JP7096740B2 - ステアリング装置 - Google Patents
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Description
リヤブラケットには、上下方向に延びるチルトガイド孔が形成されている。リヤブラケット及びコラムは、チルトガイド孔内に挿通されたロックボルトにより接続されている。
この構成によれば、ピボット軸回りのコラムの回動に伴い、ロックボルトがチルトガイド孔内を上下動する。これにより、コラム(ステアリングシャフト)の傾斜角度が変更される。なお、チルト調整後は、ロック機構によりコラムの回動が規制される。
本発明の一態様に係るステアリング装置は、前後方向に沿う第1軸線回りにステアリングシャフトを回転可能に支持するコラムと、車体に取り付けられ、左右方向に沿う第2軸線回りに回動可能に前記コラムを支持するフロントブラケットと、前記フロントブラケットの後方において前記車体に取り付けられるとともに、前記コラムを左右方向の両側から挟持するリヤ側壁を有するリヤブラケットと、前記リヤ側壁と前記コラムとを接続する軸部材を有するとともに、前記第2軸線回りの前記コラムの回動を規制及び許容するロック機構と、を備え、前記リヤ側壁には、前記軸部材が挿通されて、前記コラムの回動に伴い前記軸部材の上下動を案内するチルトガイド部が形成され、前記チルトガイド部は、第1ガイド部と、前記第1ガイド部の上方に連なるとともに、前記第1ガイド部よりも前記第1軸線に沿うシャフト軸方向の幅が狭い第2ガイド部と、を有し、前記第2ガイド部は、前記コラムの回動に伴い前記軸部材が摺動可能に構成されるとともに、弾性変形可能に構成されている。
ここで、コラム(ステアリングシャフト)を例えば最上端位置に移動させる場合、コラムを上方に回動させる過程で、軸部材が第1ガイド部を通過して第2ガイド部に進入する。
本態様において、第2ガイド部は、第1ガイド部よりも前後方向の幅が狭くなっている。そのため、軸部材と第2ガイド部との間に発生する摺動抵抗が、軸部材と第1ガイド部との間に発生する摺動抵抗よりも大きくなる。したがって、ロック機構によりコラムの回動を規制する前に、コラムの自重等の影響により、コラムが下方に位置ずれするのを抑制できる。
しかも、本態様では、第2ガイド部が弾性変形可能に構成されている。そのため、例えば第2ガイド部が塑性変形する構成に比べ、寸法ばらつき等により軸部材と第2ガイド部との間に発生する摺動抵抗が過大になるのを抑制できる。
本態様では、付勢部材の付勢力がコラムの自重に抗する方向に作用する。これにより、コラムの下方への落下を抑制し、チルトバランスを図ることができる。
本態様では、軸部材が第2ガイド部内を移動する際に、第2ガイド部が軸部材によって押し広げられるように弾性変形する。これにより、軸部材と第2ガイド部との間の摺動抵抗を確保できる。
本態様では、軸部材が第1ガイド部内を移動する際の軸部材と第1ガイド部との間の摺動抵抗を軽減できる。これにより、軸部材が第1ガイド部を移動する際の操作性を向上させることができる。
本態様では、軸部材と第3ガイド部との間に発生する摺動抵抗が、軸部材と第1ガイド部との間に発生する摺動抵抗よりも大きくなる。したがって、ロック機構によりコラムの回動を規制する前に、付勢部材の復元力等によって、コラムが上方に位置ずれするのを抑制できる。
しかも、本態様では、第3ガイド部が弾性変形可能に構成されている。そのため、例えば第3ガイド部が塑性変形する構成に比べ、寸法ばらつき等により軸部材と第3ガイド部との間に発生する摺動抵抗が過大になるのを抑制できる。
本態様では、軸部材が第3ガイド部内を移動する際に、第3ガイド部が軸部材によって押し広げられるように弾性変形する。これにより、軸部材と第3ガイド部との間の摺動抵抗を確保できる。
本態様では、チルトガイド孔内に弾性リングを嵌め込むだけで、上述した作用効果が奏功される。これにより、大幅な設計変更を伴うことなく、コラムを所望の傾斜角度で保持できる。
[ステアリング装置]
図1は、ステアリング装置1の斜視図である。
図1に示すように、ステアリング装置1は、車両に搭載されている。ステアリング装置1は、ステアリングホイール2の回転操作に伴って車輪の舵角を調整する。
