JP2019027760A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Kazuma Maeda
一真 前田
上野 俊司
Shunji Ueno
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【課題】冷却器の霜の付き易い部分と、冷却器の霜の付き難い部分を、適切に加熱することができるように簡単に構成でき、冷却器の除霜効率を容易に上げることができる冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫1は、冷凍サイクルを構成する冷却器24に付着した霜を取り除くための除霜用ヒータとしてのパイプヒータ30を有する。このパイプヒータ30は、パイプと40、パイプ40内に収容される発熱体50を備える。発熱体50は、電気絶縁性を有する芯材60と、芯材60に巻回されたヒータ線70を有し、ヒータ線70は、通電することで発熱する発熱領域部分Tと、低発熱領域部分Rを有する。【選択図】図5

Description

本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫は冷凍サイクルを有している。冷凍サイクルを構成している冷却器(蒸発器)が低温になると、冷却器の外面に霜が付着する。この冷却器への霜の付着により、冷却器の冷却能力が低下するので、冷却器に付着した霜の除去(除霜)をすることが、冷蔵庫の性能向上に重要である。冷却器の霜を除去するために、冷却器には、除霜ヒータが設けられており、除霜ヒータが冷却器の霜を融解する。
特許文献1には、冷却器の除霜用のパイプヒータが開示されている。このパイプヒータは、水受皿側に向けて凸状に膨出するように折り曲げられた突出部を有し、この突出部には高発熱領域が設けられている。パイプヒータは、絶縁材の芯材に発熱線を巻回したヒータ線を、金属パイプ内に収容することで構成されている。発熱線の巻き幅間隔が狭い高密度巻回部は、パイプヒータの高発熱領域になっており、高密度巻回部が、発熱線の巻き幅間隔がそれより広い低密度巻回部を挟んで複数箇所にある。
特許第5788264号
しかし、特許文献1の冷蔵庫では、パイプヒータが、冷却器の霜の付き易い部分と、冷却器の霜の付き難い部分を、適切に加熱するためには、芯材に発熱線を巻回する際に、冷却器の場所に合わせて発熱線の巻き幅間隔を変えて、高密度巻回部と、低密度巻回部を設ける必要がある。このように、高密度巻回部と低密度巻回部を芯材に適切に設ける作業が面倒であり、冷却器の除霜効率を上げるのが容易ではない。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、冷却器の霜の付き易い部分と、冷却器の霜の付き難い部分を、適切に加熱することができるように簡単に構成でき、冷却器の除霜効率を容易に上げることができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の実施の形態の冷蔵庫は、冷凍サイクルを構成する冷却器に付着した霜を取り除くための除霜用ヒータを有し、前記除霜用ヒータは、パイプと、前記パイプ内に収容される発熱体と、を備え、前記発熱体は、電気絶縁性を有する芯材と、前記芯材に巻回されたヒータ線を有し、前記ヒータ線は、電気抵抗線からなり通電することで発熱する発熱領域部分と、前記発熱領域部分の前記電気抵抗線よりも小さい電気抵抗を有する導電体線からなる低発熱領域部分を有する。
本発明の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。 図1に示す冷蔵庫の縦方向の断面図である。 図2に示す冷蔵庫の電気的な構成例を示すブロック図である。 冷却器と除霜用ヒータとしてのパイプヒータを示す正面図である。 パイプヒータの一部分を断面にした構造例を示す図である。 パイプヒータの一部分を断面にしており、さらに詳しく構造例を示す図である。 発熱領域部分Tの発熱線と、低発熱領域部分Rの導電体線を接続する接続構造例を示す図である。 発熱領域部分Tの発熱線と、低発熱領域部分Rの導電体線を接続する別の接続構造例を示す図である。 本発明の実施形態とは異なる従来の比較例を示す図である。 本発明の第2実施形態を示す図である。 本発明の第3実施形態を示す図である。 本発明の第4実施形態を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
