JP7096351B2 - 高強度原糸を製造するための紡糸パック、原糸の製造装置および原糸の製造方法 - Google Patents

高強度原糸を製造するための紡糸パック、原糸の製造装置および原糸の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高強度原糸を製造するための紡糸パック(紡糸口金パック)、原糸の製造装置、および原糸の製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、高い強度を有するポリエステル原糸を製造するための紡糸パック、このような紡糸パックを含むポリエステル原糸の製造装置、ポリエステル原糸の製造方法、このような製造方法で製造されたポリエステル原糸およびこのようなポリエステル原糸を含むタイヤコードに関する。
タイヤコード、エアバッグなどの製造に使用される産業用原糸についての、例えばポリエステル原糸についての機械的物性、例えば、引張強度、中間伸度、切断伸度などを向上させるための研究が持続的に行われている。
産業用原糸の一種であるポリエステル原糸は、一般にポリエステルチップを溶融し、口金を用いて溶融したポリエステルを紡糸し、ポリエステルの紡糸によって形成される半固形状態のフィラメントを冷却し、冷却されたフィラメントを集束してマルチフィラメントを形成し、マルチフィラメントを延伸し、延伸されたマルチフィラメントを巻き取って製造することができる。
このようなポリエステル原糸の機械的物性を向上させるために、延伸比および配向度を極大化させる必要がある。しかし、延伸比を増加させるためには低速紡糸が要求される反面、低速紡糸は繊維の配向度を低下させる。このように、延伸比と配向度は一種のトレードオフ(trade-off)の関係にあるため、延伸比と配向度を共に向上させることは容易でない。
トレードオフの関係にある配向度と延伸比に起因して、高速紡糸条件にて、一定水準以上に配向度が設定されると、延伸比が一定水準以上に設定され得ないのでありうる。したがって、配向度の干渉なしに高強度原糸を製造するためには、延伸比を一定水準以上に調整できるようにすることが必要である。
一方、溶融したポリエステルが口金から吐出される際に形成された半固形状態の複数のフィラメントが、加熱または冷却される際に、分子配列状態が多少変形されうる(図1参照)。延伸直前の複数のフィラメントの分子配列が不規則であれば(図1の左側の「延伸前」)延伸性が低下する。その結果、所定の延伸比の下で、強度の発現の程度が減少するしかない。したがって、延伸性の向上のために、口金から吐出される際に形成された、複数のフィラメントの分子配列を安定させるための研究が進められている。
フィラメントの分子配列を安定させるための方法として、レーザを用いて、口金の紡糸ノズルのすぐ下から複数のフィラメントを加熱する方法がある。レーザを用いた加熱方法は、複数のフィラメントの特定部位を高温に加熱する特徴があるが、数十から数万個の紡糸用ホール(孔)を備えた、商業生産用紡糸ノズルに適用して、数十から数万個のフィラメントを同時に均一に加熱するのが難しいという問題がある。また、レーザ加熱装置は高価であるため、設備運営に多くの費用がかかるという困難がある。
したがって、本発明は前記のような関連技術の制限および短所を解消できる原糸の製造装置および原糸の製造方法を提供する。
本発明の一実施形態は、高強度原糸を製造するのに使用される紡糸パックを提供する。
本発明の他の一実施形態は、前記のような紡糸パックを含み、高強度原糸を製造できる原糸の製造装置を提供する。
本発明のさらに他の一実施形態は、前記のような原糸の製造装置を用いる高強度原糸の製造方法を提供する。
本発明のさらに他の一実施形態は、前記のような製造方法で製造された原糸および前記のような原糸を含むタイヤコードを提供する。
上記に言及された本発明の観点以外にも、本発明の他の特徴および利点は、以下に説明されるか、そのような説明から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるだろう。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態は、ノズル部を有する口金、前記ノズル部を加熱する加熱ユニット、前記口金の少なくとも一部を囲むパックボディ、および、前記パックボディを囲む紡糸ブロックを含み、前記口金は、前記紡糸ブロックの少なくとも一面と対向して貯蔵空間の範囲を画する(define a storage space;貯蔵空間の輪郭面をなす)第1面、および、前記第1面と対向する第2面を有し、前記ノズル部は、複数の吐出ホールを有し、前記第2面から突出しており、前記加熱ユニットは、前記ノズル部の外側に配置される、紡糸パックを提供する。
前記加熱ユニットは、前記第2面と前記ノズル部の末端部との間に配置される。
前記加熱ユニットは、前記第2面と接触するか、または前記第2面から20mm以下の間隔で前記第2面から離隔している。
前記加熱ユニットは電熱線を含む。
前記加熱ユニットは、400~600℃の温度で前記ノズル部を加熱する。
前記紡糸パックは、前記紡糸ブロックに配置されたヒーターをさらに含む。
本発明の他の一実施形態は、溶融した樹脂を吐き出すためのノズル部を有する口金、前記ノズル部を加熱する加熱ユニット、前記口金の前記ノズル部側に配置されて前記溶融した樹脂が前記ノズル部から吐き出されて形成される複数のフィラメントを冷却するための冷却部を含み、前記口金は、第1面および前記第1面と対向する第2面を有し、前記第2面は前記冷却部に向かい、前記ノズル部は、複数の吐出ホールを有し前記第2面から突出しており、前記加熱ユニットは、前記ノズル部の外側に配置される、原糸の製造装置を提供する。