コラムユニット11は、アウタコラム21と、インナコラム22と、を有している。
アウタコラム21は、固定ブラケット13,14を介して車体に取り付けられている。アウタコラム21は、保持筒部24と、締付部25と、を主に有している。
図2に示すように、保持筒部24は、軸線O1に沿って延びる筒状に形成されている。保持筒部24内における前端部には、前側軸受27の外輪が嵌合(圧入)されている。保持筒部24において、シャフト周方向の一部(本実施形態では、アウタコラム21の下部)には、スリット28が形成されている。スリット28は、アウタコラム21をシャフト径方向に貫通するとともに、アウタコラム21の後端面で開放されている。
図3に示すように、締付部25は、保持筒部24のうち、スリット28を間に挟んで左右方向で対向する位置からそれぞれ下方に延設されている。各締付部25には、締付部25を左右方向に貫通する貫通孔31が形成されている。
ステアリングシャフト12は、インナシャフト37及びアウタシャフト38を備えている。
インナシャフト37は、軸線O1に沿って延びる中空円筒状に形成されている。インナシャフト37は、保持筒部24内に隙間をあけて挿入されている。インナシャフト37の前端部は、上述した前側軸受27の内輪に圧入されている。これにより、インナシャフト37は、保持筒部24内で前側軸受27を介して軸線O1回りに回転可能に支持されている。インナシャフト37の前端部(前側軸受27よりも前方に突出した部分)は、自在継手(不図示)等を介して例えばロアシャフト(不図示)とステアリングギヤボックス(不図示)等に連結される。
図1に示すように、上述したフロントブラケット13は、ピボット軸53を介してアウタコラム21と車体との間を接続している。フロントブラケット13は、シャフト軸方向から見た正面視で下方に開口するU字状に形成されている。フロントブラケット13は、アウタコラム21の後端部を上方及び左右方向の両側から取り囲んでいる。フロントブラケット13のうち、左右方向の両側に位置するフロント側壁13aは、ピボット軸53によってアウタコラム21に接続されている。これにより、アウタコラム21は、ピボット軸53の左右方向に沿う軸線O2回りに回動可能にフロントブラケット13に支持されている。
図3に示すように、リヤブラケット14は、後述するロックボルト70を介してアウタコラム21と車体との間を接続している。リヤブラケット14は、シャフト軸方向から見た正面視で下方に開口するU字状に形成されている。リヤブラケット14は、アウタコラム21の上方及び左右方向の両側を取り囲んでいる。
側板部55は、シャフト軸方向から見た正面視でL字状に形成されている。側板部55は、上下方向に延びるリヤ側壁58と、リヤ側壁58の上端部から左右方向の外側に張り出す張出部59と、を備えている。
張出部59は、車体に連結されている。
切替部15は、ロックボルト(軸部材)70を有するロック機構65と、操作レバー66と、締結カム67と、を主に有している。
一方、ロック状態において、締結カム67の厚さが減少するように操作レバー66を回動操作することで、締付部25同士が各リヤ側壁58とともに離間して保持筒部24が拡径される。これにより、リヤ側壁58によるアウタコラム21の挟持が解除されるとともに、アウタコラム21の保持筒部24によるインナコラム22の挟持が解除される。その結果、アウタコラム21に対するインナコラム22のシャフト軸方向への移動が許容されるとともに、コラムユニット11のピボット軸53回りの回動が許容される(ロック解除状態)。
図4、図5に示すように、上述したチルトガイド孔60内には、弾性リング100が嵌め込まれている。弾性リング100は、図6に示す帯状の板材が長円形状に成形されたものである。弾性リング100は、例えばアウタコラム21と締結カム67とにより左右方向で挟持されることで、チルトガイド孔60内に保持されている。なお、本実施形態では、チルトガイド孔60が形成されたリヤ側壁58、及び弾性リング100により本発明に係るチルトガイド部110を構成している。弾性リング100は、チルトガイド孔60の形状に倣って後方に向けて凸の円弧状に湾曲した状態で嵌め込まれていてもよく、チルトガイド孔60の形状に倣って成形されていてもよい。
