JP7097290B2 - 作業車 - Google Patents

作業車 Download PDF

Info

Publication number
JP7097290B2
JP7097290B2 JP2018245287A JP2018245287A JP7097290B2 JP 7097290 B2 JP7097290 B2 JP 7097290B2 JP 2018245287 A JP2018245287 A JP 2018245287A JP 2018245287 A JP2018245287 A JP 2018245287A JP 7097290 B2 JP7097290 B2 JP 7097290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fender
view
plan
lamp mounting
right direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018245287A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020104701A (ja
Inventor
覚 蓬莱
達 武岡
俊弥 辻
航 佐々木
愛 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2018245287A priority Critical patent/JP7097290B2/ja
Publication of JP2020104701A publication Critical patent/JP2020104701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7097290B2 publication Critical patent/JP7097290B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、左右の後輪を覆うように配置されたフェンダを具備する作業車の技術に関する。
従来、左右の後輪を覆うように配置されたフェンダを具備する作業車の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、左右のフェンダを半内側フェンダと半外側フェンダとの一体接合により構成したトラクタが記載されている。当該フェンダの内側面は、平面視において略前後方向に延びる直線状に形成されており、フェンダの内側面の後端部は、後輪の内側面よりも左右方向内側(車体の中心側)に位置している。
特許文献1に記載されたトラクタにおいては、フェンダによって後方の視界が遮られる可能性があり、後方の視認性について改善の余地がある。
特開2016-222069号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、後方の視認性を向上させることができる作業車を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、運転座席と、左右の後輪を覆うように配置されたフェンダと、を具備し、前記フェンダは、平面視において、当該フェンダの全体が、前記運転座席の中心から前後方向に対して左右方向に30°傾斜して斜め後方へ延びる仮想線よりも、左右方向外側に位置するように形成されており、前記フェンダの内側面は、平面視において、後方に向かうに従い左右方向外側に位置するように形成され、前記フェンダの外側面は、平面視において、後方に向かうに従い左右方向内側に位置するように形成され、前記フェンダは、当該フェンダの前後中途位置において、面を後方に向けて形成されたランプ取付面を具備し、平面視において、前記前後中途位置における当該フェンダの内側面の前後方向に対する傾斜角度が、前記前後中途位置における当該フェンダの外側面の前後方向に対する傾斜角度よりも大きくなるように形成されているものである。
請求項2においては、前記フェンダの内側面は、平面視において、後方に向かうに従い左右方向外側に位置するように、且つ、前後方向中途部において前記後輪の内側面と交差するように形成されているものである。
請求項3においては、前記フェンダの内側面は、平面視において円弧状に形成され、前記フェンダの外側面は、平面視において円弧状に形成され、前記フェンダは、平面視において、前記前後中途位置における当該フェンダの内側面の曲率が、前記前後中途位置における当該フェンダの外側面の曲率よりも大きくなるように形成されているものである。
請求項4においては、前記フェンダは、前記ランプ取付面の後方に、当該フェンダの上面が凹むように形成された凹部と、前記凹部の左右端部が上方に盛り上がるように形成された盛上り部と、を具備するものである。
