JP7096678B2 - 自動車用内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、EGR装置を備えた自動車用内燃機関に関するものである。
自動車用の内燃機関では、排気ガスの浄化促進等のために、排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR装置を備えていることが多い。EGR装置は、必須の要素としてEGRバルブを備えており、また、EGRガスを冷却するためにEGRクーラを備えていることも多い。
EGR通路の態様やEGRバルブの配置位置など、EGR装置の具体的な構造は様々であるが、一例としての特許文献1には、機関本体の排気側面の側にパイプより成るEGR通路を設けて、そのEGR通路に、EGRクーラを上下方向に長い姿勢で配置し、EGRクーラの上端にEGRバルブを接続し、EGRバルブを、シリンダヘッドの排気側面のうち後部(変速機に近い部位)に固定した構造が開示されている。
特許文献1において、シリンダヘッドの後部には、EGRバルブの内部に連通した内部通路が、吸気側面に向けて開口するように(すなわち、シリンダヘッドの短手方向に貫通するように)形成されており、内部通路は、吸気マニホールドと連通している(正確には、内部通路の終端は、吸気マニホールドに設けたサージタンクと連通していると推測される。)。
特開2016-14345号公報
EGR装置の設計において留意すべき事項の1つとして、凝縮水による腐食の問題が挙げられる。すなわち、機関停止等によってEGRガスに含まれた水分が凝縮することがあるが、EGRガスには酸性物質が含まれていることが多いため、凝縮水が、EGR通路を構成するパイプなどを腐食させる問題があり、そこで、EGR装置の設計に当たっては、凝縮水が溜まらないような配慮が要請されている。
また、EGRバルブが破損すると、その破損個所により、EGRガスの流入量を制御できずにエンジン停止に至ったり、EGRバルブを冷却している冷却水が漏れて機関の冷却機能が消失したり、或いは、EGR通路に空気が流入して機関が制御不能になったりすることがあるため、衝突事故がおきて例えばフード(ボネット)が下向きに凹んだ場合でも、EGRバルブに強い衝撃が作用することは防止せねばならない。
かかる観点で特許文献1を見ると、特許文献1では、EGRバルブはシリンダヘッドに固定されているので、事故によってフード(ボンネット)が下向きに凹んでも、EGRバルブに衝撃が作用することはなく、また、EGRバルブよりも上流側では凝縮水が溜まることはないと推測される。しかし、EGRバルブよりも上流側(すなわち、シリンダヘッドに形成した内部通路)に凝縮水が溜まりやすく、このため、シリンダヘッドが腐食されやすくなることが懸念される。
更に述べると、特許文献1では、EGRバルブがシリンダヘッドの排気側面に固定されているが、機関が停止しているときにはEGRバルブは閉じているし、また、機関の運転中においてもEGRバルブが閉じていることも多いため、シリンダヘッドの内部通路に凝縮水が溜まりやすくなっており、このため、凝縮水によってシリンダヘッドが腐食されやすくなることが懸念される。
本願発明はこのような現状を契機として成されたものであり、EGRバルブをできるだけ高い位置に配置して凝縮水の溜まりを防止しつつ、事故時にEGRバルブがフードを介して衝撃を受けることもしっかりと阻止しようとするものである。
本願発明の内燃機関は、
「シリンダヘッドの上方に、外気を取り込んでサージタク付き吸気マニホールドに向けて送る吸気ユニットが、前記吸気マニホールドよりも高い高さで配置されて、前記シリンダヘッドのうちタイミングチェーン配置部と反対側に位置した後端部の近くの部位に、ケーブルを接続するためのコネクタを有するEGRバルブが、前記シリンダヘッド及び前記吸気マニホールドの上面よりも高い高さで配置されている」
という基本構成であり、この基本構成に、
「前記EGRバルブは、平面視では前記吸気ユニットの外側に配置されて、水平方向から見た状態では、前記吸気ユニットと重なりつつ、前記吸気ユニットの上に突出しないように配置されており、
前記コネクタは、前記吸気ユニットと反対側に向いた横向きに突設されている」
という構成が付加されている。
