JP5955169B2 - 車両用シート及び車両用シート調整機構への操作量入力装置 - Google Patents

車両用シート及び車両用シート調整機構への操作量入力装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用シート及び車両用シート調整機構への操作量入力装置に関する。
従来、着座乗員のホールド性を確保するためのサイドサポートがシートクッションに設けられた車両用シートが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。また、下記特許文献1に記載された車両用シートでは、サイドドアの開放に連動してサイドサポートをシート下方側に向けて下降させることによって、乗員の車両への乗車及び車両からの降車をし易くしている。
特開2007−282746号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された車両用シートでは、サイドドアの開度に応じてサイドサポートが下降する構成であるため、サイドドアの開度が小さい場合、充分にサイドサポートが下降しない。そのため、上記特許文献1に記載された車両用シートには、サイドドアの開度が小さい場合における乗員の車両への乗車及び車両からの降車をし易くするという点においては改善の余地がある。
また、上記特許文献1に記載された車両用シートでは、サイドドアの開放に伴う操作量を単一のケーブルを介して車両用シート調整機構(サイドサポートを下降させるための回動機構)に入力する構成である。そのため、例えば、サイドドアの開度が小さい状態でサイドサポートを充分に下降させるように設定すると、サイドドアの開度が大きい状態では、不要な操作量が車両用シート調整機構に入力されることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、乗員の車両への乗車及び車両からの降車をし易くすることができる車両用シートを得ることを第1の目的とし、不要な操作量が車両用調整機構へ入力されることを防止することができる車両用シート調整機構への操作量入力装置を得ることを第2の目的とする。
請求項1記載の本発明に係る車両用シートは、シート幅方向の端部にシート前後方向に沿って設けられたサイドサポート部と、操作量に応じて前記サイドサポート部をシート下方側に向けて下降させるサイドサポート部調整機構と、を有するシートクッションと、前記サイドサポート部を下降させるための操作量を前記サイドサポート部調整機構に入力すると共に、該サイドサポート部調整機構に連結された第1部材と、操作に応じた操作量を該第1部材に入力する第2部材と、を含んで構成されて該サイドサポート部調整機構に入力される操作量を所定の操作量までに制限する操作量制限機構を有する操作量入力装置と、を備え、前記第2部材は、操作量に応じて第1軸中心を中心として回動可能とされると共に、周縁部に該第1軸中心を中心とする円周に沿って形成された摺接面と、該摺接面と連続しかつ該円周の周方向に向けて突出した当接部と、を含んで構成されており、前記第1部材は、前記第2部材が操作量に応じて回動したときに前記当接部が当接されることで軸線方向が前記第1軸中心の軸線方向と平行とされた第2軸中心を中心として回動可能とされると共に、操作量が所定の操作量以上の場合において前記摺接面が摺接される被摺接面を含んで構成されている
請求項1記載の本発明では、シートクッションに設けられた調節機構が操作されると、サイドサポートが下降するように構成されている。また、サイドサポート部調整機構には、操作量入力装置を介して操作量が入力されることに加えて、操作量入力装置には、所定の操作量を超える操作量がサイドサポート部調整機構に入力されることを防止する操作量制限機構が設けられている。換言すると、所定の操作量を超える操作量を操作量入力装置入力したとしても、サイドサポート部調整機構には、所定の操作量を超える操作量が入力されない。
ここで、車両のサイドドアの開度が小さい状態において、前記所定の操作量が操作量入力装置に入力されるように設定すると共に、前記所定の操作量が操作量入力装置に入力されることによってサイドサポートが所定の位置まで下降するように設定すると、車両のサイドドアの開度が小さい状態においてサイドサポートが所定の位置まで下降する。すなわち、車両のサイドドアの開度が小さい場合においても、サイドサポートが所定の位置まで下降する。そのため、乗員が車両に乗車する際に又は乗員が車両から降車する際に、サイドサポートが乗員に当接し難くなる。