前記原糸の製造装置は、前記冷却された複数のフィラメントを集束してマルチフィラメントを形成する集束部、前記マルチフィラメントを延伸する延伸部、および前記延伸されたマルチフィラメントを巻き取るワインダーをさらに含む。
本発明のさらに他の一実施形態は、紡糸パックを用いて溶融した樹脂を吐き出して複数のフィラメントを形成する段階と、冷却部を利用して前記複数のフィラメントを冷却する段階と、前記複数のフィラメントを集束してマルチフィラメントを形成する段階と、前記マルチフィラメントを延伸する段階と、前記延伸されたマルチフィラメントを巻き取る段階とを含み、前記紡糸パックは、ノズル部を有する口金、前記ノズル部を加熱する加熱ユニット、前記口金の少なくとも一部を包み込むパックボディおよび前記パックボディを包み込む紡糸ブロックを含み、前記口金は、前記紡糸ブロックの少なくとも一面と対向して溶融した樹脂の貯蔵空間の範囲を画する第1面、および、前記第1面と対向する第2面を有し、前記ノズル部は、複数の吐出ホールを有し、前記第2面から突出しており、前記加熱ユニットは、前記ノズル部の外側に配置される、原糸の製造方法を提供する。
前記加熱ユニットは400~600℃の温度で前記ノズル部を加熱する。
前記溶融した樹脂は500~4,000m/minの速度で紡糸される。
前記マルチフィラメントは2~4の延伸比で延伸される。
前記溶融した樹脂はポリエステル樹脂を含み、前記原糸はポリエステル原糸である。
本発明のさらに他の一実施形態は、前記の製造方法で製造される原糸を提供する。
前記原糸は8.5g/d(denier)以上の引張強度を有する。
本発明のさらに他の一実施形態は、前記原糸を含むタイヤコードを提供する。
前記タイヤコードは7.8g/d以上の引張強度を有する。
前記タイヤコードは88%以上の強度維持率を有する。
上記のような本発明に関する一般的な叙述は、本発明を例示または説明したものに過ぎず、本発明の権利範囲を限定するものではない。
本発明の一実施形態による紡糸パックは、口金の第2面から突出したノズル部およびノズル部を加熱する加熱ユニットを含み、加熱ユニットは、ノズル部を効果的に加熱して、ノズル部より紡糸されるフィラメントが均一な分子配列を有し得るようにする。また、加熱ユニットが露出しているため、加熱ユニットから発生した熱はノズル部以外の他の部分に影響を与えず、突出したノズル部は、加熱ユニットによってのみ加熱されるため、ノズル部の温度制御が有利である。
したがって、樹脂およびフィラメントが不要な熱の影響を受けないため、フィラメントの物性が低下せず、フィラメントが優れた物性を有し、このようなフィラメントを含む原糸も優れた物性を有し得る。また、原糸製造にあたり、優れた再現性を達成することができる。
また、加熱ユニットが突出したノズル部の周囲に配置されるため、加熱ユニットの設置および除去が容易で、製造費用を節減することができる。
添付の図面は、本発明の理解を助け、本明細書の一部を構成するためのものであり、本発明の実施例を例示し、発明の詳細な説明と共に本発明の原理を説明する。
従来のフィラメントにおける延伸の直前および直後の分子構造に対する概略図である。 本発明の一実施形態による紡糸パックの概略的な断面図である。 本発明の一実施形態による口金の第2面と加熱ユニットに対する平面図である。 図3のI-I’線に沿って切断した断面図である。 本発明の他の一実施形態による口金の第2面と加熱ユニットに対する平面図である。 本発明のさらに他の一実施形態による原糸の製造装置に対する概略図である。 本発明のさらに他の一実施形態により製造されたポリエステルフィラメントの延伸直前および直後の分子構造に対する概略図である。 比較例による紡糸パックの概略的な断面図である。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明の技術的思想および範囲を逸脱しない範囲内で本発明の様々な変更および変形が可能であるという点は当業者にとって自明である。したがって、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明およびその均等物の範囲内に含まれる変更および変形を全て含む。
以下、図2~図4を参照して、本発明の一実施形態による紡糸パック100を具体的に説明する。
図2は、本発明の一実施形態による紡糸パック100の概略的な断面図であり、図3は、本発明の一実施形態による口金110の第2面112と加熱ユニット130に対する平面図であり、図4は、図3のI-I’線に沿って切断した断面図である。
本発明の一実施形態による紡糸パック100は、口金110、加熱ユニット130、パックボディ160、および紡糸ブロック170を含む。図2を参照すると、紡糸パック100は、紡糸ブロック170に配置されるヒーター180をさらに含む。
図2~図4を参照すると、口金110は、紡糸ブロック170の少なくとも一面と対向して貯蔵空間190の範囲を画する第1面111、および第1面111と対向する第2面112を有する。紡糸ブロック170と、口金110の第1面111とによって範囲が画される貯蔵空間190には、溶融した樹脂が貯蔵される。また、口金110は、ノズル部115を有する。ノズル部115は、複数の吐出ホール120を有する。吐出ホール120は、メインホール121とチップ部122とを含む。ノズル部115に形成される複数の吐出ホール120を通じて、溶融した樹脂が吐出される。具体的には、溶融した樹脂は、吐出ホール120を通過した後に吐出される。
本発明の一実施形態によれば、ノズル部115は、第2面112から突出している。例えば、ノズル部115は、第2面112から5~100mm程度突出している。すなわち、ノズル部115は、5~100mm程度の突出長さt1を有する。ここで、ノズル部115の突出長さt1は、ノズル部115が口金110の第2面112から突出した長さを意味する(図4参照)。
