JP2008265573A - 車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置 - Google Patents

車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ステアリングコラムのコラプス量を増大することができる車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供すること。
【解決手段】内部にステアリングシャフトを回転自在に支持する筒状のステアリングコラムから膨出成形され、車体に固定されたブラケットに挟持される膨出部を有し、前記ブラケットと前記膨出部とを挿通して当該ブラケットを介して当該膨出部を固定するボルトとを備え、二次衝突の際に、前記ブラケットを介して車体に支持した前記ステアリングコラムをコラプスさせ、車両前方に移動させつつ、その衝突エネルギーを吸収する車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置であって、前記ステアリングコラムの上端と前記膨出部との間又は前記ステアリングコラムの下端と前記膨出部の間の少なくとも一方に、二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収する衝撃吸収装置を前記ステアリングコラムに一体成形したこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置に関する。
車両が衝突した場合、運転者が慣性によりステアリングホイールに二次衝突する虞れがあり、この際に運転者を保護するために、衝撃吸収式ステアリングコラム装置を採用している。ステアリングコラムは、運転者がステアリングホイールに二次衝突した際に、ステアリングシャフトと共に車体から離脱し、エネルギー吸収部材をコラプスさせながら、車両前方に移動しつつ、その衝撃エネルギーを吸収する。
衝撃吸収式ステアリングコラム装置には、その一例として、特許文献1に開示してあるように、衝撃エネルギーの吸収方式として、インナーコラムの端部は、その断面形状が円形形状に形成してあるのに対し、アウターコラムの端部は、その断面形状を非円形(例えば楕円形状)に形成した2箇所の摩擦嵌合部を有している。
これにより、二次衝突時、アウターコラムは、コラプスすると、その2箇所の摩擦嵌合部がインナーコラムの外周面に摩擦しながら、車両前方に移動して、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。
実開平3ー81433号公報(実公平8−5095号公報)
ところで、上記特許文献1の場合には、二次衝突時、アウターコラムは、コラプスすると、その2箇所の摩擦嵌合部がインナーコラムの外周面に摩擦しながら、車両前方に移動し、二次衝突時の衝撃エネルギーを吸収するように構成してあるが、コラムのコラプス量は、スペース確保の観点から、限界があり、所定量に設定してある。
このように、ステアリングコラムにおけるコラプス量は、一般的には、ブラケットの形状やチルト調整用溝の寸法等に応じて所定量に規定してあるのが通常である。
しかしながら、車両の種類や仕向地によっては、ステアリングコラムのコラプス量を更に増大したいといった要望がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ステアリングコラムのコラプス量を更に増大することができる車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、後端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトと、
前記ステアリングシャフトをその内部に回動自在に支持する筒状のステアリングコラムと、
前記ステアリングコラムの固定に供される車体に固定されたブラケットと、
前記ステアリングコラムから塑性加工により膨出成形され、前記ブラケットに挟持される膨出部と、
前記ブラケットと前記膨出部とを挿通して当該ブラケットを介して当該膨出部を固定するボルトとを備え、
二次衝突の際に、前記ブラケットを介して車体に支持した前記ステアリングコラムをコラプスさせ、車両前方に移動させつつ、その衝突エネルギーを吸収する車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置であって、
前記ステアリングコラムの上端と前記膨出部との間又は前記ステアリングコラムの下端と前記膨出部の間の少なくとも一方に、二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収する衝撃吸収装置を前記ステアリングコラムに一体成形したことを特徴とする車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供する。
また、本発明では、後端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトと、
前記ステアリングシャフトをその内部に回動自在に支持する筒状のステアリングコラムと、
前記ステアリングコラムはアッパコラムと該アッパコラムに摺動自在に内嵌するロアコラムとからなり、
前記アッパコラムの固定に供される車体に固定されたブラケットと、
前記アッパコラムから塑性加工により膨出成形され、前記ブラケットに挟持される膨出部と、
前記ブラケットと前記膨出部とを挿通して当該ブラケットを介して当該膨出部を固定するボルトとを備え、
二次衝突の際に、前記ブラケットを介して車体に支持した前記ステアリングコラムをコラプスさせ、車両前方に移動させつつ、その衝突エネルギーを吸収する車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置であって、