(第1実施形態)
<冷蔵庫1の全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。
図1に示す冷蔵庫1は、断熱箱体で形成した本体2を有している。本体2の断熱箱体の内部には貯蔵室が形成されており、貯蔵室は、仕切り壁により冷蔵区画と冷凍区画に区分されている。本体2は、冷蔵区画である冷蔵室5と野菜室7と、冷凍区画である製氷室8と上部冷凍室9と下部冷凍室10を有している。
この本体2の最上部の位置には、両開き式の左右の扉3,4で開閉される冷蔵室5を設けられている。これらの扉3,4は、それぞれ本体2の回転軸3A,4Aを中心にして開閉可能に取り付けられている。冷蔵室5の下側には、引出し式扉7aで開閉される野菜室7が設けられている。
この野菜室7の下部には、製氷室8と、上部冷凍室9が横方向に並んで配置されている。製氷室8は引出し式扉8aで開閉され、上部冷凍室9は引出し式扉9aで開閉される。本体2の最下部であって、これらの製氷室8と上部冷凍室9の下部には、下部冷凍室10が配置されている。下部冷凍室10は引出し式扉10aで開閉される。
図2は、図1に示す冷蔵庫1の縦方向の断面図である。
図2に示すように、本体2内では、野菜室7が冷蔵室5の下部に配置されている。しかも、製氷室8と上部冷凍室9が野菜室7の下部に配置され、下部冷凍室10が最下部に配置されている。冷蔵室5と野菜室7の背部には、冷気通路11が設けられている。冷蔵区画と冷凍区画は、分離して断熱されている。
本体2において、冷蔵室5と野菜室7の背部には、冷却ファン13と、冷蔵用の冷却器(蒸発器)14が配置されている。冷却ファン13はファンモータにより回転される。
本体2内において、製氷室8と上部冷凍室9と下部冷凍室10の背部には、冷却ファン15と、冷凍用の冷却器(蒸発器)16が配置されている。冷却ファン15はファンモータにより回転される。
本体2の下部の機械室17には、圧縮機(コンプレッサ)18が配置されている。この圧縮機18と、冷却器14,16と、凝縮器等により、冷蔵区画と冷凍区画を冷却するための冷凍サイクルを構成している。
図2に示すように、例えば扉3,4のいずれかには、外気温センサ20と、湿度センサ21が設けられている。例えば、外気温センサ20は、扉3,4のいずれかの上部位置に設けられ、湿度センサ21は、扉3,4のいずれかの下部位置に設けられているが、設ける位置は特に限定されない。外気温センサ20は、冷蔵庫1が設置されている部屋環境における外気の温度(庫外温度)を検知する。湿度センサ21は、冷蔵庫1が設置されている部屋環境における外気の湿度(庫外湿度)を検知する。
図2に示すように、冷蔵室5の冷気通路11の付近には、冷蔵室温度センサ22が設けられている。この冷蔵室温度センサ22は、庫内温度センサの例であり、冷蔵室5内の温度を検知する。下部冷凍室10には、冷凍室温度センサ23が設けられている。この冷凍室温度センサ23は、庫内温度センサの例であり、下部冷凍室10内の温度を検知する。冷蔵室用の冷却器14には、冷却器温度センサ24が設けられている。この冷却器温度センサ24は、冷却器14の温度を検知する。
図2に示すように、排水樋26が、破線で示すように、野菜室7の底部の奥の部分27から製氷室8と上部冷凍室9と下部冷凍室10の背部を通って、機械室17の受け皿29の上部まで形成されている。
冷却器14には、除霜用ヒータとしてのパイプヒータ30が配置されている。この除霜用のパイプヒータ30は、冷却器14に付着した霜を溶かして取り除くことで、冷却器14の能力の低下を防ぐために設けられている。