加熱ユニット130は、ノズル部115を加熱する。加熱ユニット130がノズル部115を加熱することによって、ノズル部115の吐出ホール120を通して吐出されるフィラメント10の分子配列が安定化される。
図3を参照すると、同心円状に2列に配置される、複数の吐出ホール120の両側に、加熱ユニット130が配置される。
より具体的には、本発明の一実施形態によれば、加熱ユニット130はノズル部115の外側に配置され、ノズル部115を加熱する。図2および図4を参照すると、加熱ユニット130は、突出したノズル部115の少なくとも一部を取り囲む形態で配置される。例えば、加熱ユニット130は、口金110の第2面112と、ノズル部115の末端部115aとの間に配置される。
本発明の一実施形態によれば、加熱ユニット130は、第2面112との間に20mm以下の間隔を有する。具体的には、加熱ユニット130は、第2面112と接触するか、または、第2面112から20mm以下の間隔で第2面112と離隔されうる。
図2および図4に示すように、加熱ユニット130は他の構成要素に覆われずに露出しているため、加熱ユニット130から発生した熱は、ノズル部115だけを加熱することで、紡糸パック100の他の部分には影響を与えない。また、ノズル部115が、突出していて、加熱ユニット130によってのみ加熱されるため、ノズル部115の温度制御が容易である。ノズル部115の吐出ホール120を通して吐出されるフィラメント10は、加熱ユニット130以外の他の構成要素による不要な熱の影響を受けないため、フィラメント10の物性の制御が容易であり、フィラメント10が優れた物性を有し得る。しかも、原糸30の製造にあたり再現性が向上する。
また、加熱ユニット130は、突出したノズル部115の周囲に配置されるため、加熱ユニット130の設置および除去が容易である。
図3を参照すると、加熱ユニット130は電熱線を含む。ここで、電熱線は加熱源の役割を果たす。しかし、本発明の一実施形態による加熱源は、これに限定されるものではない。加熱ユニット130は、ドット形状または棒形状を有し、その他の形状を有することもできる。また、加熱ユニット130は、ドット形状の加熱源を含むこともでき、棒形状の加熱源を含むこともできる。
加熱ユニット130は、脱着可能にノズル部115に装着される。このため、ノズル部115と加熱ユニット130とを結着する手段、例えば、図示していないが、ボルト、ボルト溝、掛け止め段部などをノズル部115、口金110または加熱ユニット130に備えることができる。
加熱ユニット130は、電流によって発熱する電熱線を含むことができる。このような電熱線としては、例えば、ニクロム線、鉄クロム線、タングステンなどの電熱線がある。電熱線は、例えば400~600℃の温度で発熱しうる。加熱ユニット130は、直線または曲線の形態に延長され、その延長の方向が、溶融した樹脂の吐出方向に垂直になるように配置される。
本発明の一実施形態によれば、加熱ユニット130は、400~600℃の温度でノズル部115を加熱する。これにより、ノズル部115に備えられた複数の吐出ホール120を通して吐き出される複数のフィラメント10の分子配列が安定化される。加熱ユニット130が、400~600℃の温度でノズル部115を加熱することによって、特にポリエステルからなるフィラメントの分子配列が安定化される。
本発明の一実施形態による紡糸パック100は、口金110の少なくとも一部を包み込むパックボディ160をさらに含むことができる。パックボディ160は、口金110を安定的に支持し、口金110の温度を維持する役割を果たす。
また、紡糸パック100は、パックボディ160を包み込む紡糸ブロック(spinning block)170をさらに含む。紡糸ブロック170は、口金110とパックボディ160とを保護する。図2を参照すると、紡糸ブロック170の少なくとも一面と、口金100の第1面111とによって、溶融した樹脂の貯蔵空間190の範囲が画される。より具体的には、口金100の第1面111、パックボディ160および紡糸ブロック170によって、溶融した樹脂の貯蔵空間190の範囲が画される。
本発明の一実施形態によれば、紡糸パック100は、紡糸ブロック170に配置されるヒーター170をさらに含む。ヒーター170は、紡糸ブロック170およびパックボディ160を加熱することで、貯蔵空間190に貯蔵された、溶融した樹脂の温度が、一定に維持されるようにする。
パックボディ160の温度は、例えば260~320℃に維持する。パックボディ160の温度が260℃未満であれば、貯蔵空間190に収容された樹脂の温度が、融点以下に下がることで固まるので紡糸が難しくなりうる。反面、パックボディ160の温度が320℃を超えれば、貯蔵空間190に収容された樹脂の熱分解によって、原糸の物性が低下しうる。
図2を参照すると、紡糸パック100は、パックボディ160の内部に配置される分配板150と掃流板140をさらに含むことができる。
図5は、本発明の他の一実施形態による、口金110の第2面112と、加熱ユニット130とについての平面図である。
図5を参照すると、円弧(arc)状のノズル部115が、口金110の第2面112から突出しており、ノズル部115には、複数の吐出ホール120が形成されている。複数の吐出ホール120は、同心円状に2列に配置されており、加熱ユニット130は、同心円状に配列された吐出ホール120についての各列の両側に配置される。図5を参照すると、加熱ユニット130はノズル部115の外側に配置される。
以下、図6を参照して、本発明のさらに他の一実施形態による原糸製造装置200について詳細に説明する。図6は、本発明のさらに他の一実施形態による原糸製造装置200に対する概略図である。
図6を参照すると、本発明のさらに他の一実施形態による原糸製造装置200は、押出機(extruder)210、紡糸パック100、冷却部240、集束部250、延伸部260、およびワインダー270を含む。