前記アッパコラムの上端と前記膨出部との間又は前記アッパコラムの下端と前記膨出部の間の少なくとも一方に、二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収する衝撃吸収装置を前記アッパコラムに一体成形したことを特徴とする車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供する。
また、本発明では、後端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトと、
前記ステアリングシャフトをその内部に回動自在に支持する筒状のステアリングコラムと、
前記ステアリングコラムを車体に取付ける側面視略L字状であって、車体に取付けられる車体取付部と、この車体取付部から折曲部を介して折曲して前記ステアリングコラムの横断方向に延びる一対の支持壁部と、これら支持壁部に立設された一対のコラム締付固定部とを一体に形成した車体取付ブラケットを有する車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
前記ステアリングコラムの上端と前記車体取付ブラケット部との間又は前記ステアリングコラムの下端と前記車体取付ブラケット部との間の少なくと一方に、二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収する衝撃吸収装置を前記ステアリングコラムに一体成形したことを特徴とする車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供する。
また、本発明の車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置では、前記衝撃吸収装置は前記ステアリングコラム又は前記アッパコラムの外径より大きい外径を有するヒダ部と前記ステアリングコラム又は前記アッパコラムの外径に略等しい凹み部を軸方向に交互に複数個有し、二次衝突の際に、前記ヒダ部又は前記凹み部の少なくとも一方が軸方向に押しつぶされて二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収する構成とすることが好ましい。
また、車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置では、前記衝撃吸収装置は、前記ヒダ部と前記凹み部の少なくとも一方が塑性変形して二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収する構成とすることが好ましい。
また、車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置では、前記衝撃吸収装置は、前記ステアリングコラム又は前記アッパコラムと同一の鋼管部材からベローズ形状に一体形成されていることが好ましい。
以上、本発明によれば、ステアリングコラムのコラプス量を更に増大することができる車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供することができる。
以下、本発明に係る車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置(以後、ステアリングコラム装置と記す)の実施形態に関し説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の第1実施例に係るステアリングコラム装置の側面図であり、図2は図1中のA−A断面図であり、図3は図1中のB−B断面図であり、図4は第1実施形態の第1実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図であり、図5は本発明の第1実施形態の第2実施例に係るステアリングコラム装置の側面図であり、図6は第1実施形態の第2実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図である。
(第1実施形態の第1実施例)
ステアリングコラム1は、鋼板プレス成形品のチルトブラケット3とアルミ合金ダイカスト成形品のピボットブラケット5とを介して車体側メンバ7に装着されており、ステアリングコラム1内の両端に設けられた軸受9,11を介してアッパステアリングシャフト(以下、単にステアリングシャフトと記す)13を回動自在に支持している。チルトブラケット3には車体側メンバ7に取付けられるステアリングコラム1を横断して延在する上板部3aと上板部3aよりそれぞれ下向きに延在する対向側壁部3b、3bとを一体に有している。
ステアリングシャフト13には、その上端(図1中、右端)に不図示のステアリングホイールが取付けられる一方、下端(図1中、左端)には不図示のユニバーサルジョイントを介して不図示のロアステアリングシャフトが連結される。図1中、符号15で示した部材はステアリングシャフト13を係止するスナップリングであり、符号17で示した部材は軸受11を係止するスナップリングである。図2において、符号18a、18bはチルトブラケット3の対向側壁部3b、3bに形成されたチルト調整用長孔を示している。
ステアリングコラム1は、鋼管を素材とするハイドロフォーム成形品であり、チルトブラケット3に対応する部位にディスタンス部23が下方及び側方に膨出成形されている。ディスタンス部23はチルトブラケット3の対向側壁部3b、3b間に、これら側壁部に接触する平らな側板部23a、23bと側板部23a、23bを所定間隔に保つ上下ディスタンス部23c、23dを有しており、チルトブラケット3を挿通するチルトボルト31とナット33とにより、チルトブラケット3の対向側壁部3b、3bの圧接により側板部23a、23bが押圧されて所定の締結力で挟圧固定されている。図2において符号35,37で示した部材は公知のチルトカムであり、ステアリングコラム1の所定角度での固定に供される。また、符号39で示した部材はチルトカム35を回転駆動するチルトレバーであり、符号41で示した部材はチルトボルト31の頭部とチルトレバー39との間に介装されたスラスト軸受である。
