JP2010173552A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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光司 山村
Utao Hayashida
詩生 林田
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Abstract

【課題】衝撃吸収荷重のばらつきを小さくし、要求される衝撃吸収荷重に設定することができる衝撃吸収構造を備えたステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】チルトガイド長孔11内の所望する位置でクランプ用ボルト6を固定することで、チルト調整を行なうステアリングコラム装置に、チルトガイド長孔11の車両前方側端部に延設され、チルトガイド長孔11と同様の孔幅を有し、チルトガイド長孔11の円弧の曲率半径R12、および中心C12の位置の少なくともいずれか一方が異なる衝撃吸収ガイド長孔12を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者の体型及び好みに合わせて最も運転し易いようにステアリングホイールの位置を調整できるチルト調整機能を備えたステアリングコラム装置に関する。
従来、トラックなどのキャブオーバー型車両に対応したステアリングコラム装置として、ステアリングシャフトをほぼ直立した状態で車両に支持するものがある。この種のステアリングコラム装置として、特許文献1には、運転者の体格や運転姿勢に合わせてステアリングホイールの前後位置の調整を可能とするチルト調整機能を備えたステアリングコラム装置が開示されている。
このステアリングコラム装置101には、図11,図12に示すように、ステアリングシャフト102を回動自在に内包するコラムチューブ103が、車体に車両前後方向に揺動可能に支持されている。また、ステアリングシャフト102の先端にステアリングホイール(図示せず)が配設される。コラムチューブ103の外周に設けられた変位ブラケット105に配設されたボルト106が、車体側に固定された支持ブラケット104に形成された長孔111内を移動することで揺動範囲、つまりチルト調整の範囲が規定されている。そして、運転者が、長孔111内の所望する位置でボルト106を固定することで、チルト調整を行なうことができる。
また、このステアリングコラム装置101には、衝撃吸収構造130が設けられている。衝撃吸収構造130は、長孔111の車両前方側端部に延設され、ボルト106の軸径よりも幅が狭く設定された幅狭部131と、前述のボルト106とから構成されている。幅狭部131はボルト106の外径寸法よりも幅が狭く設定されている。このため、通常のチルト調整操作では、ボルト106は幅狭部131内に入ることはできないが、車両が衝突するなどして、運転者が車両後方から前方に向かってステアリングホイールに衝突し、ステアリングコラム装置101に衝撃荷重が加わった際には、図13に示すように、ボルト106が幅狭部131を両側に押広げながら前方に移動することで、衝撃を吸収する。
特開平10−203380号公報
このような幅狭部131が延設された長孔111を形成する際には、板材を金型のパンチで打抜く方法が一般的に行なわれる。しかしながら、金型のパンチで打抜く方法では、長孔111に応力集中や、加工硬化が発生してしまうため、要求される衝撃吸収荷重をばらつき無く設定することが非常に困難である。
また、ボルト106が幅狭部131を両側に押広げる構成であるため、拡げられる部位双方の変化量を均一にしなければならず、この点においても要求される衝撃吸収荷重をばらつき無く設定することが非常に困難である。
そこで、本発明は、衝撃吸収荷重のばらつきを小さくし、要求される衝撃吸収荷重に設定することができる衝撃吸収構造を備えたステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、車体に車両前後方向に揺動可能に支持されたコラムチューブと、該コラムチューブの外周に設けられたディスタンスブラケットと、該車体に固定された車体取付ブラケットと、該車体取付ブラケットに形成されたチルトガイド長孔と、該ディスタンスブラケットに配設されたクランプ用ボルトとを備え、該チルトガイド長孔内の所望する位置で該クランプ用ボルトを固定することで、チルト調整を行なうステアリングコラム装置において、前記チルトガイド長孔の車両前方側端部に、該チルトガイド長孔と同様の孔幅で、略円弧形状に延設され、円弧の曲率半径、および中心の位置の少なくともいずれか一方が該チルトガイド長孔とは異なるように設定された衝撃吸収ガイド長孔を備えたことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のステアリングコラム装置において