押出機210は、樹脂(polymer)を溶融して、溶融した樹脂を紡糸パック100へと伝達する。樹脂(polymer)としては、例えばポリエステル樹脂を使用することができる。以下、説明の便宜のため、ポリエステル樹脂を使用するポリエステル原糸の製造装置を中心にして、本発明のさらに他の一実施形態による原糸製造装置200を説明する。しかし、本発明の製造装置200は、ポリエステル原糸の製造にのみ使用されるものではなく、当業界で公知の他の原糸の製造でも使用することができる。
紡糸パック100は、押出機210から伝達された溶融した樹脂、例えばポリエステル樹脂を吐出して複数のフィラメント10を形成する。
紡糸パック100については、図2~図4を参照してすでに説明した通りである。
具体的には、図2を参照すると、紡糸パック100は、口金110、加熱ユニット130、パックボディ160、紡糸ブロック170、およびヒーター180を含む。
図2~図4を参照すると、口金110は、溶融した樹脂を吐出するためのノズル部115を含む。ノズル部115は、複数の吐出ホール(孔)120を有しており、溶融した樹脂、例えば溶融したポリエステル樹脂は、複数の吐出ホール120を通して吐出される。吐出ホール120は、口金110に備えられたノズル部115の末端部115aを通じて露出する。ノズル部115の末端部115aを吐出面ともいう。また、吐出ホール120は、メインホール121と、チップ部122とを含む。吐出ホール120を通じての、溶融したポリエステル樹脂の吐出によって、フィラメント10の紡糸が行われる。
図3を参照すると、複数の吐出ホール120は、口金110の第2面112から突出したノズル部115に同心円状に配列される。しかし、本発明の一実施形態は、これに限定されるものではなく、吐出ホール120は他の形状に配列することもできる。
加熱ユニット130は、ノズル部115の外側に配置されてノズル部115を加熱する。加熱ユニット130がノズル部115を加熱することによって、ノズル部115の吐出ホール120を通して吐出される複数のフィラメント10の分子配列が安定化される。
加熱ユニット130の形態は特に限定されるものではない。加熱ユニット130は、円形、半円形、円弧(arc)形、S字形、直線形、W字形などの形態で作られうる。加熱ユニット130は電熱線を含むことができる。例えば、加熱ユニット130は電熱線からなるのでありうる。
図3を参照すると、加熱ユニット130は、半円形のラインが互いに連結されて一つの屈曲したラインをなす形態を有する。しかし、本発明のさらに他の一実施形態が、これに限定されるのではなく、加熱ユニット130は、多様な形態で作られうる。
加熱ユニット130は、溶融したポリエステル樹脂が口金110の複数の吐出ホール120から吐出されて形成された、複数のフィラメント10が、冷却部240に移動する際に、複数のフィラメント10の移動を妨害しないように配置される。
本発明の一実施形態によれば、加熱ユニット130は吐出ホールに、十分に近く配置されるのであり、これにより、ダイスウェル現象によって整列したポリエステルの分子配列を、そのまま固定できる程度の十分な熱を、複数のフィラメント10に瞬間的に印加することができる。その結果、フィラメント10およびマルチフィラメント20の延伸性を向上させることができる。
図2および図4に示すように、加熱ユニット130は、他の構成要素に覆われずに露出しているため、加熱ユニット130から発生した熱は、紡糸パック100の他の部分に影響を与えない。また、ノズル部115が突出していて、加熱ユニット130によってのみ加熱されるため、ノズル部115の温度制御が容易である。ノズル部115の吐出ホール120を通して吐出されるフィラメント10が、加熱ユニット130以外の他の構成要素による不要な熱の影響を受けないため、フィラメント10の物性の制御が容易であり、フィラメント10は優れた物性を有し得る。なお、原糸30の製造にあたり再現性が向上する。
また、加熱ユニット130は、突出したノズル部115の周囲に配置されるため、加熱ユニット130の設置および除去が容易で、原糸の製造費用を節減することができる。
加熱ユニット130は400~600℃の温度を有しうる。加熱ユニット130によって、ノズル部115は400~600℃の温度で加熱されうる。
図6を参照すると、本発明の一実施形態による原糸の製造装置200は、口金110の少なくとも一部を囲むパックボディ(pack body)160を含む。パックボディ160は260~320℃に維持される。パックボディ160の温度が260℃未満であれば、ポリエステル樹脂の温度が融点以下に下がることで固まるので、紡糸が難しくなる。反面、パックボディ160の温度が320℃を超えれば、ポリエステル樹脂の熱分解によって、ポリエステル原糸の物性が低下しうる。
本発明のさらに他の一実施形態によれば、ノズル部115は、パックボディ160から5~100mm突出しうる。これにより、加熱ユニット130は、ノズル部115のみを選択的に加熱することができる。
また、ポリエステル樹脂が吐出ホール120から吐出されてフィラメント10が形成される過程にてフィラメント10が加熱されるように、加熱ユニット130は、口金110の第2面112から0~20mm離隔して配置されうる。ここで、加熱ユニット130が口金110の第2面112から0mm離隔されるということは、加熱ユニット130が口金110の第2面112と接触して配置されるということを意味する。
加熱ユニット130と口金110の第2面112との間の距離が20mmを超えると、フィラメント10が吐出ホール120から吐き出される際に直ちに加熱され得ないのであり、その結果、ポリエステル樹脂の分子配列は、その状態で直ちに固定できない。