一方、ステアリングコラム1には、ピボットブラケット5に対応する部位に鋼板プレス成形品のロアブラケット25が溶接接合されている。ピボットブラケット5は車体側メンバ7に取付けられる上板部5aと、上板部5aより垂下する2つの隔離した支持板部5b、5bとを一体に有している。ロアブラケット25は、ピボットブラケット5の支持板部5b、5bに接触する側壁部25b、25bを有し、ピボットブラケット5の支持板部5b、5bに挟持されており、ピボットブラケット5を挿通するピボットボルト43とナット45とにより支持されている。ピボットブラケット5には車体前方に開口する略U字形状の切欠き47が形成されており、ピボットボルト43はこの切欠き47の後端側に嵌挿されている。
ステアリングコラム1は、ピボットボルト43を軸に揺動可能となっており、チルトレバー39を操作することにより運転者はチルト調整用長孔18a、18b内でチルトボルト43が移動する範囲で不図示のステアリングホイールの上下位置(図1中、上下方向)を調整することができる。例えば、運転者の交代等によってステアリングホイールの位置が不適切となった場合、本ステアリングコラム装置では、運転者が先ずチルトレバー39を時計回りに回動させて、チルトカム35、37のカム係合を解く。すると、チルトブラケット3を介してステアリングコラム1のディスタンス部23に作用していた締め付け力が消滅し、ステアリングコラム1がピボットボルト43を支点に所定量揺動可能になる。これにより、運転者は、ステアリングコラム1をチルト動させ、ステアリングホイールを所望の上下位置に調整することができる。
ステアリングホイールの位置調整を終えると、運転者は、チルトレバー39を反時計回りに回動させて、チルトカム35、37をカム係合させる。すると、チルトブラケット3がチルトカム37とナット33とにより挟圧され、チルトブラケット3の対向側壁部3b、3bがディスタンス部23の平らな側板部23a、23bに圧接し、チルトブラケット3に対してステアリングコラム1(すなわち、ステアリングホイール)が所望の位置で固定される。
本第1実施形態の第1実施例では、図1に示すように、ステアリングコラム1の上端とディスタンス部23の間に衝撃吸収装置51を、ステアリングコラム1のロアブラケット25とディスタンス部23の間に衝撃吸収装置53を、ステアリングコラム1にハイドロフォーム成形法によりディスタンス部23を成形する際に、同時に一体成形している。衝撃吸収装置51及び53は、ステアリングコラム1と同じ鋼管材を環状ベローズ形状に一体成形したものである。衝撃吸収装置51及び53には、環状のヒダ部51a、53aとヒダの間隔(環状の凹み部)51b、53bがステアリングコラム1の軸方向に交互に複数形成されている。これにより、二次衝突時、環状のヒダ部51a、53a又は環状の凹み部51b、53bの少なくとも一方が押しつぶされることによりステアリングコラム1は軸方向にコラプスし、ステアリングシャフト13が車体前方に移動して、二次衝突時の衝突エネルギーを吸収する。
図4は二次衝突によるコラプス前(a)、後(b)のステアリングコラム1の状態を模式的に示す図であり、二次衝突によって衝撃吸収装置51、53が塑性変形して、コラプス量L1だけステアリングコラム1が短くなり、衝突のエネルギーを吸収することができることを示している。
更に、ピボットブラケット5には車体前方に開口する略U字形状の切欠き47が形成されて、ピボットボルト43はこの切欠き47の後端側に嵌挿されており、二次衝突エネルギーが大きくコラプス量L1で二次衝突エネルギーを吸収しきれない場合には、ピボットボルト43が切りかき47を介してピボットブラケット5から脱落し、ステアリングコラム1が車体側メンバ7から脱落して衝撃エネルギーを吸収する。
本第1実施形態の第1実施例のステアリングコラム装置では、衝撃吸収装置51、53の軸方向の長さを変更することでコラプス量L1を変えることができる。また、衝撃吸収装置51、53の環状ベローズの肉厚を変更したり、環状ベローズの環状のヒダ部51a、53a及び環状の凹み部51b、53b間の間隔を変更することによってコラプス荷重を変えたりすることもできる。更に、環状ベローズの環状のヒダ部51a、53a及び環状の凹み部51b、53bの間隔をステアリングコラム1の軸方向上端から下端方向に向かって徐々に広くなるように変えることによって、コラプスの進行に従ってコラプス荷重が大きくなるように設定することができる。
このように、本第1実施形態の第1実施例によれば、ステアリングコラムのコラプス量L1を大きくすることができるため、省スペース化を図りつつ二次衝突時の安全性を向上させることができる。
(第1実施形態の第2実施例)
図5は本発明の第1実施形態の第2実施例を示す。第1実施形態の第2実施例では、上記第1実施形態の第1実施例において、衝撃吸収装置51又は53の内、衝撃吸収装置53のみが設けられた場合を示している。第1実施形態の第2実施例は、上記第1実施形態の第1実施例に比べステアリングコラム装置のコラプス量に余裕がある場合に好適な構成例を示している。その他の構成は第1実施形態の第1実施例と同様であり同じ構成には同符号を付し説明を省略する。
本第1実施形態の第2実施例では、図5に示すように、ステアリングコラム1のロアブラケット25とディスタンス部23の間に衝撃吸収装置53を、ステアリングコラム1にハイドロフォーム成形法によりディスタンス部23を成形する際に同時に一体成形している。衝撃吸収装置53は、ステアリングコラム1と同じ鋼管材を環状ベローズ形状に一体成形したものである。衝撃吸収装置53には、環状のヒダ部53aと環状の凹み部53bが軸方向に交互に複数形成されている。これにより、二次衝突時、環状のヒダ部53a又は環状の凹み部53bの少なくとも一方が押しつぶされることによりステアリングコラム1は軸方向にコラプスし、ステアリングシャフト13が車体前方に移動して、二次衝突時の衝突エネルギーを吸収する。
図6は二次衝突によるコラプス前(a)、コラプス後(b)のステアリングコラム1の状態を模式的に示す図であり、二次衝突によって衝撃吸収装置53が塑性変形して、コラプス量L2だけステアリングコラム1が短くなり、衝突のエネルギーを吸収することができることを示している。
