の一例である双方向コンバータ1C≫
図5は、本実施形態の一例である双方向コンバータ1Cを説明するための回路構成図である。なお、図1に示すものと同様のものには、同一符号を付したり描写する等により、その詳細な説明を省略する。
図5に示す双方向コンバータ1Cは、2個の回路ユニットU1,U2を備えている。この各回路ユニットU1,U2のトランスT1,T2それぞれの一次側,二次側巻線Ta(図4中ではTa1,Ta2),Tb(図4中ではTb1,Tb2)と、当該各回路ユニットU1,U2それぞれの第1,第2リアクトルLa(図5中ではLa1,La2),Lb(図5中ではLb1,Lb2)とは、共通の環状鉄心(以下、単に兼用鉄心と適宜称する)T1Cに対して巻き付けられている。
この兼用鉄心T1Cは、それぞれ同一方向に延在した第1~第4鉄心脚t1~t4が、当該第1~第4の順に所定間隔を隔てて並んで配列された構成となっている。第1~第4鉄心脚t1~t4は、当該第1~第4鉄心脚t1~t4に一端側,他端側に設けられた一端側ヨークt5,他端側ヨークt6によって連結されている。
図5の兼用鉄心T1Cにおいて、第1鉄心脚t1には、回路ユニットU1のトランスT1の一次側,二次側巻線Ta1,Tb1に対する負荷電流Ila1,Ilb1による磁束φla1,φlb1が互いに打ち消し合う方向で、当該一次側,二次側巻線Ta1,Tb1が巻き付けられて、差動接続している。
なお、図5の第1鉄心脚t1においては、後述のトランス鉄心の励磁電流Iea1,Ieb1による磁束φea1,φeb1のみが励磁する描写となっている。
第2鉄心脚t2には、回路ユニットU1の第1,第2リアクトルLa1,Lb1に対するトランス鉄心の励磁電流Iea1,Ieb1による磁束φea1,φeb1が互いに打ち消し合う方向で、当該第1,第2リアクトルLa1,Lb1が巻き付けられて、差動接続している。
なお、図5の第2鉄心脚t2においては、負荷電流Ila1,Ilb1による磁束φla1,φlb1のみが励磁する描写となっている。
第3鉄心脚t3には、回路ユニットU2の第1,第2リアクトルLa2,Lb2に対するトランス鉄心の励磁電流Iea2,Ieb2による磁束φea2,φeb2が互いに打ち消し合う方向で、当該第1,第2リアクトルLa2,Lb2が巻き付けられて、差動接続している。
なお、図5の第3鉄心脚t3においては、後述の負荷電流Ila2,Ilb2による磁束φla2,φlb2のみが励磁する描写となっている。
第4鉄心脚t4には、回路ユニットU2のトランスT2の一次側,二次側巻線Ta2,Tb2に対する負荷電流Ila2,Ilb2による磁束φla2,φlb2が互いに打ち消し合う方向で、当該一次側,二次側巻線Ta2,Tb2が巻き付けられて、差動接続している。
なお、図5の第4鉄心脚t4においては、トランス鉄心の励磁電流Iea2,Ieb2による磁束φea2,φeb2のみが励磁する描写となっている。
以上のとおり、兼用鉄心T1Cにおいては、トランスT1,T2に係る鉄心と、第1,第2リアクトルLa,Lbの鉄心と、を兼ね備え一体化された構成となっている。
したがって、双方向コンバータ1Cのように2つの回路ユニットU1,U2を配列した構成の場合、双方向コンバータ1Aと同様の作用効果を奏する他に、以下に示すことが言える。
すなわち、各回路ユニットU1,U2のトランスT1,T2それぞれの一次側,二次側巻線Ta,Tbと、当該各回路ユニットU1,U2それぞれの第1,第2リアクトルLa,Lbとを、共通の兼用鉄心T1Cに適宜巻き付けることができるため(一体化構成することができるため)、より小型化や損失抑制に貢献できる可能性がある。
また、各回路ユニットU等の接続構成が簡略化(例えば接続に必要な端子数が低減等)し、双方向コンバータ1Cのコストや工数の低減にも貢献できる可能性がある。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変更等が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変更等が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
1A~1C…双方向コンバータ
U,U1,U2,Un…回路ユニット
20a,20b…第1,第2コンバータ
S1~S8…スイッチング素子
T,T1,Tn…トランス
1A,T1B…リアクトル鉄心
1C…兼用鉄心
La,La1,La2,Lan…第1リアクトル
Lb,Lb1,Lb2,Lbn…第2リアクトル
21a,21b…第1,第2直流電源
l…負荷電流
e…トランス鉄心の励磁電流
φl…負荷電流による磁束
φe…トランス鉄心の励磁電流による磁束

Claims (3)

  1. 第1直流電源とトランスの一次側巻線とに接続された第1コンバータと、
    第2直流電源とトランスの二次側巻線とに接続された第2コンバータと、
    第1コンバータと一次側巻線との間に挿入接続された第1リアクトルと、