本発明の一実施形態による原糸製造装置200は、パックボディ160の内部に配置された分配板150と掃流板140とをさらに含むことができ、パックボディ160を包み込む紡糸ブロック170をさらに含むことができる。紡糸ブロック170の端部にはヒーター180が配置される。ヒーター180は、紡糸ブロック170またはパックボディ160を加熱することができる。
冷却部240は、複数のフィラメント10を冷却する。
集束部250は、冷却された複数のフィラメント10を集束してマルチフィラメント20を形成する。集束部250は、マルチフィラメント20に油剤を付与できる。このため、集束部250は油剤付与手段(図示せず)をさらに含むことができる。
延伸部260はマルチフィラメント20を延伸する。図6を参照すると、延伸部260は、第1ゴデットローラ(Godet Roller;糸送りローラ)261および第2ゴデットローラ262を含む。延伸部260による延伸によって、延伸されたマルチフィラメントである原糸30が形成される。
ワインダー270は、延伸されたマルチフィラメントを巻き取る。
以下、図6を参照して、本発明のさらに他の一実施形態による原糸30の製造方法を具体的に説明する。以下、ポリエステル原糸を中心にして原糸の製造方法を説明する。
まず、紡糸パック100を用いて溶融した樹脂を吐出して、複数のフィラメント10を形成する。ここで、溶融した樹脂はポリエステル樹脂を含むことができる。この場合、原糸30はポリエステル原糸となる。
具体的には、0.7~2.1dl/gの固有粘度を有するポリエステルチップを押出機210に投入して溶融させ、溶融したポリエステル樹脂を製造する。このとき、ポリエステルチップとしてポリエチレンテレフタレート(PET)を使用することができる。このように溶融したポリエステル樹脂は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含むことができる。
押出機210で溶融されたポリエステル樹脂の温度は、290~310℃である。溶融されたポリエステル樹脂の温度が290℃未満の場合、ポリエステル樹脂が均一に溶けず、紡糸が困難であり、310℃を超過するとポリエステル樹脂の粘度が過度に低くなるだけでなく、高温による熱分解が発生して高強度の発現が難しくなりうる。
溶融したポリエステル樹脂が、紡糸パック100の口金110から吐出されることで、複数のフィラメント10が紡糸される。口金110のノズル長さ(L)とノズル直径(D)の比率であるL/Dは2~5である。L/Dが2未満であれば紡糸性が不良であり、L/Dが5を超える場合もパック圧が上昇して紡糸性が不良である。ここで、ノズル長さ(L)は、口金110の第1面111とノズル部115の末端部115aとの間の距離として定義され、ノズル直径(D)は、ノズル部115の幅として定義されうる(図4参照)。
本発明の一実施形態によれば、紡糸速度は500~4,000m/minである。したがって、溶融した樹脂は、500~4,000m/minの速度で紡糸されうる。
口金110から吐出されると直ちに、ポリエステル樹脂の固化が始まることで半固形状態の複数のフィラメント10が形成される。この際、上述のように、ダイスウェル現象によって、ポリエステル樹脂の分子配列が規則的に整列される。
加熱ユニット130によってノズル部115が加熱されるため、フィラメントが形成される際に加熱が行われうる。図2および図4を参照すると、加熱ユニット130は吐出ホール120のチップ部122に配置されるため、ポリエステル樹脂がフィラメント10として紡糸される際に加熱される。
加熱ユニット130は、400~600℃の温度でノズル部115を加熱する。これにより、複数のフィラメント10は、400~600℃の温度で加熱されうる。
具体的には、口金110は、260~320℃に維持されるパックボディ160によって包み込まれており、口金110のノズル部115は、パックボディ160から5~100mm突出している。溶融したポリエステル樹脂が吐出されるノズル部115の末端部115aは、加熱ユニット130によって加熱され、パックボディ160の温度よりも高い温度に、例えば400~600℃に加熱されうる。
紡糸パック100から紡糸された複数のフィラメント10は、冷却部240にて冷却される。冷却工程の制御のため、所定の温度および速度を有する冷却風が複数のフィラメント10に印加される。冷却風の温度は約10~50℃である。フィラメント10の冷却は、ポリエステル原糸30の最終物性に影響を与える。
次に、複数のフィラメント10が集束されてマルチフィラメント20を形成する。
具体的には、冷却部240にて冷却および固化された複数のフィラメント10が、集束部250によって集束されてマルチフィラメント20を形成する。集束部250は、マルチフィラメント20に油剤を付与することもできる。例えば、マルチフィラメント20形成段階と油剤付与段階を同時に行うことができる。油剤付与は、MO(Metered Oiling)またはRO(Roller Oiling)方式により行うことができる。
次に、マルチフィラメント20が延伸される。
具体的には、集束工程によって形成されたマルチフィラメント20は、延伸部260にて延伸される。延伸部260は、第1および第2ゴデットローラ261、262を含むことができる。
第1ゴデットローラ261は、紡糸速度および紡糸ドラフト比(draft ratio)を決定するのであり、前記第1ゴデットローラ261の速度と、第2ゴデットローラ262の速度との比率で、延伸比(draw ratio)が決定される。本発明の他の一実施形態によれば、マルチフィラメント20は、2~4の延伸比で延伸される。具体的に、延伸比は、2.0~3.5の範囲であり得るのであり、より具体的には3.0~3.5の範囲であり得る。
本発明の他の一実施形態によれば、紡糸速度は500~4,000m/minである。ここで、第1ゴデットローラ261の速度によって紡糸速度が決定される。本発明の他の一実施形態によれば、第1ゴデットローラ261は500~4,000m/minの速度で回転することができる。