更に、ピボットブラケット5には車体前方に開口する略U字形状の切欠き47が形成されて、ピボットボルト43はこの切欠き47の後端側に嵌挿されており、二次衝突エネルギーが大きくコラプス量L2で二次衝突エネルギーを吸収しきれない場合には、ピボットボルト43が切りかき47を介してピボットブラケット5から脱落し、ステアリングコラム1が車体側メンバ7から脱落して衝撃エネルギーを吸収する。
また、本第1実施形態の第2実施例のステアリングコラム装置では、衝撃吸収装置53の軸方向の長さを変更することで、コラプス量L2を変えることができる。衝撃吸収装置53の環状ベローズの肉厚を変更したり、環状ベローズの環状のヒダ部53a及び環状の凹み部53b間隔を変更することによってコラプス荷重を変えたりすることもできる。更に、環状ベローズの環状のヒダ部53a及び環状の凹み部53bの間隔をステアリングコラム1の上端から下端方向に向かって徐々に広くなるように変えることによって、コラプスの進行に従ってコラプス荷重が大きくなるように設定することもできる。
このように、本第1実施形態の第2実施例によれば、ステアリングコラムのコラプス量L2を大きくすることができるため、省スペース化を図りつつ二次衝突時の安全性を向上させることができる。
なお、ステアリングコラム1の上端とディスタンス部23との間に第1実施形態の第1実施例で示した衝撃吸収装置51のみを設けても本第1実施形態の第2実施例と同様の効果が得られる。ステアリングコラム1に衝撃装置51又は53のどちらを設けるかは適宜選択することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置(以後、ステアリングコラム装置と記す)の実施形態に関し説明する。
図7は本発明の第2実施形態の第1実施例に係るチルトテレスコ式ステアリングコラム装置の側面図であり、図8は図7中の拡大A−A断面図であり、図9は第2実施形態の第1実施例のチルトテレスコ式ステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図であり、図10は本発明の第2実施形態の第2実施例に係るチルトテレスコ式ステアリングコラム装置の側面図であり、図11は第2実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図である。
(第2実施形態の第1実施例)
チルトテレスコ式ステアリングコラム1(以後、ステアリングコラムと記す)は、車体側ブラケットであるチルトブラケット3とピボットブラケット5とを介して車体側メンバ7に装着されており、ステアリングコラム1内の両端に設けられた軸受9,11を介してアッパステアリングシャフト(以下、単にステアリングシャフトと記す)13を回動自在に支持している。チルトブラケット3には車体側メンバ7に取付けられる上板部3a、3aと、上板部3a、3aよりそれぞれ下向きに延在する対向側壁部3b、3bとを一体に有している。
ステアリングシャフト13には、その上端(図7中、右端)に不図示のステアリングホイールが取付けられる一方、下端(図7中、左端)には不図示のユニバーサルジョイントを介して不図示のロアステアリングシャフトが連結される。図7中、符号15で示した部材はステアリングシャフト13を係止するスナップリングであり、符号17で示した部材は軸受11を係止するスナップリングである。図8において、符号18a、18bはチルトブラケット3の対向側壁部3b、3bに形成されたチルト調整用長孔を示している。
ステアリングコラム1は、鋼管を素材とするハイドロフォーム成形品でありのアッパコラム21と、アッパコラム21に摺動自在に内嵌する鋼管製のロアコラム22とからなっている。アッパコラム21には、チルトブラケット3に対応する部位にディスタンス部23が下方及び側方に膨出成形されている。ディスタンス部23はチルトブラケット3の対向側壁部3b、3b間に、これら側壁部に接触する平らな側板部23a、23bと側板部23a、23bを所定間隔に保つ上下ディスタンス部23c、23dを有しており、チルトブラケット3を挿通するアジャストボルト31とアジャストナット33とにより、チルトブラケット3の対向側壁部3b、3bの圧接により側板部23a、23bが押圧されて所定の締結力で挟圧固定されている。図7、図8において符号39で示した部材はアジャストナット33を回転駆動するアジャストレバーであり、ステアリングコラム1の所定角度での固定に供される。また、符号36、36は側板部23a、23bに形成された一対のテレスコピック調整用長孔を示している。
一方、ステアリングコラム1のロアコラム22には、ピボットブラケット5に対応する部位に鋼板プレス成形品のロアブラケット25が溶接接合されている。ピボットブラケット5及びロアブラケット25の構成、動作及び効果は第1実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。
ステアリングコラム1は、ピボットボルト43を軸に揺動可能となっており、チルトレバー39を操作することにより運転者はチルト調整長用孔18a、18b内でアジャストボルト31が移動する範囲で不図示のステアリングホイールの上下位置(図7中、上下方向)を調整することができる。また、アッパコラム21は、ロアコラム22に対して摺動可能となっており、アジャストレバー39を操作することにより、運転者はテレスコピック調整用長孔36、36内でアジャストボルト31が移動する範囲でステアリングホイールの前後位置(図7中、左右方向)を調整することができる。
例えば、運転者の交代等によってステアリングホイールの位置が不適切となった場合、本チルトテレスコピック式ステアリングコラム装置では、運転者が先ずアジャストレバー39を時計回りに回動させて、アジャストナット3を回動する。すると、チルトブラケット3を介してアッパコラム21のディスタンス部23に作用していた締め付け力が消滅し、ステアリングコラム1がピボットボルト43を支点に所定量揺動可能になると共に、テレスコピック調整用長孔36、36の範囲内で摺動可能となる。これにより、運転者は、ステアリングコラム1をチルトテレスコ移動させ、ステアリングホイールを所望の上下左右位置に調整することができる。
