JP7097046B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、除霜装置を有する冷蔵庫に関し、特に、除霜装置として、冷却器の下方に配設される密閉型のガラス管ヒータと、冷却器の背面に配設される補助ヒータとを電気的に直列接続し、ガラス管ヒータの表面温度を調整すると共に、除霜効率を向上させる冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫の除霜装置として、特許文献1として、例えば、特開2012-57910号に示す以下の構造が知られている。図6(A)は、従来の冷蔵庫100の除霜装置106の設置状態を説明する断面図である。図6(B)は、従来の冷蔵庫100の除霜装置106の配置関係を説明する斜視図である。
図6(A)に示す如く、冷蔵庫100の冷却室101には、主に、エバポレータ102と、エバポレータ102の上方に位置する送風機103と、エバポレータ102の下方に位置するガラス管ヒータ104と、エバポレータ102の背面に位置する伝熱板105とが、配設されている。そして、エバポレータ102に着霜した霜を除去するための除霜装置106は、ガラス管ヒータ104と伝熱板105とから構成されている。
図6(B)に示す如く、伝熱板105は、その下部に吸熱部105Aを有し、その上部に放熱部105Bを有し、吸熱部105Aには、輻射熱吸収手段107が設けられている。そして、輻射熱吸収手段107は、黒色または、近似の色調を持ち、つや消し処理等により反射率の低い材料を貼り付け、または、塗料として塗装することにより構成されている。
ガラス管ヒータ104から輻射された熱の一部は、伝熱板105に到達し、輻射熱吸収手段107により吸熱され、伝熱板105の吸熱部105Aの温度が上昇する。吸熱部105Aの温度上昇により、その熱は熱伝導し、放熱部105Bの温度が上昇する。そして、放熱部105Bの温度上昇により、エバポレータ102上部の霜は溶解し、水となり、その水は、エバポレータ102の中間部や下部に残る霜を融かしながら下方へ流れ、除霜運転を促進する。
除霜装置106では、ガラス管ヒータ104から離れた位置のエバポレータ102に対しても、伝熱板105を介してガラス管ヒータ104からの輻射熱を効率良く伝えることで、除霜効率を高めている。
特開2012-57910号公報
上述した冷蔵庫100の除霜装置106では、エバポレータ102の背面に伝熱板105を配設し、伝熱板105は、その輻射熱吸収手段107によりガラス管ヒータ104からの輻射熱を吸熱する。そして、ガラス管ヒータ104によりエバポレータ102下部の霜を溶解しながら、伝熱板105の放熱部105Bから吸熱した熱を放射し、エバポレータ102上部の霜も溶解している。
ここで、IEC(International Electrotechnical Commission)の標準規格では、可燃性冷媒を使用した電気冷凍冷蔵庫は、1.1倍の電圧にてガラス管ヒータ104の表面温度を360℃以下に設計する必要がある。
上記除霜装置106の除霜効率は、ガラス管ヒータ104からの輻射熱量に依存し、エバポレータ102の除霜時間を短縮するためには、ガラス管ヒータ104からの輻射熱量を増大させる必要がある。その結果、ガラス管ヒータ104の表面温度が高くなり、上記IECの標準規格に適合させることが難しいという問題がある。
また、上記除霜装置106では、ガラス管ヒータ104が、エバポレータ102の下部側からエバポレータ102を加熱し、伝熱板105の放熱部105Bが、エバポレータ102の上部側からエバポレータ102を加熱している。この構造により、除霜時の冷却室101内の空気の対流が起こり難く、ガラス管ヒータ104の周辺に熱が留まることで、ガラス管ヒータ104の表面温度が上昇し易く、上記IECの標準規格に適合させることが難しいという問題がある。