EGR装置にはEGRクーラを設けるのが好ましいが、EGRバルブの熱害を抑制するためには、EGRクーラはEGRバルブよりも上流側に配置すべきである。本願発明では、EGRバルブが高い位置に配置されているため、実施形態のように、EGRクーラを縦長の姿勢に配置して、EGRクーラの上端にEGRバルブを接続すると合理的である。
また、EGRバルブは筒形の形態が多いが、鉛直方向に長い縦長姿勢と水平方向に長い横長姿勢とのいずれも採用可能である。EGRバルブを横長姿勢に配置すると、EGRバルブをできるだけ高い位置に配置しつつフードとの間の間隔をできるだけ大きくすることができる。
本願発明では、EGRバルブはシリンダヘッドよりも高い位置に配置されているため、特許文献1のようにEGRバルブをシリンダヘッドに直接に固定する場合に比べて、シリンダヘッドの設計の自由性を向上できる。また、シリンダヘッドの上方の空間を有効利用することができる。更に、EGRバルブのコネクタには制御のためのケーブルが接続されているが、ケーブルがシリンダヘッドの輻射熱を受けることを抑制できるため、ケーブルの耐久性向上にも貢献できる。
また、EGRバルブはEGR通路の最も高い位置に配置されているため、EGRバルブの上流側でも下流側でも、凝縮水は下方に流下して途中に溜まることはない。従って、凝縮水によって部材が腐食したり、凝縮水が凍結して運転トラブルの原因になったりする不具合を、防止又は著しく抑制することができる。
そして、EGRバルブは、高さを高くしつつ吸気ユニットよりも上には突出していないため、衝突事故によってフードが下向きに凹んでも、フードの下向き動は吸気ユニットによって緩衝される。従って、フードがEGRバルブに強く当たることはなくて、EGRバルブの損傷を防止できる。従って、EGRバルブは、事故時の損傷を防止しつつ、できるだけ高い位置に配置して凝縮水に起因した不具合を防止できる。
また、コネクタは横向きになっているため、事故に際してフードが下向きに凹んでもコネクタが変形したり破損したりすることはない。この面でも、EGRバルブが制御不能になることを防止できる。
既述のとおり、EGRバルブを横向き姿勢に配置すると、高さを高くしつつ吸気ユニットによる高い保護機能を享受できる。また、本願発明では、制御用ケーブルを接続するコネクタ横向きに配置されているため、事故時の衝撃でプラグが外れたり変形したりすることを防止でき好適である。
実施形態に係る内燃機関の大まかな斜視図である。 シリンダブロックを捨象した状態での斜視図である。 図2の要部拡大図である。 上部の側面図である。 図4の部分拡大図である。 平面視図である。 背面図である。 上前方から見た斜視図である。 後ろ下方から見た斜視図である。 EGRクーラとEGRバルブとEGR通路下流側第2部分との斜視図である。 要部の正面図である。 EGRバルブとEGRクーラとブラケットとの分離斜視図である(なお、三者の縮尺は正確には揃えていない。)。 (A)はEGRバルブの底面図、(B)は図12のB-B視図、(C)は図12のC-C視図である。
(1).基本構造
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、車両に搭載される3気筒内燃機関に適用している。まず、概要を説明する。各図において、ドットの群や平行斜線を表示している箇所があるが、これは、部材の外形(輪郭)を明示するための措置であり断面等の表示ではない。
図1では内燃機関の全体を示している。本実施形態では、方向を特定するために前後・左右の文言を使用するが、機関の前後方向はクランク軸線Oの方向として定義し、左右方向は、クランク軸線O及びシリンダボア軸線と直交した方向として定義している。前と後ろは、タイミングチェーンが配置された側を前として、変速機が配置された側を後ろとしている。念のため、図1等に方向を明示している。
内燃機関は車両のエンジンルームに搭載されているが、内燃機関は、クランク軸が車両の左右方向に長い姿勢となる横置きにして搭載されている。従って、内燃機関の前後方向と車両の前後方向とは、90度相違している。以下で使用する方向は、特に断らない限り機関の方向である。