任意選択的に、延伸されたマルチフィラメント20の熱処理または熱固定のために、第2ゴデットローラ262に加熱手段(図示せず)を提供することができる。第2ゴデットローラ262に巻き付けられる回数を調整することにより、マルチフィラメント20が、第2ゴデットローラ262に滞留する時間を調整することができるのであり、これによって、延伸されたマルチフィラメント20に対する適切な熱処理または熱固定を行うことができる。
図7は、本発明のさらに他の一実施形態により製造されたポリエステルマルチフィラメント20についての延伸の直前および直後の分子構造に対する概略図である。本発明のさらに他の一実施形態によるマルチフィラメント20は、図7に示すように、延伸前および延伸後のいずれも、規則的な分子配列を有する。
次に、延伸されたマルチフィラメント20を巻き取る。具体的には、延伸および熱処理がなされたマルチフィラメント20が、ワインダー270によって巻き取られることによって、ポリエステル原糸30が完成される。ここで、延伸および熱処理がなされたマルチフィラメント20を、ポリエステル原糸30ともいう。
本発明のさらに他の一実施形態は、このような方法で製造された原糸30を提供する。本発明のさらに他の一実施形態によれば、原糸30は、例えばポリエステル原糸である。
高強度のポリエステル原糸を製造するために、マルチフィラメント20の延伸性が向上しなければならない。マルチフィラメントの延伸性向上のために、本発明のさらに他の一実施形態によれば、ノズル部115の加熱による熱処理が行われる。具体的には、ノズル部115の末端に配置された加熱ユニット130によって加熱が行われ、ポリエステルの分子配列が整列された状態で固定されることによって、規則的な分子配列を有するマルチフィラメント20が形成される。
また、本発明のさらに他の一実施形態によれば、加熱ユニット130によってのみノズル部115が加熱され、それ以外の熱は遮断されることで、不要な熱によってポリエステル樹脂が分解(degradation)されることが防止される。これに伴い、フィラメントおよびこれから作られる原糸の物性低下を防止することができる。
このように製造された、本発明のさらに他の一実施形態によるポリエステル原糸30は、2~5デニールの纎度を有するモノフィラメントを約100~500個含むことができ、8.5g/d以上の引張強度を有する。
また、本発明のさらに他の一実施形態によるポリエステル原糸30は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)を含み、PET原糸ともいう。
本発明のさらに他の一実施形態は、このようなポリエステル原糸30を含むタイヤコードを提供する。タイヤコードは、公知の方法で製造することができる。
本発明のさらに他の一実施形態によるタイヤコードは、7.8g/d以上の引張強度を有する。また、本発明のさらに他の一実施形態によれば、タイヤコードは88%以上の強度維持率を有する。
以下、本発明を下記実施例および比較例に基づいてより詳細に説明する。ただし、下記実施例は本発明の理解を助けるためのものであり、本発明の権利範囲はこれに限定されない。
<実施例1-4>ポリエステル原糸の製造
図2の紡糸パック100を含む図6に示す原糸製造装置200を用いて、モノフィラメントの繊度が4デニール(d)であり、総繊度が1000デニール(d)である、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなるポリエステル原糸30を製造した。
具体的には、1.2dl/gの固有粘度を有するPETチップを溶融して、溶融したポリエステル樹脂を製造し、これを口金10(L/D=2.1/0.7、吐出ホール数250)を通じて紡糸して複数のフィラメント10を製造した。この際、電熱線からなる加熱ユニット130を用いて、口金10のノズル部115を400~500℃の温度範囲で加熱して、ノズル部115に強い熱が加わるようにした。以降、1700~2700mpmの紡糸速度で、通常の方法で溶融したポリエステル樹脂を紡糸して複数のフィラメント10を製造し、冷却および集束して未延伸状態のマルチフィラメント20(未延伸糸)を製造した。このように製造された未延伸マルチフィラメント20について、ゴデットローラ261、262を通過させる際に2.00~3.50の延伸比で延伸し、巻き取ってポリエステル原糸30(延伸糸)を製造した。実施例1~4によるポリエステル原糸30を製造する際に適用された、延伸比、加熱ユニット130の温度、および、紡糸速度は、表1のとおりである。
<比較例1-5>ポリエステル原糸の製造
比較のために、図8に示す紡糸パック102を含む原糸の製造装置を使用したことを除いて、実施例1と同様の方法でポリエステル原糸30を製造し、これを比較例1-3とした。また、図2に示す紡糸パック100から加熱ユニット130を取り外した紡糸パックを含む原糸の製造装置を使用したことを除いては、実施例1と同様の方法でポリエステル原糸30を製造し、これを比較例4-5とした。比較例1~5による、ポリエステル原糸30を製造する際に適用される、延伸比、加熱ユニット130の温度、および紡糸速度は、表1のとおりである。但し、比較例1、2、4および5の場合、紡糸パックに加熱ユニット130が配置されなかった。
Figure 0007096351000001
糸質の評価は次の通りである。
◎:非常に良好、○:良好、△:普通、X:原糸製造不能
比較例1の場合、高い延伸比に起因して糸質が非常に不良でることから、原糸の生産が実質的に不可能であった。一方、比較例4および5の場合、加熱ユニット130が取り外された図2の紡糸パック100を使用するのであり、紡糸パックのノズル部115が突出しているのであるが、ノズル部115に加熱ユニット130が配置されないことから、ノズル部115の冷却に起因して、原糸製造時の糸質が低下した。その結果、比較例4および5においても、原糸の生産が実質的に不可能であった。