ステアリングホイールの位置調整を終えると、運転者は、チルトレバー39を反時計回りに回動させて、アジャストナット33を回動させると、チルトブラケット3がアジャストボルト31の頭部とアジャストナット33とにより挟圧され、チルトブラケット3の対向側壁部3b、3bがディスタンス部23の平らな側板部23a、23bに圧接し、チルトブラケット3に対してステアリングコラム1(すなわち、ステアリングホイール)が所望の位置で固定される。
本第2実施形態の第1実施例では、アッパコラム21の上端とディスタンス部23の間に衝撃吸収装置51を、アッパコラム21の下端とディスタンス部23の間に衝撃吸収装置53を、アッパコラム21にハイドロフォーム成形法によりディスタンス部23を成形する際に、同時に一体成形している。衝撃吸収装置51及び53は、アッパコラム21と同じ鋼管材を環状ベローズ形状に一体成形したものである。衝撃吸収装置51及び53には、環状のヒダ部51a、53aとヒダの間隔(環状の凹み部)51b、53bが軸方向に交互に複数形成されている。これにより、二次衝突時、環状のヒダ部51a、53a又は環状の凹み部51b、53bの少なくとも一方が押しつぶされることによりステアリングコラム1は軸方向にコラプスし、ステアリングシャフト13が車体前方に移動して、二次衝突時の衝突エネルギーを吸収する。
図9は二次衝突によるコラプス前(a)、コラプス後(b)のアッパコラム21の状態を模式的に示す図であり、二次衝突によって衝撃吸収装置51、53が塑性変形して、コラプス量L1だけアッパコラム21(結果として、ステアリングコラム1)が短くなり、衝突のエネルギーを吸収することができることを示している。
更に、ピボットブラケット5には車体前方に開口する略U字形状の切欠き47が形成されて、ピボットボルト43はこの切欠き47の後端側に嵌挿されており、二次衝突エネルギーが大きくコラプス量Lで二次衝突エネルギーを吸収しきれない場合には、ピボットボルト43が切りかき47を介してピボットブラケット5から脱落し、ステアリングコラム1が車体側メンバ7から脱落して衝撃エネルギーを吸収する。
本第2実施形態の第1実施例のチルトテレスコ式ステアリングコラム装置では、衝撃吸収装置51、53の軸方向の長さを変更することで、コラプス量L1を変えることができる。衝撃吸収装置51、53の環状ベローズの肉厚を変更したり、環状ベローズの環状のヒダ部51a、53a及び環状の凹み部51b、53bの間隔を変更することによってコラプス荷重を変えたりすることもできる。更に、環状ベローズの環状のヒダ部51a、53a及び環状の凹み部51b、53bの間隔をアッパコラム21の上端から下端方向に向かって徐々に広くなるように変えることによって、コラプスの進行に従ってコラプス荷重が大きくなるように設定することができる。
このように、本第2実施形態の第1実施例によれば、アッパコラム21のコラプス量L1を大きくすることができるため、省スペース化を図りつつ二次衝突時の安全性を向上させることができる。
(第2実施形態の第2実施例)
図10は本発明の第2実施形態の第2実施例を示す。第2実施形態の第2実施例では、上記第2実施形態の第1実施例において、衝撃吸収装置51又は53の内、衝撃吸収装置53のみが設けられた場合を示している。第2実施形態の第2実施例は、上記第2実施形態の第1実施例に比べチルトテレスコ式ステアリングコラム装置のコラプス量に余裕がある場合に好適な構成例を示している。その他の構成は第2実施形態の第1実施例と同様であり同じ構成には同符号を付し説明を省略する。
本第2実施形態の第2実施例では、図10に示すように、ステアリングコラム1のアッパコラム21の下端とディスタンス部23の間に衝撃吸収装置53を、アッパコラム21にハイドロフォーム成形法によりディスタンス部23を成形する際に同時に一体成形している。衝撃吸収装置53は、アッパコラム21と同じ鋼管材を環状ベローズ形状に一体成形したものである。衝撃吸収装置53には、環状のヒダ部53aと環状の凹み部53bが軸方向に交互に複数形成されている。これにより、二次衝突時、環状のヒダ部53a又は環状の凹み部53bの少なくとも一方が押しつぶされることによりアッパコラム21は軸方向にコラプスし、ステアリングシャフト13が車体前方に移動して、二次衝突時の衝突エネルギーを吸収する。
図6は二次衝突によるコラプス前(a)、コラプス後(b)のアッパコラム21の状態を模式的に示す図であり、二次衝突によって衝撃吸収装置53が塑性変形して、コラプス量L2だけアッパコラム21が短くなり、衝突のエネルギーを吸収することができることを示している。
更に、ピボットブラケット5には車体前方に開口する略U字形状の切欠き47が形成されて、ピボットボルト43はこの切欠き47の後端側に嵌挿されており、二次衝突エネルギーが大きくコラプス量L2で二次衝突エネルギーを吸収しきれない場合には、ピボットボルト43が切りかき47を介してピボットブラケット5から脱落し、ステアリングコラム1が車体側メンバ7から脱落して衝撃エネルギーを吸収する。
また、本第2実施形態の第2実施例のチルトテレスコ式ステアリングコラム装置では、衝撃吸収装置53の軸方向の長さを変更することで、コラプス量L2を変えることができる。衝撃吸収装置53の環状ベローズの肉厚を変更したり、環状ベローズの環状のヒダ部53a及び環状の凹み部53bの間隔を変更することによってコラプス荷重を変えたりすることもできる。更に、環状ベローズの環状のヒダ部53a及び環状の凹み部53bの間隔をアッパコラム21の上端から下端方向に向かって徐々に広くなるように変えることによって、コラプスの進行に従ってコラプス荷重が大きくなるように設定することもできる。
このように、本第2実施形態の第2実施例によれば、アッパコラム21のコラプス量L2を大きくすることができるため、省スペース化を図りつつ二次衝突時の安全性を向上させることができる。