、前記衝撃吸収ガイド長孔近傍に、機械的強度が低い脆弱部が配置されたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1、または請求項2に記載のステアリングコラム装置において、前記チルトガイド長孔と前記衝撃吸収ガイド長孔との境界部分にストッパが配設され、該ストッパが、設定値以上の荷重が加わった際に、脱落するように設定されたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、衝撃吸収ガイド長孔をチルトガイド長孔の車両前方側端部に、チルトガイド長孔と同様の孔幅で、略円弧形状に延設し、円弧の曲率半径、および中心の位置の少なくともいずれか一方が該チルトガイド長孔とは異なるように設定したことによって、通常のチルト調整操作では、クランプ用ボルトが衝撃吸収ガイド長孔の片方の孔縁に当接して衝撃吸収ガイド長孔に進入することはできず、クランプ用ボルトはチルトガイド長孔内のみを移動する。また、車両が衝突するなどして、運転者が車両後方から前方に向かってステアリングホイールに衝突し、ステアリングコラム装置に衝撃荷重が加わった際には、クランプ用ボルトが当接する衝撃吸収ガイド長孔の片方の孔縁を押広げつつ、衝撃吸収ガイド長孔内を車両前方へ移動することで、衝撃荷重を吸収する。
このような構成により、衝撃荷重を吸収する際に、クランプ用ボルトが当接する部位は、衝撃吸収ガイド長孔の孔縁の片方のみに設定されるので、衝撃吸収荷重のばらつきを抑え、要求される衝撃吸収荷重に設定することができる。
また、衝撃吸収ガイド長孔の孔幅をチルトガイド長孔の孔幅と同様に設定したことにより、チルトガイド長孔と衝撃吸収ガイド長孔とを金型のパンチによって形成した場合にも、応力集中や加工硬化の発生を防ぐことができるので、衝撃吸収荷重のばらつきを抑え、要求される衝撃吸収荷重に設定することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、衝撃吸収ガイド長孔近傍に、機械的強度が低い脆弱部が配置されたことによって、要求される衝撃吸収荷重を設定することが容易にできる。
請求項3の発明によれば、請求項1、請求項2の発明の効果に加え、チルトガイド長孔と衝撃吸収ガイド長孔との境界部分に配設されたストッパが、設定値以上の荷重が加わった際に、脱落するように設定されたことによって、チルト調整操作時のチルトガイド長孔と衝撃吸収ガイド長孔との境界部分におけるクランプ用ボルトの噛み込みを防止できる。
本発明の第1実施形態にかかるステアリングコラム装置が車両に搭載された状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかるステアリングコラム装置が衝撃力を吸収した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる衝撃吸収構造を示す構成概要図である。 本発明の第1実施形態にかかる衝撃吸収構造によって吸収される衝撃荷重を示す特性図である。 本発明の第2実施形態にかかる衝撃吸収構造を示す構成概要図である。 本発明の第3実施形態にかかる衝撃吸収構造を示す構成概要図である。 本発明の第3実施形態にかかる衝撃吸収構造によって吸収される衝撃荷重を示す特性図である。 本発明の第4実施形態にかかる衝撃吸収構造を示す構成概要図である。 本発明の第5実施形態にかかる衝撃吸収構造を示す構成概要図である。 本発明の第6実施形態にかかる衝撃吸収構造を示す構成概要図である。 従来のステアリングコラム装置を示す側方断面図である。 従来の衝撃吸収構造を示す構成概要図である。 従来の衝撃吸収構造が衝撃力を吸収した状態を示す構成概要図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図4は本発明の第1実施形態を示している。
図1、図2に示すように、第1実施形態のステアリングコラム装置1は、図の上端にステアリングホイール(不図示)が固定されるステアリングシャフト2を内包するとともに、回動可能に支承するコラムチューブ3を備えている。
コラムチューブ3は、内部にステアリングシャフト2を回動自在に支承している。また、コラムチューブ3の軸方向下端側は、チルト軸7を介して車両前後方向(チルト方向)に回動可能に車体(図示せず)に支持されている。
また、このステアリングコラム装置1は、コラムチューブ3の軸方向上端側に配置されて車体に固定された下向開放の略コ字形状を有する車体取付ブラケット4と、コラムチューブ3の外周に溶接等にて固定されつつ、車体取付ブラケット4の内側に配置されたディスタンスブラケット5と、車体取付ブラケット4およびディスタンスブラケット5を貫通するクランプ用ボルト6と、そのクランプ用ボルト6の軸線回りに回動操作される操作レバー(図示せず)と、を備えている。