また、排水樋ヒータ29は、この排水樋26を加熱するために設けられている。排水樋26は、冷却器14の下の位置に設けられており、冷却器14において霜が溶けて落下した水分を受けて、機械室17の受け皿29に導いて溜めるようになっている。排水樋ヒータ29は、冷却器14から溶け落ちた霜が、排水樋26で再び氷結して着霜してしまうのを防ぎ、排水樋26の排水経路を塞ぐことを防止できる。
<冷蔵庫1における各要素の電気的な接続例>
図3は、図2に示す冷蔵庫1の電気的な構成例を示すブロック図である。
図3に示す制御部100は、図2に示す本体2に配置され、各種センサ、例えば外気温センサ20と、湿度センサ21と、冷蔵室温度センサ22と、冷凍室温度センサ23と、冷却器温度センサ24に接続されている。
外気温センサ20は、冷蔵庫1の外気温を検知して外気温検知信号を制御部100に送る。湿度センサ21は、冷蔵庫1の外気の湿度を検知して外気の湿度検知信号を制御部100に送る。冷蔵室温度センサ22は、冷蔵室5の温度を検知して冷蔵室温度検知信号を制御部100に送る。冷凍室温度センサ23は、冷凍室の温度を検知して冷凍室温度検知信号を制御部100に送る。冷却器温度センサ24は、冷却器14の温度を検知して冷却器温度検知信号を制御部100に送る。
また、制御部100は、パイプヒータ(除霜用ヒータ)30と、冷却ファン13,15と、圧縮機18に接続されている。制御部100は、パイプヒータ30に対して通電制御したり、通電しない制御をする。制御部100は、冷却ファン13,15と圧縮機18の動作を制御する。
<冷却器14とパイプヒータ30>
次に、図4を参照して、冷却器14と、この冷却器14に設けられたパイプヒータ30の構造について説明する。図4は、冷却器14とパイプヒータ30を示す正面図である。
図4に示すように、冷却器14は、フィン構造体14Aと、パイプヒータ30を有している。フィン構造体14Aは、多数のフィン14Cを有している。パイプヒータ30は、このフィン構造体14Aの各部に通っている。
パイプヒータ30は、フィン構造体14Aのフィン14Cに熱的にしかも機械的に接触していることで、パイプヒータ30からフィン14Cに対する熱伝導を上げている。この冷却器14は、図4において下側から矢印Mに沿って空気を吸って、上側から冷却した空気を矢印Nに沿って吹き出すタイプであるが、空気の流れの方向は特に限定されない。
図4に示すパイプヒータ30の構造例では、例えば金属製のパイプ40の中央には、ヒータ線70を有する発熱体が通してある。図3に示す制御部100が、このパイプヒータ30のヒータ線70に通電することにより、パイプヒータ30は発熱をする。図4では、ヒータ線70を含む発熱体は、破線で示している。
図4に示すように、除霜用ヒータとしてのパイプヒータ30は、例えば、冷却器14の空気吸込み側領域A1に該当する第1ヒータ部分31と、冷却器14の空気吸込み側領域A1以外の残りの全体の領域A2に該当する第2ヒータ部分32と、に分割して取り付けられている。
例えば、第1ヒータ部分31は、冷却器14の空気吸込み側領域A1である冷却器14の底面領域に配置されている底面ヒータ部分である。第2ヒータ部分32は、冷却器14の空気吸込み側領域A1以外の残りの全体の領域A2に配置されている全体ヒータ部分である。
例えば、図3に示す制御部100は、図4に示す第1ヒータ部分31の通電のオンオフ操作と、図4に示す第2ヒータ部分32の通電のオンオフ操作を、別々に行うことができる。また、制御部100は、図4に示す第1ヒータ部分31の通電のオンオフ操作と、図4に示す第2ヒータ部分32の通電のオンオフ操作を、同時に行うことができる。
しかし、パイプヒータ30の領域が、上述したように第1ヒータ部分31と第2ヒータ部分32に分割されていない構造を採用しても良い。
図5は、図4に示すパイプヒータ30の一部分を断面にした構造例を示す図である。図6は、パイプヒータ30の一部分を断面にしており、パイプヒータ30のヒータ線70のさらに詳しい構造例を示す図である。