なお、アッパコラム21の上端とディスタンス部23との間に第2実施形態の第1実施例で示す衝撃吸収装置51を設けても本第2実施形態の第2実施例と同様の効果が得られる。アッパコラム21に衝撃装置51又は53のどちらを設けるかは適宜選択することができる。
また、本第2実施形態では、上述の衝撃吸収装置(例えば、衝撃吸収装置53)をロアコラムに設けても上述と同様の効果を奏することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態に係る車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置(以後、ステアリングコラム装置と記す)に関し説明する。
図12は本発明の第3実施形態の第1実施例に係る車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。図13は図12のA−A線に沿った断面図である。図14は第3実施形態の第1実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図であり、図15は本発明の第3実施形態の第2実施例に係るステアリングコラム装置の側面図であり、図16は第3実施形態の第2実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図である。
(第3実施形態の第1実施例)
図12に示すように、ステアリングコラム1は、鋼板プレス成形品のチルトブラケット3とアルミ合金ダイカスト成形品のピボットブラケット5とを介して車体側メンバ7に装着されており、ステアリングコラム1の両端に設けられた軸受9、11を介してアッパステアリングシャフト(以下、単位ステアリングシャフトと記す)13を回動自在に支持している。このステアリングコラム1は、その下端部で、ピボットブラケット5により、その中間部で、側面視略L字状の車体取付ブラケット3(チルトブラケット)により車体に取付けてある。
ピボットブラケット5には、車両前方に開口した切欠き部47が形成してあり、この切欠き部47に、ステアリングコラム1のロアブラケット25に装着したピボットボルト43が係止してある。これにより、二次衝突時には、ステアリングコラム1は、車両前方に移動できるようになっている。
側面視略L字状のチルトブラケット3は、図13で水平方向に延在しボルト等により車体に取付ける車体取付部3aと、この車体取付部3aから折曲部3cを介して側面視略L字状に折曲られ、ステアリングコラム1の横断方向に延びる一対の平板状の支持壁部3d、3dと、これら一対の平板状の支持壁部3d、3dから立設されてステアリングコラム1の両側に軸方向に延びる一対の平板状コラム締付固定部3b、3bとを一体に構成してある。これらコラム締付固定部3b、3bにはステアリングコラムをチルト調整位置に調節するためのチルト調整用長孔18a、18bがそれぞれ形成されている。
チルトブラケット3の一対のコラム締付固定部3b、3bの内側には、ステアリングコラム1に溶接等により固定したディスタンスブラケット14の両側面14a、14bが接触して設けてある。一対のコラム締付固定部3b、3bの一対のチルト調整用長孔18a、18bと、ディスタンスブラケット14の両側面14a、14bには、チルトボルト31が通挿してある。このチルトボルト31の基端部にチルトレバー39が取付けてある。
図13において符号35,37で示した部材は公知のチルトカムであり、ステアリングコラム1の所定角度での固定に供される。また、符号39で示した部材はチルトカム35を回転駆動するチルトレバーであり、符号41で示した部材はチルトボルト31の頭部とチルトレバー39との間に介装されたスラスト軸受である。
このような構成でチルトレバー39は締付位置と締付解除位置との間を揺動可能で、締付位置に回動したときカムロック機構の働きによりチルトブラケット3の一対のコラム締付固定部3b、3bによりディスタンスブラケット14の両側面14a、14bを圧接固定してステアリングコラム1をチルト調整位置に固定する。一方チルトレバー39を締付解除位置に回動したとき、ディスタンスブラケット14の締付は解除されてステアリングコラム1はチルト位置調整自在となる。
一方、ステアリングコラム1の下端には、ピボットブラケット5に対応する部位に鋼板プレス成形品のロアブラケット25が溶接接合されている。ピボットブラケット5及びロアブラケット25の構成、動作及び効果は第1実施形態と同様であるので詳細な説明を省略する。
図12に示すように、本第3実施形態の第1実施例では、ステアリングコラム1の上端とディスタンスブラケット14の間に衝撃吸収装置51を、ステアリングコラム1のロアブラケット25とディスタンスブラケット14の間に衝撃吸収装置53を、ハイドロフォーム成形法によりそれぞれ一体成形している。衝撃吸収装置51及び53は、ステアリングコラム1と同じ鋼管材を環状ベローズ形状に成一体形したものである。衝撃吸収装置51及び53には、環状のヒダ部51a、53aと環状のヒダ部の間隔(環状の凹み部)51b、53bが軸方向に交互に複数形成されている。これにより、二次衝突時、環状のヒダ部51a、53a又は環状の凹み部51b、53bの少なくとも一方が押しつぶされることによりステアリングコラム1は軸方向にコラプスし、ステアリングシャフト13が車体前方に移動して、二次衝突時の衝突エネルギーを吸収する。
図14は二次衝突によるコラプス前(a)、コラプス後(b)のステアリングコラム1の状態を模式的に示す図であり、二次衝突によって衝撃吸収装置51、53が塑性変形して、コラプス量L1だけステアリングコラム1が短くなり、衝突のエネルギーを吸収することができることを示している。
更に、ピボットブラケット5には車体前方に開口する略U字形状の切欠き47が形成されて、ピボットボルト43はこの切欠き47の後端側に嵌挿されており、二次衝突エネルギーが大きくコラプス量L1で二次衝突エネルギーを吸収しきれない場合には、ピボットボルト43が切りかき47を介してピボットブラケット5から脱落し、ステアリングコラム1が車体側メンバ7から脱落して衝撃エネルギーを吸収する。