原糸の生産が実質的に不可能な比較例1、4および5を除いて、実施例1-4および比較例2-3で製造したポリエステル原糸の引張強度、中間伸度(Elongation At Specific Load:EASL)(at 4.5kgf)、および切断伸度をそれぞれ測定した。
具体的には、ASTM D885の方法にしたがい、インストロンエンジニアリング社(Instron Engineering Corp、Canton、Mass)の万能引張試験機を用いて、ポリエステル原糸の引張強度(g/d)、4.5kgfの荷重での中間伸度(%)および切断伸度(%)をそれぞれ測定した。その結果は、下記表2のとおりである。
Figure 0007096351000002
表2において括弧「()」内の結果は、加熱ユニット130によるノズル部115の加熱が始まってから12時間の経過後に、製造された原糸に対して測定した値を示す。
表1および表2を参照すると、本発明の実施例により製造されたマルチフィラメント20は3.50の高延伸比で延伸されて、優れた引張強度を有する原糸が提供される(実施例1および3)。
また、2.0の低い延伸比を有する実施例2、実施例4および比較例2において、引張強度、中間伸度および切断伸度の差は大きくなかった。したがって、本発明の実施例により低い延伸比で製造されたマルチフィラメント20は、少なくとも、比較例によるマルチフィラメント20の程度の物性、またはそれ以上の物性を有し得ることを確認することができた。
1,700mpmの紡糸速度下で3.5の比較的高い延伸比が適用される実施例1、実施例3、比較例1、比較例3および比較例5を相互に比較すると、加熱ユニット130が取り除かれた状態で紡糸工程が行われた比較例1および5の場合、生産が不可能な程にポリエステル原糸の糸質が不良であった。反面、実施例1、3および比較例3の場合、フィラメントの延伸性が向上して、3.5の比較的高い延伸比を適用しても、原糸製造が可能であった。このように製造されたポリエステル原糸は8.5g/d以上の高い引張強度を有する。
延伸比の調整により、ポリエステル原糸の引張強度を10g/dの水準に向上させるためには、一般に3.0以上の延伸比が必要であることが知られている。本発明の実施例によれば、糸質の低下なしに、3.0以上の延伸比で延伸可能なフィラメントおよびマルチフィラメントが製造されうることを確認することができた。
一方、比較例3、および括弧「()」内に表示された、ノズル部115の加熱後、12時間後の測定値を参照すると、加熱ユニット130によってノズル部115が12時間以上加熱される場合、加熱ユニット130の熱が口金110、パックボディ160および紡糸ブロック170に転移して、紡糸パック100の温度が全体的に上昇することになる。このような温度上昇によりポリエステル樹脂の物性低下が発生して、ポリエステル原糸の引張強度は低下し、中間伸度および切断伸度は増加するという現象が発生する。また、加熱ユニット130から発生した熱が、口金110、パックボディ160および紡糸ブロック170に転移する場合、紡糸パック100を含む原糸の製造装置が劣化して、一定時間以上原糸の製造装置を使用できないという問題が発生する。比較例3の初期測定値(括弧外の値)と12時間後に生産された原糸に対する測定値(括弧内の値)とを比較すると、原糸物性に変化があることが分かった。このように比較例3による場合、原糸製造にあたり再現性が低下する。
一般に、原糸の製造装置の作動が開始すると、短くて数日間、長くて数週間または数ヶ月間原糸の製造装置が作動する。このとき、加熱ユニット130も一緒に稼動するが、加熱ユニット130から発生した熱が変数となり、紡糸パック100の温度制御が容易でなくなり、原糸製造にあたり再現性が低下する。
反面、本発明の一実施形態によれば、ノズル部115が突出しており、加熱ユニット130がノズル部115のみを加熱し、紡糸パック100の他の部分には熱の影響を与えないため、紡糸パック100の温度制御が容易で、原糸製造にあたり再現性に優れている。
<実施例5-8および比較例6-7>:タイヤコードの製造
実施例1-4および比較例2-3で製造されたポリエステル原糸をそれぞれ用いて、同様の方法で同じ条件下で、それぞれ実施例5-8および比較例6-7のタイヤコードを製造した。
具体的には、ポリエステル原糸を用いて460TPMの撚り数を有する下撚り糸(Z-方向)2本を準備した後、該2本の下撚り糸を460TPMの撚り数と一緒に上撚り(S-方向)して合撚糸を製造した。このように製造された合撚糸を、レゾルシノール-ホルムアルデヒド-ラテックス(RFL)接着剤溶液を通過させた後、乾燥および熱処理することによってタイヤコードを完成した。
実施例5-8および比較例6-7のタイヤコードの強度、4.5kgf荷重での中間伸度、切断伸度、乾熱収縮率、および強度維持率を下記の方法によってそれぞれ測定および算出した。
<タイヤコードの引張強度、4.5kgf荷重での中間伸度、および切断伸度>
ASTM D885方法により、インストロンエンジニアリング社の万能引張試験機を用いて、タイヤコードの引張強度(g/d)、4.5kgf荷重での中間伸度(%)および切断伸度(%)を測定した。
<タイヤコードの乾熱収縮率>
ASTM D4974-04方法により、乾熱収縮率測定装備(製造会社:TESTRITE社、モデル名:MK-V)を用いて、0.2g/dの荷重が印加された状態でサンプルの最初長さL1および、180℃で0.2g/dの荷重が印加された状態で2分経過後、サンプルの長さL2をそれぞれ測定した後、下記式によってポリエステル原糸の乾熱収縮率(%)を算出した。
乾熱収縮率(%)=[(L1-L2)/L1]×100
<タイヤコードの強力保持率>