また、上記除霜装置106では、伝熱板105は、ガラス管ヒータ104から輻射熱を吸熱する構造のため、冷却室101内に配設されている。そのため、伝熱板105は、冷却運転や除霜運転により、温度上昇や温度下降を繰り返す環境下に晒されることで、伝熱板105が劣化し、伝熱板105が冷却室101の壁から剥がれ落ちたりするという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、冷却器の下方に配設されるガラス管ヒータに対して補助ヒータを電気的に直列接続し、ガラス管ヒータの表面温度を調整すると共に、補助ヒータを冷却器の背面に配設することで、除霜効率を向上させる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫では、断熱箱体の内部に形成される貯蔵室と、前記貯蔵室に供給される空気を冷却する冷却器が配設される冷却室と、前記冷却器の下方及びその周辺に配設される除霜装置と、を備え、前記除霜装置は、前記冷却器の下方に配設される密閉型のガラス管ヒータと、前記ガラス管ヒータと電気的に直列接続すると共に、前記冷却器の背面に配設される補助ヒータと、を有し、前記補助ヒータは、伝熱シートと、前記伝熱シートの表面上に配線される電熱線と、を有し、前記伝熱シート及び前記電熱線は、前記冷却室の外側に配設されると共に、前記伝熱シートは、前記冷却器の背面を全面覆うように前記断熱箱体の内箱に、その裏面が当接した状態にて貼り付けられ、前記除霜装置の稼働時において、前記冷却器の下端側が、前記冷却器の上端側よりも加熱温度が高くなるように、前記電熱線は、前記冷却器の下端側の方が前記冷却器の上端側よりも密な状態に配線されていることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記電熱線は、前記冷却器の左右方向に複数回折り返された状態にて前記伝熱シートの表面上に配線され、前記冷却器の下端側の前記電熱線の長さは、前記冷却器の上端側の前記電熱線の長さよりも長いことを特徴とする。
本発明の冷蔵庫では、除霜装置は、冷却器の下方に配設される密閉型のガラス管ヒータと、ガラス管ヒータと電気的に直列接続される補助ヒータと、を備えている。補助ヒータは、コードヒータであり、伝熱シートと、伝熱シートの表面に配線された電熱線と、を備えている。そして、電熱線は、冷却室の下方側が冷却室の上方側よりも高温状態となるように、配線されている。この構造により、除霜運転時に、ガラス管ヒータの電力を抑えると共に、冷却室内に空気の対流を発生させ、ガラス管ヒータの表面温度の上昇を抑え、その表面温度が、IECの標準規格の条件を充足することができる。
また、本発明の冷蔵庫では、除霜装置の補助ヒータは、冷却室の外側に配設されると共に、冷却器の背面を全面覆うように断熱箱体の内箱に、その裏面が当接した状態にて貼り付けられている。この構造により、補助ヒータが、冷却室内の冷気等に直接晒されることがなく、劣化し難く、長期間、安定した状態にて発熱することができる。また除霜運転時に確実に冷却器の全体を加熱することができ、除霜効率を向上させることができる。
また、本発明の冷蔵庫では、除霜装置の補助ヒータは、冷却室の外側に配設されると共に、冷却器の背面の少なくとも下端側から中心までを覆うように断熱箱体の内箱に、その裏面が当接した状態にて貼り付けられている。この構造により、補助ヒータが、冷却室内の冷気等に直接晒されることがなく、劣化し難く、長期間、安定した状態にて発熱することができる。また、除霜運転時に冷却室内に空気の対流を発生させ、ガラス管ヒータの表面温度の上昇を抑えることができる。
また、本発明の冷蔵庫では、補助ヒータの電熱線は、どの領域も単位長さあたりの抵抗値が同じであり、電熱線の長さにより、電熱線からの発熱量が調整される。そして、冷却器の下方側の電熱線の長さは、冷却器の上方側の電熱線の長さよりも長く配線されている。この構造により、除霜運転時に、冷却室の下方側が高温状態となり、冷却室の上方側が低温状態となることで、冷却室内に上昇気流が発生し、冷却室内の空気が対流する。そして、除霜運転時の熱が、ガラス管ヒータの周囲に留まり、ガラス管ヒータの表面温度が、高温状態に維持されることが防止される。
また、本発明の冷蔵庫では、冷却器の下方側の電熱線は、冷却器の上方側の電熱線よりも密な状態に配線されている。この構造により、冷却室内の空気を対流させ、ガラス管ヒータの表面温度の上昇を抑えると共に、冷却器全体に対して加熱された空気を送風し、冷却器の除霜時間を短縮することができる。