図5に示すように、パイプヒータ30は、金属製のパイプ40と、この金属製のパイプ40内に通して配置された発熱体50を有する組立構造体である。
金属製のパイプ40は、例えば熱伝導性が高く、腐食に強い金属である銅や鉄やステンレス等により作られており、断面円形状の筒体である。パイプ40は、全長に渡って同じ太さである。
図5と図6に示すように、発熱体50は、このパイプ40内に通されることで、パイプ40内に配置されている。発熱体50は、芯材60と、ヒータ線70を有する。このヒータ線70はコードヒータとも呼ぶことができる。芯材60は、熱伝導率が良く、高い電気絶縁物質で作られており、耐熱性を有する中実もしくは中空の棒状体である。
芯材60は、ヒータ線70を巻き付けるための役割を有する。しかも、芯材60は、複雑に折り曲げられた長いパイプ40内に発熱体50を容易に通していくために、弾性変形する棒状体であり、パイプ40内に挿入する際のガイド部材の役割を有する。これにより、長いパイプ40であっても、パイプヒータ30の組み立て作業が容易に行える。
図6に示すように、ヒータ線70は、ニクロム線等の発熱線75と、筒状の被覆体80を有する。ヒータ線70の発熱線75は、ニクロム線等の電気抵抗体を巻回したものである。発熱線75は、全長に渡って、一定の発熱線のピッチPTで巻回されている。
被覆体80は、発熱線75を全長に渡って覆っており、この発熱線75は、被覆体80により全長に渡って被覆されている。
被覆体80は、電気絶縁性を有する樹脂製の筒体であり、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)により作られている。この被覆体80は、発熱線75を覆うことで保護しており、パイプ40は、ヒータ線70を覆うことで保護している。
このような構造のヒータ線70は、芯材60の外周面61に対して、巻き幅間隔Wにより螺旋状もしくはスパイラル状に巻かれることで配置されている。発熱体50は芯材60を有していることから、発熱体50は、図5に示すように、冷却器14の構造に合わせて複雑に曲がった形状のパイプ40であっても、容易に通してパイプ40内に配置させることができる。これにより、パイプ40と発熱体50の組み立て作業が容易に行える。
図5に示すように、ヒータ線70は、芯材60の外周面61に、巻き幅間隔Wで巻かれている。しかし、ヒータ線70は、巻き幅間隔Wで巻かれている発熱領域部分Tと、巻き幅間隔Wよりも大きい巻き幅間隔S(S>W)で巻かれている低発熱領域部分Rを有している。すなわち、ヒータ線70は、通電することにより発熱する発熱領域部分Tと、発熱領域部分Tの電気抵抗線よりも小さい電気抵抗を有する導電体線からなる低発熱領域部分Rを有している。
ヒータ線70は、通電することにより、発熱領域部分Tでは、発熱をする。しかし、ヒータ線70は、通電しても、低発熱領域部分Rでは、発熱をしにくい。このように、ヒータ線70は、通電することにより発熱領域部分Tでは発熱をする発熱部分を形成するが、低発熱領域部分Rでは発熱をしにくい部分を形成していることにより、ヒータ線70は、芯材60の長手方向に関して、任意の領域または位置ごとに、発熱温度の変化をつけることができる。すなわち、ヒータ線70を有するパイプヒータ30は、パイプヒータ30の長手方向に関して、任意の領域または位置ごとに発熱温度の変化をつけることができる。
図5に示す発熱体50の発熱領域部分Tでは、図6に示すように通電することで発熱するニクロム線等の発熱線75を用いている。
しかし、図5に示すように、ヒータ線70の低発熱領域部分Rでは、通電しても発熱させないように、優れた導電性を有する例えば銅線やリード線等の導電体線90が用いられている。この導電体線90は、ニクロム線に比べて導電性が高い。好ましくは、例えば電気絶縁性を有する樹脂製の筒体である、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)により作られた被覆体80により覆われている。