請求項5においては、前記フェンダは、前記ランプ取付面よりも後方において、面を後方に向けて形成された後端面と、を具備し、前記後端面の左右方向内側端部は、前記ランプ取付面の左右方向内側端部よりも左右方向外側に位置し、前記フェンダの内側面は、前記後端面まで延設されているものである。
請求項6においては、運転座席と、左右の後輪を覆うように配置されたフェンダと、を具備し、前記フェンダは、平面視において、当該フェンダの全体が、前記運転座席の中心から前後方向に対して左右方向に30°傾斜して斜め後方へ延びる仮想線よりも、左右方向外側に位置するように形成されており、前記フェンダは、当該フェンダの前後中途位置において、面を後方に向けて形成されたランプ取付面と、前記ランプ取付面よりも後方において、面を後方に向けて形成された後端面と、を具備し、前記後端面の左右方向内側端部は、前記ランプ取付面の左右方向内側端部よりも左右方向外側に位置し、前記フェンダの内側面は、前記後端面まで延設されているものである。
請求項7においては、前記運転座席の後方に設けられたリヤガラスを具備し、当該フェンダの内側下端部は、前記リヤガラスの下端部よりも上方まで切り欠かれているものである。
請求項8においては、反射板と、前記フェンダの後端部から後下方向に延設し、後下方向端部で前記反射板を支持する反射板支持部と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、前記仮想線の左右方向内側にフェンダが配置されていないので、
後方の視認性を向上させることができる。また、フェンダの外側面の傾斜角度を比較的小さくすることにより、泥除けし易くすることができる。そして、フェンダの内側面の傾斜角度を比較的大きくすることにより、後方の視認性を向上させることができる。
請求項2においては、左右のフェンダの内側面同士の間の空間を比較的広くすることができるので、後方の視認性を向上させることができる。
請求項3においては、フェンダの外側面の曲率を比較的小さくすることにより、泥除けし易くすることができる。そして、フェンダの内側面の曲率を比較的大きくすることにより、後方の視認性を向上させることができる。
請求項4においては、ランプの視認性を確保しつつ、ランプを泥はねから保護すること
ができる。
請求項5においては、後方の視認性を向上させることができる。
請求項6においては、前記仮想線の左右方向内側にフェンダが配置されていないので、
後方の視認性を向上させることができる。また、後方の視認性を向上させることができる。
請求項7においては、リヤガラスを介した後方の視認性を向上させることができる。
請求項8においては、背面視において反射板がフェンダの後部と重複しないので、後方の自動車等の運転者が反射板を認識し易くすることができる。
本発明の一実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示した左側面図。 本発明の一実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示した平面図。 キャビンを示した平面図。 トラクタの後部を示した左後方斜視図。 左側のフェンダ等を示した背面図。 トラクタの後部を示した平面図。 左側のフェンダ等を示した平面図。 左側のフェンダ等を示した断面斜視図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1から図3を用いて本発明の一実施形態に係るトラクタ1の全体構成について説明する。
トラクタ1は、主として機体フレーム2、エンジン3、ボンネット4、マフラ5、トランスミッションケース6、前輪7、後輪8、フェンダ20、昇降装置10、キャビン11、ステアリングホイール12、座席13、アームレスト14、サイドコンソール15、コンビネーションランプ30、反射板ユニット40等を具備する。
機体フレーム2は、複数の板材を適宜組み合わせて形成される枠状の部材である。機体フレーム2は、平面視略矩形状に形成される。機体フレーム2は、その長手方向を前後方向に向けてトラクタ1の前部に配置される。機体フレーム2の後部にはエンジン3が固定される。エンジン3はボンネット4に覆われる。ボンネット4の右側方には、エンジン3の排気ガスを排出するマフラ5が配置される。エンジン3の後部には、トランスミッションケース6が固定される。
機体フレーム2の前部は、フロントアクスル機構(不図示)を介して左右一対の前輪7に支持される。トランスミッションケース6の後部は、リアアクスル機構(不図示)を介して左右一対の後輪8に支持される。左右一対の後輪8は、概ね上方からフェンダ20によって覆われる。フェンダ20には、コンビネーションランプ30及び反射板ユニット40が設けられる。コンビネーションランプ30は、テールランプ、ブレーキランプ及びウインカーランプ等が一体化して構成されている。