幅広部101aは、弾性リング100の短軸方向の幅(シャフト軸方向の幅)がロックボルト70の直径よりも広くなっている。幅広部101aの外周面は、チルトガイド孔60の内周面に接している。幅広部101aの幅は、が上下方向の全体に亘って一様に形成されている。但し、幅広部101aの幅は、上下方向の位置に応じて変化させてもよい。
下側接続部101cは、幅広部101aの下端縁から下方に向かうに従い幅が漸次縮小するテーパ状に形成されている。但し、下側接続部101cは、幅広部101aと下側ガイド部103とを段差状に接続してもよい。
次に、上述したステアリング装置1の作用を説明する。以下の説明では、チルト動作について主に説明する。以下の説明では、ロックボルト70がチルトガイド孔60における上下方向の中間部分に位置している状態(中間ガイド部101内に位置している状態)を初期状態として説明する。本実施形態のステアリング装置1では、ロックボルト70が中間ガイド部101内に位置している状態で、ロック解除状態としてステアリングホイール2から手を離したとき、ロックボルト70がチルトガイド孔60内(チルトガイド部110)における上下方向の中間部分に位置するように付勢部材80の付勢力が設定されている。すなわち、ステアリング装置1では、ロック解除状態において、ロックボルト70がチルトガイド孔60内における上下方向の中間部分で、ステアリング装置1(コラムユニット11やステアリングシャフト12)の自重や、ピボット軸53とアウタコラム21との間の摩擦力、付勢部材80の付勢力等の合力が釣り合う。
図7に示すように、ステアリングホイール2を初期状態から例えば最上端位置まで移動させるには、まず操作レバー66を回動操作して、ステアリング装置1をロック解除状態とする。具体的には、図3に示すように、締結カム67の厚さが減少する方向(例えば、下方)に操作レバー66を回動操作する。すると、締付部25同士が各リヤ側壁58とともに離間して保持筒部24(スリット28)が拡径される。これにより、保持筒部24によるインナコラム22の挟持が解除されるとともに、リヤ側壁58によるアウタコラム21の挟持が解除される。
一方、図8に示すように、ロック解除状態において、ステアリングホイール2を初期状態から例えば最下端位置まで移動させるには、ステアリングホイール2を下方に引き下げる。すると、チルトガイド孔60に沿ってステアリングホイール2がコラムユニット11及びステアリングシャフト12とともに軸線O2回りで下方に回動する。具体的に、ロックボルト70は、中間ガイド部101内を通過して、下側摺動部103a内に進入する。下側摺動部103a内に進入したロックボルト70は、下側摺動部103aをシャフト軸方向の外側に押し広げながら下方に移動する。すなわち、ロックボルト70と下側摺動部103aとの間に発生する摺動抵抗は、ロックボルト70と中間ガイド部101との間に発生する摺動抵抗よりも大きくなる。その後、ロックボルト70がエンド部103bに近接又は当接した時点で操作レバー66を回動させ、ステアリング装置1をロック状態とする。その結果、チルト動作が規制され、ステアリングホイール2を最下端位置で固定できる。
これにより、ステアリングホイール2の角度を任意の位置に調整できる。
この構成によれば、チルト動作の際、ロック解除状態としてコラムユニット11の回動を許容させることで、コラムユニット11を軸線O2線回りに回動させることができる。コラムユニット11を所望の傾斜角度まで回動させた後、ロック状態とすることで、コラムユニット11を所望の傾斜角度で保持できる。
この構成によれば、付勢部材80の付勢力がコラムユニット11の自重に抗する方向に作用する。これにより、コラムユニット11の下方への落下を抑制し、チルトバランスを図ることができる。
この構成によれば、ロックボルト70が上側ガイド部102内を移動する際に、上側ガイド部102がロックボルト70によって押し広げられるように弾性変形する。これにより、ロックボルト70と上側ガイド部102との間の摺動抵抗を確保できる。
この構成によれば、ロックボルト70が中間ガイド部101内を移動する際のロックボルト70と中間ガイド部101との間の摺動抵抗を軽減できる。これにより、ロックボルト70が中間ガイド部101を移動する際の操作性を向上させることができる。