車体取付ブラケット4は、相対向する一対の側板8,9と、これらの側板8,9の上部を互いに連結する上板10とを有する下向き開放の略コ字形状を備え、車体に固定されている。車体取付ブラケット4の両側板8,9には、コラムチューブ3の揺動方向(チルト方向)に沿った円弧形状を有するチルトガイド長孔11が形成されている。チルトガイド長孔11は、孔幅がクランプ用ボルト6の軸径よりも大きく設定され、チルトガイド長孔11内をクランプ用ボルト6が移動可能に設定されている。
チルトガイド長孔11の車両前方側端部には、衝撃吸収ガイド長孔12が形成されている。衝撃吸収ガイド長孔12は、チルトガイド長孔11と同様の孔幅に設定されるとともに、円弧の曲率半径R12がチルトガイド長孔11の曲率半径R11よりも小さく設定された略円弧形状に延設されている。また、衝撃吸収ガイド長孔12の曲率半径R12の中心C12は、チルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12との境界部分と、チルトガイド長孔11の曲率半径R11の中心C11(チルト軸7)とを結ぶ直線上、且つチルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12との境界部分と中心C11の間に設定されている。
チルトガイド長孔11の円弧延長線上に位置する衝撃吸収ガイド長孔12の円弧の径方向外側には、スリット13が形成されている。そして、要求される衝撃吸収荷重に応じて、衝撃吸収ガイド長孔12とスリット13とで形成される脆弱部としてのブリッジ部14の幅寸法が設定される。なお、本実施形態の脆弱部の別態様として、スリット13ではなく、車体取付ブラケット4を切欠いて、図3の破線で示すような外形形状でブリッジ部14を形成する構成としても良い。
ディスタンスブラケット5は、下向き開放の略コ字形状をなし、一対の側板16,17と、側板16,17の上端同士を繋ぐ上板18とを有している。ディスタンスブラケット5の側板16,17には、クランプ用ボルト6が貫通する貫通孔19が形成されている。
運転者は、操作レバー(図示せず)を回動操作し、クランプ用ボルト6を緩めることで、チルト方向への移動を可能にし、運転者が自身の体格や運転姿勢に合わせてステアリングホイール移動させる。次に、操作レバーを逆転回動操作し、クランプ用ボルト6を締上げることで、車体取付ブラケット4の側板8,9とディスタンスブラケット5の側板16,17とを密接させる。そして、密接させた際の側板同士の摩擦力によって、運転者が所望するチルト位置に固定している。
追突事故等により、運転者がステアリングホイールに二次衝突した際には、ステアリングホイールを介して、車両前方に向かって衝撃荷重Pがコラムチューブ3に加わる。コラムチューブ3は、車体取付ブラケット4の側板8,9とディスタンスブラケット5の側板16,17との間の摩擦力に抗して、車両前方に揺動、変位し、クランプ用ボルト6がチルトガイド長孔11の車両前方へ移動する。クランプ用ボルト6は、チルトガイド長孔11の車両前方側端部へ移動したところで、衝撃吸収ガイド長孔12の外側円弧縁部に位置する衝撃荷重吸収部15に当接し、衝撃荷重吸収部15を変形させながら、さらに車両前方へ移動する。そして、衝撃荷重吸収部15を変形させながら移動することで、衝撃吸収ストロークに対して、図4に示すように、衝撃吸収荷重Fを吸収する。
以上の構成により本実施形態のステアリングコラム装置1によれば、衝撃荷重を吸収する際に、クランプ用ボルトが当接する部位は、衝撃吸収ガイド長孔の孔縁の片方のみに設定されるので、衝撃吸収荷重のばらつきを抑え、要求される衝撃吸収荷重に設定することができる。
また、衝撃吸収ガイド長孔の孔幅をチルトガイド長孔の孔幅と同様に設定したことにより、チルトガイド長孔と衝撃吸収ガイド長孔とを金型のパンチによって形成した場合にも、応力集中や加工硬化の発生を防ぐことができるので、衝撃吸収荷重のばらつきを抑え、要求される衝撃吸収荷重に設定することができる。
次に、第2実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図5は本発明の第2実施形態を示し、前述した図1〜図4に示す第1実施形態と同様の構成には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態と前述の第1実施形態の構成について、大きく異なる点は、衝撃吸収構造を構成する車体取付ブラケット4に形成される衝撃吸収ガイド長孔12aの形状、および衝撃荷重吸収部15aの形状である。
衝撃吸収ガイド長孔12aは、チルトガイド長孔11と同様の孔幅に設定されるとともに、円弧の曲率半径R12aがチルトガイド長孔11の曲率半径R11よりも大きく設定された略円弧形状に延設されている。また、衝撃吸収ガイド長孔12aの曲率半径R12aの中心C12aは、チルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12aとの境界部分と、チルトガイド長孔11の曲率半径R11の中心C11(チルト軸7)とを結ぶ直線の延長線上に設定されている。