また、本発明では、操作量制限機構が、上記の第1部材及び第2部材を含んで構成されている。そのため、第1部材と第2部材の関係を調節することによって、第2部材に入力された操作量を所望の操作量に変換してサイドサポート部調整機構に入力させることができる。
請求項記載の本発明に係る車両用シートは、請求項記載の車両用シートにおいて、前記第1部材は、前記サイドサポート部調整機構に連結された第1カムとされ、前記第2部材は、前記第1カムと当接すると共に前記第1カムの位置を変位させることによって操作に応じた操作量を前記第1カムに入力し、所定の操作量を超える操作量が入力された際に前記第1カムと摺接して前記第カムの位置を変位させない第2カムとされている。
請求項記載の本発明では、上記構成の第1カム及び第2カムを含んで操作量制限機構が構成されている。すなわち、所定の操作量を超える操作量が第2カムに入力されると、第2カムが第1カムと摺接して、所定の操作量を超える操作量が第2カムから第1カムへ伝達することが防止されている。換言すると、第1カム及び第2カムの2部品によってリミット機構(所定の操作量を超える操作量がサイドサポート部調整機構に入力されることを防止するための機構)の主要部が構成される。
請求項記載の本発明に係る車両用シート調整機構への操作量入力装置は、車両用シート調整機構に連結され、該車両用シート調整機構に操作量を入力する第1部材と、操作に応じた操作量を前記第1部材に入力すると共に、所定の操作量を超える操作量が入力された際に前記所定の操作量を前記第1部材に入力する第2部材と、を備え、前記第2部材は、操作量に応じて第1軸中心を中心として回動可能とされると共に、周縁部に該第1軸中心を中心とする円周に沿って形成された摺接面と、該摺接面と連続しかつ該円周の周方向に向けて突出した当接部と、を含んで構成されており、前記第1部材は、前記第2部材が操作量に応じて回動したときに前記当接部が当接されることで軸線方向が前記第1軸中心の軸線方向と平行とされた第2軸中心を中心として回動可能とされると共に、操作量が所定の操作量以上の場合において前記摺接面が摺接される被摺接面を含んで構成されている
請求項記載の本発明では、所定の操作量を超える操作量が第2部材から第1部材に入力されると、第2部材から第1部材には前記所定の操作量が入力されるように構成されている。換言すると、第2部材から第1部材には、前記所定の操作量を超える操作量が入力されないようになっている。そのため、所定の操作量を超える操作量が第2部材から第1部材に入力されたとしても、その操作量を超える操作量が第1部材から車両用シート調整機構へ入力されることが抑制される。
請求項記載の本発明に係る車両用シート調整機構への操作量入力装置は、請求項記載の車両用シート調整機構への操作量入力装置において、前記第1部材は、前記車両用シート調整機構に連結される第1カムとされ、前記第2部材は、前記第1カムと当接すると共に前記第1カムの位置を変位させることによって操作に応じた操作量を前記第1カムに入力し、所定の操作量を超える操作量が入力された際に前記第1カムと摺接して前記第カムの位置を変位させない第2カムとされている。
請求項記載の本発明では、上記構成の第1カム及び第2カムを含んで車両用シート調整機構への操作量入力装置が構成されている。すなわち、所定の操作量を超える操作量が第2カムに入力されると、第2カムが第1カムと摺接して、所定の操作量を超える操作量が第2カムから第1カムへ伝達することが防止されている。換言すると、第1カム及び第2カムの2部品によってリミット機構(所定の操作量を超える操作量が車両用シート調整機構に入力されることを防止するための機構)の主要部が構成される。
請求項1記載の本発明に係る車両用シートは、乗員の車両への乗車及び車両からの降車をし易くすることができる、という優れた効果を有する。
また、請求項記載の本発明に係る車両用シートは、サイドサポートが下降する際の下降特性を容易に変更することができる、という優れた効果を有する。
請求項記載の本発明に係る車両用シートは、操作量制限機構を構成する部品の点数の増加を抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項記載の本発明に係る車両用シート調整機構への操作量入力装置は、不要な操作量が車両用調整機構へ入力されることを防止することができる、という優れた効果を有する。
請求項記載の本発明に係る車両用シート調整機構への操作量入力装置は、該車両用シート調整機構への操作量入力装置を構成する部品の点数の増加を抑制することができる、という優れた効果を有する。