図4に示す冷却器14は、図4において下側から矢印Mに沿って空気を吸って、上側から冷却した空気を矢印Nに沿って吹き出すタイプである。このタイプの冷却器14は、下側からの空気(冷気)の流通により、霜が付着する。この場合に、冷却器14の冷却器14の空気吸込み側領域A1は、冷却器14の空気吸込み側領域A1以外の全体の領域A2に比べて、最初に湿った空気が触れることから霜が付き易く、空気吸込み側領域A1は、空気吸込み側領域A1以外の全体の領域A2に比べて、霜の量が多くなる。
そこで、例えば、空気吸込み側領域A1に該当する第1ヒータ部分31としては、図5に示す発熱領域部分Tの発熱線75だけで構成する。また、冷却器14の空気吸込み側領域A1以外の全体の領域A2に該当する第2ヒータ部分32は、発熱領域部分Tの発熱線75と低発熱領域部分Rの導電体線90を組み合わせて構成する。
これにより、霜の厚みが大きくなり易い冷却器14の空気吸込み側領域A1では、発熱領域部分Tの発熱線75だけで発熱をさせることで、大きい発熱量で、除霜を行うことができる。また、空気吸込み側領域A1以外の残りの全体の領域A2では、発熱領域部分Tの発熱線75と低発熱領域部分Rの導電体線90を組み合わせることで、空気吸込み側領域A1に比べれば小さい発熱量を調整して、除霜する。
このため、冷却器14では、発熱温度を部分ごとに変化させることで、霜の発生を抑えながら、除霜運転の高効率化を図ることができる。
図7は、発熱領域部分Tの発熱線75と、低発熱領域部分Rの導電体線90を接続する接続構造例を示している。図8は、発熱領域部分Tの発熱線75と、低発熱領域部分Rの導電体線90を接続する別の接続構造例を示している。
図7に示す接続構造例では、導電体線90の両端部91,92が、発熱線75,75の端部76,77に対して突き当てられている状態で、半田付けで電気的にしかも機械的にも接続されている。
図8に示す接続構造例では、導電体線90の両端部91,92が、発熱線75,75の端部76,77に対して突き当てられている状態で、コネクタ部品78,79を用いて、電気的にしかも機械的にも接続されている。
図9は、本発明の実施形態とは異なる従来の比較例を示している。
図9に示す従来の比較例では、ヒータ線170は、パイプ140内において、芯材160に巻かれており、芯材160におけるヒータ線170の巻き方では、巻き幅間隔Kで密に巻いた高温度部分と、この巻き幅間隔Kよりも大きい巻き幅間隔Lで粗に巻いた低温度部分を部分的に巻く。これにより、比較例のパイプヒータ130は、パイプヒータ130の長手方向に関して、任意の位置ごとに発熱温度の変化をつけるようにしているだけである。
このように、パイプヒータ130が、冷却器の霜の付き易い部分と、冷却器の霜の付き難い部分を、適切に加熱するためには、芯材160にヒータ線170を巻回する際に、冷却器の場所に合わせて発熱線の巻き幅間隔を変えて、高密度巻回部と、低密度巻回部を設ける必要がある。このように、高密度巻回部と低密度巻回部を芯材170に適切に設ける作業が面倒であり、冷却器の除霜効率を上げるのが容易ではない。
<除霜動作例>
次に、制御部100が行う冷却器14の除霜動作の手順の一例を説明する。
図2に示す冷却器14が除霜動作を開始する直前である場合には、図3の制御部100は、冷蔵庫1の軽負荷運転が継続しているかどうかを判断する。制御部100は、冷蔵庫1の軽負荷運転が継続していると判断した場合には、図4に示す冷却器14に着く霜は、冷却器14の底面側すなわち空気吸込み側領域A1にしか付着しない。このため、図3の制御部100は、冷却器底面ヒータである第1ヒータ部分31のみに通電を行う。
これにより、少ない消費電力により、冷却器14の空気吸込み側領域A1について、最適な発熱温度により除霜が可能である。その後、制御部100は、第1ヒータ部分31に対する通電を止めて、冷却器14の空気吸込み側領域A1の除霜を終了する。
図3の制御部100は、冷蔵庫1の軽負荷運転が継続しておらず高負荷運転をしていると判断する場合には、図4に示す冷却器14に着く霜は、冷却器14の底面側すなわち空気吸込み側領域A1だけではなく冷却器14の全体に付着する。このために、図3の制御部100は、冷却器底面ヒータである第1ヒータ部分31と、全体ヒータ部分である第2ヒータ部分32の両方に同時に通電を行う。