チルトガイド長孔11の円弧延長線上に位置する衝撃吸収ガイド長孔12aの円弧の径方向内側、且つ車両前方側端部には、脆弱部としての切欠14aが形成されている。
衝撃荷重を吸収する際に、クランプ用ボルト6は、チルトガイド長孔11の車両前方側端部へ移動したところで、衝撃吸収ガイド長孔12aの内側円弧縁部に位置する衝撃荷重吸収部15aに当接し、衝撃荷重吸収部15aを変形させながら、さらに車両前方へ移動し、切欠14aを押広げる。そして、衝撃荷重吸収部15aを変形させながら移動することで、設定された衝撃吸収荷重Fを吸収する。
以上の構成により本実施形態のステアリングコラム装置1によれば、前述の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本実施形態において、衝撃吸収ガイド長孔12aの円弧の曲率半径R12aを無限大として、衝撃吸収ガイド長孔を直線状に設定してもよい。
次に、第3実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図6、図7は本発明の第3実施形態を示し、前述した図1〜図4に示す第1実施形態と同様の構成には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第3実施形態と前述の第1実施形態の構成について、大きく異なる点は、第2実施形態と同様に、衝撃吸収構造を構成する車体取付ブラケット4に形成される衝撃吸収ガイド長孔12bの形状、および衝撃荷重吸収部15bの形状である。
衝撃吸収ガイド長孔12bは、チルトガイド長孔11と同様の孔幅に設定されるとともに、円弧の曲率半径R12bがチルトガイド長孔11の曲率半径R11よりも小さく設定された略円弧形状に延設されている。また、衝撃吸収ガイド長孔12bの円弧の中心C12bは、チルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12bとの境界部分と、チルトガイド長孔11の曲率半径R11の中心C11(チルト軸7)とを結ぶ直線よりもチルトガイド長孔11側に位置している。さらにチルトガイド長孔11の曲率半径R11の中心C11は、第1実施形態と同様である。
チルトガイド長孔11の円弧延長線上に位置する衝撃吸収ガイド長孔12bの円弧の径方向外側には、スリット13bが形成されている。そして、要求される衝撃吸収荷重に応じて、衝撃吸収ガイド長孔12bとスリット13bとで形成される脆弱部としてのブリッジ部14bの幅寸法が設定される。
また、チルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12bとの境界部分にストッパ20が配設され、ストッパ20は、設定値以上の荷重が加わった際に、脱落するように設定されている。このストッパ20は、チルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12bとの境界部分にある程度の角度が生じ、チルト調整操作時にこの部分にクランプ用ボルト6が噛み込んで、チルト調整がスムーズに行なわれないことを防止している。これにより、運転者が、自身の体格や運転姿勢に合わせてステアリングホイール移動させる際に、ストッパ20によって、クランプ用ボルト6の車両前方側への移動が規制される。
衝撃荷重を吸収する際に、クランプ用ボルト6は、チルトガイド長孔11の車両前方側端部へ移動したところで、ストッパ20を脱落させて、衝撃吸収ガイド長孔12bの外側円弧縁部に位置する衝撃荷重吸収部15bに当接し、衝撃荷重吸収部15bを変形させながら、さらに車両前方へ移動する。そして、衝撃荷重吸収部15bを変形させながら移動することで、図7に示すように、衝撃吸収ストロークに対して、衝撃吸収荷重Fを吸収する。
以上の構成により本実施形態のステアリングコラム装置1によれば、前述の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、チルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12bとの境界部分に配設されたストッパ20が、設定値以上の荷重が加わった際に、脱落するように設定されたことによって、衝撃荷重吸収性能を低下させることなく、チルト調整操作時のチルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12bとの境界部分におけるクランプ用ボルト6の噛み込みを防止できる。