シリンダブロック1及びシリンダヘッド2は、吸気マニホールド3が固定されている吸気側面と、排気系が接続されている排気側面とを有しているが、本実施形態の内燃機関は、排気側面が車両の前方に向くように配置している(機関の前後方向から見ると、排気側面が右を向いて吸気側面が左を向いている。)。
図1は内燃機関を後ろから見ており、シリンダブロック1の後部に、スタータモータで駆動されるリングギア4が配置されている。符号5はオイルパン、符号6はオイルフィルターを示している。
シリンダヘッド2の構造は、図8で表示している。この図から理解できるように、シリンダヘッド2は、基本的には従来と同様の構造であり、周囲には、吸気側長手壁7、排気側長手壁8、フロント壁9、リア壁10を備えていて、上向きに開口している。フロント壁9にはフロント軸受け11を形成し、内部には、中間軸受け12とリア軸受け13とを形成している。リア軸受け13とリア壁10との間には間隔が空いている。
例えば図2~4に示すように、シリンダヘッド2の後部には、冷却水分配部14が一体に形成されている(冷却水分配部14は、シリンダヘッド2とは別体に構成することも可能である。)。
冷却水分配部14には、ラジエータ行きポート15、ラジエータ戻りポート(サーモ室)16、ヒータ戻りポート17、EGR送りポート18などが開口している。各ポート15~18は後ろ向きに開口している。図2に示すラジエータ戻りポート16には、図1に示すサーモキャップ19が固定されている。
(2).吸気・排気系の概要
図では省略しているが、シリンダヘッド2の上面にはヘッドカバーが固定されており、ヘッドカバーの上に、吸気ユニット22が配置されている。図6に示すように、吸気ユニット22は、概ねシリンダヘッド2の上に配置されたエアクリーナ23と、エアクリーナ23のダスト室に接続された吸気ダクト24と、吸気ダクト24に接続されたレゾネータ25とを備えている。
吸気ダクト24bの始端は前向き(車両の方向では右向き)に開口しており、平面視でUターンしてからエアクリーナ23に接続されている。レゾネータ25はエアクリーナ23の手前側に配置されており、吸気ダクト24を流れる吸気は、直進性を持ってレゾネータ25に流入する。レゾネータ25は、エアクリーナ23のダスト室とも連通している。吸気ダクト24のうち方向変換部の上流側には、拡張室26を接続している。本実施形態では、吸気ユニット22は広い面積を有しており、機関本体の大部分が吸気ユニット22で覆われている。
図1に示すように、エアクリーナ23のクリーン室には、吸気マニホールド3の上に位置した吸気出口27が、下向きに開口するように形成されている。他方、図4,7に示すように、吸気マニホールド3は、サージタンク28と3本の枝管29とを備えており、サージタンク28のうち前寄り部位に上向きに開口した受け座30を設けて、サージタンク28の受け座30とエアクリーナ23の吸気出口27との間に、図1及び図7に示すスロットルバルブ31が介在している。
例えば図7,8から理解できるように、吸気マニホールド3は、樹脂製の複数のパーツを上下に重ねて溶着することによって中空に形成されており、図2~4に示すように、枝管29は、サージタンク28を囲うように下から上に向けて1周近くぐるりと回っており、各枝管29の先端は、図7や図11に示すように、シリンダヘッド2の吸気側面32に固定されている。
図8に示すように、シリンダヘッド2の排気側面33には、1つの排気出口34が開口しており、この排気出口34に、図1,2に示す触媒ケース35が、排気ターボ過給機(図示せず)を介して接続されている。そして、図2に示すように、触媒ケース35の下流端部に、金属パイプよりなるEGR通路上流部分36の始端が接続されている。
他方、シリンダヘッド2のうち後部には、吸気側面と排気側面とに貫通したEGR内部通路37が形成されており、EGR内部通路37の始端に、EGR通路上流部分36の終端がフランジ接合によって接続されている。図7に示すように、EGR内部通路37は、概ね上流側の半分程度は水平状の姿勢になって、下流側の半分程度は、EGRガスの流れ方向に向けて徐々に高くなるように傾斜している。また、傾斜部は、断面円弧状のリブで囲われている。