トランスミッションケース6の後部には、昇降装置10が設けられる。昇降装置10には、各種の作業装置(例えば、耕運機等)を装着することができる。昇降装置10は油圧シリンダ等のアクチュエータによって、装着された作業装置を昇降させることができる。当該昇降装置には、図示せぬPTO軸を介してエンジン3の動力を伝達することができる。
エンジン3の動力は、トランスミッションケース6に収容された変速装置(不図示)で変速された後、前記フロントアクスル機構を経て前輪7に伝達可能とされると共に、前記リアアクスル機構を経て後輪8に伝達可能とされる。エンジン3の動力によって前輪7及び後輪8が回転駆動され、トラクタ1は走行することができる。またエンジン3の動力によって、昇降装置10に装着された作業装置を駆動させることができる。
エンジン3の後方にはキャビン11が設けられる。キャビン11は、フロントガラス(不図示)、サイドガラス11a、上部リヤガラス11b、及び当該上部リヤガラス11bの下方に設けられた下部リヤガラス11c(図4参照)により囲まれるように形成されている。キャビン11の内部には、運転者が搭乗する居住空間が形成される。キャビン11の前部には、前輪7の切れ角を調節するためのステアリングホイール12、各種のペダル等が配置される。キャビン11の略中央には、運転者が着座するための座席13が配置される。座席13のすぐ右側方には、アームレスト14が配置される。また、キャビン11の右側部(アームレスト14よりも右外側)には、サイドコンソール15が配置される。アームレスト14及びサイドコンソール15には、各種の操作具が適宜配置されている。
次に、図1及び図4から図8を用いて、フェンダ20の構成について詳細に説明する。
フェンダ20は、泥除けのための部材である。図1及び図4に示すように、フェンダ20は、左右の後輪8を概ね上方から覆うように形成される。より詳細には、フェンダ20は、後輪8の外周面に対して間隔をおいて、後輪8の前端部から後端部近傍まで後輪8の外周面に沿って延びるように形成される。図6及び図7に示すように、フェンダ20の左右方向内側(トラクタ1の中心側)の部分は、前端部から前後中途部にかけて、キャビン11の形状に沿って切り欠かれるように形成される。フェンダ20は、左右一対形成される。左右一対のフェンダ20は、互いに左右対称に形成される。
フェンダ20は、主としてランプ取付面21、凹部22、盛上り部23、フェンダ外側面24、フェンダ内側面25及びフェンダ後端面26を具備する。
図4から図8に示すランプ取付面21は、コンビネーションランプ30が取り付けられる面である。ランプ取付面21は、フェンダ20の前後中途部に、面を後方に向けて形成される。左側のフェンダ20に着目して説明すると、図5等に示すように、ランプ取付面21は、フェンダ20の左端部(後述するフェンダ外側面24)近傍から右端部(後述するフェンダ内側面25)近傍にかけて形成される。ランプ取付面21は、その上端においてフェンダ20の上面とつながるように形成される。ランプ取付面21は、その下端において後述する凹部22とつながるように形成される。図6及び図7に示すように、ランプ取付面21は、キャビン11の後端部よりも後方に形成される。
図4、図5、図7及び図8に示す凹部22は、フェンダ20の上面が凹むように形成された部分(面)である。凹部22は、ランプ取付面21の後方に形成される。凹部22は、ランプ取付面21の下端からフェンダ20の後端部にかけて形成される。凹部22は、その前端部の左右方向の幅がランプ取付面21の左右方向の幅よりやや狭く、かつ、後方に向かうに従い左右方向の幅が狭くなるように形成される。凹部22は、後下がり状に形成される。
図4及び図5に示す盛上り部23は、凹部22の左右両側部に隣接する部分において上方に盛り上がるように形成された部分である。盛上り部23は、凹部22の左右端部に沿って形成される。左側のフェンダ20に着目して説明すると、図5等に示すように、左側(左右方向外側)の盛上り部23は、ランプ取付面21のコンビネーションランプ30よりも左側の部分から、後述するフェンダ外側面24の後端部近傍にかけて形成される。右側(左右方向内側)の盛上り部23は、ランプ取付面21のコンビネーションランプ30よりも右側の部分から、後述するフェンダ後端面26にかけて形成される。盛上り部23は、凹部22の底面から、ランプ取付面21の上下中途部まで突出するように形成される。