(A)は本実施形態の車両用シートのシートクッションフレームをシート斜め前方側から見た斜視図であり、(B)は(A)に示されたシートクッションフレームをシート下方側から見た平面図である。 図1(A)に示されたサイドサポート部傾倒装置を拡大して示す拡大斜視図である。 (A)及び(B)は、図2に示されたサイドサポート部傾倒装置をシート後方側から見た正面図である。 図1(B)に示された操作量入力装置を示す斜視図である。 (A)(B)及び(C)は第2カムから第1カムに操作量が入力された際の第1カム及び第2カムの配置を示す斜視図である。 (A)及び(B)はシートクッションに着座した乗員の臀部とサイドサポート部との位置関係を示す正面図である。
次に、図1〜図6を用いて本発明の実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、以下の説明において前後左右上下の方向を示して説明するときは、車両用シートに着座した乗員から見た前後左右上下の方向を示すものとし、また各図に適宜示す矢印FRは前方向、矢印UPは上方向、矢印RHは右方向、矢印LHは左方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、運転席又は助手席等に用いられるセパレートシートとされている。具体的には、車両用シート10は、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、乗員の上体を支持する図示しないシートバックと、を備えている。また、図6(A)及び(B)に示されるように、シートクッション12のシート幅方向の両端部には、シート前後方向に沿って延びるサイドサポート部14,16が設けられている。さらに、シート右側に設けられたサイドサポート部16は、車両用シート調整機構及びサイドサポート部調整機構としてのサイドサポート部傾倒装置18(図1(A)参照)によって、シート幅方向内側の端部を回動軸として傾倒可能に構成されている。その結果、サイドサポート部16の車幅方向外側の端部がシート上下方向に昇降することが可能となっている。また、図1(A)及び(B)に示されるように、サイドサポート部傾倒装置18には、操作量入力装置20を介して操作量(操作力)が入力されるように構成されている。以下、先ずシートクッション12及びサイドサポート部14,16について説明し、次いでサイドサポート部傾倒装置18について説明し、最後に本実施形態の要部である操作量入力装置20について説明する。
(シートクッション12及びサイドサポート部14,16)
シートクッション12は、シート幅方向の両サイドに配置された一対のサイドフレーム22,24を備えている。このサイドフレーム22,24は、シート幅方向を板厚方向とし、かつシート前後方向に延在する略矩形板状に形成されている。また、サイドフレーム22,24の後端部は、シート幅方向を長手方向とする筒状に形成された後フレーム26によって連結されている。さらに、一対のサイドフレーム22,24の前端部には、板状に形成されたパネルフレーム28が該サイドフレーム22,24のシート上方側から取付けられている。すなわち、サイドフレーム22,24の前端部がパネルフレーム28によって連結されている構成である。また、パネルフレーム28と後フレーム26との間には、複数のワイヤ30が掛け渡されている。この複数のワイヤ30、パネルフレーム28、及び後フレーム26等によって、シートクッション12に着座した乗員から図示しないシートクッションパッドを介して入力される荷重が支持されるようになっている。
また、シート左側に設けられたサイドフレーム22の上端部及びパネルフレーム28のシート左側の端部には、シート幅方向の中間部(座面32)よりもシート上方側に突出するサイドサポート部14(図6参照)の骨格を形成するワイヤフレーム34が接合されている。
さらに、シート右側に設けられたサイドフレーム24の上端部及びパネルフレーム28のシート右側の端部には、シート幅方向の中間部(座面32)よりもシート上方側に突出するサイドサポート部16(図6参照)の骨格を形成するワイヤフレーム36が取付けられている。詳述すると、ワイヤフレーム36は、サイドサポート部傾倒装置18及び前側ブラケット38を介して傾倒可能に取付けられている。さらに、ワイヤフレーム36には、円形の肉抜孔40Aが形成されたパネル部材40が接合されている。