また、本発明の冷蔵庫では、除霜装置の補助ヒータは、少なくとも冷却器の背面の下端側から中心までを覆うように配設されている。この構造により、材料コストを抑えると共に、除霜運転時に冷却室内に空気の対流を発生させ、ガラス管ヒータの表面温度の上昇を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫を説明する(A)外観斜視図、(B)側面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の風路の概略構成を説明する正面略図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷却室を説明する側面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の除霜装置の概略構成を説明する(A)配置図、(B)配置図、(C)配置図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の除霜装置の概略構成の変形例を説明する(A)配置図、(B)配置図である。 従来における冷蔵庫の除霜装置を説明する(A)断面図、(B)斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。尚、以下の説明では、上下方向は冷蔵庫10の高さ方向を示し、左右方向は冷蔵庫10の幅方向を示し、前後方向は冷蔵庫10の奥行方向を示している。
図1(A)は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10の概略構造を説明するための斜視図である。図1(B)は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10の概略構造を説明するための側面断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10の風路の概略構成を説明するための正面略図である。図3は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10の冷却室20及び除霜装置41を説明するための側面断面図である。
図1(A)に示す如く、冷蔵庫10は、本体としての断熱箱体11を備え、この断熱箱体11の内部に食品等を貯蔵する貯蔵室が形成されている。また、貯蔵室として、具体的には、上段から、冷凍室12と冷蔵室13が形成されている。
断熱箱体11の各貯蔵室の前面は開口し、上記開口には、各々断熱扉14、15が開閉自在に配設されている。断熱扉14は、例えば、前方から見て右端の上下端部が回動自在に断熱箱体11により支持されている。同様に、断熱扉15は、例えば、前方から見て右端の上下端部が回動自在に断熱箱体11により支持されている。
図1(B)に示す如く、冷蔵庫10の本体である断熱箱体11は、前面が開口する鋼板製の外箱16と、この外箱16内に間隙を有して配設され、前面が開口する合成樹脂製の内箱17と、を有する。外箱16と内箱17との間隙には、発泡ポリウレタン製の断熱材18が充填発泡されている。尚、冷凍室12及び冷蔵室13を塞ぐ両断熱扉14、15も、断熱箱体11と同様に、断熱構造を有している。
冷凍室12と冷蔵室13との間は、断熱仕切壁19によって仕切られている。断熱仕切壁19も、上記した断熱箱体11と同様に、断熱構造を有している。そして、断熱仕切壁19の内部には、冷蔵室13と冷却室20とを連通させる帰還風路21が形成されている。
内箱17の内部であって冷凍室12の後方には、合成樹脂板等からなる仕切体22で区画されて冷却室20が形成されている。冷却室20の内部には、冷蔵庫10内を循環する空気を冷却するための蒸発器である冷却器23が配設されている。
仕切体22には、その上部を部分的に開口して送風口24が形成され、送風口24の後方近傍には、例えば軸流送風機である送風機25が配設されている。冷却器23が冷却した冷却室20内の冷気を、送風機25が送風することで、各供給風路を経由して冷凍室12及び冷蔵室13に冷気が供給される。そして、冷凍室12および冷蔵室13は、所定の庫内温度に保たれている。
具体的には、図1(B)及び図2に示す如く、矢印は冷気の流れを示すが、冷凍室12には、庫内奥側の仕切体26に形成された複数の吹出口27を介して冷気が供給される。そして、冷凍室12内を流れた冷気は、仕切体26の下方に形成された2つの戻り口28から帰還風路43(図3(A)参照)を介して冷却室20へと戻る。
同様に、冷蔵室13には、庫内奥側の仕切体29に形成された複数の吹出口30を介して冷気が供給される。そして、冷蔵室13内を流れた冷気は、冷蔵室13の天面である断熱仕切壁19に形成された戻り口31から帰還風路21を介して冷却室20へと戻る。