例えば図2,3に示すように、EGR内部通路37の終端には、EGRクーラ40が、継手パイプ41及び下フランジ42を介して接続されており、更に、EGRクーラ40の上端にはEGRバルブ43が接続されている。図4,5に明示するように、EGRクーラ40及びEGRバルブ43は、吸気マニホールド3よりも後ろ側に配置されている。EGRバルブ43はシリンダヘッド2よりも高い位置に配置されており、EGRクーラ40も、大部分がシリンダヘッド2よりも高い位置に配置されている。
継手パイプ41とEGRクーラ40及びEGRバルブ43とによってEGR通路下流側第1部分が構成されており、EGRバルブ43の出口ポート44(図12参照)に、EGR通路下流側第2部分45が接続されており、更に、EGR通路下流側第2部分45の下流端に、EGRガスを吸気マニホールド3における各枝管29の下流部に分けて流すEGR分配通路46が接続されている。EGR通路下流側第2部分45及びEGR分配通路46はアルミ等の鋳造品であるが、両者を一体構造品として製造することも可能である。或いは、樹脂の成形品(複合品)として製造することも可能である。
(3).EGR装置の要部
EGRクーラ40は、角形のボデーを有していて鉛直方向(上下方向)に長い縦長姿勢になっており、EGRガスは下から上に向けて流れる。そこで、上端には、上フランジ47aを備えた出口パイプ47を設けている。出口パイプ47の曲げ方や上フランジ47aの姿勢を調整することにより、EGRバルブ43の取付け姿勢を任意に設定できる。
EGRクーラ40は縦長姿勢になっているが、図5に明示するように、側面視では、上に行くに従ってシリンダヘッド2から後ろに僅かずつ離れるように鉛直線に対して傾斜しており、また、図7に示すように、背面視では、上に行くに従って吸気マニホールド3から離れるように、鉛直線に対して傾斜している。また、図7のとおり、EGR通路下流側第2部分45は、EGRガスの流れ方向に向けて低くなるように背面視で傾斜している。
例えば図9,10に明示するように、EGRクーラ40には、冷却水入口ポート48aと冷却水出口ポート48bとを設けている。冷却水入口ポート48aはボデーの下部に位置して、冷却水入口ポート48aはボデーの上部に位置しており、ボデーの内部には、冷却水が下から上に向けて流れる熱交換エレメントが配置されている。
冷却水入口ポート48a及び冷却水出口ポート48bは後ろ向きに開口しており、図3に示すように、シリンダヘッド2のEGR送りポート18とEGRクーラ40の冷却水入口ポート48aとが、EGR送りパイプ49a(図1も参照)で接続されている。冷却水出口ポート48bには、EGR戻りパイプ49b(図1参照)が接続されている。なお、図2,3に示すヒータ戻りポート17には、図1に示すヒータ戻りパイプ17aが接続されている。
EGRクーラ40の上端部には、EGRバルブ行きポート50を設けている。また、EGRクーラ40のボデーには、他の部材を固定するための補助ブラケット51,52が溶接で固定されている。
図10や図12に示すように、EGRバルブ43は、おおまかには筒状の形態であり、図4,5に示すように、前後方向(クランク軸線方向)に長い姿勢で配置されているが、図4,5の側面視で、吸気マニホールド3から離れるに従って低くなるように、水平に対して傾斜している。すなわち、EGRバルブ43は、EGRクーラ40に接続された端部が低くなるように、水平に近い姿勢に傾斜した横長になっている。
図13(A)に示すように、EGRバルブ43の一端部(後端部)にはフランジ部53を形成しており、フランジ部53が、EGRクーラ40の上フランジ47aに固定されている。フランジ部53の中央部には、EGRガスが流れる入口穴54が下向きに開口している。図12に示すように、EGRバルブ43のうちフランジ部53に寄った部位に、横向き(左向き)に露出した締結座面55が形成されており、この締結座面55に、EGRガス出口穴56が横向き(左向き)に開口している。
図10に示すように、EGR通路下流側第2部分45の始端部は、フランジ57を介してEGRバルブ43の締結座面55に固定されている。フランジ57は2本のボルトで固定されており、締結座面55には、EGR通路下流側第2部分45のフランジ57を固定するために、図12に示すようにボルトが螺合する2つのタップ穴58を形成している。