図示しないシートクッションパッド等のクッション材及び表皮材が、前述したサイドフレーム22,24、後フレーム26及びパネルフレーム28のシート上方側から取付けられることによって、サイドサポート部14,16を有するシートクッション12が構成されている。なお、シートクッション12は、該シートクッション12のシート上下方向の高さを調整するためのリンク部42,44を介してシートスライドレール46,48に連結されている。
(サイドサポート部傾倒装置18)
図2に示されるように、サイドサポート部傾倒装置18は、ワイヤフレーム36及びパネル部材40Aを支持する第1シャフト50と、この第1シャフト50をその軸線回りに回転させる第1リンク52、第2リンク54、レバー56及びフック58と、を備えている。
第1シャフト50は、シート前後方向を軸方向とする丸棒状に形成されていると共に、前端部が前側ブラケット38(図1(A)参照)に回転可能に軸支され、かつ後端部がサイドサポート部傾倒装置18の外郭を形成するベース60に回転可能に軸支されている。さらに、図3(A)及び(B)に示されるように、第1シャフト50は、リターンスプリング62によってシート後方視で反時計回り方向(矢印A方向に)付勢されている。
図2に示されるように、第1リンク52は、シート正面視で楕円状に形成されていると共に、シート前後方向を板厚方向とする厚肉板状に形成されている。また、第1リンク52の一端は第1シャフト50のシート前後方向の中間部に固定されていると共に、第1リンク52の他端は後述する第2リンク54に連結ピン64を介して連結されている。
第2リンク54は、板材にプレス加工が施されることによって形成されたプレス成形品であり、図3(A)及び(B)に示されるように、シート後方視で略T字状に形成されている。具体的には、第2リンク54は、シート上下方向に延びる基部54Aと、基部54Aの下端側からシート幅方向内側(シート左側)に向けて延出する延出部54Bと、を有している。また、前述したよう第1リンク52の他端が基部54Aの上端部にシート前後を軸方向とする連結ピン64を介して連結されている。また、基部54Aの下端部は、後述するレバー56の一端に連結ピン66を介して連結されている。さらに、延出部54Bの先端部には、フック58に形成されたロック溝58Aに係止されることによってサイドサポート部16が傾倒する(サイドサポート部16のシート幅方向外側の端部がシート下方側へ下降する)ことを規制するためのロックピン68が設けられている。
図2に示されるように、レバー56は、板材にプレス加工が施されることによって形成されたプレス成形品であり、図3(A)及び(B)に示されるように、シート後方視でシート幅方向の中間部に屈曲部を有する略L字状に形成されている。具体的には、レバー56のシート幅方向の中間部は、シート前後方向を軸方向とすると共に、両端がベース60に支持された第2シャフト70に回動可能に支持されている。また、前述したように、第2リンク54の基部54Aの下端部が、シート前後方向を軸方向とする連結ピン66を介してレバー56の一端(シート幅方向外側(右側)の端部)に連結されている。さらに、レバー56の他端部には、該レバー56の前壁56Aと後壁56Bとをシート前後方向に繋ぐと共に、後述するフック58の下端が当接する被当接部72が設けられている。
図2、図3(A)及び(B)に示されるように、フック58は、シート後方視で楕円状に形成されていると共に、シート前後方向を板厚方向とする薄肉板状に形成されている。具体的には、フック58は、前述したレバー56の前壁56Aと後壁56Bとの間に配置されており、また、フック58の一端(シート幅方向外側(右側)の端部)は第2シャフト70に回転可能に支持されている。また、フック58の他端(シート幅方向内側(左側)の端部)には、ケーブル74の一端が係止されている。なお、ケーブル74が挿通されたチューブ76の一端は、ホルダ78に保持されている。さらに、フック58のシート幅方向の中間部には、シート上方側に開放された凹状のロック溝58Aが形成されている。
(操作量入力装置20)
図4に示されるように、操作量入力装置20は、サイドサポート部16(図6参照)を傾倒させるための操作量をサイドサポート部傾倒装置18(図2参照)に入力すると共に、所定の操作量を超える操作量がサイドサポート部傾倒装置18に入力されることを防止する操作量制限機構を有して構成されている。具体的には、操作量入力装置20は、ベースフレーム80と、操作量制限機構の主要部を構成する第1部材としての第1カム82及び第2部材としての第2カム84と、を備えている。