冷却器23は、圧縮機32、放熱器(図示せず)及びキャピラリーチューブ(図示せず)若しくは膨張弁(図示せず)に、冷媒配管(図示せず)を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成するものである。また、本実施形態の冷蔵庫10では、冷媒としてイソブタン(R600a)を用いている。
尚、冷蔵庫10は、制御装置(図示せず)を備えており、この制御装置は、温度センサ等のセンサ類(図示せず)からの入力値を基に所定の演算処理を実行し、圧縮機32、送風機25等の各構成機器を制御する。
図3に示す如く、冷凍室12の庫内奥側の仕切体26の後方には、仕切体22が配設されている。そして、冷凍室12の後方には、仕切体22、26にて区画された供給風路42と帰還風路43とが形成され、供給風路42と帰還風路43との後方には、仕切体22及び内箱17にて区画された冷却室20が形成されている。
冷却室20には、冷却器23及び送風機25が配設され、冷却器23の周辺には、除霜運転時に通電され、冷却器23に着霜した霜を除去するための除霜装置41が配設されている。
除霜装置41は、冷却器23の下方に配設される密閉型のガラス管ヒータ44と、ガラス管ヒータ44と電気的に直列接続される補助ヒータ45と、を備えている。ガラス管ヒータ44は、例えば、電気加熱式であり、ガラス管と、真空に近いもしくはフッ化性ガスが充填されたガラス管の中にヒータ線が配設された構造である。
また、補助ヒータ45は、コードヒータであり、伝熱シート46と、伝熱シート46の表面に配線された電熱線47と、を備えている。伝熱シート46は、例えば、アルミニウム等の金属から成る板状または箔状の熱伝導体であり、少なくとも冷却器23の背面を覆う面積を有している。詳細は後述するが、電熱線47は、冷却器23の下方側の方が、冷却器23の上方よりも高温状態となる様に伝熱シート46の表面に配線されている。
図示したように、伝熱シート46の裏面は、アルミニウムテープ等を介して冷却室20の外側の内箱17に密着した状態にて固定されている。そして、伝熱シート46は、内箱17と外箱16との間に配設されることで、断熱材18にて内箱17側へと押圧され、伝熱シート46の全面が、内箱17に密着する。更には、伝熱シート46は、冷却室20内の冷気等に直接晒されることがなく、冷却室20内の温度変化等により劣化し難い。この構造により、伝熱シート46は、内箱17から剥離し難く、長期間、安定した状態にて発熱し、除霜運転時に確実に冷却器23を加熱することができる。
尚、冷却室20の下方には、露受皿48が配設され、露受皿48には、除霜運転時に霜を溶かすことで発生した除霜水が暫定的に貯留されると共に、氷塊の状態の霜が冷却器23から落下することもある。その後、露受皿48に貯留した除霜水は、排水管49を介して蒸発皿(図示せず)に導かれる。
図4(A)~図4(C)は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10の除霜装置41の補助ヒータ45の概略構造を説明する配置図である。
図4(A)に示す如く、密閉型のガラス管ヒータ44と補助ヒータ45とが電気的に直列接続し、除霜装置41を構成している。上述したように、ガラス管ヒータ44は、冷却室20下方の帰還風路21、43の合流した領域であり、冷却器23の下方に配設されている。一方、補助ヒータ45は、冷却室20の外側の内箱17に密着した状態にて配設されている。
補助ヒータ45は、伝熱シート46と、伝熱シート46の表面に配線された電熱線47と、を備え、点線51は冷却器23を示すが、伝熱シート46は、少なくとも冷却器23の背面を覆う面積を有している。そして、電熱線47は、全て同じ太さであり、その単位長さあたりの抵抗値も同じである。電熱線47の長さを調整しながら配線することで、配線領域の伝熱シート46の表面温度を調整することができる。
図示したように、冷却器23の下端側から中心CLよりも、若干、下側までは、電熱線47間の離間距離L1を短くし、電熱線47を左右方向に複数回折り返しながら長く配線し、電熱線47が密に配線された領域を形成している。一方、冷却器23の中心CLよりも、若干、下側から上端側までは、電熱線47間の離間距離L2を長くし、電熱線47を左右方向に折り返しながら短く配線し、電熱線47が粗に配線された領域を形成している。