次に、第4〜第6実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図8〜10は本発明の第4〜第6実施形態を示し、前述した図1〜図4に示す第1実施形態と同様の構成には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第4〜第6実施形態と前述の第1実施形態の構成について、大きく異なる点は、衝撃吸収構造を構成する車体取付ブラケット4に形成される衝撃吸収ガイド長孔の形状、および衝撃荷重吸収部の形状である。
第4実施形態では、図8に示すように、衝撃吸収ガイド長孔12cは、チルトガイド長孔11と同様の孔幅に設定されるとともに、円弧の曲率半径R12cがチルトガイド長孔11の曲率半径R11と同様に設定された略円弧形状に延設されている。また、衝撃吸収ガイド長孔12cの円弧の中心C12cは、チルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12cとの境界部分と、チルトガイド長孔11の曲率半径R11の中心C11(チルト軸7)とを結ぶ直線上、且つチルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12cとの境界部分と中心C11の間の延長線上に設定されている。
第5実施形態では、図9に示すように、衝撃吸収ガイド長孔12dは、チルトガイド長孔11と同様の孔幅に設定されるとともに、円弧の曲率半径R12dがチルトガイド長孔11の曲率半径R11と同様に設定された略円弧形状に延設されている。また、衝撃吸収ガイド長孔12dの円弧の中心C12dは、チルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12dとの境界部分と、チルトガイド長孔11の曲率半径R11の中心C11(チルト軸7)とを結ぶ直線よりも衝撃吸収ガイド長孔12d側に設定されている。
第6実施形態では、図10に示すように、衝撃吸収ガイド長孔12eは、チルトガイド長孔11と同様の孔幅に設定されるとともに、円弧の曲率半径R12eがチルトガイド長孔11の曲率半径R11よりも小さく設定された略円弧形状に延設されている。また、衝撃吸収ガイド長孔12eの円弧の中心C12eは、チルトガイド長孔11と衝撃吸収ガイド長孔12eとを挟んでチルトガイド長孔11の曲率半径R11の中心C11(チルト軸7)とは、反対側の位置に設定されている。
以上の構成により、第4〜第6実施形態のステアリングコラム装置1によれば、前述の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第1〜第6実施形態において、設定によっては、スリット13等の脆弱部が形成されない構成でも良い。
さらに、衝撃吸収ガイド長孔12の中心C12は、実施形態に限定されず、チルトガイド長孔11の中心C11(チルト軸7)に対して、中心C11と重ならない任意の位置でも良い。
1…ステアリングコラム装置
3…コラムチューブ
4…車体取付ブラケット
5…ディスタンスブラケット
6…クランプ用ボルト
7…チルト軸
11…チルトガイド長孔
12…衝撃吸収ガイド長孔
14…ブリッジ部(脆弱部)
14a…切欠(脆弱部)
20…ストッパ
C11…チルトガイド長孔の円弧の中心
R11…チルトガイド長孔の円弧の曲率半径
C12、C12a、C12b、C12c、C12d、C12e…衝撃吸収ガイド長孔の円弧の中心
R12、R12a、R12b、R12c、R12d、R12e…衝撃吸収ガイド長孔の円弧の曲率半径

Claims (3)

  1. 車体に車両前後方向に揺動可能に支持されたコラムチューブと、該コラムチューブの外周に設けられたディスタンスブラケットと、該車体に固定された車体取付ブラケットと、該車体取付ブラケットに形成されたチルトガイド長孔と、該ディスタンスブラケットに配設されたクランプ用ボルトとを備え、
    該チルトガイド長孔内の所望する位置で該クランプ用ボルトを固定することで、チルト調整を行なうステアリングコラム装置において、
    前記チルトガイド長孔の車両前方側端部に、該チルトガイド長孔と同様の孔幅で、略円弧形状に延設され、円弧の曲率半径、および中心の位置の少なくともいずれか一方が該チルトガイド長孔とは異なるように設定された衝撃吸収ガイド長孔を備えたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
    前記衝撃吸収ガイド長孔近傍に、機械的強度が低い脆弱部が配置されたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  3. 請求項1、または請求項2に記載のステアリングコラム装置において、
    前記チルトガイド長孔と前記衝撃吸収ガイド長孔との境界部分にストッパが配設され、
    該ストッパが、設定値以上の荷重が加わった際に、脱落するように設定されたことを特徴とするステアリングコラム装置。
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