これにより、冷却器14の全体について、最適な除霜が可能である。その後、制御部100は、第1ヒータ部分31と第2ヒータ部分32に対する通電を止めて、冷却器14の全体の除霜を終了する。
このように、冷却器14における冷却負荷の軽い状態が続いた場合には、霜は冷却器14の底面にしか付着しないので、冷却器14の底面側の第1ヒータ部分31のみに通電することで、比較的少ない発熱量にして少ない消費電力で、冷却器14の最適な除霜が可能になり、除霜ヒータに対する通電による電力消費量を抑えることができ、省エネルギ化を図ることができる。
本発明の第1実施形態では、ヒータ線70は、通電することにより発熱する発熱領域部分Tと、発熱領域部分Tの電気抵抗線よりも小さい電気抵抗を有する導電体線からなる低発熱領域部分Rを組み合わせることにより、発熱領域部分Tと低発熱領域部分Rを組み合せたものと、発熱領域部分Tだけのものとを用いて、冷却器14の対応する部分において発熱温度を部分ごとに変化させる。
本発明の第1実施形態では、パイプヒータ30のヒータ線70は、電気絶縁性を有する芯材60と、芯材60に巻回された発熱線75を有し、ヒータ線70は、通電することで発熱する発熱領域部分Tと、低発熱領域部分Rを有する。これにより、冷却器14の霜の付き易い部分と、冷却器14の霜の付き難い部分を、適切に加熱することができるように、パイプヒータ30が簡単に構成でき、冷却器14の除霜効率を容易に上げることができる。
(第2実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図10は、本発明の第2実施形態を示している。
図10に示すように、パイプ40の中には、複数本の発熱体、例えば2本の発熱体50,50Aが通っている。発熱体50,50Aは、それぞれヒータ線70A,70Bを有している。
一方のヒータ線70Aは、芯材60の外周面61に対して、芯材60の全長に沿って、巻き幅間隔Wにより螺旋状もしくはスパイラル状に巻かれることで配置されている。
これに対して、他方のヒータ線70Bは、芯材60の外周面61に対して、巻き幅間隔Wにより螺旋状もしくはスパイラル状に巻かれることで配置されているが、図5に示すように、通電することにより発熱する発熱領域部分Tと、低発熱領域部分Rを組み合わせることにより、発熱領域部分Tと低発熱領域部分Rを組み合せたものである。
このように異なる種類の発熱体50,50Aを複数本パイプ40内に配置することで、同じ種類の発熱体50,50を複数本パイプ40内に配置するのに比べて、発熱温度を部分毎に変化させることができる。このため、冷却器14の霜が付着し易い部分は、発熱温度を上げ、冷却器14の霜が付着しにくい部分は、発熱温度を下げることで、冷却器14における霜の発生を抑えながら、除霜運転の高効率化が図れる。
(第3実施形態)
次に、図11を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。
図11は、本発明の第3実施形態を示している。
図11に示す第3実施形態のパイプヒータ30の構造は、第1実施形態のパイプヒータ30の構造や第2実施形態のパイプヒータ30の構造に対して、任意に組み合わせることができる。
図11に示すヒータ線70は、発熱領域部分Tにおいて巻き幅間隔の大きさに変化をつける変化点Gを有する。すなわち、ヒータ線70は、発熱領域部分Tとして、芯材60の外周面61に対して、巻き幅間隔Wと巻き幅間隔W1により螺旋状もしくはスパイラル状に巻かれることで配置されている。巻き幅間隔W1は巻き幅間隔Wよりも大きい。
このため、巻き幅間隔Wの発熱領域部分Tは、高温発熱部分であり、巻き幅間隔W1の発熱領域部分Tは、巻き幅間隔Wの発熱領域部分Tに比べて低温発熱部分になる。すなわち、パイプヒータ30の長さ方向について、温度分布に高低を付けることができる。