上記電熱線47の配線構造により、冷却器23の下端側が、冷却器23の上端側よりも加熱され高温状態となる。更に、冷却器23の下端側には、ガラス管ヒータ44が配設されることで、冷却室20の下方側が高温状態となり、冷却室20の上方側が低温状態となる。その結果、冷却室20内には、上昇気流が発生し、冷却室20内の空気が対流することで、発生した熱がガラス管ヒータ44の周囲に留まり、ガラス管ヒータ44の表面温度が、高温状態に維持されることが防止される。
具体的には、IECの標準規格の条件を充足するため、ガラス管ヒータ44の表面温度が360℃以下となるように、ガラス管ヒータ44と補助ヒータ45とを電気的に直列接続し、ガラス管ヒータ44の電力を調整している。例えば、最大電力110Wのガラス管ヒータ44を準備し、ガラス管ヒータ44に補助ヒータ45を直列接続し、補助ヒータ45の電熱線47の長さを調整することで、ガラス管ヒータ44を約80Wにて使用し、補助ヒータ45を約10Wにて使用する。
上記除霜装置41の加熱方法により、補助ヒータ45が、冷却器23の背面側からガラス管ヒータ44による加熱不足を補いつつ、冷却室20内に上記空気の対流を発生させることで、除霜運転中のガラス管ヒータ44の表面温度が360℃以下の状態に保たれる。更には、冷却室20内の上記空気の対流により、冷却器23全体に対して加熱された空気が供給され、冷却器23の除霜時間を短縮することができる。特に、ガラス管ヒータ44単独にて、除霜時間を短縮するためには、ガラス管ヒータ44の電力を最大の110Wにて使用する必要があるが、除霜装置41の電力消費量も低減され、省エネルギー運転が実現される。
上述したように、除霜装置41では、冷却室20内に上記空気の対流を発生させることを目的の1つとしているが、電熱線47の配線構造は、図4を用いて上述した構造に限定するものではない。
図4(B)に示す如く、冷却器23の下端側から中心CLよりも、若干、下側までは、電熱線47を複数回左右方向に折り返すことはないが、電熱線47間の離間距離L3、L4を変えながら電熱線47の配線距離を長くし、電熱線47が密に配線された領域を形成している。一方、冷却器23の中心CLの、若干、下側から上端側までは、電熱線47間の離間距離L5を長くし、電熱線47が粗に配線された領域を形成している。
この配線構造においても、冷却器23の下端側が、冷却器23の上端側よりも加熱され高温状態となる。そして、冷却室20の下方側が、冷却室20の上方側よりも高温状態となり、冷却室20内には、上昇気流が発生し、冷却室20内の空気が対流する。その結果、ガラス管ヒータ44の表面温度が、高温状態に維持されることが防止されると共に、除霜効率が向上し、除霜装置41の電力消費量も低減され、省エネルギー運転が実現される。
図4(C)に示す如く、冷却器23の下端側から中心CLよりも、若干、上側では、電熱線47間の離間距離L1を短くし、電熱線47を左右方向に複数回折り返しながら長く配線し、電熱線47が密に配線された領域を形成している。一方、冷却器23の中心CLよりも、若干、上側から上端側までは、電熱線47間の離間距離L2を長くし、電熱線47を左右方向に折り返しながら短く配線し、電熱線47が粗に配線された領域を形成している。
図4(C)に示す配線構造においても、冷却器23の下端側が、冷却器23の上端側よりも加熱され高温状態となる。そして、冷却室20の下方側が、冷却室20の上方側よりも高温状態となり、冷却室20内には、上昇気流が発生し、冷却室20内の空気が対流する。その結果、ガラス管ヒータ44の表面温度が、高温状態に維持されることが防止されると共に、除霜効率が向上し、除霜装置41の電力消費量も低減され、省エネルギー運転が実現される。
尚、本実施形態では、補助ヒータ45の伝熱シート46が、冷却器23の背面の全面を覆い、電熱線47が、その電熱シート46に対して上端近傍から下端近傍まで配線される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。
図5は、補助ヒータ45の配置領域の変形例を示し、図5(A)~図5(B)は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10の除霜装置41の補助ヒータ45の概略構造の変形例を説明する配置図である。尚、下記に説明する変形例では、補助ヒータ45の配置領域は異なるが、各構成部材やその構成は同じであるため、同一の符号を用いて説明し、繰り返しの説明は省略する。