ベースフレーム80は、板材にプレス加工が施されることによって形成されたプレス成形品であり、シート下方視(図1(B)参照)でシート幅方向を長手方向とする矩形状に形成されている。具体的には、ベースフレーム80は、シート前後方向及び幅方向に延在する基部80Aを備えている。また、ベースフレーム80は、基部80Aのシート左側の端部がシート下方側向けて折り曲げられることにより形成された第1支持部80Bを備えている。この第1支持部80Bには、ケーブル74が挿通されたチューブ76の他端が係止される溝部80Cが形成されている。さらに、ベースフレーム80は、基部80Aのシート右側の端部がシート下方側向けて折り曲げられることにより形成された第2支持部80Dを備えている。また、第2支持部80Dには、ケーブル86が挿通されたチューブ88の一端が係止される溝部80Fが形成されている。さらに、ベースフレーム80には、後述するリターンスプリング98の一端が係止される溝部80Gを有するスプリング係止部80Eが立設されている。また、ベースフレーム80は、基部80Aのシート前後方向それぞれの端部がシート下方側に向けて折り曲げられることによって形成されたリブ部80H,80I,80Jを備えている。このリブ部80H,80I,80Jによってベースフレーム80のシート幅方向の剛性が向上されている。さらに、ベースフレーム80の基部80Aのシート幅方向の両端部には、パネルフレーム28(図1(B)参照)への締結部80K,80Lが設けられている。この締結部80K,80Lには、円形の挿通孔80M,80Nが形成されていると共に、挿通孔80M,80Nと同軸上に配置された図示しないウェルドナットが溶接にて接合されている。
図4及び図5(A)〜(C)に示されるように、第1カム82は、シート下方視で略L字状に形成されていると共に、シート上下方向を板厚方向とする厚肉板状に形成されている。また、第1カム82におけるL字状に屈曲された部位には、該第1カム82の板厚方向を軸方向とする円形の挿通孔(図示せず)が形成されていると共に、該部位には挿入孔と同軸上に配置されたカラー90が溶接にて接合されている。さらに、カラー90には、ベースフレーム80の基部80Bに固定され図示しないピンが挿通されると共に、このピンの先端にボルト92が螺入されている。その結果、このピンを軸中心として第1カム82が回動可能となっている。また、第1カム82は、ベースフレーム80の第1支持部80B側に向けて延びる第1延出部82Bと、後述する第2カム84側に向けて延び第2延出部82Cを備えている。第1延出部82Bの延出方向の先端部には、ケーブル74の他端が係止される係止孔82Dが形成されている。すなわち、ケーブル74を介して第1カム82の第1延出部82Bと、サイドサポート部傾倒装置18のフック58(図2参照)とが連結されている構成である。また、第2延出部82Cの延出方向の先端には、角部82E,82Fが形成されている。さらに、第2カム84側に配置された角部82Eの先端は、後に詳述する第2カム84の摺接面S2が摺動する被摺接面S1とされている。
第2カム84は、シート下方視で略扇形状に形成されていると共に、シート上下方向を板厚方向とする厚肉板状に形成されている。また、第2カム84の基端側には、該第2カム84の板厚方向を軸方向とする円形の挿通孔(図示せず)が形成されていると共に、該部位には挿入孔と同軸上に配置されたカラー94が溶接にて接合されている。さらに、カラー94には、上記の第1カム82に接合されたカラー90と同様に、ベースフレーム80の基部80Bに固定され図示しないピンが挿通されると共に、このピンの先端にボルト92が螺入されている。その結果、このピンを軸中心として第2カム84が回動可能となっている。また、カラー90の一端とカラー94一端とは連結板96によって連結されている。さらに、カラー94には、リターンスプリング98が挿通されている。そして、リターンスプリング98の他端が第2カム84に係止されることによって、第2カム84がカラー94に挿通されたピンを軸中心として矢印B方向へ回転される方向に付勢されている。また、第2カム84の矢印B方向の端部がベースフレーム80のリブ部80Hに当接することによって、第2カム84の矢印B方向への回動が規制されている。また、第2カム84の先端は、第1カム82側に面が向けられた円弧面84Aとされている。この円弧面84Aは、第2カム84の基端側に形成された軸受孔の軸中心から半径Rとなるように設定されている。さらに、円弧面84Aは、第1カム82の角部82Eと摺接する摺接面S2とされている。また、第2カム84の先端側における矢印C方向側の端部には、該方向に向けて突出する当接部84Bが形成されている。この当接部84Bは、第2カム84の矢印B方向の端部がベースフレーム80のリブ部80Hに当接した状態において、第1カム82の第2延出部82Cに当接している。さらに、第2カム84における矢印C方向側の端部には、ケーブル86の一端が係止される係止孔84Cが形成されている。