上述した巻き幅間隔の大きさの変化点Gは、ヒータ線70について1つまたは複数箇所設けることができる。ヒータ線70に巻き幅間隔の大きさの変化点Gを付けることで、パイプヒータ30の温度分布に高低変化を1つまたは複数箇所につけることができ、冷却器14の霜が付着し易い部分は、発熱温度を上げ、冷却器14の霜が付着しにくい部分は、発熱温度を下げることで、より効率的な除霜を行うことができる。
(第4実施形態)
次に、図12を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。
図12は、本発明の第4実施形態を示している。
図12に示す第4実施形態のパイプヒータ30の構造は、第1実施形態のパイプヒータ30の構造や第2実施形態のパイプヒータ30の構造と第3実施形態のパイプヒータ30の構造に対して、任意に組み合わせることができる。
図12に示すように、ヒータ線70は、発熱領域部分T,T1において巻き方に変化をつける変化点Pを有する。すなわち、ヒータ線70は、発熱領域部分T,T1として、芯材60の外周面61に対して、同じ巻き幅間隔Wにより螺旋状もしくはスパイラル状に巻かれることで配置されている。
ただし、発熱領域部分Tでは、ヒータ線70は、一重巻きであるが、発熱領域部分T1では、ヒータ線70は、導体抵抗の同じものを複数巻きである例えば二重巻きになっている。ヒータ線70は、芯材60において導体抵抗の同じものを部分的に複数回巻かれている部分と、芯材60において1回巻かれている部分を有する。ヒータ線70は、芯材60において導体抵抗の同じものを部分的に複数回巻かれている部分が、複数箇所設けられている。
このため、巻き幅間隔Wの発熱領域部分T1は、合成抵抗が小さくなるので低温発熱部分であり、巻き幅間隔Wの発熱領域部分Tは、巻き幅間隔Wの発熱領域部分T1に比べて高温発熱部分になる。すなわち、冷却器14の霜が付着し易い部分は、発熱温度を上げ、冷却器14の霜が付着しにくい部分は、発熱温度を下げることで、温度分布に高低を付けることができる。
上述した巻き方の変化点Pは、ヒータ線70について1つまたは複数箇所設けることができる。ヒータ線70に変化点Pを付けることで、パイプヒータ30の温度分布に高低変化を1つまたは複数箇所につけることができ、冷却器14の霜が付着し易い部分は、発熱温度を上げ、冷却器14の霜が付着しにくい部分は、発熱温度を下げることで、より効率的な除霜を行うことができる。
以上説明した本発明の実施形態の冷蔵庫1は、冷凍サイクルを構成する冷却器24に付着した霜を取り除くための除霜用ヒータとしてのパイプヒータ30を有する。このパイプヒータ30は、パイプと40、パイプ40内に収容される発熱体50を備える。発熱体50は、電気絶縁性を有する芯材60と、芯材60に巻回されたヒータ線70を有する。ヒータ線70は、電気抵抗線からなり通電することで発熱する発熱領域部分Tと、発熱領域部分Tの電気抵抗線よりも小さい電気抵抗を有する導電体線からなる低発熱領域部分Rを有する。
これにより、発熱体50は、電気絶縁性を有する芯材60と、芯材60に巻回されたヒータ線70を有し、ヒータ線70は、電気抵抗線からなり通電することで発熱する発熱領域部分Tと、発熱領域部分Tの電気抵抗線よりも小さい電気抵抗を有する導電体線からなる低発熱領域部分Rを有する。このため、発熱領域部分Tに発熱領域部分Tの電気抵抗線よりも小さい電気抵抗を有する導電体線からなる低発熱領域部分Rを設けるだけで、冷却器14の霜の付き易い部分と、冷却器14の霜の付き難い部分を、適切に加熱することができるように簡単に構成できる。このため、冷却器14の除霜効率を容易に上げることができる。
発熱体50のヒータ線70は、パイプ40内において、低発熱領域部分Rを形成することで、発熱体50に通電して発熱体50の発熱温度を部分毎に変化させることができる。このため、冷却器14の霜が付着し易い部分は、発熱温度を上げ、冷却器14の霜が付着しにくい部分は、発熱温度を下げることで、冷却器14における霜の発生を抑えながら、冷蔵庫1の除霜運転の高効率化を図ることができる。