このように凹部22及び盛上り部23が形成されることにより、凹部22によってコンビネーションランプ30の視認性を確保しつつ、凹部22の左右両側の盛上り部23によってコンビネーションランプ30を左右からの泥はねから保護する(泥がコンビネーションランプ30に付着するのを防止する)ことができる。
図4から図7に示すフェンダ外側面24は、フェンダ20の左右方向外側の側面である。図6及び図7に示すように、フェンダ外側面24は、平面視において、前後略中央部において左右方向外側に膨らむ円弧状に形成される。つまり、フェンダ外側面24の前部は、平面視において、後方に向かうに従い左右方向外側に位置するように形成される。そして、フェンダ外側面24の後部は、平面視において、後方に向かうに従い左右方向内側に位置するように形成される。なお、本明細書において、「円弧状」とは、真円の円弧だけでなく、楕円や長円等の一部を含み、円弧に近似可能な曲線状の形状を含むものをいう。
図4から図7に示すフェンダ内側面25は、フェンダ20の左右方向内側の側面である。より詳細には、フェンダ内側面25は、フェンダ20の後部(キャビン11に沿って切り欠いた部分よりも後方の部分)の左右方向内側の側面である。フェンダ内側面25は、平面視において、後方に向かうに従い左右方向外側に位置するように形成される。フェンダ内側面25は、平面視において円弧状に形成される。フェンダ内側面25には、切欠き部25aが形成される。
図4及び図5に示す切欠き部25aは、フェンダ内側面25が切り欠かれるように形成された部分である。切欠き部25aは、フェンダ内側面25の下端部が上方に切り欠かれたように形成される。切欠き部25aは、側面視において、前後中途部に頂点(最も上方に位置する点)を有する略三角形状に形成される。切欠き部25aの前端部及び後端部は、下部リヤガラス11cの下端部よりも下方に位置する。そして、切欠き部25aの前後中途部の前記頂点は、下部リヤガラス11cの下端部よりも上方に位置する。すなわち、切欠き部25aは、その一部において、下部リヤガラス11cの下端部よりも上方まで切り欠かれるように形成される。
図4、図5及び図7に示すフェンダ後端面26は、フェンダ20の後端に設けられた平面である。フェンダ後端面26は、面を後方に向けて形成される。フェンダ後端面26は、フェンダ内側面25の後端部とフェンダ外側面24の後端部とをつなぐように形成される。換言すれば、フェンダ外側面24及びフェンダ内側面25が、フェンダ後端面26まで延設されている。フェンダ後端面26は、後輪8の後端部よりも前方に形成される。フェンダ後端面26の左右方向内側(トラクタ1の中心側)の端部は、ランプ取付面21の左右方向内側(トラクタ1の中心側)の端部よりも左右方向外側に位置するように(左右方向においてランプ取付面21と重複する位置に)形成されている。
このように、フェンダ20は、凹部22及び盛上り部23を含むフェンダ20の上面、ランプ取付面21、フェンダ外側面24、フェンダ内側面25及びフェンダ後端面26等により、下方が開口した中空状に形成される(図8参照)。フェンダ20のより詳細な構成及び配置については後述する。
次に、図4、図5及び図8を用いて、反射板ユニット40の構成について説明する。
反射板ユニット40は、反射板41及び反射板支持部42により構成されるものである。
図4、図5及び図8に示す反射板41は、後方の自動車等の運転者にトラクタ1の存在を気付かせるためのものである。反射板41は、光を反射可能に形成される。反射板41は、フェンダ後端面26よりも下方かつ後方に、反射面を後方に向けて配置される。
図4、図5及び図8に示す反射板支持部42は、フェンダ20に対して反射板41を支持するものである。図8に示すように、反射板支持部42は、板を屈曲させて形成される。反射板支持部42は、被固定部42a、中間部42b及び反射板固定部42cを具備する。
図8に示す被固定部42aは、フェンダ20に固定される部分である。被固定部42aは、板面を前後方向に向けた、正面視略矩形状に形成される。被固定部42aは、ボルト等によって、フェンダ20の後端部(フェンダ外側面24及びフェンダ後端面26の境界の近傍)において、フェンダ20の裏面側(中空側)に固定される。
図8に示す中間部42bは、被固定部42aと後述する反射板固定部42cをつなぐ部分である。中間部42bは、被固定部42aの下端部から後下方へ斜めに延びるように形成される。中間部42bは、フェンダ後端面26よりも下方かつ後方まで延びるように形成される。
図8に示す反射板固定部42cは、反射板41が固定される部分である。反射板固定部42cは、板面を前後方向に向けた、正面視略矩形状に形成される。反射板固定部42cは、中間部42bの後端部から下方に延びるように形成される。反射板固定部42cには、ボルトやナット等により反射板41が固定される。