また、ケーブル86の他端は、図示しないサイドドアのヒンジ部等に設けられた操作量入力部に連結されている。詳述すると、サイドドアが開放される開度に応じて(サイドドアの回動角度が大きくなるにつれて)、ケーブル86が矢印D方向に引かれるように構成されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図5(A)に示されるように、ケーブル86が矢印D方向に引かれると(サイドドアが開放されると)、第2カム84は、リターンスプリング98の付勢力に抗して矢印C方向へ回動する(第2カム84に操作量が入力される)。すると、第2カム84の当接部84Bが第1カム82の第2延出部82Cを押圧し、図5(B)に示されるように、第1カム82が矢印E方向に回動する。すなわち、第2カム84が第1カム82の位置を変位させることによって、第2カム84に入力された操作量が第1カム82に入力される。その結果、第1カム82の第1延出部82Bに係止されたケーブル74が矢印F方向に引かれる。すなわち、第1カム82が回動することによって(ケーブル74が矢印F方向に引かれることによって)、第1カム82に入力された操作量がサイドサポート部傾倒装置18(フック58)(図2参照)に入力される。
一方、第1カム82によってケーブル74が矢印F方向に引かれると、図3(A)及び(B)に示されるように、フック58が第2シャフト70を軸中心として矢印G方向に回動する。すると、フック58のロック溝58Aと第2リンク54のロックピン68との係止が解除される。また、フック58が第2シャフト70を軸中心として矢印G方向にさらに回動すると、フック58の下端部がレバー56の被当接部72に当接し、レバー56が第2シャフト70を軸中心として矢印H方向に回動する。そして、フック58の一端側が第2リンク54を押し上げると共に、第1リンク52が第1シャフト50を回転させることによって、図6(A)及び(B)に示されるように、サイドサポート部16が傾倒する。その結果、該サイドサポート部16のシート幅方向外側の端部(シート右側の端部)がシート下方側に向けて下降する。
また、図5(B)及び(C)に示されるように、ケーブル86が矢印D方向にさらに引かれると(サイドドアの回動角度がさらに大きくなると)、第2カム84の当接部84Bが第1カム82の角部82Eを乗り越し、第2カム84の摺接面S2が第1カム82の角部82Eの先端(被摺接面S1)上を摺接する。ここで、本実施形態では、第2カム84の摺接面S2が、該第2カム84の基端側に形成された軸受孔の軸中心から半径Rの円弧面84Aとされている。そのため、第2カム84の摺接面S2が第1カム82の被摺接面S1上を摺接している際には、第1カム82はそれ以上回動しない。換言すると、ケーブル86が引き代L2を超えて引かれたとしても、第1カム82はケーブル74を引き代L1以上引かないようになっている。
ここで、車両のサイドドアの開度が小さい状態において、ケーブル86の引き代がL2となるように設定すると、図6(B)に示されるように、車両のサイドドアの開度が小さい状態においてサイドサポート部16が所定の位置まで下降する。そのため、乗員Pが車両に乗車する際に又は乗員Pが車両から降車する際に、サイドサポート部16が乗員Pに当接し難くなる。すなわち、本実施形態では、前述のような設定とすることによって乗員Pの車両への乗車及び車両からの降車をし易くすることができる。
また、本実施形態では、サイドドアの回動角度が大きくなることによって、ケーブル86が引き代L2を超えて引かれたとしても、第1カム82はケーブル74を引き代L1以上引かないようになっている。そのため、本実施形態では、第2カム84から第1カム82及びケーブル74を介してサイドサポート部傾倒装置18(フック58)に所定値(ケーブル74を引き代L1)を超える操作量が入力されることを防止することができる。すなわち、本実施形態では、不要な操作量がサイドサポート部傾倒装置18へ入力されることを防止することができる。
さらに、本実施形態では、上記構成の第1カム82及び第2カム84を含んで操作量制限機構が構成されている。そのため、例えば、第1カム82の回動中心からケーブル74の係止孔82Dまでの距離及び第2カム84の回動中心からケーブル86の係止孔84Cまでの距離等を適宜設定することによって、第2カム84に入力された操作量を所望の操作量に変換してサイドサポート部傾倒装置18に入力させることができる。