本第3実施形態の第1実施例のステアリングコラム装置では、衝撃吸収装置51、53の軸方向の長さを変更することで、コラプス量L1を変えることができる。衝撃吸収装置51、53の環状ベローズの肉厚を変更したり、環状ベローズの環状のヒダ部51a、53a及び環状の凹み部51b、53bの間隔を変更することによってコラプス荷重を変えたりすることもできる。更に、環状ベローズの環状のヒダ部51a、53a及び環状の凹み部51b、53bの間隔をステアリングコラム1の上端から下端方向に向かって徐々に広くなるように変えることによって、コラプスの進行に従ってコラプス荷重が大きくなるように設定することができる。
このように、本第3実施形態の第1実施例によれば、ステアリングコラムのコラプス量L1を大きくすることができるため、省スペース化を図りつつ二次衝突時の安全性を向上させることができる。
(第3実施形態の第2実施例)
図15は本発明の第3実施形態の第2実施例を示す。第3実施形態の第2実施例では、上記第3実施形態の第1実施例において、衝撃吸収装置51又は53の内、衝撃吸収装置53のみが設けられた場合を示している。第3実施形態の第2実施例は、上記第3実施形態の第1実施例に比べステアリングコラム装置のコラプス量に余裕がある場合に好適な構成例を示している。その他の構成は第3実施形態の第1実施例と同様であり同じ構成には同符号を付し説明を省略する。
本第3実施形態の第2実施例では、図15に示すように、ステアリングコラム1のロアブラケット25とディスタンスブラケット14の間に衝撃吸収装置53を、ステアリングコラム1にハイドロフォーム成形法により一体形成している。衝撃吸収装置53は、ステアリングコラム1と同じ鋼管材を環状ベローズ形状に一体成形したものである。衝撃吸収装置53には、環状のヒダ部53aと環状の凹み部53bが軸方向に交互に複数形成されている。これにより、二次衝突時、環状のヒダ部53a又は環状の凹み部53bの少なくとも一方が押しつぶされることによりステアリングコラム1は軸方向にコラプスし、ステアリングシャフト13が車体前方に移動して、二次衝突時の衝突エネルギーを吸収する。
図16は二次衝突によるコラプス前(a)、コラプス後(b)のステアリングコラム1の状態を模式的に示す図であり、二次衝突によって衝撃吸収装置53が塑性変形して、コラプス量L2だけステアリングコラム1が短くなり、衝突のエネルギーを吸収することができることを示している。
更に、ピボットブラケット5には車体前方に開口する略U字形状の切欠き47が形成されて、ピボットボルト43はこの切欠き47の後端側に嵌挿されており、二次衝突エネルギーが大きくコラプス量L2で二次衝突エネルギーを吸収しきれない場合には、ピボットボルト43が切りかき47を介してピボットブラケット5から脱落し、ステアリングコラム1が車体側メンバ7から脱落して衝撃エネルギーを吸収する。
本第3実施形態の第2実施例のステアリングコラム装置では、衝撃吸収装置53の軸方向の長さを変更することで、コラプス量L2を変えることができる。衝撃吸収装置53の環状ベローズの肉厚を変更したり、環状ベローズの環状のヒダ部53a及び環状の凹み部53bの間隔を変更することによってコラプス荷重を変えたりすることもできる。更に、環状ベローズの環状のヒダ部53a及び環状の凹み部53bの間隔をステアリングコラム1の上端から下端方向に向かって徐々に広くなるように変えることによって、コラプスの進行に従ってコラプス荷重が大きくなるように設定することもできる。
このように、本第3実施形態の第2実施例によれば、ステアリングコラムのコラプス量L2を大きくすることができるため、省スペース化を図りつつ二次衝突時の安全性を向上させることができる。
なお、ステアリングコラム1の上端とディスタンスブラケット14との間に第3実施形態の第1実施例で示す衝撃吸収装置51を設けても本第3実施形態の第2実施例と同様の効果が得られる。ステアリングコラム1に衝撃装置51又は53のどちらを設けるかは適宜選択することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。例えば、ステアリングコラムの塑性加工にあたっては、ハイドロフォーム成形法以外のプレス成形法、ゴムバルジ成形法若しくは爆発バルジ成形法等の方法を採用してもよい。その他、ステアリングコラム装置の具体的構造や各構成部材の素材や形状等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の第1実施形態の第1実施例に係るステアリングコラム装置の側面図である。 図2は図1中のA−A断面図である。 図3は図1中のB−B断面図である。 第1実施形態の第1実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態の第2実施例に係るステアリングコラム装置の側面図である。 第1実施形態の第2実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態の第1実施例に係るチルトテレスコ式ステアリングコラム装置の側面図である。 図7中の拡大A−A断面図である。 第2実施形態の第1実施例のチルトテレスコ式ステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態の第2実施例に係るチルトテレスコ式ステアリングコラム装置の側面図である。 第2実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図である。 本発明の第3実施形態の第1実施例に係る車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置の側面図である。 図12のA−A線に沿った断面図である。 第3実施形態の第1実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図である。 本発明の第3実施形態の第2実施例に係るステアリングコラム装置の側面図である。 第1実施形態の第2実施例のステアリングコラム装置における(a)コラプス前、(b)コラプス後のステアリングコラム部を模式的に示す図である。