このように形成された反射板支持部42によって、反射板41がフェンダ後端面26よりも下方かつ後方に配置されることにより、背面視において反射板41がフェンダ20の後部と重複しない。このため、トラクタ1の後方の自動車等の運転者が反射板41を認識し易くすることができ、ひいては、後方の自動車等の運転者にトラクタ1の存在を認識させ易くすることができる。
以下では、フェンダ20の構成及び配置について、より詳細に説明する。フェンダ20は、運転者の後方の視認性を考慮して、以下のように構成及び配置されている。
図6に示すように、平面視において、座席13の中心Cから斜め後方へ延び、前後方向に対する左右方向への傾斜角度αが30°である仮想線L1を想定する。なお、座席13は、前後に位置調整可能に形成されているが、中心Cは、座席13の固定部分の平面視における中心を示すものである。このとき、フェンダ20は、その全体が当該仮想線Lよりも、左右方向外側に位置するように形成されている。
このように、仮想線L1の左右方向内側にフェンダ20が配置されていないので、フェンダ20がトラクタ1の運転者の視界の妨げになり難い。具体的には、運転者が左右方向に顔を向けたとき、運転者の視野角(動視野角)を200°とした場合、フェンダ20によって妨げられることなく、視界を40°以上確保することができる。したがって、後方の視認性を向上させることができる。
また、フェンダ内側面25は、前述の如く、後方に向かうに従い左右方向外側に位置するように形成されている(図6及び図7参照)。これにより、後方に向かうに従い、左右のフェンダ内側面25同士の間の空間が広くなるので、後方の視認性を向上させることができる。
また、フェンダ内側面25の前端部は、平面視において、後輪8の左右方向内側面8aよりも左右方向内側に位置するように形成されているが、フェンダ内側面25の後端部は、平面視において、後輪8の左右方向内側面8aよりも左右方向外側に位置するように形成されている。このように、フェンダ内側面25は、平面視において、前後方向中途部において後輪8の左右方向内側面8aと交差するように形成されている。
このようにフェンダ20が形成されることにより、泥除けの効果を維持しつつ、左右のフェンダ内側面25の後端部間の空間を比較的広くすることができるので、後方の視認性を向上させることができる。
また、図7に示すように、ランプ取付面21が形成される前後方向の位置を前後位置Xとするとき、フェンダ内側面25は、前後位置Xにおける当該フェンダ内側面25の傾斜角度が、前後位置Xにおけるフェンダ外側面24の傾斜角度よりも大きくなるように形成されている。より詳細には、平面視において、フェンダ内側面25の前後位置Xにおける部分の接線を接線L2、フェンダ外側面24の前後位置Xにおける部分の接線を接線L3とした場合、フェンダ内側面25の接線L2の前後方向に対する傾斜角度βは、フェンダ外側面24の接線L3の前後方向に対する傾斜角度γよりも大きくなるように形成されている。
また、前述の如く、フェンダ外側面24及びフェンダ内側面25は、平面視において円弧状に形成されており、平面視において、前後位置Xにおけるフェンダ内側面25の曲率は、前後位置Xにおけるフェンダ外側面24の曲率よりも大きくなるように形成されている。
このように、フェンダ内側面25の傾斜を比較的急とすることにより、後方の視認性を向上させることができる。一方で、フェンダ外側面24の傾斜を比較的緩やかとすることにより、泥除けし易くすることができる。
また、前述の如く、切欠き部25aは、下部リヤガラス11cの下端部よりも上方まで切り欠かれるように形成される(図4及び図5参照)。これにより、運転者は、下部リヤガラス11c及び切欠き部25aを介して後方を視認し易くなる。
以上の如く、本実施形態に係るトラクタ1は、座席13(運転座席)と、左右の後輪8を覆うように配置されたフェンダ20と、を具備し、前記フェンダ20は、平面視において、当該フェンダ20の全体が、前記座席13の中心から前後方向に対して左右方向に30°傾斜して斜め後方へ延びる仮想線Lよりも、左右方向外側に位置するように形成されているものである。
このように構成することにより、前記仮想線Lの左右方向内側にフェンダ20が配置されていないので、後方の視認性を向上させることができる。
また、前記フェンダ20のフェンダ内側面25は、平面視において、後方に向かうに従い左右方向外側に位置するように、且つ、前後方向中途部において前記後輪8の内側面8aと交差するように形成されているものである。
このように構成することにより、左右のフェンダ20のフェンダ内側面25同士の間の空間を比較的広くすることができるので、後方の視認性を向上させることができる。