この構成によれば、ロックボルト70と下側ガイド部103との間に発生する摺動抵抗が、ロックボルト70と中間ガイド部101との間に発生する摺動抵抗よりも大きくなる。したがって、ロック状態とする前に、付勢部材80の復元力等によって、コラムユニット11が上方に位置ずれするのを抑制できる。
しかも、本実施形態では、下側ガイド部103が弾性変形可能に構成されている。そのため、例えば下側ガイド部103が塑性変形する構成に比べ、寸法ばらつき等によりロックボルト70と下側ガイド部103との間に発生する摺動抵抗が過大になるのを抑制できる。
この構成によれば、ロックボルト70が下側ガイド部103内を移動する際に、下側ガイド部103がロックボルト70によって押し広げられるように弾性変形する。これにより、ロックボルト70と下側ガイド部103との間の摺動抵抗を確保できる。
この構成によれば、チルトガイド孔60内に弾性リング100を嵌め込むだけで、上述した作用効果が奏功される。これにより、大幅な設計変更を伴うことなく、ステアリングシャフト12を所望の傾斜角度で保持できる。
なお、上述した実施形態では、弾性リング100のうち、上下両側に中間ガイド部101よりも幅狭な上側ガイド部102及び下側ガイド部103を形成した場合について説明したが、この構成のみに限られない。弾性リング100は、少なくとも上部に中間ガイド部101よりも幅狭な上側ガイド部102を有していればよい。このような構成について、以下の変形例で説明する。なお、以下の各変形例において、上述した実施形態に対応する構成については、実施形態と同様の符号を付して説明を省略する場合がある。
図9に示す弾性リング100は、第1ガイド部151及び第2ガイド部152を備えている。
第1ガイド部151は、幅広部151a、下側エンド部151b及び上側接続部151cを備えている。
上側接続部151cは、幅広部151aの上端縁から上方に向かうに従い幅が漸次縮小するテーパ状に形成されている。
図10に示す弾性リング100は、リング部201と、フランジ部202と、を備えている。
フランジ部202は、リング部201における左右方向(開口方向)の端部から外側に張り出している。フランジ部202において、第2ガイド部152の周囲に位置する部分には、フランジ部202を貫通する逃げ孔203が形成されている。逃げ孔203は、第2ガイド部152の周囲を取り囲んでいる。
図11に示すチルトガイド部110は、第1ガイド部220と、第2ガイド部221と、を備えている。
第1ガイド部220は、チルトガイド孔60における上下方向の中央部から下端に至る領域である。すなわち、第1ガイド部220は、チルトガイド孔60の内周面により画成されている。
幅広部220aの幅は、ロックボルト70の直径よりも広くなっている。幅広部220aの幅は、上下方向の全体に亘って一様に形成されている。但し、幅広部220aの幅は、上下方向の位置に応じて変化させてもよい。
下側エンド部220bは、幅広部220aの下端縁に連なっている。下側エンド部220bは、下方に向けて凸の円弧状に形成されている。すなわち、下側エンド部220bは、下方に向かうに従い幅が漸次縮小している。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、軸線O1がシャフト軸方向に交差している構成について説明していたが、この構成のみに限られない。軸線O1は、車両のシャフト軸方向に一致していてもよい。
上述した実施形態等では、上側ガイド部102(摺動部102a)の幅がロックボルト70の直径より狭い構成について説明したが、この構成のみに限られない。上側ガイド部102の幅は、ロックボルト70が摺動可能であれば、ロックボルト70の直径以上であってもよい。
上述した実施形態等では、中間ガイド部101の幅広部101aの幅がロックボルト70の直径よりも広い構成について説明したが、この構成のみに限られない。幅広部101aの幅は、上側摺動部102aの幅よりも広い構成であれば、ロックボルト70の直径以下であってもよい。
上述した実施形態等では、チルトガイド部110がリヤ側壁58を左右方向に貫通する構成について説明したが、この構成のみに限られない。チルトガイド部は、接続部材が収容される構成であればよい。