符号の説明
1 ステアリングコラム
3 チルトブラケット
5 ピボットブラケット
7 車体側メンバ
9、11 軸受
13 ステアリングシャフト
14 ディスタンスブラケット
15、17 スナップリング
18 チルト調整用長孔
21 アッパコラム
22 ロアコラム
23 ディスタンス部
25 ロアブラケット
31 チルトボルト(アジャストボルト)
33 ナット(アジャストナット)
36 テレスコ調整用長孔
35、37 チルトカム
39 チルトレバー
43 ピボットボルト
45 ナット
47 切欠き部
51、53 衝撃吸収装置
L1、L2 コラプス量

Claims (6)

  1. 後端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトをその内部に回動自在に支持する筒状のステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムの固定に供される車体に固定されたブラケットと、
    前記ステアリングコラムから塑性加工により膨出成形され、前記ブラケットに挟持される膨出部と、
    前記ブラケットと前記膨出部とを挿通して当該ブラケットを介して当該膨出部を固定するボルトとを備え、
    二次衝突の際に、前記ブラケットを介して車体に支持した前記ステアリングコラムをコラプスさせ、車両前方に移動させつつ、その衝突エネルギーを吸収する車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置であって、
    前記ステアリングコラムの上端と前記膨出部との間又は前記ステアリングコラムの下端と前記膨出部の間の少なくとも一方に、二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収する衝撃吸収装置を前記ステアリングコラムに一体成形したことを特徴とする車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  2. 後端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトをその内部に回動自在に支持する筒状のステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムはアッパコラムと該アッパコラムに摺動自在に内嵌するロアコラムとからなり、
    前記アッパコラムの固定に供される車体に固定されたブラケットと、
    前記アッパコラムから塑性加工により膨出成形され、前記ブラケットに挟持される膨出部と、
    前記ブラケットと前記膨出部とを挿通して当該ブラケットを介して当該膨出部を固定するボルトとを備え、
    二次衝突の際に、前記ブラケットを介して車体に支持した前記ステアリングコラムをコラプスさせ、車両前方に移動させつつ、その衝突エネルギーを吸収する車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置であって、
    前記アッパコラムの上端と前記膨出部との間又は前記アッパコラムの下端と前記膨出部の間の少なくとも一方に、二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収する衝撃吸収装置を前記アッパコラムに一体成形したことを特徴とする車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  3. 後端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトをその内部に回動自在に支持する筒状のステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムを車体に取付ける側面視略L字状であって、車体に取付けられる車体取付部と、この車体取付部から折曲部を介して折曲して前記ステアリングコラムの横断方向に延びる一対の支持壁部と、これら支持壁部に立設された一対のコラム締付固定部とを一体に形成した車体取付ブラケットを有する車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置において、
    前記ステアリングコラムの上端と前記車体取付ブラケット部との間又は前記ステアリングコラムの下端と前記車体取付ブラケット部との間の少なくと一方に、二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収する衝撃吸収装置を前記ステアリングコラムに一体成形したことを特徴とする車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  4. 前記衝撃吸収装置は前記ステアリングコラム又は前記アッパコラムの外径より大きい外径を有するヒダ部と前記ステアリングコラム又は前記アッパコラムの外径に略等しい凹み部を軸方向に交互に複数個有し、
    二次衝突の際に、前記ヒダ部又は前記凹み部の少なくとも一方が軸方向に押しつぶされて二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  5. 前記衝撃吸収装置は、前記ヒダ部と前記凹み部の少なくとも一方が塑性変形して二次衝突の際の衝突エネルギーを吸収することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  6. 前記衝撃吸収装置は、前記ステアリングコラム又は前記アッパコラムと同一の鋼管部材からベローズ形状に一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
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KR101408421B1 (ko) * 2010-10-22 2014-06-17 주식회사 만도 자동차의 조향 컬럼

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