また、前記フェンダ20のフェンダ内側面25は、平面視において、後方に向かうに従い左右方向外側に位置するように形成され、前記フェンダ20のフェンダ外側面24は、平面視において、後方に向かうに従い左右方向内側に位置するように形成され、前記フェンダ20は、前後位置X(前後方向における所定位置)において、面を後方に向けて形成されたランプ取付面21を具備し、平面視において、前記前後位置Xにおける当該フェンダ20のフェンダ内側面25の傾斜角度が、前記前後位置Xにおける当該フェンダ20のフェンダ外側面24の傾斜角度よりも大きくなるように形成されているものである。
このように構成することにより、フェンダ20のフェンダ外側面24の傾斜角度を比較的小さくすることにより、泥除けし易くすることができる。そして、フェンダ20のフェンダ内側面25の傾斜角度を比較的大きくすることにより、後方の視認性を向上させることができる。
また、前記フェンダ20のフェンダ内側面25は、平面視において円弧状に形成され、前記フェンダ20のフェンダ外側面24は、平面視において円弧状に形成され、前記フェンダ20は、平面視において、前記前後位置Xにおける当該フェンダ20のフェンダ内側面25の曲率が、前記前後位置Xにおける当該フェンダ20のフェンダ外側面24の曲率よりも大きくなるように形成されているものである。
このように構成することにより、フェンダ20のフェンダ外側面24の曲率を比較的小さくすることにより、泥除けし易くすることができる。そして、フェンダ20のフェンダ内側面25の曲率を比較的大きくすることにより、後方の視認性を向上させることができる。
また、前記フェンダ20は、前記ランプ取付面21の後方に、当該フェンダ20の上面が凹むように形成された凹部22と、前記凹部22の左右端部が上方に盛り上がるように形成された盛上り部23と、を具備するものである。
このように構成することにより、コンビネーションランプ30の視認性を確保しつつ、コンビネーションランプ30を泥はねから保護することができる。
また、前記フェンダ20は、前後位置Xにおいて、面を後方に向けて形成されたランプ取付面21と、前記ランプ取付面21よりも後方において、面を後方に向けて形成されたフェンダ後端面26と、を具備し、前記フェンダ後端面26の左右方向内側端部は、前記ランプ取付面21の左右方向内側端部よりも左右方向外側に位置し、前記フェンダ20のフェンダ内側面25は、前記フェンダ後端面26まで延設されているものである。
このように構成することにより、後方の視認性を向上させることができる。
また、前記座席13の後方に設けられた下部リヤガラス11cを具備し、当該フェンダ20の内側下端部は、前記下部リヤガラス11cの下端部よりも上方まで切り欠かれているものである。
このように構成することにより、下部リヤガラス11cを介した後方の視認性を向上させることができる。
また、反射板41と、前記フェンダ20の後端部から後下方向に延設し、後下方向端部で前記反射板41を支持する反射板支持部42と、を具備するものである。
このように構成することにより、背面視において反射板41がフェンダ20の後部と重複しないので、後方の自動車等の運転者が反射板41を認識し易くすることができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係る作業車はトラクタ1であるものとしたが、本発明に係る作業車の種類はこれに限定されるものでない。本発明に係る作業車は、その他の農業車両、建設車両、産業車両等であってもよい。
また、本実施形態においては、後輪8が車輪(タイヤ)であるものとしたが、後輪8の代わりにクローラ式の走行装置を採用するものであってもよい。
また、本実施形態においては、フェンダ外側面24及びフェンダ内側面25は、平面視において、円弧状に形成されるものとしたが、これに限定されるものでなく、円弧状でない曲線状や直線状に形成されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、反射板支持部42は、板を屈曲させて前述の如く形成されるものとしたが、反射板支持部42の形状は特に限定されるものでなく、任意の形状とすることができる。
1 トラクタ
8 後輪
11c 下部リヤガラス
13 座席
20 フェンダ
21 ランプ取付面
22 凹部
23 盛上り部
24 フェンダ外側面
25 フェンダ内側面
25a 切欠き部
26 フェンダ後端面
41 反射板
42 反射板支持部

Claims (8)

  1. 運転座席と、
    左右の後輪を覆うように配置されたフェンダと、
    を具備し、
    前記フェンダは、
    平面視において、当該フェンダの全体が、前記運転座席の中心から前後方向に対して左右方向に30°傾斜して斜め後方へ延びる仮想線よりも、左右方向外側に位置するように形成されており、