上述した実施形態等では、付勢部材80によって、チルトガイド部110(チルトガイド孔60)における上下方向の中間部分でチルトバランスを図る構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、チルトガイド部110の上部や下部でチルトバランスを図る構成であってもよい。
上述した実施形態等では、ステアリング装置1がチルト動作のみを行える構成について説明したが、この構成のみに限られない。ステアリング装置1は、アウタコラム21及びインナコラム22がシャフト軸方向に相対移動することで、ステアリングホイール12の前後位置を調整するテレスコ動作が可能であってもよい。
11…コラムユニット(コラム)
12…ステアリングシャフト
13…フロントブラケット
14…リヤブラケット
60…チルトガイド孔
65…ロック機構
70…ロックボルト(軸部材)
80…付勢部材
100…弾性リング
101…中間ガイド部(第1ガイド部)
102…上側ガイド部(第2ガイド部)
103…下側ガイド部(第3ガイド部)
110…チルトガイド部
151…第1ガイド部
152…第2ガイド部
220…第1ガイド部
221…第2ガイド部
Claims (5)
- 前後方向に沿う第1軸線回りにステアリングシャフトを回転可能に支持するコラムと、
車体に取り付けられ、左右方向に沿う第2軸線回りに回動可能に前記コラムを支持するフロントブラケットと、
前記フロントブラケットの後方において前記車体に取り付けられるとともに、前記コラムを左右方向の両側から挟持するリヤ側壁を有するリヤブラケットと、
前記リヤ側壁と前記コラムとを接続する軸部材を有するとともに、前記第2軸線回りの前記コラムの回動を規制及び許容するロック機構と、を備え、
前記リヤ側壁には、前記軸部材が挿通されて、前記コラムの回動に伴い前記軸部材の上下動を案内するチルトガイド部が形成され、
前記チルトガイド部は、
第1ガイド部と、
前記第1ガイド部の上方に連なるとともに、前記第1ガイド部よりも前記第1軸線に沿うシャフト軸方向の幅が狭い第2ガイド部と、を有し、
前記第2ガイド部は、前記コラムの回動に伴い前記軸部材が摺動可能に構成されるとともに、弾性変形可能に構成されているステアリング装置。 - 前記軸部材及び前記リヤブラケット間に介在して、前記コラムを上方に付勢する付勢部材を備えている請求項1に記載のステアリング装置。
- 前記第1ガイド部の幅は、前記軸部材の直径よりも広い請求項1又は請求項2に記載のステアリング装置。
- 前後方向に沿う第1軸線回りにステアリングシャフトを回転可能に支持するコラムと、
車体に取り付けられ、左右方向に沿う第2軸線回りに回動可能に前記コラムを支持するフロントブラケットと、
前記フロントブラケットの後方において前記車体に取り付けられるとともに、前記コラムを左右方向の両側から挟持するリヤ側壁を有するリヤブラケットと、
前記リヤ側壁と前記コラムとを接続する軸部材を有するとともに、前記第2軸線回りの前記コラムの回動を規制及び許容するロック機構と、を備え、
前記リヤ側壁には、前記軸部材が挿通されて、前記コラムの回動に伴い前記軸部材の上下動を案内するチルトガイド部が形成され、
前記チルトガイド部は、
第1ガイド部と、
前記第1ガイド部の上方に連なるとともに、前記第1ガイド部よりも前後方向の幅が狭い第2ガイド部と、を有し、
前記第2ガイド部は、前記コラムの回動に伴い前記軸部材が摺動可能に構成されるとともに、弾性変形可能に構成され、
前記チルトガイド部は、前記第1ガイド部の下方に連なるとともに、前記第1ガイド部よりも前後方向の幅が狭い第3ガイド部を備え、
前記第3ガイド部は、前記コラムの回動に伴い前記軸部材が摺動可能に構成されるとともに、弾性変形可能に構成されているステアリング装置。 - 前記チルトガイド部は、前記リヤ側壁を左右方向に貫通するチルトガイド孔内に弾性リングが嵌め込まれて構成され、
前記軸部材は、前記弾性リングの内側に挿通されている請求項1から請求項4の何れか1項に記載のステアリング装置。
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