例えば図10や図12に示すように、EGRバルブ43の他端部(前端部)には、電磁ソレノイド等のアクチュエータを備えた制御部59を設けている。制御部59によってニードル弁等の弁体を操作することにより、EGRガスの吐出量が制御される。制御部59には、ケーブルを差し込んで接続するコネクタ60が、横向き(吸気側面の方を向いた左向き:図2,6参照)に突設されている。また、EGRバルブ43は水冷式であり、上面に、冷却水の流入ポート61と流出ポート62とを設けており、流入ポート61は、EGRバルブ行きパイプ50aを介してEGRクーラ40のEGRバルブ行きポート50に接続されている。なお、冷却水の流入ポート61と流出ポート62とは逆に配置してもよい。
既述のとおり、EGR通路下流側第2部分45は、図4,5の側面視で、下流端に向けて低くなるように傾斜している。また、図7に示すように、背面視でも、下流端に向けて低くなるように傾斜している。また、EGR通路下流側第2部分45の下流端部にはフランジ63を設けており、フランジ63が、EGR分配通路46の後端部にボルト(スタッドボルト)及びナットで固定されている。
例えば図3から容易に理解できるように、EGR分配通路46は、前後長手の幹通路64と、幹通路64から分岐した3つの枝通路65とを有しており、幹通路64の後端部にEGR通路下流側第2部分45の下流端が接続されている一方、各枝通路65は、それぞれ枝管29の下流部に上から接続されている。
(4).EGRバルブを支持するブラケット
図8から容易に理解できるように、EGRクーラ40及びEGRバルブ43は、大まかには、シリンダヘッド2の後部に形成した冷却水分配部14の上方に配置されており、シリンダヘッド2の四隅のうち、吸気側長手壁7とリア壁10との連接部である第1コーナー部68の近傍(外側)に配置されている(冷却水分配部14のEGR送りポート18も、第1コーナー部68に近い左端部に配置されている。)。そして、EGRバルブ43が、第1コーナー部68の上面に固定された金属板製のブラケット69に、スタッドボルト70及びナット(図12参照)で固定されている。
図12,13のとおり、ブラケット69は、シリンダヘッド2の第1コーナー部68の上面にスタッドボルト71及びナットで固定された底板73と、底板73から立ち上がった第1側板74と、底板73から立ち上がると共に第1側板74と繋がった第2側板75とを備えている。第1側板74と第2側板75とは概ねL形に交差しており、第1側板74の上端部に、EGRバルブ43の締結座面55の下端部がボルト76(図12参照)で固定されている。このため、第1側板74の上端部にはボルト挿通穴77が空いて、EGRバルブ43の締結座面55の下端部にはタップ穴78が空いている。
第1側板74は概ね前後方向に広がって、第2側板75は概ね左右方向に広がっている。これは、EGRバルブ43が概ね前後方向に長い姿勢になっていることと符合している。第1側板74の中途高さ位置には前向き張り出し部74aが形成されており、前向き張り出し部74aに、他の部材を取り付けるための補助ブラケット79が溶接で固定されている。
また、第1側板74のうち第2側板75と反対側に向いた左側面に、上下長手の補強リブ板80が溶接で固定されている。補強リブ板80は、ブラケット69よりも厚くなっており、その端面が第1側板74に重なっている。また、補強リブ板80の上下中途部には、第1側板74に向けて開口した切欠き部81が形成されており、切欠き部81よりも上の部分は、前向き張り出し部64aの箇所において第1側板74に溶接されており、切欠き部81よりも下の部分は、第1側板74の縁部に溶接されている。
従って、補強リブ板80と第1側板74とは、切欠き部81よりも上の部位ではT形の姿勢を成して、切欠き部81よりも下の部位ではL形の姿勢を成している。また、補強リブ板80は、平面視では、第1側板74から左右方向に突出している。
図6を引用して説明したように、吸気ユニット22は広い範囲に広がっていて機関本体の大部分を覆っているが、図6に明示するように、EGRバルブ43及びEGRクーラ40は、吸気ユニット22では覆われていない。すなわち、エアクリーナ23と吸気ダクト24とで形成された入り隅部に、EGRバルブ43及びEGRクーラ40が配置されている。また、図4や図7に明示するように、EGRバルブ43の上端は、吸気ユニット22の上端よりも上には突出していない(僅かに低くなっている。)。
(5).まとめ