図5(A)に示す如く、補助ヒータ45の伝熱シート46は、少なくとも冷却器23の下端側から中心CLまでの背面を覆うように配設されている。そして、電熱線47は、電熱線47間の離間距離L6を短くし、電熱線47を左右方向に複数回折り返しながら長く配線されている。つまり、電熱線47は、伝熱シート46の略全面に対して同一間隔にて密な状態にて配線されている。
この構造においても、図4(A)~図4(C)を用いて上述したように、冷却器23の下端側が、冷却器23の上端側よりも加熱され高温状態となる。そして、冷却室20の下方側が、冷却室20の上方側よりも高温状態となり、冷却室20内には、上昇気流が発生し、冷却室20内の空気が対流する。その結果、ガラス管ヒータ44の表面温度が、高温状態に維持されることが防止されると共に、除霜効率が向上し、除霜装置41の電力消費量も低減され、省エネルギー運転が実現される。
図5(B)に示す如く、補助ヒータ45の伝熱シート46は、少なくとも冷却器23の下端側から中心CLまでの背面を覆うように配設されている。そして、冷却器23の下端側から中心CLよりも、若干、下側では、電熱線47間の離間距離L6を短くし、電熱線47を左右方向に複数回折り返しながら長く配線し、電熱線47が密に配線された領域を形成している。一方、冷却器23の中心CL付近では、電熱線47間の離間距離L7を長くし、電熱線47を左右方向に折り返しながら短く配線し、電熱線47が粗に配線された領域を形成している。
この構造においても、図4(A)~図4(C)を用いて上述したように、冷却器23の下端側が、冷却器23の上端側よりも加熱され高温状態となる。そして、冷却室20の下方側が、冷却室20の上方側よりも高温状態となり、冷却室20内には、上昇気流が発生し、冷却室20内の空気が対流する。その結果、ガラス管ヒータ44の表面温度が、高温状態に維持されることが防止されると共に、除霜効率が向上し、除霜装置41の電力消費量も低減され、省エネルギー運転が実現される。
また、本実施形態では、除霜装置41の補助ヒータ45が、冷却室20の外側であり、冷却器23の背面側の内箱17に固定される構造について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、補助ヒータ45が、冷却室20の内部の冷却器23の背面側に配設される場合でも良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
12 冷凍室
13 冷蔵室
17 内箱
19 断熱仕切壁
20 冷却室
21 帰還風路
23 冷却器
41 除霜装置
44 ガラス管ヒータ
45 補助ヒータ
46 伝熱シート
47 電熱線

Claims (2)

  1. 断熱箱体の内部に形成される貯蔵室と、
    前記貯蔵室に供給される空気を冷却する冷却器が配設される冷却室と、
    前記冷却器の下方及びその周辺に配設される除霜装置と、を備え、
    前記除霜装置は、前記冷却器の下方に配設される密閉型のガラス管ヒータと、前記ガラス管ヒータと電気的に直列接続すると共に、前記冷却器の背面に配設される補助ヒータと、を有し、
    前記補助ヒータは、伝熱シートと、前記伝熱シートの表面上に配線される電熱線と、を有し、
    前記伝熱シート及び前記電熱線は、前記冷却室の外側に配設されると共に、前記伝熱シートは、前記冷却器の背面を全面覆うように前記断熱箱体の内箱に、その裏面が当接した状態にて貼り付けられ、
    前記除霜装置の稼働時において、前記冷却器の下端側が、前記冷却器の上端側よりも加熱温度が高くなるように、前記電熱線は、前記冷却器の下端側の方が前記冷却器の上端側よりも密な状態に配線されていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記電熱線は、前記冷却器の左右方向に複数回折り返された状態にて前記伝熱シートの表面上に配線され、前記冷却器の下端側の前記電熱線の長さは、前記冷却器の上端側の前記電熱線の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
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