    前記フェンダの内側面は、
    平面視において、後方に向かうに従い左右方向外側に位置するように形成され、
    前記フェンダの外側面は、
    平面視において、後方に向かうに従い左右方向内側に位置するように形成され、
    前記フェンダは、
    当該フェンダの前後中途位置において、面を後方に向けて形成されたランプ取付面を具備し、
    平面視において、前記前後中途位置における当該フェンダの内側面の前後方向に対する傾斜角度が、前記前後中途位置における当該フェンダの外側面の前後方向に対する傾斜角度よりも大きくなるように形成されている、
    作業車。
  2. 前記フェンダの内側面は、
    平面視において、後方に向かうに従い左右方向外側に位置するように、且つ、前後方向中途部において前記後輪の内側面と交差するように形成されている、
    請求項1に記載の作業車。
  3. 前記フェンダの内側面は、
    平面視において円弧状に形成され、
    前記フェンダの外側面は、
    平面視において円弧状に形成され、
    前記フェンダは、
    平面視において、前記前後中途位置における当該フェンダの内側面の曲率が、前記前後中途位置における当該フェンダの外側面の曲率よりも大きくなるように形成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の作業車。
  4. 前記フェンダは、
    前記ランプ取付面の後方に、当該フェンダの上面が凹むように形成された凹部と、
    前記凹部の左右端部が上方に盛り上がるように形成された盛上り部と、
    を具備する、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の作業車。
  5. 前記フェンダは、
    記ランプ取付面よりも後方において、面を後方に向けて形成された後端面と、
    を具備し、
    前記後端面の左右方向内側端部は、前記ランプ取付面の左右方向内側端部よりも左右方向外側に位置し、
    前記フェンダの内側面は、前記後端面まで延設されている、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の作業車。
  6. 運転座席と、
    左右の後輪を覆うように配置されたフェンダと、
    を具備し、
    前記フェンダは、
    平面視において、当該フェンダの全体が、前記運転座席の中心から前後方向に対して左右方向に30°傾斜して斜め後方へ延びる仮想線よりも、左右方向外側に位置するように形成されており、
    前記フェンダは、
    当該フェンダの前後中途位置において、面を後方に向けて形成されたランプ取付面と、
    前記ランプ取付面よりも後方において、面を後方に向けて形成された後端面と、
    を具備し、
    前記後端面の左右方向内側端部は、前記ランプ取付面の左右方向内側端部よりも左右方向外側に位置し、
    前記フェンダの内側面は、前記後端面まで延設されている、
    作業車。
  7. 前記運転座席の後方に設けられたリヤガラスを具備し、
    当該フェンダの内側下端部は、
    前記リヤガラスの下端部よりも上方まで切り欠かれている、
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の作業車。
  8. 反射板と、
    前記フェンダの後端部から後下方向に延設し、後下方向端部で前記反射板を支持する反射板支持部と、
    を具備する、
    請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の作業車。
JP2018245287A 2018-12-27 2018-12-27 作業車 Active JP7097290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018245287A JP7097290B2 (ja) 2018-12-27 2018-12-27 作業車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018245287A JP7097290B2 (ja) 2018-12-27 2018-12-27 作業車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020104701A JP2020104701A (ja) 2020-07-09
JP7097290B2 true JP7097290B2 (ja) 2022-07-07

Family