本実施形態では、EGRバルブ43がEGR通路の最も高い位置に配置されているため、EGRバルブ43が閉じていても、EGR通路に発生した凝縮水は、EGRバルブ43の上流側においても下流側においても下方に流下していく。このため、凝縮水が溜まることによる腐食の問題や凍結の問題を解消できる。
図4では、エンジンルームを覆うフード(ボンネット)82を一点鎖線で模式的に表示しているが、EGRバルブ43は吸気ユニット22の上には突出していないため、仮に、衝突事故等によってフード82が下向きに凹んでも、フード82は吸気ユニット22に当たって衝撃が緩和され、EGRバルブ43に衝撃が作用することはない。
EGRバルブ43が破損すると、EGRガスの流量制御が不能になったり、冷却水が漏洩したり、空気がEGR通路に流入したりして重大なトラブルになるが、本実施形態では、例えば、人との衝突事故によって人の身体(例えば頭)がフード82に当たって、フード82が下向きに凹んでも、吸気ユニット22が緩衝材となってEGRバルブ43に衝撃が作用することはないため、EGRバルブ43の破損を防止して、運転が制御不能になる事態を防止できる。コネクタ60は横向きになっているため、フード82が凹んでもコネクタ60が変形したり破損したりすることはない。この面でも、EGRバルブ43が制御不能になることを防止できる。
本実施形態では、EGRクーラ40は縦長姿勢にしつつ、EGRバルブ43は横長姿勢に寝かせている。このため、EGRバルブ43が吸気ユニット22の上に突出しないように抑制しつつ、EGRバルブ43の内部に凝縮水が溜まることを防止できる。従って、凝縮水の溜まりを確実に防止しつつ、事故によってフード82が凹んでもEGRバルブ43に影響が及ばないように保護できる。
本実施形態では、図4,5に明示するように、EGRクーラ40は、側面視で上に行くに従って吸気マニホールド3から離れるように傾斜している。このため、EGRクーラ40がヘッドカバーに当たることを防止できる。換言すると、EGRクーラ40を、ヘッドカバーに当たらない状態で縦型姿勢に配置できる。なお、EGRバルブ43はヘッドカバーの上に位置しているので、ヘッドカバーとの緩衝の問題はない。
本願発明は、上記の他にも様々に具体化できる。例えば、図示の例ではEGRバルブ43をEGRクーラ40の上面に接続したが、EGRバルブ43をEGRクーラ40の上部側面に接続することも可能である。また、EGRバルブ43は、高さ等の条件が許せば、上下長手の姿勢にすることができる。
ヘッドカバーがアルミ製で頑丈な構造である場合は、EGRバルブ43をヘッドカバーに直接固定したり、ブラケット(又は弾性体)を介してヘッドカバーに固定したりすることも可能である。敢えて述べるまでもないが、本願発明は、3気筒以外の内燃機関にも適用できる。
本願発明は、自動車用内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 機関本体を構成するシリンダブロック
2 機関本体を構成するシリンダヘッド
3 吸気マニホールド
14 冷却水分配部
22 吸気ユニット
23 エアクリーナ
24 吸気ダクト
35 触媒ケース
37 EGR内部通路
40 EGRクーラ
43 EGRバルブ
45 EGR通路下流側第2部分
46 EGR分配通路
59 EGRバルブの制御部
60 コネクタ
69 ブラケット

Claims (1)

  1. シリンダヘッドの上方に、外気を取り込んでサージタンク付き吸気マニホールドに向けて送る吸気ユニットが、前記吸気マニホールドよりも高い高さで配置されて、前記シリンダヘッドのうちタイミングチェーン配置部と反対側に位置した後端部の近くの部位に、ケーブルを接続するためのコネクタを有するEGRバルブが、前記シリンダヘッド及び前記吸気マニホールドの上面よりも高い高さで配置されている構成であって、
    前記EGRバルブは、平面視では前記吸気ユニットの外側に配置されて、水平方向から見た状態では、前記吸気ユニットと重なりつつ、前記吸気ユニットの上に突出しないように配置されており、
    前記コネクタは、前記吸気ユニットと反対側に向いた横向きに突設されている、
    自動車用内燃機関。
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