ヒータ線70の発熱領域部分Tは、電気抵抗線であり、発熱体50の低発熱領域部分Rは、発熱領域部分Tの電気抵抗線よりも小さい電気抵抗を有する導電体線であり、低発熱領域部分Rは、発熱領域部分Tに接続されている。これにより、発熱体50では、低発熱領域部分Rは、導電体線を配置するだけで簡単に構成することができる。
複数本の発熱体50,50Aがパイプ40内に収容されている。これにより、複数本の発熱体50,50Aをパイプ40内に収容することで、発熱体50に通電して発熱体50の発熱温度を部分毎に変化させることができる。このため、冷却器14における霜の発生を抑えながら、冷蔵庫1の除霜運転の高効率化を図ることができる。
ヒータ線70が芯材60に巻回される際の芯材60における巻き幅間隔Wが、部分により変化している。これにより、巻き幅間隔Wが部分的に変わることで、パイプヒータ30の温度分布に高低を、容易に付けることができる。
巻き幅間隔Wが変化している変化点Gは、複数箇所設けられている。これにより、巻き幅間隔Wが部分的に変わることで、パイプヒータ30の温度分布に高低を、容易に付けることができる。
ヒータ線70は、芯材60において導体抵抗の同じものを部分的に複数回巻かれている部分と、芯材において1回巻かれている部分を有する。これにより、発熱体50は、部分的に複数回巻かれるようにすることで、パイプヒータ30の温度分布に高低を、容易に付けることができる。
ヒータ線70は、芯材60において導体抵抗の同じものを部分的に複数回巻かれている部分が、複数箇所設けられている。これにより、パイプヒータ30の温度分布に高低変化を複数箇所で付けることで、より効率的な除霜が実現できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。
本発明の第1実施形態から第4実施形態の各構成は、任意に組み合わせることができる。
1 冷蔵庫
2 本体
30 除霜用ヒータとしてのパイプヒータ
40 パイプ
50 発熱体
50A 発熱体
60 芯材
70 ヒータ線
75 発熱線
80 被覆体
90 導電体線
W 巻き幅間隔
PT 発熱線のピッチ
G 変更点
T 発熱領域部分
R 低発熱領域部分

Claims (7)

  1. 冷凍サイクルを構成する冷却器に付着した霜を取り除くための除霜用ヒータを有し、
    前記除霜用ヒータは、
    パイプと、
    前記パイプ内に収容される発熱体と、を備え、
    前記発熱体は、
    電気絶縁性を有する芯材と、
    前記芯材に巻回されたヒータ線を有し、
    前記ヒータ線は、電気抵抗線からなり通電することで発熱する発熱領域部分と、前記発熱領域部分の前記電気抵抗線よりも小さい電気抵抗を有する導電体線からなる低発熱領域部分を有する冷蔵庫。
  2. 前記低発熱領域部分は、前記発熱領域部分に接続されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 複数本の前記発熱体が、前記パイプ内に収容されている請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記ヒータ線が前記芯材に巻回される際の前記芯材における巻き幅間隔が、部分により変化している請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  5. 前記巻き幅間隔が変化している変化点は、複数箇所設けられている請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記ヒータ線は、前記芯材において導体抵抗の同じものを部分的に複数回巻かれている部分と、前記芯材において1回巻かれている部分を有する請求項1に記載の冷蔵庫。
  7. 前記ヒータ線は、前記芯材において前記導体抵抗の同じものを部分的に複数回巻かれている部分が、複数箇所設けられている請求項6に記載の冷蔵庫。
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