ID=71448016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018245287A Active JP7097290B2 (ja) 2018-12-27 2018-12-27 作業車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7097290B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7135953B2 (ja) 2019-03-18 2022-09-13 日本製鉄株式会社 結晶粒解析装置、結晶粒解析方法、及びプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007145143A (ja) 2005-11-25 2007-06-14 Kubota Corp 作業車
JP2010069925A (ja) 2008-09-16 2010-04-02 Kubota Corp 農作業機
JP2011235786A (ja) 2010-05-11 2011-11-24 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 作業車両
JP2015024691A (ja) 2013-07-24 2015-02-05 ヤンマー株式会社 作業車両

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5360021A (en) * 1976-11-11 1978-05-30 Kubota Ltd Agricultural tractor

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007145143A (ja) 2005-11-25 2007-06-14 Kubota Corp 作業車
JP2010069925A (ja) 2008-09-16 2010-04-02 Kubota Corp 農作業機
JP2011235786A (ja) 2010-05-11 2011-11-24 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd 作業車両
JP2015024691A (ja) 2013-07-24 2015-02-05 ヤンマー株式会社 作業車両

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7135953B2 (ja) 2019-03-18 2022-09-13 日本製鉄株式会社 結晶粒解析装置、結晶粒解析方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020104701A (ja) 2020-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7931106B1 (en) All terrain vehicle
US9925866B2 (en) Work vehicle
US9056637B2 (en) Cargo bed and vehicle
JP6238952B2 (ja) 鞍乗り型車両のライセンスプレート支持構造
JP7097290B2 (ja) 作業車
JP2003127629A (ja) 鞍乗り型車輌用後輪懸架装置
JP2007055488A (ja) 車両のフラップ
JP7072449B2 (ja) 作業車
JP5785104B2 (ja) トラクタ
JP6398896B2 (ja) トラクター
CN108928391B (zh) 动力装置总成的安装结构
JP2008087569A (ja) 作業用走行車
JP6416073B2 (ja) 乗用作業車
CN110979529B (zh) 车辆的前整流罩结构
JP2017044636A (ja) レーダの搭載構造
JP6816998B2 (ja) トラクタ
JP2017019454A5 (ja)
JP2006192983A (ja) 車体の前部構造
US9096123B2 (en) Straddle-riding type vehicle
US11370289B2 (en) Work vehicle
JP2022112898A (ja) トラクタ
CN115140223B (zh) 骑乘式车辆的散热器支承构造
JP7156983B2 (ja) 作業車
JP6958198B2 (ja) 燃料フィルタの取付構造
JP2021181265A (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7097290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150