強力保持率は、原糸の強度に対するタイヤコードの強度により計算される。すなわち、強力保持率は下記式で計算される。
強力保持率(%)=[タイヤコードの強度(g/d)/原糸の強度(g/d)]×100
前記測定結果は下記表3のとおりである。
Figure 0007096351000003
表3において括弧「()」内の結果は、加熱ユニット130によるノズル部115の加熱が始まってから12時間経過後に製造された原糸を用いて製造されたタイヤコードに対する測定値を示す。
表3を参照すると、本発明の実施例により製造されたポリエステル原糸(実施例1-4)からなるタイヤコード(実施例5-8)は、優れた強度、中間伸度、切断伸度、乾熱収縮率および強力保持率を有する。
特に、本発明の実施例により製造されたポリエステル原糸(実施例1-4)で製造されたタイヤコード(実施例5-8)は88%以上の強度保持率を有する。
一方、比較例7を参照すると、加熱ユニット130によってノズル部115が12時間以上加熱された後、製造されたポリエステル原糸を用いて作られたタイヤコード(括弧内の値)は、初期に製造された原糸を用いて製造されたタイヤコード(括弧外の値)に比べて低い引張強度と乾熱収縮率を有し、高い切断伸度と強力保持率を有することが確認された。このように、比較例5を参照すると、原糸が製造された時間に応じてタイヤコードの物性に変化が生じるため、タイヤコードの再現性に優れていない。
100:紡糸パック
110:口金
112:第2面
115:ノズル部
120:吐出ホール
130:加熱ユニット
140:掃流板
150:分配板
160:パックボディ
170:紡糸ブロック
180:ヒーター
190:貯蔵空間
200:原糸製造装置
210:押出機
240:冷却部
250:集束部
260:延伸部
261:第1ゴデットローラ
262:第2ゴデットローラ
270:ワインダー

Claims (13)

  1. ノズル部を有する口金;
    前記ノズル部を加熱する加熱ユニット;
    前記口金の少なくとも一部を包み込むパックボディ;および
    前記パックボディを包み込む紡糸ブロック;を含み、
    前記口金は、前記紡糸ブロックの少なくとも一面と対向して貯蔵空間の範囲を画する第1面、および、前記第1面と対向する第2面を有し、
    前記ノズル部は、複数の吐出ホールを有し、前記第2面から突出しており、
    前記加熱ユニットは、前記口金の第2面と前記ノズル部の末端部との間で、前記突出したノズル部の少なくとも一部を取り囲む形態で前記ノズル部の外側に配置される、紡糸パック。
  2. 前記加熱ユニットは、前記第2面と接触するか、または前記第2面から20mm以下の間隔で前記第2面と離隔した、請求項1に記載の紡糸パック。
  3. 前記加熱ユニットは電熱線を含む、請求項1に記載の紡糸パック。
  4. 前記加熱ユニットは400~600℃の温度で前記ノズル部を加熱する、請求項1に記載の紡糸パック。
  5. 前記紡糸ブロックに配置されるヒーターをさらに含む、請求項1に記載の紡糸パック。
  6. 溶融した樹脂を吐き出すためのノズル部を有する口金;
    前記ノズル部を加熱する加熱ユニット;
    前記口金の前記ノズル部側に配置され、前記溶融した樹脂が前記ノズル部から吐出されて形成される複数のフィラメントを冷却するための冷却部;を含み、
    前記口金は、第1面、および、前記第1面と対向する第2面を有し、前記第2面は前記冷却部を向いており、
    前記ノズル部は複数の吐出ホールを有し、前記第2面から突出しており、
    前記加熱ユニットは、前記口金の第2面と前記ノズル部の末端部との間で、前記突出したノズル部の少なくとも一部を取り囲む形態で前記ノズル部の外側に配置される、原糸の製造装置。
  7. 前記冷却された複数のフィラメントを集束してマルチフィラメントを形成する集束部;
    前記マルチフィラメントを延伸する延伸部;および
    前記延伸されたマルチフィラメントを巻き取るワインダー;をさらに含む、請求項に記載の原糸の製造装置。
  8. 紡糸パックを用いて溶融した樹脂を吐き出して、複数のフィラメントを形成する段階と;
    冷却部を用いて前記複数のフィラメントを冷却する段階と;
    前記複数のフィラメントを集束してマルチフィラメントを形成する段階と;
    前記マルチフィラメントを延伸する段階と;
    前記延伸されたマルチフィラメントを巻き取る段階と;を含み、
    前記紡糸パックは、
    ノズル部を有する口金;
    前記ノズル部を加熱する加熱ユニット;
    前記口金の少なくとも一部を包み込むパックボディ;および
    前記パックボディを包み込む紡糸ブロック;を含み、
    前記口金は、前記紡糸ブロックの少なくとも一面と対向して、溶融した樹脂の貯蔵空間の範囲を画する第1面、および、前記第1面と対向する第2面を有し、
    前記ノズル部は複数の吐出ホールを有し、前記第2面から突出しており、
    前記加熱ユニットは、前記口金の第2面と前記ノズル部の末端部との間で、前記突出したノズル部の少なくとも一部を取り囲む形態で前記ノズル部の外側に配置される、原糸の製造方法。
  9. 前記加熱ユニットは、400~600℃の温度で前記ノズル部を加熱する、請求項に記載の原糸の製造方法。
  10. 前記溶融した樹脂は500~4,000m/minの速度で紡糸される、請求項に記載の原糸の製造方法
  11. 前記マルチフィラメントは2~4の延伸比で延伸される、請求項に記載の原糸の製造方法。
  12. 前記溶融した樹脂はポリエステル樹脂を含み、
    前記原糸はポリエステル原糸である、請求項に記載の原糸の製造方法。
  13. 前記原糸は、8.5g/d以上の引張強度を有する、請求項8に記載の原糸の製造方法。
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