なお、本実施形態では、上記構成の第1カム82及び第2カム84を含んで操作量制限機構を構成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、所定の操作量を超える操作量がサイドサポート部傾倒装置18に入力されることを防止する機構が適用されていればよい。
また、本実施形態では、操作量がサイドサポート部傾倒装置18に操作量入力装置20を介して入力されるように構成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、操作量を車両用シート調整機構としてのリクライニング機構及びスライド機構等に操作量入力装置20を介して伝達することもできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 サイドサポート部
16 サイドサポート部
18 サイドサポート部傾倒装置(サイドサポート部調整機構,車両用
シート調整機構)
20 操作量入力装置
82 第1カム(第1部材)
84 第2カム(第2部材)
84B 当接部
S1 被摺接面
S2 摺接面

Claims (4)

  1. シート幅方向の端部にシート前後方向に沿って設けられたサイドサポート部と、操作量に応じて前記サイドサポート部をシート下方側に向けて下降させるサイドサポート部調整機構と、を有するシートクッションと、
    前記サイドサポート部を下降させるための操作量を前記サイドサポート部調整機構に入力すると共に、該サイドサポート部調整機構に連結された第1部材と、操作に応じた操作量を該第1部材に入力する第2部材と、を含んで構成されて該サイドサポート部調整機構に入力される操作量を所定の操作量までに制限する操作量制限機構を有する操作量入力装置と、を備え、
    前記第2部材は、操作量に応じて第1軸中心を中心として回動可能とされると共に、周縁部に該第1軸中心を中心とする円周に沿って形成された摺接面と、該摺接面と連続しかつ該円周の周方向に向けて突出した当接部と、を含んで構成されており、
    前記第1部材は、前記第2部材が操作量に応じて回動したときに前記当接部が当接されることで軸線方向が前記第1軸中心の軸線方向と平行とされた第2軸中心を中心として回動可能とされると共に、操作量が所定の操作量以上の場合において前記摺接面が摺接される被摺接面を含んで構成されている車両用シート。
  2. 前記第1部材は、前記サイドサポート部調整機構に連結された第1カムとされ、
    前記第2部材は、前記第1カムと当接すると共に前記第1カムの位置を変位させることによって操作に応じた操作量を前記第1カムに入力し、所定の操作量を超える操作量が入力された際に前記第1カムと摺接して前記第カムの位置を変位させない第2カムとされている
    請求項記載の車両用シート。
  3. 車両用シート調整機構に連結され、該車両用シート調整機構に操作量を入力する第1部材と、
    操作に応じた操作量を前記第1部材に入力すると共に、所定の操作量を超える操作量が入力された際に前記所定の操作量を前記第1部材に入力する第2部材と、
    を備え、
    前記第2部材は、操作量に応じて第1軸中心を中心として回動可能とされると共に、周縁部に該第1軸中心を中心とする円周に沿って形成された摺接面と、該摺接面と連続しかつ該円周の周方向に向けて突出した当接部と、を含んで構成されており、
    前記第1部材は、前記第2部材が操作量に応じて回動したときに前記当接部が当接されることで軸線方向が前記第1軸中心の軸線方向と平行とされた第2軸中心を中心として回動可能とされると共に、操作量が所定の操作量以上の場合において前記摺接面が摺接される被摺接面を含んで構成されている車両用シート調整機構への操作量入力装置。
  4. 前記第1部材は、前記車両用シート調整機構に連結される第1カムとされ、
    前記第2部材は、前記第1カムと当接すると共に前記第1カムの位置を変位させることによって操作に応じた操作量を前記第1カムに入力し、所定の操作量を超える操作量が入力された際に前記第1カムと摺接して前記第カムの位置を変位させない第2カムとされている
    請求項記載の車両用シート調整機構への操作量入力装置。
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