    第2コンバータと二次側巻線との間に挿入接続された第2リアクトルと、
    を備え、
    第1コンバータは、
    第1,第2スイッチング素子が直列接続された第1のスイッチングアームと、
    第3,第4スイッチング素子が直列接続された第2のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有し、
    第2コンバータは、
    第5,第6スイッチング素子が直列接続された第3のスイッチングアームと、
    第7,第8スイッチング素子が直列接続された第4のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有し、
    第1,第2リアクトルは、当該第1,第2リアクトルに対するトランス鉄心の励磁電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、共通の鉄心に巻き付けられて差動接続していることを特徴とする双方向絶縁型DC-DCコンバータ。
  2. 第1直流電源とトランスの一次側巻線とに接続された第1コンバータと、
    第2直流電源とトランスの二次側巻線とに接続された第2コンバータと、
    第1コンバータと一次側巻線との間に挿入接続された第1リアクトルと、
    第2コンバータと二次側巻線との間に挿入接続された第2リアクトルと、
    を備えた回路ユニットが複数個配列されており、
    各回路ユニットの第1コンバータは、
    第1,第2スイッチング素子が直列接続された第1のスイッチングアームと、
    第3,第4スイッチング素子が直列接続された第2のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有し、
    各回路ユニットの第2コンバータは、
    第5,第6スイッチング素子が直列接続された第3のスイッチングアームと、
    第7,第8スイッチング素子が直列接続された第4のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有し、
    各回路ユニットの第1,第2リアクトルは、当該第1,第2リアクトルに対するトランス鉄心の励磁電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、共通の鉄心に巻き付けられて差動接続していることを特徴とする双方向絶縁型DC-DCコンバータ。
  3. 第1直流電源とトランスの一次側巻線とに接続された第1コンバータと、
    第2直流電源とトランスの二次側巻線とに接続された第2コンバータと、
    第1コンバータと一次側巻線との間に挿入接続された第1リアクトルと、
    第2コンバータと二次側巻線との間に挿入接続された第2リアクトルと、
    を備えた回路ユニットが2つ配列されており、
    各回路ユニットの第1コンバータは、
    第1,第2スイッチング素子が直列接続された第1のスイッチングアームと、
    第3,第4スイッチング素子が直列接続された第2のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有し、
    各回路ユニットの第2コンバータは、
    第5,第6スイッチング素子が直列接続された第3のスイッチングアームと、
    第7,第8スイッチング素子が直列接続された第4のスイッチングアームと、が並列接続された単相フルブリッジ回路を有し、
    それぞれ同一方向に延在した第1~第4鉄心脚が当該第1~第4の順に並んで配列されている鉄心を備え、
    各回路ユニットのうち一方の一次側,二次側巻線は、当該一方の一次側,二次側巻線に対する負荷電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、第1鉄心脚に巻き付けられて差動接続しており、
    当該一方の第1,第2リアクトルは、当該一方の第1,第2リアクトルに対するトランス鉄心の励磁電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、第2鉄心脚に巻き付けられて差動接続しており、
    各回路ユニットのうち他方の第1,第2リアクトルは、当該他方の第1,第2リアクトルに対するトランス鉄心の励磁電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、第3鉄心脚に巻き付けられて差動接続しており、
    当該他方の一次側,二次側巻線は、当該他方の一次側,二次側巻線に対する負荷電流による磁束が互いに打ち消し合う方向で、第4鉄心脚に巻き付けられて差動接続している、
    ことを特徴とする双方向絶縁型DC-DCコンバータ。
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